JP2001278085A - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

電気式動力舵取装置

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JP2001278085A JP2000094351A JP2000094351A JP2001278085A JP 2001278085 A JP2001278085 A JP 2001278085A JP 2000094351 A JP2000094351 A JP 2000094351A JP 2000094351 A JP2000094351 A JP 2000094351A JP 2001278085 A JP2001278085 A JP 2001278085A
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Yuji Oba
裕司 大場
Norihisa Sugiura
功久 杉浦
Mineichi Momiyama
峰一 樅山
Shinji Takeuchi
真司 竹内
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロバスト安定性を確保して操舵フィーリングを
可変すること 【解決手段】ステアリングシヤフトにかかるトルクを検
出して、H∞制御によりロバスト安定性を確保した一次
トクル指令値を求める。この一次トルク指令値に車速に
応じて変化する利得を乗算する。この乗算補正されたト
ルク指令値を電動機に対するトルク指令値とする。この
ようにすることで、ロバスト安定性を向上させ、且つ、
車速に応じた操舵フィーリングを得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、H∞制御を用いた
電気式動力舵取装置に関する。特に、車速や操舵角等の
環境状態に最適な操舵フィーリングを与える電気式動力
舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車の操舵を電気モータでア
シストする電気式動力舵取装置が良く知られており、近
年、この電気モータの指令トルクをH∞制御により与え
ることが試みられている。このH∞制御では、ハンドル
シャフトに係るトルクを検出して、その検出トルクに応
じてアシストトルクを発生するように電気モータを駆動
するという精密な制御モデルがまずは必要となる。そし
て、この制御モデルに基づいて系の伝達関数を求め、制
御系のモデル誤差や外乱があった場合にも、周波数安定
性が得られるように制御装置の伝達関数を決定してい
る。このように、周波数安定性が得られるように伝達関
数を決定する手法に、伝達関数の∞ノルムが1より小さ
いという条件を満たす限り、その伝達関数で制御される
系の周波数安定性が確保されるという原理が用いられて
いる。この原理を用いて制御装置の伝達関数を決定する
方法がH∞制御と言われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、H∞制
御によりロバスト安定性があるということは、操舵フィ
ーリングが、環境の変化に係わらず、常に一定となり、
路面からの抗力が敏感に運転者に伝達されないという問
題がある。即ち、ロバスト安定性があるように制御装置
の伝達関数を設計すると、外乱に対するロバスト安定性
が確保されている結果、環境の変化に対しても、常に、
同一の操舵フィーリングとなるという欠点があった。換
言すれば、車両の速度に係わらず一定の操舵フィーリン
グとなっていた。このように、ロバスト安定性を向上さ
せるH∞制御により制御装置を設計すると、操舵フィー
リングが可変できないという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、電気式動力舵取
装置において、ロバスト安定性を確保した上で、各種の
走行環境に応じた操舵フィーリングが得られるようにす
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、操舵トルクを検出して、その検出操舵
トルクに応じてアシストトルクを電気モータにより発生
する電気式舵取装置において、検出操舵トルクを入力し
て、H∞制御により求められた一次トルク指令値を出力
する第1制御手段と、第1制御手段の出力する一次トル
ク指令値を入力して、その一次トルク指令値に所定値を
乗算し、電気モータの出力トルクを指令するトルク指令
値を演算し、そのトルク指令値に基づいて電気モータを
駆動する第2制御手段とを有することを特徴とする。
【0006】又、他の特徴は、上記の所定値を車両の速
度に応じて変化させることを特徴とする。又、他の特徴
は、上記の所定値をハンドルの回転角及びハンドルの回
転角速度の1種又は、それらの組み合わせに応じて変化
させることを特徴とする。さらに、他の特徴は、上記の
所定値を車両の速度及び、ハンドルの回転角及びハンド
ルの回転角速度のうちの少なくとも1種との組み合わせ
により変化させることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】第1制御手段によるH∞制御に
より得られた一次トルク指令値は、ロバスト安定性のあ
る出力となる。即ち、この一次トルク指令値により電気
モータを回転させた場合には、操舵角に対する追従安定
性や走行環境の変化等の外乱に対する安定性が得られ
る。第2制御手段は、このような安定した一次トルク指
令値に対して所定値を乗算し、即ち、利得調整をした後
の値を電気モータを回転させるためのトルク指令値とす
る。この利得を走行環境に応じて変化させることで、走
行環境に即応した操舵フィーリングを得ることができ
る。例えば、車速が低速度になる程、所定値を大きくし
て利得を大きくすることで、低速走行時の操舵フィーリ
ングを軽くし、高速走行時の操舵フィーリングを重くす
ることが可能となる。このように、第1制御手段の出力
する一次トルク指令値に、さまざまな、条件によって変
化させた利得をかけて、電気モータを駆動するためのト
ルク指令値とすることで、操舵フィーリングを各種の条
件に適応したものとすることが可能となる。
【0008】上記の所定値、即ち、利得を変化させる条
件として、車両の速度、ハンドルの回転角、及びハンド
ルの回転角速度等を挙げることができる。利得は、これ
らのうちの1種の条件に応じて変化させても、複数種類
の条件に応じて変化させるようにしても良い。上記の条
件は、その他、車両の加速度や、操舵頻度等であっても
良い。
【0009】このように本発明によれば、ロバスト安定
性が得られ、且つ、走行状態に適応した操舵フィーリン
グを得ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明に係る電気式動力舵取装置を示した
構成図である。操向ハンドル10はステアリングシャフ
ト11に固設され、ステアリングシャフト11にはトル
クセンサ12が配設されている。ステアリングシャフト
11に加えられたマニュアルトルクはピニオンギヤ13
を介してラック14に伝達され、操舵輪41,42の方
向の変化に使われる。トルクセンサ12は、周知のよう
に、操向ハンドル10が操作され、ステアリングシャフ
ト11が捩じられることにより生じるトルクを検出す
る。即ち、一定速度で操舵している場合に、操舵輪4
1,42が路面から受ける反力トルクから電動機による
アシストトルクを減じたトルクが、運転者により操舵の
ために印加されたマニュアルトルクに等しくなり、この
トルクがステアリングシャフト11の捩じれトルクとし
て検出される。このトルクセンサ12からの出力信号は
A/D変換器18により微小時間間隔でサンプリングさ
れて、ディジタル信号に変換されCPU20に入力され
ている。又、車速センサ15の出力する車速vはCPU
20に入力している。このCPU20には、プログラム
やマップなどが記憶されたROM21、各種データを記
憶するRAM22が接続されている。又、CPU20か
らの出力信号はドライバ回路25に入力され、ドライバ
回路25により減速機を内蔵した電動機31が駆動され
る。この電動機31が回転することによりピニオンギヤ
32、ラック14を介して、アシストトルクが上記操舵
輪41,42に加わることになる。第1制御手段、第2
制御手段は、これらのCPU20、ROM21、RAM
22等から成るコンピュータシステムとドライバ回路2
5によって構成されている。
【0011】図2は、電気式動力舵取装置の解析モデル
を示した図である。図1におけるハンドル10、ステア
リングシャフト11、ピニオンギヤ13、ラック14、
ピニオンギヤ32、減速機を内蔵した電動機31、操舵
輪41、42が図示されている。これらの機構部のイナ
ーシャ、バネ定数、摩擦係数等がモデル化され、発生す
るトルク、摩擦力、回転角等が図示されている。記号の
意味は次の通りである。
【0012】θh ハンドル回転角 θm モータ回転角 θs コラム回転角 θp ピニオン軸回転角 Th ハンドルトルク Tm モータ軸トルク Tm ' モータトルク Tp ピニオン周りのトルク Fp ピニオンからラックに加わる力 Fm モータからラックに加わる力 Jh ハンドルイナーシャ Jm モータイナーシャ K コントローラの伝達関数 Cr タイヤ摩擦係数(タイヤ(操舵輪)と路面との間
の粘性摩擦係数) fm モータ摩擦力 fe ダストシール部摩擦力 fr ラック軸摩擦力 Ks トーションバーバネ定数 Kc コラムバネ定数 Ksss とKc の合成バネ定数 Kr タイヤバネ定数 Mr ラック質量 Xr ラック移動量 gb ギヤ減速比 gp ラック減速比 尚、ステアリングシャフト11はハンドル10側のコラ
ムとヒニオンギヤ13側のトーションバーとに分かれて
いる。
【0013】この図2のモデルを伝達関数で表せば、図
3のようになる。K(s)が制御装置の伝達関数、P
(s)が機械系、伝達系、動力系を総合したプラントの
伝達関数である。wは操舵輪が路面から受ける反力トル
クであり、プラントの伝達関数P(s)の出力qは電動
機により操舵輪の方向を回転させる操舵トルクである。
制御装置の伝達関数K(s)に入力するuは、トルクセ
ンサ12の出力である。このトルクセンサ12の出力u
は、運転者がハンドル10に加えるマニュアルトルク及
び運転者が感じる操舵トルクに比例する。
【0014】図3の伝達関数の関係から次式が成立す
る。
【数1】 u=w/(1+P(s)・K(s)) …(1) ここで、次式のS(s)は、感度関数である。
【数2】 S(s)=u/w=1/(1+P(s)・K(s)) …(2)
【0015】即ち、トルクセンサ12の出力uが小さい
程、追従誤差が小さくなることが理解される。即ち、感
度関数の無限大ノルム‖S(s)‖∞が十分に小さくな
るように制御装置の伝達関数K(s)が決定される。図
4に示すブロック図で、出力uを入力して出力Z1 を出
力する重み関数W1 (s)を導入する。a−b間の伝達
関数はS(s)・W(s)となり、次式が成立する。
【0016】
【数3】 Z1 =S(s)・W1 (s)・w …(3) となる。但し、Z1 は評価値である。この評価値Z1
入力wに関して安定するための条件は、次式が成立する
ことである。
【数4】 ‖S(s)・W1 (s)‖∞<1 …(4) (4)式は、周波数空間(jω)において、全てのωに
ついて次式が成立することと等価である。
【数5】 |S(jω)・W1 (jω)|<1 …(5) よって、
【数6】 |S(jω)|<1/|W1 (jω)| …(6) このように、重み関数W(s)を設定して、評価値Z1
が安定するように、即ち、(5)式を満たすように、制
御装置の伝達関数K(s)を決定する。これが追従制御
性に関するH∞制御である。
【0017】次に、図5に示すように、プラントの伝達
関数P(s)に関する誤差Δ(s)を考慮する。この誤
差Δ(s)はモデル化誤差や外乱等により、基本モデル
からの変動により生じる伝達関数である。この誤差伝達
関数は相加的であるとする。即ち、P' (s)=(1+
Δ(s))・P(s)。すると、図5のブロック図が得
られる。c−d間の伝達関数T(s)は次式で表され
る。
【0018】
【数7】 T(s)=(P(s)・K(s))/(1+P(s)・K(s)) …(7) このT(s)は、相補感度関数である。
【0019】図5に示す系が安定である条件は、次式が
成立することである。
【数8】 ‖Δ(s)・T(s)‖∞<1 …(8)
【0020】ここでΔ(s)の正確なモデル化は不可能
であるので、次の条件を満たす重み関数W2 (s)を決
定する。
【数9】全てのωに対して |Δ(jω)|<|W2 (jω)| …(9) 即ち、あらゆる誤差の伝達関数Δ(jω)を包含するよ
うな重み関数W2 (jω)を決定する。そして、この重
み関数W2 (jω)に関して、次式が成立すれば、
(9)式を満たす任意の誤差伝達関数Δ(s)に関し
て、安定制御条件(8)式が成立する。
【0021】
【数10】 ‖W2 (s)・T(s)‖∞<1 …(10) 即ち、任意のωに対して、T(jω)が次式を満たすよ
うに、制御装置の伝達関数K(s)を決定する。
【数11】 |T(jω)|<1/W2 (jω) …(11)
【0022】このように伝達関数K(s)を決定するの
が、プラントに誤差が内在する場合のロバスト安定性に
関するH∞制御である。
【0023】(6)式を満たすように決定する追従性
と、(11)式を満たすように決定するロバスト安定性
とは、相反する条件となる。この問題を解決するため
に、制御系の使用周波数帯域では、追従性に主体をおい
て伝達関数を決定し、使用帯域よりも高い周波数帯域で
はロバスト安定性に主体をおいて伝達関数を決定する。
このように決定することで、変動する外力トルクwに追
従して電動機トルクを発生させることができ、この結
果、トルクセンサ12の検出するトルク、即ち、マニュ
アルトルクu(操舵フィーリングに関係するトルク)を
小さい値に安定化することができる。よって、外乱トル
ク変動があっても、操舵フィーリングを一定とすること
ができる。又、高速操舵や高周波外乱トルクに関して
は、ロバスト安定性が達成され、追従制御の不安定性が
防止される。
【0024】制御装置の伝達関数K(s)が決定される
と、その関数から次の状態方程式の係数行列A,B,C,D を
決定することができる。
【数12】 dx/dt=A(t)x(t)+B(t)u(t) …(12)
【数13】 y(t)=C(t)x(t)+D(t)u(t) …(13) 但し、x(t)は制御装置K(s)の状態ベクトル、u(t)は
制御装置K(s)への入力ベクトル、y(t)は制御装置K
(s)の出力ベクトルである。図3、図4の表記された
信号の記号と対応する。
【0025】伝達関数K(s)の時間変動を無視して、
時間に関しては一定、即ち、系が時不変線型動的システ
ムとする。そして、(12)式を差分方程式に書き換
え、(13)式をサンプリング値に関する方程式に書き
換えると次式が得られる。
【0026】
【数14】 xk+1=Ad・xk+Bd・uk …(14)
【数15】 yk =Cd・xk+Dd・uk …(15) ここで、状態ベクトルxがn次元、入力ベクトルuがr
次元、出力ベクトルyがp次元の時、係数行列Adは、n
×n、係数行列Bdは、n×r、係数行列Cdは、p×n、
係数行列Ddは、p×rの行列である。
【0027】本発明のH∞制御を行う第1制御手段は、
上記の(14)、(15)式を用いて、時系列的に、ト
ルクセンサ12の検出するトルクuを入力して、電動機
31のトクル指令値yを出力する手段である。
【0028】本発明は、この第1制御手段の出力する一
次トルク指令値yに、さらに、車速に応じて、所定値
(利得)Gを乗算して、トクル指令値eとするものであ
る。この特性は、図7に示す特性である。このように、
車速vが高速になるに従って、利得Gを大きくすること
で、操舵輪41、42の受ける反力トルクwが一定であ
っても、低速走行時には電動機31の補正されたトルク
指令値eが大きくなり、高速走行時にはそのトルク指令
値eは小さくなる。この結果、低速走行時にはトルクセ
ンサ12の出力する検出トルクuは小さくなり、高速走
行時には検出トルクuは大きくなる。即ち、低速走行時
には運転者の感じる操舵フィーリングは軽くなり、高速
走行時には運転者の感じる操舵フィーリングは重くな
る。このように、第1制御手段の出力する一次トルク指
令値yを様々な走行状態の関数である利得Gで乗算補正
することで、操舵フィーリングを任意に変更することが
可能となる。
【0029】又、ハンドルの操舵角θに対して、利得G
を図8のように設定しても良い。即ち、操舵角θが増加
するにつれて、利得Gを減少させるようにしても良い。
このように設定すると、上記と同一の理由により、操舵
角θが大きくなるに従って、操舵フィーリングを重くす
ることができる。このようにすることで、現実の路面か
ら受ける反力トルクを運転者に反映させたものとするこ
とが可能となる。
【0030】又、操舵角速度dθ/dtに対して、利得
Gを図9のように設定しても良い。即ち、操舵角速度d
θ/dtが増加するにつれて、利得Gを減少させるよう
にしても良い。このように設定すると、上記と同一の理
由により、操舵角速度dθ/dtが大きくなるに従っ
て、操舵フィーリングを重くすることができる。このよ
うにすることで、現実の路面から受ける反力トルクを運
転者に反映させたものとすることが可能となる。
【0031】又、車速、操舵角、操舵角速度のいずれか
2種類又は3種類の組み合わせにより利得Gを任意の関
数で変化させても良い。さらに、操舵頻度等を加味して
利得Gを変化させても良い。即ち、操舵頻度が高い場合
には、連続したカーブ走行が考えれらる。この場合に
は、操舵フィーリングを重くすることで、走行安定性を
保つことができる。又、利得Gを車速vが増加するに連
れて、減少させるようにしても良い。この場合には、低
速走行時程、操舵フィーリングが軽くなり、高速走行時
程、操舵フィーリングが重くなる。即ち、アシストトル
クがない場合の操舵フィーリングに近いものが得られ
る。要するに、本発明は、ロバスト安定性のある一次ト
ルク指令値を各種の条件で補正してトルク指令値を求め
て、このトルク指令値で電動機を駆動するようにするこ
とを特徴とする。
【0032】次に、車速vに応じて、利得Gを変化させ
る実施例におけるCPU20の処理手順を、図10のフ
ローチャートに基づいて説明する。ステップ100で、
トルクセンサ12の出力する検出トルクuと車速センサ
の出力する車速vとを読み込む。次に、ステップ102
において、(15)式の状態方程式から一次トルク指令
値yを求める。次に、ステップ104において、車速v
に対応する利得Gを決定する。図7に示す特性は、RO
M21にマップにして記憶されている。次に、ステップ
106において、一次トルク指令値yに利得Gを乗算し
て、最終的なトルク指令値eを求め、ステップ108に
おいて、ドライブ回路25にそのトルク指令値eを出力
する。ドライブ回路25はこのトルク指令値eのトルク
を電動機31が発生するように通電制御する。次に、ス
テップ110において、(14)の状態方程式から次の
制御タイミングにおける状態ベクトルを求め、状態ベク
トルを更新する。そして、ステップ100に戻り、次の
制御タイミングにおける次のトルク制御が実行される。
【0033】第1制御手段と第2制御手段は、ハードウ
エアとしてはCPU20、ROM21、RAM22、ド
ライブ回路25で構成されるが、ソフトウエアとして
は、第1制御手段がステップ100、102,110で
構成され、第2制御手段がステップ100,106,1
08で構成されている。上記の実施の形態では、ロバス
ト安定性を求めるための誤差伝達関数Δ(s)は、相加
的としたが、相乗的であっても良い。相加的と相乗的と
の両方でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る動力舵取装置を示した
構成図。
【図2】操舵機構の解析モデルを示した説明図。
【図3】制御装置及びプラントから成る機構の伝達関数
を表したブロック図。
【図4】追従性向上させるための制御装置の伝達関数を
決定する手法を示したブロック図。
【図5】ロバスト安定性を向上させるための制御装置の
伝達関数を決定する手法を示したブロック図。
【図6】車速に応じて一次トルク指令値を補正する実施
形態に係る伝達関数を示したブロック図。
【図7】利得の車速に関する特性を示した特性図。
【図8】利得の操舵角に関する特性を示した特性図。
【図9】利得の操舵角速度に関する特性を示した特性
図。
【図10】実施形態に係る動力舵取装置のCPUの処理
手順を示したフローチャート。
【符号の説明】
10…操向ハンドル 11…ステアリングシャフト 12…トルクセンサ 13…ピニオンギヤ 14…ラック 20…CPU 25…ドライバ 41、42…操舵輪(タイヤ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 B62D 119:00 (72)発明者 樅山 峰一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 竹内 真司 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA01 DA03 DA09 DA15 DA23 DD02 DD06 DD07 EA01 EB11 EC22 GG01 3D033 CA03 CA13 CA15 CA16 CA17 CA19 CA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵トルクを検出して、その検出操舵トル
    クに応じてアシストトルクを電気モータにより発生する
    電気式舵取装置において、 前記検出操舵トルクを入力して、H∞制御により求めら
    れた一次トクル指令値を出力する第1制御手段と、 前記第1制御手段の出力する前記一次トルク指令値を入
    力して、その一次トルク指令値に所定値を乗算し、前記
    電気モータの出力トルクを指令するトルク指令値を演算
    し、そのトルク指令値に基づいて前記電気モータを駆動
    する第2制御手段とを有することを特徴とする電気式動
    力舵取装置。
  2. 【請求項2】前記所定値を前記車両の速度に応じて変化
    させることを特徴とする請求項1に記載の電気式動力舵
    取装置。
  3. 【請求項3】前記所定値をハンドルの回転角及びハンド
    ルの回転角速度の1種又は、それらの組み合わせに応じ
    て変化させることを特徴とする請求項1に記載の電気式
    動力舵取装置。
  4. 【請求項4】前記所定値を前記車両の速度及び、ハンド
    ルの回転角及びハンドルの回転角速度のうちの少なくと
    も1種との組み合わせにより変化させることを特徴とす
    る請求項1に記載の動力舵取装置。
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