JP2001284684A - ガイドレーザ装置 - Google Patents

ガイドレーザ装置

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JP2001284684A
JP2001284684A JP2000096687A JP2000096687A JP2001284684A JP 2001284684 A JP2001284684 A JP 2001284684A JP 2000096687 A JP2000096687 A JP 2000096687A JP 2000096687 A JP2000096687 A JP 2000096687A JP 2001284684 A JP2001284684 A JP 2001284684A
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laser
guide
optical axis
mirror
laser beam
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JP2000096687A
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Takanori Nakaike
孝昇 中池
Motoharu Nakane
基晴 中根
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド光軸をレーザ光軸に容易に一致させる
ことのできるガイドレーザ装置を提供する。 【解決手段】 可視のガイドレーザ光(28)を発振するガ
イドレーザ(17)と、ガイドレーザ光(28)を反射して不可
視レーザ装置(1)のレーザ光軸(10)にガイドレーザ光(2
8)のガイド光軸を一致させるガイドミラー(26)とを備え
たガイドレーザ装置において、ガイドミラー(26)をレー
ザチャンバ(2)よりも前方に配置し、レーザ光軸(10)上
に配置されたガイドミラー(26)をレーザ光軸(10)上から
退避させる退避機構(18,19,27,29)と、ガイドミラー(2
6)をレーザ光軸(10)上に復帰させる際に、ガイド光軸が
レーザ光軸(10)に再現性よく一致するように位置決めす
る位置決め機構(3)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不可視レーザ光を
発振する不可視レーザ装置のガイドレーザ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザ等の、不可視の波長域に
あるレーザ光を発振するレーザ装置においては、レーザ
光が見えないため、そのレーザ光軸に加工機等のレーザ
外部の装置の光軸を合わせることが困難である。そのた
め、レーザ光軸に光軸を一致させたHe−Neレーザや
半導体レーザ等の可視レーザ光をガイドレーザ光とし
て、外部の装置の光軸合わせを行なうことが知られてい
る。
【0003】図5は、特開平3−185886号公報に
開示された技術の一例であり、以下図5に基づいて従来
技術を説明する。図5においてレーザ光11は、レーザ
媒質であるレーザガスを封入したレーザチャンバ2内で
放電によって発振する。そして、フロントウィンドウ7
及びリアウィンドウ9を通過してフロントミラー8とリ
アミラー66との間で往復し、フロントウィンドウ7を
通って外部に出射する。出射したレーザ光11は、エキ
シマレーザ装置1の前方に設置された、例えばステッパ
等の加工機15に入射し、加工用光源となる。
【0004】エキシマレーザ装置1は、例えばレーザ定
盤53上に設置されている。レーザ定盤53には、可視
光を発振する半導体レーザ等の小型のガイドレーザ17
と、ガイドレーザ17から発振したガイドレーザ光28
を反射するガイドミラー26,26とが設置されてい
る。ガイドレーザ光28は、リアミラー66を透過して
レーザチャンバ2内を通過し、フロントウィンドウ7か
ら出射する。このガイドレーザ光28のガイド光軸をレ
ーザ光11のレーザ光軸10に一致させてフロントウィ
ンドウ7から出射し、ガイドレーザ光28によって加工
機15の光軸合わせを行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次に述べるような問題がある。即ち、近年
エキシマレーザ等のレーザを微細加工の光源として使用
するために、その波長を狭帯域化する技術が知られてい
る。これは例えば、リアミラー66の代わりにグレーテ
ィング等を配置するものであり、このような場合にはグ
レーティングがガイドレーザ光28を透過しないため、
ガイドレーザ光28を後方からレーザチャンバ2内に入
れることができなくなる。そのため、加工機15の光軸
合わせが非常に困難になる。また、ガイド光軸をレーザ
光軸10に合わせた後、エキシマレーザ装置1を運搬す
る際に、ガイド光軸がレーザ光軸10からずれてしまう
ことがある。これにより、加工機15の光軸合わせが不
正確となってしまうという問題がある。
【0006】さらに、従来技術ではガイドミラー26を
リアミラー66の後方に配置しているので、ガイドレー
ザ光28がリアミラー66、リアウィンドウ9、レーザ
チャンバ2、及びフロントミラー8を通過する。ガイド
レーザ光28はレーザ光11とは波長が異なるため、こ
れら多数の光学部品によってレーザ光11と異なる向き
に進行方向を曲げられる。従って、ガイドミラー26の
調整時に、予期した方向と異なる方向にガイドレーザ光
28が動き、光軸合わせが非常にやりにくいという問題
がある。また、リアミラー66やフロントミラー8等の
光学部品を交換した際に、これを正確に元通りに再装着
することは、非常に困難である。従って、これによって
ガイド光軸がレーザ光軸10及び加工機15の光軸から
ずれてしまい、再度合わせるためには、多大な手間を要
する。さらには、レーザチャンバ2を交換したり、レー
ザチャンバ2内のレーザガス圧を変化させたりした場合
にも、レーザチャンバ2がガイドレーザを元の方向と異
なる方向に屈折させるため、ガイドレーザ光28の進行
方向がずれてしまうという問題がある。
【0007】また、レーザチャンバ2のガス圧やガスの
種類が変化するとガイドレーザ光28がずれてしまうた
め、加工機15の光軸合わせを行なう場合には、常にレ
ーザチャンバ2内にレーザガスを所定の圧力で封止しな
ければならず、レーザガスが無駄になる。さらに、レー
ザ発振時に放電が起きると、内部のレーザガスの圧力や
屈折率が変動するので、これもガイドレーザ光28がず
れる原因となる。
【0008】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、ガイド光軸がレーザ光軸からずれないよう
にしたガイドレーザ装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、ガイドレーザ装置にお
いて、ガイドレーザ光を反射するガイドミラーをレーザ
チャンバよりも前方に配置している。
【0010】これにより、レーザチャンバの交換を行な
ったりレーザガスの圧力を変化させるような場合に、レ
ーザチャンバよりも前方にガイドミラーがあるので、ガ
イド光軸がずれることがない。従って、例えば外部に加
工機があるような場合に、ガイド光軸と加工機の光軸と
がずれることがない。従って、レーザ光を再度発振させ
る際に、このガイド光軸にレーザ光軸を合わせれば加工
機の光軸と一致するので、光軸合わせが非常に簡単にな
る。さらに、レーザチャンバの後ろからガイドレーザ光
を通す必要がなくなるため、狭帯域化のためにグレーテ
ィング等の光学部品を配置することが可能となり、狭帯
域化されたレーザ装置に対してもこのガイドレーザ装置
を使用することが可能となる。
【0011】また、本発明は、ガイドミラーをレーザ光
軸上から退避させる退避機構と、ガイドミラーをレーザ
光軸上に復帰させる際に、ガイド光軸がレーザ光軸に再
現性よく一致するように位置決めする位置決め機構とを
備えている。
【0012】これにより、退避機構によってガイドミラ
ーをレーザ光軸上から退避させられるので、ガイドミラ
ーをレーザ光軸上から外す際に手間がいらず、例えば外
部の加工機と光軸合わせをした後にすぐにレーザ光を発
振できる。また、ガイドミラーをレーザ光軸上に復帰さ
せる際に、ガイド光軸がレーザ光軸に再現性よく一致す
るので、レーザ光軸とガイド光軸とを合わせ直す必要が
なく、調整の手間がかからない。
【0013】また、本発明は、このガイドレーザ装置を
不可視レーザ装置から取り外す際に、ガイド光軸をレー
ザ光軸に再現性よく一致するように位置決めする位置決
め機構を備えている。
【0014】即ち、ガイドレーザ装置を不可視レーザ装
置から取り外せるようになっているので、例えば測定器
をガイドレーザ装置を取り外した場所に設置することが
でき、余分なスペースが不要となって、不可視レーザ装
置がコンパクトになる。また、ガイドレーザ光が必要に
なった場合にはガイドレーザ装置をすぐに再現性良く復
帰させることが可能であり、しかもその際にガイド光軸
をレーザ光軸に合わせ直す必要がなく、手間がかからな
い。
【0015】また、このようなガイドレーザ装置を不可
視レーザ装置に備えるようにすれば、不可視レーザ装置
の立ち上げが迅速化し、稼働率が高くなる。また、例え
ばガイドレーザ光を使用して加工機の光軸合わせを行な
うような場合にも、すぐに加工機の光軸が合うので、加
工機の稼働率も高くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係る実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態におい
て、前記従来技術の説明に使用した図と同一の要素には
同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0017】図1は、実施形態に係る、エキシマレーザ
装置を例にとった構成図を示している。図1においてエ
キシマレーザ装置1は、レーザ媒質であるレーザガスを
封入したレーザチャンバ2と、レーザチャンバ2内で放
電を起こしてレーザガスを励起する放電電極5,5と、
このレーザチャンバ2から発振されるレーザ光11の波
長を制御して狭帯域化する狭帯域化ユニット20とを備
えている。レーザチャンバ2の内部には、レーザガスと
して例えばフッ素(F2)、クリプトン(Kr)、及び
ネオン(Ne)が所定の圧力比で封入されている。
【0018】レーザチャンバ2内で放電によって発振し
たレーザ光11は、リアウィンドウ9から後方(図中左
方)に出射し、レーザチャンバ2の外部後方に設けられ
た狭帯域化ユニット20に入射する。レーザ光11は、
その内部で図示しないプリズムによってビーム幅を広げ
られ、グレーティングによって発振波長を制御(狭帯域
化)される。狭帯域化されたレーザ光11は、レーザチ
ャンバ2に再入射してフロントウィンドウ7及びフロン
トミラー8を出射し、波長・パワー測定装置37に入射
する。そして、図示しないビームスプリッタによって光
の一部を取り出され、波長及びパワーを測定される。波
長・パワー測定装置37を出たレーザ光11は、前方に
設置されたガイドレーザ装置38を通過してエキシマレ
ーザ装置1から出射し、その前方に設置された例えばス
テッパ等の加工機15に入射し、加工用光源となる。
【0019】ガイドレーザ装置38は、ガイド定盤44
上に装着され、ガイドカバー39に覆われている。そし
てその内部に、可視光を発振する半導体レーザ等の小型
のガイドレーザ17と、そのガイドレーザ17から発振
したガイドレーザ光28を反射するガイドミラー26と
を備えている。狭帯域化ユニット20、レーザチャンバ
2、波長・パワー測定装置37、及びガイド定盤44
は、いずれもレーザ定盤53上に固定されており、レー
ザカバー16によって周囲を覆われている。
【0020】ガイドレーザ17は、レーザステージ48
上に搭載されており、発振するガイドレーザ光28のガ
イド光軸の方向を調整できるようになっている。また、
ガイドミラー26はガイドステージ14上に搭載されて
いる。図2に、ガイドステージ14の構成の一例を示
す。ガイドステージ14は、ガイドミラー26をXY方
向に水平微動させるXYステージ52と、ガイドミラー
26をその中心を通る垂直軸を回転中心として円周方向
に回転させる回転ステージ51と、ガイドミラー26の
あおり角度を変更するあおりステージ50とを備えてい
る。これらの各ステージ50,51,52及びレーザス
テージ48を調整することにより、ガイドミラー26か
ら出射するガイドレーザ光28のガイド光軸を自在に変
更できるようになっている。そして、ガイドステージ1
4の各ステージ50,51,52には、ガイドミラー2
6を調整後にその回転角度やあおり角度を固定するため
の固定具58が設けられている。固定具58は、例えば
プレート49をボルト57,57等でステージ50,5
2にネジ止めするようなもので、ステージ50,52の
調整機構を固定し、調整後にガイド光軸が動かないよう
にしている。また、図示はしていないが、レーザステー
ジ48にもこのような固定具が設けられている。
【0021】図1に示すように、ガイドステージ14は
リニアステージ27上に搭載されている。リニアステー
ジ27は、レーザ光軸10に対して略垂直に設置された
ガイドレール18上に載置され、ガイド定盤44上に突
出した位置決め用のガイドピン3に当接している。レー
ル18と平行に設置されたボールネジ19を、ガイドカ
バー39の外側に設けられた外部つまみ29を介して回
転させることにより、リニアステージ27をガイドレー
ル18に沿って移動させることが可能である。レーザカ
バー16には、この外部つまみ29に手が届くように、
開口部65が設けられている。レーザ光11の発振時に
は、外部つまみ29を回転させてリニアステージ27を
レーザ光軸10に対して垂直方向(図中下方向)に動か
し、ガイドミラー26をレーザ光軸10から退避させ
る。これにより、レーザ光11はガイドミラー26に遮
られることなく、加工機15に到達する。そして、再度
ガイドレーザ光28を用いて加工機15の光軸合わせを
する際には、外部つまみ29を反対方向に回転させてリ
ニアステージ27をレーザ光軸10上に復帰させ、ガイ
ドピン3に当接させる。これにより、ガイドミラー26
は再現性よく元の位置に位置決めされ、レーザ光軸10
とガイド光軸とが精度よく一致する。
【0022】また、このようなガイドレーザ装置38
は、レーザ定盤53に対して位置決め再現性よく取着自
在となっている。ガイドレーザ装置38の取付部を、図
3に示す。図3において、レーザ定盤53には、2本の
位置決めピン55A,55Bが突出している。ガイド定
盤44はピン孔54を備えており、レーザ定盤53から
突出した一方の位置決めピン55Aが挿入されている。
ガイド定盤44は、一方の位置決めピン55Aをピン孔
54に挿入した状態で、ガイド定盤44の一面に研磨加
工によって設けられた当て面64を他方の位置決めピン
55Bに押し当てて位置決めされ、ブラケット56を介
してレーザ定盤53にボルト57等によって固定されて
いる。
【0023】そして、エキシマレーザ装置1の波長やビ
ームプロファイル、或いはパワー等を精密に測定するよ
うな場合には、このガイドレーザ装置38をレーザ定盤
53から取り外し、精密測定用の測定装置を設置する。
そして、ガイドレーザ装置38を再度取り付ける際に
は、位置決めピン55Bにガイド定盤44を押し当てる
ことにより、レーザ光軸10とガイド光軸とを再現性よ
く一致させることが可能である。
【0024】次に、ガイドレーザ光28のガイド光軸
を、レーザ光軸10に一致させるための手段について図
4を用いて説明する。図4において、エキシマレーザ装
置1の前方には、中央にピンホール47A,47B,4
7Cを有するピンホール板35A,35B,35Cを、
所定距離ずつ間隔をあけてベース45に縦方向に3枚
(2枚でも可)並べた、軸合わせ装置46が設置されて
いる。ピンホール板35A,35B,35Cは、ベース
45に対してそれぞれ取り外し自在に固定されており、
また図示しない調整機構により、レーザ光軸10と垂直
方向に微動可能である。この軸合わせ装置46の各ピン
ホール47A,47B,47Cをレーザ光軸10に合わ
せるためには、まず軸合わせ装置46の前2列のピンホ
ール板35A,35Bを外し、最後列のピンホール板3
5Cの手前に紫外線が当たると変色する感光紙36を貼
りつける。そして、ガイドミラー26を退避させ、軸合
わせ装置46にレーザ光11を数パルス発振させると、
感光紙36のレーザ光11の当たったところがビーム断
面形状に変色する。その変色した領域の中心に、最後列
のピンホール47を配置することにより、最後列のピン
ホール板35の位置合わせを行なう。次に、第2列のピ
ンホール板35を軸合わせ装置46に取り付けて、この
ピンホール板35に貼った感光紙36にレーザ光11を
照射し、同様にこのピンホール板35の位置合わせを行
ない、最後に第1列のピンホール板35の位置合わせを
行なう。これにより、すべてのピンホール47が一直線
に配置され、しかもレーザ光軸10に一致する。
【0025】そして、ガイドミラー26をレーザ光軸1
0上に復帰させ、ガイドレーザ17を発振させて、ガイ
ドステージ14及びレーザステージ48を調整して、ガ
イド光軸をすべてのピンホール47A,47B,47C
に一致させる。これにより、レーザ光軸10とガイド光
軸とが一致する。そして、固定具58によってガイドス
テージ14及びレーザステージ48を固定する。そし
て、軸合わせ装置46をエキシマレーザ装置1から外
し、ガイドレーザ光28を発振させて、可視のガイドレ
ーザ光28を見ながら目視によって加工機15の位置合
わせを行なう。
【0026】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ガイドレーザ光28を反射するガイドミラー26
を、レーザチャンバ2の前方に配置している。これによ
り、狭帯域化のための光学部品としてガイドレーザ光2
8を透過しないグレーティング23等を配置したとして
も、ガイドレーザ光28をレーザ光軸10に合わせるこ
とが可能であり、狭帯域化された不可視レーザ装置に対
しても、加工機15の光軸合わせが容易となる。また、
固定具58をステージ14,48に備えているので、エ
キシマレーザ装置1を運搬する際にガイド光軸がレーザ
光軸10からずれてしまうことがなく、常に正確な光軸
合わせが可能である。
【0027】また、ガイドレーザ光28が光学部品を通
過しないので、ガイドレーザ光28が曲げられず、ガイ
ドミラー26の調整時に予期した方向と異なる方向にガ
イドレーザ光28が動くようなことがなく、調整が容易
である。さらに、リアミラー66やフロントミラー8等
の光学部品を交換しても、ガイド光軸が加工機15の光
軸と常に一致している。また、レーザチャンバ2を交換
したり、レーザチャンバ2内のレーザガス圧を変化させ
たりした場合にも、ガイドレーザ光28がレーザチャン
バ2内を通らないので、ガイド光軸は常に一定である。
従って、レーザ光軸10が変化しても、このガイド光軸
にレーザ光軸10を合わせ直すことにより、レーザ光軸
10を加工機15の光軸に容易に合わせることが可能で
ある。さらに、光軸合わせの際にも、レーザチャンバ2
中にレーザガスを封入したり放電させたりする必要がな
い。
【0028】また、ガイドミラー26をレーザ光軸10
上から退避させるためにリニアステージ27を備えてお
り、しかもこのリニアステージ27をガイドレール1
8,ボールネジ19、及び外部つまみ29により、外部
から動かせるようにしている。これらの退避機構によ
り、レーザ光11の発振時には容易にガイドミラー26
をレーザ光軸10から退避させて、レーザ光11をすぐ
に発振させることができる。また、レーザ光軸10から
外したガイドミラー26を再現性よく元の位置に復帰さ
せるために、ガイドピン3等からなる位置決め機構を備
えている。これにより、ガイドミラー26をレーザ光軸
10から退避させてレーザ光11を発振させた後に、再
度ガイドレーザ光28による光軸合わせを行なうような
場合にも、ガイド光軸をレーザ光軸10に合わせ直す必
要がなく、加工機15の光軸合わせを素早く行なうこと
ができる。
【0029】また、ガイドレーザ17と、これを反射し
てガイド光軸をレーザ光軸10に合わせるためのガイド
ミラー26とを、ガイド定盤44の上に搭載して一体化
している。これにより、計測装置を別途設置してレーザ
光11の特性の精密測定を行なうような場合にも、ガイ
ドレーザ装置38を取り外すことができ、スペースが低
減される。また、ガイド定盤44をレーザ定盤53に対
して位置決めするために、位置決めピン55やピン孔5
4等の位置決め機構を備えている。これにより、ガイド
レーザ装置38を取り外しても再現性よく戻すことが可
能であり、ガイド光軸をレーザ光軸10に合わる手間が
不要である。
【0030】尚、本実施形態では、ガイドミラー26を
リニアステージ27上に搭載し、このリニアステージ2
7によってレーザ光軸10上から退避させるように説明
したが、これに限られるものではない。例えば、伸縮自
在のシリンダを使用してもよいし、ミラーを可倒式とし
て、倒すことによってレーザ光軸10から外してもよ
い。或いは、ガイドミラー26を水平に退避させるので
はなく、垂直方向に退避させてもよい。さらに、ガイド
ミラー26をレーザ光軸10上から退避させる際に、外
部つまみ29を介して手動で行なうように説明したが、
勿論モータ等を使用して自動的に行なってもよく、この
モータを動かすためのスイッチがレーザカバー16の外
部にあると尚よい。或いはこのモータを、レーザの発振
をコントロールする、図示しないレーザコントローラの
指示に従って駆動するようにしてもよい。
【0031】また本実施形態では、レーザ光軸10から
外したガイドミラー26を再現性よく元の位置に戻すた
めの位置決め機構としてガイドピン3を例に取って説明
したが、これに限られるものではなく、例えば位置決め
用のボールが窪みに収まるようなものでもよい。また、
不可視レーザ装置を、エキシマレーザ装置を狭帯域化し
たものについて説明したが、狭帯域化したレーザに限ら
れるものではない。さらには、エキシマレーザ装置に限
られるものではなく、パルス発振レーザに限られるわけ
でもない。即ち、不可視のレーザ光を発振する不可視レ
ーザ装置すべてに応用可能である。
【0032】また、本実施形態ではガイドミラー26を
波長・パワー測定装置37よりも前方に配置したが、こ
の場所が最適であるとはいえ、これに限られるものでは
ない。即ち、レーザチャンバ2より前方のレーザ光軸1
0上に配置するならばどこに配置してもよく、例えばレ
ーザチャンバ2とフロントミラー8との間に配置しても
よい。これにより、ガイドレーザ光28によって加工機
15の光軸合わせを行なった後、レーザ光11を発振さ
せる際には速やかに退避でき、しかも再現性よく戻すこ
とができる。そして、フロントミラー8を取り外す際に
は、狭帯域化ユニット20を動かさずにフロントミラー
8を取り外し、再装着した際にはフロントミラー8の傾
きのみを調整してレーザ光11を発振させるようにすれ
ば、フロントミラー8を元の傾きに戻すことは容易であ
り、レーザ光軸10を容易にガイド光軸に合わせ直すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るガイドレーザを使用したエキシ
マレーザ装置の構成図。
【図2】ガイドステージの一例を示す構成図。
【図3】ガイドレーザ装置の取付部を示す構造図。
【図4】ガイド光軸をレーザ光軸に一致させるための説
明図。
【図5】従来技術に係るガイドレーザを使用したエキシ
マレーザ装置の構成図。
【符号の説明】
1:エキシマレーザ装置、2:レーザチャンバ、5:放
電電極、7:フロントウィンドウ、8:フロントミラ
ー、9:リアウィンドウ、10:レーザ光軸、11:レ
ーザ光、14:ガイドステージ、15:加工機、16:
レーザカバー、17:ガイドレーザ、18:レール、1
9:ボールネジ、20:狭帯域化ユニット、26:ガイ
ドミラー、27:リニアステージ、28:ガイドレーザ
光、29:外部つまみ、35:ピンホール板、36:感
光紙、37:波長・パワー測定装置、38:ガイドレー
ザ装置、39:ガイドカバー、44:ガイド定盤、4
5:ベース、46:軸合わせ装置、47:ピンホール、
48:レーザステージ、49:プレート、50:あおり
ステージ、51:回転ステージ、52:XYステージ、
53:レーザ定盤、54:ピン孔、55:位置決めピ
ン、56:ブラケット、57:ボルト、58:固定具、
64:当て面、65:開口部、66:リアミラー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視のガイドレーザ光(28)を発振するガ
    イドレーザ(17)と、 ガイドレーザ光(28)を反射して、不可視レーザ光(11)の
    レーザ光軸(10)にガイドレーザ光(28)のガイド光軸を一
    致させるガイドミラー(26)とを備えたガイドレーザ装置
    において、 ガイドミラー(26)をレーザチャンバ(2)よりも前方に配
    置したことを特徴とするガイドレーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガイドレーザ装置におい
    て、 不可視レーザ光(11)のレーザ光軸(10)上に配置されたガ
    イドミラー(26)を、レーザ光軸(10)上から退避させる退
    避機構(18,19,27,29)と、 ガイドミラー(26)をレーザ光軸(10)上に復帰させる際
    に、ガイド光軸がレーザ光軸(10)に再現性よく一致する
    ように位置決めする位置決め機構(3)とを備えたことを
    特徴とするガイドレーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガイドレーザ装置におい
    て、 前記ガイドレーザ装置(38)を不可視レーザ装置(1)から
    取り外す際に、ガイド光軸がレーザ光軸(10)に再現性よ
    く一致するように位置決めする位置決め機構(54,55,64)
    を備えたことを特徴とするガイドレーザ装置。
JP2000096687A 2000-03-31 2000-03-31 ガイドレーザ装置 Pending JP2001284684A (ja)

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