JP2001281509A - 多心光テープファイバ心線の分岐部 - Google Patents

多心光テープファイバ心線の分岐部

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JP2001281509A
JP2001281509A JP2000092556A JP2000092556A JP2001281509A JP 2001281509 A JP2001281509 A JP 2001281509A JP 2000092556 A JP2000092556 A JP 2000092556A JP 2000092556 A JP2000092556 A JP 2000092556A JP 2001281509 A JP2001281509 A JP 2001281509A
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optical fiber
core
branch
alignment plate
core optical
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JP2000092556A
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Tomoichi Washimi
倫一 鷲見
Tomoyuki Toyoda
倫由紀 豊田
Hiroyuki Kusuyama
裕幸 樟山
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Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の分岐と配列が容易であり、
均一な光学的品質を有し、しかも、光ファイバ心線に捩
り力が加わらない作業性の良い多心光テープファイバ心
線の分岐部を提供する。 【解決手段】 多心の光テープファイバ1の共通の被覆
3を除去して複数の単心光ファイバ心線2に分岐する多
心光テープファイバ心線の分岐部において、分岐された
複数の単心光ファイバ心線2a、2bのそれぞれの外周
に施される複数の分岐チューブ6a、6bと、複数のチ
ューブ6a、6bを平行に配置して表側の面上と裏側の
面上に整列させる整列板7と、光テープファイバ1の共
通の被覆3から複数の分岐チューブ6a、6bにかけて
施されることにより分岐された複数の単心光ファイバ心
線2a、2bを保護する封止樹脂8を有することを特徴
とする多心光テープファイバ心線の分岐部を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線の
分岐部、特に、多心の光テープファイバ心線を単心の光
ファイバ心線に変換する多心光テープファイバ心線の分
岐部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】幹線の多心光テープファイバ心線は、個
々の使用箇所への分配を容易にするために、多心光テー
プファイバ心線に分岐部を設けて単心の光ファイバ心線
に変換している。通常、光テープファイバの光ファイバ
心線の本数は、偶数の本数に構成されている。これは、
光情報通信における光ファイバ心線の本数は、光情報通
信システムが、双方向の通信システムの場合、1本のフ
ァイバ心線を一つの通信単位として用いるが、片方向の
通信の場合、2本のファイバ心線を一つの通信単位とし
て往路と復路の通信に用いられることがあるからであ
る。
【0003】図6は、一般的に多く使用されている8心
の光テープファイバ心線の構造を示す斜視図である。図
6に示した8心の光テープファイバ11は、使用時の分
岐を容易にするために、4本の光ファイバ心線12を並
列させ、その周囲にプラスチックの共通の被覆13を被
せて単心光ファイバ心線群15(4心)をつくり、この
4心の単心光ファイバ心線群15を2群並列させて、8
心の光テープファイバ11を構成している。4心の単心
光ファイバ心線群15aと、4心の単心光ファイバ心線
群15bの被覆13の合わせ目の長さ方向には、使用時
に2群に分岐するための分離部14を容易に形成するこ
とが可能である。
【0004】図7は、多心光テープファイバ心線の分岐
部に用いられる分岐チューブの斜視図である。分岐チュ
ーブ16は、例えば、チューブ内に挿入する光ファイバ
心線が透視できるように透明なプラスチック製のチュー
ブが用いられる。
【0005】図8は、従来の多心光テープファイバ心線
の分岐部を示す斜視説明図である。図8の分岐部は、8
本のファイバ心線を有する場合を示し、最初、8心光テ
ープファイバ心線11のプラスチックの共通の被覆13
を除去して、8本の光ファイバ心線12を露出させたの
ち、別に準備された分岐チューブ16を8本の光ファイ
バ心線12に個々に被せて、分岐チューブ16の全体を
丸く束ねる。つぎに、光ファイバ心線12を保護するた
めに、露出している8本の光ファイバ心線12の周囲を
覆うとともに、プラスチックの共通の被覆(図6の1
3)と分岐チューブ16に跨がるように、シリコーン樹
脂等の封止樹脂18を被せて、光ファイバ心線12を固
定している。
【0006】図9は、従来の多心光テープファイバ心線
の分岐部(図8)における光ファイバ心線入り分岐チュ
ーブを束ねた横断面図を示している。通常、光ファイバ
心線12に分岐チューブ16を被せたのち、8本の分岐
チューブ16は全体が丸く束ねられる。光ファイバ心線
12を挿入した8本の分岐チューブ16を束ねたあとの
周囲は、光ファイバ心線12を保護するシリコーン樹脂
等の封止樹脂18により覆われる。8本の分岐チューブ
16を束ねて封止樹脂18で覆うと、図9に示すよう
に、中心に1本の分岐チューブ16(光ファイバ心線1
2a)、つぎに中心の周囲に6本の分岐チューブ16
(光ファイバ心線12b)が配列され、残りの1本の分
岐チューブ16(光ファイバ心線12c)は、6本の分
岐チューブ16(光ファイバ心線12b)の外側にはみ
出して配置される。これらの分岐組立時、固定時には、
分岐チューブ16に挿入した光ファイバ心線12に捩り
力が加わらないように作業しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ファ
イバ心線の分岐部によると、光ファイバ心線は外径が約
0.25mmと非常に細いため、組立時、固定時には、
光ファイバ心線に捩り力が加わることが多く、しかも、
目視では捩り力を容易に判定できない。光ファイバ心線
の分岐時には、光ファイバ心線相互に反対方向に回転す
るような力が加わると、光ファイバ心線に捩り力が加わ
ることが分かった。この捩り力が大きいと、光ファイバ
心線の断線を引き起こし、捩り力が小さい場合でも、捩
り力が長期に亙って加わると、光ファイバ心線に劣化が
発生し、その結果、光ファイバ心線の断線や光学的性能
の低下につながる心配があった。
【0008】さらに、従来の光ファイバ心線の分岐部に
おいて、無理に丸く配列させようとすると、分岐チュー
ブの中に挿入した光ファイバ心線の反発力を受けて8本
の分岐チューブが変形してしまう恐れがあり、単に分岐
チューブを束ねるだけでは、分岐チューブを均等均質に
配列させることは困難であって、均一な品質の分岐部を
得ることは容易ではない。しかも、全体が丸く仕上がる
ように束ねようとすると、中心に1本の分岐チューブ、
つぎに中心の周囲に6本の分岐チューブが配列され、残
りの1本の分岐チューブは、はみ出した形で配置される
(図9)ことになる。このため、はみ出した形で配置さ
れる光ファイバ心線入り分岐チューブの1本が、合計8
本全体を丸く整列させて束ねるのを妨げることになり、
はみ出した1本の分岐チューブを有する光ファイバ心線
の分岐部は、はみ出した1本の分岐チューブも含めて、
全体を丸く覆うシリコーン樹脂等の封止樹脂の使用量を
増加させることになり、光ファイバ心線の分岐部の仕上
がり寸法が大きくなるという心配があった。
【0009】それ故、本発明の目的は、光ファイバ心線
の分岐と配列が容易であり、しかも均一な光学的品質を
有する多心光テープファイバ心線の分岐部を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、光ファイバ心線に捩
り力が加わらない作業性の良い多心光テープファイバ心
線の分岐部を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、多心光テープファイバ心線の共通の被
覆を除去して複数の単心光ファイバ心線に分岐する多心
光テープファイバ心線の分岐部において、分岐された前
記複数の単心光ファイバ心線のそれぞれの外周に施され
る複数のチューブと、前記複数のチューブを平行に配置
して面上に整列させる整列板と、前記共通の被覆から前
記複数のチューブにかけて施されることにより分岐され
た前記複数の単心光ファイバ心線を保護する樹脂を有す
ることを特徴とする多心光テープファイバ心線の分岐部
を提供する。
【0012】また、この発明は、上記の目的を達成する
ため、前記複数の単心光ファイバ心線は、2群に分割さ
れて前記整列板の表面上と裏面上に整列させられた構成
であることを特徴とし、前記共通の被覆は、前記複数の
単心光ファイバ心線を分岐する終端において前記2群に
分割された複数の単心光ファイバ心線に対応してスリッ
トを形成されており、前記整列板は、前記多心光テープ
ファイバ心線側の一端が前記スリットに挿入された構成
であることを特徴とし、前記整列板は、前記スリットに
挿入された前記一端が薄く、他端が厚く構成されたこと
を特徴とする多心光テープファイバ心線の分岐部を提供
する。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の実施の形態による多心光テープファイバ心線の分
岐部の斜視説明図である。図1は、多心光テープファイ
バ心線として、8本の光ファイバ心線を有する光テープ
ファイバを、単心の光ファイバ心線に変換する分岐部で
ある。共通の被覆3を有する8本の光テープファイバ1
は、分岐のために、8本の光テープファイバ1の被覆3
に形成したスリット4により2群に分割され、各々、4
本の光ファイバ心線2aを有する単心光ファイバ心線群
5a、および光ファイバ心線2bを有する単心光ファイ
バ心線群5bに分けられる。2群に分割された単心光フ
ァイバ心線群5aと、単心光ファイバ心線群5bの間に
は、別に準備された平板状の整列板7の挿入端7aが差
し込まれる。整列板7の差し込みによって、単心光ファ
イバ心線群5aは、整列板7の表側面上に配置され、他
の単心光ファイバ心線群5bは整列板7の裏側面上に配
置される。2群に分割された単心光ファイバ心線群5a
と、単心光ファイバ心線群5bの間に整列板7の挿入端
7aを差し込む前、または差し込んだ後のいずれかの時
点で、共通の被覆3が除去され4本の単心光ファイバ心
線2aが露出されている。露出された4本の光ファイバ
心線2aの外周には、分岐チューブ6aが被せられる
(整列板7の表側面上を参照)。同様に、整列板7の裏
側面上に配置される他の単心光ファイバ心線群5bにつ
いても、共通の被覆3が除去され、露出された4本の光
ファイバ心線の外周に分岐チューブ6bが被せられる。
そのあと、光ファイバ心線2a入りの4本の分岐チュー
ブ6aは、整列板7の表側面上に平行して配列される。
同様に、整列板7の裏側面上にも光ファイバ心線入りの
4本の分岐チューブ6bが平行して配列される。つぎ
に、露出された光ファイバ心線2aと整列板7の周囲を
気密に覆い、共通の被覆3と分岐チューブ6に跨がって
保護用の封止樹脂8が設けられる。図1によると、それ
ぞれ2群に分割された4本の光ファイバ心線2入りの分
岐チューブ6は、平板状の整列板7の表側面上と裏側面
上に、均等に2群に分割してそれぞれ配列することがで
きる。しかも、光ファイバ心線2入りの4本の分岐チュ
ーブ6は、四列になって整列板7の表側面上に整然と平
行して配列することが可能となる。整列板7の裏側面上
についても、同様に4本の分岐チューブ6が四列になっ
て整然と平行して配列することが可能となる。
【0014】図2は、図1の多心光テープファイバ心線
の分岐部の平面説明図である。図2によると、単心光フ
ァイバ心線群5aと単心光ファイバ心線群5bは、スリ
ット4の間に差し込んだ挿入端7aを有する整列板7に
よって2群に分割され、しかも、多心光テープファイバ
1の共通の被覆3を除去して露出させた4本の光ファイ
バ心線2aと、光ファイバ心線2aを挿入した4本の分
岐チューブ6aは、整列板7の表側面上に整然と平行し
て配列されている。整列板7の裏側面上(図示省略)側
も、同様に4本の光ファイバ心線と、光ファイバ心線を
挿入した4本の分岐チューブが整然と平行して配列され
ている。露出された光ファイバ心線2aと整列板7の周
囲には、気密に覆う保護用の封止樹脂8が、共通の被覆
3と分岐チューブ6に跨がるように設けられている。
【0015】図3は、図1の多心光テープファイバ心線
の分岐部の断面説明図である。図3によると、単心光フ
ァイバ心線群5aと単心光ファイバ心線群5bは、間に
差し込んだ整列板7の挿入端7aにより2群に分割さ
れ、中央に位置する整列板7の表側面上には、光ファイ
バ心線2a入りの分岐チューブ6aが整列板7と平行に
配列され、整列板7の裏側面上には、光ファイバ心線2
b入りの分岐チューブ6bが整列板7と平行に配列され
る。また、共通の被覆13を除去して露出された光ファ
イバ心線2aと光ファイバ心線2b、および整列板7の
周囲には、気密に覆う保護用の封止樹脂8が、共通の被
覆3と分岐チューブ6に跨がるように設けられている。
【0016】(第2の実施の形態)図4は、本発明の他
の実施の形態による多心光テープファイバ心線の分岐部
の断面説明図である。図4の整列板7は、光テープファ
イバ1のスリット(図6の4)に挿入される一端の板厚
を、分岐チューブ6側から光テープファイバ1の共通の
被覆3側に向かって徐々に薄くしてテーパ状の挿入端7
bを形成し、他端は板厚を厚く形成している。整列板7
の挿入端7b(テーパ状)は、光テープファイバ1を2
群に分割して、単心光ファイバ心線群5aと単心光ファ
イバ心線群5bに分けた間のスリット(図6の4)に差
し込まれ、整列板7の表側面上には、4本の光ファイバ
心線2aおよび4本の分岐チューブ6aが平行して配列
され、整列板7の裏側面上には、光ファイバ心線2bお
よび分岐チューブ3bが平行して配列されている。ま
た、露出された4本の光ファイバ心線2aと光ファイバ
心線2bの周囲には、整列板7を覆い、多心光テープフ
ァイバ1の共通の被覆3と、4本の光ファイバ心線2a
と光ファイバ心線2bのそれぞれに被せた4本の分岐チ
ューブ6aと分岐チューブ6bに跨がって保護用の封止
樹脂8が設けられている。図4によると、整列板7の挿
入端7b(テーパ状)は、しなやかさを有するので、柔
軟な単心光ファイバ心線群5aと単心光ファイバ心線群
5bの間の共通の被覆3のスリット(図6の4)部分へ
の差し込みが容易であり、光ファイバ心線2aと光ファ
イバ心線2bに無理な捩れや曲げの力が加わるのを防止
できる。
【0017】図5は、本発明の実施の形態による多心光
テープファイバ心線の分岐部における整列板と光ファイ
バ心線入り分岐チューブの配列を示す横断面図である。
図5によると、整列板7の表側面上には、光ファイバ心
線2a入りの4本の分岐チューブ6aが整然と平行して
配列され、整列板7の裏側面上も、光ファイバ心線2b
入りの4本の分岐チューブ6bが整然と平行して配列さ
れる。また、整列板7と、4本の光ファイバ心線2aお
よび光ファイバ心線2bのそれぞれに被せた4本の分岐
チューブ6aおよび分岐チューブ6bを覆うように設け
られた保護用の封止樹脂8は、仕上がり横断面が矩形状
を呈している。
【0018】図1ないし図5に示した実施の形態の多心
光テープファイバ心線の分岐部によると、4本の光ファ
イバ心線2をそれぞれ挿入した4本の分岐チューブ6
は、整列板7の表側面上と裏側面上にそれぞれ平行した
形で、整然と配列することが可能となる。特に、実施の
形態の平板状の整列板7を用いた分岐部によると、分岐
部の組み立て作業中に、万一、4本の分岐チューブ6に
捩り力が加わっているときは、分岐チューブ6からの反
発力が平板状の整列板7に働いて、整列板7自身が捩れ
るので、4本の分岐チューブ6に加わった捩り力を目視
で判別できることになり、分岐部の組み立て作業の途中
で、分岐チューブ6に加わっている捩り力を直ちに除去
して矯正し、捩れた整列板7を元の平板状に戻すことが
可能となる。また、図1ないし図5に示した実施の形態
の多心光テープファイバ心線の分岐部によると、分岐部
には、突出した分岐チューブ6が存在しないから、保護
用の封止樹脂8の厚さも、最小限の厚みに抑えることが
でき、封止樹脂8の仕上がり横断面も、従来の円形(図
9)より断面積が小さい矩形状(図5)となり、分岐部
の仕上がり外形をコンパクトに形成することが実現され
る。
【0019】本発明の実施の形態において、分岐チュー
ブを平行に配列させる整列板の形状として、平板の表面
側と裏面側の長さ方向に、配列する分岐チューブの外形
とほぼ同一の曲率半径を有する半円状の浅い溝を平行し
て形成しておくと、分岐チューブを整列板に配列する場
合、平行している半円状の浅い溝に嵌合させるだけで、
分岐チューブの整然とした平行配列が確実に実現され
る。また、整列板の材質としては、光ファイバ心線の線
膨張率に近い材質によって形成することが望ましく、例
えば、光ファイバ心線と同系統のガラス、ガラス粉末入
り樹脂などが適切である。もし温度変動が少ない使用環
境の条件下の分岐部では、場合により金属材料、樹脂材
料も使用することが可能である。
【0020】本発明の実施の形態において、光ファイバ
心線を挿入する分岐チューブの材質としては、光ファイ
バ心線のプラスチック被覆と同系統の樹脂材料が適して
おり、例えば、ナイロンチューブ、シリコーンチュー
ブ、ポリエチレンチューブ、ポリ塩化ビニルチューブ等
が使用可能であり適切である。分岐チューブは、分岐作
業中の光ファイバ心線の捩れ、曲がりの状況を目視で把
握できるようにするために、透明なチューブが望まし
く、必要に応じて、例えば、赤、黄、緑、青などの色を
使い、分岐チューブ全体を淡い色に着色したり、あるい
は透明なチューブの縦方向に直線状の着色標識線を付け
たりしておくと、チューブの存在が見易くなって作業性
が良くなるとともに、作業の途中でも分岐チューブの曲
がりや捩れの状況を目視で観察することが容易となる利
点がある。
【0021】本発明の実施の形態において、光ファイバ
心線と整列板の周囲を気密に覆う封止樹脂としては、透
明で作業性の良い樹脂材料が適しており、例えば、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが
使用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明の多心光テープファイバ心線の分
岐部によると、挿入端を有する整列板を用いているの
で、8心の光テープファイバ心線は、共通の被覆の中央
のスリットから分割して2群の単心光ファイバ心線群
(4心)に均等に分けることができ、2群に分割された
単心光ファイバ心線群のそれぞれは、容易に整列板の表
側面上と、整列板の裏側面上に配置することができる。
さらに、2群に分割された単心光ファイバ心線群(4
心)の光ファイバ心線は、共通の被覆を除去して露出さ
せたのち、光ファイバ心線の外周に別に準備された分岐
チューブを1本単位で被せた状態で、整列板の表側の面
上と、整列板の裏側の面上に、分岐チューブを平行状態
に均等に整然と整列させて添わせることができる。した
がって、光ファイバ心線の分岐と平行した配列が容易で
あり、しかも均一な光学的品質を有する多心光テープフ
ァイバ心線の分岐部を提供することできる。
【0023】特に、本発明の整列板を用いた分岐部によ
ると、分岐部の組み立て作業中に、万一、複数本の分岐
チューブに捩り力が加わっているときは、分岐チューブ
からの反発力が平板状の整列板に働いて、整列板自身が
捩られるので、複数本の分岐チューブに加わった捩り力
を目視で判別できることになり、分岐部の組み立て作業
の途中で、分岐チューブに加わっている捩り力を直ちに
除去して矯正することが可能であるという効果がある。
この結果、光ファイバ心線に捩り力が加わらず、光ファ
イバ心線に捩り力が加わっても容易に判別でき、光ファ
イバ心線に加わる捩り力を矯正できる作業性の良い多心
光テープファイバ心線の分岐部を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による多心光テープファイ
バ心線の分岐部の斜視説明図である。
【図2】図1の多心光テープファイバ心線の分岐部の平
面説明図である。
【図3】図1の多心光テープファイバ心線の分岐部の断
面説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態による多心光テープフ
ァイバ心線の分岐部の断面説明図である。
【図5】本発明の実施の形態による多心光テープファイ
バ心線の分岐部における整列板と光ファイバ心線入り分
岐チューブの配列を示す横断面図である。
【図6】8心の光テープファイバ心線の斜視図である。
【図7】多心光テープファイバ心線の分岐部に用いる分
岐チューブの斜視図である。
【図8】従来の多心光テープファイバ心線の分岐部の斜
視説明図である。
【図9】従来の多心光テープファイバ心線の分岐部にお
ける光ファイバ心線入り分岐チューブの配列を示す横断
面図である。
【符号の説明】
1 光テープファイバ(8心) 2 光ファイバ心線(単心) 2a 光ファイバ心線 2b 光ファイバ心線 3 被覆 4 スリット 5 単心光ファイバ心線群(4心) 5a 単心光ファイバ心線群 5b 単心光ファイバ心線群 6 分岐チューブ 6a 分岐チューブ(表側面上) 6b 分岐チューブ(裏側面上) 7 整列板 7a 挿入端 7b 挿入端(テーパ状) 8 封止樹脂 11 光テープファイバ(8心) 12 光ファイバ心線(単心) 12a 光ファイバ心線 12b 光ファイバ心線 12c 光ファイバ心線 13 被覆 14 分離部 15 単心光ファイバ心線群(4心) 15a 単心光ファイバ心線群 15b 単心光ファイバ心線群 16 分岐チューブ 18 封止樹脂
フロントページの続き (72)発明者 樟山 裕幸 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線株 式会社高砂工場内 Fターム(参考) 2H001 BB15 BB19 BB22 BB27 2H046 AA02 AA39 AA42 AC23 AD22 AZ13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多心光テープファイバ心線の共通の被覆を
    除去して複数の単心光ファイバ心線に分岐する多心光テ
    ープファイバ心線の分岐部において、 分岐された前記複数の単心光ファイバ心線のそれぞれの
    外周に施される複数のチューブと、 前記複数のチューブを平行に配置して面上に整列させる
    整列板と、 前記共通の被覆から前記複数のチューブにかけて施され
    ることにより分岐された前記複数の単心光ファイバ心線
    を保護する樹脂を有することを特徴とする多心光テープ
    ファイバ心線の分岐部。
  2. 【請求項2】前記複数の単心光ファイバ心線は、2群に
    分割されて前記整列板の表面上と裏面上に整列させられ
    た構成であることを特徴とする請求項1記載の多心光テ
    ープファイバ心線の分岐部。
  3. 【請求項3】前記共通の被覆は、前記複数の単心光ファ
    イバ心線を分岐する終端において前記2群に分割された
    複数の単心光ファイバ心線に対応してスリットを形成さ
    れており、 前記整列板は、前記多心光テープファイバ心線側の一端
    が前記スリットに挿入された構成であることを特徴とす
    る請求項2記載の多心光テープファイバ心線の分岐部。
  4. 【請求項4】前記整列板は、前記スリットに挿入された
    前記一端が薄く、他端が厚く構成されたことを特徴とす
    る請求項3記載の多心光テープファイバ心線の分岐部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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