JP2001277480A - 平版印刷版用版面洗浄剤 - Google Patents

平版印刷版用版面洗浄剤

Info

Publication number
JP2001277480A
JP2001277480A JP2000090932A JP2000090932A JP2001277480A JP 2001277480 A JP2001277480 A JP 2001277480A JP 2000090932 A JP2000090932 A JP 2000090932A JP 2000090932 A JP2000090932 A JP 2000090932A JP 2001277480 A JP2001277480 A JP 2001277480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
acid
cleaning agent
plate surface
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000090932A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
博 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000090932A priority Critical patent/JP2001277480A/ja
Publication of JP2001277480A publication Critical patent/JP2001277480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種汚れ現象に優れた汚れ除去能力を有し、
且つ不感脂化作用を十分に持続して発揮でき、また、環
境安全性の高い平版印刷版用版面洗浄剤を提供する。更
に、粘度が安定していて使い易い平版印刷版用版面洗浄
剤を提供する。 【解決手段】 ゼラチンを0.001〜1.0質量%含
有することを特徴とする乳化型の平版印刷版用版面洗浄
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版の版面洗
浄剤に関し、より詳しくは平版印刷版の非画像領域の各
種汚れに対する汚れ除去能力、及び不感脂化作用を兼ね
備えた版面洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、水と油が本質的に混り合わ
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と水を反撥して油
性インキを受容する領域からなり、前者が非画像域であ
り、後者が画像域である。従ってその均衡が崩れ、例え
ば非画像域の親水性が何らかの原因で劣化するとしばし
ばその領域にインキが付着し、いわゆる「地汚れ」とな
る。このような地汚れが発生する場合は多種多様である
が、代表的なものは平版印刷版を高耐刷力とするために
施されるバーニング等の処置を施した場合や、平版印刷
版の版面を不感脂化ガムで保護することなく大気中に放
置した場合がある。このような現象は印刷時に印刷機の
トラブル又は休憩時間等で印刷機を停止した場合等にお
いても同様に起きることがある。従って通常、印刷機を
停止する場合、印刷関係者等は不感脂化ガム液を塗布す
る習慣がある。また、不感脂化ガムが塗布されていない
平版印刷版の平版印刷版の非画像域に親油性の物が付着
し放置された場合、その部分が感脂化され、汚れとな
る。例えば指紋等の跡が印刷物の背景に現れるのも同様
な原因によるものである。更にまた、非画像域に傷が付
いた場合であり、この場合は傷の中にインキが詰まり、
次第に感脂化されて汚れとなる。
【0003】上述のような、汚れの発生した平版印刷版
は、版面のインキを除去するとともに、非画像域の親水
性を回復せしめるためのいわゆる版面洗浄剤(プレート
クリーナーと呼ぶこともある。)で処理されるものが通
例である。かかる版面洗浄剤の一つとして、従来珪酸ナ
トリウム水溶液からなるものが知られていた。しかしな
がら、この版面洗浄剤は不感脂化作用が極めて高いとい
う効果を有するものの、アルカリ性のため水性アルカリ
現像液で現像される感光性平版印刷版、例えば特公昭4
3−28403号、米国特許第3,046,120号明
細書等に記載されているo−キノンジアジド化合物から
なる感光層を有するポジ作用感光性平版印刷版又は特開
昭54−98613号、英国特許1,350,521号
に記載されているような酸性基を有するバインダとジア
ゾ樹脂からなる感光層を有するネガ作用感光性平版印刷
版等から製版された平版印刷版に使用すると画像域の一
部が侵されたり、インキの付着性が劣化するという問題
があった。他方、米国特許第3,489,561号明細
書に記載されている蓚酸を用いたプレートクリーナーは
不感脂化力が弱く、金属支持体を腐食する作用が強いた
め、アルミニウム板を支持体とする通常の感光性平版印
刷版(PS版と称されている。)の支持体表面に施され
ている親水層(例えば米国特許第2,714,066号
明細書に記載されているような親水化処理により形成さ
れた層)が破壊され、汚れを引起し易いので金属支持体
には適性がない。
【0004】一般に印刷中に汚れが発生した場合は先ず
版面のインキを洗浄剤(灯油又は炭化水素系溶剤)で除
去し、次いで不感脂化処理剤で処理する。上記のような
従来の版面洗浄剤も、版面をインキ洗浄剤で洗浄した後
に施こす必要があるため、版面洗浄剤処理をするときに
は処理工程が2工程となり繁雑である。そのため近年両
機能を統合させた、即ち、インキ洗浄剤作用及び不感脂
化作用を兼ね備えた乳化型版面洗浄剤も開発されてい
る。例えば特開昭52−15702号にはアルカリ性の
乳化型版面洗浄剤が開示されており、特開昭53−21
02号には酸性の乳化型版面洗浄剤が開示されている。
【0005】また、一方乳化型版面洗浄剤の油相には、
一般的に炭化水素系の溶剤を含ませて、これによって、
平版印刷版に付着しているインキを溶出除去する作用を
発揮する。しかし、問題点として、乳化粘度が版面洗浄
作業性に大きく影響を及ぼす。即ち、粘度が低すぎると
洗浄用に使用するスポンジに版面洗浄剤が吸収され版面
の洗浄性が遅くなる。一方粘度が高いとスポンジに浸透
しにくいため、版面を洗浄するときに印刷機の周辺に落
下し、特にブランケットに滴下した場合、部分的にブラ
ンケットが膨張し印刷物などに影響することなど、欠点
があった。従って、優れた汚れ除去能力を発揮するとと
もに粘度が安定した、即ち、経時的に粘度変化のできる
限り少ない安定した版面洗浄剤が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種汚れ現
象に優れた汚れ除去能力を有し、且つ不感脂化作用を十
分に持続して発揮でき、また、環境安全性の高い平版印
刷版用版面洗浄剤を提供することを目的とする。本発明
はまた、更に、粘度が安定していて使い易い平版印刷版
用版面洗浄剤を提供することを目的とする
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、乳化型の平版
印刷版用版面洗浄剤の水相にゼラチンを含ませることに
よって、優れた版面洗浄剤が得られることを見出し、本
発明を完成させるに至った。従って本発明は、ゼラチン
を0.001〜1.0質量%含有することを特徴とする
乳化型の平版印刷版用版面洗浄剤に関する。本発明の平
版印刷版用版面洗浄剤の好ましい実施態様において、ゼ
ラチンの他に、従来、平版印刷版用版面洗浄剤に慣用さ
れている水溶性高分子化合物を含ませることができる。
本発明の平版印刷版用版面洗浄剤の実施態様にはまた、
従来使用されているその他の剤を使用することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の版面洗浄剤には慣用の水溶性高分子化合物を含
ませることができる。そのような水溶性高分子化合物と
して、アラビアガム、トラガントガム、カラギーナン、
キサンタンガム、デキストリン、澱粉及びその誘導体、
繊維素誘導体(例えばカルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
等)及びその変性体、プルラン、ポリビニルアルコール
及びその誘導体、ポリアクリルアミド、及びその共重合
体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、
酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン等の合成水
溶性高分子、大豆多糖類等の水溶性多糖類が挙げられ
る。特にアラビアガム、デキストリン、澱粉誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース、大豆多糖類等が好ましく使
用できる。上記の水溶性高分子化合物を1種以上組合せ
て使用することもできる。これらの含有量は、版面洗浄
剤の総質量に基づいて0.3〜20質量%が適当であ
り、好ましくは0.5〜15質量%である。
【0009】本発明の版面洗浄剤に含ませるゼラチン
は、一般的に牛、ブタなどの皮や骨などから抽出して製
造されるゼラチンであって、その種類は特に限定される
ものではなく、市販されている製品を使用することがで
きる。工業的に使用するのには、写真工業用で使用され
るゼラチンが安定して供給できるので良い。また、一般
写真用ゼラチン及びイナートタイプのゼラチンも使用す
ることができる。これらの市販品の例として、新田工業
(株)製のニッタゼラチン#681など各種のグレードの
ものがある。ゼラチンを含ませることによって、乳化粘
度の安定性を図ることができる。版面洗浄剤全量におけ
るゼラチンの含有量は一般に、0.001〜1.0質量
%であって、好ましくは、0.01〜0.5質量%であ
る。0.001質量%よりも少ないと、経時的な粘度変
化が大きくなる傾向があり、一方1.0質量%を超える
と高粘度傾向となり、スポンジ適性が劣化する。すなわ
ち、粘度が低くなるとスポンジの孔の中に入り版面の洗
浄がし難く、また、粘度が高いとスポンジへの浸み込み
が悪く、スポンジより滴れが起こりやすいため適度の粘
度が必要となる。ゼラチンの含有量は、版面洗浄剤が好
ましい粘度範囲、一般に400cps〜1500cpsを示す
ように決定するのが望ましい。
【0010】本発明の乳化型版面洗浄剤は、pH1〜4
の酸性タイプの版面洗浄剤、あるいはpH10〜13の
アルカリタイプの版面洗浄剤とすることができる。本発
明の酸性乳化型版面洗浄剤は、上記水溶性高分子化合物
の他に、(1)リン酸、重合リン酸、そのアルカリ金属
塩、有機ホスホン酸及びその塩からなる群から選ばれた
少なくとも一種の化合物、(2)硝酸塩、(3)硫酸塩
又は重硫酸塩、(4)水を含む水相と、(5)インキに
対する溶解作用を具備する炭化水素系溶剤、脂肪族カル
ボン酸エステルなどを含有する油相から成る。この組成
物には更に、(6)界面活性剤、(7)湿潤剤、(8)
チキソトロピィー剤、(9)pH調整剤を必要に応じて
含有させることができる。本発明の版面洗浄剤には、上
記成分の他に防腐剤、殺菌剤、着色剤等を添加してもよ
い。
【0011】上記成分(1)としては例えばリン酸、リ
ン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウム、ピ
ロ燐酸、ピロ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸カリウム、ピロ
燐酸リチウム、トリポリ燐酸、トリポリ燐酸ナトリウ
ム、トリポリ燐酸カリウム、トリポリ燐酸リチウム、テ
トラ燐酸、テトラ燐酸ナトリウム、テトラ燐酸カリウ
ム、テトラ燐酸リチウム、ヘキサメタ燐酸、ヘキサメタ
燐酸ナトリウム、ヘキサメタ燐酸カリウム、ヘキサメタ
燐酸リチウム、メチレンジホスホン酸、1−ヒドロキシ
エタン1,1−ジスルホン酸、ニトリロトリスホスホン
酸、N−カルボキシメチルN,N−ジ(メチレンホスホ
ン酸)、ヘキサメチレンジアミン−テトラ(メチレンホ
スホン酸)、エチレンジアミン−テトラ(メチレンホス
ホン酸)、ジエチレントリアミン−ペンタ(メチレンホ
スホン酸)、N,N−ジ(カルボキシメチル)−N−メ
チレンホスホン酸、N−(2−ヒドロキシエチル)−
N,N−ジ(メチレンホスホン酸)、N−ヒドロキシメ
チル−N,N’N’−エチレンジアミントリス(メチレ
ンホスホン酸)、N−ヒドロキシエチル−N’,N’−
ジエチルエチレンジアミン−N,N,N’,N’−テト
ラ(メチレンホスホン酸)、ジ(2−ヒドロキシプロピ
レン)トリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリ
(2−ヒドロキシプロピレン)テトラアミンヘキサ(メ
チレンホスホン酸)等を挙げることができる。これらの
化合物は市販品として入手でき、例えばモンサント・ケ
ミカル・カンパニー (Monsanto Chemical Company)から
「DEQUEST類」としてまたフィリップ・A・ハン
ト・ケミカル・コーポレーション (Philip A Hant Chem
ical Corp)のウエイランドケミカル部門 (Wayland Chem
ical Division ) から「WAYPLEX」類として市販
されている。上記のような化合物は、単独又は2種以上
組み合わせて用いることができ、本発明による版面洗浄
剤の総質量を基準に0.1〜15質量%、より好ましく
は0.5〜10質量%の範囲となるように含有させられ
る。
【0012】上記成分(2)の硝酸塩としては、硝酸亜
鉛、硝酸コバルト、硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウ
ム、硝酸カリウム、硝酸ニッケル、硝酸ビスマス、硝酸
錫、硝酸ストロンチウム、硝酸セシウム、硝酸セリウム
のような硝酸の金属塩および硝酸アンモニウムが挙げら
れる。本発明で使用される水溶性の硝酸金属塩の使用範
囲は、版面洗浄剤の総質量の0.5〜10質量%、より
好ましくは1〜5質量%である。
【0013】本発明に使用される成分(3)の硫酸塩又
は重硫酸塩は例えば硫酸塩としては硫酸ナトリウム、硫
酸カリウム、硫酸アルミニウム等を挙げることができ
る。重硫酸塩は一般式M(HSO4)n(但し、Mは金属を
示し、nはMの価数を示す。)で表わされ、例えば硫酸
水素ストロンチウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素カル
シウム、硫酸水素タリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸
水素鉛、硫酸水素ビスマス、硫酸水素マグネシウム、硫
酸水素ロジウム等が挙げられる。これらの化合物は、単
独又は2種以上組み合わせて使用でき、本発明による版
面洗浄剤の総質量を基準として0.01〜5質量%、より
好ましくは0.1〜3質量%の範囲で含有させられる。
本発明の版面洗浄剤の水相の残余の成分は水であるが、
その量は本発明の版面洗浄剤の総質量に対して45〜8
5質量%が適しており、より好ましくは50〜80質量
%である。
【0014】一方、本発明の版面洗浄剤の油相には、成
分(5)の炭化水素系溶剤として通常印刷インキの洗浄
に使用されている石油留分で沸点が120〜350℃の
ものが特に有用である。また、脂肪族カルボン酸エステ
ルは、植物の果実、種子、樹などによりされる油脂、即
ち植物油におけるグリセリンエステルを構成しているこ
とで知られている。そのような植物油としては、アマニ
油、桐油、エノ油、ゴマ油、ナタネ油、綿実油、大豆
油、ツバキ油、トール油、ヒマシ油、ヤシ油などがあ
る。植物油脂肪酸から誘導されるエステル化合物が好ま
しく使用できる。例えばトール油や大豆油は、その脂肪
酸組成が主にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸及びリノレン酸からなる。植物油由来の
数種の脂肪酸エステルの混合物を使用することが可能で
ある。例えばトール油ブチルエステルや大豆油ブチルエ
ステルと称される市場で一般に入手できるものがあり、
例としてアグリソルブH(商品名、ロターインターナシ
ョナル工業製)がある。
【0015】炭化水素系溶剤の具体例として、日本石油
化学(株)の製品で、沸点150〜200℃のクレンゾ
ル、ドライソルベント、Aソルベント、Kソルベント、
ミネラルスピリットA及びハイアロム25、沸点200
〜250℃の殺虫ソルベント、フォッグソルベント及び
ノンサルファーソルベント、沸点250〜300℃の3
号ソルベント、4号ソルベント、5号ソルベント、6号
ソルベント及び7号ソルベントなどがある。炭化水素系
溶剤は1種以上併用して使用もできる。また、炭化水素
系溶剤と脂肪族カルボン酸エステル溶剤を混合使用する
こともできる。この炭化水素系溶剤、脂肪族カルボン酸
エステル溶剤の使用範囲は、版面洗浄剤の全質量の1〜
30質量%が適当で、より好ましくは5〜25質量%で
ある。これらの成分は、水と混ざり合わないため、使用
する時に充分混合分散した状態で用いる。このとき分散
の安定性を高める目的で成分(6)の界面活性剤を添加
することが有用である。本発明に使用できる界面活性剤
としてはアニオン型界面活性剤およびノニオン型界面活
性剤がある。
【0016】アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩
類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸
塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチ
レンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアル
キルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オ
レイルタウリンナトリウム塩類、N−アルキルスルホコ
ハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩
類、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエ
ステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸
エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩
類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物
類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化
物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が
挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホコハク酸
塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルベンゼン
スルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
【0017】また、ノニオン型界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン
脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル
類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロ
ピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド
類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、
ポリオキシエチレンアルキルアミン類、トリエタノール
アミン脂肪酸エステル類、トリアルキルアミンオキシド
類などが挙げられる。その中でもポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロックポリマー類等が好ましく用い
られる。これらの界面活性剤は二種以上併用してもよ
い。又使用量は特に限定されるものではないが、好まし
い範囲は版面洗浄剤の全質量の0.5〜10質量%であ
る。
【0018】上記成分の他、版面洗浄剤には良好な広が
り特性を与え、乾燥を抑えて使用適性を良好ならしめる
一種又はそれ以上の湿潤剤(成分(7))も有用であ
る。適当な湿潤剤は一般式:HO−(R−O)n−H(式中
RはCm2m(m=2〜6)であり、nは1〜500で
ある)で表される化合物である。好ましい化合物の具体
例としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキシレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール等であ、り他の湿潤剤としてはグリセリン、ソ
ルビトール、ペンタエリスリトールが有用である。湿潤
剤の使用量は版面洗浄剤の全質量の5〜30質量%の範
囲で効果が認められ、より好ましくは10〜25質量%
の範囲である。
【0019】成分(8)のチキソトロピー剤は、動的圧
力によって液の粘度が低下し静のときは粘度が上昇して
スポンジ等で版面を処理するときの作業特性を良好にす
る。適当なチキソトロピー剤としては、珪酸の微粉末、
パミス、炭酸カルシウム、ゼオライト等が挙げられる。
使用量は版面洗浄剤の全質量の0.5〜10質量%の範
囲が適当であり、好ましくは1〜7質量%の範囲であ
る。本発明の版面洗浄剤は、前述のように酸性のものは
pH1〜4の範囲に調整される。このような pH範囲に
調整するために使用される pH調整剤(成分(9))と
しては硫酸、亜りん酸、くえん酸、酢酸、蓚酸、マロン
酸、酒石酸、りんご酸、乳酸、レブリン酸、酪酸、マレ
イン酸、ピコリン酸などの酸が使用され、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ
を併用してもよい。
【0020】上記成分の他、防腐剤(殺菌剤)、着色剤
等を添加することができる。防腐剤として、フェノール
又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、ジ
ヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン
誘導体、ベンズイソチアゾリン−3−オン誘導体、ベン
ズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四
級アンモニウム塩類ピリジン、キノリングアニジン等の
誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキザゾー
ル、オキサジン誘導体、ブロモニトロアルコール系の例
えば2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオー
ル等が挙げられる。防腐剤の好ましい添加量は、細菌、
カビ、酵母等に対して安定に効力を発揮する量であっ
て、一般的に版面洗浄剤の総質量に基づいて0.01〜3
質量%付近で添加され、また、種々のカビや細菌に効力
のあるように2種以上の防腐剤を併用することが好まし
い。
【0021】着色剤は本発明の版面洗浄剤に所望の色調
を付与して視覚的コントラストを与えるために使用され
るものであり、広範囲の染料から選択することができ
る。特に好ましい着色剤としては青色、紫色、紅色等の
色調が好適に使用される。具体的にはクリスタルバイオ
レット、サフラニン、ブリリアントブルー、マラカイト
グリーン、アシドローダミンB等が挙げられる。その使
用量は、本発明の版面洗浄剤の総質量に対して0.000
1〜0.1質量%が適当であり、より好ましくは0.000
3〜0.05質量%の範囲である。
【0022】本発明の版面洗浄剤をアルカリ性版面洗浄
剤とする場合は、慣用の水溶性高分子化合物、ゼラチ
ン、(10)一般式M2O・nSiO2〔Mはアルカリ金
属、−N(CH3)4、−N(CH2CH3)4、−N(CH2
H)4又は−N(C24OH)4、nは1〜3.2〕で表わさ
れるケイ酸塩の水溶液又コロイド溶液、(4)水を含む
水相と、上述した(5)炭化水素系溶剤、脂肪族カルボ
ン酸エステルを含む油相からなる。この組成物には更に
成分(6)界面活性剤、(7)湿潤剤、(11)モリブ
デン酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸及び
これらの水溶性塩から選ばれた少なくとも一種、(9)
pH調整剤を必要に応じて含有させることができる。
【0023】成分(10)のケイ酸塩としては、ケイ酸
ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸
ルビジウム、ケイ酸セシウム、テトラメチルアンモニウ
ムシリケート、テトラエチルアンモニウムシリケート、
テトラメタノールアンモニウムシリケート、テトラエタ
ノールアンモニウムシリケートなどがあげられる。又、
コロイド溶液としては LuDoxという商品名で DuPont 社
より入手できる、コロイダルシリカも同様に使用でき
る。本発明で使用されるケイ酸塩の使用範囲は、版面洗
浄剤の総質量に対して1〜30質量%、より好ましくは
2〜20質量%である。アルカリ性版面洗浄剤におい
て、成分(5)の炭化水素系溶剤や脂肪族カルボン酸エ
ステルの使用範囲は、版面洗浄剤の総質量に対して10
〜50質量%、より好ましくは15〜40質量%であ
る。水相と油相は混ざり合わないため使用するときは充
分に混合分散した状態で用いる。分散の安定性を高める
目的で界面活性剤の添加が有用である。水溶性高分子化
合物、ゼラチン、成分(6)、(7)の種類及び使用量
は、酸性の版面洗浄剤と同じである。
【0024】版面洗浄剤の作用効果としては、親水層に
発生した傷のために生じる地汚れを防止する作用や回復
した親水性を維持強化する働きがある。この作用は成分
(11)のモリブデン酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン
酸、ポリリン酸及びそれらの水溶性塩、好ましくはアル
カリ金属塩及びアンモニウム塩から選ばれた少くとも一
種類を併用することによって強化される。例えばモリブ
デン酸ナトリウム、モリブデン酸カリウム、モリブデン
酸リチウム、モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸ナトリ
ウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸アンモ
ニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウ
ム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウ
ム、リン酸アンモニウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロ
リン酸カリウム、ピロリン酸リチウム、トリポリリン酸
ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、トリポリリン酸
リチウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリ
ン酸カリウム、ヘキサメタリン酸リチウム等を挙げるこ
とができる。これらの化合物は版面洗浄剤の総質量に対
して、0.1〜10質量%の範囲で使用され、より好ま
しくは0.2〜5質量%の範囲である。
【0025】一般式M2O・nSiO2で表わされる成分
(10)のケイ酸塩はpH10〜13の範囲で版面洗浄
剤の汚れ除去能力を最も高くする。このpH範囲に調整
するため、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH
調整剤(9)を用いる。アルカリ性版面洗浄剤には、上
記の成分の他にパミス、シリカ粉末、ゼオライト等の粒
状粉末、防腐剤、殺菌剤、着色剤等を添加してもよい。
アルカリ性版面洗浄剤は水相のpH値が11〜14、よ
り好ましくは11.5〜13の範囲で特にすぐれた性能を
発揮する。従ってこのようなpH範囲となるよう pH調
整剤、例えばリン酸や水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等が必要に加えられる。
【0026】本発明の平版印刷版用版面洗浄剤は、一般
的乳化のO/W型又はW/O型の乳化物として常法に従
って製造することができる。本発明の平版印刷版用版面
洗浄剤を使用するには、布、あるいはスポンジ等に含ま
せて、汚れ箇所を拭きこすり、次いで30秒程度放置し
た後、水で拭き取ればよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の版面洗浄剤は製版時又はその後
の保存、印刷中その他、製版から印刷迄の全ての段階に
於いて発生した原因に基づく広範な地汚れを除去するこ
とができる。例えば、特定の版にのみ適性を有する、一
部の版に対しては画像を傷つけたり着肉性を悪化させた
り或いは非画像部の親水層を腐食し破壊する、非画像部
の親水層の傷に起因する汚れの回復能力が劣る、といっ
たような既存の版面洗浄剤の欠点がなく、ネガ又はポジ
のいずれのPS版から作成された平版印刷版にも有用で
ある。更に本発明の版面洗浄剤の特徴は、平版印刷版の
非画像部の親水層に発生した傷等のために生じる地汚れ
を防止する作用や、回復した親水性を維持、強化する働
きが極めて強力であるということである。更に本発明の
版面洗浄剤は、経時的に粘度が安定していて使い易く、
印刷版の洗浄操作がし易く作業時間の短縮にもつなが
る。
【0028】
【実施例】次に本発明の乳化型平版印刷版版面洗浄剤を
実施例をもって説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。なお「部」及び「%」は他に
指定のない限り、それぞれ質量部および質量%を示す。
【実施例1】純水570gにアラビアゴム(グレードH
Pタイプ)40gを加温しながら溶解し、更に、クリー
ムデキストリン30gを溶解した。次にゼラチン(工業
写真用)を1.5g溶解した。次に、ヘキサメタリン酸
ナトリウム20gを攪拌しながら溶解し、順次硝酸マグ
ネシウム20g、硫酸水素ナトリウム5g、リン酸(8
5%)25g、湿潤剤としてグリセリン50g、防腐剤
として4−イソチアゾリン-3−オン誘導体2.0gを
混合して水相を調製した。一方トール油ブチルエステル
100g、脂肪族系炭化水素系溶剤エクソールD−80
(エクソン社製)100g、乳化剤としてペレックスO
T−P(花王(株)製ジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム)20g、エマルゲン105(花王(株)製ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル)10g、ノニオンOP
−80(日本油脂(株)製ソルビタンモノオレート)5
gを溶解した。
【0029】次に、上記のように調製した水相を攪拌加
温し35〜40℃に調整し、この水相にゆっくりと油相
を滴下し分散液を作成し、ホモジナイザーを通して、乳
白色の乳化溶液を作った。更に水酸化ナトリウム50%
水溶液でpH1.5に調整し、純水で1000mlに補正
して乳化型版面洗浄剤を作成した。一方平版印刷版とし
てVPS−II(富士写真フィルム(株)製陽極酸化マル
チグレンタイプポジ型PS版)を画像露光し、PS自動
現像機800EIIを用いて、ポジ用現像液DP−4(水
で8倍に希釈)水溶液で現像後、水洗、乾燥した。上記
印刷版を4分割し表1に示す条件で版を処理し、汚れ除
去能力についてテストを実施した。
【0030】
【表1】
【0031】このように作成した版をハイデルベルグS
OR−M型印刷機上で、版A〜Cには先に調製した版面
洗浄剤で約30秒間処理したのち水で拭き取り、版Dは
洗浄剤で処理することなく、印刷した。印刷スタート
後、7〜10枚で完全にインキが着肉した正常な印刷物
が得られた。そして3万枚印刷しても一度も汚れを発生
することはなかった。印刷上の画像部の網点を観察した
が、洗浄剤で処理しないDと比較しても網点の大きさ、
摩耗の度合いの違いは見られなかった。なお、上記洗浄
剤処理しなった正常プレートDと比較して、インキ付着
汚れなどすべてに正常な印刷物が得られた。また、上記
版面洗浄剤を処理後、水拭きした場合と、水拭きせずに
そのまま給水ロールをタッチさせた場合とでは、印刷開
始から正常印刷物を得るのにほとんど差を見出すことが
できず、8〜10枚で完全にインキが着肉した印刷物が
得られた。
【0032】[版面洗浄剤の粘度安定性]先に調製した
版面洗浄剤を、室内(25℃)1ヶ月と、40℃/70
%RHに1ヶ月保管して、粘度変化を測定した。粘度の
測定は、B型粘度計(東京計器製)タイプBLを用いて、
測定条件を温度:25℃±1℃、ローター:No.2、及び
回転数:30rpmとして実施した。その結果、調製当時
に920cpsであったのが、室内(25℃)1ヶ月保管
後860cpsとなり、一方40℃/70%RHに1ヶ月
保管後、810cpsであった。この版面洗浄剤はスポン
ジの浸透性にも変化がなく、安定性の良い乳化物である
ことが判った。
【0033】
【実施例2】下記処方(単位:グラム(g))の水相と
油相を実施例1と同様の方法で調製し、全量1000ml
の乳化型版面洗浄剤を得た。 [水相] 純水 585 水溶性大豆多糖類(分析値:ガラクトース 43.6%、残存蛋白4.7% アラビノース 22.5%、ガラクツロン酸 2.2%など含有) 50 クリームデキストリン 20 ゼラチン(写真用) 2 ピロリン酸カリウム 20 リン酸(85%) 40 プロピレングリコール 30 水酸化ナトリウム 6 4−イソチアゾリン−3−オン誘導体 2 [油相] ソルベント−K(日本石油化学(株)製品) 180 大豆油ブチルエステル 20 ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 25 (日本油脂(株)製ラピゾールB−80) ヒマシ油エーテル(竹本油脂(株)製パイオニンD−212) 15 ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル 5 (花王(株)製エマルゲン705) 純水で1000mlに調整する。
【0034】
【実施例3】下記処方(単位:グラム(g))の水相と
油相を実施例1と同様の方法で調製し、全量1000ml
の乳化型版面洗浄剤を得た。 [水相] 純水 586.5 アラビアガム 20.0 大豆多糖類 50.0 イナートゼラチン(写真工業用) 1.5 ヘキサメタリン酸ナトリウム 20.0 リン酸(85%) 40.0 硫酸水素ナトリウム 5.0 水酸化ナトリウム 7.0 グリセリン 30.0 4−イソチアゾリン−3−オン誘導体 2.0 [油相] ソルベント−K(日本石油化学(株)製品) 200.0 スワゾール#1500 50.0 ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 25.0 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 15.0 (花王(株)製エマルゲン#903) ヒマシ油エーテル(竹本油脂(株)製パイオニンD−212) 5.0 純水で1000mlに調整する。
【0035】
【実施例4】下記処方(単位:g)の水相と油相を実施
例1と同様の方法で調製し、全量1000mlの乳化型版
面洗浄剤を得た。 [水相] 純水 587.5 カルボキシメチルセルロース(第1工業薬品(株)セロゲン6A) 35.0 ゼラチン(写真工業用) 2.5 3号ケイ酸ナトリウム(40%) 30.0 ピロリン酸カリウム 10.0 水酸化ナトリウム 5.0 プロピレングリコール 70.0 [油相] ソルベントK(日本石油化学(株)製) 100.0 スワゾール#1000(丸善石油化学(株)製) 100.0 ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル 25.0 (花王(株)製エマルゲン705) ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 15.0 (日本油脂(株)製ラピゾールB−80) ソルビタンモノラウレート(アトラス社製スパン−40) 20.0 純水で1000mlに調整する。
【0036】一方平版印刷版としてFNS−A(富士写
真フィルム(株)製、陽極酸化、親水化処理を施したネ
ガ型PS版)を画像露光し、PS自動現像機800EII
を用い、ネガ用現像液DN−3C(水で2倍希釈)水溶
液で現像、水洗、乾燥した。上記印刷版を4分割し、表
1に示す条件で版を処理し、上記実施例2〜4及び比較
例1(実施例1の組成からゼラチンを除いた処方)の版
面洗浄剤について、実施例1と同様に汚れ除去能力につ
いてテストを実施した。さらにインキ着肉性(印刷開始
から正常印刷物が得られるまでの印刷枚数)、及び耐刷
性への影響(洗浄剤処理した箇所と洗浄剤処理していな
い箇所との、網点10〜30%の比較)を観察した。耐
刷性の判定基準は以下のとおりである。 A:耐刷影響なし B:耐刷劣化傾向にある C:
耐刷性が大幅に劣化
【0037】また、各版面洗浄剤の調製当初と経時後の
粘度変化について、実施例1と同様に測定した。 ○:粘度変化が0〜50cps以内 △:粘度変化が50〜100cps以内 ×:粘度変化が100cps以上 その結果を下記表2に示す。
【0038】
【表2】 印刷上の画像部の網点を観察したが、洗浄剤で処理しな
い正常プレートDと比較しても、実施例の洗浄剤で処理
したプレートに網点の大きさ、摩耗の度合いの違いは見
られなかった。また、該正常プレートと比較して、イン
キ付着汚れなどすべてに正常な印刷物が得られた。本発
明の平版印刷版用版面洗浄剤は、いずれの点でも満足の
いく効果を発揮した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C250 FA03 FB01 FB12 FB16 2H096 AA06 HA30 LA30 2H114 AA04 DA44 DA64 EA05 EA08 EA10 GA27 4H003 AB22 AC03 AC08 BA12 DA12 EA08 EA12 EA14 EA21 EB05 EB09 EB21 EB41 EB44 EB46 ED02 ED03 FA03 FA32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼラチンを0.001〜1.0質量%含
    有することを特徴とする乳化型の平版印刷版用版面洗浄
    剤。
JP2000090932A 2000-03-29 2000-03-29 平版印刷版用版面洗浄剤 Pending JP2001277480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000090932A JP2001277480A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 平版印刷版用版面洗浄剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000090932A JP2001277480A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 平版印刷版用版面洗浄剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001277480A true JP2001277480A (ja) 2001-10-09

Family

ID=18606462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000090932A Pending JP2001277480A (ja) 2000-03-29 2000-03-29 平版印刷版用版面洗浄剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001277480A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2492338A1 (en) * 2011-02-24 2012-08-29 Fujifilm Corporation Plate cleaning agent for lithographic printing plate and plate surface treatment method for lithographic printing plate
JP2016512852A (ja) * 2013-03-15 2016-05-09 クリアー ソリューションズ 多用途の硬質表面清浄剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2492338A1 (en) * 2011-02-24 2012-08-29 Fujifilm Corporation Plate cleaning agent for lithographic printing plate and plate surface treatment method for lithographic printing plate
CN102649922A (zh) * 2011-02-24 2012-08-29 富士胶片株式会社 平版印刷版用版清洗剂以及平版印刷版用版面处理方法
JP2016512852A (ja) * 2013-03-15 2016-05-09 クリアー ソリューションズ 多用途の硬質表面清浄剤
US10526569B2 (en) 2013-03-15 2020-01-07 Klear Solutions Multi-purpose, hard surface cleaner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0347198B2 (ja)
EP0482893A1 (en) Dampening water composition for lithographic printing and method for lithographic printing
JP2005271507A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
US6312873B1 (en) Plate surface protective agent for lithographic printing plate, and fountain solution composition for lithographic printing plate
JP2003170673A (ja) 平版印刷版用湿し水組成物及び平版印刷方法
JP2001277480A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JPH11288104A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP2000098629A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP3162890B2 (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP2000221696A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
EP0943967B1 (en) Surface protecting agent for lithographic printing plate
JP2004237589A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP2005154644A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤及び平版印刷版の洗浄方法
JPH0238393B2 (ja)
JPH0517873B2 (ja)
JPH10203043A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP4489621B2 (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JPH06155959A (ja) 平版印刷用ペースト版面洗浄剤
JP2007045055A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JP3121966B2 (ja) 平版印刷版用版面保護剤
JP2001249461A (ja) 平版印刷版用版面保護剤
JP2002079777A (ja) 平版印刷版用版面保護剤
JP2588776B2 (ja) 平版印刷版用湿し水組成物
JP2007021954A (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤
JPS6015478B2 (ja) 平版印刷版用版面洗浄剤