JP2001283281A - 紙葉類の蛍光スレッド検出装置 - Google Patents

紙葉類の蛍光スレッド検出装置

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JP2001283281A JP2000091555A JP2000091555A JP2001283281A JP 2001283281 A JP2001283281 A JP 2001283281A JP 2000091555 A JP2000091555 A JP 2000091555A JP 2000091555 A JP2000091555 A JP 2000091555A JP 2001283281 A JP2001283281 A JP 2001283281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティ用の蛍光スレッドを確実に検出
することのできる紙葉類の蛍光スレッド検出装置を提供
する。 【解決手段】 蛍光スレッド検出装置10は、紙幣2の
蛍光スレッドSに向けて紫外線を照射する発光素子12
と、紫外線の照射により蛍光スレッドSから発する蛍光
を受光する受光素子22とを有し、受光素子22の出力
信号はアンプ回路22を介して判別器30に送られる。
判別器30は、アンプ回路22の出力値Vaと、紙幣2
の白色部分から発する光のレベルに対応する値よりも大
きい第1のしきい値R1とを比較すると共に、アンプ回
路22の出力値Vaと、第1のしきい値R1よりも大き
い第2のしきい値R2とを比較する。そして、アンプ回
路22の出力値Vaが第1のしきい値R1と第2のしき
い値R2との間にあるときのみ、紙幣2に蛍光スレッド
Sがあると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、伝票、証券
などの紙葉類に設けられたセキュリティ用の蛍光スレッ
ドを検出する紙葉類の蛍光スレッド検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来における紙葉類のスレッド検出装置
としては、例えば特表平10−511784号公報があ
る。この公報に記載された紙葉類のスレッド検出装置
は、銀行券やその他の証券に用いられるようなセキュリ
ティ用のスレッドを読み取るものである。このスレッド
は、各セグメントがテジタル値を示すようにコード化さ
れた金属製の磁気スレッドであり、この磁気スレッドを
磁気ヘッドで読み取るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のスレッド検出装置は、スレッドの磁気性に着目
し、コード化された磁気の読み取りを目的とした装置で
あり、スレッドの蛍光性に着目したものではない。ま
た、スレッドの有無を識別する方法として、CCDカメ
ラを用いて画像認識させることも考えられるが、この方
法を実現させる装置は、高価であり、しかも、スレッド
内に含まれている蛍光成分を判別するためには複雑な画
像処理を行う必要があるといった問題点があった。
【0004】本発明の目的は、セキュリティ用の蛍光ス
レッドを確実に検出することのできる紙葉類の蛍光スレ
ッド検出装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙葉類に設け
られたセキュリティ用の蛍光スレッドを検出する紙葉類
の蛍光スレッド検出装置であって、紙葉類の蛍光スレッ
ドに向けて紫外線を照射する発光部と、紫外線の照射に
より蛍光スレッドから発する蛍光を受光し、蛍光レベル
に応じた信号を出力する受光部と、受光部の出力値と、
紙葉類の白色部分から発する光のレベルに対応する値よ
りも大きな第1のしきい値とを比較し、紙葉類に前記蛍
光スレッドがあるか無いかを判定する判定手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0006】このような本発明においては、受光部の出
力値が第1のしきい値よりも大きいときには、紙葉類に
セキュリティ用の蛍光スレッドがあると判定し、受光部
の出力値が第1のしきい値よりも小さいときは、紙葉類
にセキュリティ用の蛍光スレッドが無いと判定する。こ
こで、紙葉類の白色部分から発する光のレベルは、着色
部分(印刷部分)から発する光のレベルに比べて高い。
従って、上記のように白色部分から発する光のレベルに
対応する値よりも大きな第1のしきい値を基準にして、
セキュリティ用の蛍光スレッドの検出を行うことによ
り、蛍光スレッドと着色部分とを鮮明に区別できる。こ
れにより、蛍光スレッドの有無を確実に判別できる。
【0007】好ましくは、判定手段は、更に、受光部の
出力値と第1のしきい値よりも大きな第2のしきい値と
を比較し、受光部の出力値が第1のしきい値と第2のし
きい値との間にあるときは、紙葉類に蛍光スレッドがあ
ると判定し、受光部の出力値が第2のしきい値よりも大
きいときは、紙葉類に前記蛍光スレッド以外の蛍光物質
があると判定し、受光素子の出力値が第1のしきい値よ
りも小さいときは、紙葉類に蛍光スレッドが無いと判定
する。この場合には、セキュリティ用の蛍光スレッドよ
りも蛍光レベルの高い蛍光物質(例えば蛍光インクや蛍
光ペン)が紙葉類に設けられているか否かも検出するの
で、蛍光スレッドの有無をより正確に判別できる。
【0008】また、好ましくは、判定手段は、紙葉類が
紫外線の照射位置に向かって搬送される時に、紙葉類の
位置を検出する位置検出手段を有し、この位置検出手段
からの位置情報に基づいて、紙葉類の予め決められたス
レッド印刷位置に蛍光スレッドがあるか無いかを判定す
る。セキュリティ用の蛍光スレッドと同等の蛍光レベル
をもった蛍光物質が紙葉類に設けられていても、そのよ
うな蛍光物質が紙葉類のスレッド印刷位置以外の部分に
設けられている場合は、蛍光スレッドではないと判定さ
れる。これにより、蛍光スレッドの有無を更に正確に判
別できる。
【0009】このとき、判定手段は、スレッド印刷位置
がそれぞれ異なる複数種類の紙葉類のいずれかを選択入
力する入力手段を有し、この入力手段で選択された紙葉
類のスレッド印刷位置に、蛍光スレッドがあるか無いか
を判定するのが好ましい。この場合には、スレッド印刷
位置が紙葉類の種類毎に異なっていても、蛍光スレッド
の有無を確実に検出できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る紙葉類の蛍光
スレッド検出装置の好適な実施形態について図面を参照
して詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る蛍光スレッド検出装
置の一実施形態を有する紙葉類検査機器の要部を示す拡
大断面図である。この紙葉類検査機器1で検査対象にな
っているのは、米国のドル紙幣や墨国のペソ紙幣等の紙
幣2(図2参照)である。このような紙幣2には、幅2
mm程度のセキュリティ用の蛍光スレッドSが印刷され
ている。この蛍光スレッドSは、金属製の薄膜として形
成され、その内部には蛍光を発する物質が含有されてい
る。また、蛍光スレッドSの印刷位置および蛍光色は、
紙幣2の金種毎に異なっている。
【0012】このような紙幣2を検査する紙葉類検査機
器1は、上下のガイド板3,4で挟まれるように形成さ
れた直線的な搬送経路5を有している。この搬送経路5
の途中には搬送ローラ6,7が配置され、各搬送ローラ
6,7によって紙幣2が排出側に向けて確実に搬送され
る。また、搬送経路5の途中には、金種を識別する紙幣
認識装置(図示せず)が配置されている。
【0013】この紙幣認識装置の内部は、図示しない
が、LEDなどの光源によって紙幣2の表面を照らし、
紙幣2からの反射光をCCDカメラで捕捉する構造をも
っている。そして、このカメラで撮像された画像と既知
の画像データとの照合を行い、紙幣2の金種を判別して
いる。しかし、近年、カラーコピーの高精度化によっ
て、画像認識だけでは、紙幣2の真偽を判別し難い状態
になっている。
【0014】そこで、紙葉類検査機器1には、蛍光スレ
ッド検出装置10が備えられている。この蛍光スレッド
検出装置10は筺体11を有し、この筺体内11には、
紙幣2の搬送経路5に向けて紫外線(300〜400n
mの波長の光)を照射する紫外線LED等の発光素子1
2が収容されている。筺体11の下面には、紫外線透過
率が極めて高い石英ガラス等からなる防塵ガラス板14
が設けられている。防塵ガラス板14と紫外線LED1
2との間には紫外線透過フィルタ15が配置されてお
り、紫外線LED12から出射された光が紫外線透過フ
ィルタ15を通って紙幣2の蛍光スレッドSに照射され
る。
【0015】また、筺体11の遮光壁Pによって形成し
た空間A内には、紫外線の照射により蛍光スレッドSか
ら励起される蛍光を受光するフォトセンサ等の受光素子
16が収容されている。この受光素子16は、蛍光スレ
ッドSから発する蛍光のレベルに応じた電気信号(電流
信号)を出力する。
【0016】防塵ガラス板14と受光素子16との間に
は、赤外線カットフィルタ17が配置されている。この
赤外線カットフィルタ17は、蛍光スレッドSから励起
された蛍光のうち、例えば略650nm以上の波長の光
成分をカットするフィルタである。
【0017】防塵ガラス板14と赤外線カットフィルタ
17との間には、プラスチック製のロットレンズ等から
なる集光レンズ18が配置され、この集光レンズ18
は、蛍光スレッドSから発する蛍光を集光して受光素子
16に導く。このような集光レンズ18によって蛍光の
絞り込みを行うことにより、紙幣2のバタツキがあって
も、蛍光スレッドSで励起された蛍光のみを受光素子1
6に確実に入射させることができる。
【0018】また、集光レンズ18は、受光素子16に
入射する光のうちの、蛍光スレッドSの蛍光波長ピーク
を含む所定の蛍光波長帯域以上の光を透過させる長波長
透過フィルタ機能を備えている。そして、この長波長透
過フィルタ機能付きの集光レンズ18と赤外線カットフ
ィルタ17との協働により、複数種の蛍光スレッドの各
蛍光波長ピークのうち、蛍光量が最も小さい蛍光スレッ
ドの蛍光波長ピークのみを含む蛍光透過波長帯域が形成
される。例えば、図2に示すような紙幣2において、金
種毎に、赤,黄緑,青の蛍光スレッドSが設けられてい
る場合には、蛍光量が最も小さい赤色の蛍光スレッドの
蛍光波長ピークのみを含む蛍光透過波長帯域が形成され
る。これにより、各色の蛍光スレッドSを簡単に検出で
き、特に赤色の蛍光スレッドSについては鮮明に判別で
きる。
【0019】筐体11の上面部にはプリント基板21が
設けられ、このプリント基板21には、受光素子16か
らの出力電流を電圧に変換して増幅するアンプ回路22
(図3参照)が設けられている。プリント基板21の上
面には外部接続用コネクタ23が設けられており、アン
プ回路22の出力信号が外部接続用コネクタ23を介し
て図3に示すような判別器30に送られる。この判別器
30は、蛍光スレッドSの有無を検出することによっ
て、紙幣2の真偽判別および金種判別を行う。
【0020】判別器30は、図3に示すように、コンパ
レータ31,32を有している。コンパレータ31は、
アンプ回路22の出力電圧Vaと、第1のしきい値設定
部33で設定した第1のしきい値(基準電圧)R1との
比較を行う。そして、アンプ回路22の出力電圧Vaが
第1のしきい値R1よりも小さいときには、OFF信号
(Lレベル)を出力し、アンプ回路22の出力電圧Va
が第1のしきい値R 1よりも大きいときには、ON信号
(Hレベル)を出力する。コンパレータ32は、アンプ
回路22の出力電圧Vaと、第2のしきい値設定部34
で設定した第2のしきい値(基準電圧)R2との比較を
行う。そして、アンプ回路22の出力電圧Vaが第2の
しきい値R2よりも小さいときには、OFF信号(Lレ
ベル)を出力し、アンプ回路22の出力電圧Vaが第2
のしきい値R2よりも大きいときには、ON信号(Hレ
ベル)を出力する。
【0021】ここで、図4に示すように、紙幣2の白色
部分(図2に示す印刷インクの無い部分)Wから発する
光のレベルは、着色部分(図2に示す印刷インクの載っ
ている部分)Cから発する光のレベルに比べて高い。ま
た、セキュリティ用の蛍光スレッドSの蛍光レベルは、
白色部分Wの蛍光レベルよりも高い。そこで、第1のし
きい値R1は、蛍光スレッドSの蛍光レベルに対応する
電圧値と白色部分の蛍光レベルに対応する電圧値との間
の所定値とする。これにより、蛍光スレッドSと着色部
分Cとを鮮明に区別することが可能となる。また、蛍光
スレッドSの蛍光レベルは、蛍光スレッドS以外の蛍光
物質である蛍光インクや蛍光ペンの蛍光レベルよりも低
い。そこで、第2のしきい値R2は、蛍光スレッドSの
蛍光レベルに対応する電圧値と蛍光インク等の蛍光レベ
ルに対応する電圧値との間の所定値とする。これによ
り、蛍光スレッドSと蛍光インク等とを区別することも
可能となる。
【0022】上記のコンパレータ31の出力信号Vb
は、2入力型AND回路35の一入力部および検出ゲー
ト発生回路36に入力され、コンパレータ32の出力信
号Vcは、2入力型AND回路37の一入力部および検
出ゲート発生回路36に入力される。検出ゲート発生回
路36には、上記コンパレータ31,32からの信号と
共に、紙幣種類入力スイッチ38及び位置センサ39か
らの信号が入力される。紙幣種類入力スイッチ38は、
複数種類の紙幣2の中から、検査対象となる金種を選択
入力するものである。位置センサ39は、紙幣2の先端
が搬送経路5の所定位置を通過したかどうかを検出す
る。
【0023】検出ゲート発生回路36は、位置センサ3
9からの位置情報に基づいて、紙幣2のスレッド印刷位
置に対応したコンパレータ31,32の出力信号Vb,
Vcを入力し、スレッド印刷位置に蛍光スレッドSがあ
るか無いかどうかを判定する。具体的には、紙幣2のス
レッド印刷位置に応じて予め設定されたトリガ検出有効
期間T(図5〜図8参照)中に、コンパレータ31,3
2からON信号(トリガ信号)が出力されるかどうかを
判定する。ここで、紙幣2のスレッド印刷位置は金種毎
に異なっているため、トリガ検出有効期間Tも金種毎に
異なっている。そこで、紙幣種類入力スイッチ38で紙
幣2の種類を選択し、その金種の紙幣2に対応したトリ
ガ検出有効期間T中に、トリガ信号が入力されたかどう
かを判定する。そして、トリガ信号が入力されたとき
は、トリガ検出有効期間T中に、Lレベルのパルス信号
をAND回路35の他の入力部に出力する。また、スレ
ッド印刷位置T中にトリガ信号が全く入力されないとき
は、トリガ検出有効期間Tの経過後に、3入力型OR回
路40の一入力部にON信号を強制的に出力する。ま
た、AND回路37の他の入力部に対しては、常にON
信号を出力する。
【0024】なお、第1のしきい値R1及び第2のしき
い値R2が、紙幣2の金種毎に異なる場合には、検出ゲ
ート発生回路36は、紙幣種類入力スイッチ38の入力
情報に応じた第1のしきい値R1及び第2のしきい値R2
が設定されるように、第1のしきい値設定部33及び第
2のしきい値設定部34を制御するようにしてもよい。
【0025】このような検出ゲート発生回路36の出力
信号Vdと上記のコンパレータ31の出力信号Vbとに
応じてAND回路35が動作し、検出ゲート発生回路3
6の出力信号Veと上記のコンパレータ32の出力信号
Vcとに応じてAND回路37が動作する。そして、こ
れらAND回路35,37の出力信号Vf,Vgと検出
ゲート発生回路36の出力信号Vhは、OR回路40の
他の2つの入力部にそれぞれ入力され、これらの信号V
f,Vg,Vhに応じてOR回路40が動作する。
【0026】このOR回路40の出力信号Viは、フリ
ップフロップ等で構成された検出回路41に入力され、
この検出回路41は、OR回路40の出力信号Viに応
じた信号Vjを、蛍光スレッドSの有無つまり紙幣2の
真偽結果としてクロック信号に同期して出力する。具体
的には、OR回路40からOFF信号が出力されたとき
は、スレッド印刷位置に蛍光スレッドSが有るため紙幣
2が真券であるとしてOFF信号を出力する。一方、O
R回路40からON信号が出力されたときは、スレッド
印刷位置に蛍光スレッドSが無いため紙幣2が偽券であ
るとしてON信号を出力し、LED等の表示器42を点
灯させると共に警報音を発生させる。なお、検出回路4
1には、出力したON信号をリセットするためのリセッ
トボタン43が接続されている。
【0027】なお、このような判別器30は、CPU等
を使用しない簡単なロジック回路で構成することが可能
であり、この場合には、紙幣2の真偽判定が簡単に行え
ると共に、コスト削減が図れる。
【0028】以上のように構成した判別器30におい
て、蛍光スレッドSの有無を判別する動作を図5〜図8
に示すタイミングチャートを用いて具体的に説明する。
【0029】図5は、紙幣2のスレッド印刷位置に蛍光
スレッドSが設けられている場合を示したものである。
この場合には、アンプ回路22の出力値Vaに、第1の
しきい値R1よりも高く第2のしきい値R2よりも低いピ
ーク値が存在することになるので、コンパレータ31の
出力信号VbにはHレベル(ON)が立つ。このON信
号(トリガ信号)は、紙幣2のスレッド印刷位置に対応
したトリガ検出有効期間T内に立っているので、ゲート
制御回路36の出力信号Vdは、トリガ検出有効期間T
内で、トリガ信号の立ち上がりに同期してLレベルとな
る。そして、これに伴って、AND回路35の出力信号
VfはLレベルとなる。また、コンパレータ32の出力
信号VcはLレベルであるため、AND回路37の出力
信号VgはLレベルである。更に、トリガ検出有効期間
T内にトリガ信号が検出されるため、ゲート制御回路3
6の出力信号VhはLレベルのままである。このため、
OR回路40の出力信号ViはLレベルとなり、これに
伴って検出回路41の出力信号VjはLレベルのままと
なる。これにより、紙幣2のスレッド印刷位置に蛍光ス
レッドSがあると確実に判定され、その紙幣2は真券で
あると識別される。
【0030】図6は、紙幣2に蛍光スレッドSが設けら
れていない場合を示したものである。この場合には、ア
ンプ回路22の出力値Vaが全体的に第1のしきい値R
1よりも低くなるので、コンパレータ31の出力信号V
b及びコンパレータ32の出力信号Vcは、常にLレベ
ルとなる。このため、AND回路35の出力信号Vf及
びAND回路37の出力信号Vgも、常にLレベルとな
る。また、トリガ検出有効期間T中内にトリガ信号が検
出されない事になるため、トリガ検出有効期間Tの経過
後に、ゲート制御回路36の出力信号VhがHレベルと
なる。このため、OR回路40の出力信号ViにHレベ
ルが立ち、これに伴って検出回路41の出力信号Vjに
Hレベルが立つ。これにより、紙幣2は偽券であると識
別される。
【0031】図7は、紙幣2のスレッド印刷位置に、蛍
光スレッドS以外の蛍光物質として蛍光インクが設けら
れている場合を示したものである。この場合は、アンプ
回路22の出力値Vaに、第2のしきい値R2よりも高
いピーク値が存在することになるので、コンパレータ3
1の出力信号Vbだけでなく、コンパレータ32の出力
信号VcにもHレベルが立つ。また、ゲート制御回路3
6の出力信号Veは常にHレベルであるため、AND回
路37の出力信号VgにはHレベルが立つ。このため、
OR回路40の出力信号ViにもHレベルが立ち、これ
に伴って検出回路41の出力信号VjがHレベルとな
る。これにより、紙幣2は偽券であると判別される。
【0032】図8は、紙幣2のスレッド印刷位置以外の
部分に、蛍光スレッドSと同等レベルの蛍光物質が設け
られている場合を示したものである。この場合には、ア
ンプ回路22の出力値Vaに、第1のしきい値R1より
も高く第2のしきい値R2よりも低いピーク値が存在す
ることになるので、コンパレータ31の出力信号Vbに
はHレベル(ON)が立つ。しかし、このON信号(ト
リガ信号)の1つは、スレッド印刷位置に対応したトリ
ガ検出有効期間T内に存在しないので、AND回路35
の出力信号Vfには、そのトリガ信号に対応したHレベ
ルが立つ。このため、OR回路40の出力信号Viには
Hレベルが立ち、これに伴って検出回路41の出力信号
VjがHレベルとなる。これにより、紙幣2は偽券であ
ると識別される。
【0033】このように判別器30においては、セキュ
リティ用の蛍光スレッドSが紙幣2に無いこと、蛍光イ
ンクや蛍光ペン等といった蛍光スレッドS以外の蛍光物
質が紙幣2にあること、紙幣2のスレッド印刷位置以外
の部分に蛍光物質があることを判定し、これらの場合に
は、紙幣2が偽券であると判別する。従って、蛍光スレ
ッドSの有無判定つまり紙幣2の真偽判定を正確に行う
ことができる。
【0034】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、本発明に適用する紙葉類は、紙
幣に限定されるものではなく、伝票又は証券などであっ
てもよい。
【0035】また、前述した実施形態は、紫外線を蛍光
スレッドSに照射し、その反射光を受光素子で受光する
ものであるが、本発明は、透過光の受光する場合にも適
用可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、受光部の出力値と、紙
葉類の白色部分から発する光のレベルに対応する値より
も大きな第1のしきい値とを比較し、紙葉類に蛍光スレ
ッドがあるか無いかを判定するので、セキュリティ用の
蛍光スレッドを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光スレッド検出装置の一実施形
態を示す断面図である。
【図2】一般的な紙幣を代表して示した図である。
【図3】図1に示す蛍光スレッド検出装置の判別器を示
す構成図である。
【図4】紙幣から発する光のレベルの一例を示した図で
ある。
【図5】紙幣のスレッド印刷位置に蛍光スレッドがある
場合に、判別器により紙幣の判別を行うときの各部の動
作を示すタイミングチャートである。
【図6】紙幣に蛍光スレッドが無い場合に、判別器によ
り紙幣の判別を行うときの各部の動作を示すタイミング
チャートである。
【図7】紙幣に蛍光スレッド以外の蛍光物質がある場合
に、判別器により紙幣の判別を行うときの各部の動作を
示すタイミングチャートである。
【図8】紙幣のスレッド印刷位置以外の部分に蛍光物質
がある場合に、判別器により紙幣の判別を行うときの各
部の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2…紙幣(紙葉類)、10…蛍光スレッド検出装置、1
2…発光素子(発光部)、16…受光素子(受光部)、
22…アンプ回路(受光部)、30…判別器(判定手
段)、31,32…コンパレータ、36…検出ゲート発
生回路、38…紙幣種類入力スイッチ(入力手段)、3
9…位置センサ(位置検出手段)S…蛍光スレッド。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類に設けられたセキュリティ用の蛍
    光スレッドを検出する紙葉類の蛍光スレッド検出装置で
    あって、 前記紙葉類の前記蛍光スレッドに向けて紫外線を照射す
    る発光部と、 前記紫外線の照射により前記蛍光スレッドから発する蛍
    光を受光し、蛍光レベルに応じた信号を出力する受光部
    と、 前記受光部の出力値と、前記紙葉類の白色部分から発す
    る光のレベルに対応する値よりも大きな第1のしきい値
    とを比較し、前記紙葉類に前記蛍光スレッドがあるか無
    いかを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする紙
    葉類の蛍光スレッド検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、更に、前記受光部の出
    力値と前記第1のしきい値よりも大きな第2のしきい値
    とを比較し、前記受光部の出力値が前記第1のしきい値
    と前記第2のしきい値との間にあるときは、前記紙葉類
    に前記蛍光スレッドがあると判定し、前記受光部の出力
    値が前記第2のしきい値よりも大きいときは、前記紙葉
    類に前記蛍光スレッド以外の蛍光物質があると判定し、
    前記受光素子の出力値が前記第1のしきい値よりも小さ
    いときは、前記紙葉類に前記蛍光スレッドが無いと判定
    することを特徴とする請求項1記載の紙葉類の蛍光スレ
    ッド検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記紙葉類が前記紫外
    線の照射位置に向かって搬送される時に、前記紙葉類の
    位置を検出する位置検出手段を有し、この位置検出手段
    からの位置情報に基づいて、前記紙葉類の予め決められ
    たスレッド印刷位置に、前記蛍光スレッドがあるか無い
    かを判定することを特徴とする請求項1または2記載の
    紙葉類の蛍光スレッド検出装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記スレッド印刷位置
    がそれぞれ異なる複数種類の紙葉類のいずれかを選択入
    力する入力手段を有し、この入力手段で選択された紙葉
    類のスレッド印刷位置に、前記蛍光スレッドがあるか無
    いかを判定することを特徴とする請求項3記載の紙葉類
    の蛍光スレッド検出装置。
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