JP2001281568A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001281568A
JP2001281568A JP2000089867A JP2000089867A JP2001281568A JP 2001281568 A JP2001281568 A JP 2001281568A JP 2000089867 A JP2000089867 A JP 2000089867A JP 2000089867 A JP2000089867 A JP 2000089867A JP 2001281568 A JP2001281568 A JP 2001281568A
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light
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photodetector
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Masahiko Otsu
正彦 大津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記複数の光ビームの光量差が大きい場台で
も、それぞれの光ビームに対応する同期信号を、簡便な
構成によって高精度に検出する。 【解決手段】 2つの光量の異なる光ビームを適用し
て、ハイコントラストな画像を得る場合に、機械的、光
学的に2つの光ビームを一致させるといった、煩雑な構
造が不要であり、かつ、ハイガンマな感光体であって
も、一般の感光体であっても、画像書き込み開始位置を
決定するために重要な光検出器での検出を精度よく行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタ、デ
ジタル複写機等に利用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザープリンタ、デジタル複写
機等の画像形成装置として、画像情報に応じて変調され
た光ビームをポリゴンミラーで偏向走査し、感光体等の
被走査面上を走査して画像情報を記録するものが一般的
に知られている。
【0003】近年、このような画像形成装置において
は、ポリゴンミラーの高速化、画像処理速度の高速化、
複数走査線の同時走査等によって画像形成の高速化や高
解像度化が図られている。
【0004】しかし、画像の精細度や画質に寄与する露
光像のコントラストについては、光学系の制約によって
光ビーム径の小径化に限界があることから、十分な改善
がなされていない。
【0005】このような背景の中、特開平9−1691
36号公報(以下、先行技術1という)では、画像信号
に応じて変調され、感光体上で現像が得られる光量の第
1の光ビームと、反転画像信号(画像信号を反転して生
成した信号)に応じて変調され、感光体上で現像が得ら
れない光量の第2の光ビームを出射するようにしてい
る。これら第1の光ビームと第2の光ビームは合成さ
れ、この合成光ビームを副走査方向に移動する感光体上
で主走査方向に走査して感光体上に静電潜像を形成する
ようにしている。これにより、感光体上にコントラスト
の高い露光像を形成して、高精細、高画質な画像を形成
することができる。
【0006】図2は露光エネルギーと表面電位との関係
を示す特性図が示されており、一般の感光体(図2の点
線参照)とハイガンマの感光体(図2の実線参照)の2
種類の感光体の特性が示されている。
【0007】図2に示される如く、一般の感光体は、表
面電位600V強に帯電して露光を受けると、全面照射
の場合では電位が100V程度まで低下し、この間は露
光エネルギーに応じて電位が低下する。このため、現像
電位をこの間の500V付近に設定し、これを下回る領
域を現像している。
【0008】しかし、現像電位として設定する500V
付近は露光量の変動に対して電位の変動量が大きい領域
であり、露光エネルギーの低い領域に対して発光光量の
変動が出力画像へ影響する。
【0009】これに対して、ハイガンマ感光体(図2の
実線参照)では、ある所定の露光エネルギーまではほと
んど除電されず、それを超えたところで急峻に除電が始
まっている。このハイガンマ感光体を用いることにより
露光像の高コントラスト化に高い効果を得ることができ
る。
【0010】すなわち、0〜7mJ/m2の領域は、露
光エネルギーに対する不感帯で、7〜11mJ/m2
超えるとほぼ完全に除電された状態になる。前記ハイガ
ンマ感光体を用いて、コントラストの高い露光像を形成
する場合、ハイガンマ感光体の特性を考慮し、前記第2
の光ビームでは7mJ/m2以下の露光エネルギーで所
定画像の反転画像の露光パターンを形成し、前記第1の
光ビームでは11mJ/m2以上の露光エネルギーで所
定画像の露光パターンを形成している。
【0011】次に、上記先行技術1で使われる光源につ
いて説明する。
【0012】先行技術1の光源としては、1つのパッケ
ージから1つ光ビームが出射されるものをビームスプリ
ッタ等によって合成して合成光ビームを生成した構造が
適用されている。
【0013】この合成光ビームを副走査方向に移動する
感光体上で主走査方向に走査して感光体上に静電潜像を
形成した場合、感光体上で2つの光ビームの位置を数ミ
クロン単位で一致させるための機械的な位置補正が必要
となるが、たとえ補正したとしても、温度や衝撃等の影
響に対して光ビーム位置を維持することが困難である。
【0014】ここで、特開昭57−67375号公報
(以下、先行技術2という)には、主走査方向にずれた
複数の光ビームの同期位置制御が開示されている。この
先行技術2では、図15に示される如く、複数の光ビー
ムB1、B2の各々が別個に入射せしめるように設けら
れた光ビーム選択部材と、前記複数の光ビームをすべて
受光し得る受光面を有する受光素子Sを設け、前記受光
素子Sに対して各光ビームB1、B2が入射する時期
が、各光ビームの走査方向の同期時期となり、前記受光
素子の検知信号を分配することにより各光ビームの同期
信号を形成させる構成としている(図16参照)。
【0015】これにより、第1の光ビーム位置と、第2
の光ビーム位置を光学的、機械的に合せなくても、画像
信号、反転画像信号を感光体上に記録する際の同期タイ
ミングを合わせることができる。
【0016】この先行技術2の同期位置制御を、先行技
術1に適用した場合を考える。
【0017】先行技術1において、感光体としてハイガ
ンマ特性のもの用いた場合、図2に示される如く、第2
の光ビームでは露光エネルギーを7mJ/m2、第1の
光ビームでは露光エネルギーを11mJ/m2とした場
合には、受光素子の受光光量範囲が5〜13mJ/m2
(6倍ゲイン)で設定されているため、第1の光ビーム
の同期信号と第2の光ビームの同期信号をそれぞれ発生
することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光体
として一般の特性のもの(一般の感光体)を用い、前記
ハイガンマ特性と同じ現像電位を必要とした場合、第2
の光ビームの露光エネルギーはlmJ/m2、第1の光
ビームでの露光エネルギーは11mJ/m2となり、第
2の光ビームが受光素子で受光し得る光量範囲(5〜1
3mJ/m2(6倍ゲイン))から逸脱し、この第2の
光ビームの同期信号を発生することができなくなる(図
17参照)。なお、図17において、波形70が第1の
光ビームの光検出信号、波形72が第2の光ビームの光
検出信号であり、VSはそれぞれの光ビームの検出しき
い値である。また、VOは前記しきい値によって検出し
たときに出力される信号であり、波形74が第1の光ビ
ームに対応する信号、波形76が第2の光ビームに対応
する信号である。
【0019】本発明は上記事実を考慮し、前記複数の光
ビームの光量差が大きい場台でも、それぞれの光ビーム
に対応する同期信号を、簡便な構成によって高精度に検
出することができる画像形成装置を得ることが目的であ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光体上で主走査方向の同一ライン上、かつ主走査
方向にオフセットされて配設され、それぞれ異なる光量
で発光する2つの光ビームの発光源を備え、当該発光源
を主走査方向に走査する主走査手段と、前記主走査手段
による主走査ラインと前記感光体とを相対移動させるこ
とで副走査する副走査手段と、前記光ビームが所定の主
走査位置に来たことを検出する光検出器と、前記光検出
器による検出結果に基づいて、前記感光体上への画像記
録開始時期を制御する画像記録制御手段と、で構成され
た画像形成装置であって、前記光検出器が、 出力信号
を異なる増幅率で増幅するための増幅器と、前記増幅器
の増幅率を選択する選択手段と、前記複数の光ビームを
それぞれ異なる増幅率の増幅器に対応させて検出するよ
うに増幅器の増幅率を選択を制御する選択制御手段と、
を有することを特徴としている。
【0021】請求項1記載の発明によれば、主走査方向
にオフセットしてそれぞれ異なる光量で発光する2つの
光ビームを主走査方向に走査すると、これを、光検出器
で検出する。このとき、2つの光ビームを異なる増幅率
とした状態で検出することで、それぞれの光量に適した
出力信号を得ることができ、2つの光ビームのオフセッ
ト量を得るためのそれぞれの出力信号のクロス点を確実
に認識することができる。これにより、温度、衝撃等に
よる光ビーム間隔の変化による影響を受けず、また、複
数の光ビームのそれぞれの光量差が大きくても、ドット
位置が正確で高品位な画像を得ることができる。
【0022】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、2つ以上の増幅率が予め設定され
ており、前記選択手段では、前期選択先行して走査する
光ビームが前記同期検出器を通過した後、後続して走査
する光ビームが前記同期検出器を通過する際の前記増幅
器の増幅率を選択し、前記後続して走査する光ビームが
前記同期検出器を通過した後、次の主走査ラインの先行
して走査する光ビームが通過する際の増幅器の増幅率を
選択する、ことを特徴としている。
【0023】請求項2に記載の発明において、先行して
走査する光ビームが前記同期検出器を通過した後、後続
して走査する光ビームが前記同期検出器を通過する際に
増幅率を選択し、前記後続して走査する光ビームが前記
同期検出器を通過した後、次ラインの先行して走査する
光ビームが通過する際に増幅率を切替えるので、誤った
増幅率で設定することを防止し、安定した増幅率の切替
えを行うことができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2記載の発明において、前記光検出器に入射す
る2つの異なる光量の光ビームの隙間は、少なくとも光
検出器の主走査方向の検出幅よりも広く設定されている
ことを特徴としている。
【0025】請求項3記載の発明において、前記光検出
器に入射するそれぞれの光ビームの主走査方向のオフセ
ット間隔は、少なくとも1個の光検出器の幅よりも広い
ので同期信号を得るための光ビームのみが前記光検出器
に入射するため、余分な光ビームの入射による同期信号
の誤出力を防ぎ、安定した同期信号を生成することがで
きる。
【0026】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、先行して
走査する光ビームの同期検出器の出力が検知された後、
前記先行して走査する光ビームを消灯すると共に、この
消灯後に後続して走査する光ビームが前記同期検出器を
通過する際の増幅器の増幅率を選択することを特徴とし
ている。
【0027】請求項4記載の発明によれば、先行して走
査する光ビームの同期検出器の出力が検知された後、前
記先行して走査する光ビームを消灯し、後続して走査す
る光ビームが前記同期検出器を通過する際の増幅率を切
替えるため、後続して走査する光ビームが前記同期検出
器に入射する際に、先行して走査する光ビームが前記同
期検出器のワイアフレーム等に反射した光が入射するこ
とを防ぎ、安定した同期信号を生成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態ついて
説明する。
【0029】図1には本発明の画像形成装置の一部であ
る光走査装置10の基本構成が示すされている。
【0030】光源12は、画像信号に応じて変調された
第1の光ビームを出射する半導体レーザ12Aと、画像
信号を反転した反転画像信号に応じて変調された第2の
光ビームを出射する半導体レーザ12Bと、で構成され
ている。この光源12は、画像記録制御部14によっ
て、半導体レーザ12A及び半導体レーザ12Bの点灯
状態が制御されるようになっている。なお、画像記録制
御部14については後述する。
【0031】半導体レーザ12A、12Bから出射側に
は、それぞれコリメートレンズ16A、16Bが配設さ
れている。このコリメートレンズ16A、16Bでは、
拡散する第1、及び第2の光ビームを平行ビームに変換
している。コリメートレンズ16A、16Bを通過した
それぞれの光ビームは、ビームスプリッタ18へ入射す
るようになっており、このビームスプリッタ18では、
第1の光ビームを透過させると共に、第2の光ビームを
反射させ、第1、及び第2の光ビームを合成し、合成前
の第1の光ビームの光軸方向に出射している。
【0032】ビームスプリッタ18の下流側には、シリ
ンドリカルレンズ20、光偏向器としてのポリゴンミラ
ー22が順に配設されている。シリンドリカルレンズ2
0では、合成光ビームを副走査方向に集束させ、線状と
なった光ビームをポリゴンミラー22に入射させてい
る。ポリゴンミラー22は図示しないモータの駆動力で
高速に回転しており、ポリゴンミラー22の反射面で反
射された光ビームは、ポリゴンミラー22の回転に応じ
て主走査に偏向される。
【0033】ポリゴンミラー22の下流側には、fθレ
ンズ24、シリンドリカルレンズ26が順に配設されて
いる。さらに、シリンドリカルレンズ26の下流側に
は、感光体ドラム28が配設されている。
【0034】fθレンズ24では、ポリゴンミラー22
で偏向されている光ビームを主走査方向に集束させ、感
光体ドラム28の周面上を等速度で走査させ、シリンド
リカルレンズ26では、fθレンズ24から出射した偏
向光ビームを副走査方向に集束させて感光体ドラム28
の周面上に合焦させている。これにより、感光体ドラム
28上には、第1の光ビーム及び第2の光ビームの走査
によって静電潜像が形成されることになる。なお、上記
図1では、光軸をほぼ一直線上としたが、必要に応じて
平面ミラーを介在させたり、シリンドリカルレンズ26
の代わりにシリンドリカルミラーを適用することで、光
軸を屈折し、省スペース化を図るようにしてもよい。
【0035】なお、上記構成では、別々のレーザーをビ
ームスプリッタで合成したが、1つのパッケージの中に
発光点を複数持つマルチビーム半導体レーザーにしても
よい。
【0036】画像記録制御部14は、外部ホスト等から
画像情報を入力して、半導体レーザ12A、12Bを制
御するようになっており、第1、及び第2の光ビームの
画像記録書き込み開始位置を同期させるための第1、及
び第2の光ビームの同期信号を発生させるための同期検
出器30が接続されている。
【0037】なお、図示は省略したが、画像形成装置
は、上記光走査装置10の他に、感光体ドラム28の静
電潜像をトナー現像する現像機、感光体ドラム28上の
トナー像を記録媒体に転写する転写器と、記録媒体上の
転写像を定着する定着器を備えている。
【0038】また、画像記録制御部14では、感光体ド
ラム28の結像面において、第1の光ビームのビーム径
が30μm、第2の光ビームのビーム径が60μmにな
るように、また感光体ドラム28での第1、及び第2の
光ビームのビーム配置は、主走査方向にオフセットされ
るように光学パラメータが設計されている。
【0039】画像記録制御部14は、画像情報として2
値の画像データを処理して得られる画像信号と、この画
像信号を反転した反転画像信号を出力する画像信号制御
部32と、画像信号に基づいて半導体レーザ12Aを駆
動するレーザ駆動回路34Aと、反転画像信号に基づい
て半導体レーザ12Bを駆動するレーザ駆動回路34B
とで構成されている。
【0040】レーザ駆動回路34Aは、帯電した感光体
ドラム28を充分除電する光量の光ビームを出射するよ
うに半導体レーザ12Aを駆動し、レーザ駆動回路34
Bは、帯電した感光体ドラム28をほとんど除電しない
光量の光ビームを出射するように半導体レーザ12Bを
駆動するように構成されている。
【0041】感光体ドラム28として図2の点線で示す
一般の感光体の使用においては、ほとんど除電しない表
面電位550Vとした場合の第2の光ビームの露光エネ
ルギーは1mJ/m2、十分除電する表面電位200V
とした場合の第1の光ビームの露光エネルギーは1lm
J/m2となっている。
【0042】次に、上記図1に示す同期検出器30の構
成及び動作ついて図3および図4に従い説明する。
【0043】同期検出器30は、実際の光を受けて電気
信号に変換する光検出部36Aと、この光検出部36A
を動作制御する基板部36Bとで構成され、光検出部3
6Aの外周端には、基板部36Bと電気的に接続された
ワイヤ36Cが設けられている。なお、図4に示される
如く、光検出部36Aは、箱型のケーシング36Dによ
って被覆されている。
【0044】図3に示される如く、この同期検出器30
には第1の光ビーム60が第2の光ビーム62よりも先
に入射するようになっている。
【0045】図5には、光検出部36Aの詳細が示され
ている。また、図6には、基板部36Bの回路構成が示
されている。
【0046】光検出器36Aは、2つの光電変換素子P
D1、PD2によって構成されており、それぞれの光電
流出力は、1/V変換器44(1/Vl)、46(1/
V2)で電圧に変換され、増幅器48(A1)、50
(A2)で増幅され、電圧出力V’1、V’2として出
力される。ここで、出力V’1については、下限クラン
プ回路38に入力されて光ビームが入射されていないと
きのレベルが一定値にクランプされ、クランプ出力V’
12としてコンパレータ40に入力される。このクラン
プレベルは予測されるノイズのレベルを超えるように設
定され、かつ光電変換素子PDl、PD2への入射光量
が低くなったときにも、出力V’12,V’2のクロス
点が得られるようにレベルに設定される。ここで増幅器
48、50は設定される増幅率を複数持ち、2値の外部
信号42により複数の増幅率の中から任意の増幅率を設
定できるようになっている。
【0047】仮に、増幅率が一定の場合についての不具
合を説明する。
【0048】すなわち、増幅率を低増幅率のまま切替え
ずに、第1、第2の光ビームが同期検出器に入射した場
合、図7に示される如く、光量が大きい第1の光ビーム
により生成される同期信号52は、正常に発生する。こ
れに対して、光量の小さい第2の光ビームは増幅された
出力V’12、V’2の振幅が小さいため、クロス点で
の波形の立ち上がり、及び立ち下がり特性が不安定とな
り、同期タイミングをとるために生成された同期信号5
2の立ち下りエッジが不安定となる。さらに、第2の光
ビームの光量が小さい場合には、同期信号54を生成す
ることができなくなる。
【0049】また、増幅率を高増幅率のまま切替えず
に、第1、第2の光ビームが同期検出器に入射した場
合、図8に示される如く、光量が小さい第2の光ビーム
により生成される同期信号54は、正常に発生する。こ
れに対して、光量の大きい第1の光ビームは増幅された
出力V’12、V’2の感度が高いためにノイズ等によ
る生じる振幅が大きくなるため、同期信号54以外にク
ロス点が発生し、誤信号58を発生させる。この誤信号
58によって、誤った同期タイミングをとり、誤動作を
起こしてしまう。
【0050】第1の実施の形態では、上記の不具合を鑑
み、外部信号VGにより、第1の光ビーム及び第2の光
ビームの光検出器30の通過に同期させて、増幅率を切
り替えるようにしている。
【0051】以下に第1の実施の形態の作用について説
明する。
【0052】図9に示される如く、光電変換素子PD1
の光電流出力に対応する1/V変換出力を増幅器48で
外部信号42によって任意の値で増幅された電圧出力を
下限クランプ38によって下限クランプした電圧出力を
V’12とし、光電変換素子PD2の光電流出力に対応
するI/V2変換出力を増幅器50で外部信号42によ
って任意の値で増幅された電圧出力をV’2とする。
【0053】上記出力V’12、V’2のクロス点を同
期タイミング出力VOとして検出する。
【0054】次に、図10のフローチャートに基づい
て、主として増幅器A1、A2の増幅率の設定動作制御
ルーチンを説明する。
【0055】ステップ100では、光量の大きい第1の
光ビームが同期検出器に入射する際の増幅率をあらかじ
め低増幅率で設定し、次いでステップ102において、
同期信号を検出させるために第1、及び第2の光ビーム
を点灯させる。次のステップ104では、第1の光ビー
ムが同期検出器を通過したか否かを判断し、肯定判定さ
れるとステップ106で第1の光ビームの同期信号52
が発生する。
【0056】次にステップ108において、所定時間
(500nsec)待機した後、ステップ110へ移行
して第1の光ビームを消灯し、次いでステップ112で
同期信号52の立ち上がりエッジのタイミングで光量の
小さい第2の光ビームが同期検出器に入射する際の増幅
率を高増幅率に設定する。
【0057】ステップ114では、すでに点灯している
第2の光ビームが同期検出器を通過したか否かが判断さ
れ、肯定判定されると(通過後)、ステップ116で第
2の光ビームの同期信号54が発生する。
【0058】ステップ118では、所定時間(500n
sec)待機した後、ステップ120へ移行して第2の
光ビームを消灯し、次いでステップ122で第2の光ビ
ームの同期信号54の立ち上がりエッジのタイミングで
次のラインの第1の光ビームの同期信号を検出させるた
めに増幅率を低増幅率に設定する。
【0059】上記フローチャートにおいて、第1の光ビ
ーム及び第2の光ビームの消灯のステップ110、12
0があるのは、以下の理由からである。
【0060】すなわち、図3において、ワイヤ36C
は、光検出部36Aの外部検出ピンと基板部36Aを接
続するために設けられる。先行して走査する第1の光ビ
ーム60が光検出部36Aを通過し、後続して走査する
第2の光ビーム62が光検出部36Bに入射する際に、
図4に示すように光検出部36Aを通過した第1の光ビ
ームがワイヤ36Cに反射して、光検出部36Aに入射
し、第2の光ビーム62の同期信号を生成する際にノイ
ズとなり、正しい同期信号を得ることができなくなる場
合がある。
【0061】またこの問題は、図3に示すように,先行
して走査する第1の光ビーム60の光量が大きく、後続
して走査する第2の光ビーム62の光量が小さい場合に
は、第2の光ビーム62の同期信号を得るための同期検
出器30で設定される増幅率が高増幅率で設定されるた
め、前述のノイズの影響をさらに顕著に受けることにな
る。この問題を、防止するために図10のステップ11
0に示すように先行して走査する第1の光ビームが同期
検出器を通過した後、第2の光ビームが同期検出器に入
射する前に第1の光ビームを消灯することで、上記ノイ
ズによる問題を解消することができる。なお、図10の
ステップ120に示す第2の光ビームの消灯は、第2の
光ビームを検出するときの第2の光ビーム自身によるノ
イズ低減のためである。
【0062】以上説明したように第1の実施の形態で
は、光量が大きく異なる2つの光ビームに対しても、同
期検出器で検出する際の増幅率を最適に切替えること
で、正確な同期信号を生成することができる。 (第2の実施の形態)以下に本発明の第2の実施例につ
いて、図11に従い説明する。
【0063】なお、基本的な構成、動作については、第
1の実施の形態と同様なため、同一の符号を付してその
構成、動作の説明を省略する。
【0064】図11に示される如く、同期検出部36A
は、第1の光ビーム60と第2の光ビーム62のビーム
間隔をBWとしたとき、同期検出器30で生成される同
期信号VOを図12の通り正しく検出するためには、1
つの光ビームだけが光検出器PDl、PD2に入射して
いる必要がある。ここで、PDlの受光面の幅をWl、
PD2の受光面の幅をW2としたとき、前記第1の光ビ
ーム60と第2の光ビーム62のビーム間隔BWには、
次式に示すような関係が必要となる。
【0065】BW >Wl 十 W2 (第2の実施の形態の変形例)図13において、第1の
光ビーム60と第2の光ビーム62のビーム間隔をBW
としたとき、同期検出器30で生成される同期信号VO
を図14の通り正しく検出するためには、1つの光ビー
ムが光検出器PD2を通過しPD1に入射し始めてさえ
いれば同期信号VOを出力することができる。この場合
には、PD1の受光面の幅をW1、PD2の受光面の幅
をW2としたとき、前記第1の光ビーム60と第2の光
ビーム62のビーム間隔BWには、次式に示すような関
係が必要となる。
【0066】BW >W2 以上のように、第1の光ビーム60と第2の光ビーム6
2のビーム間隔は、少なくとも1つの光検出器の幅より
広ければ、同期信号を検出できることとなる。
【0067】このように、第1の実施の形態及び第2の
実施の形態によれば、2つの光量の異なる光ビームを適
用して、ハイコントラストな画像を得る場合に、機械
的、光学的に2つの光ビームを一致させるといった、煩
雑な構造が不要であり、かつ、ハイガンマな感光体であ
っても、一般の感光体であっても、画像書き込み開始位
置を決定するために重要な光検出器での検出を精度よく
行うことができる。
【0068】なお、上記第1の実施の形態及び第2の実
施の形態において、先行して走査する第1の光ビームの
露光エネルギーを11mJ/m2、後続して走査する第
2の光ビームの露光エネルギーをlmJ/m2として説
明したが、先行して走査する光ビームの露光エネルギー
を1mJ/m2、後続して走査する第2の光ビームの露
光エネルギーを11mJ/m2としても同期検出器で設
定する増幅率を最適に設定すれば、同様の動作にて同期
信号を得ることができる。
【0069】また、同期検出器で設定する増幅率を2つ
の増幅率で説明したが、ゲイン切替え信号を多値にする
ことにより、同期検出器で設定する増幅率の数を2つ以
上の中から選択することが可能となる。
【0070】さらに、第1の実施の形態及び第2の実施
の形態では、2つの光検出器の出力を比較して、同期信
号を生成する動作で説明したが、1つの光検出器の出力
と、所定の基準電圧と比較して同期信号を得る場合にお
いても、増幅率を最適に設定するので光検出器へ入射す
る光量差が大きくても安定して同期信号を得ることがで
きる。
【0071】また、走査する光ビームの本数を2本で説
明したが、2本以上の場合にも適応することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、温度、衝
撃等によるビーム間隔の変化による影響を受けず、ま
た、複数の光ビームのそれぞれの光量差が大きくても、
ドット位置が正確で高品位な画像を得ることができる。
【0073】請求項2及び請求項3記載の発明によれ
ば、余分な光ビームの入射による同期信号の誤出力を防
ぎ、安定した同期信号を生成することができる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、後続して走
査する光ビームが前記同期検出器に入射する際に、先行
して走査する光ビームが前記同期検出器のワイアフレー
ム等に反射した光が入射することを防ぎ、安定した同期
信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置を示す上
面図である。
【図2】 ハイガンマ特性と一般の感光体の露光エネル
ギーと表面電位の関係を示す特性図である。
【図3】 第1、第2の光ビームの配置と同期検出器を
示す。
【図4】 図3の断面図を示す。
【図5】 第1の実施例におけるビーム配置と同期検出
器の構成を示す。
【図6】 第1の実施例における同期検出器の回路構成
を示す。
【図7】 第1の実施例において最適な増幅率が設定さ
れなかった場合の同期検出器の動作信号を示す。
【図8】 第1の実施例において最適な増幅率が設定さ
れなかった場合の同期検出器の動作信号を示す。
【図9】 第1の実施例における同期検出器の動作信号
を示す。
【図10】 第1の実施例における同期検出器の動作フ
ロー図を示す。
【図11】 第2の実施例における第1の光ビームと第
2の光ビーム間隔が2つの光検出器の幅より広い場合の
構成を示す。
【図12】 第2の実施例における第1の光ビームと第
2の光ビーム間隔が2つの光検出器の幅より広い場合の
動作信号を示す。
【図13】 第2の実施例における第1の光ビームと第
2の光ビーム間隔が1つの光検出器の幅より広い場合の
構成を示す。
【図14】 第2の実施例における第1の光ビームと第
2の光ビーム間隔が1つの光検出器の幅より広い場合の
動作信号を示す。
【図15】 先行技術における複数の光ビームのビーム
配置と、同期信号検出手段の回路構成と動作信号を示
す。
【図16】 先行技術における複数の光ビームのビーム
配置と、同期信号検出手段の回路構成と動作信号を示
す。
【図17】 先行技術における複数の光ビームのビーム
配置と、同期信号検出手段の回路構成と動作信号を示
す。
【符号の説明】
10 光走査装置 12A、12B 半導体レーザ 16A、16B コリメータレンズ 18 ビームスプリッタ 20、26 シリンドリカルレンズ 22 ポリゴンミラー 24 fθレンズ 28 感光体ドラム 14 画像記録制御部 32 画像信号制御部 34A、34B レーザ駆動回路 30 同期検出器 60 第1の光ビーム 62 第2の光ビーム 36A 光検出部 36C ワイヤ 38 下限クランプ回路 40 コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 103 H04N 1/04 104Z Fターム(参考) 2C362 AA54 AA63 BA48 BA63 BA69 BA70 BB29 BB32 BB33 2H045 AA01 BA22 BA32 CA88 CA98 CB22 2H076 AB02 AB05 AB06 AB09 AB12 AB16 AB31 AB67 AB68 CA11 CA16 CA17 CA18 DA01 DA13 DA21 5C072 AA03 BA04 HA02 HA06 HA09 HA10 HA13 HB08 HB11 HB13 UA05 XA01 XA05 5C074 AA02 BB03 CC22 CC26 DD08 EE02 EE06 HH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上で主走査方向の同一ライン上、
    かつ主走査方向にオフセットされて配設され、それぞれ
    異なる光量で発光する少なくとも2つの光ビームの発光
    源を備え、当該発光源を主走査方向に走査する主走査手
    段と、前記主走査手段による主走査ラインと前記感光体
    とを相対移動させることで副走査する副走査手段と、前
    記光ビームが所定の主走査位置に来たことを検出する光
    検出器と、前記光検出器による検出結果に基づいて、前
    記感光体上への画像記録開始時期を制御する画像記録制
    御手段と、で構成された画像形成装置であって、 前記光検出器が、 出力信号を異なる増幅率で増幅するための増幅器と、 前記増幅器の増幅率を選択する選択手段と、 前記複数の光ビームをそれぞれ異なる増幅率の増幅器に
    対応させて検出するように増幅器の増幅率を選択を制御
    する選択制御手段と、を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 2つ以上の増幅率が予め設定されてお
    り、前記選択手段では、先行して走査する光ビームが前
    記同期検出器を通過した後、後続して走査する光ビーム
    が前記同期検出器を通過する際の前記増幅器の増幅率を
    選択し、前記後続して走査する光ビームが前記同期検出
    器を通過した後、次の主走査ラインの先行して走査する
    光ビームが通過する際の増幅器の増幅率を選択する、こ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出器に入射する2つの異なる光
    量の光ビームの隙間は、少なくとも光検出器の主走査方
    向の検出幅よりも広く設定されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2項記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 先行して走査する光ビームの同期検出器
    の出力が検知された後、前記先行して走査する光ビーム
    を消灯すると共に、この消灯後に後続して走査する光ビ
    ームが前記同期検出器を通過する際の増幅器の増幅率を
    選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    か1項記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334233A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Hamamatsu Photonics Kk 走査タイミング検出装置
JP2011002659A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hamamatsu Photonics Kk 同期検出装置

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