JP2001279105A - 白色ないしマット調有彩色樹脂組成物およびその成形加工物品 - Google Patents

白色ないしマット調有彩色樹脂組成物およびその成形加工物品

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JP2001279105A
JP2001279105A JP2000093794A JP2000093794A JP2001279105A JP 2001279105 A JP2001279105 A JP 2001279105A JP 2000093794 A JP2000093794 A JP 2000093794A JP 2000093794 A JP2000093794 A JP 2000093794A JP 2001279105 A JP2001279105 A JP 2001279105A
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Masayuki Shibata
正之 芝田
Shinji Mabuchi
信治 馬渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬品包装用などのような灰分に上限値
が規定されていて無機系顔料の使用できない用途におい
て灰分の出ない有機材料を使用して充分な実用に足る白
色樹脂組成物ないしマット調有彩色の樹脂組成物及びそ
れらを用いた成形加工物品を提供すること。 【解決手段】 実質的に互いに相溶しない2種類ないし
それ以上の樹脂に、それらの樹脂に親和性を有する相溶
化剤を添加し、混練することにより、厚みが凡そ2.5
ミリメートルの成形板の白度として、Y値95の白色板
を背面にしたY値をYWとしたときYWが70以上であ
り、隠蔽性として、Y値1の黒色板を背面にしたY値を
Bとしたとき、YB/YWが0.6以上を示すことを特
徴とする白色樹脂組成物およびその成形加工物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色ないしマット
調有彩色樹脂組成物およびその成形加工物品に関する。
更に詳しくは医薬品包装用などのフィルム、シート、繊
維、不織布、射出成形品あるいはブロー成形品等の用途
に使用される白色ないしマット調有彩色樹脂組成物およ
びそれを用いた上記の成形加工物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂成形材料を白色ない
し不透明に彩色する方法としては、一般に熱可塑性樹脂
成形材料に酸化チタン、酸化亜鉛などの白色無機顔料、
炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウムなどの無機体質
顔料を単独にあるいは有彩色色素を添加して、混練し、
それぞれ従来公知の成形加工方法で製品化されてきた。
【0003】しかるに医薬品包装用などの用途では、使
用後包装材料や容器を焼却した際に内容物によっては灰
分の後処理が必要になるため、それら容器類には灰分と
なる材料を使用しないようにすることや、衛生上の観点
から包装材料や容器を新しい材料を使用して成形させる
ために、灰分を0.1%以下にするといった規格があ
り、上記したような白色無機顔料や無機体質顔料は使用
できず、充分な白度を持った樹脂組成物は得られなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のごとき無機系顔料の使用できない用途において灰分の
出ない有機材料を使用して充分な実用に足る白色樹脂組
成物ないしマット調有彩色の樹脂組成物およびそれらを
用いた成形加工物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記欠点
を克服するために、種々検討を行った結果、実質的に互
いに相溶しない2種類ないしそれ以上の樹脂に、それら
の樹脂に親和性を有する相溶化剤を添加し、混練するこ
とにより、上記従来品の欠点を解決できることを見いだ
し,本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、実質的に互いに相溶し
ない2種類ないしそれ以上の樹脂に、それらの樹脂に親
和性を有する相溶化剤を添加し、混練することにより得
られる、厚みが凡そ2.5mmの成形板での白さとし
て、Y値95の白色板を背面にしたY値をYWとしたと
き、白度を示すYWの値が70以上を示し、また、白の
不透明さとして、Y値1の黒色板を背面にしたY値をY
Bとしたとき、隠蔽性を示すYB/YWの値が0.6以上
を示すことを特徴とする白色樹脂組成物ないし該白色樹
脂組成物に有彩色色素を添加してなるマット調有彩色樹
脂組成物およびその成形加工物品に関するものである。
【0007】本発明によれば実質的に互いに相溶しない
2種類ないしそれ以上の樹脂に、それらの樹脂に親和性
を有する相溶化剤を添加、混練することにより、一方の
樹脂中に他方の樹脂が微細粒子状に分散し、白色無機顔
料を使用しないで白色にすることができる。また、全て
樹脂成分を使用していることから、灰分を規定値以下に
することができ、従来の白色無機顔料を使用することに
より生成する灰分を含む欠点を防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用される実質的に互い
に相溶しない2種類ないしそれ以上の樹脂としては、先
ず一方の樹脂は目的とする用途のフィルム、シート、繊
維、不織布、射出成形品あるいはブロー成形品等に使用
される樹脂であり、他方はそれに添加、分散して白色化
するための樹脂成分である。従来公知の樹脂が使用でき
るが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ABS系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂、エチレン‐酢酸ビニル系樹脂、エチレン‐ビニ
ルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリアセタール系樹脂等の樹脂からなる群より選ば
れた2種類ないしそれ以上の非相溶性樹脂の組み合わせ
が挙げられる。
【0009】従来にも互いに相溶しない樹脂を混練し、
それらの屈折率の差を利用して電灯の光を散乱させる照
明用カバーなどの乳白色の成形物品が得られていた。し
かしながらそれらは単に相溶しない樹脂を強制的に機械
で溶融、混練することによって製造していたもので、分
散した樹脂の粒径は非常に大きくしかもその中で大小の
分布が非常に大きく、白さも従来の無機顔料に比べて非
常に低いもので不十分なものであった。然るに、本発明
によれば互いに相溶しない樹脂の双方に親和性を有する
重合体や共重合体を相溶化剤として添加し、溶融、混練
することによって分散した樹脂の粒径は非常に小さくし
かも粒度の分布が比較的狭く、容易に再現よく白さの高
い成形物品を得ることができる。
【0010】これらの樹脂に添加される相溶化剤として
は、上記の樹脂を構成するか、上記の樹脂と親和性を有
する単量体のランダム、ブロックおよび/またはグラフ
ト共重合体が使用される。また、重合体あるいは共重合
体にカルボン酸無水物の基、カルボキシル基、エポキシ
基、イソシアネート基などの反応基を導入した重合体あ
るいは共重合体は混練中に樹脂成分の反応基と反応する
ことによって相溶化剤としての機能を示すことができ
る。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、EP
R、EPDM等のポリオレフィン系樹脂に対してポリス
チレン系樹脂、ABS系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアセタール系樹脂など
が非相溶性樹脂の組み合わせとして挙げられる。これら
の樹脂の組み合わせに対して使用される相溶化剤として
は、ポリ(スチレン‐co‐エチレン‐co‐スチレン)、
ポリ(スチレン‐co‐エチレン、プロピレン‐co‐スチ
レン)、ポリ(スチレン‐co‐ブタジエン‐co‐スチレ
ン)、ポリ(スチレン‐co‐イソプレンco‐スチレン)、
ポリ(エチレン‐co‐アクリル酸エチルエステル)、ポ
リエチレン‐g‐ポリアクリル酸エチルエステル、ポリ
(メタクリル酸メチル‐co‐スチレン)、ポリメタクリ
ル酸メチル‐g‐ポリスチレン、ポリプロピレン‐g‐
ポリスチレンのマレイン化物、ポリ(エチレン‐co‐無
水マレイン酸)、ポリ(エチレン‐co‐アクリル酸エチ
ルエステル‐co‐無水マレイン酸)、マレイン化EPD
M、ポリ(スチレン‐co−無水マレイン酸)、ポリ(ス
チレン‐co‐エチレン,プロピレン‐co‐スチレン)の
マレイン化物、ポリ(メタクリル酸メチル‐co‐無水マ
レイン酸)等が挙げられる。尚、本明細書において、‐
co‐は共単量体を、‐g‐はグラフト共重合体を示す。
【0011】上記した実質的に互いに相溶しない2種類
ないしそれ以上の樹脂および相溶化剤との比率としては
特に規定するものではないが、目的とする製品に要求さ
れる物性、白さの程度、価格等によって決めることがで
きる。好ましい比率としては重量基準で、媒体となる樹
脂は凡そ70%〜97.9%、微粒子として分散する樹
脂は凡そ2%〜20%、相溶化剤は凡そ0.1%〜10
%である。物性的には、媒体となる樹脂が多い方がよい
が、白さの点では分散する樹脂が多い方がよい。相溶化
剤を多く使用すると分散する樹脂の粒子径をより小さく
することができるが必要以上に加えても効果が少ない。
【0012】白色樹脂組成物を製造する方法は上記の3
種類の材料をその比率で混練する方法、予め微粒子とし
て分散する樹脂を多く含む高濃度白色樹脂組成物(マス
ターバッチ)を製造し、それをヘンシェルミキサーある
いはタンブラー等を用いて更に媒体となる樹脂に混合
し、希釈する方法などがある。その場合、高濃度白色樹
脂組成物の好ましい比率としては、媒体となる樹脂は凡
そ40%〜69%、微粒子として分散する樹脂は凡そ3
0%〜50%、相溶化剤は凡そ1%〜10%である。高
濃度白色樹脂組成物の段階においては量的関係で分散す
る樹脂相が連続相になっていることもある。高濃度白色
樹脂組成物を使用した場合、媒体樹脂で希釈する比率は
特に規定するものではないが、凡そ5倍〜20倍であ
る。
【0013】白色樹脂組成物の白さを評価する方法およ
び範囲を決めた。ポリプロピレン樹脂にポリスチレン樹
脂と相溶化剤を加えて混練し、ポリスチレン樹脂を微粒
子状に分散させ、厚みが凡そ2.5mmの金型を使用し
て、厚みが凡そ2.5mmの成形板を調製した。得られ
た成形板の厚みは凡そ2.3mm〜2.7mmであっ
た。また、白色樹脂組成物成形板の白さの評価をする基
準として、同様にしてポリプロピレン樹脂に酸化チタン
白色顔料を混練した成形板も調製した。白色樹脂組成物
成形板の白さを決めるために上記の白色成形板をJIS
Z8722「色の測定方法」記載の条件d−nで測定
し、標準の光D65、10度視野でY値を含め三刺激値
を算出した。その結果として本発明の白色樹脂組成物成
形板の白さとしてY値95の白色板を背面にしたY値を
WとしたときYWが70以上であることが必要であっ
た。また、白色板を背面とした測定のみでは透明なサン
プルでもY値が高く出ることから、隠蔽性として、Y値
1の黒色板を背面にしたY値をYBとしたとき、YB/Y
Wが0.6以上であることも必要であった。
【0014】この白色樹脂成形物をミクロトームで薄片
を切削して一方の樹脂相中の他方の樹脂粒子の分散状態
を反射光学顕微鏡で観察した。800倍で見ると成形物
の中間層断面には凡そ直径0.3μmから2.5μmの
球形の樹脂粒子が全体に分布していることが観察され
た。また、熱プレスしてフィルム状にしたものを透過光
学顕微鏡で800倍にして観察した。本来球状の樹脂微
粒子が熱プレスにより真円状になって全体に分布してい
ることが観察された。この観察から樹脂粒子の平均粒子
径として凡そ0.1μm〜5μmになっていることが好
ましいと考えられる。
【0015】上記の白色樹脂組成物に有彩色色素を添加
してマット調有彩色樹脂組成物とし、それを常法により
成形加工し、マット調有彩色成形加工物品を得ることが
できる。上記有彩色色素に使用される色素としては通常
の有機染・顔料が使用される。具体的には、例えばアゾ
系染・顔料、アントラキノン系染・顔料、フタロシアニ
ン系染・顔料、キナクリドン系染・顔料、ペリレン系染
・顔料、アゾメチン系染・顔料、ピロール系染・顔料な
どの油溶性染料、分散性染料、有機顔料などが挙げられ
る。更に前記有機色素の分散剤としては、ポリオレフィ
ン樹脂微粉末、ポリオレフィン系ワックス、エチレンビ
スアマイド系ワックス、金属石鹸、等を予め混合して使
用することができる。
【0016】本発明の白色ないしマット状有彩色成形加
工品は無機顔料などの灰分を生成する材料を使用しなく
とも希望の着色ができるものであり、医薬品包装用やそ
の他の用途のフィルム、シート、繊維、不織布、射出成
形品あるいはブロー成形品等の用途に使用される。
【0017】また、包装材料や容器について規定された
灰分の上限値が例えば0.1%であった場合にはその範
囲内で白色無機顔料や無機体質顔料を使用することは本
発明の達成を妨げない。
【0018】
【実施例】以下、実施例について説明する。なお実施例
中、部とあるのは重量部である。また、測定結果を第1
表に、評価結果を第2表にまとめた。
【0019】実施例1 ポリプロピレン樹脂(ポリプロピレンホモポリマー、メ
ルトフローレート(MFR):5.0、ビカット軟化
点:150℃)50部、ポリスチレン樹脂(ポリスチレン
ホモポリマー、MFR:7.5、ビカット軟化点:10
0℃)45部および相溶化剤としてマレイン化ポリプロ
ピレン‐ポリスチレングラフト共重合体5部を配合し,
ヘンシェルミキサーで混合した後、45mm二軸押出し
機にてマスターバッチのペレットとした。その10部を
とり、上記のポリプロピレン樹脂90部を配合し、45
mm二軸押出し機にて白色樹脂組成物のペレットとし
た。樹脂組成物の白さを確認するために、得られた白色
樹脂組成物のペレットを3.5オンスのインラインスク
リュー射出成形機にて9cm×6cm、厚さ凡そ2.5
mmの成形板を作成し、評価した。また、上記の相溶化
剤に代えてエチレン‐co−アクリル酸エチル‐co‐
無水マレイン酸三元共重合体を使用して同様の効果を得
ることができた。
【0020】比較例1〜3 実施例1で使用したポリプロピレン樹脂に50%酸化チ
タン白色顔料マスターバッチ0.2部、0.4部、0.
6部をそれぞれ添加し、それぞれの合計が100部にな
るように配合した。ヘンシェルミキサーで混合した後、
45mm二軸押出し機にてペレットとした。白色樹脂組
成物の白さ評価の基準サンプルとするために得られた白
色ペレットを3.5オンスのインラインスクリュー射出
成形機にて同様にして9cm×6cm、厚さ凡そ2.5
mmの成形板を作成し、評価した。白色樹脂組成物成形
板の白さを決めるために上記の白色成形板をJIS Z
8722「色の測定方法」記載の条件d−nで測定し、
標準の光D65、10度視野で三刺激値を算出した。Y
値95の白色板を背面にしたY値(YW)を測定した。
また、白色板を背面とした測定のみでは透明なサンプル
でもY値が高く出ることから、隠蔽性として、Y値1の
黒色板を背面にしたY値(YB)を測定し、YB/YW
算出した。また、この白色樹脂成形物をミクロトームで
薄片を切削して一方の樹脂相中の他方の樹脂粒子の分散
状態を反射光学顕微鏡で観察した。800倍で見ると成
形物の中間層断面には凡そ直径0.3μmから2.5μ
mの球形の樹脂粒子が全体に分布していることが観察さ
れた。また、熱プレスしてフィルム状にしたものを透過
光学顕微鏡で800倍にして観察した。熱プレスにより
真円状になって全体に分布していることが観察され、樹
脂微粒子は本来球状であることが推定された。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば互い
に非相溶性の2種以上の樹脂に、いずれの樹脂とも相溶
性を有する相溶化剤を添加することにより、一方の樹脂
に他方の樹脂が微粒子状で分散し、しかも粒径分布も狭
いことから白色無機顔料を使用することなく、再現性よ
く白さの高い白色樹脂組成物およびそれを用いた白色成
形物品を提供することができる。また、無機顔料を使用
しないことから灰分の含有に伴なう種々の欠点を解消す
ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15X AA20X AA21X AA22 AA22X AA24 AA28X AA29X AA31 AA33X AA34X AA36 AA39X AA40 AA43 AA50 AA53 AA54 AA75 AA76 AA77 AA78 AE09 AF34 BA01 BB05 BC01 BC03 4J002 BB00W BB03W BB043 BB073 BB15W BB213 BC03X BC073 BG00X BG043 BG063 BH013 BH023 BN053 BN123 BN213 BP01X BP013 BP033 CB00X CF00X CG00X CK00X CL00X FD090

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に互いに相溶しない2種類な
    いしそれ以上の樹脂に、それらの樹脂に親和性を有する
    相溶化剤を添加し、混練することにより得られる白色樹
    脂組成物であって、厚みが凡そ2.5mmの成形板での
    白さとして、Y値95の白色板を背面にしたY値をYW
    としたとき、白度を示すYWの値が70以上を示し、ま
    た、白の不透明さとして、Y値1の黒色板を背面にした
    Y値をYBとしたとき、隠蔽性を示すYB/YWの値が
    0.6以上を示すことを特徴とする白色樹脂組成物。
    (但し、Y値はJIS Z8722「色の測定方法」記
    載の条件d−nで測定し、標準の光D65、10度視野
    で算出した値をいう。)
  2. 【請求項2】 実質的に互いに相溶しない2種類な
    いしそれ以上の樹脂が、ポリオレフィン系樹脂、ポリス
    チレン系樹脂、ABS系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
    アクリル系樹脂、エチレン‐酢酸ビニル系樹脂、エチレ
    ン‐ビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
    リアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタ
    ン系樹脂およびポリアセタール系樹脂からなる群より選
    ばれた2種類ないしそれ以上の非相溶性樹脂の組み合わ
    せである請求項1に記載の白色樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 相溶化剤が請求項2に記載の樹脂を
    構成するか、該樹脂と親和性を有する単量体のランダ
    ム、ブロックおよび/またはグラフト共重合体、および
    該樹脂を構成する重合体または該共重合体にカルボン酸
    無水物の基、カルボキシル基、エポキシ基およびイソシ
    アネート基からなる反応基群から選ばれた反応基を導入
    した重合体または共重合体である請求項1に記載の白色
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 相溶化剤がポリ(スチレン‐co‐エ
    チレン‐co‐スチレン)、ポリ(スチレン‐co‐エチレ
    ン、プロピレン‐co‐スチレン)、ポリ(スチレン‐co
    ‐ブタジエン‐co‐スチレン)、ポリ(スチレン‐co‐
    イソプレン‐co‐スチレン)、ポリ(エチレン‐co‐ア
    クリル酸エチルエステル)、ポリエチレン‐g‐ポリア
    クリル酸エチルエステル、ポリ(メタクリル酸メチル‐
    co‐スチレン)、ポリメタクリル酸メチル‐g‐ポリス
    チレン、ポリプロピレン‐g‐ポリスチレンのマレイン
    化物、ポリ(エチレン‐co‐無水マレイン酸)、ポリ
    (エチレン‐co‐アクリル酸エチルエステル‐co‐無水
    マレイン酸)、マレイン化EPDM、ポリ(スチレン‐c
    o‐無水マレイン酸)、ポリ(スチレン‐co−エチレ
    ン,プロピレン‐co‐スチレン)のマレイン化物および
    ポリ(メタクリル酸メチル‐co‐無水マレイン酸)から
    なる群より選ばれた少なくとも一種の共重合体である請
    求項1に記載の白色樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の
    白色樹脂組成物に有彩色色素を添加してなることを特徴
    とするマット調有彩色樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 実質的に互いに相溶しない2種類な
    いしそれ以上の樹脂に、それらの樹脂に親和性を有する
    相溶化剤を添加、混練、成形加工することにより得られ
    た白色成形加工品であって、厚みが凡そ2.5mmの成
    形板での白さとして、Y値95の白色板を背面にしたY
    値をYWとしたとき、白度を示すYWの値が70以上を示
    し、また、白の不透明さとして、Y値1の黒色板を背面
    にしたY値をYBとしたとき、隠蔽性を示すYB/YW
    値が0.6以上を示す射出成形物品、押し出し成形物
    品、シート状物品またはフィルム状物品であることを特
    徴とする白色成形加工物品。(但し、Y値は請求項1で
    述べた「色の測定方法」記載の条件で算出した値をい
    う。)
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の白色樹脂組成物に
    有彩色色素を添加してなることを特徴とするマット調有
    彩色成形加工物品。
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Cited By (3)

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