JP2001284916A - 配線基板およびその導波管との接続構造 - Google Patents

配線基板およびその導波管との接続構造

Info

Publication number
JP2001284916A
JP2001284916A JP2000092191A JP2000092191A JP2001284916A JP 2001284916 A JP2001284916 A JP 2001284916A JP 2000092191 A JP2000092191 A JP 2000092191A JP 2000092191 A JP2000092191 A JP 2000092191A JP 2001284916 A JP2001284916 A JP 2001284916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
signal transmission
waveguide
dielectric substrate
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000092191A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Shino
直行 志野
Hidehiro Nanjiyou
英博 南上
Kenji Kitazawa
謙治 北澤
Shinichi Koriyama
慎一 郡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2000092191A priority Critical patent/JP2001284916A/ja
Priority to US09/709,098 priority patent/US6870438B1/en
Publication of JP2001284916A publication Critical patent/JP2001284916A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48225Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • H01L2224/48227Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/3011Impedance

Abstract

(57)【要約】 【課題】誘電体基板表面に形成された信号伝送線路と導
波管とを低損失、で接続できかつ作製が容易で気密封止
可能なる配線基板を得る。 【解決手段】誘電体基板1と、誘電体基板1表面に形成
された信号伝送線路5と、信号伝送線路5より下面側の
誘電体基板1の内部または他方の表面に形成され、信号
伝送線路5と電磁的に結合したスロット孔6が形成され
てなるグランド層7とを具備し、信号伝送線路5がスロ
ット孔6を介して導波管Bと接続可能な配線基板におい
て、信号伝送線路5とスロット孔6との結合部における
誘電体基板1の信号伝送線路5と同一平面内または信号
伝送線路5よりも上面側に位置し、且つ信号伝送線路5
に対して線対称となる位置に、信号伝送線路5と共振す
る共振導体部9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、高周波用半導体
素子や高周波用受動素子などの高周波素子等を収納する
為の高周波用パッケージ、あるいはそれら素子を収納し
たパッケージを実装する回路基板、あるいは各種素子を
直接表面実装した回路基板などに用いられ、導波管との
接続が可能な配線基板に関し、信号伝送線路−導波管間
で効率よく信号伝送できる配線基板とその導波管との接
続構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、社会の情報化が進み、情報の伝達は
携帯電話に代表されるように無線化、パーソナル化が進
んでいる。このような状況の中、さらに高速大容量の情
報伝達を可能にするために、ミリ波(30〜300GH
z)領域で動作する半導体素子の開発が進んでいる。最
近ではこのような高周波半導体素子技術の進歩に伴い、
その応用として車間レーダーや無線LANのようなミリ
波の電波を用いたさまざまな応用システムも提案される
ようになってきた。例えば、ミリ波を用いた車間レーダ
ー(1995年電子情報通信学会エレクトロニクスソサ
イエティ大会、SC−7−6参照)、コードレスカメラ
システム(1995年電子情報通信学会エレクトロニク
スソサイエティ大会、C−137参照)、高速無線LA
N(1995年電子情報通信学会エレクトロニクスソサ
イエティ大会、C−139参照)が提案されている。
【0003】このようにミリ波の応用が進むにつれ、そ
れらの応用を可能とするための要素技術の開発も同時に
進められており、特に、各種の電子部品においては、必
要な伝送特性を有しながら、いかに小型化と低コスト化
を図るかが、大きな課題となっている。
【0004】このような要素技術の中でも、高周波素子
が収納された回路基板あるいはパッケージと、外部電気
回路とをいかに簡単で且つ小型な構造で接続するかが重
要な要素として位置づけられている。とりわけ、伝送損
失の最も小さい導波管が形成された外部電気回路と、高
周波素子を搭載した回路基板あるいはパッケージとをい
かに接続するかが大きな問題であった。
【0005】従来における回路基板あるいはパッケージ
を外部電気回路に形成された導波管に接続する方法とし
ては、高周波用パッケージからコネクタを用いて一旦同
軸線路に変換して導波管と接続する方法、外部電気回路
において、導波管を一旦マイクロストリップ線路等に接
続した後、そのマイクロストリップ線路と高周波用パッ
ケージとを接続する方法が採用される。
【0006】最近では、高周波素子を収納したパッケー
ジを外部電気回路の導波管に直接接続する方法も提案さ
れている(1995年電子情報通信学会エレクトロニク
スソサイエティ大会、SC−7−5参照)。この提案で
は、素子をキャビティ内に気密封止する蓋体の一部に石
英を埋め込み、その石英埋め込み部を通じて電磁波をキ
ャビティ内に導入し、キャビティ内に設置した導波管−
マイクロストリップ線路変換基板と接続したものであ
る。
【0007】また、特開平11−112209号では、
気密封止されたキャビティ内の誘電体基板表面に伝送線
路を形成し、誘電体基板の裏面にスロット孔を有するグ
ランド層を形成し、形成された伝送線路と導波管との信
号接続ができる構造が提案されている。これは、マイク
ロストリップ線路の信号をグランド層に設けたスロット
孔を通し、さらにインピーダンス整合用の誘電体層を介
して導波管と接続するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、外部電気回路の導波管を一旦、コネクタやマイ
クロストリップ線路などの他の伝送線路形態を介して、
パッケージと接続する方法では、接続構造自体が複雑化
するとともに、コネクタや他の伝送線路を形成する領域
を確保する必要があるために、接続構造自体が大型化し
てしまうという問題があった。しかも、他の線路形態や
コネクタを介することにより伝送損失が増大する可能性
もあった。
【0009】これに対して、導波管から電磁波の形でパ
ッケージのキャビティ内部まで直接導入する方法は、接
続構造を小型化できる点では有効的であるが、蓋などの
キャビティ形成部材を通過する際に電磁波の損失を小さ
くするために、その通過部を誘電率および誘電正接が小
さい誘電体材料を使用することが必要であり、そのため
に、前記文献に記載されるように、石英などの低誘電
率、低損失材料を埋め込む処理が必要となる。このよう
な埋め込み処理は、気密封止性の信頼性を損なうばかり
でなく、量産には全く不向きである。
【0010】また、誘電体基板などのキャビティ形成部
材をすべて低誘電率、低損失材料によって構成すること
も考えられるが、パッケージを構成する材料として、そ
れら電気特性以外にも機械的な強度や気密封止性、メタ
ライズ性など各種の特性が要求され、それら特性をすべ
て満足し、且つ安価に製造できるような適切な材料は見
当たらない。
【0011】また、特開平11−112209号の構造
では、スロット孔表面に積層した誘電体層のみによって
インピーダンス整合を取るために、誘電体層の厚みを厳
密に制御することが必要であり、量産性に不向きである
という問題があった。
【0012】本発明は、前記課題を解消せんとして成さ
れたもので、量産性に優れ、高周波用パッケージなどの
配線基板表面に形成された信号伝送線路と、導波管とを
小さい信号損失で接続可能な配線基板およびその導波管
との接続構造を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
について鋭意検討した結果、誘電体基板と、該誘電体基
板の表面に形成された信号伝送線路と、前記信号伝送線
路より下面側の前記誘電体基板の内部または他方の表面
に形成され、前記信号伝送線路と電磁的に結合したスロ
ット孔が形成されてなるグランド層とを具備し、前記信
号伝送線路が前記スロット孔を介して導波管と接続可能
な配線基板において、前記信号伝送線路と前記スロット
孔との結合部近傍の前記グランド層よりも上方側に前記
信号伝送線路と共振する共振導体部を設けることによっ
て、信号伝送線路−導波管間の信号伝送を低損失で効率
よく行うことが可能であり、またインピーダンスの整合
が容易となることを見出した。
【0014】また、かかる配線基板および導波管との接
続構造においては、前記共振導体部の前記信号伝送線路
との最短距離が信号波長長さの2倍以下であること、前
記共振導体部の長さが、信号波長長さの1/8〜7/8
倍であること、さらには前記少なくとも2つの共振導体
部を、平面的にみて、前記信号伝送線路に対して線対称
となる位置に設けることが共振導体部による効果を最も
発揮させることができるとともに、低損失での導波管と
の接続を実現する上で望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の配線基板につい
て、典型的な応用例として高周波用パッケージの一例を
以下に図面をもとに説明する。
【0016】まず、図1の概略断面図によれば、高周波
用パッケージA1は、誘電体基板1と、蓋体2によって
キャビティ3が形成されて、そのキャビティ3内におい
て、高周波素子4が誘電体基板1表面に実装搭載され、
キャビティ3は蓋体2によって気密に封止されている。
【0017】誘電体基板1のキャビティ3内の表面に
は、高周波素子4と一端が接続され、且つ終端5aを有
する信号伝送線路5が形成されている。そして、誘電体
基板1の信号伝送線路5の下面側、つまり線路5が形成
された面とは反対の表面には、一面にグランド層7が形
成されており、そしてそのグランド層7の信号伝送線路
5の終端5aと対峙する部分には導体が形成されていな
い開口部(いわゆる、スロット孔)6が形成されてい
る。この高周波用パッケージA1においては、信号伝送
線路5が中心導体をなし、グランド層7とともにマイク
ロストリップ構造の線路を形成している。
【0018】かかる構造において、マイクロストリップ
線路の信号伝送線路5は、スロット孔6と電磁的に結合
されている、言い換えれば電磁結合によりスロット孔6
に給電する。この電磁結合構造は、具体的には、特開平
3−129903号に記載されている通り、図1(b)
の誘電体基板1の平面図に示すように、マイクロストリ
ップ線路の信号伝送線路5の終端5aがスロット孔6中
心から信号周波数の1/4波長の長さL1で突出するよ
うに形成することにより、電磁結合することができる。
しかし、電磁結合は必ずしも前記寸法の組み合わせだけ
でなく、電磁的な結合によって信号の伝送が相互に可能
であれば、特に寸法は上記に限定されるものではなく、
その他の組み合わせでも良好な結合は可能である。
【0019】この高周波用パッケージA1においては、
信号伝送線路5はマイクロストリップ構造の線路を形成
しているが、マイクロストリップ構造に限らず、信号伝
送線路(中心導体)が誘電体内部に存在して上下よりグ
ランド層に囲まれているトリプレート構造の線路でも良
い。
【0020】また、誘電体基板1の信号伝送線路5の周
辺には、蓋体2を取り付けるための導体層8が形成され
ている。
【0021】さらに、本発明によれば、図1(b)の平
面図に示される通り、信号伝送線路5とスロット孔6と
の電磁結合部における誘電体基板1の信号伝送線路5と
同一平面内において、信号伝送線路5と共振する共振導
体部9が信号伝送線路に対して線対称となる位置に、2
つ設けられている。
【0022】図1(c)は、図1(a)の高周波用パッ
ケージA1に導波管Bを接続した時の構造を説明するた
めの概略断面図である。導波管Bの開放端のフランジ
B’をパッケージA1のグランド層7に形成されたスロ
ット孔6が導波管の中心となる位置にて当接させるか、
またはフランジB’をグランド層7にロウ付けにより接
合するか、あるいはフランジB’を誘電体基板1にネジ
止めなどの機械的な接合手段により取り付けて、導波管
Bの導体壁10とグランド層7とを電気的に接続する。
そして、このようにして導波管Bの導体壁10とグラン
ド層7とを電気的に接続することにより、グランド層7
と導波管Bの電位を共通にする。
【0023】かかる接続構造によれば、キャビティ3内
にて高周波素子4と接続された信号伝送線路5における
信号は、共振導体部9と共振しながらグランド層7に設
けられたスロット孔6により電磁結合され、さらに導波
管Bに伝達される。
【0024】かかる構造においては、共振導体部9は、
信号伝送線路5から上側への電磁波の放射を抑制し、か
つ信号伝送線路5の信号と共振を起こすため、小さい損
失で導波管Bへの信号伝達が可能となる。
【0025】また、製品量産化の点から考慮しても、共
振導体部9の形成は容易である。共振導体部9は、信号
伝送線路5と同様に導体によって形成されることから、
信号伝送線路5と一緒に印刷等によって高い精度で形成
することができる。例えば、誘電体基板1がセラミック
スからなる場合には、未焼成のセラミック基板の表面に
スクリーン印刷等にて導体ペーストを用いて信号伝送線
路5とともに印刷塗布した後、セラミック基板と同時焼
成して形成することができる。
【0026】また、誘電体基板1の表面に、銅などの金
属箔を転写したり、薄膜スパッタなどにより誘電体基板
1表面全面に導体を形成後、ポリイミド等の感光性樹脂
を塗布し、露光、現像、エッチングによりパターン形成
するサブトラクト法でも信号伝送線路5や導体層8とと
もに形成することができる。その結果、高周波信号の伝
送損失の小さい接続構造を容易に実現できる。
【0027】そのため、従来のインピーダンス整合用の
誘電体層を設けるのに比べて、新たに導体層を付加する
必要がなく、作成が作成が容易であり、バラツキが少な
いなどの長所を有する。
【0028】さらに、導波管Bとパッケージとの接続に
際して、導波管Bとグランド層7とを電気的に接続すれ
ばよいので、導波管Bとの接続面の反対側に設置される
高周波素子4の封止性に何ら影響を与えることがなく、
蓋体2によって通常の封止方法によって容易に気密封止
を行なうことができる。
【0029】なお、共振導体部9は、信号伝送線路5と
の最小の離間距離(最短距離)L2が、信号波長λの2
倍以内、言い換えれば2λ以下であることが望ましく、
また共振導体部9の信号伝送線路5と平行な方向への最
大長さL3は前記信号波長λの1/8〜7/8倍、言い
換えればλ/8〜7λ/8、特にλ/4〜3λ/4であ
ることが望ましい。これらの条件により、共振導体部9
からの不要な電磁波放射を抑制し、信号伝送線路5との
共振をより大きくすることが可能となり、損失が低減で
きる。
【0030】図2は、共振導体部9の形成の変形例を説
明するためのものであり、共振導体部9は図2(a)の
平面図に示すように、連続した導体ではなく、信号波長
λのλ/8以下の間隔で途切れていてもよい。また、図
2(b)に示すように、グランド層7と垂直導体11に
よって電気的に接続されていてもよい。
【0031】さらには、図1では、共振導体部9は、信
号伝送線路5と同一平面内に形成されていたが、共振導
体部9は、グランド層7よりも上方側に形成されていれ
ばよく、例えば、図2(c)に示すように、信号伝送線
路5形成面とグランド層7との間の誘電体基板1内に形
成してもよい。その場合も、共振導体部9と信号伝送線
路5との最短距離L2が信号波長λの2倍以内であるこ
とが望ましい。
【0032】また、上記の例では、信号伝送線路に対し
て線対称となる位置に2つの共振導体部9を形成した
が、共振導体部9は、線対称からずれても共振を生じさ
せることができる。また、共振導体部9は、図2(d)
のように、片側に一本のみでもよく、また、スロット孔
6との結合部の付近に複数本存在しても問題はない。ま
た、信号伝送線路5と共振し得るものであれば平行であ
る必要も無い。
【0033】図3は、本発明の配線基板のさらに他の変
形例を示す高周波用パッケージの図であり、(a)は概
略断面図、(b)は誘電体基板の底面図、(c)は導波
管Bと接続した時の概略断面図である。この高周波用パ
ッケージA2によれば、図1の高周波用パッケージA1
における誘電体基板1のグランド層7に、例えば、導電
性材料からなる接続部材12をロウ剤等の導電性接着剤
を用いて取付け、グランド層7と接続部材12とを電気
的に接続させる。この接続部材12のスロット孔6形成
部の周囲には、接続する導波管Bの内壁寸法と実質的に
同一寸法の貫通孔12aが形成されている。
【0034】そして、導波管Bの開放端のフランジB’
をこの接続部材12に対して、当接するか、ロウ付けに
より接合するかあるいは接続部材12にネジ止めなどの
機械的な接合手段により取り付けることができる。
【0035】かかる構造によれば、導波管Bを接続部材
12を介して高周波用パッケージA2に対して強固に接
合することができ、パッケージA2と導波管Bとの接続
信頼性を高めることができる。なお、図3では、接続部
材12に2つの貫通孔12aを有する接続部材を用いた
が、この接続部材12は、個々のスロット孔6毎に接続
部材を設けてもよい。
【0036】図1、図2、図3の高周波用パッケージに
おいては、スロット孔6は、何も介在することなく導波
管Bと直接接続されていたが、特開平11−11220
9号と同様に、このスロット孔6の表面に誘電体を設
け、スロット孔6をその誘電体を介して導波管Bと接続
してもよいし、さらには、その誘電体の導波管B側表面
あるいは誘電体内部に励振用の導体層を形成してもよ
い。このように誘電体をスロット孔表面に形成する場
合、誘電体はインピーダンス整合のためにその厚みを制
御することが必要であるが、本発明に基づき共振導体部
9を形成することによって、誘電体の厚みの厳密な制御
なく、良好な伝送特性が達成できる。
【0037】また、さらに具体的な例としては、図4の
高周波用パッケージA3に示すように、誘電体基板1に
対して、第2の誘電体基板14を一体的に形成し、誘電
体基板1と誘電体基板14の間に介在するグランド層7
に形成されたスロット孔6の周囲に、第2の誘電体基板
14を貫通して形成されたビアホール導体15を信号波
長λの1/2以下の間隔で形成する。さらに、第2の誘
電体基板14の表面に導体層16、17を形成する。
【0038】かかる構造においては、第2の誘電体基板
14のビアホール導体15に囲まれた領域をインピーダ
ンス整合用の誘電体として用い、この導体層16を共振
用または電磁場分布調整用として用いることができる。
さらには、この導体層16の表面に誘電体が存在しても
よい。
【0039】さらには、図1乃至図4では半導体素子を
実装し気密封止したパッケージについて述べたが、半導
体素子を収納したパッケージを実装する回路基板、ある
いは半導体素子を直接実装する回路基板においても同様
のことがいえる。
【0040】上記図1乃至図4に示した本発明の高周波
用パッケージA1乃至A3においては、誘電体基板1、
14は、セラミックスまたは有機樹脂、あるいはそれら
の複合体からなる構成することができる。例えば、セラ
ミックスとしては、Al23、AlN、Si34などの
セラミック材料や、ガラス材料、あるいはガラスとAl
23、SiO2、MgOなどの無機質フィラーとの複合
体からなるガラスセラミック材料により形成でき、これ
らの原料粉末を用いて所定の基板形状に成形した後、焼
成することにより形成される。また、有機樹脂として
は、有機系材料からなるプリント基板やテフロン(登録
商標)基板によって形成することができる。
【0041】また、信号の伝達を担う各伝送線路および
グランド層は、タングステン、モリブデンなどの高融点
金属や、金、銀、銅などの低抵抗金属などにより形成す
ることができ、これらは、用いる基板材料に応じて適宜
選択して、従来の積層技術をもって一体的に形成するこ
とができる。
【0042】例えば、基板をAl23、AlN、Si3
4などのセラミック材料により形成する場合には、タ
ングステン、モリブデン等の高融点金属を用いて未焼成
体に印刷塗布して、1500〜1900℃の温度で焼成
すればよく、基板をガラス材料、ガラスセラミック材料
により形成する場合には、銅、金、銀などを用いて同様
にして800〜1100℃の温度で焼成することにより
作製できる。なお、基板を有機樹脂を含む絶縁材料によ
り形成する場合には、銅、金、銀などを用いてペースト
を塗布するか、金属箔を接着することにより線路やグラ
ンド層を形成することができる。
【0043】次に、上記本発明の高周波用パッケージと
導波管との接続による伝送特性について図1の高周波用
パッケージA1に対して、有限要素法に基づいて評価し
た。その結果を表1に示した。表1でS21は、信号伝
送線路5となるマイクロストリップ線路からスロット孔
6を通り導波管Bに至るまでの信号の伝送損失を示して
おり、周波数が68GHzのときの値である。
【0044】また、モデルにおける誘電体基板は、誘電
率9.0のアルミナ基板とし、信号伝送線路、グランド
層などの導体層はすべてタングステン導体によるものと
して計算した。この時、表層の線路に対する実行誘電率
は6.0とし、信号波長λは、λ0/(ε)1/2=0.4
08×λ0の式を用い1.8mmとした。また、内層の
時は、λ0/(ε)1/2=0.333×λ0の式を用い
1.47mmとした。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果によれば、信号周波数68GH
zにおいて、共振導体部が無い場合(試料No.1)、
|S21|が1.6dBであったものが、共振導体部を
設けることによって、損失−1.1dB以下となった。
さらに、共振導体部の位置、長さを変化させ、共振導体
部の形成位置(信号伝送線路からの離間距離L2)が信
号波長長さの2倍以下(試料No.3〜12)で0.8
8dB以下、さらに共振導体部の長さL3が信号波長長
さの1/8〜7/8倍である(試料No.5〜12)で
は、0.81dB以下が達成された。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、配
線基板表面に形成された信号伝送線路と導波管との信号
の伝送にあたり、低損失、低反射で効率よく行うことが
可能であり、またパッケージ構造においても高周波素子
の気密封止をも確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様である高周波用パッケージ
A1と導波管Bとの接続構造の一実施態様を説明するた
めものであり、(a)は高周波用パッケージA1の概略
断面図、(b)は高周波用パッケージA1における誘電
体基板の平面図、(c)はその導波管Bとの接続構造を
説明するための概略断面図である。
【図2】本発明における共振導体部の形成方法の他の例
を説明するための(a)平面図、(b)(c)(d)断
面図である。
【図3】本発明の他の実施態様である高周波用パッケー
ジA2と導波管Bとの接続構造を説明するためものであ
り,(a)は高周波用パッケージA2の概略断面図、
(b)は高周波用パッケージA2における誘電体基板の
底面図、(c)はその導波管Bとの接続構造を説明する
ための概略断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施態様である高周波用パ
ッケージA3と導波管Bとの接続構造を説明するためも
のであり,(a)は高周波用パッケージA3の概略断面
図、(b)は高周波用パッケージA3における誘電体基
板の底面図、(c)はその導波管Bとの接続構造を説明
するための概略断面図である。
【符号の説明】
A1,A2,A3 高周波用パッケージ B 導波管 B’ フランジ 1 誘電体基板 2 蓋体 3 キャビティ 4 高周波素子 5 信号伝送線路 5a 終端 6 スロット孔 7 グランド層 9 共振導体部 10 導体壁 11 垂直導体 12 接続部材
フロントページの続き (72)発明者 郡山 慎一 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板と、該誘電体基板の表面に形成
    された信号伝送線路と、前記信号伝送線路より下面側の
    前記誘電体基板の内部または他方の表面に形成され、前
    記信号伝送線路と電磁的に結合したスロット孔が形成さ
    れてなるグランド層とを具備し、前記信号伝送線路が前
    記スロット孔を介して導波管と接続可能な配線基板にお
    いて、前記信号伝送線路と前記スロット孔との結合部近
    傍の前記グランド層よりも上方側に前記信号伝送線路と
    共振する共振導体部を設けたことを特徴とする配線基
    板。
  2. 【請求項2】前記共振導体部の前記信号伝送線路との最
    短距離が信号波長長さの2倍以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の配線基板。
  3. 【請求項3】前記共振導体部の長さが、信号波長長さの
    1/8〜7/8倍であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の配線基板。
  4. 【請求項4】少なくとも2つの共振導体部を、平面的に
    みて、前記信号伝送線路に対して線対称となる位置に設
    けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    記載の請求項1記載の配線基板。
  5. 【請求項5】誘電体基板と、該誘電体基板の表面に形成
    された信号伝送線路と、前記信号伝送線路より下面側の
    前記誘電体基板の内部または他方の表面に形成され、前
    記信号伝送線路と電磁的に結合したスロット孔が形成さ
    れてなるグランド層とを具備し、前記信号伝送線路と導
    波管とを前記スロット孔を介して接続してなる接続構造
    であって、前記信号伝送線路と前記スロット孔との結合
    部近傍の前記グランド層よりも上方側に前記信号伝送線
    路と共振する共振導体部を設けたことを特徴とする配線
    基板と導波管との接続構造。
  6. 【請求項6】前記共振導体部が、前記信号伝送線路の側
    面から信号波長長さの2倍以下離間した位置に形成した
    ことを特徴とする請求項5記載の配線基板と導波管との
    接続構造。
  7. 【請求項7】前記共振導体部の長さが、信号波長長さの
    1/8〜7/8倍であることを特徴とする請求項5また
    は請求項6記載の配線基板と導波管との接続構造。
  8. 【請求項8】少なくとも2つの共振導体部を、平面的に
    みて、前記信号伝送線路に対して線対称となる位置に設
    けたことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか
    記載の配線基板と導波管との接続構造。
JP2000092191A 1999-11-10 2000-03-29 配線基板およびその導波管との接続構造 Pending JP2001284916A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000092191A JP2001284916A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 配線基板およびその導波管との接続構造
US09/709,098 US6870438B1 (en) 1999-11-10 2000-11-10 Multi-layered wiring board for slot coupling a transmission line to a waveguide

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000092191A JP2001284916A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 配線基板およびその導波管との接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001284916A true JP2001284916A (ja) 2001-10-12

Family

ID=18607556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000092191A Pending JP2001284916A (ja) 1999-11-10 2000-03-29 配線基板およびその導波管との接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001284916A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004273509A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sharp Corp 高周波半導体装置の実装構造及びこれを用いた高周波送信装置並びに高周波受信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004273509A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sharp Corp 高周波半導体装置の実装構造及びこれを用いた高周波送信装置並びに高周波受信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6870438B1 (en) Multi-layered wiring board for slot coupling a transmission line to a waveguide
EP0874415B1 (en) High-frequency package
JPH11251829A (ja) スロットアンテナ及びそれを具備する配線基板
JP4261726B2 (ja) 配線基板、並びに配線基板と導波管との接続構造
JPH09237867A (ja) 高周波用パッケージ
JP2001028413A (ja) 高周波用パッケージ
JP3827535B2 (ja) 配線基板モジュール
JP3580680B2 (ja) 高周波用パッケージおよびその接続構造
JP3631667B2 (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP3464118B2 (ja) 高周波用パッケージの接続構造
JP2001284916A (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP2002185222A (ja) 配線基板
JP3323087B2 (ja) 高周波伝送線路の結合構造
JP3605257B2 (ja) 高周波パッケージの接続構造
JP3398314B2 (ja) 高周波用パッケージおよびその接続構造
JP3462062B2 (ja) 高周波用伝送線路の接続構造および配線基板
JP2001144512A (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP3628238B2 (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP2001217618A (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP3556470B2 (ja) 高周波用モジュール
JP3464119B2 (ja) 高周波用パッケージ及びその接続構造
JP3681950B2 (ja) 配線基板およびその導波管との接続構造
JP3704440B2 (ja) 高周波用配線基板の接続構造
JP3181036B2 (ja) 高周波用パッケージの実装構造
JP2004297465A (ja) 高周波用パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050318

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050506

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02