JP2001284873A - 扉開閉装置 - Google Patents

扉開閉装置

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JP2001284873A
JP2001284873A JP2000095904A JP2000095904A JP2001284873A JP 2001284873 A JP2001284873 A JP 2001284873A JP 2000095904 A JP2000095904 A JP 2000095904A JP 2000095904 A JP2000095904 A JP 2000095904A JP 2001284873 A JP2001284873 A JP 2001284873A
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opening
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JP2000095904A
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Yoshiki Shiraishi
芳樹 白石
Takashi Asami
崇 浅見
Tadashi Nakajima
直史 中島
Manabu Honda
学 本多
Ikuo Ogura
郁夫 小倉
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/1493Electro-Magnetic Interference [EMI] or Radio Frequency Interference [RFI] shielding; grounding of static charges
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K9/00Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields
    • H05K9/0007Casings
    • H05K9/0015Gaskets or seals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で容易に電磁波による不要輻射を
十分シールドすることのできる扉開閉装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 扉の閉鎖時に、扉とキャビネットの開口
部は互いに非接触な位置関係を有し、扉及び開口部とが
互いに対向する面のそれぞれの導電性材料により形成さ
れる隙間とで構成されるコンデンサにより、隙間の交流
時のインピーダンスを下げることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の情報記録媒体の情報記録再生装置や、VTR、無線通
信機器、計測器、制御機器、コンピュータネットワーク
端末装置などの電子装置に用いられる扉開閉装置に関
し、特に、他の電子装置に対する不要輻射のシールド効
果を図った扉開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや携帯電話、CDや
DVDなどに見られる光ディスクの記録再生装置などの
電子装置が一般の家庭にも急速に普及されつつある。こ
れらの電子装置には、キャビネット内に不要な電磁波を
輻射する電子部品が用いられる場合があるので、電子装
置が動作中に近接する他の電子装置に電磁波の不要輻射
による悪影響を及ぼさないようにする必要がある。その
ため、このような電子装置は、鉄板などのシールド材で
形成されたキャビネットによって装置の各部品全体が覆
われて形成される場合が多い。例えば、電子回路をシー
ルドするキャビネットに対して電子回路から高周波の電
磁波が輻射された場合は、キャビネット内のシールドに
電磁波により誘起された誘起電流が流れ、この誘起電流
によって新たな電磁界がキャビネットに発生する。ま
た、キャビネットに発生した電磁界は、輻射してくる電
磁波を打ち消す方向に作用するので、この電磁界により
電磁波がキャビネット外部に対しシールドされる。
【0003】上述した誘起電流は、電子回路のシールド
の役割をしているキャビネットに孔やディスク挿入口な
どによる、開口部が設けられる場合には、開口部の開口
付近では開口形状に沿った不均一な電流分布となるの
で、新たに発生する電磁界が輻射してくる電磁波を打ち
消すことがその他の部分に比べて不完全となり、シール
ド効果が低下する。したがって、電子回路から輻射され
る電磁波をキャビネットによりシールドする場合は、キ
ャビネットにできるだけ開口部を設けないことが望まし
い。
【0004】ところが、電子回路が、例えば、CDを挿
入するための挿入口を有するCD再生装置のように、そ
の機構上、装置のキャビネットに開口部を設ける必要が
ある場合には、装置内部の電子部品などにより発生する
電磁波が開口部から外部に輻射される。特にまた、複数
のCDが収納されるマガジンを挿入するCDチェンジャ
装置では、開口部が更に大きいくなるため、場合には、
装置内部で発生するした電磁波が開口部から直接開口か
ら外部に不要より輻射され易くなるる場合もある。した
がって、このような電子装置の場合には、通常、開口部
の開口付近のキャビネット部分、の表面側に導電性を有
する開閉扉を設けて、開口部からの輻射量を抑える構成
としている。
【0005】また、開閉扉は、扉の閉鎖時に開口部を塞
いで電磁波をシールドする役目を有すると共に、電子装
置に設けられた扉開閉装置による開閉動作を容易にする
ために必要な強度を確保した上でできるだけ軽量に形成
されるのが望ましい。したがって、扉は現実には、軽量
な樹脂により成形された被成形物の表面に導電性材料か
らなる被膜がメッキや塗装などにより追加工されて形成
される場合が多い。
【0006】図6は、キャビネットに開口部を有する電
子装置に設けられた従来の開閉扉の付近を開口部の断面
から見た図であり、図6(a)は、開口部の開口が塞が
れた閉鎖時における扉の付近を示し、図6(b)は、開
口部の開口が開かれた開放時における扉の付近を示して
いる。図6において、キャビネット103は導電性材料
からなり、例えば矩形形状の開口が形成された開口部1
04を有している。
【0007】扉100は、例えば、ABS樹脂等の成形
材料を用いて104の形状よりもやや小さな相似の矩形
平板形状に形成された被成形物であり、下端側の両側面
には一対の回動軸101が同時成形により同軸となるよ
うに形成されている。また、扉100の裏面には、導電
性被膜102が形成されている。
【0008】扉100は、一対の回動軸101がキャビ
ネット103に設けられた軸受け(非図示)に軸支され
てキャビネット103の開口部104の前面側に回動自
在に配されて、バネ105などにより開口部104に付
勢されて開口部104の開口を前面側から塞ぐように取
付けられる。したがって、扉100が閉状態の場合に
は、扉100の裏面に形成された導電性被膜102がバ
ネ105の力により開口部104に押しつけられて電気
的に接触する状態となる。
【0009】なお、バネ105は、扉100を開口部1
04に密着して押しつける場合にはその復元力が大きい
ほど有利であるが、扉100の開閉動作を円滑に行うた
めには、あまり復元力が大きくない方が望ましいので、
バネ105の復元力は適当な範囲に設定されて用いられ
る。したがって、扉100は、閉状態の場合には、適度
な復元力を有するバネによって扉100が開口部104
に押しつけられて接触するように構成される。
【0010】そして、装置内部に電磁波が発生する場合
は扉100を閉じて開口部104を扉100と電気的に
接触させて扉100を開口部104の部分のキャビネッ
ト103と等電位にさせることでキャビネット103の
開口部104を電気的に塞いで外部に対し電磁波のシー
ルドをしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、扉100を
被覆する導電性被膜102は開口部104と接触させよ
うとする面をすべてに亘って精度良く平面で形成するこ
とが困難であり、特に電子装置がマガジン式CDチェン
ジャなどの大きな開口を有する電子装置においては、扉
を被覆する導電性被膜の表面を開口部の開口が大きくな
った分だけ広範囲に亘って精度良く平面に形成すること
が必要となるので、扉100をバネ105で付勢して開
口を塞ぐ閉鎖時に、扉100を被覆する導電性被膜10
2を開口部に十分に密着して接触させることが困難とな
る。その結果、扉100の導電性被膜102と開口部の
部分のキャビネット103は図6に示すように、僅かな
接触部分でのみ接触することになる場合が多い。
【0012】扉100の導電性被膜102と開口部10
4の部分のキャビネット103の接触が少ないと、扉1
00の導電性被膜102と開口部104の部分のキャビ
ネット103との間のインピーダンスがその他の部分の
キャビネット103の部分のインピーダンスに比して高
くなり、したがって装置内部で発生した電磁波によって
扉100及びキャビネット103に誘起される誘起電流
の分布が接触部分において不均一となるので、その部分
に新たな電磁界が発生して外部に輻射される場合があ
る。その結果、装置外部に対して十分に電磁波シールド
させるのが困難となる。
【0013】そのため、従来では、例えば扉100と開
口部104との間に弾力性のある導電性のクッション材
を挟んだり、開口部104に比して扉100の面積を大
きく形成して扉100の閉鎖時に、扉100の導電性被
膜102とキャビネット筐体103との接触面積が増す
ように互いの形状を増やすなどの工夫をして扉100の
導電性被膜102とキャビネット103の接触部分のイ
ンピーダンスを低くするようにしていた。
【0014】しかし、上述の場合でも扉の開閉動作回数
が増すにつれて互いに接触する領域が変化するので接触
部分のインピーダンスが安定しないと言った問題があっ
た。特に、扉100と開口部104とは、閉鎖時、直接
触れる必要があるため、表面に仕上げ塗装などによる保
護膜や視覚的なデザインのための塗膜を形成することが
できない。そのため、扉100が装置前面側に回動する
扉開閉装置を用いた電子装置では、接触部分が剥きださ
れた状態となり、その部分が酸化して劣化したり傷によ
る損傷を受けたりして扉100の閉鎖時に扉100の導
電性被膜102と十分に接触できなくなるといった問題
があった。また、扉開放時には表面に仕上げ塗装がされ
ていない開口部が露出するため開口部付近のデザイン上
の制約があった。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、電子装置などに用いられ、簡単な構造で容易
に電磁波による不要輻射を十分シールドすることのでき
る扉開閉装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
キャビネットに設けられた開口部と、回動機構により開
口部を開閉する扉と、を有する扉開閉装置において、扉
の主面及びキャビネットの表面は導電性材料で形成さ
れ、扉閉鎖時、扉と開口部は互いに非接触な位置関係を
有し、扉と開口部とが互いに対向する対抗面のそれぞれ
導電性材料で形成することを特徴とする。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、回動機構
により扉が閉鎖された時には、扉と開口部とが互いに非
接触な位置関係を有し、扉と開口部とが互いに対抗関係
に有る表面に形成された導電性材料により、コンデンサ
を構成し、装置内部からキャビネット及び扉に向かって
高周波の電磁波が輻射された場合には、コンデンサが高
周波の電磁波に対して低インピーダンスとなるので、キ
ャビネット及び扉の各導電性材料上が高周波的に等電位
となり、したがってキャビネット及び扉の各導電性材料
を流れる誘起電流の電流分布は等しくなる。したがっ
て、開口部の開口付近の筐体キャビネット部分及び扉は
局部的に電磁波が発生しにくいので電磁波による不要輻
射を装置外部に対して容易にシールドすることができ
る。
【0018】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載の扉開閉装置において、対抗面の位置関係を一定に
保つように扉と開口部とを位置決めする位置決め部材を
有することを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、扉閉鎖時
に、回動機構が有する位置決め部材によって、扉の表面
に形成された導電性材料と開口部のの表面に形成された
導電性材料との隙間が安定して一定に保たれるので、隙
間を介して対向する扉の導電性材料とキャビネット筐体
の導電性材料によって構成されるコンデンサの容量によ
り、装置内部からキャビネット筐体及び扉に向かって輻
射される高周波の電磁波に対して安定してた低インピー
ダンスにすることができる。その結果、扉閉鎖時には、
キャビネット筐体及び扉の各導電性材料上が等電位とな
り、したがって筐体キャビネット及び扉の各導電性材料
を流れる誘起電流の電流分布は等しくなる。したがっ
て、開口部の開口付近の筐体キャビネット部分及び扉は
局部的に電磁波が発生しにくくなり、その結果、電磁波
による不要輻射を装置外部に対して容易にシールドする
ことができる。
【0020】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の扉開閉装置において、扉は、略矩
形状を有し、互いに略平行関係にある端部近傍の表面を
導電性材料で形成し、開口部は、扉閉鎖時に端部近傍と
対抗関係となる表面を導電性材料で形成することを特徴
とする。請求項3に記載の発明によれば、矩形状の扉の
互いに略平行関係に有る端部近傍の表面及びその端部近
傍と扉閉鎖時対抗関係となる開口部表面を導電性材料で
形成することにより、その端部に対して垂直方向のイン
ピーダンスを下げることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
について図をもとに説明する。図1は、本発明にかかる
電子装置に用いられる扉開閉装置S1の扉の一部(略左半
分)を電子装置の前面側から見た主要部概略図である。
また、図2は、扉開閉装置S1の扉をキャビネットの開口
部の断面から見た図であり、図2(a)は、開口部が閉
鎖時における扉を示し、図2(b)は、開口部が開放時
における扉を示している。なお、図1及び図2における
扉開閉装置S1の各構成中において、先述した従来の扉開
閉装置S100と同等の構成部分については、同一符号
を付してあり、ここではその説明は重複するので省略す
る。
【0022】扉開閉装置S1は、導電性材料で形成され
たキャビネット103に設けられた開口部104と、扉
1と、扉1を開閉するための後述する回動機構とを有す
る。扉1は、例えば、ABS樹脂等の成形材料を用いて
形成された矩形平板形状の被成形物であり、下端側の両
側面には開口部104に対して扉1を回動自在に支持す
る円柱形上の回動軸2及び開口部104と扉1との位置
関係を決めるストッパ3が同軸となるように設けられて
いる。
【0023】また、図2に示すように、扉1の上下端及
び装置内部に対応する扉1の裏面の表面には導電性材料
からなる導電性被膜102が形成されている。扉1は、
一対の回動軸2がキャビネット103に設けられた軸受
け4に嵌合し軸支されてキャビネット103の開口部1
04の前面側に支持される。軸受け4及び軸受け4に嵌
合し軸支された回動軸2及びストッパ3によって回動機
構が形成される。扉1は回動機構によりキャビネット1
03の開口部104を開閉することができる。
【0024】また、図2(a)に示すように、扉1は、
閉鎖時には回動機構によって開口部104に対する位置
決めがなされ、開口部1を塞ぐように開口部104に収
納されるとともに、図示せぬロック機構により開口部1
04に対し非接触なる位置関係で略垂直に保持される。
以上により、扉1の閉鎖時には、扉1と開口部104と
が互いに対向して非接触となる所定の隙間を形成する。
【0025】その結果、扉1の表面の導電性被膜102
とそれに対向する開口部104の部分のキャビネット1
03の表面の導電性材料との間に形成された所定の隙間
によりコンデンサが形成される。したがって扉1の閉鎖
時には、扉1の導電性被膜102と開口部104がこの
コンデンサを介して接続された状態となる。
【0026】このコンデンサの容量は、互いに対向する
扉1の導電性被膜102と開口部104の表面との対抗
面積に比例し、隙間の誘電率に比例し、扉1の導電性被
膜102とそれに対向する開口部104の部分のキャビ
ネット103の表面との距離に反比例する。また、コン
デンサの交流時のインピーダンスはコンデンサの容量及
び交流周波数に逆比例する。
【0027】したがって、コンデンサを形成する導電性
被膜102の面積と、導電性被膜102とそれに対向す
る開口部104との距離を調整して隙間を形成するよう
にすれば、扉1の閉鎖時に輻射される高周波の電磁波に
対し、当該コンデンサにより交流時のインピーダンス値
を十分低くすることができる。特に、扉の略平行関係に
ある上端部及び下端部近傍に当該コンデンサを形成する
ことにより、上下方向のインピーダンス値を十分低くす
ることができる。また、扉1は、閉鎖時には、回動機構
の位置決め部材及びロック機構によって扉1と開口部1
04が所定の隙間で維持されるので、上記コンデンサが
所定の容量で安定して形成される。
【0028】その結果、扉1が閉鎖時に電子回路からキ
ャビネット103及び扉1に向かって高周波の電磁波が
輻射された場合には、上述したコンデンサが電磁波の周
波数に対して安定した低インピーダンスとなるので、扉
1の導電性被膜102と開口部の部分のキャビネット1
03が電磁波に対し導通状態となる。
【0029】その結果、コンデンサを介して接続される
キャビネット103の表面及び扉1の導電性被膜102
の表面が等電位となり、したがってキャビネット103
及び扉1の導電性被膜102を流れる誘起電流の電流分
布は等しくなる。したがって、開口部104の開口付近
の筐体キャビネット103部分及び扉1は局部的に電磁
波が発生しにくくなり、その結果、電磁波を装置外部に
対して容易にシールドすることができる。
【0030】なお、上記実施形態では、扉1の開放時に
は、キャビネット103内部が開口部104によって外
部に対し開放されるが、電磁波を輻射する電子回路ブロ
ックの電源を扉1の開動作に連動して切断するように構
成すれば、扉1の開放時に装置内から電磁波が輻射され
ないので、開口部104から装置外部に電磁波が輻射さ
れない。
【0031】また、電子装置がディスク再生装置の場合
には、扉1の開放時は、ディスクなどの記録媒体を交換
する動作中なので、装置が記録媒体を再生する必要がな
いので、電磁波を輻射する電子回路ブロックの電源を切
断してもユーザにとって不具合が生じない。
【0032】なお、上述した扉開閉装置S1では、扉1は
ABS樹脂等の成形材料を用いて形成された矩形平板形
状の被成形物を用いて構成したが、本発明における扉の
形状は必ずしも矩形平板形状でなくてもよく、例えば、
図3に示すその他の実施形態における扉開閉装置の各例
中、図3(a)に示す扉開閉装置S2の扉5及び図3
(b)に示す扉開閉装置S3の扉6のように、扉が回動機
構により開閉可能であり、且つ、扉閉鎖時に、開口部1
04及び開口部104近傍が、扉と互いに非接触となる
隙間を有した状態で扉によって塞がれる構成であればど
のような形状でも良い。
【0033】また、上述した扉開閉装置S1では、扉1の
上下端及び装置内部に対応する表面に導電性被膜102
を形成し、扉1の閉鎖時に、扉1の導電性被膜102と
それに対向する開口部104の部分のキャビネット10
3の表面との間に隙間を形成することによりコンデンサ
を形成するようにしたが、本発明は、これに限らず、例
えば、図4に示すその他の実施形態における扉開閉装置
S4に示すように、扉1の導電性被膜102に対向する開
口部104の部分のキャビネット103の表面にデザイ
ン上の塗膜や保護膜などの膜9を形成し、扉1の導電性
被膜102と膜9との間に隙間を形成することによりコ
ンデンサを形成するようにしても良い。
【0034】即ち、膜9が保護膜である場合には、膜9
によって開口部104の部分のキャビネット103の表
面の導電性材料が酸化による劣化や、傷による損傷から
保護されるので、したがって、開口部104のキャビネ
ット103の表面の導電性材料の表面が安定する。な
お、この場合は、扉1の閉鎖時に、扉1の導電性被膜1
02と、それと対向する開口部104の導電性材料がコ
ンデンサの両電極となり、これらの電極間に膜9が形成
された状態となるので、膜9の材料の誘電率及び厚さを
適宜調整することによってコンデンサの容量を調整する
ことができる。
【0035】また、膜9がデザイン上の塗膜の役割を有
する場合は、特に、回動機構により扉1が開口部104
に対し装置前面側に開閉する構成を有する扉開閉装置で
は、開口部104の部分のキャビネット103上に希望
する色や材質の塗料を希望するパターンで塗布して膜9
を形成することにより、扉1の開放時における開口部1
04の視覚的なデザインを自由に設定することができ
る。なお、膜9は上述した保護膜とデザイン上の塗膜の
役割を兼ね備えた膜であっても良い。
【0036】また、上記各実施形態において、扉1の上
下端及び裏面に導電性被膜102を形成することで、扉
1の表面に導電性材料を形成したが、本発明では少なく
とも扉1の主面となる表側の面と裏側の面のいずれか一
方に導電性材料が形成されていれば良い。また、キャビ
ネット103及び開口部104が樹脂等の絶縁物で形成
されている場合は、少なくとも表面と裏面のいずれか一
方の表面が導電性材料で形成されていれば良い。
【0037】なお、本発明では、扉1には、必ずしも表
面全体に導電性材料を形成する必要がなく、したがっ
て、開口部から輻射される電磁波がその他の電子装置に
影響を及ぼさない程度に導電性材料が形成されていれば
良い。即ち、電子装置の開口部から輻射される電磁波
は、一般的にシールドされていない開口部の開口形状が
小さくなるほど減少するので、扉の表面の一部に導電性
材料を形成することにより、シールドされていない開口
部の開口形状を小型にして、その他の電子装置に対する
電磁波の輻射の影響を減少するようにしても良い。この
ように扉の主面の一部の表面に形成される導電性材料の
一例を図5に示す。
【0038】図5は、本発明の扉開閉装置の扉1の主面
の一部の表面に形成される導電性被膜102の一例を示
す図である。図5において、導電性被膜102は、扉1
の裏面側の主面の表面に斜線部分で示すパターンで形成
される。その結果、扉1は、導電性被膜102によって
シールドされていない開口部分が2つに分割された小さ
な開口形状で形成される。
【0039】また、上述した各実施形態では、キャビネ
ットは、導電性材料で形成されることにより開口部の表
面を導電性材料としたが、キャビネットは樹脂等用いて
もよく、その場合は、扉と隙間を介して対向する開口部
の部分の表面に導電性被膜を形成するなどして開口部の
部分の表面を導電性材料で形成することにより、扉の閉
鎖時に、扉及び開口部の部分の表面と隙間とでコンデン
サを構成するようにしても良い。
【0040】また、扉1の回動軸2側の端部近傍は、扉
開放時装置外部から見えにくく、傷つけにくいため、回
動軸2を有する扉の下端部近傍と開口部104とが扉閉
鎖時に導電性材料同士が直接接触する構成とし、扉1の
上端部を上述するコンデンサとする構成にしても良い。
【0041】また、本実施例では、扉1の上下端部に導
電性材料を形成する例で説明しているが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、扉1の左右端部に導電性材料
を形成する構成としても良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、回動機
構により扉が閉鎖された時には、扉と開口部とが互いに
非接触な位置関係を有し、扉の表面と開口部の表面の導
電性材料によりコンデンサを構成するので、装置内部か
らキャビネット及び扉に向かって高周波の電磁波が輻射
された場合には、コンデンサが高周波の電磁波に対して
低インピーダンスとなるので、キャビネット及び扉の各
導電性材料上が等電位となり、したがってキャビネット
及び扉の各導電性材料を流れる誘起電流の電流分布は等
しくなる。したがって、開口部の開口付近の筐体キャビ
ネット部分及び扉は局部的に電磁波が発生しにくいので
電磁波による不要輻射を装置外部に対して容易にシール
ドすることができる。
【0043】また、請求項2に記載の発明によれば、扉
閉鎖時に、回動機構が有する位置決め部材によって、扉
の表面に形成された導電性材料と開口部の開口付近周囲
の筐体キャビネット部分の表面に形成された導電性材料
との位置関係が安定して一定に保たれるので、隙間を介
して対向する扉の導電性材料と筐体キャビネットの導電
性材料によって構成されるコンデンサの容量は、装置内
部から筐体キャビネット及び扉に向かって輻射される高
周波の電磁波に対して安定してた低インピーダンスにす
ることができるの容量となる。その結果、扉閉鎖時に
は、筐体キャビネット及び扉の各導電性材料上が等電位
となり、したがって筐体キャビネット及び扉の各導電性
材料を流れる誘起電流の電流分布は等しくなる。したが
って、開口部の開口付近の筐体キャビネット部分及び扉
は局部的に電磁波が発生しにくくなり、その結果、電磁
波による不要輻射を装置外部に対して容易にシールドす
ることができる。
【0044】また、請求項3に記載の発明によれば、矩
形状の扉の互いに略平行関係に有る端辺近傍の表面及び
その端辺近傍と扉閉鎖時対抗関係となる開口部表面を導
電性材料で形成することにより、その端辺に対して垂直
方向のインピーダンスを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子装置に用いられる扉開閉装
置S1の扉の一部(略左半分)を電子装置の表面側から見
た主要部概略図。
【図2】扉開閉装置S1の扉をキャビネットの開口部の断
面から見た図。
【図3】本発明のその他の実施形態における扉開閉装置
S2及び扉開閉装置S3を示す図。
【図4】本発明のその他の実施形態における扉開閉装置
S4を示す図。
【図5】本発明の扉開閉装置の扉1の主面の一部の表面
に形成される導電性被膜102の一例を示す図。
【図6】キャビネットに開口部を有する電子装置に設け
られた従来の開閉扉の付近を開口部の断面から見た図。
【符号の説明】
1、5、6・・・・・扉 2・・・・・回動軸 3・・・・・ストッパ 4・・・・・軸受け 7、8、103・・・・・キャビネット 102・・・・・導電性被膜 104・・・・・開口部 9・・・・・膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 学 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場 (72)発明者 小倉 郁夫 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場 Fターム(参考) 4E360 AB03 AB12 BB02 BB12 BB16 BC03 BC05 BC12 BD03 ED03 ED23 EE13 GA34 GB02 GB13 GB43 5E321 AA21 AA33 AA45 CC06 GG05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットに設けられた開口部と、回動
    機構により前記開口部を開閉する扉と、を有する扉開閉
    装置において、 前記扉の主面及び前記キャビネットの表面は導電性材料
    で形成され、前記扉閉鎖時、前記扉と前記開口部は互い
    に非接触な位置関係を有し、前記扉と前記開口部とが互
    いに対向する対抗面をそれぞれ前記導電性材料で形成す
    ることを特徴とする扉開閉装置。
  2. 【請求項2】前記回動機構は、前記対抗面の位置関係を
    一定に保つように前記扉と前記開口部とを位置決めする
    位置決め部材を有することを特徴とする請求項1に記載
    の扉開閉装置。
  3. 【請求項3】前記扉は、略矩形状を有し、互いに略平行
    関係にある端部近傍の表面を導電性材料で形成し、前記
    開口部は、前記扉閉鎖時に前記端部近傍と対抗関係とな
    る表面を導電性材料で形成することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の扉開閉装置。
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