JP2001280507A - シール材、シール材製造用型、並びに、シール用複合体及びその製造方法 - Google Patents

シール材、シール材製造用型、並びに、シール用複合体及びその製造方法

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JP2001280507A
JP2001280507A JP2000092023A JP2000092023A JP2001280507A JP 2001280507 A JP2001280507 A JP 2001280507A JP 2000092023 A JP2000092023 A JP 2000092023A JP 2000092023 A JP2000092023 A JP 2000092023A JP 2001280507 A JP2001280507 A JP 2001280507A
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JP
Japan
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sealing
sealing material
composite
cover member
mold
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Application number
JP2000092023A
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English (en)
Inventor
Yasushi Imai
康 今井
Naruhiko Mashita
成彦 真下
Yoshihiro Yamamoto
祐宏 山本
Matsumura Shibata
松邨 柴田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低硬度で簡便に成形でき、防塵性・防水性等
に優れ、カバー部材との接着性が良好で剥離を生ずるこ
とがなく、高性能なガスケットとして使用し得るシール
材を備えてなり、該シール材とカバー部材との接着性に
優れ、耐久性に優れるシール用複合体を提供する。 【解決手段】 カバー部材上の周囲に延長されたシール
材を有してなり、前記シール材の延長方向と略直交方向
における該シール材の断面において、前記カバー部材と
の接触部の長さをLpとし、前記カバー部材との非接触
部の長さをLmとした時、(Lm/Lp)が3以下であ
る部分が、前記シール材の全長に対し50%以上存在す
ることを特徴とするシール用複合体である。前記(Lm
/Lp)が3以下である部分が、前記シール材の全長に
対し均等に存在する態様、前記シール材がテーパー面を
有する態様、などが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ、携帯電話、コンピューター等の情報通信機器、
冷蔵庫、掃除機等の家電製品、自動車灯具等の自動車部
品などの防塵・防水用のガスケットとして好適なシール
材、該シール材を製造するためのシール材製造用型、並
びに、前記シール材を備えてなり、耐久性に優れ、剥離
を生ずることがないシール用複合体及びその効率的な製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ、携帯電話、コ
ンピューター等の情報通信機器、冷蔵庫、掃除機等の家
電製品、自動車灯具等の自動車部品などの防塵・防水用
のガスケットとして、種々のシール材が提供されてきて
いる。前記シール材は、一般にカバー部材と一体化され
て使用されるが、従来においては、該シール材と該カバ
ー部材との接着性が十分でなく、剥離が生ずる等の問題
がある。そして、前記シール材を前記カバー部材に一体
化させる場合、従来においては、該カバー部材上に接着
剤を塗布した後、あるいは該カバー部材上に溝や貫通孔
を設けた後、該カバー部材上に成形型を用いてシール材
を射出成形させることにより、前記接着剤による接着効
果あるいはアンカー効果等により該シール材を前記カバ
ー部材上に一体化させていた。しかし、これらの場合、
前記成形型の脱型時に、前記シール材が前記カバー部材
から剥離する、あるいはズレてしまう等の問題があり、
これらが生じなかったとしても使用を重ねるうちに前記
シール材が前記カバー部材から剥離する、あるいはズレ
てしまう等の問題がある。低硬度で簡便に成形でき、防
塵性・防水性等に優れ、カバー部材との接着性が良好で
剥離を生ずることがなく、高性能なガスケットとして使
用し得るシール材、該シール材を効率良く製造するため
のシール材製造用型、並びに、該シール材を備えてな
り、該シール材とカバー部材との接着性に優れ、耐久性
に優れるシール用複合体、及び該シール用複合体を効率
良く、簡便に製造し得る製造方法は、未だ提供されてい
ないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを目
的とする。即ち、本発明は、低硬度で簡便に成形でき、
防塵性・防水性等に優れ、カバー部材との接着性が良好
で剥離を生ずることがなく、高性能なガスケットとして
使用し得るシール材、該シール材を効率良く製造するた
めのシール材製造用型、並びに、該シール材を備えてな
り、該シール材とカバー部材との接着性に優れ、耐久性
に優れるシール用複合体、及び該シール用複合体を効率
良く、簡便に一体成形し得る製造方法、を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】<1> カバー部材上の
周囲に延長されたシール材を有してなり、前記シール材
の延長方向と略直交方向における該シール材の断面にお
いて、前記カバー部材との接触部の長さをLpとし、前
記カバー部材との非接触部の長さをLmとした時、(L
m/Lp)が3以下である部分が、前記シール材の全長
に対し50%以上存在することを特徴とするシール用複
合体である。 <2> (Lm/Lp)が3以下である部分が、前記シ
ール材の全長に対し80%以上存在する前記<1>に記
載のシール用複合体である。 <3> (Lm/Lp)が3以下である部分が、前記シ
ール材の全長に対し均等に存在する前記<1>又は<2
>に記載のシール用複合体である。 <4> シール材がテーパー面を有する前記<1>から
<3>のいずれかに記載のシール用複合体である。 <5> シール材が、カバー部材上に配置した型を用い
た射出成形により直接、該カバー部材上に一体形成され
る前記<1>から<4>のいずれかに記載のシール用複
合体である。 <6> シール材の硬度が、JIS K6253に準拠
し、タイプAデュロメーターで測定した値で70°以下
である前記<1>から<5>のいずれかに記載のシール
用複合材である。 <7> シール材の圧縮永久歪み率が、JIS K62
62に準拠し、25%圧縮下で70℃、22時間放置後
に測定した値で50%以下である前記<1>から<6>
のいずれかに記載のシール用複合体である。 <8> シール材が、ビニル芳香族化合物を主体とする
重合体ブロックを少なくとも一つ、及び共役ジエン化合
物を主体とする重合体ブロックを少なくとも一つを有
し、水素添加してなる水添ブロック共重合体を、含む熱
可塑性エラストマー組成物で形成される前記<1>から
<7>のいずれかに記載のシール用複合体である。 <9> シール材が、(a)ビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックを少なくとも一つ、及び共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックを少なくとも一つ
を含み、水素添加してなる水添ブロック共重合体100
重量部と、(b)40℃における動粘度が300mm2
/s以上である非芳香族系ゴム用軟化剤50〜200重
量部と、(c)ポリプロピレンを主成分とするポリオレ
フィン系樹脂5〜100重量部と、を含む熱可塑性エラ
ストマー組成物で形成される前記<1>から<7>のい
ずれかに記載のシール用複合体である。 <10> ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
ックが、ポリスチレンであり、水添ブロック共重合体に
おけるポリスチレンの比率が20〜40重量%である前
記<8>又は<9>に記載のシール用複合体である。 <11> ポリプロピレンを主成分とするポリオレフィ
ン系樹脂が、1550〜1950cm-1に吸収帯を持つ
官能基を有する前記<9>に記載のシール用複合体であ
る。 <12> カバー部材が金属製である前記<1>から<
11>のいずれかに記載のシール用複合体である。 <13> ガスケットとして用いられる前記<1>から
<12>のいずれかに記載のシール用複合体である。
【0005】<14> カバー部材上にシール材を有し
てなるシール用複合体に用いられるシール材であって、
その延長方向と略直交方向における該シール材の断面に
おいて、前記カバー部材に接触される接触部の長さをL
pとし、前記カバー部材と接触しない非接触部の長さを
Lmとした時、(Lm/Lp)が3以下である部分が、
全長に対し50%以上存在することを特徴とするシール
材である。 <15> 前記<14>に記載のシール材を製造するシ
ール材製造用型であって、溝部を有してなり、その延長
方向と略直交方向における該シール材製造用型の断面に
おいて、前記溝部の開口部の長さをLpとし、前記溝部
の前記開口部を除く非開口部の長さをLmとした時、
(Lm/Lp)が3以下である部分が、該シール材製造
用型の全長に対し50%以上存在することを特徴とする
シール材製造用型である。 <16> カバー部材上に、前記<15>に記載のシー
ル材製造用型をその溝部が対向するようにして配置し、
該シール材を射出成形することを特徴とするシール用複
合体の製造方法である。
【0006】前記<1>に記載のシール用複合体は、カ
バー部材上の周囲に延長されたシール材を有してなる。
該シール材は、前記シール材の延長方向と略直交方向に
おける該シール材の断面において、前記カバー部材との
接触部の長さをLpとし、前記カバー部材との非接触部
の長さをLmとした時、(Lm/Lp)が3以下である
部分を有する。この部分においては、前記シール材と前
記カバー部材との接触面積が大きく、両者の接着強度が
大きい。この部分が、前記シール材の全長に対し50%
以上存在するので、該シール用複合体においては、前記
シール部材が前記カバー部材からズレ乃至剥離すること
が効果的に抑制され、耐久性に優れる。
【0007】前記<2>に記載のシール用複合体は、前
記<1>において、前記(Lm/Lp)が3以下である
部分が、前記シール材の全長に対し80%以上存在す
る。このため、該シール用複合体においては、前記シー
ル部材が前記カバー部材からズレ乃至剥離することが更
に効果的に抑制され、耐久性に優れる。
【0008】前記<3>に記載のシール用複合体は、前
記<1>又は<2>において、前記(Lm/Lp)が3
以下である部分、即ち、前記シール材と前記カバー部材
との接触面積が大きく、両者の接着強度が大きい部分
が、前記シール材の全長に対し均等に存在する。このた
め、該シール用複合体においては、剥離し易い部分が偏
在せず、前記シール部材が前記カバー部材からズレ乃至
剥離することが効果的に抑制され、耐久性に優れる。
【0009】前記<4>に記載のシール用複合体は、前
記<1>から<3>のいずれかにおいて、前記シール材
がテーパー面を有する。このため、該シール用複合体を
他の部材に押圧した状態で当接させると、その押圧力が
該シール材における前記他の部材との接触面に集中し、
該接触面が該他の部材と気密に密着する。このため、該
シール用複合体は、防塵性・防水性等に優れる。
【0010】前記<5>に記載のシール用複合体は、前
記<1>から<4>のいずれかにおいて、前記シール材
が、カバー部材上に配置した型を用いた射出成形により
直接、該カバー部材上に一体形成される。このため、該
シール用複合体は、その成形が簡便であり、量産性に優
れ、しかも脱型の際に前記シール材が前記カバー部材か
らズレ乃至剥離してしまうことがない。
【0011】前記<6>に記載のシール用複合材は、前
記<1>から<5>のいずれかにおいて、前記シール材
の硬度が、JIS K6253に準拠し、タイプAデュ
ロメーターで測定した値で70°以下である。このた
め、該シール用複合体は、そのシール材が低硬度である
ので、該シール用複合体を他の部材に押圧した状態で当
接させた時、該シール材が容易に変形し該他の部材と気
密に密着する。その結果、該シール用複合体は、防塵性
・防水性等に優れる。
【0012】前記<7>記載のシール用複合体は、前記
<1>から<6>のいずれかにおいて、前記シール材の
圧縮永久歪み率が、JIS K6262に準拠し、25
%圧縮下で70℃、22時間放置後に測定した値で50
%以下である。このため、該シール用複合体は、そのシ
ール材がへたり難く、長期使用によっても他の部材と気
密に密着可能である。その結果、該シール用複合体は、
長期にわたって防塵性・防水性等に優れる。
【0013】前記<8>に記載のシール用複合体は、前
記<1>から<7>のいずれかにおいて、前記シール材
が、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックを
少なくとも一つ、及び共役ジエン化合物を主体とする重
合体ブロックを少なくとも一つを有し、水素添加してな
る水添ブロック共重合体を、含む熱可塑性エラストマー
組成物で形成される。このため、該シール用複合体は、
そのシール材が低硬度であり、へたり難く、長期使用に
よっても他の部材と気密に密着可能である。その結果、
該シール用複合体は、長期にわたって防塵性・防水性等
に優れる。
【0014】前記<9>に記載のシール用複合体は、前
記<1>から<8>のいずれかにおいて、前記シール材
が、(a)ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロ
ックを少なくとも一つ、及び共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックを少なくとも一つを含み、水素添加
してなる水添ブロック共重合体100重量部と、(b)
40℃における動粘度が300mm2/s以上である非
芳香族系ゴム用軟化剤50〜200重量部と、(c)ポ
リプロピレンを主成分とするポリオレフィン系樹脂5〜
100重量部と、を含む熱可塑性エラストマー組成物で
形成される。このため、該シール用複合体は、そのシー
ル材が低硬度であり、へたり難く、長期使用によっても
他の部材と気密に密着可能である。その結果、該シール
用複合体は、長期にわたって防塵性・防水性等に優れ
る。
【0015】前記<10>に記載のシール用複合体は、
前記<8>又は<9>において、前記ビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックが、ポリスチレンであ
り、水添ブロック共重合体におけるポリスチレンの比率
が20〜40重量%である。このため、該シール用複合
体は、そのシール材が低硬度であり、へたり難く、長期
使用によっても他の部材と気密に密着可能である。その
結果、該シール用複合体は、長期にわたって防塵性・防
水性等に優れる。
【0016】前記<11>に記載のシール用複合体は、
前記<9>において、ポリプロピレンを主成分とするポ
リオレフィン系樹脂が、1550〜1950cm-1に吸
収帯を持つ官能基を有する。この場合、該ポリオレフィ
ン系樹脂を含む熱可塑製エラストマー組成物で形成され
たシール材は、前記カバー部材との接着性が良好である
ため、前記カバー部材上に接着剤を塗布したり、前記カ
バー部材上に貫通孔や溝等を形成する必要がなく、成形
時に該カバー部材上に容易にかつ確実に一体化される。
そして、該シール材は、低硬度であり、へたり難く、長
期使用によっても他の部材と気密に密着可能である。そ
の結果、該シール用複合体は、長期にわたって防塵性・
防水性等に優れる。
【0017】前記<12>に記載のシール用複合体は、
前記<1>から<11>のいずれかにおいて、前記カバ
ー部材が金属製であるので、該シール用複合体を他の部
材に強く押圧しても変形等することがなく、機械的強度
に優れ、耐久性等にも優れる。
【0018】前記<13>に記載のシール用複合体は、
前記<1>から<12>のいずれかにおけるシール用複
合体であって、ガスケットとして用いられる。このガス
ケットは、防塵性・防水性等に優れる。
【0019】前記<14>に記載のシール材は、カバー
部材上にシール材を有してなるシール用複合体に用いら
れるシール材であって、その延長方向と略直交方向にお
ける該シール材の断面において、前記カバー部材に接触
される接触部の長さをLpとし、前記カバー部材と接触
しない非接触部の長さをLmとした時、(Lm/Lp)
が3以下である部分が、全長に対し50%以上存在す
る。この部分においては、前記シール材を前記カバー部
材に接触させる際の接触面積を大きくとることができ、
両者の接着強度を大きくすることができる。
【0020】前記<15>に記載のシール材製造用型
は、溝部を有してなり、その延長方向と略直交方向にお
ける該シール材製造用型の断面において、前記溝部の開
口部の長さをLpとし、前記溝部の前記開口部を除く非
開口部の長さをLmとした時、(Lm/Lp)が3以下
である部分が、該シール材製造用型の全長に対し50%
以上存在する。このため、該シール材製造用型を用いる
と、前記<13>に記載のシール材が簡単にかつ容易に
製造される。しかも、該シール材を他の部材上に一体形
成した場合においても、脱型時に該シール材がズレ乃至
剥離することがない。
【0021】前記<16>に記載のシール用複合体の製
造方法においては、前記カバー部材上に、前記<15>
に記載のシール材製造用型をその溝部が対向するように
して配置し、シール材を射出成形する。前記シール材製
造用型の脱型時において、シール材がカバー部材からズ
レ乃至剥離することがない。その結果、前記<14>に
記載のシール材をカバー部材に一体成形してなるシール
用複合体が、簡単にかつ容易に、効率良く製造される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシール用複合体及
びその製造方法を説明し、本発明のシール材及びシール
材製造用型についても併せて説明する。
【0023】(シール用複合体)本発明のシール用複合
体は、カバー部材とシール材とを有してなる。
【0024】−カバー部材−前記カバー部材としては、
特に制限はなく、用途や目的に応じて適宜その材質、形
状、構造、大きさ等について適宜選択することができ
る。前記材質としては、耐久性、機械的強度に優れたも
のが好ましく、金属が特に好ましい。前記形状として
は、板状が一般的である。
【0025】前記カバー部材として好適に用いられる金
属板としては、例えば、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、ア
ルミニウム/亜鉛合金めっき鋼板、ステンレス鋼板、ア
ルミニウム板、アルミニウム合金板、マグネシウム板、
マグネシウム合金板、などが挙げられる。
【0026】これらの金属板の中でも、安価で耐蝕性に
優れる点で、無電解ニッケルめっき処理を施した金属板
が特に好ましい。前記無電解ニッケルめっき処理の方法
としては、従来から金属に適用されている公知の方法が
挙げられ、例えば、硫酸ニッケル、次亜リン酸ナトリウ
ム、乳酸、プロピオン酸などを適当な割合で含有し、p
Hが4.0〜5.0程度で、温度が85〜95℃程度で
ある水溶液を含む無電解ニッケルめっき浴中に、前記金
属板を浸漬する方法、などが好適に挙げられる。
【0027】前記カバー部材の厚みとしては、用途や目
的に応じて適宜選択することができるが、通常0.1〜
2mm程度であり、0.2〜lmmが好ましい。
【0028】−シール材−前記シール材は、前記カバー
部材上の周囲に延長された状態で形成される。前記シー
ル材は、通常、前記カバー部材上の周囲に、閉じた環状
に形成されるが、巻回状に形成されていてもよい。
【0029】前記シール材は、その延長方向(伸張方向
乃至軸方向)と略直交方向における断面において、前記
カバー部材との接触部の長さをLpとし、前記カバー部
材との非接触部の長さをLmとした時、(Lm/Lp)
が3以下である部分が、その全長に対し50%以上存在
していることが必要であり、80%以上存在しているこ
とが好ましい。なお、前記カバー部材との非接触部の長
さ(Lm)に関し、前記断面に凸部が2以上ある場合、
該凸部間における長さについては、隣接する該凸部同士
の最短距離を意味するものとする。
【0030】前記(Lm/Lp)が3以下である部分
が、その全長に対し50%未満であると、該シール材と
前記カバー部材との接着力(状態)が十分でなく、両者
の界面に剥離が生ずることがある。一方、その全長に対
し50%以上であると、そのようなことはなく、更に8
0%以上であると、両者の接着力が極めて良好であり、
剥離が生じ難い点で有利である。
【0031】前記シール材においては、前記(Lm/L
p)が3以下である部分が、その全長に対し均等に存在
しているのが好ましい。この場合、該シール材と前記カ
バー部材との接着力が極めて良好であり、剥離が生じ難
い点で有利である。
【0032】前記シール材は、その表面として、前記カ
バー部材と密接可能な部分を少なくとも有していればよ
く、他の表面の形状としては制限はなく、目的に応じて
適宜選択することができるが、その延長方向(伸張方向
乃至軸方向)と略直交方向における断面形状が、三角
形、四角形、台形等の角形、真円形、楕円形等の円形、
直線と曲線との組合せからなる形状、などのいずれであ
ってもよい。なお、該断面形状の具体例としては、図1
から図10に示すものが好適に挙げられる。これらの断
面形状の中でも、前記カバー部材との接触幅よりも、該
シール用複合体と当接させる他の部材との接触幅の方が
短くなる形状が好ましく、該シール材がテーパー面を有
する態様となる台形がより好ましい。これらの場合、該
シール用複合体を他の部材に当接させる際の押圧力によ
り、該シール材が容易に変形し前記他の部材上に密着可
能である点で有利である。
【0033】前記断面形状が、テーパー面を有する態様
となる台形である場合には、該テーパー面の傾斜角度と
しては、3°以上が好ましく、3〜30°がより好まし
く、3〜15°が特に好ましい。前記傾斜角度が、3°
未満であると、該シール材と、他の部材との接着性が劣
ることがあり、該シール材を該他の部材に気密に接着さ
せるのにより大きな押圧力が必要になる。
【0034】前記シール材の硬度としては、JIS K
6253に準拠し、タイプAデュロメーターで測定した
値で、70°以下が好ましく、60°以下がより好まし
い。前記硬度が70°を超えると、該シール材が高硬度
であり、該シール用複合体の前記他の部材との密着性が
十分でないことがあり、防塵性・防水性等に劣ることが
ある。
【0035】前記シール材の圧縮永久歪み率としては、
JIS K6262に準拠し、25%圧縮下で70℃、
22時間放置後に測定した値で50%以下が好ましく、
35%以下がより好ましい。前記圧縮永久歪み率が50
%を超えると、該シール材がへたり易くなる傾向があ
り、長期にわたる防塵性・防水性等に劣ることがある。
【0036】前記シール材は、弾性材で形成され、低硬
度の材料で形成されるのが好ましく、熱可塑性エラスト
マー組成物で形成されるのがより好ましい。前記熱可塑
性エラストマー組成物としては、水添ブロック共重合体
を含むのが好ましく、(a)水添ブロック共重合体10
0重量部と、(b)40℃における動粘度が300mm
2/s以上である非芳香族系ゴム用軟化剤50〜200
重量部と、(c)ポリプロピレンを主成分とするポリオ
レフィン系樹脂5〜100重量部と、を含むものがより
好ましい。
【0037】前記水添ブロック重合体としては、特に制
限はないが、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロックを少なくとも一つ、及び共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックを少なくとも一つを有し、水素添
加してなるものが好ましく、前記ビニル芳香族化合物を
主体とする重合体ブロックがポリスチレンであり、該水
添ブロック共重合体におけるポリスチレンの比率が20
〜40重量%であるものがより好ましい。
【0038】前記水添ブロック共重合体としては、例え
ば、ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合
体、ポリイソプレンとポリスチレンとのブロック共重合
体、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエン・ランダ
ム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合体、をそ
れぞれ水添して得られるものが挙げられ、スチレン−ブ
タジエン−スチレン・ブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレン・ブロック共重合体、又は、スチレ
ン−ブタジエン/イソプレン−スチレン・ブロック共重
合体、をそれぞれ水添して得られものが好適に挙げられ
る。前記水添ブロック共重合体の具体例としては、結晶
性ポリエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合
体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブ
ロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/プ
ロピレン−スチレンのトリブロック共重合(SEP
S)、スチレン−エチレンプロピレン/エチレンブチレ
ン−ステレン・ブロック共重合体、などが挙げられる。
これらの中でも、SEBS、SEPS又はスチレン−エ
チレンプロピレン/エチレンブテレン−スチレン・ブロ
ック共重合体が好ましい。
【0039】前記水添ブロック共重合体の重量平均分子
量としては、通常、15万以上であり、25〜40万程
度が好ましい。前記重量平均分子量が15万未満である
と、軟化剤のブリードが著しく、圧縮永久歪みが大き
く、実際の使用には耐えないという不都合が生じる。
【0040】前記水添ブロック共重合体が非晶質スチレ
ンブロックを含む場合、該スチレンブロックの含有量と
しては、10〜70重量%程度であり、15〜60重量
%が好ましく、20〜40重量%がより好ましい。ま
た、前記非晶質スチレンブロック部のガラス転移温度
(Tg)としては、60℃以上程度であり、80℃以上
が好ましい。また、該非晶質スチレンブロックは、前記
水添ブロック共重合体における両末端に存在することが
好ましく、この場合、該両末端の非晶質スチレンブロッ
クを連結する部分の重合体としては、非晶質のものが好
ましく、例えば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジ
エン重合体、イソプレン重合体、等の水添物が挙げら
れ、これらは、ブロック共重合体であってもよいし、ラ
ンダム共重合体であってもよい。
【0041】前記水添ブロック共重合体は、1種単独で
使用してもよいし、二種以上を併用してもよく、後者の
場合、分子量やスチレン量の異なる共重合体をブレンド
することにより、成形時の流動性を改良することができ
る。
【0042】前記水添ブロック共重合体は、市販品を好
適に使用することができ、該市販品としては、(株)ク
ラレ製「セブトン(商品名)」シリーズ、シェル化学
(株)製「クレイトンG(商品名)」シリーズ、旭化成
(株)製「タフテック(商品名)」シリーズ、等が挙げ
られる。
【0043】前記非芳香族系ゴム用軟化剤は、前記水添
ブロック共重合体を低硬度化させる目的で添加され、4
0℃における動粘度が300mm2/s以上であるもの
が好ましく、300〜10000mm2/sであるもの
がより好ましい。前記40℃における動粘度が300m
2/s未満であると、揮発による組成物の重量減やブ
リードが著しく、実際の使用に耐えないという不都合が
生じ得る。
【0044】前記非芳香族系ゴム用軟化剤の重量平均分
子量としては、20000未満が好ましく、10000
以下がより好ましく、5000以下が特に好ましい。
【0045】前記非芳香族系ゴム用軟化剤としては、通
常、室温で液体又は液体のものが好適に用いられ、例え
ば、鉱物油系、植物油系、合成油系などの各種非芳香族
系ゴム用軟化剤の中から適宜選択することができる。前
記鉱物油系の例としては、ナフテン系、パラフィン系な
どのプロセス油、などが挙げられる。前記植物油系の例
としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大
豆油、パーム油、椰子油、落花生油、木ろう、パインオ
イル、オリーブ油、などが挙げられる。
【0046】これらの中でも、前記鉱物油系のナフテン
系オイル、パラフィン系オイル、及び前記合成油系のポ
リイソブチレン系オイルから選択される少なくとも1種
であって、その数平均分子量が450〜5000である
ものが特に好ましい。これらの非芳香族系ゴム用軟化剤
は、一種単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であ
れば二種以上を混合して用いてもよい。
【0047】前記非芳香族系ゴム用軟化剤の配合量とし
ては、前記水添ブロック共重合体の分子量及び該水添ブ
ロック共重合体に添加される他の成分の種類等に応じて
異なり、一概に規定することはできないが、前記水添ブ
ロック共重合体100重量部に対し、50〜200重量
部が好ましく、100〜200重量部がより好ましく、
100〜150重量部が特に好ましい。前記配合量が、
50重量部未満であると、前記水添ブロック共重合体の
低硬度化が十分でなく、前記熱可塑性エラストマー組成
物が柔軟性に劣るおそれがあり、200重量部を超える
と、該非芳香族系ゴム用軟化剤がブリードし易くなり、
かつ前記熱可塑性エラストマー組成物の機械的強度が低
下するおそれがある。
【0048】前記非芳香族系ゴム用軟化剤は、市販品を
好適に使用することができ、該市販品としては、出光興
産(株)製「ダイアナプロセスオイル(商品名)」シリ
ーズ、日本サン石油(株)製「サンバー(商品名)」シ
リーズ、「サンセン(商品名)」シリーズ、三井化学
(株)製「ルーカント(商品名)」シリーズ、等が好適
に挙げられる。
【0049】前記ポリオレフィン系樹脂は、前記熱可塑
性エラストマー組成物の加工性、耐熱特性等の向上を図
る目的で添加され、該ポリオレフィン系樹脂としては、
アイソタクチックポリプロピレン、プロピレンと他の少
量のα一オレフィンとの共重合体(例えば、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン/4−メチル−1−ペ
ンテン共重合体)などが挙げられ、また、ポリプロピレ
ンに無水マレイン酸やアクリル酸などをグラフトしたも
のや共重合したものは、前記カバー部材との馴染みが良
くなり、より効果的なガスケット性能に優れたものにす
ることができる点で好ましい。
【0050】前記ポリオレフィン系樹脂は、1550〜
1950cm-1に吸収帯を持つ官能基を有するのが好ま
しい。この場合、該ポリオレフィン系樹脂を含む前記熱
可塑性エラストマー組成物は、低硬度となり、前記カバ
ー部材の材質が金属等であっても該カバー部材上に容易
に接着可能な点で好ましい。前記1550〜1950c
-1に吸収帯を持つ官能基は、ポリマーに結合した官能
基であり、該官能基としては、例えば、無水マレイン
酸、アクリル酸、アミド、カルボン酸エステル、などが
挙げられる。なお、純粋なポリオレフィンは、1550
〜1950cm-1に吸収帯を持たない。詳しくは「高分
子分析ハンドブック」に記載がある。
【0051】前記ポリオレフィン系樹脂は、市販品を好
適に使用することができ、該市販品としては、エクソン
化学社製:ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプ
ロピレン、日本ポリケム社製:ポリプロピレン、等のポ
リプロピレン、三洋化成社製:ユーメックス(商品名)
シリーズ、三井デュポン社製:ニュクレル(商品名)シ
リーズ、ユニロイヤル社製:ポリボンド(商品名)シリ
ーズ、エクソン化学社製:エクセラー(商品名)シリー
ズ、等の官能基を有するポリオレフィン、などが挙げら
れる。
【0052】前記ポリオレフィン系樹脂として、ポリプ
ロピレンの共重合体、好ましくはアイソタクチックポリ
プロピレンの共重合体を用いる場合、そのMFR(JI
SK7210に準拠、210℃、2.16kg荷重下)
が0.lg/10分以上であるのが好ましく、0.5g
/10分以上であるのがより好ましい。
【0053】前記ポリオレフィン系樹脂の前記熱可塑性
エラストマー組成物における配合量としては、前記水添
ブロック共重合体100重量部に対し、5〜100重量
部が好ましく、5〜50重量部がより好ましく、5〜3
0重量部が特に好ましい。前記配合量が、100重量部
を超えると、得られる熱可塑性エラストマー組成物が高
硬度になり過ぎるため好ましくない。
【0054】前記ポリオレフィン系樹脂は、1種単独で
使用してもよいし、2種以上を併用してもよいが、更に
ポリスチレン樹脂と併用してもよい。前記ポリスチレン
樹脂としては、公知の製造方法、例えばラジカル重合
法、イオン重合法等のいずれで得られたものであっても
よい。前記ポリスチレン樹脂の数平均分子量としては、
5000〜500000が好ましく、l0000〜20
0000がより好ましい。前記ポリスチレン樹脂の分子
量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)〕としては、5以下が好まし
い。
【0055】前記ポリスチレン樹脂の具体例としては、
ポリスチレン、スチレン単位含有量60重量%以上のス
チレン−ブタジエン・ブロック共重合体、ゴム補強ポリ
スチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−t−ブチ
ルスチレン、などが挙げられる。これらは、1種単独で
使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、更に、
これらを構成するモノマーの混合物を重合して得られる
共重合体であってもよい。
【0056】前記ポリオレフィン系樹脂にポリスチレン
樹脂を併用すると、該ポリスチレン樹脂を併用しない場
合と比べて、得られる熱可塑性エラストマー組成物が高
硬度化する傾向がある。したがって、前記ポリスチレン
樹脂の配合比率を適宜選択することにより、所望の硬度
の熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。前
記ポリオレフィン系樹脂と前記ポリスチレン樹脂との比
率としては、95/5〜5/95(重量比)であるのが
好ましい。
【0057】前記熱可塑性エラストマー組成物の硬度を
低下させるには、前記非芳香族系ゴム用軟化剤の量が多
く、前記水添ブロック共重合体の量が少なくなるように
すればよく、該非芳香族系ゴム用軟化剤と、該水添ブロ
ック共重合体を構成する前記共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックと、の各々の溶解度パラメーター値
δ=(ΔE/V)1/2(ΔE=モル蒸発エネルギー、V
=モル体積)の差が、3.0以下であるのが好ましく、
2.5以下であるのがよリ好ましく、1.0以下である
のが特に好ましい。前記溶解度パラメーター値の差が、
3.0を超えると、前記両材料の相溶性のにより、前記
非芳香族系ゴム用軟化剤が多量に保持され難くなる傾向
があり、得られる熱可塑性エラスマー組成物を低硬度化
させることができないことがあり、また、該非芳香族系
ゴム用軟化剤のブリードが発生し易くなるため好ましく
ない。
【0058】前記熱可塑性エラストマー組成物には、シ
ール材の圧縮永久歪みを改善する等の目的で、所望によ
り、公知のポリフェニレンエーテル樹脂を配合すること
ができる。
【0059】前記ポリフェニレンエーテル樹脂として
は、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エテル−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2、6−ジフェニル
−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−
6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)な
どが挙げられ、また、2,6−ジメチルフェノールと1
価のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフ
ェノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共
重合体等のポリフェエレンエーテル共重合体も用いるこ
とができる。これらの中でも、ポリ(2,6−ジメチル
−1,4−フェニレンエーテル)や2,6−ジメチルフ
ェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重
合体が好ましく、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)がよろ好ましい。
【0060】前記ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量
としては、目的に応じて適宜選択することができ、前記
熱可塑性エラストマー組成物100重量部に対し、10
〜250重量部程度が好ましい。前記配合量が、250
重量部を超えると、該熱可塑性エラストマー組成物が高
硬度化するおそれがあり、10重量部未満であると、該
熱可塑性エラストマー組成物の圧縮永久歪みの改善効果
が十分でないことがある。
【0061】前記熱可塑性エラストマー組成物は、クレ
ー、珪藻土、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、金属酸化物、マイカ、グラファイ
ト、水酸化アルミニウムなどのりん片状無機系添加剤、
各種の金属粉、ガラス粉、セラミックス粉、粒状又は粉
末ポリマー等の粒状又は粉末状固体充填材、その他の各
種の天然又は人工の短繊維、長繊維(例えば、ガラスフ
ァイバー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファ
イバー等)などを含んでいてもよい。
【0062】また、前記熱可塑性エラストマー組成物
は、中空フィラー、例えば、ガラスバルーンなどの無機
中空フィラー、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン共重合体などからなる有機中空フィラーを含んでいて
もよい。この場合、該熱可塑性エラストマー組成物の軽
量化を図ることができる。また、前記熱可塑性エラスト
マー組成物は、各種発泡剤を含んでいてもよく、混合時
等に機械的に気体が混入されていてもよい。この場合
も、該熱可塑性エラストマー組成物の軽量化を図ること
ができる。
【0063】更に、前記熱可塑性エラストマー組成物
は、必要に応じて、難燃剤、抗菌剤、ヒンダードアミシ
系光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、クマ
ロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノール−テル
ペン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体、などの各種
粘着付与剤(タッキファイヤー)、レオストマーB(商
品名:理研ビニル社製)などの各種接着性エラストマ
ー、ハイブラー(商品名:クラレ社製、ビニル−ポリイ
ソプレンブロックの両末端にポリスチレンブロックが連
結したブロック共重合体)、ノーレックス(商品名:日
本ゼオン社製、ノルボルネンを開環重合して得られるポ
リノルボルネン)などの他の熱可塑性エラストマー又は
樹脂などを含んでいてもよい。
【0064】前記熱可塑性エラストマー組成物の製造と
しては、特に制限はなく、公知の方法の中から適宜選択
することができ、例えば、前記各成分及び適宜選択した
添加剤成分を加熱混練機、例えば一軸押出機、二軸押出
機、ロール、バンバリーミキサー、プラベンダー、ニー
ダー、高剪断型ミキサーなどを用いて溶融混練りし、更
に所望により有機パーオキサイドなどの架橋剤、架橋助
剤などを添加したり、又は、これら必要な成分を同時に
混合し、加熱溶融混練りすることにより、容易に製造す
ることができる。
【0065】前記架橋剤としては、有機パーオキサイド
が好適に挙げられ、具体的には、例えば、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサ
ン;2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)−へキサン;t―ブチルパーオキシベンゾエー
ト;ジクミルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオ
キサイド;ジイソプロピルベンゾハイドロパーオキサイ
ド;1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)−ベンゼン;ベンゾイルパーオキサイド;1、1,
1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンなどが挙げられる。前記架橋助剤と
しては、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、エチレンジメタクリレート、
ジアリルフタレート、キノンジオキシム、フェニレンビ
スマレイミド、ポリエチレングリコールジメタクリレー
トなどが挙げられる。前記架橋剤及び架橋助剤は、前記
熱可塑性エラストマー組成物100重量部に対し、0.
1〜5重量部の範囲で配合することにより、任意に架橋
度を調整することができる。これらは、1種単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0066】−シール材の製造− 前記シール材の製造は、公知の樹脂成形方法に従って行
うことができるが、例えば、成形型を用いて前記熱可塑
性エラストマー組成物を射出成形することにより好適に
行うことができる。なお、前記射出成形の条件として
は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することが
できる。
【0067】前記成形型としては、例えば、本発明のシ
ール材製造用型が特に好ましい。
【0068】(シール材製造用型)前記本発明のシール
材製造用型は、溝部を有してなり、その延長方向と略直
交方向における該シール材製造用型の断面において、前
記溝部の開口部の長さをLpとし、前記溝部の前記開口
部を除く非開口部の長さをLmとした時、(Lm/L
p)が3以下である部分が、該シール材製造用型の全長
に対し50%以上存在する。前記溝部の断面形状として
は、前記図1から図10に示す形状が挙げられる。前記
シール材製造用型は、前記本発明のシール材、前記本発
明のシール用複合体における前記シール材、の製造に好
適に使用することができる。
【0069】前記シール材製造用型を用いると、簡単に
かつ容易に、しかも効率良く、前記本発明のシール材、
前記本発明のシール用複合体におけるシール材、を製造
することができる。ここで得られる前記カバー部材と一
体化されていない前記本発明のシール材は、前記本発明
のシール用複合体に好適に使用することができる。前記
本発明のシール材は、前記カバー部材の周囲に、適宜選
択した公知の接着剤等を介して該カバー部材に接着する
ことができる。ここで形成される、前記シール材と前記
カバー部材との複合体は、本発明のシール用複合体であ
る。
【0070】本発明のシール材は、低硬度であり、へた
り難く、長期使用によっても他の部材と気密に密着可能
であるので、該シール材を有する本発明のシール用複合
体は、長期にわたって防塵性・防水性等に優れる。本発
明のシール用複合体は、以上のようにして製造してもよ
いが、以下の本発明のシール用複合体の製造方法により
製造するのが好ましい。
【0071】(シール用複合体の製造方法)前記本発明
のシール用複合体の製造方法においては、前記シール材
製造用型をその溝部が対向するようにして前記カバー部
材上に配置し、前記シール材を(前記熱可塑性エラスト
マー組成物を)射出成形する。本発明のシール用複合体
の製造方法によると、前記射出成形により、前記シール
材が前記カバー部材に一体成形されるので、前記シール
材を前記カバー部材に接着する工程が不要であり、簡単
に効率良く前記シール用複合体を量産することができ
る。
【0072】−シール用複合体の用途等− 以上により得られた本発明のシール用複合体は、そのシ
ール材が低硬度であり、へたり難く、長期使用によって
も他の部材と気密に密着可能であるので、長期にわたっ
て防塵性・防水性等に優れる。本発明のシール用複合体
は、各種分野において使用することができるが、ガスケ
ットあるいはパッキングとして気密性が要求される部位
に好適に使用することができ、高い防塵性・防水性が要
求されるハードディスクドライブ用のガスケットとして
特に好適に使用することができる。
【0073】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるもので
はない。
【0074】(実施例1〜3及び比較例1〜3)−熱可
塑性エラストマー組成物の調製−表1に示した組成の組
成物を十分に混練して、各実施例及び各比較例の熱可塑
性エラストマー組成物を調製し、それぞれの物性を評価
し結果を表1に示した。
【0075】−シール用複合体の製造− 前記熱可塑性エラストマー組成物を、前記シール材製造
用型(溝部の開口幅が1mmで深さが1mmである)を
その溝部が、後述の金属板(表1における「金属部」)
に対向するようにして配置し、該シール材製造用型と該
金属部との隙間に向けて射出成形した(200℃で射
出、該シール製造用型から脱型するまでの時間20秒と
した)。そして、図11に示すシール用複合体を製造し
た。このシール用複合体1は、カバー部材2としての金
属板と、カバー部材2上の周囲に一体形成されたシール
材3とを有してなる。
【0076】
【表1】
【0077】表1において、「ポリマー(a1)」は、
重量平均分子量が15万以上であり、ポリスチレン含有
量が30重量%である、(株)クラレ製のセプトン40
77(商品名):スチレン−エチレンプロピレン−スチ
レン・ブロック共重合体を表す。「軟化剤(b1)」
は、非芳香族系ゴム用軟化剤(40℃における動粘度が
380mm2/sであるパラフイン系オイル(出光興産
(株)製:ダイアナプロセスオイルPW380(商品
名))を表す。「ポリマー(c1)」は、重量平均分子
量が3万である、無水マレイン酸変性ポリプロピレン
(変性量:5重量%、三洋化成工業社製の「ユーメック
ス1001」(商品名))を表す。
【0078】また、表1における配合量の数値は「重量
部」を表す。「硬度」は、JIS K6253に準拠
し、タイプAデュロメーターで測定した値を表す。「圧
縮永久歪み率(%)」は、JIS K6262に準拠
し、25%圧縮下で70℃、22時間放置後に測定した
値を表す。「金属部」は、前記カバー部材としての金属
板を意味し、各欄はその材質を表す。「断面形状」は、
シール材の断面形状を意味し、各欄の数は図面の番号に
対応している。
【0079】「接着評価」は、前記シール材製造用型の
脱型時に、カバー部材2とシール材3との界面に剥離が
生じない場合を「○」とし、シール材3が剥離したり、
ズレたりした場合を「×」として評価した。
【0080】表1の結果から明らかなように、比較例1
〜3のシール用複合体においては、いずれもカバー部材
2とシール材3との界面において、前記シール材製造用
型の脱型時において既に剥離が生ずるのが観られた。一
方、実施例1〜3のシール用複合体では、そのような剥
離が生ずるのは観られなかった。
【0081】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができ、低硬度で簡便に成形でき、防
塵性・防水性等に優れ、カバー部材との接着性が良好で
剥離を生ずることがなく、高性能なガスケットとして使
用し得るシール材、該シール材を効率良く製造するため
のシール材製造用型、並びに、該シール材を備えてな
り、該シール材とカバー部材との接着性に優れ、耐久性
に優れるシール用複合体、及び該シール用複合体を効率
良く、簡便に一体成形し得る製造方法、を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図2】図2は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図3】図3は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図4】図4は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図5】図5は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図6】図6は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図7】図7は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図8】図8は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図9】図9は、シール材における、その延長方向と略
直交方向における断面形状の一例を説明するための断面
図である。
【図10】図10は、シール材における、その延長方向
と略直交方向における断面形状の一例を説明するための
断面図である。
【図11】図11は、各実施例及び各比較例で製造した
シール用複合体を説明するための概略説明図である。
【符号の説明】
1 シール用複合体 2 カバー部材 3 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 R Z // B29K 23:00 B29K 23:00 25:00 25:00 B29L 31:26 B29L 31:26 (72)発明者 柴田 松邨 神奈川県鎌倉市関谷903−9 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 AA15 AA17 BA02 BA03 BA04 EA01 EA02 EA03 EA16 EA41 FA06 HA01 HA02 HA03 HA09 HA21 4F206 AH17 AH41 JA07 JB12 JQ81 4H017 AA03 AA04 AB07 AB17 AC02 AC04 AD03 AD06 AE04 AE05 4J002 AE05X BB12Y BB14Y BB15Y BB18X BB20Y BB21Y BC035 BC045 BC085 BC095 BN05Y BP01W BP015 BP03W CH075 FA040 FA100 FD010 FD02X FD140 FD150 GJ02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー部材上の周囲に延長されたシール
    材を有してなり、 前記シール材の延長方向と略直交方向における該シール
    材の断面において、前記カバー部材との接触部の長さを
    Lpとし、前記カバー部材との非接触部の長さをLmと
    した時、(Lm/Lp)が3以下である部分が、前記シ
    ール材の全長に対し50%以上存在することを特徴とす
    るシール用複合体。
  2. 【請求項2】 (Lm/Lp)が3以下である部分が、
    前記シール材の全長に対し80%以上存在する請求項1
    に記載のシール用複合体。
  3. 【請求項3】 (Lm/Lp)が3以下である部分が、
    前記シール材の全長に対し均等に存在する請求項1又は
    2に記載のシール用複合体。
  4. 【請求項4】 シール材がテーパー面を有する請求項1
    から3のいずれかに記載のシール用複合体。
  5. 【請求項5】 シール材が、カバー部材上に配置した型
    を用いた射出成形により直接、該カバー部材上に一体形
    成される請求項1から4のいずれかに記載のシール用複
    合体。
  6. 【請求項6】 シール材の硬度が、JIS K6253
    に準拠し、タイプAデュロメーターで測定した値で70
    °以下である請求項1から5のいずれかに記載のシール
    用複合材。
  7. 【請求項7】 シール材の圧縮永久歪み率が、JIS
    K6262に準拠し、25%圧縮下で70℃、22時間
    放置後に測定した値で50%以下である請求項1から6
    のいずれかに記載のシール用複合体。
  8. 【請求項8】 シール材が、ビニル芳香族化合物を主体
    とする重合体ブロックを少なくとも一つ、及び共役ジエ
    ン化合物を主体とする重合体ブロックを少なくとも一つ
    を有し、水素添加してなる水添ブロック共重合体を、含
    む熱可塑性エラストマー組成物で形成される請求項1か
    ら7のいずれかに記載のシール用複合体。
  9. 【請求項9】 シール材が、 (a)ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
    を少なくとも一つ、及び共役ジエン化合物を主体とする
    重合体ブロックを少なくとも一つを含み、水素添加して
    なる水添ブロック共重合体100重量部と、 (b)40℃における動粘度が300mm2/s以上で
    ある非芳香族系ゴム用軟化剤50〜200重量部と、 (c)ポリプロピレンを主成分とするポリオレフィン系
    樹脂5〜100重量部と、を含む熱可塑性エラストマー
    組成物で形成される請求項1から7のいずれかに記載の
    シール用複合体。
  10. 【請求項10】 ビニル芳香族化合物を主体とする重合
    体ブロックが、ポリスチレンであり、水添ブロック共重
    合体におけるポリスチレンの比率が20〜40重量%で
    ある請求項8又は9に記載のシール用複合体。
  11. 【請求項11】 ポリプロピレンを主成分とするポリオ
    レフィン系樹脂が、1550〜1950cm-1に吸収帯
    を持つ官能基を有する請求項9に記載のシール用複合
    体。
  12. 【請求項12】 カバー部材が金属製である請求項1か
    ら11のいずれかに記載のシール用複合体。
  13. 【請求項13】 ガスケットとして用いられる請求項1
    から12のいずれかに記載のシール用複合体。
  14. 【請求項14】 カバー部材上にシール材を有してなる
    シール用複合体に用いられるシール材であって、 その延長方向と略直交方向における該シール材の断面に
    おいて、前記カバー部材に接触される接触部の長さをL
    pとし、前記カバー部材と接触しない非接触部の長さを
    Lmとした時、(Lm/Lp)が3以下である部分が、
    全長に対し50%以上存在することを特徴とするシール
    材。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のシール材を製造す
    るシール材製造用型であって、溝部を有してなり、 その延長方向と略直交方向における該シール材製造用型
    の断面において、前記溝部の開口部の長さをLpとし、
    前記溝部の前記開口部を除く非開口部の長さをLmとし
    た時、(Lm/Lp)が3以下である部分が、該シール
    材製造用型の全長に対し50%以上存在することを特徴
    とするシール材製造用型。
  16. 【請求項16】 カバー部材上に、請求項15に記載の
    シール材製造用型をその溝部が対向するようにして配置
    し、シール材を射出成形することを特徴とするシール用
    複合体の製造方法。
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