JP2001279765A - 便器洗浄タンク装置 - Google Patents
便器洗浄タンク装置Info
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- JP2001279765A JP2001279765A JP2000096652A JP2000096652A JP2001279765A JP 2001279765 A JP2001279765 A JP 2001279765A JP 2000096652 A JP2000096652 A JP 2000096652A JP 2000096652 A JP2000096652 A JP 2000096652A JP 2001279765 A JP2001279765 A JP 2001279765A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/40—Protecting water resources
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗浄動作後のタンク内の底部に残留する水量
を少なくして節水が図れるとともに、タンクのコンパク
ト化と意匠性の向上が図れる便器洗浄タンク装置を実現
する。 【解決手段】 洗浄水の貯水タンクと、前記貯水タンク
の底部に配設した弁座に離着座する排水弁と、前記排水
弁を引き上げ部材を介して離座操作をする操作手段と、
前記貯水タンク内に洗浄水を供給するためのフロートを
有するボールタップと、前記フロートを前記貯水タンク
内の水位の下降速度より遅い速度で下降させるためのフ
ロート下降遅延手段と、前記操作手段に設けられ操作手
段の操作力が解除した後に前記排水弁が弁座に着座する
までの時間を制御する排水弁着座制御手段とを備えた便
器洗浄タンク装置。
を少なくして節水が図れるとともに、タンクのコンパク
ト化と意匠性の向上が図れる便器洗浄タンク装置を実現
する。 【解決手段】 洗浄水の貯水タンクと、前記貯水タンク
の底部に配設した弁座に離着座する排水弁と、前記排水
弁を引き上げ部材を介して離座操作をする操作手段と、
前記貯水タンク内に洗浄水を供給するためのフロートを
有するボールタップと、前記フロートを前記貯水タンク
内の水位の下降速度より遅い速度で下降させるためのフ
ロート下降遅延手段と、前記操作手段に設けられ操作手
段の操作力が解除した後に前記排水弁が弁座に着座する
までの時間を制御する排水弁着座制御手段とを備えた便
器洗浄タンク装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は水洗式便器に洗浄水
を供給する便器洗浄タンク装置に関する。
を供給する便器洗浄タンク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の大流量洗浄と小流量洗浄を行う水
洗便器の便器洗浄タンク装置として、図７に示すように
底部に図示しない排水口を有する貯水タンク１１と、貯
水タンク１１の上部に配設した貯水タンク１１内に洗浄
水を給水するフロートを有するテコ式のボールタップ１
２と、前記排水口を開閉する大洗浄用弁体１３と、この
大洗浄用弁体１３の上に重畳して配設した小洗浄用弁体
１４と、玉鎖１５、１６を介して大洗浄用弁体１３及び
小洗浄用弁体１４の操作を行う操作レバー１７と、大洗
浄用弁体１３に連結した大用浮玉（フロート）１５と、
玉鎖１６の中途に取り付けた小洗浄用弁体１４用の小用
浮玉（フロート）１９とからなる便器洗浄タンク装置２
０が一般的である。
洗便器の便器洗浄タンク装置として、図７に示すように
底部に図示しない排水口を有する貯水タンク１１と、貯
水タンク１１の上部に配設した貯水タンク１１内に洗浄
水を給水するフロートを有するテコ式のボールタップ１
２と、前記排水口を開閉する大洗浄用弁体１３と、この
大洗浄用弁体１３の上に重畳して配設した小洗浄用弁体
１４と、玉鎖１５、１６を介して大洗浄用弁体１３及び
小洗浄用弁体１４の操作を行う操作レバー１７と、大洗
浄用弁体１３に連結した大用浮玉（フロート）１５と、
玉鎖１６の中途に取り付けた小洗浄用弁体１４用の小用
浮玉（フロート）１９とからなる便器洗浄タンク装置２
０が一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図８、９に前記便器洗
浄タンク装置２０の動作状況を示す。図８は大流量洗浄
（以下、大洗浄と称する）の際の動作図である。操作レ
バー１７を紙面の手前方向に回転させて操作レバー大用
１７ａを９０度回転し、玉鎖１５を引き上げ大洗浄用弁
体１３の一端を持ち上げる。このとき小洗浄用弁体１４
も一緒に持ち上げられる。途中で小用浮玉１９は水位に
追随して降りてくるため先に浮力が作用しなくなり小洗
浄用弁体１９は閉弁しようとする。但し、それより下方
にある大用浮玉１８はまだ浮力が作用しているため大洗
浄用弁体１３は閉弁せず、貯水タンク１１内の水位低下
して図中のＤＷＬ（大）（大洗浄時の残留水の水位）に
位置になると閉弁する。
浄タンク装置２０の動作状況を示す。図８は大流量洗浄
（以下、大洗浄と称する）の際の動作図である。操作レ
バー１７を紙面の手前方向に回転させて操作レバー大用
１７ａを９０度回転し、玉鎖１５を引き上げ大洗浄用弁
体１３の一端を持ち上げる。このとき小洗浄用弁体１４
も一緒に持ち上げられる。途中で小用浮玉１９は水位に
追随して降りてくるため先に浮力が作用しなくなり小洗
浄用弁体１９は閉弁しようとする。但し、それより下方
にある大用浮玉１８はまだ浮力が作用しているため大洗
浄用弁体１３は閉弁せず、貯水タンク１１内の水位低下
して図中のＤＷＬ（大）（大洗浄時の残留水の水位）に
位置になると閉弁する。
【０００４】図９は小流量洗浄（以下、小洗浄と称す
る）の際の動作図である。操作レバー１７を紙面の奥方
向に回転させて操作レバー小用１７ｂを９０度回転し、
玉鎖１６を引き上げ小洗浄用弁体１４の一端を持ち上げ
る。このときは、小洗浄用弁体１４だけが持ち上げられ
る。この場合、小用浮玉１４が水位に追随して閉弁する
ため図中のＤＷＬ（小）（大洗浄時の残留水の水位）に
て閉弁する。このＤＷＬ（大）と（小）の差により大洗
浄と小洗浄の水量の差が確保できる。
る）の際の動作図である。操作レバー１７を紙面の奥方
向に回転させて操作レバー小用１７ｂを９０度回転し、
玉鎖１６を引き上げ小洗浄用弁体１４の一端を持ち上げ
る。このときは、小洗浄用弁体１４だけが持ち上げられ
る。この場合、小用浮玉１４が水位に追随して閉弁する
ため図中のＤＷＬ（小）（大洗浄時の残留水の水位）に
て閉弁する。このＤＷＬ（大）と（小）の差により大洗
浄と小洗浄の水量の差が確保できる。
【０００５】ところで、近年節水が求められておりタン
クの中の貯水量が減少していくと同時に、それに伴いタ
ンクのコンパクト化が意匠性と絡めて要求されてきてい
る。この場合、浮力追随型の弁ではどうしてもタンクの
底に水が残ってしまい、一般的に大便器においては、汚
物を流すための必要水量が予め決まっている。このため
図 の場合、ＤＷＬ（大）の分だけタンクの高さが余分
に必要となり、ＤＷＬ（大）の上方に必要水量を貯水し
なければならず、その分だけタンク自体が大きくなる。
クの中の貯水量が減少していくと同時に、それに伴いタ
ンクのコンパクト化が意匠性と絡めて要求されてきてい
る。この場合、浮力追随型の弁ではどうしてもタンクの
底に水が残ってしまい、一般的に大便器においては、汚
物を流すための必要水量が予め決まっている。このため
図 の場合、ＤＷＬ（大）の分だけタンクの高さが余分
に必要となり、ＤＷＬ（大）の上方に必要水量を貯水し
なければならず、その分だけタンク自体が大きくなる。
【０００６】図１０は従来の便器洗浄タンク装置２０と
ダンパーレバーを組み合わせた場合の給水瞬間流量と時
間との関係を示した図である。縦軸Ｑはボールタップ１
２からの給水瞬間流量、横軸Ｔは時間を示す。原点は排
水弁を開いた瞬間とする。ＴＳは大洗浄時に必要なタン
クの一定量の水を排水する為の必要時間を示す。要する
にＴＳ以下のタイミングで排水弁が閉まってしまうと、
洗浄に必要な水量が十分に出ていないことになる。ダン
パーレバーを用いた際に、ＴＳ秒を基準にダンパーレバ
ーを設定したとすると、ダンパーレバー自身の機構のも
つ様々なばらつき（構成部品の寸法ばらつき・温度影響
のばらつき等）により、ＴＳ秒以下でダンパーが切れ排
水弁が閉じるようなことがありえる。よってどうしても
その辺りを考慮すると、最低でもＴＳ秒はダンパーが効
くように、それらのばらつきを考慮して基準をＴＳＭに
設定することになる。このばらつきを考慮してのダンパ
ーレバーの基準持ち上げ時間をＴＳＭとする。通常ボー
ルタップは排水弁が開弁すると同時に吐水を開始する
が、大便器の必要洗浄水量はタンク内の所定の量で保証
されているため排水弁の開弁から閉弁までの間にボール
タップから吐出される水は本来ムダな水である。以下、
この排水弁の開弁から閉弁までの間にボールタップから
吐出される水を追っかけ水と呼ぶ。この場合、通常なら
ば、ＴＳ秒分の追っかけ水ですむところが最悪ＴＳＭ秒
分の水が流れてしまうことになり、その結果斜線部の水
量がムダになりタンクはコンパクトにはできたが、節水
性に欠けるということになってしまう。
ダンパーレバーを組み合わせた場合の給水瞬間流量と時
間との関係を示した図である。縦軸Ｑはボールタップ１
２からの給水瞬間流量、横軸Ｔは時間を示す。原点は排
水弁を開いた瞬間とする。ＴＳは大洗浄時に必要なタン
クの一定量の水を排水する為の必要時間を示す。要する
にＴＳ以下のタイミングで排水弁が閉まってしまうと、
洗浄に必要な水量が十分に出ていないことになる。ダン
パーレバーを用いた際に、ＴＳ秒を基準にダンパーレバ
ーを設定したとすると、ダンパーレバー自身の機構のも
つ様々なばらつき（構成部品の寸法ばらつき・温度影響
のばらつき等）により、ＴＳ秒以下でダンパーが切れ排
水弁が閉じるようなことがありえる。よってどうしても
その辺りを考慮すると、最低でもＴＳ秒はダンパーが効
くように、それらのばらつきを考慮して基準をＴＳＭに
設定することになる。このばらつきを考慮してのダンパ
ーレバーの基準持ち上げ時間をＴＳＭとする。通常ボー
ルタップは排水弁が開弁すると同時に吐水を開始する
が、大便器の必要洗浄水量はタンク内の所定の量で保証
されているため排水弁の開弁から閉弁までの間にボール
タップから吐出される水は本来ムダな水である。以下、
この排水弁の開弁から閉弁までの間にボールタップから
吐出される水を追っかけ水と呼ぶ。この場合、通常なら
ば、ＴＳ秒分の追っかけ水ですむところが最悪ＴＳＭ秒
分の水が流れてしまうことになり、その結果斜線部の水
量がムダになりタンクはコンパクトにはできたが、節水
性に欠けるということになってしまう。
【０００７】本発明は、洗浄動作後のタンク内の底部に
残留する水量を少なくして節水が図れるとともに、タン
クのコンパクト化と意匠性の向上が図れる便器洗浄タン
ク装置を提供することを目的とする。
残留する水量を少なくして節水が図れるとともに、タン
クのコンパクト化と意匠性の向上が図れる便器洗浄タン
ク装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
課題を解決するために、本発明の便器洗浄タンク装置
は、洗浄水の貯水タンクと、前記貯水タンクの底部に配
設した弁座に離着座する排水弁と、前記排水弁を引き上
げ部材を介して離座操作をする操作手段と、前記貯水タ
ンク内に洗浄水を供給するためのフロートを有するボー
ルタップと、前記フロートを前記貯水タンク内の水位の
下降速度より遅い速度で下降させるためのフロート下降
遅延手段と、前記操作手段に設けられ操作手段の操作力
が解除した後に前記排水弁が弁座に着座するまでの時間
を制御する排水弁着座制御手段とを備えたことを特徴と
する。
課題を解決するために、本発明の便器洗浄タンク装置
は、洗浄水の貯水タンクと、前記貯水タンクの底部に配
設した弁座に離着座する排水弁と、前記排水弁を引き上
げ部材を介して離座操作をする操作手段と、前記貯水タ
ンク内に洗浄水を供給するためのフロートを有するボー
ルタップと、前記フロートを前記貯水タンク内の水位の
下降速度より遅い速度で下降させるためのフロート下降
遅延手段と、前記操作手段に設けられ操作手段の操作力
が解除した後に前記排水弁が弁座に着座するまでの時間
を制御する排水弁着座制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【０００９】フロート下降遅延手段により排水弁が開弁
した後、貯水タンク内の水位が下降してもボールタップ
から洗浄水が直ぐには吐出されず洗浄水の節水が図れる
と共に、排水弁着座制御手段により排水弁の閉弁時間が
制御することによりタンク内の残留水量を最小限にする
ことができる。
した後、貯水タンク内の水位が下降してもボールタップ
から洗浄水が直ぐには吐出されず洗浄水の節水が図れる
と共に、排水弁着座制御手段により排水弁の閉弁時間が
制御することによりタンク内の残留水量を最小限にする
ことができる。
【００１０】また、本発明の便器洗浄タンク装置は、フ
ロート下降遅延手段が、前記貯水タンク内でその上部に
配設した前記ボールタップからの吐出水を受容する吐出
水受容タンク部と、前記貯水タンク内と前記吐出水受容
タンク部とを連通する連通路とで構成され、前記吐出水
受容タンク部に前記フロートを配設している。
ロート下降遅延手段が、前記貯水タンク内でその上部に
配設した前記ボールタップからの吐出水を受容する吐出
水受容タンク部と、前記貯水タンク内と前記吐出水受容
タンク部とを連通する連通路とで構成され、前記吐出水
受容タンク部に前記フロートを配設している。
【００１１】前記吐出水受容タンク部から連通路を経由
して貯水タンクに洗浄水が供給される。この連通路の断
面積を調節することにより、吐出水受容タンク部内の水
位下降が貯水タンク内の水位下降より遅らせることがで
き、フロートの下降速度が遅くなり、ボールタップから
の洗浄水の吐出タイミングが遅れると共に吐出量も徐々
に増加していくことになる。
して貯水タンクに洗浄水が供給される。この連通路の断
面積を調節することにより、吐出水受容タンク部内の水
位下降が貯水タンク内の水位下降より遅らせることがで
き、フロートの下降速度が遅くなり、ボールタップから
の洗浄水の吐出タイミングが遅れると共に吐出量も徐々
に増加していくことになる。
【００１２】また、前記連通路の好ましいた態様として
は吐出水受容タンク部に穿設した小穴とすることが好ま
しい。小穴を開けるだけで簡単に連通路が形成され、穿
設する小穴の断面積を調節することによりフロートの下
降遅延動作する最適な条件を実現することが可能とな
る。
は吐出水受容タンク部に穿設した小穴とすることが好ま
しい。小穴を開けるだけで簡単に連通路が形成され、穿
設する小穴の断面積を調節することによりフロートの下
降遅延動作する最適な条件を実現することが可能とな
る。
【００１３】また、前記排水弁着座制御手段の好ましい
態様としては、オイル、空気などの流体を用いた流体ダ
ンパー機構とすることが好ましい。
態様としては、オイル、空気などの流体を用いた流体ダ
ンパー機構とすることが好ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。図１は本発明の一実施の形態にかか
る便器洗浄タンク装置１０の初期の貯水状態を示す図で
ある。１は貯水タンク、２はダイアフラム式のボールタ
ップ、３はボールタップに連結されたフロート、２ａは
ボールタップ２の吐水口、４は貯水タンク１内の上部に
配設したフロート３のフロート受容部、４ａはフロート
受容部４の下方側部に穿設した小穴である。５は操作手
段で、紙面の手前方向及び奥方向に操作する操作レバー
５ａと、流体ダンパー５ｂを介して連結された操作軸５
ｃで構成している。７は貯水タンク１の底部に設けられ
た図示しない排水口を開閉する排水弁で一端部が回転軸
芯７ａに支持され、他端部が浮玉７ｂと連結され、浮玉
７ｂが玉鎖７ｃを介して操作軸５ｂと連結されている。
ＤＷＬ（大）は大洗浄時のデッドウォーターライン（残
留水の水位）、ＤＷＬ（小）は小洗浄時のデッドウォー
ターライン（残留水の水位）である。
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。図１は本発明の一実施の形態にかか
る便器洗浄タンク装置１０の初期の貯水状態を示す図で
ある。１は貯水タンク、２はダイアフラム式のボールタ
ップ、３はボールタップに連結されたフロート、２ａは
ボールタップ２の吐水口、４は貯水タンク１内の上部に
配設したフロート３のフロート受容部、４ａはフロート
受容部４の下方側部に穿設した小穴である。５は操作手
段で、紙面の手前方向及び奥方向に操作する操作レバー
５ａと、流体ダンパー５ｂを介して連結された操作軸５
ｃで構成している。７は貯水タンク１の底部に設けられ
た図示しない排水口を開閉する排水弁で一端部が回転軸
芯７ａに支持され、他端部が浮玉７ｂと連結され、浮玉
７ｂが玉鎖７ｃを介して操作軸５ｂと連結されている。
ＤＷＬ（大）は大洗浄時のデッドウォーターライン（残
留水の水位）、ＤＷＬ（小）は小洗浄時のデッドウォー
ターライン（残留水の水位）である。
【００１５】図２は図１の初期状態から、大洗浄時の排
水途中の状態を示す図である。操作手段５の操作レバー
５ａを大洗浄の方向に回転することにより排水弁７が開
弁している。浮玉７ｂの浮力は作用していないが、操作
レバー５ａの流体ダンパー５ｂの制動力によって操作レ
バー５ａが排水弁７を引き上げた状態となっている。こ
の時、ボールタップ２のフロート３を受容したフロート
受容部４内の水は小穴４ａから少量で貯水タンク１内に
流出しているが、フロート３が下がりきっていないので
吐水口２ａからは洗浄水は吐水されない。
水途中の状態を示す図である。操作手段５の操作レバー
５ａを大洗浄の方向に回転することにより排水弁７が開
弁している。浮玉７ｂの浮力は作用していないが、操作
レバー５ａの流体ダンパー５ｂの制動力によって操作レ
バー５ａが排水弁７を引き上げた状態となっている。こ
の時、ボールタップ２のフロート３を受容したフロート
受容部４内の水は小穴４ａから少量で貯水タンク１内に
流出しているが、フロート３が下がりきっていないので
吐水口２ａからは洗浄水は吐水されない。
【００１６】図３は図２の状態から時間が経過して排水
弁７が閉弁した後の状態を示す図である。流体ダンパー
５ｂの制動力が作用しなくなり引き上げられていた排水
弁７が図示しない弁座に着座して閉弁した状態となる。
また、フロート受容部４内の水も十分に排出されフロー
ト受容部４内の水位が下降に追従してフロート３が下降
し、吐水口２ａからは洗浄水は吐水され貯水タンク１に
洗浄水の供給が開始される。貯水タンク１に洗浄水供給
が開始された後、徐々に貯水タンク１内の水位が上昇し
ていくにつれて、小穴４ａからフロート受容部４内に洗
浄水が流入するとともにフロート受容部４の上端部から
フロート受容部４内に洗浄水が流れこむ。フロート受容
部４内に洗浄水が流入に追従してフロート４が上昇し、
最終的に図１に示す初期状態となり吐水口３ａからの洗
浄水の吐水が停止する。
弁７が閉弁した後の状態を示す図である。流体ダンパー
５ｂの制動力が作用しなくなり引き上げられていた排水
弁７が図示しない弁座に着座して閉弁した状態となる。
また、フロート受容部４内の水も十分に排出されフロー
ト受容部４内の水位が下降に追従してフロート３が下降
し、吐水口２ａからは洗浄水は吐水され貯水タンク１に
洗浄水の供給が開始される。貯水タンク１に洗浄水供給
が開始された後、徐々に貯水タンク１内の水位が上昇し
ていくにつれて、小穴４ａからフロート受容部４内に洗
浄水が流入するとともにフロート受容部４の上端部から
フロート受容部４内に洗浄水が流れこむ。フロート受容
部４内に洗浄水が流入に追従してフロート４が上昇し、
最終的に図１に示す初期状態となり吐水口３ａからの洗
浄水の吐水が停止する。
【００１７】図４にこの実施例の場合の給水瞬間流量と
時間との関係を示す。図１０に対してダンパーレバーの
（ばらつきを考慮しても持ち上げ時間がＴＳを下回らな
いように設定した）ＴＳＭの持ち上げ時間に対して、ボ
ールタップ２からの吐水の遅延時間をＴＯで設定してＴ
ＳＭより長くなっている為、ムダな追っかけ水は出てこ
ないことになる。このＴＯの設定は、小穴４ａの径を調
節することにより実現される。また、小穴４ａは径の大
きさによって表面張力による水膜が形成され寒冷地で使
用する場合水膜が凍結して小穴４ａが閉塞する恐れがあ
る。そのため水膜形成を回避するために小穴４ａはフロ
ート受容部４の下方の側面に設けた方が好ましい。
時間との関係を示す。図１０に対してダンパーレバーの
（ばらつきを考慮しても持ち上げ時間がＴＳを下回らな
いように設定した）ＴＳＭの持ち上げ時間に対して、ボ
ールタップ２からの吐水の遅延時間をＴＯで設定してＴ
ＳＭより長くなっている為、ムダな追っかけ水は出てこ
ないことになる。このＴＯの設定は、小穴４ａの径を調
節することにより実現される。また、小穴４ａは径の大
きさによって表面張力による水膜が形成され寒冷地で使
用する場合水膜が凍結して小穴４ａが閉塞する恐れがあ
る。そのため水膜形成を回避するために小穴４ａはフロ
ート受容部４の下方の側面に設けた方が好ましい。
【００１８】つぎに、小洗浄時の場合について説明す
る。図５は小洗浄の場合の排水途中の状態を示す図であ
る。操作レバー５ａを大洗浄時とは逆方向に回転する。
この場合、流体ダンパー５ｂの制動力は操作軸５ｃに対
して作用せず排水弁７は開弁のため引き上げられてい
る。図６に示すように、貯水タンク１内に水位に追従す
る浮玉７ｂの浮力より排水弁７の自重が勝る状態となっ
たときに閉弁状態となる。さらに時間が経過した後大洗
浄時と同様に、フロート受容部４の中のフロート３が下
降し、吐水口２ａから洗浄水吐水が開始され初期の貯水
状態まで吐水する。
る。図５は小洗浄の場合の排水途中の状態を示す図であ
る。操作レバー５ａを大洗浄時とは逆方向に回転する。
この場合、流体ダンパー５ｂの制動力は操作軸５ｃに対
して作用せず排水弁７は開弁のため引き上げられてい
る。図６に示すように、貯水タンク１内に水位に追従す
る浮玉７ｂの浮力より排水弁７の自重が勝る状態となっ
たときに閉弁状態となる。さらに時間が経過した後大洗
浄時と同様に、フロート受容部４の中のフロート３が下
降し、吐水口２ａから洗浄水吐水が開始され初期の貯水
状態まで吐水する。
【００１９】本実施例では、フロート下降遅延手段を貯
水タンク内の上部に配設されたフロートを受容するフロ
ート受容部と、貯水タンク内とフロート受容部とを連通
する小穴とで構成、また排水弁着座制御手段を流体ダン
パーで構成したが、同様な機能作用を果たす手段であれ
ばこれに限定されない。
水タンク内の上部に配設されたフロートを受容するフロ
ート受容部と、貯水タンク内とフロート受容部とを連通
する小穴とで構成、また排水弁着座制御手段を流体ダン
パーで構成したが、同様な機能作用を果たす手段であれ
ばこれに限定されない。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、便器洗浄タンク装置の
洗浄動作後のタンク内の底部に残留する水量を極力少な
くして節水が図れるとともに、タンクのコンパクト化と
意匠性の向上が実現できる。
洗浄動作後のタンク内の底部に残留する水量を極力少な
くして節水が図れるとともに、タンクのコンパクト化と
意匠性の向上が実現できる。
【図１】本実施例の便器洗浄タンク装置の初期の貯水状
態図。
態図。
【図２】図１の便器洗浄タンク装置の大洗浄時の排水途
中の状態図。
中の状態図。
【図３】図１の便器洗浄タンク装置の大洗浄時の排水終
了後の貯水開始の状態図。
了後の貯水開始の状態図。
【図４】図１の便器洗浄タンク装置の大洗浄時の給水流
量と時間との関係図。
量と時間との関係図。
【図５】図１の便器洗浄タンク装置の小洗浄時の排水途
中の状態図。
中の状態図。
【図６】図１の便器洗浄タンク装置の小洗浄時の排水終
了後の貯水開始の状態図。
了後の貯水開始の状態図。
【図７】従来の便器洗浄タンク装置の初期の貯水状態
図。
図。
【図８】従来の便器洗浄タンク装置の大洗浄時の排水途
中の状態図。
中の状態図。
【図９】従来の便器洗浄タンク装置の小洗浄時の排水途
中の状態図。
中の状態図。
【図１０】従来の便器洗浄タンク装置の大洗浄時の給水
流量と時間との関係図。
流量と時間との関係図。
１、１１…貯水タンク ２、１２…ボールタップ ２…吐水口 ３…フロート ４…フロート受容部 ４ａ…小穴 ５…操作手段 ５ａ…操作レバー ５ｂ…流体ダンパー ５ｃ…操作軸 ７…排水弁 ７ｃ、１５、１６…玉鎖 １０、２０…便器洗浄タンク装置 １３…大洗浄用弁体 １４…小洗浄用弁体 １７…操作レバー １７ａ…大用操作レバー １７ｂ…小用操作レバー １８…大用浮玉 １９…小用浮玉 ＤＷＬ（大）…大洗浄時の貯水タンク内残留水の水位 ＤＷＬ（小）…小洗浄時の貯水タンク内残留水の水位
Claims (4)
- 【請求項１】 洗浄水の貯水タンクと、前記貯水タンク
の底部に配設した弁座に離着座する排水弁と、前記排水
弁を引き上げ部材を介して離座操作をする操作手段と、
前記貯水タンク内に洗浄水を供給するためのフロートを
有するボールタップと、前記フロートを前記貯水タンク
内の水位の下降速度より遅い速度で下降させるためのフ
ロート下降遅延手段と、前記操作手段に設けられ操作手
段の操作力が解除した後に前記排水弁が弁座に着座する
までの時間を制御する排水弁着座制御手段とを備えたこ
とを特徴とする便器洗浄タンク装置。 - 【請求項２】 前記フロート下降遅延手段を前記貯水タ
ンク内の上部に配設された前記フロートを受容するフロ
ート受容部と、前記貯水タンク内と前記フロート受容部
とを連通する連通路とで構成したことを特徴とする請求
項１記載の便器洗浄タンク装置。 - 【請求項３】 前記連通路が前記フロート受容部に穿設
した小穴である請求項２記載の便器洗浄タンク装置。 - 【請求項４】 前記排水弁着座制御手段が流体ダンパー
機構であることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか
記載の便器洗浄タンク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096652A JP2001279765A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 便器洗浄タンク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000096652A JP2001279765A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 便器洗浄タンク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001279765A true JP2001279765A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18611387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000096652A Pending JP2001279765A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 便器洗浄タンク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001279765A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102322090A (zh) * | 2011-06-29 | 2012-01-18 | 芜湖乐佳电器有限公司 | 一种抽水马桶冲水控制装置 |
| WO2012043405A1 (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-05 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | ボールタップ及び便器洗浄タンク装置 |
| JP2012072613A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Lixil Corp | 便器洗浄タンク装置 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000096652A patent/JP2001279765A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012043405A1 (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-05 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | ボールタップ及び便器洗浄タンク装置 |
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| CN103119229A (zh) * | 2010-09-29 | 2013-05-22 | 骊住株式会社 | 浮球塞以及便器冲洗水箱装置 |
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