JP2001283993A - アングルタイプ端子の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体内のプリント基板に直接実装された
アングルタイプ端子の足部分にストレスのかからない取
付を行うことを目的とする。 【解決手段】 アングルタイプ端子の一例であるＡＣイ
ンレット端子１０とプリント基板６の固定を、小ピース
の一例である金具（Ｃ）１１を介して行い、その後端子
足部分のはんだ付けを行うことで、ＡＣインレット端子
の足部分にストレスをかけることのない取付の構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機器本体内に、少
なくとも、アングルタイプ端子が直接実装されたプリン
ト基板を有する電気機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような電気機器を例えばビデオテー
プレコーダーの電源アダプターで説明すると、この電源
アダプターには、その内部にＡＣインレット端子が直接
実装されたプリント基板が取付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図３に従来の電源アダ
プターの側面断面図を示す。

【０００４】このアングルタイプ端子の取付構造におい
ては、先にＡＣインレット端子１０をプリント基板６へ
はんだ付け実装を行った後に、ＡＣインレット端子１０
の固定とプリント基板６の固定をビス９０により電源ア
ダプターのケースの異なる２面（１，２）に対して別々
に行う。したがって、ＡＣインレット端子１０のプリン
ト基板６へのはんだ付け実装時点での端子自身の傾きや
浮きなどの取付のばらつきや、電源アダプターのケース
側取付部寸法のばらつきなどにより、実装後のプリント
基板６をケースに固定する際に、これら寸法のばらつき
が歪みとなってＡＣインレット端子１０の足のはんだ付
け部分にストレスを与えることとなる。また、この場
合、ストレスによりはんだ付け部分にクラックやはんだ
の浮きを生じることがある。

【０００５】したがって、本発明の課題は、アングルタ
イプ端子の取付構造において、アングルタイプ端子足の
はんだ付け部分にストレスを与えないようにすることで
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のアングルタイプ
端子の取付構造は、機器本体内に、少なくともアングル
タイプ端子が直接実装されたプリント基板を有しかつこ
のアングルタイプ端子が小ピースを介しプリント基板に
固定され、機器本体にはプリント基板が固定されている
アングルタイプ端子の取付構造であって、前記小ピース
によりアングルタイプ端子が固定されていることにより
プリント基板の機器本体への固定状態に関係なく、アン
グルタイプ端子足のはんだ付け部分にストレスを与えな
いものである。

【０００７】前記アングルタイプ端子の取付構造として
は、機器本体がビデオテープレコーダーの電源アダプタ
ーを例とした場合、ＡＣインレット端子がアングルタイ
プ端子となる。また、機器本体がビデオテープレコーダ
ーの場合は、ＢＮＣ端子などがアングルタイプ端子とな
る。また、この機器本体はビデオ関連機器に限定された
物でなく、アングルタイプ端子を備えた電気機器であれ
ば、その形態を問わず、その全てが含まれる。

【０００８】小ピースとは、アングルタイプ端子をプリ
ント基板に固定するための構成部品であるが、この小ピ
ースの形状はアングルタイプ端子自身をビスなどで機械
的に固定する形状だけでなく、端子の外形を保持して固
定してしまう場合も含むものである。また、同様に小ピ
ースのプリント基板への固定は、ビスなどによる機械的
な固定だけでなく、小ピース自身にプリント基板に嵌合
する爪などを設けることによる場合も含むものである。
ここにいう小ピースの材質は、板金やプラスチック成型
品などアングルタイプ端子をプリント基板に固定する機
能を有するものであれば、内容を問わず全てが含まれ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。この実施形態では、機器
本体の一例としてビデオテープレコーダーの電源アダプ
ターに適用して説明する。

【００１０】図１から図２を参照して本発明の実施形態
に従う電源アダプターについて説明する。図１は、その
電源アダプターの分解斜視図、図２は、図１の側面断面
図である。

【００１１】まず、これらの図において、実施形態の電
源アダプターにおいて、その機器本体は、後面フレーム
１、底面フレーム２、前面フレーム３、天面フレーム４
により囲まれて構成されており、その上を化粧板５が覆
うものとなっている。

【００１２】底面フレーム２には、プリント基板６が金
具（Ａ）７、金具（Ｂ）８を介してビス９により取付固
定されている。

【００１３】このプリント基板６には、小ピースの一例
である金具（Ｃ）１１に端子面側がビス９ａにより固定
されたアングルタイプのＡＣインレット端子１０（アン
グルタイプ端子の一例）が直接実装はんだ付けされてお
り、この金具（Ｃ）１１は異なるビス９ｂによりプリン
ト基板６へ別途取付固定されている。

【００１４】これら構成の組立順序としては、このＡＣ
インレット端子１０をまず金具（Ｃ）１１にビス９ａに
て固定した後に金具（Ｃ）１１と一体としたまま、プリ
ント基板６にビス９ｂにて固定後、はんだ付けのみされ
ていない仮の実装状態とし、プリント基板６に対するＡ
Ｃインレット端子１０の位置を確定させた後に、はんだ
付けするものである。この組立順序により、ＡＣインレ
ット端子１０の足部分にストレスをかけることなく、プ
リント基板６への実装を完了させることができる。

【００１５】このユニット状態となったプリント基板６
は、金具（Ａ）７、金具（Ｂ）８を介して底面フレーム
２に同一方向の４本のビス９ｃを使って固定される。こ
の順序により、ＡＣインレット端子１０の端子足のはん
だ付け部分にストレスをかけることなく、機器本体への
取付固定が完了することとなる。

【００１６】これら構成では、ＡＣインレット端子１０
は後面フレーム１に直接固定はされていないが金具
（Ｃ）１１に固定保持されているので、外力によるＡＣ
インレット端子１０の端子足部分へのストレス等は問題
のないレベルにすることが可能である。なお、金具
（Ａ）７、金具（Ｂ）８の２部品を一体の金具に置き換
えること、金具（Ａ）７及び、金具（Ｃ）１１を一体の
形状とすること、また、金具（Ａ）７及び、金具（Ｃ）
１１のプリント基板６への固定を共締めにて行うこと、
などの構成にしても同じ効果を得ることができる。

【００１７】金具（Ａ）７、金具（Ｂ）８及び金具
（Ｃ）１１を樹脂成型品などに置き換え、ビス９を使わ
ずに、プリント基板６等に嵌合する爪をこの成型品に設
けて固定させる方法においても同じ効果を得ることとな
る。

【００１８】なお、本実施の形態においては、アングル
タイプ端子であるＡＣインレット端子１０を、小ピース
である金具１１を介してプリント基板６にのみ固定する
構成をなしているが、本構成に加えて、ＡＣインレット
端子を上記実施の形態の後面フレーム１（機器本体）に
固定する場合も有り、その場合はＡＣインレット端子の
取付固定がより強固になるという作用効果を有する。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、機器本体内に端子面の
固定が必要なアングルタイプ端子を直接実装したプリン
ト基板の固定を行った場合でも、アングルタイプ端子足
部分にかかるストレスを無くし、外力によるストレスも
問題のないレベルとする事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による電源アダプターの
分解斜視図

【図２】図１の側面断面図

【図３】従来の電源アダプターの側面断面図

【符号の説明】

１ 後面フレーム ２ 底面フレーム ６ プリント基板 ７ 金具（Ａ） ８ 金具（Ｂ） １０ ＡＣインレット端子（アングルタイプ端子の一
例） １１ 金具（Ｃ）（小ピースの一例）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機器本体内に、少なくとも、アングルタ
   イプ端子が直接実装されたプリント基板を有する電気機
   器であって、 前記アングルタイプ端子は小ピースを介してプリント基
   板上に固定し、機器本体にはプリント基板を固定する、
   ことを特徴とするアングルタイプ端子の取付構造。
2. 【請求項２】 請求項１のアングルタイプ端子の取付構
   造において、 前記アングルタイプ端子自身を機器本体に対し固定す
   る、ことを特徴とするアングルタイプ端子の取付構造。