JP2001281881A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2001281881A
JP2001281881A JP2000092063A JP2000092063A JP2001281881A JP 2001281881 A JP2001281881 A JP 2001281881A JP 2000092063 A JP2000092063 A JP 2000092063A JP 2000092063 A JP2000092063 A JP 2000092063A JP 2001281881 A JP2001281881 A JP 2001281881A
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photopolymer plate
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晋一 松田
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛材を織りこんだ帯状部材を螺旋状に巻き付
けたブラシローラでの、帯状部材の隙間が原因となる擦
りムラを抑える。 【解決手段】 帯状部材の幅寸法W、帯状部材の間の隙
間h、ブラシローラの外径寸法R、帯状部材が巻き付け
られるローラ本体の外径寸法である軸径寸法r、ブラッ
シングされるフォトポリマー版の搬送速度V、ブラシロ
ーラの回転数N、ブラシローラによってフォトポリマー
版をブラッシングするときの押込み量Sをパラメータと
して、巻跡指数Lを規定する。この巻跡指数が所定範囲
内とするように各パラメータを設定することにより、フ
ォトポリマー版をブラッシングしたときに生じる擦りム
ラを抑え、帯状部材の隙間に起因する擦りムラによるフ
ォトポリマー版の仕上り品質の低下を防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
等の感光材料の表面をブラシローラによってブラッシン
グして処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料には、アルミニウム板等を用い
た支持体の表面に感光層を形成した感光性平版印刷版
(印刷版)がある。また、印刷版には、感光層として光
重合層を形成した所謂フォトポリマー版がある。
【0003】画像露光したフォトポリマー版を現像処理
する感光材料処理装置である自動現像装置では、フォト
ポリマー版を現像液に浸漬することにより、露光画像に
応じて不要な感光層(光重合層)を膨潤させて、支持体
上から除去することにより画像を形成する。また、自動
現像装置では、現像液に浸漬した印刷版の表面をブラシ
ローラによってブラッシングすることにより、支持体上
からの不要な感光層の除去を促進するようにしている。
【0004】フォトポリマー版等の印刷版の処理に用い
られるブラシローラは、ローラ本体にチャンネルブラシ
を巻き付けたものやモルトンローラがある。しかし、チ
ャンネルブラシを用いたブラシローラは、耐久性が高い
が印刷版に擦りムラが生じ易い。また、モルトンローラ
は、擦りムラの点でチャンネルブラシを用いたブラシロ
ーラよりは優れているが、耐久性が低い。フォトポリマ
ー版では、ブラシローラの擦りムラが仕上り品質に大き
く影響する。すなわち、フォトポリマー版は、他の印刷
版に比べて強くブラッシングする必要があるので、擦り
ムラが目に付き易い。
【0005】すなわち、チャンネルブラシを用いたブラ
シローラは、毛材を均一な密度及び角度で植えることが
難しく、また、チャンネル部材をローラ本体に巻き付け
るときに基部となるチャンネルとチャンネルの間に隙間
が生じる。このチャンネル吐チャンネルの間の隙間を埋
めるためには毛材の毛先を長くする必要があるが、毛先
を長くした場合、毛材の腰が弱くなり、強くブラッシン
グすることが困難となる。また、毛材の腰を強くするた
めに毛材を太くすると、フォトポリマー版に擦り跡を生
じさせてしまう。
【0006】また、モルトンローラは、強くブラッシン
グすることによりローラ表面に部分的に圧力が加わると
ローラ表面が変形し、擦りムラ等を生じさせてしまう。
【0007】このようなブラシローラに対して、帯板状
の織物に毛材を織毛した帯状部材をローラ本体に螺旋状
に巻き付けたブラシローラが用いられることがある。
【0008】しかしながら、帯状部材を螺旋状に巻きつ
けて形成したブラシローラでは、ローラ本体に巻き付け
られる帯状部材の隙間を極めて狭くできるが、この隙間
が少なからず残る。このために、帯状部材を用いたブラ
シローラにおいてもこの隙間による印刷版表面の擦りム
ラが巻跡として目立つことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、ローラ本体に毛材を植毛した
帯状部材を螺旋状に巻き付けたブラシローラを用いて感
光材料をブラッシングするときに、帯状部材間の隙間が
感光材料表面に巻跡として現れるのを抑えた感光材料処
理装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、帯板状の基体の表面に毛材を設けた帯状部
材をローラ本体の周面に一端側から他端側へ螺旋状に巻
き付けて形成したブラシローラを回転させ、所定速度で
搬送する感光材料の表面をブラッシング処理する感光材
料処理装置であって、前記帯状部材の幅寸法、前記帯状
部材を前記ローラ本体に螺旋状に巻き付けた時の軸線方
向に沿って隣接する前記帯状部材の間の隙間寸法、前記
毛材を含めた前記ブラシローラの外径寸法、前記ローラ
本体の外径である軸径寸法、前記感光材料の搬送速度、
前記ブラシローラの回転数及び前記ブラシローラによっ
て前記感光材料をブラッシングする時の前記毛材の押込
み量、をパラメータとして規定した巻跡指数を所定の範
囲としていることを特徴とする。
【0011】帯状部材をローラ本体に螺旋状に巻き付け
て形成したブラシローラによって感光材料をブラッシン
グする場合、感光材料がブラシローラの毛材に接触して
から離れるまでの時間に、帯状部材の間の隙間がローラ
の軸方向に移動する距離とこの帯状部材間の隙間寸法の
関係によって、この隙間が起因する擦りムラの度合いが
変化する。
【0012】ここから、帯状部材の幅寸法、帯状部材を
ローラ本体に螺旋状に巻き付けた時の軸線方向に沿って
隣接する帯状部材の間の隙間寸法、毛材を含めたブラシ
ローラの外径寸法、ローラ本体の外径である軸径寸法、
感光材料の搬送速度、ブラシローラの回転数及びブラシ
ローラによって感光材料をブラッシングする時の毛材の
押込み量をパラメータとし、感光材料の表面の擦りムラ
が少なくなるようにこれらのパラメータを設定すること
により、擦りムラが感光材料の表面に現れるのを抑え、
感光材料の仕上り品質を向上させることができる。
【0013】これらのパラメータは、前記帯状部材の幅
寸法をW、前記帯状部材間の隙間寸法をh、前記ブラシ
ローラの外径寸法をR、前記軸径寸法をr、前記搬送速
度をV、前記回転数をN、前記押込み量をSとしたとき
の前記巻跡指数Lを、
【0014】
【数2】
【0015】とし、感光材料の表面に生じる巻跡指数が
所定の範囲となるように設定すれば良い。
【0016】また、感光材料として感光性平版印刷版の
一種であるフォトポリマー版の処理に用いるときには、
巻跡指数Lを、0<L≦0.015、より好ましくは、
0<L≦0.01とすればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図1には、例えば感光材料として感光性平版印刷版を処
理する自動現像装置の概略構成を示している。この自動
現像装置100では、感光性平版印刷版のうちのフォト
ポリマー版102を処理する。フォトポリマー版102
は、アルミニウム板によって形成した支持体に、光接合
層、光重合層及びオーバーコート層が重ねられて感光層
が形成されており、レーザ光によって画像の露光がなさ
れることにより、光重合層の画像部の重合反応を促進さ
せる。
【0018】画像露光されたフォトポリマー版102
は、図1の左端に位置する前加熱部110へ送られる。
前加熱部110では、フォトポリマー版102を水平に
保持して搬送するための2個の搬送ローラ対112、1
14が配設され、その間にヒータユニット116が設け
られている。このヒータユニット116に対向してフォ
トポリマー版102の搬送路下側にはガイド板118が
設けられ、ヒータユニット116のヒータ面とフォトポ
リマー版102との距離を一定に保持するようになって
いる。
【0019】フォトポリマー版102は、このヒータユ
ニット116により加熱されることにより光重合層の受
光部の重合度が増し、耐刷性の向上が図られる。
【0020】前加熱部110の下流側には、前水洗部1
20が設けられており、前加熱が終了したフォトポリマ
ー版102は、水平状態で前水洗部120へ送り込まれ
る。
【0021】前水洗部120には、フォトポリマー版1
02を水平に保持して搬送するための2個の搬送ローラ
対122、124が配設され、その間の搬送路よりも上
側にブラシローラ126が配設されている。また、この
ブラシローラ126よりも若干上流側には、フォトポリ
マー版102の搬送路へ向けて水を吐出するスプレーパ
イプ128が配置されている。ここで、スプレーパイプ
128から水が吐出され、ブラシローラ126が回転
(図1の反時計方向回転)している状態でフォトポリマ
ー版102が搬送されてくると、フォトポリマー版10
2の最上層のオーバーコート層が湿潤し、ブラシローラ
126によってブラッシングされることにより除去され
る。
【0022】前水洗部120の下流側には、現像部13
0が配置されている。この現像部130には、現像液が
貯留された貯留槽132が設けられており、この現像液
にフォトポリマー版102を浸漬することで、光重合層
の未受光領域を膨潤させ、未受光領域を取り除くように
なっている。
【0023】現像部130の挿入口及び排出口のそれぞ
れの近傍には、搬送ローラ対134、136が設けられ
ており、搬送ローラ対134は、フォトポリマー版10
2を貯留槽132へ案内し、搬送ローラ対136は、フ
ォトポリマー版102を次工程のリンス部138へ案内
する役目を有している。
【0024】貯留槽132には、ガイド板140が設け
られフォトポリマー版102は、このガイド板140に
案内され、大きな円弧を描いて搬送される。この貯留槽
132には、フォトポリマー版102の搬送路よりも上
側にブラシローラ142が設けられており、また、この
ブラシローラ142に対向して搬送路よりも下側には一
対の受けローラ144、146が配設されている。
【0025】フォトポリマー版102はこのブラシロー
ラ142と受けローラ144、146との間に挟持され
ながら搬送される。このときに、フォトポリマー版10
2の光重合層に、所定の圧力でブラシローラ142が当
たるようになっており、このブラシローラ142の回転
によってブラッシングされることにより、フォトポリマ
ー版102から光重合層の未受光領域が除去される。な
お、光重合層は、受光領域と未受光領域との境目付近の
不要な未受光領域もブラシローラ142のブラッシング
によって確実に除去される。
【0026】リンス部138には、フォトポリマー版1
02を水平に保持して搬送するための2個の搬送ローラ
対148、150が配設され、その間の搬送路の上下方
向にそれぞれスプレーパイプ152、154が配設され
ている。このスプレーパイプ152、154からは水洗
水が吐出するようになっている。
【0027】現像部130から排出されたフォトポリマ
ー版102は、リンス部138を通過するときに、スプ
レーパイプ152、154から吐出される水により表裏
面が洗浄されて、次工程のフィニッシャー部156へと
送られる。
【0028】フィニッシャー部156には、フォトポリ
マー版102を水平に保持して搬送するための2個の搬
送ローラ対158、160が配設され、その間の搬送路
の上側にはスプレーパイプ162が配設されている。こ
のスプレーパイプ162からは、搬送ローラ対158、
160によって搬送されるフォトポリマー版102へ向
けてフィニッシャー液(不感脂化液)が吐出される。こ
れにより、フォトポリマー版102は、画像形成面がコ
ーティングされる。
【0029】以上がフォトポリマー版102の処理の工
程であり、これらの工程が終了したフォトポリマー版1
02は、乾燥部(図示省略)で乾燥され、全ての処理が
完了する。
【0030】ここで、自動現送装置10に設けているブ
ラシローラ126、142について説明する。なお、基
本となるのは現像部130に使用されているブラシロー
ラ142であるため、この現像部130用のブラシロー
ラ142を例に説明する。
【0031】図2に示すように、ブラシローラ142
は、芯材としてのローラ本体164と、このローラ本体
164の外周部に巻き付けられた帯状のブラッシング用
帯体166(以下、単に帯体166という)とで構成さ
れている。
【0032】帯体166は、図3(A)に示すように、
まずシート状の基材である織物168を対で対向させて
保持し、これら織物168に掛け渡すように毛材170
をおり込む。
【0033】毛材170は、例えば天然繊維または人造
繊維材としてのパイルが適用されている。なお、毛材1
70は、適度な細さであれば、金属であってもよい。ま
た、織物168は、天然繊維、人造繊維に限らず細い金
属であってもよい。すなわち、毛材170の材質として
は、植物繊維、動物繊維等の天然繊維や、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン6・10、ナイロン11等のポ
リアミド系、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系、ポリアクリロニ
トリル、ポリアクリル酸アルキル等のポリアクリル系、
ポリプロピレン、ポリスチレン等の人造繊維及びステン
レススチール、真鍮等の金属繊維の適用が可能である。
【0034】ここで、毛材170を織物168に緊張状
態で織り込んだ後、毛材170の中間部でカットするこ
とにより、本実施形態で適用される帯体166(図3
(B)参照)が完成する。この帯体166をローラ16
4の周面に螺旋状に巻き付けた後( 図3(C)参
照)、毛材170の長さを均等に整えるようにさらにシ
ャーリングすることにより( 図3(D)参照)、ブラ
シローラ142を得ている。
【0035】図2に示すように、ブラシローラ142
は、ローラ本体164の両端部に締結バンドを巻き付け
ることにより、帯体166の基材である織物168をロ
ーラ本体164の両端部で固定している。
【0036】なお、締結バンド172によって帯体16
6をローラ本体164に固定するときには、毛材170
が織り込まれているまま、締結バンド172によって締
め付けて固定するようにしてもよいが、図2に示すよう
に、締結バンド172に対向する両端部の所定の領域の
毛材170をシャーリング等を行うことにより刈り込む
か、予めローラ本体164の両端部に対向する領域に毛
材170を織り込まないようにして帯体166を形成す
るようにしても良い。
【0037】また、締結バンド172を用いて帯体16
6をローラ本体164の端部で固定するときには、ロー
ラ本体164の軸端部の周面に対向する織物168の裏
面側に若干の接着剤を塗布するなどして、織物168を
仮止めした状態で行うことが好ましい。
【0038】ところで、このように形成したブラシロー
ラ126、142を用いてフォトポリマー版102のブ
ラッシングを行ったときにも、ローラ本体164に巻き
付けた織物168の間に少なからず隙間が生じているた
めに、フォトポリマー版102の表面に擦りムラが生じ
てしまうことがある。
【0039】このため、自動現像装置10では、現像部
130に設けているブラシローラ142を例に、ブラシ
ローラ142とフォトポリマー版102に関係する変更
可能な種々のパラメータを選択し、それぞれのパラメー
タを適正な範囲とすることにより、フォトポリマー版1
02に擦りムラが生じるのを抑えるようにしている。
【0040】図4に示すように、フォトポリマー版10
2の所定位置がブラシローラ142によって擦られてい
るときには、ブラシローラ142の毛材170が角度θ
の範囲で接触する。このときに、ローラ本体164に巻
き付けた織物168の間の隙間に起因する擦りムラがフ
ォトポリマー版102の表面に巻跡として目立ってしま
うのを抑えるためには、織物168の隙間が狭ければ良
い。
【0041】ここから、擦りムラに影響するパラメータ
としては、フォトポリマー版102の搬送速度V(mm/
sec)、ブラシローラ142の回転数N(r/sec)があ
り、また、ブラシローラ142の外径寸法R(mm)、ロ
ーラ本体164の外径寸法である軸径寸法r(mm)、ブ
ラシローラ142をフォトポリマー版102に接触させ
た状態からブラッシングする状態に押し付けたときに毛
材170が折れ曲がる寸法である毛材170の押込み量
S(mm)がある。
【0042】ここで、フォトポリマー版102をブラッ
シングした時にフォトポリマー版102の表面に巻跡と
して生じる擦りムラの程度を巻跡指数Lとしたときに、
例えば、帯状部材166の幅寸法Wを50mm、帯状部材
166の間の間隔hを2mm、ブラシローラ142の外径
寸法Rを40mm、ローラ本体164の軸径寸法rを2
9mm、フォトポリマー版102の搬送速度Vを1120
mm/secとし、押込み量Sを、0.5mm、1.0mm、
1.5mmとしたときのそれぞれに対して、ブラシローラ
142の回転数N(r/sec)を所定の範囲(例えば40
(r/min)〜160(r/min)の範囲、1r/min=
60r/sec)で変化させた場合、図6(A)に示す結果
が得られる。なお、図6(A)では、回転数Nを1分間
当たりの回転数として示している。
【0043】すなわち、回転数Nが下がることにより、
巻跡指数Lは、徐々に大きくなる。また、押込み量Sが
小さい場合に比べて押込み量Sが大きいときの方が巻跡
指数Lを小さくすることができる。
【0044】また、帯状部材166間の間隔hを2mm、
ブラシローラ142の外径寸法Rを40mm、ローラ本
体164の軸径寸法rを29mm、フォトポリマー版10
2の搬送速度Vを1120mm/secを固定したまま、帯
状部材166の幅寸法Wを70mm、とし、押込み量S
を、同様に0.5mm、1.0mm、1.5mmとしたとき
のそれぞれに対して、ブラシローラ142の回転数N
(r/sec)を所定の範囲(例えば40(r/min)〜1
60(r/min)の範囲)で変化させることにより、図
6(B)に示す結果が得られる。
【0045】この場合も前記した図6(A)に示すよう
に、回転数Nが大きくなることにより巻跡指数Lは小さ
くなり、また、押込み量Sが大きくすることによって
も、巻跡指数Lを小さくすることができる。さらに、帯
状部材166の幅寸法を大きくすることにより、巻跡指
数Lが全体に低くなる。
【0046】このように、前記した各パラメータのそれ
ぞれを適宜変化させてフォトポリマー版102をブラッ
シングする実験結果に基づいて、巻跡指数Lは、前記し
たパラメータによって、以下に示す数式として表すこと
が可能となると言う結果が得られた。
【0047】
【数3】
【0048】一方、前記した数式によって得られる巻跡
指数Lと、巻跡視認レベルが図5に示すように関連して
いると言う結果を得ている。
【0049】すなわち、巻跡(擦りムラ)は、織物16
8の隙間hが存在する限り(0<h)少なからず生じる
が、フォトポリマー版102上で、この巻跡が確認でき
るか否かは、巻跡の程度によって変わる。巻跡の程度
は、巻跡が視認できずに実質的に巻跡が生じていないと
みなすことができる範囲と、巻跡が視認できるが実質的
にフォトポリマー版102の仕上りに影響しないとみな
すことができる範囲及び巻跡がフォトポリマー版102
の仕上り品質を損ねてしまっている範囲に分けることが
できる。
【0050】ここで、自動現像装置10として必要なこ
とは、少なくとも巻跡がフォトポリマー版102の仕上
り品質に影響しないことであり、より好ましくは、フォ
トポリマー版102上で巻跡が確認(視認)できない程
度に抑えられることである。
【0051】図5に示すように、巻跡指数Lが0.01
以下の場合は、巻跡の視認は不可能な状態であり、ま
た、巻跡指数Lが0.01を越えると巻跡の視認は可能
となるが、巻跡指数Lが0.015以下では、フォトポ
リマー版102の仕上り品質で実質的に影響を及ぼさな
い状態であった。
【0052】したがって、巻跡指数Lは、0<L≦0.
015であることが好ましく、0<L≦0.010であ
ることがより好ましい。自動現像装置100では、巻跡
指数Lが上記した範囲となるように設定している。
【0053】以下に、この巻跡指数Lに基づいた各パラ
メータの設定例を、実施例として説明する。
【0054】(実施例1)自動現像装置100でのフォ
トポリマー版102の処理時間は、各処理工程の構成、
現像液等の処理性能等によって定まるため、この処理時
間によって搬送速度Vが定まる。ここから、このフォト
ポリマー版102の搬送速度Vを、V=23.3(mm/
sec)と設定する。
【0055】また、帯状部材166の幅寸法W、間隔
h、ブラシローラ142の外径寸法R及び軸径寸法rを
それぞれ、W=70mm、h=2mm、R=40mm及び
r=29mmとして、押込み量Sが所定の範囲(例えば
0.5mm〜2.0mm)で任意の値を取りうるものとす
る。
【0056】このような場合、押込み量Sが最も小さい
とき(S=0.5mm)が最悪条件となるので、回転数N
(r/min)は、58.2r/min以上とすることが好ま
しく(0<L≦0.015で、N≧58.2r/mi
n)、71.5r/minとすることがより好ましい(0<
L≦0.01でN≧71.5r/min)。
【0057】(第2実施例)第1実施例で、各パラメー
タのばらつきを考慮した場合、巻跡指数Lを下げるため
には、幅寸法Wは大きいことが望ましく、隙間hは小さ
いことが望ましい。また、外径寸法Rは大きく、軸径寸
法rは小さいことが望ましく、搬送速度Vは遅いことが
望ましい。
【0058】ここで安全性を確保するために、それぞれ
のパラメータを10%悪化させ(W=63mm、h=
2.2mm、R=36mm、r=31.9mm、V=15
40mm/min(26.6mm/sec)、さらに、回転数N
は高いことが望ましいので、この回転数Nについても1
0%の余裕を見るようにしたときには、回転数N(r/
min)は、84.6r/min以上とすることが好ましく
(0<L≦0.015で、N≧84.6r/min)、1
04r/minとすることがより好ましい(0<L≦0.
01でN≧104r/min)。
【0059】(第3実施例)第1実施例でパラメータの
誤差範囲(例えば公差として)が設定されているとき
に、回転数Nを設定するときには、それぞれのパラメー
タにおいて、最悪条件で回転数Nを設定すれば良い。
【0060】例えば、W=70±2mmではW=68m
m、h=2±1mmではh=3mm、R=40±1mmではR=
39mm、r=29±0.5mmではr=29.5mm、
V=1400±70mm/min(5%)ではV=147
0mm/minとすることにより、回転数N(r/min)は、
78.4r/min以上とすることが好ましく(0<L≦
0.015で、N≧78.4r/min)、96.2r/m
inとすることがより好ましい(0<L≦0.01でN≧
96.2r/min)。
【0061】(第4実施例)自動現像装置100側の条
件及びブラシローラ142の条件が決定している場合、
調整可能なパラメータは、帯状部材166の幅寸法W及
び巻き付けるときの間隔hとなる。
【0062】ここで、例えば、外径寸法RがR=40±
1mm、軸径寸法rがr=29±0.5mm、搬送速度Vが
V=1400±70mm/min、回転数NがN=90±
5r/min及び押込み量Sが0.5mm≦S≦2.0mmであ
るとする。
【0063】このとき、間隔hがh=1±0.5mmであ
れば、幅寸法Wは、50.5mm以上とすることが好まし
く(0<L≦0.015で、W≧50.5mm)、56.
6mmとすることがより好ましい(0<L≦0.01でW
≧56.6mm)。
【0064】また、間隔hがh=2±1mmであれば、幅
寸法Wは、64.6mm以上とすることが好ましく(0<
L≦0.015で、W≧64.6mm)、73mmとするこ
とがより好ましい(0<L≦0.01でW≧73mm)。
【0065】さらに、幅寸法WがW=50±1mmであれ
ば、間隔hは、0mm<h≦1.3mmとすることが好まし
く(0<L≦0.015)、0mm<h≦0.9mmとする
ことがより好ましい(0<L≦0.01)。
【0066】また、幅寸法WがW=78±1mmであれ
ば、間隔hは、0mm<h≦8.2mmとすることが好まし
く(0<L≦0.015)、0mm<h≦4mmとすること
がより好ましい(0<L≦0.01)。
【0067】このように構成することにより、ブラシロ
ーラ142によってブラッシングして処理したフォトポ
リマー版102に帯状部材166の隙間が起因する擦り
ムラによって、仕上り品質の低下を生じさせるのを確実
に防止することができる。
【0068】なお、本実施の形態では、1本の帯状部材
166をローラ本体164に螺旋状に巻き付けたブラシ
ローラ142を例に説明したが、複数本の帯状部材をロ
ーラ本体164に螺旋状に巻きつけるようにしても良
い。この場合、例えば、幅寸法wの帯状部材166をf
本用いて、隙間hで螺旋状に巻き付けたとしたときの幅
寸法Wを、 W=w・f+h・(f−1) とすれば良い。
【0069】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本発明は、現像部1
30に設けたブラシローラ142に限らず、前水洗部1
20に設けたブラシローラ126に適用しても良い。ま
た、これ以外の処理工程にブラシローラを設けた場合に
も、該当するブラシローラに適用することができる。
【0070】また、本実施の形態では、毛材170を帯
板状の基体である織物168に織り込んで製作した帯状
部材である帯体166を適用したが、これに限らず帯板
状の基体に接着剤を塗布して毛材を静電植毛によって接
着剤に植毛した帯状部材等の毛材を表面に設けた他の帯
状部材にも適用することができる。
【0071】また、本実施の形態では、フォトポリマー
版102を処理する自動現像装置10を用いて説明した
が、本発明は、フォトポリマー版102に限らず、サー
マル版、水なし平版印刷版などの従来公知の感光性平版
印刷版の処理に適用することができる。また、感光性平
版印刷版に限らず、X線フィルム、一般白黒フィルム、
カラーフィルム、黒白印画紙、カラー印画紙等の他の感
光材料を処理する感光材料処理装置において、ブラシロ
ーラを用いるときには、本発明の適用が可能である。こ
のときに、それぞれの感光材料に合わせて巻跡指数Lの
適否の判定レベルを設定すれば良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、帯
状部材を螺旋状に巻き付けたブラシローラによって感光
材料をブラッシングしながら処理するときに、ローラ本
体に巻き付けた帯状部材の隙間に起因する擦りムラに影
響するパラメータを適切な範囲に設定することにより、
この隙間が起因する擦りムラを抑えて、仕上がり品質の
良い感光材料を得ることができると言う優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用した自動現像装置の
概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したブラシローラを示す概
略斜視図である。
【図3】(A)乃至(D)は、本実施の形態に適用され
る帯体の製造工程の一例を示す流れ図である。
【図4】ブラシローラによるフォトポリマー版のブラッ
シングを示す概略図である。
【図5】巻跡指数と巻跡の関連を示す線図である。
【図6】(A)及び(B)は、それぞれ押込み量を基準
とした回転数に対する巻跡指数を示す線図である。
【符号の説明】
100 自動現像装置(感光材料処理装置) 102 フォトポリマー版(感光材料) 120 前水洗部 126、142 ブラシローラ 130 現像部 132 貯留槽 164 ローラ本体 166 帯状部材 168 織物 170 毛材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板状の基体の表面に毛材を設けた帯状
    部材をローラ本体の周面に一端側から他端側へ螺旋状に
    巻き付けて形成したブラシローラを回転させ、所定速度
    で搬送する感光材料の表面をブラッシング処理する感光
    材料処理装置であって、前記帯状部材の幅寸法、前記帯
    状部材を前記ローラ本体に螺旋状に巻き付けた時の軸線
    方向に沿って隣接する前記帯状部材の間の隙間寸法、前
    記毛材を含めた前記ブラシローラの外径寸法、前記ロー
    ラ本体の外径である軸径寸法、前記感光材料の搬送速
    度、前記ブラシローラの回転数及び前記ブラシローラに
    よって前記感光材料をブラッシングする時の前記毛材の
    押込み量、をパラメータとして規定した巻跡指数を所定
    の範囲としていることを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記帯状部材の幅寸法をW、前記帯状部
    材間の隙間寸法をh、前記ブラシローラの外径寸法を
    R、前記軸径寸法をr、前記搬送速度をV、前記回転数
    をN、前記押込み量をSとしたときの前記巻跡指数L
    を、 【数1】 としていることを特徴とする請求項1に記載の感光材料
    処理装置。、
  3. 【請求項3】 感光性平版印刷版のフォトポリマー版に
    適用する前記巻跡指数Lを、0<L≦0.015、より
    好ましくは、0<L≦0.01としていることを特徴と
    する請求項2に記載の感光材料処理装置。
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