JPH1078942A - マルチプロセッサシステム - Google Patents

マルチプロセッサシステム

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JPH1078942A
JPH1078942A JP8251000A JP25100096A JPH1078942A JP H1078942 A JPH1078942 A JP H1078942A JP 8251000 A JP8251000 A JP 8251000A JP 25100096 A JP25100096 A JP 25100096A JP H1078942 A JPH1078942 A JP H1078942A
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JP
Japan
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processor
task
processors
group
processor group
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JP8251000A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Fujiwara
芳文 藤原
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセッサへのタスク割り当ての自由度を高
め、キャッシュのミスヒットによる性能の低下およびメ
モリアクセス競合や負荷軽減を図る。 【解決手段】 複数個のプロセッサ1〜8はプロセッサ
グループ20,21を単位として構成され、プロセッサ
グループ毎に主記憶11のデータをバッファする共有バ
ッファ9,10を備える。プロセッサ管理手段はプロセ
ッサグループに属するプロセッサを管理し、キュー手段
はプロセッサグループ毎に設定された待ち状態キュー群
からなり、タスク割り当て手段はエンキュー時にキュー
手段のどの待ち状態キューにタスクを割り当てるかを制
御し、検出手段はディスパッチ要求の要求元プロセッサ
番号からプロセッサグループを検出し、ローカルディス
パッチ指示手段は再ディスパッチング時にローカルタス
クかグローバルタスクかを判断し、ディスパッチング手
段はその結果に基づき選択するタスクを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチプロセッサシ
ステムに関し、特に高並列プロセッサの効率的なプロセ
ッサ構成とそのプロセッサ構成に対する効率的なタスク
ディスパッチング手法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチプロセッサシステムにおけ
る各プロセッサへのタスク割り当て方式は、例えば、特
開平3−44742号公報の第2図に示されているよう
に、実行待ち状態のタスクのタスク制御ブロック(以
下、TCBと略記する)リストから予め定められた1つ
のTCBを選択し、そのTCBが初めてプロセッサに割
り当てられたものであれば即座に処理を実行する。ま
た、TCBが初めてプロセッサに割り当てられたもので
ない場合には、前回プロセッサに割り当てられた時から
の経過時間が一定時間以上であるか、前回処理されたプ
ロセッサと同一であるかを判断する。この場合、判定が
イエスであればタスクのプロセッサへの割り当てを実施
するが、ノーであればTCBリストから予め定められた
手続きに従い選択されていない1つのTCBを選択し、
新たに選択されたTCBについて、上記の処理を繰り返
し、判定を実施する。選択されていないTCBがなけれ
ば、TCBリストから予め定められた手続きに従い1つ
のTCBを選択し、処理を実行するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術の
第1の問題点は、タスクが再ディスパッチングされるプ
ロセッサが前回と同一のプロセッサのみと固定されてい
ることである。その理由は、同一プロセッサに再ディス
パッチングすることによって得られる効果はキャッシュ
にある従前のデータを再利用できることにあるためであ
り、キャッシュ効果が得られない場合には同一プロセッ
サへの再ディスパッチングによる効果はないからであ
る。
【0004】第2の問題点は、処理ユニットの構成にお
いてキャッシュが個々のプロセッサに独立して構成され
ていることである。その理由は、本来キャッシュは個々
のプロセッサからのメモリアクセス要求に対して高速な
データ供給手段であるとユニプロセッサ時代から位置づ
けられていたため、ディスパッチング効果を図ることを
目的としてキャッシュを複数のプロセッサで共有すると
いった考えが無かったためである。
【0005】本発明の目的は、タスクのプロセッサへの
再ディスパッチング時に、同一のプロセッサのみを対象
とするのではなく、プロセッサをグループ化することに
より、該プロセッサが含まれているプロセッサグループ
内であればどのプロセッサでも再ディスパッチングによ
る効果が得られる構成とし、プロセッサへのタスク割り
当ての自由度を高めるとともに、キャッシュのミスヒッ
トによる性能の低下およびメモリアクセス競合やそれに
伴う負荷の軽減を図り、高並列プロセッサの処理効率を
向上させるマルチプロセッサシステムを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチプロセッ
サシステムは、複数個のプロセッサから構成され、タス
クを単位として該プロセッサにディスパッチし処理を実
行するマルチプロセッサシステムにおいて、前記複数個
のプロセッサは該プロセッサの幾つかをまとめたプロセ
ッサグループを単位として該プロセッサグループを1つ
以上合わせることにより構成されるものとし、該プロセ
ッサグループ毎に該プロセッサグループの各プロセッサ
によって主記憶のデータをバッファするために共有され
る共有バッファ手段を備え、該プロセッサグループに属
するプロセッサを管理するプロセッサ管理手段と、該プ
ロセッサグループ毎に設定された待ち状態キュー群から
なるキュー手段と、タスク生成によるエンキュー時に前
記キュー手段のどの待ち状態キューにタスクを割り当て
るかを制御するタスク割り当て手段と、ディスパッチ要
求の要求元プロセッサ番号から該プロセッサが属するプ
ロセッサグループを検出する検出手段と、前記タスクが
再ディスパッチング時に同一プロセッサグループ内のプ
ロセッサのみにディスパッチされるタスクかそれ以外の
プロセッサグループにもディスパッチ可能なタスクかを
判断するローカルディスパッチ指示手段と、その結果に
基づき選択するタスクを決定するディスパッチング手段
とを有する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施の形態に係るマル
チプロセッサシステムの全体構成を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係るマルチプロセッサシステムは、
共有バッファ(2次キャッシュ)9を共有してプロセッ
サグループ20としてグルーピングされたプロセッサ1
〜4と、共有バッファ(2次キャッシュ)10を共有し
てプロセッサグループ21としてグルーピングされたプ
ロセッサ5〜8と、主記憶11と、システムバス12
と、入出力処理装置13とから、その主要部が構成され
ている。なお、図1には、主記憶11のアクセスパスを
主とした接続態様を示しており、プロセッサ1〜8とシ
ステムバス12とを直接接続するパス等も存在するもの
である。
【0009】プロセッサ1〜8は、処理の単位であるタ
スクを実行する処理機構である。
【0010】共有バッファ9および10は、プロセッサ
1〜4またはプロセッサ5〜8の各々が共通にアクセス
可能で、主記憶部11にあるデータを保持するための高
速バッファ機構である。
【0011】主記憶部11は、プロセッサ1〜8によっ
て使用されるデータ等を保持する記憶機構である。
【0012】システムバス12は、共有バッファ9およ
び10と、主記憶11と、入出力処理装置13とを接続
するバスである。
【0013】入出力処理装置13は、磁気ディスク装置
等の外部装置へのアクセス処理制御するための装置であ
る。
【0014】本実施の形態に係るマルチプロセッサシス
テムにおけるプロセッサグループは、プロセッサ1〜4
および共有バッファ9で構成されているプロセッサグル
ープ20と、プロセッサ5〜8および共有バッファ10
で構成されているプロセッサグループ21との2グルー
プであるものとする。
【0015】ここで、プロセッサグループ内のプロセッ
サ数は同数である必要はなく、例えば、1プロセッサの
みのプロセッサグループと、3プロセッサのプロセッサ
グループや5プロセッサのプロセッサグループとであっ
てもかまわない。すなわち、1つ以上のプロセッサとそ
のプロセッサによって共有可能な共有バッファとで構成
されていればよい。
【0016】図2を参照すると、オペレーティングシス
テム(OS)のタスク管理プログラム中の待ち状態キュ
ー管理手段(図示せず)が、生成されたタスクを各プロ
セッサグループの待ち状態キューにエンキューするまで
の処理は、タスクタイプ設定ステップ51と、プロセッ
サグループ決定ステップ52と、待ち状態キューへの登
録ステップ53とから構成されている。
【0017】図3を参照すると、OSのタスク管理プロ
グラム中のディスパッチャ(図示せず)の処理は、要求
元プロセッサ番号検出ステップ61と、プロセッサグル
ープ検出ステップ62と、待ち状態キュー検索ステップ
63と、待ち状態タスク有無判定ステップ64と、別プ
ロセッサグループ待ち状態キュー検索ステップ65と、
待ち状態タスク有無判定ステップ66と、グローバルタ
スク判定ステップ67と、プロセッサアサインステップ
68と、未検索プロセッサグループ待ち状態キュー有無
判定ステップ69とからなる。
【0018】マルチプロセッサシステムにおいては、同
時に複数のプロセッサで処理ができるようにタスク毎に
TCBが設けられており、タスクが何らかの事象(例え
ば、入出力割り込み,タイムスライス等)に伴う割り込
み等により処理が中断した場合に、その処理が再開でき
るようにTCBにその情報を格納している。
【0019】図4を参照すると、タスクの生成に伴い生
成されるTCBは、タスクタイプと、プロセッサグルー
プ番号と、タスクを再開するための情報とからなる。タ
スクタイプには、グローバルタスクとローカルタスクと
の2種類がある。グローバルタスクは、プロセッサにて
処理が実行される場合、個々のプロセッサグループに固
定されることなくどのプロセッサグループにおいても実
行可能なタスクであり、ローカルタスクは一旦プロセッ
サグループが指定されると以後はそのプロセッサグルー
プのみにディスパッチされるタスクである。このタスク
タイプは、ジョブ制御言語(JCL)によって指定され
る。OS等のシステム系のタスクに関しては、規定タイ
プを予めシステム生成(SG)等において指定しておく
ことも可能である。タスクタイプの指定がされていない
場合には、グローバルタスクとしての指定が自動的に行
われる。
【0020】図5を参照すると、プロセッサグループ管
理テーブルは、プロセッサグループ番号と、プロセッサ
グループ毎にそのプロセッサグループに属するプロセッ
サ番号と、そのプロセッサグループに対応する待ち状態
キューの先頭キューのアドレスを示すポインタとから構
成されている。プロセッサグループに属するプロセッサ
は、そのプロセッサに対応するプロセッサ番号を示すビ
ットに“1”が設定されることによって表示される。
【0021】図6を参照すると、待ち状態キューにエン
キュー/デキューされる各キューは、タスクタイプと、
その他の制御情報と、TCBへのポインタと、次のキュ
ーへのポインタとからなる。
【0022】次に、このように構成された本実施の形態
に係るマルチプロセッサシステムの動作について説明す
る。
【0023】まず、タスクを各プロセッサグループの待
ち状態キューにエンキューするキューイング処理につい
て、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0024】タスクが生成されると、待ち状態キュー管
理手段は、JCLによって指定された、あるいは自動的
に決定されたタスクのタスクタイプを図4に示すTCB
上に登録するとともに、図6に示すキュー上にも登録す
る(ステップ51)。
【0025】ステップ51でタスクタイプが設定される
と、待ち状態キュー管理手段は、プロセッサグループを
決定する(ステップ52)。このプロセッサグループへ
の割り振りは、JCLで指定することによって強制的に
制御する方法と、ラウンドロビン等の既存の負荷分散手
法によって自動的に割り振ることとが可能である。この
両者の選択は、JCLによるプロセッサグループの指定
がなかった場合に、自動的に後者のアルゴリズムによっ
て指定される。本実施の形態では、後者に関しては、ラ
ウンドロビンを前提に処理されるものとする。なお、O
S等のシステム系のタスクに関しては実行するプロセッ
サグループを予めSG等において指定しておくことも可
能である。
【0026】ステップ52でプロセッサグループが決定
されると、待ち状態キュー管理手段は、そのプロセッサ
グループに対応した待ち状態キューにタスクをエンキュ
ーする(ステップ53)。これにより、キューイング処
理が完了する。
【0027】次に、プロセッサグループ20および21
の個々のプロセッサ1〜8から次に実行するタスクを要
求された場合の動作について、図3のフローチャートを
参照しながら説明する。
【0028】プロセッサからタスクのディスパッチング
要求があると、ディスパッチャは、まず、要求元プロセ
ッサ番号を検出する(ステップ61)。プロセッサ番号
を検出すると、ディスパッチャは、そのプロセッサの属
するプロセッサグループを割り出し、そのプロセッサグ
ループに対応する待ち状態キューの先頭を示すポインタ
(アドレス)を入手する(ステップ62)。この一連の
作業は、図5に示したプロセッサグループ管理テーブル
を検索することにより行われる。
【0029】プロセッサグループに対応する待ち状態キ
ューの先頭を示すポインタを入手すると、ディスパッチ
ャは、そのプロセッサグループに対応する待ち状態キュ
ーに対し待ち状態のタスクがあるかどうかの検索を開始
する(ステップ63)。本実施の形態では、待ち状態の
タスクの有無の判定は、キューを示すポインタ先のデー
タエリアの全ビットが“1”である場合に待ち状態のタ
スクがないと判断する。
【0030】待ち状態のタスクが存在する場合には(ス
テップ64でイエス)、ディスパッチャは、ポインタ先
のキューが示すタスクを選択し(デキュー)、選択した
タスクをプロセッサにアサインして(ステップ68)、
ディスパッチング処理を完了する。
【0031】タスクをディスパッチングされたプロセッ
サは、プロセッサグループ毎に共有バッファを備えてい
るため、タスクが再ディスパッチングされたプロセッサ
が前回と異なったプロセッサであっても、そのプロセッ
サが前回のプロセッサと同一プロセッサグループ内のプ
ロセッサであるので、プロセッサ内部のキャッシュ(1
次キャッシュ)でヒットしなくても、共有バッファによ
るキャッシュ効果で主記憶11へのアクセスを抑えられ
るために性能低下を軽減できる。
【0032】一方、ステップ64で要求元プロセッサ番
号のプロセッサが属するプロセッサグループ(以下、自
プロセッサグループという)の待ち状態キューに待ち状
態のタスクが存在しなかった場合、すなわちキューを示
すポインタ先のデータエリアの全ビットが“1”である
場合、ディスパッチャは、別のプロセッサグループの待
ち状態キューを検索し(ステップ65)、この待ち状態
キューに対して待ち状態のタスクが存在しないかどうか
を検索する(ステップ66)。この場合に、次のプロセ
ッサグループの選択は、現行のプロセッサグループ番号
+1のプロセッサグループ番号を選択する。そして、プ
ロセッサグループ番号が最大値になると、最小値のプロ
セッサグループ番号のプロセッサグループに移り、自プ
ロセッサグループまで待ち状態キューの検索を繰り返
す。図1に示す本実施の形態に係るマルチプロセッサシ
ステムでは、プロセッサグループがプロセッサグループ
20および21の2グループしかないので、現行のプロ
セッサグループが20であれば21に、プロセッサグル
ープが21であれば20に移る。
【0033】ここで、プロセッサグループがプロセッサ
グループG1〜G4までの4グループであったとし、自
プロセッサグループがG3であったすると、ディスパッ
チャは、自プロセッサグループG3の待ち状態キューか
らプロセッサグループG4→G1→G2の待ち状態キュ
ーへと待ち状態のタスクを見つけるまで検索を繰り返
し、最終的に自プロセッサグループG3の待ち状態キュ
ーに戻るまで待ち状態のタスクがなければ全てのプロセ
ッサグループの待ち状態キューを検索したこととなる。
【0034】ステップ66で待ち状態のタスクがあった
場合には、ディスパッチャは、選択された待ち状態のタ
スクのタスクタイプがグローバルタスクかローカルタス
クかを判断する(ステップ67)。これは、図6に示さ
れるキュー上のタスクタイプをみることによって判断す
る。
【0035】タスクタイプがグローバルタスクでなくロ
ーカルタスクである場合には、ディスパッチャは、別の
待ち状態のタスクを選択するために、ステップ66に制
御を戻す。
【0036】タスクタイプがグローバルタスクであれ
ば、ディスパッチャは、その待ち状態のタスクを選択し
(デキュー)、選択したタスクをプロセッサにアサイン
して(ステップ68)、ディスパッチング処理を完了す
る。この場合、ディスパッチャは、選択された待ち状態
のタスクのTCBのプロセッサグループを、ディスパッ
チャを起動させた要求元プロセッサ番号のプロセッサの
属するプロセッサグループに変更する。
【0037】ステップ66で別のプロセッサグループの
待ち状態キューにも待ち状態のタスクがなければ、ディ
スパッチャは、さらに未検索のプロセッサグループがあ
るかどうかを判定し(ステップ69)、未検索のプロセ
ッサグループがあれば、ステップ65に制御を戻し、ス
テップ65以降の処理を繰り返す。
【0038】全てのプロセッサグループの待ち状態キュ
ーを検索して、待ち状態のタスクがなければ(ステップ
69でノー)、ディスパッチャは、ディスパッチング処
理を終了する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の効
果は、キャッシュ効果を生かしたプロセッサへのタスク
の再ディスパッチングにおいて、前回実行したプロセッ
サのみが対象となるのではなく、そのプロセッサを含む
プロセッサグループ内のプロセッサであれば全て対象に
することが可能であるということである。これにより、
処理のターンアラウンドタイムの短縮をはかれ、プロセ
ッサの使用効率を高めて、MP(マルチプロセッサ)係
数の向上に大きく寄与することができる。また、これに
より、キャッシュ効果を高めメモリアクセス頻度を軽減
し、ひいてはメモリ競合やシステムバスビジィの軽減を
図れる。その理由は、第1に、システム構成を1つ以上
のプロセッサとそのプロセッサの全てでデータ共有が可
能な共有バッファとからなるプロセッサグループによっ
てシステムが構成されているために、プロセッサグルー
プ内でのデータ使用効率を高められるからである。第2
に、待ち状態キューをプロセッサグループ単位に設定す
ることにより、ディスパッチャの処理負荷を高めること
なくグループディスパッチング処理を可能としたことで
ある。
【0040】また、本発明の第2の効果は、プロセッサ
障害時におけるプロセッサ数のデグレード時においても
キャッシュ効果を生かしたディスパッチング処理が可能
なことである。その理由は、従来技術で示されているよ
うな、前回実行したプロセッサのみを再ディスパッチン
グの対象とするのではなく、プロセッサグループ内のプ
ロセッサであればどのプロセッサでも再ディスパッチン
グの対象となるグループディスパッチング処理を行って
いるためである。
【0041】さらに、本発明の第3の効果は、ローカル
タスクおよびグローバルタスクのタスクタイプを設定し
たことにより、負荷分散が図られることである。その理
由は、自プロセッサグループ内で待ち状態のタスクが無
い場合には、別のプロセッサグループのグローバルタス
クを処理することが可能であるためである。
【0042】さらにまた、本発明の第4の効果は、特定
用途に応じたプロセッサの分散処理が可能なことであ
る。その理由は、ローカルタスクとしてプロセッサグル
ープを指定することにより、プロセッサグループ単位に
タスクのディスパッチングを可能とするためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマルチプロセッサ
システムの全体構成を例示する図である。
【図2】OSのタスク管理プログラム中の待ち状態キュ
ー管理手段がタスクを各プロセッサグループの待ち状態
キューにエンキューするまでの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】OSのタスク管理プログラム中のディスパッチ
ャがタスクをプロセッサにディスパッチングするための
処理手順を示すフローチャートである。
【図4】待ち状態キュー管理手段が使用するTCBの構
成を示す図である。
【図5】ディスパッチャが使用するプロセッサグループ
管理テーブルの内容を示す図である。
【図6】待ち状態キュー管理手段およびディスパッチャ
が使用する待ち状態キューを構成する各キューの内容を
示す図である。
【符号の説明】
1〜8 プロセッサ 9,10 共有バッファ 11 主記憶 12 システムバス 13 入出力処理装置 20,21 プロセッサグループ 51 タスクタイプ設定ステップ 52 プロセッサグループ決定ステップ 53 待ち状態キューへの登録ステップ 61 要求元プロセッサ番号検出ステップ 62 プロセッサグループ検出ステップ 63 待ち状態キュー検索ステップ 64 待ち状態タスク有無判定ステップ 65 別プロセッサグループ待ち状態キュー検索ステッ
プ 66 待ち状態タスク有無判定ステップ 67 グローバルタスク判定ステップ 68 プロセッサアサインステップ 69 未検索プロセッサグループ待ち状態キュー有無判
定ステップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のプロセッサから構成され、タス
    クを単位として該プロセッサにディスパッチし処理を実
    行するマルチプロセッサシステムにおいて、 前記複数個のプロセッサは該プロセッサの幾つかをまと
    めたプロセッサグループを単位として該プロセッサグル
    ープを1つ以上合わせることにより構成されるものと
    し、該プロセッサグループ毎に該プロセッサグループの
    各プロセッサによって主記憶のデータをバッファするた
    めに共有される共有バッファ手段を備えることを特徴と
    するマルチプロセッサシステム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1のマルチプロセッサシステ
    ムにおいて、該プロセッサグループに属するプロセッサ
    を管理するプロセッサ管理手段と、該プロセッサグルー
    プ毎に設置された待ち状態キュー群からなるキュー手段
    と、タスク生成によるエンキュー時に該タスクを前記キ
    ュー手段のどの待ち状態キューに割り当てるかを制御す
    るタスク割り当て手段とを備えるマルチプロセッサシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記請求項2のマルチプロセッサシステ
    ムにおいて、ディスパッチ要求の要求元プロセッサ番号
    から該プロセッサが属するプロセッサグループを検出す
    る検出手段と、前記タスクが再ディスパッチング時に同
    一プロセッサグループ内のプロセッサのみにディスパッ
    チされるタスクかそれ以外のプロセッサグループにもデ
    ィスパッチ可能なタスクかを判断するローカルディスパ
    ッチ指示手段とを備え、その結果に基づき選択するタス
    クを決定するディスパッチング手段を有するマルチプロ
    セッサシステム。
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