JP2001279026A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JP2001279026A JP2001279026A JP2000091242A JP2000091242A JP2001279026A JP 2001279026 A JP2001279026 A JP 2001279026A JP 2000091242 A JP2000091242 A JP 2000091242A JP 2000091242 A JP2000091242 A JP 2000091242A JP 2001279026 A JP2001279026 A JP 2001279026A
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- JP
- Japan
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- vulcanization
- resin
- rubber composition
- rubber
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- Pending
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工、加硫する際に、ゴム組成物に付与され
る温度に応じて、加硫が促進され、加硫時間を短縮して
ゴム製品を得ることのできるゴム組成物を提供する。 【解決手段】 加硫剤または加硫促進剤の少なくとも1
種からなる加硫促進物質と軟化点または融点が80℃以
上の樹脂を予め混合、粉砕してなる粒状物を含み、加硫
促進物質と樹脂の配合比率が10/90〜90/10で
あるゴム組成物。
る温度に応じて、加硫が促進され、加硫時間を短縮して
ゴム製品を得ることのできるゴム組成物を提供する。 【解決手段】 加硫剤または加硫促進剤の少なくとも1
種からなる加硫促進物質と軟化点または融点が80℃以
上の樹脂を予め混合、粉砕してなる粒状物を含み、加硫
促進物質と樹脂の配合比率が10/90〜90/10で
あるゴム組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤなどのゴム
製品に用いられるゴム組成物に関し、加工性を低下させ
ることなく加硫時間を短縮し得るゴム組成物に関する。
製品に用いられるゴム組成物に関し、加工性を低下させ
ることなく加硫時間を短縮し得るゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にゴム製品は、天然ゴム、スチレン
ブタジエンゴムなどのゴム成分にカーボンブラックなど
の補強剤、軟化剤、老化防止剤などおよび加硫反応をさ
せるための加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤などをバンバ
リーなどで混練りしてゴム組成物となし、それを熱プレ
スなどで圧力を加えて加熱(これを加硫という)して作
る。これらのゴム製品の製造工程においては、加硫工程
のサイクルタイムがその前後の工程に比べて長く、ゴム
製品の生産性の向上には加硫工程のサイクルタイムを短
くすること、すなわち加硫時間を短縮することが不可欠
となっている。
ブタジエンゴムなどのゴム成分にカーボンブラックなど
の補強剤、軟化剤、老化防止剤などおよび加硫反応をさ
せるための加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤などをバンバ
リーなどで混練りしてゴム組成物となし、それを熱プレ
スなどで圧力を加えて加熱(これを加硫という)して作
る。これらのゴム製品の製造工程においては、加硫工程
のサイクルタイムがその前後の工程に比べて長く、ゴム
製品の生産性の向上には加硫工程のサイクルタイムを短
くすること、すなわち加硫時間を短縮することが不可欠
となっている。
【0003】従来よりこの加硫時間を短縮するために、
種々の検討が行われてきた。たとえば、ゴム組成物の配
合処方においては、加硫促進剤に加硫速度の速いものを
選択すること、またチウラム系の加硫促進剤を併用する
ことなどにより、加硫時間を短くすることが試みられて
いる。一方、加工方向の面からは、ゴム組成物をできる
だけ高温でモールド内に注入する加工方法であるインジ
ェクションによる加硫を採用することで、加硫時間を短
くすることが行われており、従来の加工工程では最も加
硫時間を短くできる加工方法であるとされている。
種々の検討が行われてきた。たとえば、ゴム組成物の配
合処方においては、加硫促進剤に加硫速度の速いものを
選択すること、またチウラム系の加硫促進剤を併用する
ことなどにより、加硫時間を短くすることが試みられて
いる。一方、加工方向の面からは、ゴム組成物をできる
だけ高温でモールド内に注入する加工方法であるインジ
ェクションによる加硫を採用することで、加硫時間を短
くすることが行われており、従来の加工工程では最も加
硫時間を短くできる加工方法であるとされている。
【0004】しかしながら、上記のように加硫促進剤の
選択によりゴム組成物の加硫速度を速くして加硫時間短
縮を行った場合、確かに加硫時間を短くすることができ
るが、同時に加硫温度以下の比較的低温領域でも加硫反
応が進行して、スコーチしやすい不安定なゴム組成物に
なり、加工性、作業性が悪化するという問題があった。
選択によりゴム組成物の加硫速度を速くして加硫時間短
縮を行った場合、確かに加硫時間を短くすることができ
るが、同時に加硫温度以下の比較的低温領域でも加硫反
応が進行して、スコーチしやすい不安定なゴム組成物に
なり、加工性、作業性が悪化するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は前記
課題を鑑みてゴム組成物を加工、加硫する際に、ゴム組
成物に付与される温度に応じて、加硫を促進し得る内包
物が拡散し加硫速度を短縮してゴム製品を得ることので
きるゴム組成物を提供することを目的とする。
課題を鑑みてゴム組成物を加工、加硫する際に、ゴム組
成物に付与される温度に応じて、加硫を促進し得る内包
物が拡散し加硫速度を短縮してゴム製品を得ることので
きるゴム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の諸
問題を改善すべく鋭意検討した結果、加硫を促進し得る
化合物(加硫剤または加硫促進剤)の少なくとも1種と
軟化点(または融点)が80℃以上の樹脂とを混合、粉
砕してなる粒状物を含有することにより、加硫前工程で
は加硫反応が起こらず、加硫温度に応じて加硫を促し得
る内包物が拡散し加硫速度が短縮できることを見出し、
本発明を完成した。
問題を改善すべく鋭意検討した結果、加硫を促進し得る
化合物(加硫剤または加硫促進剤)の少なくとも1種と
軟化点(または融点)が80℃以上の樹脂とを混合、粉
砕してなる粒状物を含有することにより、加硫前工程で
は加硫反応が起こらず、加硫温度に応じて加硫を促し得
る内包物が拡散し加硫速度が短縮できることを見出し、
本発明を完成した。
【0007】すなわち、請求項1記載のゴム組成物は、
加硫を促進し得る化合物(加硫剤または加硫促進剤)の
少なくとも1種と軟化点(または融点)が80℃以上の
樹脂と混合、粉砕してなる粒状物を含有することを特徴
とするゴム組成物である。また、前記樹種が熱可塑性樹
脂である請求項1記載のゴム組成物(請求項2)であ
る。
加硫を促進し得る化合物(加硫剤または加硫促進剤)の
少なくとも1種と軟化点(または融点)が80℃以上の
樹脂と混合、粉砕してなる粒状物を含有することを特徴
とするゴム組成物である。また、前記樹種が熱可塑性樹
脂である請求項1記載のゴム組成物(請求項2)であ
る。
【0008】また、前記粒状物の粒径が100μm以下
である請求項1または2記載のゴム組成物(請求項3)
である。
である請求項1または2記載のゴム組成物(請求項3)
である。
【0009】また、前記樹脂がポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビ
ニル樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、メタクリル樹脂、
ポリブテン樹脂、ポリカーボネート、およびABS樹脂
からなる群から選ばれることを特徴とする請求項1、2
または3記載のゴム組成物(請求項4)である。
ピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビ
ニル樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、メタクリル樹脂、
ポリブテン樹脂、ポリカーボネート、およびABS樹脂
からなる群から選ばれることを特徴とする請求項1、2
または3記載のゴム組成物(請求項4)である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】加硫を促進し得る化合物(加硫促進物質)
を軟化点が80℃以上の樹脂と混合、粉砕し粒状物とな
し、ポリマー(ゴム)と直接に接触させないことにより
加硫前工程での加硫速度を抑えることができる。また、
加硫温度近辺で溶融または軟化などによって破壊されや
すい樹脂を選択することにより、加硫温度では樹脂が溶
融または破壊し、加硫促進物質もそれにより分散、拡散
し加硫反応を促進する。したがって、加硫の前工程では
加硫が起こらず(または非常におこりにくい)、加硫温
度近辺で加硫が促進されるという加硫制御が可能とな
る。
を軟化点が80℃以上の樹脂と混合、粉砕し粒状物とな
し、ポリマー(ゴム)と直接に接触させないことにより
加硫前工程での加硫速度を抑えることができる。また、
加硫温度近辺で溶融または軟化などによって破壊されや
すい樹脂を選択することにより、加硫温度では樹脂が溶
融または破壊し、加硫促進物質もそれにより分散、拡散
し加硫反応を促進する。したがって、加硫の前工程では
加硫が起こらず(または非常におこりにくい)、加硫温
度近辺で加硫が促進されるという加硫制御が可能とな
る。
【0012】本発明で使用される樹脂は、加硫温度以下
では溶融、破壊などしないで粒状構造を維持でき、加硫
温度以上では樹脂が溶融または軟化などの物性低下によ
り破壊する樹脂が好ましく、溶融または軟化などにより
破壊する温度が80〜200℃、好ましくは100〜1
80℃、さらに好ましくは120〜170℃である。
では溶融、破壊などしないで粒状構造を維持でき、加硫
温度以上では樹脂が溶融または軟化などの物性低下によ
り破壊する樹脂が好ましく、溶融または軟化などにより
破壊する温度が80〜200℃、好ましくは100〜1
80℃、さらに好ましくは120〜170℃である。
【0013】このような樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリブテン樹脂、ポリ
スチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレンアクリル酸共重合体(EEA)、ポリカーボネー
ト、メタクリル樹脂、ABS樹脂などが好ましく、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ABS樹脂が好適に用いられる。
ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリブテン樹脂、ポリ
スチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレンアクリル酸共重合体(EEA)、ポリカーボネー
ト、メタクリル樹脂、ABS樹脂などが好ましく、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ABS樹脂が好適に用いられる。
【0014】加硫剤の具体例としては、たとえばイオ
ウ、塩化イオウ化合物、有機イオウ化合物などがあげら
れる。
ウ、塩化イオウ化合物、有機イオウ化合物などがあげら
れる。
【0015】加硫促進剤の具体例としては、N,N’−
ジフェニルチオ尿素、1,3−ジフェニルグアニジン、
ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニ
ド、ジカテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン
塩、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジ
ルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜
鉛塩、2−(2’,4’−ジニトロフェニルチオ)ベン
ゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールのシク
ロヘキシルアミン塩、2−(4’−モルホリノジチオ)
ベンゾチアゾール、N−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ペンタメチ
レンチオカルバミン酸ピペリジン塩、ピペコリルジチオ
カルバミン酸ピペコリン塩、ジメチルジチオカルバミン
酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、N−エチル−N−フェニルジチ
オカルバミン酸亜鉛、N−ペンタメチレンジチオカルバ
ミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、
ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバ
ミン酸第二鉄、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、ブ
チルキサントゲン酸亜鉛、イソプロピルキサントゲン酸
亜鉛、ジベンゾチアジルジスルフィドと1,3−ジフェ
ニルグアニジンとヘキサメチレンテトラミンの混合物、
2−メルカプトベンゾチアゾールとヘキサメチレンテト
ラミンの混合物、2−メルカプトベンゾチアゾールとジ
ベンゾチアジルジスルフィドとヘキサメチレンテトラミ
ンの混合物、ジベンゾチアジルジスルフィドとヘキサメ
チレンテトラミンの混合物、ジメチルジチオカルバミン
酸第二鉄と2−メルカプトベンゾチアゾールの混合物、
ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛と2−メルカプトベン
ゾチアゾールの混合物、テトラメチルチウラムジスルフ
ィドとジメチルジチオカルバミン酸亜鉛の混合物、ジメ
チルジチオカルバミン酸第二鉄とテトラメチルチウラム
ジスルフィドと2−メルカプトベンゾチアゾールの混合
物などがあげられる。
ジフェニルチオ尿素、1,3−ジフェニルグアニジン、
ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニ
ド、ジカテコールボレートのジ−o−トリルグアニジン
塩、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジ
ルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜
鉛塩、2−(2’,4’−ジニトロフェニルチオ)ベン
ゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾールのシク
ロヘキシルアミン塩、2−(4’−モルホリノジチオ)
ベンゾチアゾール、N−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ペンタメチ
レンチオカルバミン酸ピペリジン塩、ピペコリルジチオ
カルバミン酸ピペコリン塩、ジメチルジチオカルバミン
酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジ
チオカルバミン酸亜鉛、N−エチル−N−フェニルジチ
オカルバミン酸亜鉛、N−ペンタメチレンジチオカルバ
ミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、
ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバ
ミン酸第二鉄、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、ブ
チルキサントゲン酸亜鉛、イソプロピルキサントゲン酸
亜鉛、ジベンゾチアジルジスルフィドと1,3−ジフェ
ニルグアニジンとヘキサメチレンテトラミンの混合物、
2−メルカプトベンゾチアゾールとヘキサメチレンテト
ラミンの混合物、2−メルカプトベンゾチアゾールとジ
ベンゾチアジルジスルフィドとヘキサメチレンテトラミ
ンの混合物、ジベンゾチアジルジスルフィドとヘキサメ
チレンテトラミンの混合物、ジメチルジチオカルバミン
酸第二鉄と2−メルカプトベンゾチアゾールの混合物、
ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛と2−メルカプトベン
ゾチアゾールの混合物、テトラメチルチウラムジスルフ
ィドとジメチルジチオカルバミン酸亜鉛の混合物、ジメ
チルジチオカルバミン酸第二鉄とテトラメチルチウラム
ジスルフィドと2−メルカプトベンゾチアゾールの混合
物などがあげられる。
【0016】加硫促進物質と樹脂の配合比率(加硫促進
物質/樹脂)は、重量比で10/90〜90/10、好
ましくは50/50〜90/10である。加硫促進物質
/樹脂の比率が10/90より小さいと、加硫温度での
軟化などによる物性低下が充分大きくなければ破壊が起
こらない場合が生じるために好ましくない。90/10
をこえると、加硫の前工程で破壊する危険性が高くなる
ために好ましくない。加硫促進物質/樹脂の比率は混練
りなどの加硫前の前工程で破壊しない範囲でできる限り
大きいほうが望ましく、使用する樹脂の強度に応じて配
合比率を調整する必要がある。
物質/樹脂)は、重量比で10/90〜90/10、好
ましくは50/50〜90/10である。加硫促進物質
/樹脂の比率が10/90より小さいと、加硫温度での
軟化などによる物性低下が充分大きくなければ破壊が起
こらない場合が生じるために好ましくない。90/10
をこえると、加硫の前工程で破壊する危険性が高くなる
ために好ましくない。加硫促進物質/樹脂の比率は混練
りなどの加硫前の前工程で破壊しない範囲でできる限り
大きいほうが望ましく、使用する樹脂の強度に応じて配
合比率を調整する必要がある。
【0017】加硫剤または加硫促進剤と樹脂を混合した
粒状物の粒径は、100μm以下であることが好まし
い。粒状物の粒径が100μmをこえると、低温領域で
加硫を遅くする効果は充分に発揮できるが、加硫促進物
質の物性が低下する傾向がある。
粒状物の粒径は、100μm以下であることが好まし
い。粒状物の粒径が100μmをこえると、低温領域で
加硫を遅くする効果は充分に発揮できるが、加硫促進物
質の物性が低下する傾向がある。
【0018】本発明に使用される粒状物の製法として
は、密閉式混練機、押し出し機などで加硫剤と樹脂とを
混合し、この混合物を凍結粉砕する方法があがられる。
これ以外にも化学的に混合する方法を用いてもよい。
は、密閉式混練機、押し出し機などで加硫剤と樹脂とを
混合し、この混合物を凍結粉砕する方法があがられる。
これ以外にも化学的に混合する方法を用いてもよい。
【0019】本発明のゴム組成物は、ゴム成分として、
天然ゴム(NR)および/またはジエン系合成ゴムを含
むことができる。本発明において用いるジエン系合成ゴ
ムとしては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブ
タジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴム(EPDN)、クロロプ
レンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)などがあげられる。これらは、本発明に使用
されるゴム成分中に1種または2種類以上含まれてもよ
い。
天然ゴム(NR)および/またはジエン系合成ゴムを含
むことができる。本発明において用いるジエン系合成ゴ
ムとしては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブ
タジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴム(EPDN)、クロロプ
レンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)などがあげられる。これらは、本発明に使用
されるゴム成分中に1種または2種類以上含まれてもよ
い。
【0020】つぎに本発明のゴム組成物は充填剤とし
て、カーボンブラックを含むことができる。本発明のゴ
ム組成物中に含まれるカーボンブラックの配合量は、前
記ゴム成分100重量部に対し10〜150重量部であ
ることが好ましい。カーボンブッラックの配合量が10
重量部未満では、補強効果が充分に得られず、150重
量部をこえると発熱性が増大し好ましくない。補強性お
よび低発熱性の面から15〜100重量部、さらには2
5〜80重量部が好ましい。
て、カーボンブラックを含むことができる。本発明のゴ
ム組成物中に含まれるカーボンブラックの配合量は、前
記ゴム成分100重量部に対し10〜150重量部であ
ることが好ましい。カーボンブッラックの配合量が10
重量部未満では、補強効果が充分に得られず、150重
量部をこえると発熱性が増大し好ましくない。補強性お
よび低発熱性の面から15〜100重量部、さらには2
5〜80重量部が好ましい。
【0021】本発明に使用できるカーボンブラックの例
としては、HAF、ISAF、SAFなどがあげられる
が、とくに限定されるものではない。
としては、HAF、ISAF、SAFなどがあげられる
が、とくに限定されるものではない。
【0022】本発明のゴム組成物はシリカなどの白色充
填剤を含んでいてもよい。白色充填剤として具体的に
は、シリカ、クレー、アルミナ、タルク、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、酸化チタンなどがあげられる。これらは単
独あるいは二種類以上混合して用いることができる。と
くに好ましい白色充填剤はシリカ、クレー、水酸化アル
ミニウム、アルミナである。本発明のゴム組成物中に含
まれる白色充填剤の配合量は、本発明に使用されるゴム
成分100重量部に対して0〜100重量部、好ましく
は0〜85重量部、さらに好ましくは0〜65重量部で
ある。100重量部をこえると作業性が低下する傾向が
ある。低発熱性、作業性の面から、白色充填剤の配合量
は65重量部以下が好ましく、補強効果の面から、5重
量部以上が好ましい。
填剤を含んでいてもよい。白色充填剤として具体的に
は、シリカ、クレー、アルミナ、タルク、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、酸化チタンなどがあげられる。これらは単
独あるいは二種類以上混合して用いることができる。と
くに好ましい白色充填剤はシリカ、クレー、水酸化アル
ミニウム、アルミナである。本発明のゴム組成物中に含
まれる白色充填剤の配合量は、本発明に使用されるゴム
成分100重量部に対して0〜100重量部、好ましく
は0〜85重量部、さらに好ましくは0〜65重量部で
ある。100重量部をこえると作業性が低下する傾向が
ある。低発熱性、作業性の面から、白色充填剤の配合量
は65重量部以下が好ましく、補強効果の面から、5重
量部以上が好ましい。
【0023】また、白色充填剤を使用する場合、充填剤
とゴム成分の結合を強め、耐磨耗性を向上させるため
に、カップリング剤、とくにシランカップリング剤を用
いてもよい。シランカップリング剤の配合量は分散効
果、カップリング効果の面から、前記白色充填剤の重量
に対して1〜20重量%が好ましい。
とゴム成分の結合を強め、耐磨耗性を向上させるため
に、カップリング剤、とくにシランカップリング剤を用
いてもよい。シランカップリング剤の配合量は分散効
果、カップリング効果の面から、前記白色充填剤の重量
に対して1〜20重量%が好ましい。
【0024】なお、本発明のゴム組成物には、前記のゴ
ム成分、カーボンブラック、白色充填剤、カップリング
剤、粒状物以外に、必要に応じて、軟化剤、老化防止
剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤などの通常のゴ
ム工業で使用される配合剤を適宜配合することができ
る。
ム成分、カーボンブラック、白色充填剤、カップリング
剤、粒状物以外に、必要に応じて、軟化剤、老化防止
剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤などの通常のゴ
ム工業で使用される配合剤を適宜配合することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、これは本発明の目的を限定するものではな
い。
明するが、これは本発明の目的を限定するものではな
い。
【0026】実施例1〜5および比較例1〜4 (粒状物の調製)加硫促進剤ZTC(ノクセラーZT
C;大内新興化学工業(株)製)とポリエチレン(融点
123℃)またはポリウレタン(軟化点123℃)とを
表1記載の配合比率(重量比)で60ccラボプラスト
ミルで混合した。この混合物を凍結粉砕した後、表1記
載の粒径の粒状物を得た。
C;大内新興化学工業(株)製)とポリエチレン(融点
123℃)またはポリウレタン(軟化点123℃)とを
表1記載の配合比率(重量比)で60ccラボプラスト
ミルで混合した。この混合物を凍結粉砕した後、表1記
載の粒径の粒状物を得た。
【0027】
【表1】
【0028】(ゴム組成物の調製)配合処方を表2に示
す。前記のようにして得られたサンプル1〜7および加
硫促進剤以外の配合剤をバンバリーミキサーで混練りし
てマスターバッチを作製した後、8インチロールにてマ
スターバッチと加硫促進剤またはサンプル1〜7をそれ
ぞれ混練りして調製した。これらの配合物を170℃で
20分間プレス加硫して加硫促進物質を得、物性を評価
した。
す。前記のようにして得られたサンプル1〜7および加
硫促進剤以外の配合剤をバンバリーミキサーで混練りし
てマスターバッチを作製した後、8インチロールにてマ
スターバッチと加硫促進剤またはサンプル1〜7をそれ
ぞれ混練りして調製した。これらの配合物を170℃で
20分間プレス加硫して加硫促進物質を得、物性を評価
した。
【0029】
【表2】
【0030】(各種薬品の説明) カーボンブラック;昭和キャボット(株)製のショウブ
ラックN220 ステアリン酸;日本油脂(株)製のステアリン酸 酸化亜鉛;三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号 硫黄;鶴見化学(株)製の粉末硫黄 加硫促進剤 CZ;ノクセラー CZ(大内新興化学
(株)製)(化学名:N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド) 加硫促進剤 ZTC;ノクセラー ZTC(大内新興化
学(株)製)(化学名:ジベンジルジチオカルバミン酸
亜鉛)
ラックN220 ステアリン酸;日本油脂(株)製のステアリン酸 酸化亜鉛;三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号 硫黄;鶴見化学(株)製の粉末硫黄 加硫促進剤 CZ;ノクセラー CZ(大内新興化学
(株)製)(化学名:N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド) 加硫促進剤 ZTC;ノクセラー ZTC(大内新興化
学(株)製)(化学名:ジベンジルジチオカルバミン酸
亜鉛)
【0031】(評価方法) (1)加工性 ムーニー試験機を用いて、JIS K6300に基づ
き、ゴム焼けの指標として試験温度100℃でのT10
を測定した。結果を表3に示す。
き、ゴム焼けの指標として試験温度100℃でのT10
を測定した。結果を表3に示す。
【0032】(2)加硫速度 キュラストメーターを用いて評価した。すなわち、キュ
ラストメーターによるねじりトルクの最大値と最小値と
の差の10%+最小値に達するまでの時間をT10、9
0%+最小値に達するまでの時間をT90とした。測定
温度130℃、150℃の各温度で測定を行った。結果
を表3に示す。加硫速度はT10およびT90の値が短
いほど速いことを示す。
ラストメーターによるねじりトルクの最大値と最小値と
の差の10%+最小値に達するまでの時間をT10、9
0%+最小値に達するまでの時間をT90とした。測定
温度130℃、150℃の各温度で測定を行った。結果
を表3に示す。加硫速度はT10およびT90の値が短
いほど速いことを示す。
【0033】(3)引張試験 JIS 6301に準拠して300%モジュラス、破断
強度および破断伸びの測定を行った。結果を表3に示
す。
強度および破断伸びの測定を行った。結果を表3に示
す。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、加硫前工程での加硫を
抑え、加硫温度付近で加硫が促進され加硫時間が短縮で
きるゴム組成物を提供することができる。
抑え、加硫温度付近で加硫が促進され加硫時間が短縮で
きるゴム組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/36 C08K 5/36 C08L 101/00 C08L 101/00 // B29K 21:00 B29K 21:00 101:12 101:12 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA13 AA15 AA18 AA28 AA32 AA50 AA53 AC05 AC17 AC45 AC49 AC50 AE08 FA03 FB06 4F201 AA04 AA11 AA13 AA21 AA28 AA45 AB03 AC04 BA02 BC01 BC12 BC37 BK01 BL05 BL43 BN11 BN30 4J002 AA01W AC01X AC03X AC06X AC07X AC08X AC09X BB03W EV346 FD010 FD090 FD146 GN01
Claims (4)
- 【請求項1】 加硫剤または加硫促進剤の少なくとも1
種からなる加硫促進物質と軟化点が80℃以上の樹脂を
予め混合、粉砕してなる粒状物を含み、加硫促進物質と
樹脂の配合比率が重量比で10/90〜90/10であ
るゴム組成物。 - 【請求項2】 前記樹脂が熱可塑性樹脂である請求項1
記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 前記粒状物の粒径が100μm以下であ
る請求項1または2記載のゴム組成物。 - 【請求項4】 前記樹脂がポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル
樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
ブテン樹脂、ポリカーボネート、およびABS樹脂から
なる群から選ばれることを特徴とする請求項1、2また
は3記載のゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091242A JP2001279026A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091242A JP2001279026A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001279026A true JP2001279026A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18606722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000091242A Pending JP2001279026A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001279026A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045061A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Brother Ind Ltd | インクジェット記録装置 |
ITBO20110683A1 (it) * | 2011-11-30 | 2013-05-31 | Aipol S P A | Procedimento per preparare una mescola a base di gomma, pluricomponente e vulcanizzabile a caldo. |
US8557937B1 (en) | 2012-05-09 | 2013-10-15 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Rubber composition, method for its formation, and automotive tire containing the composition |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000091242A patent/JP2001279026A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4636252B2 (ja) * | 2005-08-11 | 2011-02-23 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
ITBO20110683A1 (it) * | 2011-11-30 | 2013-05-31 | Aipol S P A | Procedimento per preparare una mescola a base di gomma, pluricomponente e vulcanizzabile a caldo. |
US8557937B1 (en) | 2012-05-09 | 2013-10-15 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Rubber composition, method for its formation, and automotive tire containing the composition |
US8674004B2 (en) | 2012-05-09 | 2014-03-18 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Rubber composition, method for its formation, and automotive tire containing the composition |
US8921462B2 (en) | 2012-05-09 | 2014-12-30 | Sabic Global Technologies B.V. | Rubber composition, method for its formation, and automotive tire containing the composition |
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