JP2001284326A - ドライエッチングプロセスおよびそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
ドライエッチングプロセスおよびそれを用いた半導体装置の製造方法Info
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Abstract
トマスクを用い一括でドライエッチングを行いパターン
を形成する工程において、フォトレジストサイズの縮小
がなく、サイズシフトの小さい積層膜のパターニングを
行う。 【解決手段】フォトレジストマスク5側壁への反応生成
物の付着14が発生する条件を用いて上部電極膜10の
ドライエッチングを行う工程と、強誘電体膜単層のドラ
イエッチング時にフォトレジストマスク側壁に反応生成
物の付着が発生しない条件により強誘電体膜11のドラ
イエッチングを行う工程からなるドライエッチングプロ
セスを行う。
Description
プロセス、さらに詳しくは、Ir等の高融点材料膜より
なる上部および下部電極膜とチタン酸ジルコン酸鉛(以
下「PZT」とする)系膜からなる強誘電体材料膜で構成
された強誘電体キャパシタの製造方法であって、上部電
極膜と強誘電体膜を同一のフォトレジストマスクを用い
て一括にドライエッチングするプロセスに関するもので
ある。
シタの電極材料であるIrやPt等の高融点材料のドラ
イエッチングは、マスク側壁に反応生成物の付着(以下
「サイドデポ」とする)の発生や、フォトレジストとのエ
ッチング速度の比(以下「レジスト選択比」とする)が小
さいために、フォトレジストを厚くしなければならない
という問題点があった。この問題を解決するため、例え
ば、特開平7−235527では、エッチングガスとし
て硫黄を含むガスを用いている。一方、強誘電体材料の
ドライエッチングでも同様に、エッチング速度が遅いこ
とやレジスト選択比が低いという問題点があり、これを
解決するために、特開平9−251980や特開平9−
251983では、エッチングガスとしてBCl3とC
l2の混合ガスやCF4を用いている。
に示すように半導体回路や層間絶縁膜などが形成された
Si基板1上に下部電極膜2を形成し、さらにその上に
強誘電体膜3、上部電極膜4を形成し、その上にフォト
レジスト5によりパターニングした基板を、上部電極膜
4と強誘電体膜3を同一のフォトレジスト5によって一
括にドライエッチングするプロセスにおいて、従来のよ
うな上部電極材料乃至強誘電体材料の各単層膜のドライ
エッチングにおいて、サイドデポのない良好なパターニ
ングが行える条件を組み合わせることによりドライエッ
チングを行うと、図1(b)のように上部電極膜4の形
状がラウンド化するという問題点があった。
4をエッチングした段階では、サイドデポもなく、レジ
スト選択比も十分なエッチングが行えているが、その
後、強誘電体膜3のエッチングを行うと、上部電極膜4
のエッチング時にある程度フォトレジスト5が後退して
いるため、図2(b)のように、強誘電体膜3がエッチ
ングされている間にフォトレジスト5がさらに後退し、
初期のフォトレジストサイズよりも縮小していくため、
図2(c)のように上部電極膜4もエッチングされるこ
とによる。
なされたものであって、Ir、Ptまたは前記材料とI
rO2の積層膜を上部電極膜とし、強誘電体膜としてP
ZT系膜を用いたFeRAMキャパシタの製造工程であ
り、前記上部電極膜と強誘電体膜を同一のフォトレジス
トマスクによって一括にパターニングするプロセスにお
いて、良好なドライエッチング方法を提供するものであ
る。
セスによれば、半導体回路や層間絶縁膜などが形成され
ているSi基板上に、下部電極膜、強誘電体膜および上
部電極膜を形成し、上部電極膜および強誘電体膜を同一
のフォトレジストマスクにより一括にドライエッチング
するプロセスであって、フォトレジストマスク側壁への
反応生成物の付着が発生する条件を用いて前記記載の上
部電極膜のドライエッチングを行なう工程と、強誘電体
膜単層のドライエッチング時にフォトレジストマスク側
壁に反応生成物の付着が発生しない条件により前記記載
の強誘電体膜のドライエッチングを行なう工程とを有す
ることを特徴とする。
同一のフォトレジストマスクにより一括にパターニング
する際に、上部電極膜がラウンド化することを防ぐこと
ができ、良好な形状を持つパターニングが行える。
では、上部電極膜として、Pt、Irの各単層膜または
これらの金属とIrO2との積層膜を用い、強誘電体膜
としてPZT系膜を用いることを特徴とする。
体キャパシタを請求項1記載の方法でドライエッチング
することにより、良好なパターニングを行うことができ
る。
では、上部電極膜のドライエッチング時にエッチングガ
スとして塩素とアルゴンの混合ガスを、強誘電体膜のド
ライエッチング時にCF4とアルゴンの混合ガスを、そ
れぞれ用いることを特徴とする。
スのみを用いて良好なドライエッチングを行うことがで
きる。
によれば、請求項3記載の上部電極膜のドライエッチン
グにおいて、塩素流量比を40%〜60%にし、請求項
3記載の強誘電体膜のドライエッチングにおいて、CF
4流量比を50%以上にすることを特徴とする。
化できる。
づいて説明する。
図3に示す。プラズマソース6、バイアス電極7が図の
ように配置され、エッチングガスはプラズマソース6直
下のガス吹き出し口(図示せず)から供給され、真空ポ
ンプ(図示せず)により排気される。プラズマソース電
力は、プラズマソース6に供給される電力であり、バイ
アス電力は、バイアス電極7に供給される電力である。
試料8は、バイアス電極7の上に静電チャックにより保
持される。エッチング装置は、ICPドライエッチャー
のように高密度プラズマであり高速排気できる装置であ
ればよい。
板1上にTi膜9を形成し、Pt/IrO2膜10、あ
るいはPZT膜11を形成し、その上にフォトレジスト
5をスピンコートによりパターニングした試料を用い、
それぞれの膜のエッチング特性のデータを取得した。
Pt/IrO2膜10のエッチングには、塩素とアルゴ
ンの混合ガスを用いた。ここで、塩素流量比が30%以
下になるとPt/IrO2膜のエッチングレートが急激
に下がるため、本実施例では、塩素流量比を30%以上
とした。PZT膜11のドライエッチングには、CF4
とアルゴンの混合ガスを使用した。 PZT膜は、塩素
とアルゴンの混合ガスでもエッチングが可能であるが、
CF4とアルゴンの混合ガスの方がレジスト選択比を大
きくすることができる。
の高いエッチングが行えるため、エッチング圧力はでき
るだけ高真空にし、バイアス電力はエッチング速度に大
きく寄与するためできるだけ高くする。エッチング条件
の一例として、 Pt/IrO2膜のエッチングの場合、
プラズマソース電力=900W、バイアス電力=550
W、塩素流量比=60%、ガス流量=50sccm、圧
力=0.6Paとする。
量比の増加に従いサイドデポの量は減少した。一方、P
ZT膜も同様に、CF4流量比の増加に従いサイドデポ
は減少した。このように、どちらの膜もサイドデポの発
生を抑えるためには、エッチャントの流量比をある値以
上にしなければならない。Pt/IrO2膜では、塩素
流量比が70%以上、PZT膜ではCF4流量比が50
%以上で完全にサイドデポを除去することができる。
路や層間絶縁膜が形成されたSi基板1上に、スパッタ
により下部電極膜2を形成し、その上にPZT膜11を
ゾルゲル法により形成し、さらにスパッタによりIrO
2膜12、Pt膜13を堆積させることでPr/IrO2
膜10を形成する。その後、スピンコートによりフォト
レジスト5をコートし、露光及び現像によりパターンを
形成する。ここで、下部電極膜2としては、Pt、Ir
の単層またはIrO2と前記の材料を組み合わせた積層
膜で形成されていれば良い。この図5記載の試料のPt
/IrO2膜10およびPZT膜11を図3記載のエッ
チング装置でエッチングを行う。 Pt/IrO2膜のエ
ッチング時とPZT膜のエッチング時とでは異なったエ
ッチング条件を用い、それぞれの膜のエッチング終点
は、光学式エンドポイントモニターにより検出する。そ
の後、レジストマスク5をO2プラズマで除去する。
れのエッチング条件について、実験1におけるサイドデ
ポが発生する条件を用いるか、発生しない条件を用いる
かによる、エッチング形状への影響をまとめたものを表
1に示す。
積層膜をエッチングするためには、Pt/IrO2膜の
エッチング条件よりもPZT膜のエッチング条件をサイ
ドデポが残らないように制御する必要がある。これは、
PZT膜のエッチング中に、ある程度フォトレジストに
テーパーがつくため、 Pt/IrO2膜のエッチング後
にサイドデポが発生しても、PZT膜のエッチング中に
アルゴンプラズマによりこのサイドデポが物理的に削ら
れるためである。よって、積層膜を同一のフォトレジス
トマスクで一括してドライエッチングするには、各層に
おいてサイドデポの発生しない条件を組み合わせる必要
はない。
は、サイドデポの発生しない条件のうち最も選択比が取
れるCF4流量比が50%の条件でエッチングすること
にし、 Pt/IrO2膜のエッチング条件を塩素流量比
を調整することにより変化させ、積層膜における最適な
エッチング条件を見出す実験を行った。この結果を表2
に示す。
は、 Pt/IrO2膜のエッチング時に塩素流量比を6
0%以下にした場合であり、この条件では、 Pt/I
rO2膜のエッチング終了時にサイドデポが発生してい
る。この時、フォトレジスト5は図6(a)に示すよう
に、 Pt/IrO2膜10のエッチング終了時にテーパ
ーがついていないため、PZT膜11のエッチング時に
レジスト後退が起こりにくい。また、 Pt/IrO2膜
をサイドデポ14の発生なくエッチングできる条件は、
実験1より塩素流量比が70%以上の条件であるから、
サイドデポが発生しても、その量が微量である場合(塩
素流量比60%〜70%)には、フォトレジストサイズ
の縮小が起こる。一方、塩素流量比を下げていくと、実
験1で述べたようにサイドデポの量が増加する。このサ
イドデポは、図6(a)に示すように、PZT膜11の
エッチング時のマスクとなるため、積層膜エッチング後
には、図6(b)に示すように、サイドデポの量が多く
なるほど、サイズシフトが大きくなる。このため、フォ
トレジストサイズの縮小なく、かつエッチング後のサイ
ズシフトを小さくするためには、 Pt/IrO2膜10
のエッチング時に形成されるサイドデポの量をコントロ
ールする必要がある。このことから、Pt/IrO2で
構成される上部電極膜は、塩素流量比40%〜60%の
条件でエッチングすることが望ましい。
なる積層膜を同一のフォトレジストマスクにより一括に
ドライエッチングする工程において、上部電極膜のドラ
イエッチングは適度にサイドデポの発生する条件とし、
強誘電体膜は、その単層膜を最適にドライエッチングで
きる条件を用いることにより、前記の積層膜の良好なパ
ターニングが行える。
膜の場合についてのみ述べたが、Pt,Irの各単層、
または、前記の材料とIrO2を組み合わせた積層膜か
ら構成される上部電極膜と、PZT膜またはそれにLa
などを添加した材料を強誘電体膜とした積層膜において
も同様のドライエッチングプロセスが行える。
チングプロセスによれば、上部電極膜と強誘電体膜を同
一のフォトレジストマスクにより一括にドライエッチン
グを行いパターンを形成する工程において、上部電極膜
のパターニングは、適度にサイドデポの発生する条件と
し、強誘電体膜は、その単層膜を最適にドライエッチン
グできる条件で各層をドライエッチングすることによ
り、上部電極膜のラウンド化がなく、サイズシフトの小
さい積層膜のパターニングが行える。
術によりドライエッチングを行なった後の試料の断面
図。
場合に、レジスト後退により上部電極膜がラウンド化す
る過程を示した断面図。
2に用いたドライエッチング装置の断面図。
料の断面図。
料の断面図。
ーニングされた試料の断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体回路や層間絶縁膜などが形成されて
いるSi基板上に、下部電極膜、強誘電体膜および上部
電極膜を形成し、上部電極膜および強誘電体膜を同一の
フォトレジストマスクにより一括にドライエッチングす
るプロセスであって、フォトレジストマスク側壁への反
応生成物の付着が発生する条件を用いて前記記載の上部
電極膜のドライエッチングを行なう工程と、強誘電体膜
単層のドライエッチング時にフォトレジストマスク側壁
に反応生成物の付着が発生しない条件により前記記載の
強誘電体膜のドライエッチングを行なう工程とを有する
ことを特徴としたドライエッチングプロセス。 - 【請求項2】前記記載の上部電極膜として、Pt、Ir
の各単層膜またはこれらの金属とIrO2との積層膜を
用い、前記記載の強誘電体膜としてチタン酸ジルコン酸
鉛系膜を用いることを特徴とした請求項1記載のドライ
エッチングプロセス。 - 【請求項3】前記記載の上部電極膜のドライエッチング
時にエッチングガスとして塩素とアルゴンの混合ガス
を、前記記載の強誘電体膜のドライエッチング時にCF
4とアルゴンの混合ガスを、それぞれ用いることを特徴
とした請求項2記載のドライエッチングプロセス。 - 【請求項4】前記記載の上部電極膜のドライエッチング
において塩素流量比を40%〜60%にし、前記記載の
強誘電体膜のドライエッチングにおいてCF4流量比を
50%以上にすることを特徴とした請求項3記載のドラ
イエッチングプロセス。 - 【請求項5】請求項1〜4記載のいずれかのドライエッ
チングプロセスを用いた半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2000095769A JP3565132B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ドライエッチングプロセスおよびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
WO2007129732A1 (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-15 | Ulvac, Inc. | エッチング方法 |
JP2009252757A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Seiko Epson Corp | 圧電素子およびその製造方法、圧電アクチュエータ、並びに、液体噴射ヘッド |
KR101004692B1 (ko) | 2003-12-11 | 2011-01-04 | 주식회사 하이닉스반도체 | 강유전체 메모리 소자의 캐패시터 제조방법 |
JP2011086783A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | プラズマエッチング方法 |
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2000
- 2000-03-30 JP JP2000095769A patent/JP3565132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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