JP5020110B2 - 回線品質測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムを構成する通信装置において回線品質を測定する回線品質測定装置に関する。
一般に、回線品質測定では、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、キャリア受信電力/雑音電力(CNR:Carrier to Noise Ratio)や受信誤り率(Bit Error Rate)などが回線品質の評価指標として用いられている。回線品質測定結果を示す回線品質測定情報は、送信電力制御や適応変調などの制御を行うための指標として用いられる。
ここで、従来の回線品質測定技術として下記特許文献1に記載のC/N測定方法および測定回路が存在する。下記特許文献1に記載の回線品質測定では、まず、受信ベースバンド信号の受信ベースバンド信号のベクトル長を求める。具体的には、I成分とQ成分をそれぞれ2乗して加算したものに対して平方根を計算してベクトル長を求める。つぎに、求めたベクトル長を予め定めておいた基準値と比較し、ベクトル長が基準値以下と判定された回数を所定の時間だけ測定し、この計測値をC/N変換テーブルを参照して変換することによりC/N値(CNR値)を得る。これにより、クロック信号の再生のみを利用した品質回線(C/N)測定を実現している。
特開平11−215202号公報
しかしながら、復調部の前段でAGC(Automatic Gain Control)制御により振幅が変動する受信信号に対して上記特許文献1に記載の回線品質測定技術を適用した場合、十分な測定精度が得られない。すなわち、ベクトル長を判定するための基準値を正確に設定することが困難となり、その基準値の設定誤差に起因するC/N測定劣化が生じてしまう、という問題があった。
また、移動体通信システムのようなフェージングによる伝送路変動の発生が想定されるシステムに適用した場合には、特にC/Nの高い領域において雑音よりもフェージングによる影響が支配的になるため、回線品質の測定が困難になる、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、AGC制御により振幅が変動する受信信号に対して適用した場合やフェージングによる影響が支配的になる場合においても高精度に回線品質を測定する回線品質測定装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無線通信システムを構成する通信装置において入力データ列である受信シンボルデータ列に基づいて回線品質を測定する回線品質測定装置であって、前記受信シンボルデータ列の検波処理を行うとともに各受信シンボル列の位相角を順次算出する検波手段と、前記検波手段により位相角が算出されるごとに、当該算出された位相角とその直前に算出された位相角との差分である差分位相情報を算出する差分算出手段と、前記差分位相情報に基づいて受信誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段による検出結果に基づいて回線品質を推定する品質推定手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、位相情報を用いてC/N推定を行うようにしたので、AGC制御やフェージングに起因する振幅変動の影響および位相変動の影響を低減することができ、雑音以外の伝送路変動を有するシステムにおいても高精度に回線品質が測定できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態1の構成例を示す図である。この回線品質測定装置1は、検波部10と、差分検出部20と、擬似誤り検出部30(誤り検出手段に相当)と、合成部40と、C/N判定部50と、を備えている。なお、合成部40およびC/N判定部50が品質推定手段を構成する。
検波部10は、受信ベースバンドIQ信号を同期検波することにより復調ベースバンドIQ信号を抽出し、さらに、抽出した前記復調ベースバンドIQ信号の位相角を計算し出力する。
差分検出部20は、複数の階差算出手段、すなわち1階差分部21−1および2階差分部21−2を備え、これらにおいて、検波部10から出力された位相角の1階差分および2階差分を計算する。また、計算結果(1階差分部21−1における計算結果,2階差分部21−2における計算結果)を差分位相情報として出力する。
擬似誤り検出部30は、複数の擬似誤り検出手段、すなわち擬似誤り検出測定部31−1および31−2を備え、これらにおいて、差分検出部20から出力された差分位相情報である1階差分位相情報(1階差分部21−1における計算結果に相当)および2階差分位相情報(2階差分部21−2における計算結果に相当)について、後述する擬似誤り検出度数をカウントする。
合成部40は、1階差分位相情報および2階差分位相情報についての各誤り検出度数に重み係数を乗算した上で加算する。また、加算結果を合成後擬似誤り検出数として出力する。
C/N判定部50(判定手段に相当)は、合成部40から出力された合成後擬似誤り検出数および予め記憶しておいたC/N変換テーブルに基づいてC/N値を判定する。
図2は、差分検出部20を構成する1階差分部21−1および2階差分部21−2の構成例を示す図である。図2に示したように、1階差分部21−1と2階差分部21−2の構成は同じであり、入力信号に遅延を与える遅延器22と、遅延が与えられた入力信号を次の入力信号から減算することにより入力信号列の階差を算出する減算器23と、を備える。また、1階差分部21−1と2階差分部21−2は、カスケードに(直列に)接続されている。そして、1階差分部21−1は、検波部10から出力された検波後IQ信号の位相角についての階差を計算し、1階差分として出力する。2階差分部21−2は、1階差分部21−2から出力された1階差分についての階差を計算し、2階差分として出力する。
図3は、擬似誤り検出部30が誤り検出度数をカウントする際に参照する擬似誤り検出領域を示した図である。図3において、θthは、IQ複素平面上で擬似誤り検出領域を定めるしきい値である。斜線が付された領域がしきい値θthによって定められた擬似誤り検出領域60であり、擬似誤り検出部30は、差分検出部20から出力された差分位相情報が示す位相角がしきい値θth以上の場合、誤りが発生した(受信信号が擬似誤り検出領域内にある)と判断する。
図4は、合成部40の構成例を示す図であり、この合成部40は、重み係数保持部41と、乗算器42−1および42−2と、加算器43と、を備える。重み係数保持部41は、各入力信号に対して乗算する重み係数を保持しておく。乗算器42−1および42−2は、重み係数保持部41から取得した重み係数を入力信号に対して乗算する。具体的には、乗算器42−1が擬似誤り検出測定部31−1からの入力信号に対して重み係数を乗算し、乗算器42−2が擬似誤り検出測定部31−2からの入力信号に対して重み係数を乗算する。加算器43は、乗算器42−1および42−2で重み係数が乗算された後の信号を加算し、加算結果を合成後擬似誤り検出数として出力する。
つづいて、図1〜図4を用いて、本実施の形態の回線品質(C/N)測定動作について説明する。ここでは、一例として、4相PSK変調された受信信号の同期検波を行い復調する通信装置が備える回線品質測定装置の回線品質測定動作を説明する。なお、図1に示した受信ベースバンドIQ信号(検波部10への入力信号)は、4相PSK変調された受信信号を直交検波後、受信波形整形フィルタ、シンボルタイミング抽出および周波数オフセット補正を実行して得られた受信ベースバンドシンボルデータとする。
検波部10は、まず、入力された受信ベースバンドIQ信号(受信ベースバンドシンボルデータ)を同期検波し、復調ベースバンドIQ信号を抽出する。次に、復調ベースバンドIQ信号の位相角を計算し出力する。ここで、復調ベースバンドIQ信号(I、Q)の位相角をθ(t)としたとき、θ(t)は次式(1)で示される。
Figure 0005020110
差分検出部20では、検波部10から出力された復調ベースバンドIQ信号の位相角θ(t)を受け取った場合、まず、1階差分部21−1が、上式(1)で算出された前シンボルデータの位相角θ(t-1)と現シンボルデータの位相角θ(t)の差分を算出する。その結果得られる1階差分位相情報Δθ1(t)は次式(2)で示される。
Δθ1(t)=θ(t)−θ(t-1) …(2)
次に、2階差分部21−2が、1階差分部21−1により順次算出される1階差分位相情報についての差分を算出し、2階差分位相情報を得る。2階差分位相情報をΔθ2(t)とすると、これは次式(3)で示される。
Δθ2(t)=Δθ1(t)−Δθ1(t-1) …(3)
擬似誤り検出部30では、規定の測定時間内に差分算出部20から受け取った1階差分位相情報Δθ1(t)および2階差分位相情報Δθ2(t)について、これらが図3に示した擬似誤り検出領域60内に位置するかどうか(受信誤りが発生したかどうか)を判定する。そして、擬似誤り検出領域60内に位置していると判定した回数を個別にカウントする。具体的には、1階差分位相情報Δθ1(t)についてのカウントを擬似誤り検出測定部31−1がカウントし、2階差分位相情報Δθ2(t)についてのカウントを擬似誤り検出測定部31−2がカウントする。また、擬似誤り検出部30は、各カウント結果を擬似誤り検出度数として出力する。なお、本説明では1階差分位相情報Δθ1(t)についての擬似誤り検出度数をNΔθ1、2階差分位相情報Δθ2(t)についての擬似誤り検出度数をNΔθ2とする。
合成部40では、擬似誤り検出部30から出力される擬似誤り検出度数NΔθ1およびNΔθ2に対してそれぞれ異なる重み係数を乗算し、さらに、得られた各乗算結果を加算することにより入力信号であるNΔθ1およびNΔθ2を合成する。具体的には、図4に示したように、まず、乗算器42−1が重み係数保持部41から取得した重み係数W1をNΔθ1に乗算し、乗算器42−2が重み係数保持部41から取得した重み係数W2をNΔθ2に乗算する。つぎに、加算器43が、乗算器42−1および乗算器42−2からの出力を加算する。加算器43による加算結果をNθとすると、Nθは次式(4)で示される。
Figure 0005020110
ここで、合成部40の重み係数保持部41が保持する重み係数の設定は、図5に示した差分階数によるC/N推定精度の特徴を生かして行う。具体的には、C/Nが低い領域の推定精度を重視させたい場合には、差分階数の少ないものを優先させ、逆の場合には差分階数の多いものを優先させるようにする。また、C/Nが低い領域の推定精度を重視する場合に使用する重み係数と、逆の場合に使用する重み係数などについて、複数種類の重み係数を保持しておき、適宜使い分けるようにしてもよい。
なお、上記合成部40では、乗算器(乗算器42−1および42−2)を利用して各擬似誤り検出度数(NΔθ1およびNΔθ2)に重み付けを行う構成としたが、乗算器を使用せずに、誤り検出度数をビットシフトさせることにより重み付けを行う構成とすることも可能である。
C/N判定部50では、予め基準C/Nに対して測定した擬似誤り検出度数参照値をC/N変換テーブルとして記憶しておき、合成部40から出力された合成結果(合成後擬似誤り検出度数Nθ)をC/N変換テーブルと比較することによって合成後擬似誤り検出度数Nθに対応するC/N値を判定する。ただし、C/N変換テーブルの合成後擬似誤り検出度数参照値は、実動作時と同一の条件で予め測定しておく必要がある。例えば、1階差分と2階差分の差分位相情報を用いてC/N測定を行う場合には、予め1階差分と2階差分の差分位相情報を用いて基準C/Nに対する合成後擬似誤り検出度数参照値を測定しテーブル化しておく。なお、C/N変換テーブルの分解能がそのまま本回線品質測定の推定精度(推定C/Nの分解能)となる。C/N判定部50による上記判定結果は推定C/N値として出力される。
本実施の形態では、検波部10に同期検波を用いているが、検波方法をこれに限定するものではなく、他の検波方式を用いても良い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、検波後の受信ベースバンドIQ信号の位相角の差分情報を用いて擬似誤り率を測定するため、AGC制御やフェージングなど雑音以外の伝送路変動の影響を低減することができ、精度の良い安定した回線品質推定ができる。
また、復調ベースバンドIQ信号の位相角を複数階差分して得られた情報を用いて、その異なる階数の差分位相情報に対する回線品質測定指標それぞれを合成することとしたので、ターゲットとする回線品質の推定領域を重視した推定精度の調整が任意にできる。そのため、低C/N環境から高C/N環境までの広範囲において、高精度で安定したC/N推定を実現することができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態1では1階差分と2階差分による差分位相情報を用いてC/N推定を行う場合について説明したが、差分階数m(1≦m≦M)や、合成する際、異なる差分階数の組合せは実施の形態1で示したものに限定されず、任意に設定可能である。
図6は、本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態2の構成例を示す図である。この回線品質測定装置1aは、上述した実施の形態1の回線品質測定装置1の差分算出部20、擬似誤り検出部30および合成部40に代えて、差分算出部20a、擬似誤り検出部30aおよび合成部40aを備えた構成をとる。なお、その他の部分については回線品質測定装置1と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。以下に、実施の形態1の回線品質測定装置1と異なる部分について説明する。
差分算出部20aは、図7に示したように、実施の形態1の差分算出部20に対してm階差分部21−m(m=3,…,M)を追加した構成をとる。また、各m階差分部21−mは、1階差分部21−1および2階差分部21−2と同じ構成であり、前段のm−1階差分部により順次出力される信号(m−1階差分位相情報)の差分を算出し、m階差分位相情報として出力する。すなわち、1階差分部21−1,2階差分部21−2,各m階差分部21−mはカスケード接続されている。
擬似誤り検出部30aは、実施の形態1の擬似誤り検出部30と同様に、差分算出部20aから出力される各差分位相情報が、予め定めた擬似誤り領域(図3参照)に入る事象を検出し、擬似誤り検出度数をカウントする。
合成部40aは、図8に示したように、実施の形態1の合成部40の重み係数保持部41および加算器43に代えて重み係数保持部41aおよび加算器43aを備え、さらに、乗算器42−m(m=3,…,M)を追加した構成をとる。重み係数保持部41aは、入力された各擬似誤り検出度数に対して各乗算器が乗算する重み係数(W1,W2,…,WM)を保持しておく。乗算器42−1〜42−Mは、重み係数保持部41aから取得した重み係数を擬似誤り検出度数に乗算する。加算器43aは、乗算器42−1〜42−Mからの出力を加算する。
つづいて、図6〜図8を用いて、本実施の形態の回線品質測定動作について説明する。なお、実施の形態1と同様に、4相PSK変調された受信信号について同期検波を行い復調する通信装置が備える回線品質測定装置の回線品質測定動作を説明する。また、実施の形態1と同様に、4相PSK変調された受信信号を直交検波後、受信波形整形フィルタ、シンボルタイミング抽出および周波数オフセット補正を実行して得られた受信ベースバンドシンボルデータを検波部10への入力とする。
検波部10は、実施の形態1と同様の動作を行い、位相角θ(t)を算出する。なお、θ(t)は実施の形態1で示した式(1)で示される。
差分算出部20aにおける1階差分部21−1および2階差分部21−2は、実施の形態1で示した動作を行う。また、m階差分部では、次式(5)で示されるm階差分位相情報Δθm(t)を算出する。
Δθm(t)=Δθm-1(t)−Δθm-1(t-1) …(5)
擬似誤り検出部30aでは、差分算出部20aから出力された各差分位相情報(Δθ1(t),Δθ2(t),Δθ3(t),…,ΔθM(t))について、図3に示した擬似誤り検出領域60内に位置するかどうかを判定することによって各差分位相情報についての擬似誤り検出度数(NΔθ1,NΔθ2,NΔθ3,…,NΔθM)をカウントする。
合成部40aでは、各乗算器(乗算器42−1〜42−M)が、擬似誤り検出部30aから入力された各擬似誤り検出度数(NΔθ1,NΔθ2,NΔθ3,…,NΔθM)に対して重み係数(W1,W2,W3,…,WM)を乗算し、重み係数が乗算された後の各擬似誤り検出度数を加算器43aが加算する。なお、実施の形態1の合成部40と同様に、各擬似誤り検出度数をビットシフトさせることにより重み付けを行う構成とすることも可能である。加算器43aによる加算結果をNθMとすると、NθMは次式(6)で示される。
Figure 0005020110
C/N判定部50は、合成部40aからの出力信号(合成後擬似誤り検出度数NθM)に対して実施の形態1と同様の動作を実行して行い、C/N値を判定する。この結果得られたC/N値は、推定C/N値として出力される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、異なるm階の差分位相情報(1≦m≦M)を重み付け合成することにより、ターゲットとする回線品質の推定領域をより重視した推定精度の調整が任意にできるようになる。そのため、実施の形態1と比較して、回線品質測定の適用範囲をさらに広げることができる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3について説明する。実施の形態2では、1階差分からM階差分までによる差分位相情報を用いてC/N推定を行う場合について説明したが、図9に示したように、m階差分位相情報(Δθ1(t),Δθ2(t),…,ΔθM(t))に加え、検波後の位相情報(θ(t))をそのまま用いた擬似誤り検出度数を含めて合成し、C/N推定を行ってもよい。図9に示した回線品質測定装置1bは、実施の形態2で示した回線品質測定装置1a(図6参照)の擬似誤り検出部30aに代えて、当該擬似誤り検出部30aに擬似誤り検出測定部32(第2の擬似誤り検出測定手段に相当)を加えて実現した擬似誤り検出部30bを備え、さらに、合成部40aに代えて、合成部40bを備えている。擬似誤り検出測定部32は、検波部10から直接入力された位相情報θ(t)についての擬似誤り検出度数をカウントする。なお、擬似誤り検出測定部32は、他の擬似誤り検出測定部31−1〜31−Mと同じ動作を実行する。合成部40bは、擬似誤り検出部30bからの各入力信号に重み係数を乗算した上で加算することにより、各入力信号を合成する。
上述したように、差分階数が少ないほど低C/Nでの測定精度が良いため(図5参照)、図9に示した構成を採用した場合、フェージングの影響がなく、比較的C/Nが低い環境下での回線品質測定の推定精度を改善することができる。
このように、本実施の形態では、検波部10が算出した位相情報θ(t)についての擬似誤り検出度数を求め、これと各m階差分位相情報とを合成して得られた合成結果に基づいて推定C/N値を得ることとした。これにより、ターゲットとする回線品質の推定領域をより重視した推定精度の調整が任意にできるようになり、回線品質測定の適用範囲をさらに広げることができる。
なお、上述した各実施の形態の回線品質測定装置(回線品質測定装置1,1a,1b)では、擬似誤り検出測定部において差分階数が異なっていても図3に示した擬似誤り検出領域を決定するためのしきい値θthを共通で用いていたが、異なる差分階数毎にしきい値θthを個別に設定し、擬似誤り検出領域を個別に定義するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる回線品質測定装置は、AGC制御やフェージングに起因する振幅変動および位相変動の影響が存在する環境における回線品質測定に有用であり、特に、受信ベースバンドIQ信号の位相情報を用いてC/Nを測定する回線品質測定装置に適している。
本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 実施の形態1の差分算出部の構成例を示す図である。 擬似誤り検出領域を説明するための図である。 実施の形態1の合成部の構成例を示す図である。 差分階数とC/N推定精度の関係を示す図である。 本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態2の構成例を示す図である。 実施の形態2の差分算出部の構成例を示す図である。 実施の形態2の合成部の構成例を示す図である。 本発明にかかる回線品質測定装置の実施の形態3の構成例を示す図である。
符号の説明
1、1a、1b 回線品質測定装置
10 検波部
20、20a 差分算出部
21−1 1階差分部
21−2 2階差分部
21−M M階差分部
22 遅延器
23 減算器
30、30a、30b 擬似誤り検出部
31−1、31−2、31−M、32 擬似誤り検出測定部
40、40a、40b 合成部
41、41a 重み係数保持部
42−1、42−2、42−M 乗算器
43、43a 加算器
50 C/N判定部
60 擬似誤り検出領域

Claims (8)

  1. 無線通信システムを構成する通信装置において入力データ列である受信シンボルデータ列に基づいて回線品質を測定する回線品質測定装置であって、
    前記受信シンボルデータ列の検波処理を行うとともに各受信シンボル列の位相角を順次算出する検波手段と、
    前記検波手段により位相角が算出されるごとに、当該算出された位相角とその直前に算出された位相角との差分である差分位相情報を算出する差分算出手段と、
    前記差分位相情報に基づいて受信誤りを検出する誤り検出手段と、
    前記誤り検出手段による誤り検出結果に基づいて回線品質を推定する品質推定手段と、
    を備え
    前記差分算出手段は、
    入力信号列の階差を算出する、カスケード接続された複数の階差算出手段、
    を備え、
    各階差算出手段が算出した各階差を前記差分位相情報として出力し、
    前記誤り検出手段は、
    前記階差算出手段のいずれか一つから出力された差分位相情報に基づいて受信誤りを検出し、さらに、規定時間内に検出した受信誤りの回数を誤り検出度数として出力する、前記階差算出手段と同数の擬似誤り検出測定手段、
    を備え、
    各擬似誤り検出測定手段が出力した各誤り検出度数を前記誤り検出結果として出力することを特徴とする回線品質測定装置。
  2. 前記擬似誤り検出測定手段は、対応する階差算出手段から出力された差分位相情報を所定のしきい値と比較することにより受信誤りが発生したかどうかを判断することを特徴とする請求項に記載の回線品質測定装置。
  3. 前記擬似誤り検出測定手段は、それぞれ異なるしきい値を使用することを特徴とする請求項に記載の回線品質測定装置。
  4. 前記品質推定手段は、
    前記誤り検出手段により出力された各誤り検出度数を合成する合成手段と、
    前記合成された誤り検出度数に基づいて回線品質を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1、2またはに記載の回線品質測定装置。
  5. 前記合成手段は、前記誤り検出手段により出力された各誤り検出度数に対して重み係数を乗算後、加算することにより、各誤り検出度数を合成することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の回線品質測定装置。
  6. 前記合成手段は、前記誤り検出手段により出力された各誤り検出度数に対してビットシフトを利用した重み付けを行った後、加算することにより、各誤り検出度数を合成することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の回線品質測定装置。
  7. 前記誤り検出手段は、
    前記複数の擬似誤り検出測定手段である第1の擬似誤り検出手段に加えて、さらに、
    前記検波手段により算出された位相角に基づいて受信誤りを検出し、規定時間内に検出した受信誤りの回数を誤り検出度数として出力する第2の擬似誤り検出測定手段、
    を備え、
    前記第1の擬似誤り検出測定手段および前記第2の擬似誤り検出測定手段により出力される誤り検出度数を前記誤り検出結果として出力することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の回線品質測定装置。
  8. 前記第2の擬似誤り検出測定手段は、前記位相角を所定のしきい値と比較することにより受信誤りが発生したかどうかを判断することを特徴とする請求項に記載の回線品質測定装置。
JP2008023005A 2008-02-01 2008-02-01 回線品質測定装置 Expired - Fee Related JP5020110B2 (ja)

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