JP3475066B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JP3475066B2
JP3475066B2 JP02055598A JP2055598A JP3475066B2 JP 3475066 B2 JP3475066 B2 JP 3475066B2 JP 02055598 A JP02055598 A JP 02055598A JP 2055598 A JP2055598 A JP 2055598A JP 3475066 B2 JP3475066 B2 JP 3475066B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/005Control of transmission; Equalising
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2332Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using a non-coherent carrier

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信や移動
体通信、移動体衛星通信で用いられるディジタル変復調
において、送信信号に既知信号を周期的に挿入し、フェ
ージング等による伝送路歪みをその既知信号から推定
し、その推定値を用いて伝送路歪みを取り除き、受信信
号の同期検波を行う復調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星通信や移動体通信、移動体衛
星通信ではディジタル変復調の研究が活発に行われてい
る。特に、移動体通信という環境では、受信信号は激し
いフェージングを受けた状態で信号が受信されることに
なり、このようなフェージング環境下でも安定に動作す
る様々な復調方式が検討されている。この中でもフェー
ジング環境下で絶対同期検波が可能な方式として、送信
信号にフェージング等の伝送路歪み測定用として既知信
号を周期的に挿入し、その既知信号からフェージング歪
みを推定し補償する方式が注目されている。
【0003】図22及び図23は、例えば、文献「陸上
移動通信用16QAMのフェージングひずみ補償方式」
(三瓶、電子情報通信学会論文誌(B−II),J72
−II,No.1,pp7−15(1989−1))な
どに示された従来の復調回路であり、図22において、
40は準同期検波部、50は搬送波推定部、60はデー
タ判定部であり、図23において、51はフェージング
歪み推定部、52はフェージング歪み補償部である。
【0004】次に、動作について説明する。一例とし
て、4相PSKで変調された信号について考える。4相
PSKで変調された送信信号ST (t)は、以下の式
(1)で表される。
【0005】式(1)のRe[・]は[・]の実部を、
c は搬送波周波数を示す。また、zT (t)は送信複
素ベースバンド信号であり、式(2)で表される。
【0006】
【数1】
【0007】上記の送信信号がフェージング環境下で伝
送された場合、フェージングを受けた信号は、フェージ
ングのパワースペクトルS(f)を持つ狭帯域複素ラン
ダム信号c(t)を、ST (t)に乗積するモデルで表
される。このスペクトルS(f)を有する包絡線変動c
(t)により、フェージングを受けた受信信号S
R (t)は、以下の式(3)で表される。
【0008】
【数2】
【0009】ただし、zR (t)は受信複素ベースバン
ド信号であり、送受信フィルタによって帯域制限されて
いる。また、n(t)は白色ガウス雑音である。
【0010】次に、受信機について考える。この受信信
号は、準同期検波部40により発振周波数fc −foff
の局部発振器で準同期検波が行われる。準同期検波部4
0から出力される信号SRB(t)は、以下の式(4)の
ようになる。
【0011】
【数3】
【0012】搬送波推定部50では、準同期検波部40
から出力された複素ベースバンド信号u(t)からc
(t)の推定値cR (t)を求め、受信信号からc
(t)による受信信号の歪みを取り除く。なお、周波数
オフセットfoff は、十分小さい(foff =0)と仮定
する。この場合、既知信号をap とすると、zR (t)
=ap となるため、受信複素ベースバンド信号u(t)
は、以下に示す式(5)となる。従って、 c(t)の
推定値cR (t)は、式(6)のように求められる。
【0013】
【数4】
【0014】既知信号毎に推定されたcR (t)から推
定系列cRS(t)は、既知信号の挿入周期をTR とする
と、以下の式(7)のように表される。
【0015】
【数5】
【0016】cRS(t)の補間系列cRI(t)の推定
は、例えば、内挿補間により、以下のように求めること
ができる。内挿補間によるフェージング歪み推定方法で
は、既知信号から推定されたフェージング歪み推定値を
用いて、既知信号間における情報信号のフェージング歪
み推定値を補間により推定する方法である。すなわち、
フェージング歪み推定部51では、図24に示すよう
に、準同期検波部40から出力された信号のうち、既知
信号に対応したt=(k−1)TR ,kTR ,(k+
1)TR において得られたフェージング歪み量cR (k
−1),cR (k),cR (k+1)を推定する。そし
て、その推定値を用いて、時刻t=kTR +(m/
R )TR (NR :既知信号挿入周期TR に対応したシ
ンボル数)におけるフェージング歪み量を、例えば、2
次のガウス補間式による内挿補間により、以下の式
(8)のように推定する。
【0017】
【数6】
【0018】フェージング歪み補償部52では、フェー
ジング歪み推定部51から出力された補間系列cRI(k
+m/NR )を用いて、受信信号からフェージングによ
る歪みを取り除く。すなわち、フェージング歪みを補償
する伝達関数h(k+m/NR )を、以下の式(9)と
する。また、式(9)より、準同期検波部40から出力
された信号からフェージング歪みを、式(10)のよう
に補償することができる。
【0019】
【数7】
【0020】上記のようにして、フェージング歪みを補
償した受信信号zRE(k+m/NR)を求めることがで
きる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェージング歪
み推定・補償方式では、既知信号で推定されたフェージ
ング歪みの推定値から内挿補間により情報信号のフェー
ジング歪みを推定している。従って、非フェージング伝
送路やライスフェージング伝送路など、フェージング変
動だけでなく熱雑音の影響が強い伝送路では、既知信号
において推定された推定値の推定誤差が大きくなるた
め、フェージング歪みの補償が正しく行われなくなり、
ビット誤り率特性などの受信機の性能が劣化するという
課題があった。また、フェージング伝送路であっても、
C/N(搬送波電力対雑音電力比)が低いところでは熱
雑音の影響が強くなり、既知信号におけるフェージング
歪みの推定誤差が大きくなるため、フェージング歪みの
補償が正しく行われなくなり、ビット誤り率特性などの
受信機の性能が劣化するという課題があった。
【0022】また、フェージング伝送路と非フェージン
グ伝送路は相反する性質を持つため、一方の伝送路に対
して受信機の性能を良くしようとすると、他方の伝送路
に対する受信機の性能が劣化し、フェージング伝送路か
ら非フェージング伝送路まで幅広く性能を維持する受信
機を実現することが困難であるという課題があった。
【0023】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、フェージング伝送路だけでな
く、非フェージング伝送路やライスフェージング伝送路
などのフェージング変動だけでなく熱雑音の影響が強い
伝送路であっても、また、フェージング伝送路で、か
つ、C/Nが低いところであっても、フェージング歪み
の推定誤差を小さくし、ビット誤り率特性など受信性能
を改善する復調装置を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る復調装置
は、送信信号に挿入された既知信号を用いて受信信号か
ら搬送波を推定し、同期検波を行う構成において、搬送
波推定を行う搬送波推定部として既知信号を用いてフェ
ージング歪みを所定の形式で推定するフェージング歪み
推定部と、受信信号から推定されたフェージング歪み量
を所定の補償方式によって取り除くフェージング歪み補
償部と、フェージング歪みを除去されたフェージング歪
み補償部出力から変調成分を除去した後、得られる補償
後信号の平均値を求める平均化処理部と、平均化処理部
出力の補償後平均値と、フェージング歪み推定部出力の
フェージング歪み推定値とを合成して基準信号を得る合
成部と、合成部で得られた基準信号により受信信号の振
幅と位相を補償した同期検波を行う信号補償部とを設け
た。
【0025】
【0026】また更に、フェージング歪み推定部とし
て、既知信号の所定量のブロックを抽出し、この抽出さ
れた所定量のブロックのフェージング歪みを平均化する
歪み検出・平均化部と、平均化された所定量のブロック
のフェージング歪みを重み付け加算処理する重み付け加
算処理部とを設け、重み付け加算処理された平均化フェ
ージング歪みを推定歪みとして出力するようにした。
【0027】また更に、搬送波推定部として、変調成分
を除去する変調成分除去部が、フェージング歪み補償部
出力の出力信号から送信データを仮判定するデータ仮判
定部と、データ仮判定部で判定されたデータで再変調を
行う再変調部とで構成し、変調成分を除去するようにし
た。
【0028】また更に、搬送波推定部として、変調成分
を除去する変調成分除去部が、同期検波を行う信号補償
部出力の出力信号から送信データを仮判定するデータ仮
判定部と、データ仮判定部で判定されたデータで再変調
を行う再変調部とで構成し、変調成分を除去するように
した。
【0029】また更に、平均化処理部として、フェージ
ング歪みを除去されたフェージング歪み補償部出力から
変調成分を除去した後、得られる補償後信号を可変設定
のタップ係数を乗算して加算平均値を求めるようにし
た。
【0030】また更に、信号補償部による同期検波の後
に、硬判定によるデータ判定を行う硬判定部と、更にフ
ェージング歪み推定部で推定された信頼度情報でデータ
の重み付けを行う信頼度情報付加部とで構成されるデー
タ判定部を設けて、信頼度重み付けデータを出力するよ
うにした。
【0031】また更に、受信信号を準同期検波した信号
と、この準同期検波信号の歪みを取り除いたフェージン
グ歪み補償部出力信号と、受信信号の振幅と位相を補償
した同期検波を行う信号補償部出力信号とを入力とし
て、これらの信号から伝送路の特性推定を行い、重み付
け制御出力として、フェージング歪み推定の、または平
均化処理の重み付け量の制御を行う伝送路推定・制御部
を設けた。
【0032】また更に、伝送路推定・制御部は、受信信
号を準同期検波した信号と、信号補償部出力信号と、フ
ェージング歪み補償部出力信号とを、それぞれデータ仮
判定し、このデータ仮判定結果を比較して、この比較計
測結果で伝送路特性を推定して、重み付け制御出力とす
るようにした。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.歪み補償された信
号を平均化した結果と、歪み推定量とを複素乗算して合
成することで基準信号を生成し、この基準信号により受
信信号の振幅と位相を補償した同期検波を行う復調装置
を説明する。図1は、送信信号に挿入された既知信号を
用いて受信信号の同期検波を行う実施の形態1における
送信機の構成例を示す図である。図において、1は畳み
込み符号化部、10はインターリーブ部、20は既知信
号挿入部、30は変調部である。
【0034】次に、この送信機の動作について説明す
る。畳み込み符号化部1では、情報信号を畳み込み符号
化して出力する。インターリーブ部10では、畳み込み
符号化部1より出力された符号化データをある規則に従
って並べ替えを行う。既知信号挿入部20では、インタ
ーリーブ部10より出力されたデータに周期的に既知信
号を挿入して出力する。既知信号挿入部20により出力
される信号は、例えば、図2に示すように、(NR
R)シンボルの情報信号に対して、周期的にRシンボル
の既知信号が挿入された構成となる。変調部30では、
既知信号挿入部20より出力された信号を変調し、送信
信号として出力する。この送信信号は、例えば、QPS
K変調方式で変調されて送信される。
【0035】図3は、送信信号に挿入された既知信号を
用いて受信信号の同期検波を行う実施の形態1における
受信機の構成例を示す図である。図において、40は準
同期検波部、50は搬送波推定部、60はデータ判定
部、70はデインターリーブ部、80はビタビ復号部で
ある。
【0036】次に、この受信機の動作について説明す
る。まず、準同期検波部40では、RF/IF信号から
直交検波による周波数変換が行われ、更に、A/D変換
器により離散値にサンプリングされた後、Iチャネル及
びQチャネルのベースバンド信号として出力される。搬
送波推定部50では、Iチャネル及びQチャネルのベー
スバンド信号からフェージングなどによる信号の歪みを
取り除くために、フェージング歪み量c(t)の推定値
R (t)を求め、Iチャネル及びQチャネルのベース
バンド信号からこの信号歪みを取り除く。データ判定部
60では、搬送波推定部50から出力される同期検波後
のIチャネル及びQチャネルのベースバンド信号から送
信データを判定する。デインターリーブ部70では、イ
ンターリーブ部20によりある規則により並べ替えられ
たデータを元の順序に戻す。ビタビ復号部80では、デ
インターリーブ部70により出力されたデータをビタビ
アルゴリズムを用いて復号する。
【0037】図4は、送信信号に挿入された既知信号を
用いて受信信号の同期検波を行う搬送波推定部の構成例
を示す図である。図において、51はフェージング歪み
推定部、52はフェージング歪み補償部、53は変調成
分除去部、54は平均化処理部、55は合成部、56は
信号補償部である。次に、搬送波推定部50の動作につ
いて説明する。フェージング歪み推定部51では、送信
信号に周期的に挿入された既知信号を用いて情報信号に
おけるフェージング歪みの推定を行う。フェージング歪
み補償部52では、フェージング歪み推定部51により
推定されたフェージング歪み推定値を用いてフェージン
グ歪みの補償を行い、準同期検波部40より出力された
信号からフェージング歪みを取り除く。例えば、フェー
ジング歪み推定部51及びフェージング歪み補償部52
の動作は、従来例に示したように動作する。すなわち、
準同期検波部40から出力された信号のうち、既知信号
に対応したt=(k−1)TR ,kTR ,(k+1)T
R において得られたフェージング歪み量cR (k−
1),cR (k),cR (k+1)を推定する。そし
て、その推定値を用いて、時刻t=kTR +(m/
R )TR (NR :既知信号挿入周期TR に対応したシ
ンボル数)におけるフェージング歪み量を、例えば、2
次のガウス補間式による内挿補間により、以下の式(1
1)のように推定する。
【0038】
【数8】
【0039】フェージング歪み補償部52では、フェー
ジング歪み推定部51から出力された補間系列cRI(k
+m/NR )を用いて、受信信号からフェージングによ
る歪みを取り除く。すなわち、フェージング歪みを補償
する伝達関数h(k+m/N R )を、以下の式(12)
とする。式(12)より、準同期検波部40から出力さ
れた信号からフェージング歪みを以下の式(13)のよ
うに補償することができる。
【0040】
【数9】
【0041】変調成分除去部53では、フェージング歪
み補償部52から出力されたフェージング歪みを補償し
た受信信号zRE(k+m/NR )から変調成分を取り除
く。例えば、45度、135度、225度、315度の
4位相を信号点に持つQPSK変調信号を考えた場合、
第1象限から第4象限まである信号を第1象限に縮退す
ることに相当する。図5は、変調成分除去部53の構成
例を示す図であり、図において、530は角度変換部、
531は剰余算出部、532はπ/4減算部、533は
直交座標変換部である。次に、変調成分除去部53の動
作について説明する。まず、角度変換部530では、直
交したI,Qデータを角度変換し位相データとする。剰
余算出部531では、角度変換部530から出力された
位相データを90度で割り、その剰余を出力する。π/
4減算部532では、剰余算出部531より出力された
位相データから45度を減算する。直交座標変換部53
3では、π/4減算部532で出力された位相データを
直交座標に変換する。この動作は、zRE(k+m/
R )の位相成分をθRE(k+m/NR )とし、変調成
分除去部53により除去された信号をzRF(k+m/N
R )としたとき、以下の式(14)で表すことができ
る。
【0042】
【数10】
【0043】ただし、Re[・]は[・]の実部を、I
m[・]は[・]の虚部を表わす。平均化処理部54で
は、変調成分除去部53により変調成分が取り除かれた
フェージング歪み補償後の信号に対して移動平均化処理
を行う。図6は、平均化処理部54の構成例を示す図で
あり、540はN段シフトレジスタ部、541は加算部
である。次に、平均化処理部54の動作について説明す
る。N段シフトレジスタ部540では、変調成分除去部
53より出力されたI,Qデータをそれぞれ1シンボル
時間Ts (=TR /NR )ごとに入力する。加算部54
1では、N段シフトレジスタ部540に保存されている
N個のデータに対して1シンボルごとに加算処理を行
い、加算結果を出力する。この動作は、以下の式(1
5)のように表すことができる。
【0044】
【数11】
【0045】合成部55では、フェージング歪み推定部
51より推定されたフェージング歪みの推定値cRI(k
+m/NR )と、平均化処理部54により出力された平
均値zAV(k+m/NR )を合成することにより、搬送
波位相を推定し同期検波のための基準信号を生成する。
図7は、合成部55の概念を示す図であり、図におい
て、550は複素乗算部である。複素乗算部550で
は、平均化処理部54から出力された信号と、フェージ
ング歪み推定部51より出力された信号を複素乗算し、
乗算結果を出力する。この動作は、以下の式(16)の
ように合成して、同期検波のための基準信号cEST (k
+m/NR )を出力することと等価である。
【0046】
【数12】
【0047】一方、位相のみによる合成を行う場合は、
以下の式のように合成して、同期検波のための基準信号
EST (k+m/NR )を出力する。図8は、合成部5
5の構成例を示す図であり、図において、551,55
2は角度変換部、553は加算部、554は直交座標変
換部である。次に、図8に示す合成部55の動作につい
て説明する。角度変換部551では、平均化処理部54
から出力された信号を位相データに変換する。角度変換
部552では、フェージング歪み推定部51から出力さ
れた信号を位相データに変換する。加算部553では、
角度変換部551から出力された位相データと角度変換
部552から出力された位相データを加算する。直交座
標変換部554では、加算部553から出力された位相
データを直交座標に変換し、I,Qデータを出力する。
この動作は、以下の式(17)のように合成して、同期
検波のための基準信号cEST (k+m/NR )を出力す
ることと等価である。信号補償部56では、合成部55
から出力された同期検波のための基準信号cEST (k+
m/NR )により、受信信号の振幅及び位相を補償し
て、同期検波を行うことにより、搬送波位相の補償され
た式(18)の受信信号zRC(k+m/NR )を得るこ
とができる。
【0048】
【数13】
【0049】図9は、伝送路がライスフェージング伝送
路であると仮定した場合の受信信号の信号ベクトル図で
ある。ライスフェージングでは、図に示すように、直接
波とマルチパス波が合成された信号ベクトル構成とな
る。更に、受信機などで発生する熱雑音がフェージング
変動を受けた信号に加算されることになる。フェージン
グ歪み推定部51では、主として、直接波とマルチパス
波が合成された信号からフェージングによる歪みを推定
し、フェージング歪み補償部52によりフェージング歪
みを補償する。平均化処理部54では、フェージング歪
み補償部52で補償しきれなかった、主として、熱雑音
による信号の歪みを推定する。フェージング歪み推定部
51により推定された推定値及び平均化処理部54によ
り推定された推定値を合成することにより、フェージン
グによる信号歪みと熱雑音による両方の信号歪みを推定
・補償し同期検波を行う。
【0050】以上のように、既知信号を用いてフェージ
ング歪み補償を行った後、更に、平均化処理を行って熱
雑音等による推定誤差を検出し、フェージング歪み推定
部からのフェージング歪み推定値と合成して受信信号を
補償するための基準信号を推定しているので、フェージ
ング歪み補償部で補償しきれなかった熱雑音などによる
推定誤差を検出することが可能となり、フェージング及
び熱雑音による特性の劣化を低減することができる。な
お、この実施の形態1では、QPSKを仮定したが、N
相PSK(N=2,4,8etc)やQAMなどにも適
用できる。また、畳み込み符号化部、ビタビ復号部、イ
ンターリーブ部、デインターリーブ部を付加した構成を
仮定したが、特になくてもかまわない。
【0051】実施の形態2.熱雑音の影響を低減し、伝
送路の幅広い特性に適応して実施の形態1よりも簡易な
構成の復調装置を説明する。本実施の形態においては、
歪み量を求める処理を一括して行うのではなく、歪み補
償を行って後に逐次計算による平均化処理をする。そし
て、この逐次計算による平均化処理の結果として基準信
号を得ている。この基準信号による同期検波以降は、実
施の形態1と同様である。図10は、送信信号に挿入さ
れた既知信号を用いて受信信号の同期検波を行う搬送波
推定部50bの構成例を示す図である。図において、5
1はフェージング歪み推定部、52はフェージング歪み
補償部、53は変調成分除去部、54は平均化処理部、
56bは信号補償部である。
【0052】次に、この搬送波推定部50bの動作につ
いて説明する。フェージング歪み推定部51では、受信
信号に周期的に挿入された既知信号を用いて情報信号に
おけるフェージング変動の推定を行う。フェージング歪
み補償部52では、フェージング歪み推定部51により
推定されたフェージング歪み推定値を用いてフェージン
グ歪みの補償を行い、準同期検波部から出力された信号
からフェージング歪みを除去する。変調成分除去部53
では、フェージング歪み補償部52から出力された信号
から変調成分を取り除く。平均化処理部54では、変調
成分除去部53により変調成分が取り除かれたフェージ
ング歪み補償後の信号に対して平均化処理を行う。これ
らの動作は、例えば、実施の形態1に示したように動作
する。ところで、本実施の形態においては、合成部をな
くし、代わりに信号補償部56bでは、平均化処理部5
4により出力された信号を用いてフェージング歪み補償
部52から出力された信号の補償を行う。すなわち、フ
ェージング歪み推定部52の出力をzRE(k+m/
R )とし、平均化処理部54の出力をzAV(k+m/
R )とすると、搬送波位相の補償された受信信号zRC
(k+m/NR )は、振幅を含めて合成する場合、以下
の式(19)のように表すことができる。また、以下の
式(20)に示すような信号補償も可能である。
【0053】
【数14】
【0054】以上のように、既知信号を用いてフェージ
ング歪み補償を行った後、更に、平均化処理を行って熱
雑音等による推定誤差を検出し、信号の補償を行ってい
るので、フェージング歪み補償部で補償しきれなかった
熱雑音などによる推定誤差を検出することが可能とな
り、実施の形態1よりもより簡単な構成で、フェージン
グ及び熱雑音による特性の劣化を低減することができ
る。
【0055】実施の形態3.フェージング歪みの推定に
おいて、既知信号の位置での歪み推定のみでなく、その
前後の既知信号の歪み量を適当な重み付けを行った後に
加算して平均化する場合を説明する。こうすることで、
熱雑音による推定誤差を低減しつつフェージングによる
変動に追従した歪み推定が行える。実施の形態1の送信
信号に挿入された既知信号を用いて受信信号の同期検波
を行う搬送波推定部に対して、この実施の形態3では、
フェージング歪み推定部51bの構成を図11のように
構成した。それ以外の構成は、実施の形態1の図4また
は実施の形態2の図10の構成と同じである。図11に
おいて、510は既知信号抽出部、511は歪み検出・
平均化部、512は重み付け加算処理部、513は補間
処理部である。
【0056】次に、このフェージング歪み推定部51b
の動作について説明する。本実施の形態において、図2
に示した(NR −R)シンボルの情報信号間隔でRシン
ボルの既知信号が周期的に挿入されている場合を示す。
まず、情報信号におけるフェージング歪み推定値c
RI(k+m/NR )を推定するためには、それに先立っ
てRシンボル連続した既知信号におけるフェージング歪
み推定値cRB(k)を推定する必要がある。既知信号抽
出部510では、既知信号に対応した信号を抽出する。
以下、この抽出されたRシンボル連続した既知信号を既
知信号ブロックと称することにする。歪み検出・平均化
部511では、既知信号抽出部510から出力された既
知信号ブロックに対して、フェージング歪み量を検出
し、平均化処理を行う。例えば、R=2シンボルの場合
では、以下のようになる。いま、各シンボルのタイミン
グを以下の式(21)のように仮定する。ただし、TR
は既知信号の挿入周期、NR はその周期に対応したシン
ボル数である。また、既知信号ブロックのうち、第1番
目のシンボルのタイミングをm=0とし、以下の式(2
2)のように仮定する。
【0057】
【数15】
【0058】このとき、既知信号ブロックによるフェー
ジング歪みの推定値cRB(k)は、それぞれの既知信号
におけるフェージング歪みの推定値cR (k),c
R (k+1/NR )を用いて、以下の式(23)のよう
に求められる。
【0059】
【数16】
【0060】重み付け加算処理部512では、歪み検出
・平均化部511より出力されたフェージング歪み推定
値cRB(k)に対して、更に、以下の式(24)に示す
ように重み付け平均化処理を行う。
【0061】
【数17】
【0062】ただし、Kは重み付け平均化を行う既知信
号ブロック数を決める変数である。このように、既知信
号ブロック位置のフェージング歪み推定値だけでなく、
前後の既知信号ブロックのフェージング歪み推定値を適
当な重み付けで加算した結果を、その位置でのフェージ
ング歪み推定値とする。
【0063】補間処理部513では、重み付け加算処理
部512より出力された既知信号位置でのフェージング
歪みの推定値cRBA (k)を用いて情報信号におけるフ
ェージング歪み量cRI(k+m/NR )を推定する。こ
のフェージング歪みの推定値cRBA (k)から情報信号
におけるフェージング歪み量cRI(k+m/NR )を推
定する方法は、従来例として、図24で示した内挿補間
による方法を用いて推定することができる。例えば、2
次のガウス補間式による内挿補間により、情報信号にお
けるフェージング歪みの推定値cRI(k+m/NR )は
以下の式(25)のように推定することができる。ま
た、2次のガウス補間式による内挿補間の代わりに、最
小2乗法による2次近似を用いた場合は、情報信号にお
けるフェージング歪みの推定値cRI(k+m/NR
は、以下の式(26)のように推定することができる。
【0064】
【数18】
【0065】ただし、Xt は行列Xの転置を表す。ま
た、2次のガウス補間式による内挿補間の代わりにウイ
ナー補間による方式を用いた場合は、情報信号における
フェージング歪みの推定値cRI(k+m/NR )は、以
下の式(27)のように推定することができる。ただ
し、ρは相関関数を表わしており、フェージング過程を
考えた場合、以下の式(28)で表わされる時間相関関
数で示すことができる。
【0066】
【数19】
【0067】ただし、+(ダガー)は共役転置、aP
既知信号、σC 2は受信信号振幅の分散、J0 (・)は0
次の第一種ベッセル関数、fD ,TS は正規化最大ドッ
プラー周波数、δijはクロネッカーのデルタを表す。
【0068】以上のように、既知信号ブロックにより推
定されたフェージング歪み推定値に対して、更に、前後
の既知信号ブロックに対して重み付け加算処理による平
均化処理を行った後、補間処理によるフェージング歪み
の推定を行っているので、既知信号位置における熱雑音
等による推定誤差を低減することができ、フェージング
変動に追従させながら、熱雑音による特性劣化を押さえ
ることができる。なお、この実施の形態3では、重み付
け係数の値を数式(24)のように仮定したが、それぞ
れ独立な重み付け係数を設定してもかまわない。
【0069】実施の形態4.変調成分の除去精度をよく
し、それに続く平均化処理部の平均化に要する段数を減
らして、平均化処理の負担を軽減する場合を説明する。
図12は、送信信号に挿入された既知信号を用いて受信
信号の同期検波を行う実施の形態1の搬送波推定部の他
の構成を示す図であり、実施の形態1の変調成分除去部
を図12のよう構成したものである。図において、53
4はデータ仮判定部、535は再変調部であり、それ以
外の構成は、図4に示す実施の形態1の構成と同じであ
るので、同一符号を付してその説明は省略する。
【0070】次に、搬送波推定部50cの動作について
説明する。まず、データ仮判定部534では、フェージ
ング歪み補償部52で出力された信号から送信データを
仮判定する。再変調部535では、データ仮判定部53
4で判定された復号データにより再び変調を行うことに
より、変調成分を除去する。この動作は、フェージング
歪み補償部52の出力をzRE(k+m/NR )とし、変
調成分の除去された信号をzRF(k+m/NR )とした
とき、以下の式(29)により表わすことができる。
【0071】
【数20】
【0072】ただし、Int[・]は少数以下を切り捨
てることにより、整数値に変換することを表す。
【0073】以上のように、フェージング歪み補償部か
ら出力された信号を仮判定した後、そのデータで再び変
調を行うことにより変調成分を除去するようにしている
ので、逓倍法等による変調成分除去よりも精度良く変調
成分を除去することができるため、平均化処理部による
推定誤差をより小さくすることが可能となり、受信機の
性能を改善することができる。また、同一の性能を得る
ための平均化処理部の段数を少なくすることが可能とな
り、平均化処理部の負荷を軽減することができる。
【0074】図13は、送信信号に挿入された既知信号
を用いて受信信号の同期検波を行う実施の形態2の搬送
波推定部の他の構成を示す図であり、実施の形態2の変
調成分除去部を図13のように構成したものである。図
において、534dはデータ仮判定部、535dは再変
調部であり、それ以外の構成は、図10に示す前記実施
の形態2の構成と同じである。
【0075】次に、搬送波推定部50dの動作について
説明する。まず、データ仮判定部534dでは、フェー
ジング歪み補償部52で出力された信号から送信データ
を仮判定する。再変調部535では、データ仮判定部5
34で判定された復号データにより再び変調を行うこと
により、変調成分を除去する。例えば、この動作は、実
施の形態4の図12に示した構成の装置のように動作す
る。
【0076】以上のように、フェージング歪み補償部か
ら出力された信号を仮判定した後、そのデータで再び変
調を行って変調成分を除去するので、逓倍法等による変
調成分除去よりも精度良く変調成分を除去でき、平均化
処理部による推定誤差がより小さくなり、受信機の性能
を改善できる。また、平均化処理部の段数を少なくし
て、平均化処理部の負荷を軽減できる。
【0077】実施の形態5.変調成分の除去精度を更に
よくし、それに続く平均化処理部の負担を減らした装置
を説明する。図14は、送信信号に挿入された既知信号
を用いて受信信号の同期検波を行う実施の形態1におけ
る搬送波推定部の他の構成を示す図であり、実施の形態
1の変調成分除去部を図14のよう構成したものであ
る。図において、534eはデータ仮判定部、535e
は再変調部であり、それ以外の構成は、図4に示す実施
の形態1の構成と同じである。
【0078】次に、搬送波推定部50eの動作について
説明する。まず、データ仮判定部534eでは、信号補
償部56で出力された信号から送信データを仮判定す
る。再変調部535eでは、データ仮判定部534eで
判定された復号データにより再び変調を行うことによ
り、変調成分を除去する。この動作は、信号補償部56
の出力をzRC(k+m/NR )とし、変調成分の除去さ
れた信号をzRF(k+m/NR )としたとき、以下の式
(30)により表わすことができる。
【0079】
【数21】
【0080】以上のように、信号補償部から出力された
信号を用いてデータを仮判定した後、再変調により変調
成分を除去するようにしているので、実施の形態4より
も更に精度良く変調成分を除去することができる。従っ
て、平均化処理部による推定誤差をより小さくすること
が可能となり、受信機の性能を改善することができる。
また、同一の性能を得るための平均化処理部の段数を少
なくすることが可能となり、平均化処理部の負荷を軽減
することができる。
【0081】図15は、送信信号に挿入された既知信号
を用いて受信信号の同期検波を行う実施の形態2の搬送
波推定部の他の構成を示す図であり、実施の形態2の変
調成分除去部を図15のように構成したものである。図
において、534fはデータ仮判定部、535fは再変
調部であり、それ以外の構成は、図10に示す構成と同
じである。
【0082】次に、搬送波推定部50fの動作について
説明する。まず、データ仮判定部534fでは、信号補
償部56で出力された信号から送信データを判定する。
再変調部535fでは、データ仮判定部534fで判定
された復号データにより再び変調を行うことにより、変
調成分を除去する。例えば、この動作は、実施の形態5
の図14に示した構成の装置のように動作する。
【0083】以上のように、信号補償部から出力された
信号を用いてデータを仮判定した後、再変調により変調
成分を除去するようにしているので、実施の形態4より
も精度良く変調成分を除去することができる。このた
め、平均化処理部による推定誤差をより小さくして、受
信機の性能を改善できる。また、平均化処理部の段数を
少なくして、平均化処理部の負荷を軽減できる。
【0084】実施の形態6.平均化処理等を行うデータ
数を可変にして伝送路特性により適した平均化処理を行
う装置を説明する。実施の形態1または実施の形態2の
送信信号に挿入された既知信号を用いて受信信号の同期
検波を行う搬送波推定部に対して、この実施の形態6の
平均化処理部は、構成を図16のようにした装置とす
る。それ以外の構成は、実施の形態1の図4または実施
の形態2の図10の構成の装置と同じである。図16に
おいて、540はN段シフトレジスタ部、541は加算
部、542はタップ係数生成部、543は乗算器であ
る。
【0085】次に、平均化処理部54bの動作について
説明する。まず、N段シフトレジスタ部540では、変
調成分除去部53より出力されたIチャネル及びQチャ
ネルの各信号を順次シフトレジスタに入力する。タップ
係数生成部542では、各シフトレジスタに対応した可
変設定のタップ係数をN個出力する。乗算器543で
は、N段シフトレジスタ部540の各シフトレジスタに
保存されているN個のデータと、タップ係数生成部54
2により生成されたN個の係数をそれぞれ乗算する。加
算部541では、乗算器543から出力されるN個の乗
算結果を加算し出力する。
【0086】以上のように、変調成分除去後の信号をタ
ップ係数生成部542で設定されたN個の重み付け係数
を用いて平均化処理を行うようにしたので、平均化に用
いるデータ数や、重み付け係数の値を可変にして、伝送
路の状況に応じた平均化処理が可能となり、受信機の性
能を改善できる。
【0087】実施の形態7.受信側復調装置が図3のよ
うにビタビ復号部を持つ構成においては、誤り訂正符号
の軟判定データを生成して誤り訂正能力を向上できる。
本実施の形態では、このビタビ復号部へ入力する受信デ
ータに信頼度情報を付加してビタビ復号能力を向上させ
るものである。実施の形態1の復調装置が送信信号に挿
入された既知信号を用いて受信信号の同期検波を行うの
に対し、この実施の形態7の装置では、データ判定部の
構成を図17に示すようにしている。図において、61
は硬判定部、62は信頼度情報付加部であり、それ以外
の構成は、図4に示す実施の形態1の構成と同じであ
る。
【0088】次に、データ判定部60の動作について説
明する。まず、硬判定部61では、信号補償部56より
出力された信号に対して、硬判定によるデータの判定を
行う。信頼度情報付加部62では、フェージング歪み推
定部51より出力された信頼度情報を用いて、硬判定部
61より出力された判定データに信頼度情報の重み付け
処理を行い、復号データとして出力する。
【0089】以上のように、データ判定部で硬判定され
たデータをフェージング歪み推定部から出力されたフェ
ージング歪み情報を用いて信頼度の重み付けを行うよう
にしたので、ビタビ復号を行う場合には、その信頼度情
報により軟判定によるビタビ復号処理を行うことができ
るため、誤り訂正能力を改善することが可能となり、受
信機の性能を改善することができる。
【0090】実施の形態2の復調装置に同様のデータ判
定部を採用した構成を図18に示す。図において、61
は硬判定部、62は信頼度情報付加部であり、それ以外
の構成は、図10に示す実施の形態2の構成と同じであ
る。
【0091】図18の装置の動作について説明する。硬
判定部61では、信号補償部56より出力された信号に
対して、硬判定によるデータの判定を行う。信頼度情報
付加部62では、フェージング歪み推定部51より推定
されたフェージング歪みの振幅情報を用いて、硬判定部
61より出力された判定データに振幅情報の重み付け処
理を行い、復号データとして出力する。以上のように、
フェージング歪み情報を用いて信頼度の重み付けを行う
ようにしたので、ビタビ復号を行う場合には、その信頼
度情報により軟判定によるビタビ復号処理で性能を改善
できる。
【0092】実施の形態8.時間的に変動する伝送路の
特性変化に応じてフェージング歪み推定と、平均化処理
のパラメータを追従させて適応制御する装置を説明す
る。図19は、本実施の形態における送信信号に挿入さ
れた既知信号を用いて受信信号の同期検波を行う搬送波
推定部の構成を示す図である。図において、57は伝送
路推定・制御部であり、それ以外の構成は、図4に示す
実施の形態1の構成と同じである。
【0093】図19の装置の動作について説明する。ま
ず、伝送路変動推定・制御部57では、準同期検波部4
0の出力である準同期検波部出力信号と、フェージング
歪み補償部52の出力であるフェージング歪み補償部出
力と、信号補償部56の出力である信号補償部出力とを
用いて伝送路の推定を行い、現在の伝送路に適した重み
付け係数を重み付け係数制御信号によりフェージング歪
み推定部51gに設定し、また、現在の伝送路に適した
平均化処理を平均化係数制御信号により平均化処理部5
4gに設定する。これは、例えば、実施の形態3で示し
た図11の重み付け加算処理部512の重み付け係数を
伝送路の状態に応じて適応的に決定し、また、実施の形
態6で示した図16のタップ係数生成部542から生成
されるタップ係数を伝送路の状態に応じて適応的に決定
するものである。
【0094】以上のように、伝送路の状態を絶えず推定
し、その状態に最適な制御信号を設定しているので、伝
送路の特性変化に応じて追従した同期検波を行うことが
可能となり、フェージング伝送路から非フェージング伝
送路において最適な受信性能を実現することができる。
【0095】図20は、実施の形態2の搬送波推定部に
本実施の形態を適用した構成を示す図である。図におい
て、57は伝送路推定・制御部であり、それ以外の構成
は、図10に示す実施の形態2の構成と同じである。
【0096】図20の装置の動作について説明する。伝
送路変動推定・制御部57では、準同期検波部40出力
の準同期検波部出力信号と、フェージング歪み補償部5
2出力のフェージング歪み補償部出力と、信号補償部5
6出力の信号補償部出力とで伝送路の推定を行い、伝送
路に適した重み付け係数をフェージング歪み推定部に設
定し、また、伝送路に適した平均化処理係数を平均化処
理部に設定する。以上のように、伝送路の状態変化に追
従した同期検波が可能となり、フェージング伝送路から
非フェージング伝送路まで広範囲に対応した受信性能が
得られる。
【0097】実施の形態9.この実施の形態では、更
に、伝送路推定・制御部の具体的な構成を説明する。図
21は、本実施の形態における装置の構成を示した図
で、図示以外の構成は、実施の形態8の図19または図
20の構成と同じである。図において、570,57
1,572はデータ仮判定部、573,574は比較
部、575,576は計測部、577は推定部、578
は制御部である。
【0098】次に、図21の装置の動作について説明す
る。まず、データ仮判定部570では、準同期検波部4
0の出力を仮判定し、データ仮判定部571では、信号
補償部56の出力を仮判定し、データ仮判定部572で
は、フェージング歪み補償部52の出力を仮判定する。
比較部573では、データ仮判定部570の出力とデー
タ仮判定部571の出力を比較して結果を出力する。ま
た、比較部574では、データ仮判定部571の出力と
データ仮判定部572の出力を比較して結果を出力す
る。計測部575では、比較部573から出力された比
較結果を計測し、計測部576では、比較部574から
出力された比較結果を計測する。推定部577では、計
測部575及び576から出力された計測結果を用いて
変化している伝送路の状態を推定する。制御部578で
は、推定部577から推定された伝送路の状態により、
フェージング歪み推定部の重み付け係数または平均化処
理部のタップ係数を決定し、そのパラメータをそれぞれ
設定する。
【0099】以上のように、信号補償部から出力された
信号補償後の復調データを基準にして、フェージング歪
み補償前のデータ及びフェージング歪み補償後のデータ
を比較し、それぞれの比較結果を計測して伝送路の状況
を推定しているので、フェージング歪み補償による特性
の改善量からフェージングの強さを推定することがで
き、また、平均化処理による特性の改善量からC/Nを
推定することができるので、伝送路の状態に適したパラ
メータが設定できて、フェージング伝送路から非フェー
ジング伝送路までの広範囲な特性を持つ伝送路に対して
最適な受信性能を持つ復調装置が得られる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、既知
信号を用いてフェージング歪み補償を行った後、更に、
平均化処理を行って熱雑音等による推定誤差を検出し、
フェージング歪み推定部からのフェージング歪み推定値
と合成して受信信号の補償のための基準信号を推定して
いるので、従来のフェージング歪み補償部で補償しきれ
なかった熱雑音などによる推定誤差も検出することが可
能となり、フェージング及び熱雑音に起因した推定誤差
による特性の劣化を低減できる効果がある。
【0101】
【0102】また更に、前後の既知信号ブロックに対し
て重み付け加算処理による平均化処理を行ったフェージ
ング歪みの推定を行っているので、フェージング変動に
追従させながら、熱雑音に起因した推定誤差による特性
劣化を押さえる効果がある。
【0103】また更に、フェージング歪み補償部から出
力された信号を仮判定した後、そのデータで再び変調を
行うことにより変調成分を除去するようにしているの
で、逓倍法等による変調成分除去よりも精度良く変調成
分を除去でき、平均化処理部による推定誤差がより小さ
くなり、平均化処理部の段数を少なくして、平均化処理
部の負荷を軽減できる効果がある。
【0104】また更に、信号補償部から出力された信号
を用いてデータを仮判定した後、再変調により変調成分
を除去するようにしているので、更に精度良く変調成分
を除去でき、平均化処理部による推定誤差がより小さく
なり、平均化処理部の段数を少なくして、平均化処理部
の負荷を軽減できる効果がある。
【0105】また更に、変調成分除去後の信号を可変設
定のタップ係数を乗算して平均化処理を行うようにして
いるので、伝送路の状況に応じた平均化処理が行えて、
受信機の性能が改善できる効果がある。
【0106】また更に、データ判定部で硬判定されたデ
ータをフェージング歪み推定部から出力されたフェージ
ング歪み情報を用いて信頼度の重み付けを行うようにし
たので、ビタビ復号を行う場合には、その信頼度情報に
より軟判定によるビタビ復号処理で誤り訂正能力を改善
できる効果がある。
【0107】また更に、伝送路の状態を推定し、その状
態に最適な制御信号を設定しているので、変化する伝送
路の特性に追従した同期検波ができて、フェージング伝
送路から非フェージング伝送路にわたって最適な受信性
能が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における送信機の構成
図である。
【図2】 実施の形態1における送信信号構成を示す図
である。
【図3】 本発明の実施の形態1における受信機の構成
図である。
【図4】 実施の形態1における搬送波推定部の構成図
である。
【図5】 実施の形態1における変調成分除去部の構成
図である。
【図6】 実施の形態1における平均化処理部の構成図
である。
【図7】 実施の形態1における合成部の構成図であ
る。
【図8】 実施の形態1における合成部の詳細構成を示
す図である。
【図9】 実施の形態1における受信信号の受信ベクト
ル図である。
【図10】 本発明の実施の形態2における搬送波推定
部の構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるフェージン
グ歪み推定部の構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態4における搬送波推定
部の構成図である。
【図13】 実施の形態4における他の搬送波推定部の
構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態5における搬送波推定
部の構成図である。
【図15】 実施の形態5における他の搬送波推定部の
構成図である。
【図16】 本発明の実施の形態6における平均化処理
部の構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態7におけるデータ判定
部の構成図である。
【図18】 実施の形態7における他のデータ判定部の
構成図である。
【図19】 本発明の実施の形態8における搬送波推定
部の構成図である。
【図20】 実施の形態8における他の搬送波推定部の
構成図である。
【図21】 本発明の実施の形態9における伝送路推定
・制御部の構成図である。
【図22】 従来例における受信機の構成図である。
【図23】 従来例におけるフェージング歪み推定・補
償部の構成図である。
【図24】 従来例におけるフェージング歪み推定方法
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 畳み込み符号化部、10 インターリーブ部、20
既知信号挿入部、30 変調部、40 準同期検波
部、50,50b,50c,50d,50e,50f,
50g,50h 搬送波推定部、51,51b,51
g,51h フェージング歪み推定部、52 フェージ
ング歪み補償部、53,53c,53d,53e,53
f 変調成分除去部、54,54b,54g,54h
平均化処理部、55 合成部、56,56b 信号補償
部、57 伝送路推定・制御部、60データ判定部、6
1 硬判定部、62 信頼度情報付加部、70 デイン
ターリーブ部、80 ビタビ復号部、510 既知信号
抽出部、511 歪み検出・平均化部、512 重み付
け加算処理部、513 補間処理部、530 角度変換
部、531 剰余算出部、532 π/4減算部、53
3 直交座標変換部、534,534d,534e デ
ータ仮判定部、535,535d,535e,535f
再変調部、540 N段シフトレジスタ部、541
加算部、542タップ係数生成部、543 乗算器、5
50 複素乗算部、551,552角度変換部、553
加算部、554 直交座標変換部、570,571,
572 データ仮判定部、573,574 比較部、5
75,576 計測部、577 推定部、578 制御
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−46284(JP,A) 特開 平7−183925(JP,A) 特開 平1−204525(JP,A) 特開 平4−79615(JP,A) 安部田貞行,安藤英浩,佐和橋衛,安 達文幸,DS−CDMA複数シンボル重 み付き平均化(Weighted Mu lti−Symbol Averagi ng:WMSA)パイロットチャネル 推,電子情報通信学会技術研究報告, 1997年11月26日,RCS97−163,vo l.97,No.399,P.43−50 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04B 7/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号に挿入された既知信号を用いて
    受信信号から搬送波を推定し、同期検波を行う構成にお
    いて、 搬送波推定を行う搬送波推定部として上記既知信号を用
    いてフェージング歪みを所定の形式で推定するフェージ
    ング歪み推定部と、 上記受信信号から上記推定されたフェージング歪み量を
    所定の補償方式によって取り除くフェージング歪み補償
    部と、 上記フェージング歪みを除去されたフェージング歪み補
    償部出力から変調成分を除去した後、得られる補償後信
    号の平均値を求める平均化処理部と、 上記平均化処理部出力の補償後平均値と、上記フェージ
    ング歪み推定部出力のフェージング歪み推定値とを合成
    して基準信号を得る合成部と、 上記合成部で得られた基準信号により上記受信信号の振
    幅と位相を補償した同期検波を行う信号補償部とを設け
    たことを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 フェージング歪み推定部として、既知信
    号の所定量のブロックを抽出し、上記抽出された所定量
    のブロックのフェージング歪みを平均化する歪み検出・
    平均化部と、 上記平均化された所定量のブロックのフェージング歪み
    を重み付け加算処理する重み付け加算処理部とを設け、 上記重み付け加算処理された平均化フェージング歪みを
    推定歪みとして出力するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 搬送波推定部として、変調成分を除去す
    る変調成分除去部が、フェージング歪み補償部出力の出
    力信号から送信データを仮判定するデータ仮判定部と、 上記データ仮判定部で判定されたデータで再変調を行う
    再変調部とで構成し、 変調成分を除去するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の復調装置。
  4. 【請求項4】 搬送波推定部として、変調成分を除去す
    る変調成分除去部が、同期検波を行う信号補償部出力の
    出力信号から送信データを仮判定するデータ仮判定部
    と、 上記データ仮判定部で判定されたデータで再変調を行う
    再変調部とで構成し、 変調成分を除去するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 平均化処理部として、フェージング歪み
    を除去されたフェージング歪み補償部出力から変調成分
    を除去した後、得られる補償後信号を可変設定のタップ
    係数を乗算して加算平均値を求めるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の復調装置。
  6. 【請求項6】 信号補償部による同期検波の後に、硬判
    定によるデータ判定を行う硬判定部と、更にフェージン
    グ歪み推定部で推定された信頼度情報でデータの重み付
    けを行う信頼度情報付加部とで構成されるデータ判定部
    を設けて、 信頼度重み付けデータを出力するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の復調装置。
  7. 【請求項7】 受信信号を準同期検波した信号と、該準
    同期検波信号の歪みを取り除いたフェージング歪み補償
    部出力信号と、受信信号の振幅と位相を補償した同期検
    波を行う信号補償部出力信号とを入力として、これらの
    信号から伝送路の特性推定を行い、重み付け制御出力と
    して、フェージング歪み推定の、または平均化処理の重
    み付け量の制御を行う伝送路推定・制御部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の復調装置。
  8. 【請求項8】 伝送路推定・制御部は、受信信号を準同
    期検波した信号と、信号補償部出力信号と、フェージン
    グ歪み補償部出力信号とを、それぞれデータ仮判定し、
    該データ仮判定結果を比較して、該比較計測結果で伝送
    路特性を推定して、重み付け制御出力とするようにした
    ことを特徴とする請求項記載の復調装置。
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