JP2001284841A - 電子機器の筐体構造 - Google Patents

電子機器の筐体構造

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JP2001284841A
JP2001284841A JP2000095211A JP2000095211A JP2001284841A JP 2001284841 A JP2001284841 A JP 2001284841A JP 2000095211 A JP2000095211 A JP 2000095211A JP 2000095211 A JP2000095211 A JP 2000095211A JP 2001284841 A JP2001284841 A JP 2001284841A
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Japan
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welding
outer plate
outer face
plate
appearance
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JP2000095211A
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Naoji Torii
直司 鳥居
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子機器筐体の溶接により接合された外面板と
外面板補強の筐体構造は、外面板が溶融してしまうた
め、後工程でサンダー仕上げ加工を行って外面を平坦に
しているが、溶接の工程とは別工程で仕上げ作業を行っ
ているため加工費がアップしてしまう。また、サンダー
仕上げ自体手作業で行うため作業者によってバラツキが
出てしまい見栄えが低下する場合が生じてしまう。 【解決手段】外面板補強形状をコの字型から更にもう一
度曲げ、外面板と面同志で合致できる形状にし、外面板
補強の外面板との合致面に一定間隔に開けられ、外面に
溶接の溶融が達しなくかつ、抵抗溶接の打痕径とほぼ同
一の穴径の丸穴を設け、その丸穴部に自動栓溶接する
か、または穴の間に抵抗溶接でき、外面の見栄え低下を
防ぐことができる構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型軽量化された
自動機等の電子機器筐体において、溶接により接合され
た薄板外面板と外面板補強の筐体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動機等の電子機器筐体の溶接に
より接合された外面板と外面板補強の筐体構造は、装置
外面板と、装置内外からの荷重に対する強度を確保する
ために設けられた補強板が溶接により接合されている。
補強板の形状は、補強断面形状がコの字型に成型され、
補強板端面と外面板とを合致させ、合致部にアーク溶接
することにより外面板と補強を接合している。外面に
は、板金が溶融し凹凸ができてしまうため、後工程で、
サンダー仕上げ加工を行って外面をできるだけ平坦にし
ている。
【0003】または、補強板の形状をコの字型から更に
もう一度曲げ、外面板と面同志で合致させ、合致面で抵
抗溶接することにより外面板と補強を接合している。外
面には、圧力をかけるため板金に凹凸ができてしまい、
アーク溶接を行った部位や装置との外表面の状態が異な
ってしまう。そのため、見栄えを考慮するような外観部
においては、外表面の状態の統一性を図るため同様に後
工程で、サンダー仕上げ加工を行って外面をできるだけ
平坦にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
自動機等の電子機器筐体の溶接により接合された外面板
と外面板補強の筐体構造は、外面板が溶融してしまうた
め、後工程でサンダー仕上げ加工を行って外面をできる
だけ平坦にしているが、溶接の工程とは別工程で仕上げ
作業を行っているため加工費がアップしてしまう。ま
た、サンダー仕上げ自体手作業で行うため作業者によっ
てバラツキが出てしまい見栄えが低下する場合が生じて
しまう。
【0005】抵抗溶接部が外観面に出現しているため外
部から見えることになるので当該抵抗溶接打痕をサンダ
ー仕上げなどで消滅させる必要があり、これに伴って作
業工数が掛かりコスト高を招いていた。しかも、このよ
うな仕上げ加工を行っても抵抗溶接の打痕を完全に消す
ことは難しく、好ましい外観品質を得ることができない
という不具合を有していた。特に少しの板金平面状の凹
凸によっても外観に影響されやすい色の場合、外面仕上
げの状態に左右され、凹凸が目立ってしまう場合があ
る。塗料は、ビーズを入れ意識的に光の乱反射をさせ、
キズや汚れを目立たなくさせる手法もあるが、それによ
り塗料のコストアップを招いてしまっている。
【0006】また、溶接設備によって外面板補強の形状
をコの字型にする場合と、コの字型から更にもう一度曲
げた形状にする様考慮しなければならず、溶接設備に合
わせた外面板補強の形状にする必要がある。また溶接設
備を変更した場合においては、外面板補強の形状も変更
する必要性が生じてしまう。
【0007】本発明は、このような実状に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、溶接の打痕の仕上げ工程
が不要で、かつ良好な外観が得られる上、コストを押さ
えることが可能な自動機等の電子機器筐体構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、外面板補強形状をコの字型から更にもう
一度曲げ、外面板と面同志で合致できる形状にし、外面
板補強の外面板との合致面に一定間隔に開けられ、外面
に溶接の溶融が達しなくかつ、抵抗溶接の打痕径とほぼ
同一の穴径の丸穴を設け、その丸穴部にアークやガス等
での一定量の自動栓溶接することにより、外面は仕上げ
ること無く平坦面を保持することが可能となる。
【0009】溶接した場合には、必ず板金が溶融し、そ
れが板金表面まで達すると凹凸がでるが、溶接による溶
融が外面板の表層に多少届いた場合においても丸型であ
り、一定間隔に穴があることにより、外観の仕上げをし
なくても外観の見栄えの低下を防ぐことができる。
【0010】また、溶接設備を抵抗溶接で溶接を行った
場合にでも、合致部穴の間に一定間隔で抵抗溶接するこ
とにより、自動アーク溶接にて溶接を行った装置との外
観の違いが生じずに装置の統一性を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0012】図1は、筐体側面の外面板と外面板補強の
構造例の図を示したものであり、図2は、自動機筐体の
斜視図、図3は、外面板と外面板補強の溶接断面図、図
4は、外表面に溶接根が生じない外面板と外面板補強の
溶接断面図、図5は、外表面に丸型の溶接痕が生じる外
面板と外面板補強の溶接断面図である。
【0013】自動機の筐体構造例としては、本体部1と
扉部2で構成されている。
【0014】本体部1は主に左右両側板3、天板4、床
板部5でありそれぞれの左右両側板3と天板4、左右両
側板3と床板部5は溶接により接合されている。それぞ
れの外面板6は、装置重量を少しでも軽量化を図るため
に厚板ではなく、できるだけ板厚の薄い板金を用いてい
る。但し、その板金だけでは、装置全体としての剛性が
確保できないため、装置外面板と装置内外からの荷重に
対する強度を確保するために設けられた外面板補強7が
不可欠であり、外面板補強7を溶接にて薄板外面板6と
接合している。
【0015】扉部2も同様であり、特に現金を取り扱う
自動機においては、防犯上破壊に対する強度を確保させ
る必要がある一方で、軽量化を図り、開閉操作性を向上
させるためにも薄板の外面板6と外面板補強7を使用し
ている。
【0016】外面板補強7の形状は、補強断面形状がコ
の字型から更にもう一度曲げ、外面板と面同志で合致さ
せる様、合致面7aを設ける。補強板の合致面7aには、
アーク溶接の栓溶接用の丸穴7bを設ける。穴径と穴位
置については一定にする。
【0017】その薄板外面板6と外面板補強7の一般的
な接合の手段としては、アークやガス等での自動栓溶接
と抵抗溶接があるが、まずは自動栓溶接した場合につい
て記述する。
【0018】外面板補強7の外面板6との合致面にある
溶接用の穴7bに一定量の自動栓溶接をする。外面板6
の板厚と外面板補強7に設ける溶接用穴径と溶接量の関
係は、一定の条件にする。通常、栓溶接用穴7b全体に
溶接8を盛りアーク溶接した場合には、図3の様に外面
板表面部7aに溶融が達してしまうため、外面板6に溶
接痕9が生じ、外表面に凹凸ができでしまう。そのた
め、アーク溶接量としては図4の様に、外面板補強7の
溶接用の穴7bに対し、穴7bを埋めるように全体に溶接
8を盛るのではなく、自動溶接方向に穴中心線上に溶接
8を盛るだけとする。それにより、外面板表面部7aに
溶融が達しなくなり、外表面に凹凸が生じなくなる。但
し、僅かの溶接量でさえも外面に溶融が達してしまう場
合には、穴径を小さくすることにより、外面への溶融調
整をする必要がある。それにより、溶接による溶融範囲
を外面板の表層に届かせずに溶接接合することが可能と
なり、外面の仕上げを不要にすることが可能となる。
【0019】栓溶接用穴の穴径の関係については、板厚
2.3mmの外面板6と、板厚3.2mmの外面板補強
7を自動溶接方向に栓溶接用穴7bの中心線上に溶接8
を盛って接合した場合の例を示す。外面板補強7の栓溶
接用穴7bは、穴径8mm以下であれば、外面板表面部
7aに溶融が達せず、穴径8mm以上であると徐々に外
面板表面部7aに凹凸が現れてきてしまう。
【0020】また、栓溶接用穴7bの穴径φ8mmに一
定にし、栓溶接用穴7b全体を溶接した場合、外面板表
面部7aに凹凸が僅かに現れてくるが、穴径6mm以下
であれば、外面板表面部7aに凹凸は現れてこない。
【0021】板厚の関係については、外面板6の板厚が
厚ければ厚い程、溶接の溶融の浸透がなかなか反対側に
表面まで達しないので外面板補強7の穴径を大きくして
も問題はない。つまり、外面板6の板厚が大きくなれば
なる程穴径について考慮する必要性がなくなる。
【0022】外面板補強7の板厚についても、板厚が大
きくなればなる程穴径を大きくしても外面板6の表面ま
で、溶融しなくなる。しかし一方で、穴径が小さすぎる
と溶接が外面板6まで達しないので穴径を大きくする必
要が生じる。
【0023】利用客に最も目につきやすい前面パネル部
10においては、意匠的に考慮されたエスカッションモ
ールド等によるプラスチック材にて板金同志のアーク溶
接の溶融痕9や抵抗溶接の打痕を隠すことが可能であ
る。しかしながら、装置下部の前/後扉2や、左右両側
版3、天板4まで溶接の痕を隠すためにプラスチック材
にて全面を覆うことはコスト上困難である。
【0024】よってアーク溶接においては、栓溶接量を
変化させることにより外表面への溶融の程度が変わり、
エンドユーザが目に付く所は、穴径を小さくするかアー
ク溶接量を少なくする。但し、アーク溶接量を少なくす
ることにより外面板6と外面板補強板7との接合力が弱
くなり筐体の強度が低下してしまう。その場合には、溶
接個所数を多くすることにより筐体強度を確保させる必
要がある。
【0025】逆に、エンドユーザがほとんど目に付かな
い様な装置の下部やエンドユーザには見えなく係員が使
用する扉等の外観品質をそれ程上げる必要のない部位に
は、意図的にアーク溶接量を多くし補強の接合穴全体に
溶接をし、溶接個所数は削減できる。それにより、外面
への溶接痕9の大きさが統一でき、一定間隔で丸形状の
痕跡があるだけであり、外観の見栄えの低下を防ぐこと
ができる。
【0026】一台の装置において、外面板6と外面板補
強7との接合方法はアーク溶接の所と抵抗溶接の所があ
り、外面の溶接痕が異なってしまう場合や、アーク溶接
で行った装置と抵抗溶接で行った装置の統一性を図るた
めには、外面への溶接痕の大きさを統一させなければな
らない。そのため外面板補強板7において、外面板6の
面と面同志を接する接合部分7aに設ける溶接用穴径を
抵抗溶接の打痕径と同じ穴径にする。それにより、溶接
設備を抵抗溶接で溶接を行っても、自動アーク溶接にて
溶接を行った部位や装置との外観の違いが生じずに装置
の統一性を図ることができる。抵抗溶接をする場合にお
いては、外面板補強7の外面板6との合致面7aにある
穴7bは使用せずに穴と穴の中間位置に一定間隔で抵抗
溶接する。
【0027】従って、本実施例によれば、溶接による溶
融が外面板6の表層に多少届いた場合においても丸型で
あることにより、外観の仕上げをしなくても外観の見栄
えの低下を防ぐことができる。また、溶接設備を抵抗溶
接で溶接を行っても、自動アーク溶接にて溶接を行った
部位や装置との外観の違いが生じずに装置の統一性を図
ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上説明した様に構成されてい
るため、外面を仕上げること無く平坦面を保持すること
が可能となる。また、溶接による溶融が外面板の表層に
多少届いた場合においても一定条件の穴径の丸型である
ことにより、溶接方法が異なっても装置の統一性を図る
ことができる筐体構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】筐体側面の外面板と外面板補強の構造例の図で
ある。
【図2】自動機筐体の斜視図である。
【図3】外面板と外面板補強の溶接断面図である。
【図4】外表面に溶接根が生じない外面板と外面板補強
の溶接断面図である。
【図5】外表面に丸型の溶接痕が生じる外面板と外面板
補強の溶接断面図である。
【符号の説明】
1…自動機本体、2…扉、3…左右両側板、4…天板
4、5…床板、6…外面板、7…外面板補強、7a…合
致面、7b…栓溶接用穴、8…アーク溶接、9…溶接
痕、10…前面パネル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体構造に係わる薄板外面板
    と外面板補強の接合構造において、接合手段を一定条件
    に行う自動アーク溶接とし、外面板補強形状を外面板の
    面と面同志を接する接合部分をもたせ、該接合部分は栓
    溶接用の溶接穴を設け、外面板と外面板補強の板厚と補
    強板に設ける溶接用穴径と溶接量の関係を一定の条件に
    設定することにより、溶接による溶融範囲を外面板の表
    層に届かせずに溶接接合することが可能となり、外面の
    仕上げを不要にしたことを特徴とした電子機器の筐体構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接合構造において、外面
    板補強板に設ける溶接用穴を丸型で一定間隔に設けるこ
    とにより、溶接による溶融が外面板の表層に多少届いた
    場合においても丸型であることにより、外観の仕上げを
    しなくても外観の見栄えの低下を防ぐことができること
    を特徴とした電子機器の筐体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の接合構造において、外面
    板補強板の外面板の面と面同志を接する接合部分に設け
    る溶接用穴径を抵抗溶接の打痕径と同じにすることによ
    り、溶接設備を抵抗溶接で溶接を行っても、自動アーク
    溶接にて溶接を行った装置との外観の違いが生じずに装
    置の統一性を図ることができることを特徴とした電子機
    器の筐体構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014162254A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Japan Transport Engineering Co Ltd 鉄道車両構体の製造方法

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