JP2001282555A - コンピュータシステムのプロセス管理方式 - Google Patents

コンピュータシステムのプロセス管理方式

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JP2001282555A
JP2001282555A JP2000099279A JP2000099279A JP2001282555A JP 2001282555 A JP2001282555 A JP 2001282555A JP 2000099279 A JP2000099279 A JP 2000099279A JP 2000099279 A JP2000099279 A JP 2000099279A JP 2001282555 A JP2001282555 A JP 2001282555A
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JP2000099279A
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Yukio Fukuda
由紀雄 福田
Mitsuru Higashimori
充 東森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間帯毎の業務の負荷が変化するような場合
に各時間帯で最適な子プロセス生成の最大値を設定でき
るコンピュータシステムのプロセス管理方式を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 子プロセス3〜5、8、9、12、13
の種類毎に子プロセスの最大生成数を定義した複数種類
のテーブル30と、前記複数種類のテーブルにおいて、
現在どのテーブルが有効かを示す変数をオペレータの指
示を受けてまたは時間帯到来に応答して変更する機構2
0と、前記現在有効なテーブルを参照し、生成済み子プ
ロセス数が最大生成数未満であれば子プロセスを起動
し、最大生成数に達していたら子プロセスを生成しない
で要求を待たせることを行う前記親プロセス2、7、1
1と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスの生成と
消滅などの操作を実現するコンピュータシステムのプロ
セス管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムでは、親プロセス
が処理要求に対し子プロセスを生成して処理を実行さ
せ、子プロセスでの処理が終わった場合には子プロセス
を消滅させるプロセス管理方式により、同時に複数の処
理要求があった場合には、複数の子プロセスを生成して
処理を実行する。
【0003】同時に生成できる子プロセスの数は、主メ
モリの容量やディスクのスワップ領域などの資源の制約
を受ける。一般に、親プロセスが無制限に子プロセスを
生成しようとすると、資源の制約などによりデッドロッ
クが発生し、プロセスの処理が進めなくなることが予想
されるので、同時に生成できる子プロセスの数の最大値
を決めておくことが多い。
【0004】この子プロセス生成の最大値は、複数の親
プロセスがいる場合にピーク負荷時を想定して決めら
れ、また、業務の優先度を加味して決められる。即ち、
優先度高いプロセスは同時に多くの子プロセスを生成で
きるようにするが、優先度の低いプロセスは同時に少し
の子プロセスしか生成できないように設定するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプロセ
ス管理方式には、次にような問題がる。すなわち、各業
務の負荷状況は、予め想定して定めた状況と異なってい
たり、また、時間帯毎にピーク負荷の業務内容が異なっ
たり、特別の事情で普段は優先度の低い業務であっても
一時的に負荷が高くなることがある。このようなバリエ
ーションに対しては適切に適合できない。
【0006】特に、非ピーク時間帯には、他の業務が全
くないにも拘わらず、ある業務の子プロセス数は予め定
められた低い優先度で設定されていたとすれば、コンピ
ュータの計算力や資源に余裕があってもそれ以上の処理
は行わないので効率的ではない。
【0007】このような場合、予め設定された子プロセ
ス生成の最大値を変更することで対応できる。しかし、
最大値を変更可能にする方式では、最大値を毎回変える
ことが煩雑であるとともに、元に戻しておかないとピー
ク負荷時に期待された処理性能が確保できないので運用
上の注意を要するという難点がある。
【0008】本発明の目的は、時間帯毎の業務の負荷が
変化するような場合に各時間帯で最適な子プロセス生成
の最大値を設定できるコンピュータシステムのプロセス
管理方式を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、子プロセス生成の
最大値を変更する場合にその変更を確実かつ容易に実現
できるコンピュータシステムのプロセス管理方式を提供
することにある。
【0010】さらに、本発明の目的は、負荷が軽くシス
テムの能力に余裕がある場合には処理要求のあった親プ
ロセスに対して予め設定された子プロセスの最大値以上
の子プロセスを生成してスループットを向上させ、シス
テムの負荷が重くなってきた場合には、予め設定した子
プロセス生成の最大値で子プロセス生成数が把握できる
コンピュータシステムのプロセス管理方式を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンピュータシステムのプロセス管理方式
は、単数または複数の親プロセスが、要求が発生した場
合に子プロセスを生成して処理を実行し、処理が終わっ
た子プロセスは消滅するコンピュータシステムのプロセ
ス管理方式において、子プロセスの種類毎に子プロセス
の最大生成数を定義した複数種類のテーブルと、前記複
数種類のテーブルにおいて、現在どのテーブルが有効か
を示す変数をオペレータの指示を受けてまたは時間帯到
来に応答して変更する機構と、前記現在有効なテーブル
を参照し、生成済み子プロセス数が最大生成数未満であ
れば子プロセスを起動し、最大生成数に達していたら子
プロセスを生成しないで要求を待たせることを行う前記
親プロセスと、を備えることを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、各業務毎に用意され
る子プロセス生成の最大値を定義する複数種類のテーブ
ルの中から、現在有効なテーブルをオペレータの指示ま
たは時間帯によって選択することができる。また、子プ
ロセス生成の最大値を変更する場合にその変更を確実か
つ容易に実現できるようになる。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
のコンピュータシステムのプロセス管理方式は、単数ま
たは複数の親プロセスが、要求が発生した場合に子プロ
セスを生成して処理を実行し、処理が終わった子プロセ
スは消滅するコンピュータシステムのプロセス管理方式
において、子プロセスの種類毎に子プロセスの生成可能
数を定義したテーブルと、前記テーブルについて、シス
テムヘの要求の待ち行列数などの負荷状況に応じて、要
求がない機能に対する子プロセスの生成可能数を減ら
し、要求が多い機能に対する子プロセスの生成可能数を
増やすことを行う機構と、前記テーブルを参照し、生成
済み子プロセス数が生成可能数数未満であれば子プロセ
スを起動し、生成可能数に達していたら子プロセスを生
成しないで要求を待たせることを行う前記親プロセス
と、を備えることを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、要求のない業務に対
する子プロセスの生成最大値を要求が一定値以上ある他
の業務の子プロセスの生成最大値に一時的に供出するこ
とにより、負荷が重い業務の子プロセスが予め決められ
た最大値よりも多く生成できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
コンピュータシステムが備えるプロセス管理方式の構成
ブロック図である。図1では、まとまった機能毎に親プ
ロセスを用意し、各親プロセスがそれぞれ複数種類の子
プロセスを生成する場合を示している。つまり、図1
は、複数の親プロセスが存在する場合を示すが、本発明
は、単数の親プロセスが複数の子プロセスを生成する場
合にも同様に適用できる。
【0016】図1において、要求キュー(#1)1に対
応する親プロセス(#1)2は、例えば、子プロセス
(#11)3と、子プロセス(#12)4と、子プロセ
ス(#13)5とを生成する。要求キュー(#2)6に
対応する親プロセス(#2)7は、例えば、子プロセス
(#21)8と、子プロセス(#22)9とを生成す
る。また、要求キュー(#k)10に対応する親プロセ
ス(#k)11は、例えば、子プロセス(#k1)12
と、子プロセス(#k2)13とを生成する。
【0017】要求キュー(#1)1、要求キュー(#
2)6、・・・、要求キュー(#k)は、それぞれ物理
的なキューとして存在しなくてもよいが、キューが存在
する方が説明しやすいので、ここではキューがあるもの
として説明する。
【0018】親プロセス(#1)2、親プロセス(#
2)7、・・・、親プロセス(#k)11、は、それぞ
れ要求があれば要求キューから要求を取り出し、子プロ
セス生成数テーブル30を参照して子プロセスを生成し
要求を処理する。子プロセスは処理が終了すれば消滅す
る。
【0019】プロセス管理機能20は、子プロセス生成
数テーブル30を更新する働きをする。子プロセス生成
数テーブル30は、親プロセス毎に子プロセスの生成数
を定義しておくためのテーブルである。子プロセス生成
数テーブル30として本実施の形態では、2種類のテー
ブルを用意している。したがって、子プロセスの生成態
様には、2通りある。以下、実施例1、2として図2〜
図7を用いて具体的に説明する。図2〜図4は実施例1
に関し、図5〜図7は実施例2の関する。
【0020】(実施例1)図2は、実施例1による子プ
ロセス生成数テーブル30の構成例である。図2に示す
ように、実施例1による子プロセス生成数テーブル30
は、現在有効なテーブル番号(30.0)の項目と、テ
ーブル#1(30.1.T)、テーブル#2(30.
2.T)、・・・、テーブル#m(30.m.T)、・
・の複数のテーブルとで構成されている。この子プロセ
ス生成数テーブル30は、親プロセスが、現在有効なテ
ーブル番号(30.0)に基づき参照するようになって
いる。
【0021】各テーブルは、それぞれ同内容であり、複
数のレコードで構成され、各レコードは、プロセス名と
子プロセスの最大値とで構成されている。例えば、テー
ブル#1(30.1.T)は、#1レコードが、#1プ
ロセス名(30.1.PN1)と子プロセスの最大値
(30.1.PS1)とで構成され、#2レコードが#
2プロセス名(30.1.PN2)と子プロセスの最大
値(30.1.PS2)とで構成され、・・・、#kレ
コードが#kプロセス名(30.1.PNk)と子プロ
セスの最大値(30.1.PSk)とで構成される。
【0022】このように、子プロセス生成数テーブル3
0は、親プロセス毎に子プロセスの最大生成数を定義す
るが、複数種類のテーブルが設けられ、現在有効なテー
ブル番号(30.0)により、切り換えて使用できるよ
うになっている。したがって、時間帯別,曜日別,週末
/月末,特定イベント時期などの各種のシステム負荷の
変動に対して最適なテーブルを選定することができる。
【0023】次に、実施例1の動作を図3〜図4を用い
て説明する。図3は、プロセス管理機能20の動作を示
すフローチャートである。図4は、親プロセスの動作を
示すフローチャートである。なお、親プロセス(#
1)、(#2)7、・・・、(#k)11、・・は、全
て同じ動作を行う。
【0024】図3において、プロセス管理機能20は、
オペレータからの指示時または周期的に起動される。プ
ロセス管理機能20は、まず、テーブル番号変更指示が
あるかどうかを判断する(ステップS1)。テーブル番
号変更指示があれば、次に、テーブル番号変更指示が即
時実行指示かどうかを判断する(ステップS2)。一
方、テーブル番号変更指示がなければ、処理を終了す
る。
【0025】テーブル番号変更指示が即時実行指示であ
れば、子プロセス生成数テーブル30の現在有効なテー
ブル番号を変更し(ステップS5)、処理を終了する。
これは、変更後のテーブル番号を現在有効なテーブル番
号に書込むことにより行われる。一方、テーブル番号変
更指示が即時実行指示でなければ、テーブル番号変更指
示の実行時刻に達しているかどうかを判断する(ステッ
プS3)。実行時刻に達してなければ、処理を終了す
る。
【0026】一方、実行時刻に達していれば、子プロセ
ス生成数テーブル30が既に変更済みかどうかを判断す
る(ステップS4)。これは、変更後のテーブル番号が
現在有効なテーブル番号(30.0)であるかを調べる
ことにより行われる。
【0027】そして、変更後のテーブル番号が現在有効
なテーブル番号(30.0)であれば、処理を終了す
る。一方、変更後のテーブル番号が現在有効なテーブル
番号(30.0)でなければ、子プロセス生成数テーブ
ル30の現在有効なテーブル番号を変更し、処理を終了
する(ステップS5)。これは、変更後のテーブル番号
を現在有効なテーブル番号に書込むことにより行われ
る。
【0028】このように、プロセス管理機構20は、現
在有効なテーブル番号(30.0)をオペレータの指示
を受けたとき、または時間帯の到来に応答して、自動的
に変更することを行う。
【0029】次に、図4において、親プロセスは、シス
テムから要求があるかどうかを判断し(ステップS
6)、要求がなければ、ステップS9にて一定時間遅延
してステップS6に戻り、要求が来るのを待機する。一
方、要求があれば、生成済みの子プロセス数が最大値未
満かどうかを次のようにして判断し(ステップS7)、
判断結果に応じてステップS8とS9のいずれかの処理
を行い、ステップS6に戻る。
【0030】[1]現在生成済みの子プロセス数を調べ
る。[2]子プロセス生成数テーブル30の現在有効な
テーブル番号(30.0)を参照し、現在有効なテーブ
ル番号値を得る。例えば、テーブル番号値が#mである
とする。[3]テーブル#mの#1プロセス名(30.
m.PN1)、#2プロセス名(30.m.PN2)、
・・・、を探索し、一致するプロセス名を探す。一致す
るプロセス名が例えば、#1プロセス名(30.m.P
N1)であったとする。
【0031】[4]生成済みプロセス数が、#1プロセ
スの子プロセス最大値(30.m.PN1)よりも小さ
いかどうかを判断する。小さければ、子プロセスを生成
して要求を処理し(ステップS8)、ステップS6に戻
り、要求が来るのを待機する。一方、大きければ、ステ
ップS9にて当該要求を一定時間待たせてステップS6
に戻り、次の要求が来るのを待機する。
【0032】このように、各親プロセスは、子プロセス
生成数テーブル30を参照し、生成済み子プロセス数が
最大生成数未満であれば子プロセスを起動し、最大生成
数に達していたら子プロセスを生成しないで待たせるこ
とを行う。
【0033】したがって、実施例1によれば、時間帯毎
の業務の負荷が変化するような場合に各時間帯で最適な
子プロセス生成の最大値を設定できるようになる。ま
た、子プロセス生成の最大値を変更する場合にその変更
を確実かつ容易に実現できるようになる。
【0034】換言すれば、時間帯別,曜日別,週末/月
末,特定イベント時期などの各種のシステム負荷の変動
に対して最適なテーブルを選定することができるので、
システムをより効率的に運用できるようになる。また、
予めテーブルの選択基準をスケジュール化しておけばオ
ペレータがその都度操作しなくてもテーブルの自動切替
が可能となる。
【0035】(実施例2)図5は、実施例2による子プ
ロセス生成数テーブル30の構成例である。図5に示す
ように、実施例2による子プロセス生成数テーブル30
は、親プロセス毎のレコード#1、レコード#2、・・
・、レコード#k・・・から構成される。
【0036】レコード#1は、#1プロセス名(30.
NAM1)、#1プロセスの要求待ち行列の許容値(3
0.QUE1)、#1プロセスの子プロセスの標準値
(30.STD1)、#1プロセスの子プロセスの最小
値(30.MIN1)、#1プロセスの子プロセスの調
整値(30.ADJ1)、から構成されている。他のレ
コード#2、・・・、#k・・も同様である。
【0037】このように、実施例2による子プロセス生
成数テーブル30は、子プロセスの生成可能数を定義し
たテーブルとなっている。ここに、子プロセス生成数テ
ーブル30と親プロセスとのプログラムインタフエース
の観点から見ると、図2に示した実施例1の子プロセス
生成数テーブルの1テーブル分の形式とした方が簡素化
されて良いと思われるが、ここでは原理の説明上、この
ようなテーブル構成とする。
【0038】次に、実施例2の動作を図6〜図7を用い
て説明する。図6は、プロセス管理機能20の動作を示
すフローチャートである。図7は、親プロセスの動作を
示すフローチャートである。なお、親プロセス(#
1)、(#2)7、・・・、(#k)11、・・は、全
て同じ動作を行う。
【0039】図6において、プロセス管理機能20は周
期的に起動される。なお、子プロセス生成テーブル30
の調整値の計算方式は、対象システムにより種々の方式
が考えられるが、ここではその一例を説明する。
【0040】プロセス管理機能20は、まず、キューの
滞留値≧許容値の親プロセスが1件以上かつキューの滞
留値=0の親プロセスが1件以上存在するかどうかを次
のようにして判断する(ステップS20)。
【0041】[1]キューの滞留値≧許容値の親プロセ
スカウンタC1と、キューの滞留値=0の親プロセスカ
ウンタC2とを初期化する(0とする)。全ての親プロ
セスに対して次の[2]〜[6]の処理を繰り返す。
[2]キューの滞留値を調べる。例えば、親プロセス
(#k)11であれば、要求キュー(#k)10の滞留
値を調べる。[3]キューの許容値を調べる。子プロセ
ス生成数テーブル30の#kプロセス名が親プロセス
(#k)11と一致するとすれば、#kプロセスの要求
待ち行列の許容値(30.QUEk)が許容値である。
【0042】[4]キューの滞留値=0でなければ
[5」へ進む。キューの滞留値=0であれば、キューの
滞留値=0の親プロセスカウンタC2を加算し、[6」
へ進む。[5]キューの滞留値≧許容値であれば、親プ
ロセスカウンタC1を加算し、[6]へ進む。[6]全
ての親プロセスに対して処理したかどうかを判断する。
全ての親プロセスに対して処理した場合は[7]へ進
み、そうでない場合は、次の親プロセスを対象として
[2]へ進む。[7]親プロセスカウンタC1≧1で、
かつ親プロセスカウンタC2≧1かどうかを判断する。
Yesの場合にはステップS21へ進み、Noの場合に
はステップS22へ進む。
【0043】ステップS21では、キューの滞留値≧許
容値の親プロセス及び、キュー滞留値=0の親プロセス
に対する調整値を次のようにして計算する。この計算
は、全ての親プロセスに対して次のように行われる。
【0044】[1]キューの滞留値=0の親プロセスの
場合:#kプロセスの子プロセスの調整値(30.AD
Jk)={#kプロセスの最小値(30.MINk)−
#kプロセスの標準値(30.STDk)}の計算をす
る。但し、#kプロセスの子プロセスの調整値(30.
ADJk)には、マイナス値がセットされている。
【0045】[2]キューの滞留値≧許容値の親プロセ
スの場合:♯kプロセスの子プロセスの調整値(30.
ADJk)=ΣF(i)/nを計算する。但し、小数点
第1位を四捨五入する。なお、nは、キューの滞留値≧
許容値の条件を満たす親プロセス数である。F(i)
は、#iプロセスのキューの滞留値=0の場合には、F
(i)={#iプロセスの子プロセスの標準値(30.
STDi)−#iプロセスの子プロセスの最小値(3
0.MINi)}と求められる。また、F(i)は、#
iプロセスのキューの滞留値=0でないその他の場合に
は、F(i)=0である。
【0046】[3]その他の親プロセスの場合:#kプ
ロセスの子プロセスの調整値(30.ADJk)=0で
ある。以上の計算が終了すると、一定時間の経過(ステ
ップS23)待ってステップS20に戻る。
【0047】次にステップS22では、子プロセス生成
数テーブル30の調整値を全ての親プロセスに対して0
とする。すなわち、#kプロセスの子プロセスの調整値
(30.ADJk)=0とする。そして、一定時間の経
過(ステップS23)待ってステップS20に戻る。
【0048】このように、プロセス管理機能20は、シ
ステムヘの要求の待ち行列数などの負荷状況に応じて、
要求がない機能に対する子プロセスの生成可能数を減ら
し、要求が多い機能に対する子プロセスの生成可能数を
増やすことを行う。
【0049】換言すると、プロセス管理機能20は、要
求のない業務に対する子プロセスの生成最大値を要求が
一定値以上あるある業務の子プロセスの生成最大値に一
時的に供出することにより、負荷が高い業務の子プロセ
スが予め決められた最大値よりも多く生成できるように
動作している。
【0050】次に、図7において、親プロセスは、シス
テムから要求があるかどうかを判断する(ステップS2
7)。要求があれば、生成済みの子プロセス数が、標準
値+調整値の合計未満かどうかを次のようにして判断す
る(ステップS28)。[1]現在生成済みの子プロセ
ス数を調べる。[2]子プロセス生成数テーブル30の
現在有効なテーブル番号(30.0)を参照し、現在有
効なテーブル番号値を得る。例えば、#mであるとす
る。
【0051】[3]テーブル#mの#1プロセス名(3
0.m.PN1)、#2プロセス名(30.m.PN
2、・・・を探索し、一致するプロセス名を探す。一致
するプロセス名が、例えば#1プロセス名(30.m.
PN1)であったとする。
【0052】[4]生成済みプロセス数<{#1プロセ
スの子プロセスの標準値(30.STD1)+#1プロ
セスの子プロセスの最小値(30.MIN1)}であれ
ば、ステップS29にて子プロセスを生成して要求を処
理し(ステップS29)、ステップS27に戻り、次の
要求に備える。
【0053】一方、ステップS27において要求がない
場合には、一定時間経過を待って(ステップS30)ス
テップS27に戻り、次の要求に備える。また、ステッ
プS28において生成済みの子プロセス数が標準値+調
整値の合計未満でない場合にも一定時間経過を待って
(ステップS30)ステップS27に戻り、次の要求に
備える。
【0054】このように、各親プロセスは、実施例2の
子プロセス生成数テーブル30を参照し、生成済み子プ
ロセス数が最大生成数未満であれば子プロセスを起動
し、最大生成数に達していたら子プロセスを生成しない
で要求を待たせることを行っている。
【0055】したがって、実施例2によれば、システム
全体の負荷を元にして各親プロセスに対する子プロセス
生成数を動的に変更し、システムの資源を遊ばせないよ
うなシステム運用ができるので、非ピーク時間帯での優
先度の低い業務の処理能力を向上させることができるよ
うになる。
【0056】また、各親プロセスに対して子プロセス生
成の最小値を指定できるので、優先度の高いプロセスに
よって子プロセスを全く生成できなくなることが回避で
きるようになる。
【0057】さらに、システムに対しての不測負荷が発
生したような場合でも優先度の低い業務を停止させるこ
とで、資源を優先度の高い業務に振り向けることができ
るようになる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、時
間帯毎の業務の負荷が変化するような場合に各時間帯で
最適な子プロセス生成の最大値が設定でき、また、子プ
ロセス生成の最大値を変更する場合にその変更を確実か
つ容易に実現できるようなるので、システムの効率的な
運用が可能となる。
【0059】また、負荷が軽くシステムの能力に余裕が
ある場合には処理要求のあった親プロセスに対して予め
設定された子プロセスの最大値以上の子プロセスを生成
させることができるので、スループットの向上が期待で
きるようになる。一方、システムの負荷が重くなってき
た場合には、予め設定した子プロセス生成の最大値で子
プロセス生成数が把握できるので、資源を優先度の高い
業務に振り向ける等の措置を採ることができ、システム
の効率的な運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のコンピュータシステム
が備えるプロセス管理方式の構成ブロック図である。
【図2】実施例1による子プロセス生成数テーブルの構
成例である。
【図3】実施例1によるプロセス管理機能の動作を示す
フローチャートである。
【図4】実施例1による請求項1の親プロセスの動作を
示すフローチャートである。
【図5】実施例2による子プロセス生成数テーブルの構
成例である。
【図6】実施例2によるプロセス管理機能の動作を示す
フローチャートである。
【図7】実施例2による親プロセスの動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 要求キュー#1 2 親プロセス#1 3 子プロセス#11 4 子プロセス#12 5 子プロセス#13 6 要求キュー#2 7 親プロセス#2 8 子プロセス#21 9 子プロセス#22 10 要求キュー#k 11 親プロセス#k 12 子プロセス#k1 13 子プロセス#k2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数または複数の親プロセスが、要求が
    発生した場合に子プロセスを生成して処理を実行し、処
    理が終わった子プロセスは消滅するコンピュータシステ
    ムのプロセス管理方式において、 子プロセスの種類毎に子プロセスの最大生成数を定義し
    た複数種類のテーブルと、 前記複数種類のテーブルにおいて、現在どのテーブルが
    有効かを示す変数をオペレータの指示を受けてまたは時
    間帯到来に応答して変更する機構と、 前記現在有効なテーブルを参照し、生成済み子プロセス
    数が最大生成数未満であれば子プロセスを起動し、最大
    生成数に達していたら子プロセスを生成しないで要求を
    待たせることを行う前記親プロセスと、 を備えることを特徴とするコンピュータシステムのプロ
    セス管理方式
  2. 【請求項2】 単数または複数の親プロセスが、要求が
    発生した場合に子プロセスを生成して処理を実行し、処
    理が終わった子プロセスは消滅するコンピュータシステ
    ムのプロセス管理方式において、 子プロセスの種類毎に子プロセスの生成可能数を定義し
    たテーブルと、 前記テーブルについて、システムヘの要求の待ち行列数
    などの負荷状況に応じて、要求がない機能に対する子プ
    ロセスの生成可能数を減らし、要求が多い機能に対する
    子プロセスの生成可能数を増やすことを行う機構と、 前記テーブルを参照し、生成済み子プロセス数が生成可
    能数数未満であれば子プロセスを起動し、生成可能数に
    達していたら子プロセスを生成しないで要求を待たせる
    ことを行う前記親プロセスと、 を備えることを特徴とするコンピュータシステムのプロ
    セス管理方式
JP2000099279A 2000-03-31 2000-03-31 コンピュータシステムのプロセス管理方式 Pending JP2001282555A (ja)

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