JP2001277434A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents

化粧シート及び化粧材

Info

Publication number
JP2001277434A
JP2001277434A JP2000096504A JP2000096504A JP2001277434A JP 2001277434 A JP2001277434 A JP 2001277434A JP 2000096504 A JP2000096504 A JP 2000096504A JP 2000096504 A JP2000096504 A JP 2000096504A JP 2001277434 A JP2001277434 A JP 2001277434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
resin layer
decorative
layer
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000096504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3530103B2 (ja
Inventor
Eiichiro Yokochi
英一郎 横地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000096504A priority Critical patent/JP3530103B2/ja
Priority to US09/818,938 priority patent/US6761979B2/en
Publication of JP2001277434A publication Critical patent/JP2001277434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3530103B2 publication Critical patent/JP3530103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙基材の化粧シートで、耐摩耗性等の表面物
性向上の為に表面樹脂層を電離放射線照射で架橋形成し
た構成としても、電離放射線による紙基材の強度劣化で
加工性が低下して、ラミネート時にシート切れが起きな
い様にする。 【解決手段】 化粧シートSは、紙基材1上に引張強さ
40MPa以上である高弾性樹脂層2を形成し、表層と
して電離放射線硬化性樹脂の架橋物からなる表面樹脂層
4を形成する。絵柄層3等が更に有っても良い。紙基材
には針葉樹パルプを用いるのが強度的に良い。また、紙
基材が、セルロース分子が切断された切断端にカルボキ
シル基やカルボニル基を有するパルプからなる場合に好
適である。この化粧シートを被着基材に接着剤でラミネ
ートすれば化粧板等の化粧材となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁等の建築物内装
材、扉等の建具や家具等の表面材等に用いる化粧シート
と、それを基材に貼着した化粧材に関する。特に、耐摩
耗性等の表面物性と共に加工性が良好で被着基材に貼着
時に破断し難い化粧シートと、それを貼着した化粧材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記の様な用途に用いる化粧
シートでは、通常、耐摩耗性、耐汚染性等の表面物性が
要求され、この為、例えば、特公昭49−31033号
公報では、紙基材に絵柄層を印刷形成後、表層として、
不飽和ポリエステルプレポリマーの電離放射線硬化性樹
脂塗料を表面に塗工して塗膜を形成し、その塗膜を電子
線で架橋、硬化させた表面樹脂層を形成した化粧シート
を開示している。
【0003】この様に、化粧シートの最表面となる表層
に、電子線等の電離放射線で、モノマー、プレポリマー
等からなる電離放射線硬化性樹脂を架橋硬化させた表面
樹脂層を設けると、その高い架橋性から、耐摩耗性、耐
汚染性等の表面物性に優れた化粧シートが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な化粧シートは、表面樹脂層を架橋時の電離放射線照
射に伴って、紙基材中のパルフのセルロース分子が切断
し、その切断端にカルボキシル基やカルボニル基が生成
する。その結果、紙基材の強度劣化が発生し、化粧シー
トの加工性が低下した。この為、化粧シートを例えば木
質合板等の被着基材に、間に接着剤を介してローラで加
圧して貼り合わせる時に、化粧シートに加わる張力の増
大、機械振動等によって化粧シートが切れてしまう事が
あった。特に、ラッピング加工等を用いて化粧シートを
被着基材の曲面部分や、多角柱の被着基材の隅角部に貼
る場合には、化粧シートに局所的な応力の集中が起こる
為、化粧シートの破断が起き易いと言う問題が生じた。
【0005】そこで、本発明の課題は、耐摩耗性等の表
面物性の為に電離放射線硬化性樹脂の架橋物による表面
樹脂層を有する紙基材の化粧シートに対して、加工性を
良くする事と、この様な化粧シートを貼着した化粧材を
提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の化粧シートは、紙基材上に、JIS K6
301による引張強さ40MPa以上である高弾性樹脂
層を形成し、表層として電離放射線硬化性樹脂の架橋物
の表面樹脂層を形成した構成とした。この様な高弾性樹
脂層を設ける事によって、表面樹脂層形成時の電離放射
線照射で紙基材のパルプのセルロース分子が切断され
て、紙基材の強度劣化が起きても、それを補い化粧シー
ト全体としての強度を維持する事ができる。その結果、
表面樹脂層による耐摩耗性等の表面物性を有する上、な
お且つ、加工性も良好な化粧シートにできる。したがっ
て、ロールラミネータ等で被着基材に化粧シートを貼り
合わせるラミネート加工の時に、機械振動や、連続帯状
の化粧シートを(枚葉の)被着基材に貼着する毎に搬送
停止して切断する時のショック(張力の瞬間的な増加)
等によって、化粧シートが切れてしまうのを防げる。
【0007】また、本発明の化粧シートは、上記構成に
於いて更に、紙基材が針葉樹パルプから成る構成とし
た。この様に紙基材に針葉樹パルプを用いる事によっ
て、広葉樹パルプを使用する場合に比べて、紙基材とし
ての強度が底上げできる為、たとえ電離放射線照射で強
度劣化しても、化粧シートとしての強度を向上できる。
【0008】また、本発明の化粧シートは、上記いずれ
かの構成に於いて更に、紙基材が、セルロース分子が切
断された切断端に、カルボキシル基、カルボニル基のい
ずれか1種以上を有するパルプから成る構成とした。本
発明では、この様なパルプからなる紙基材の場合に、高
弾性樹脂層の効果を最大限に発揮できる。
【0009】また、本発明の化粧材は、上記いずれかの
化粧シートを接着剤にて被着基材に貼り合わせて成る構
成とした。化粧材をこの様な構成とする事で、耐摩耗性
等の表面物性を有する上、なお且つ、化粧シートを被着
基材に貼着時のシート切れが防げる為、歩留り良く製造
できる化粧材となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧シート及び化
粧材について、実施の形態を説明する。
【0011】先ず、図1は、本発明の化粧シートの一形
態例を示す断面図である。図1の化粧シートSは、紙基
材1に、特定の機械的物性を有する高弾性樹脂層2、絵
柄層3、表面樹脂層4が順次積層された構成である。ま
た、図2は、本発明の化粧材の一形態例を示す断面図で
ある。図2に示す化粧材Dは、図1の如き化粧シートS
が、その紙基材1側が被着基材6側を向く様に間に接着
剤層5を介して、被着基材6に積層された構成である。
【0012】本発明の化粧シートSは図1の如く、紙基
材1上に高弾性樹脂層2が形成され、化粧シートの表面
側に表層として表面樹脂層4が形成された構成であり、
通常はこれに加えて図示の如く絵柄層3を設けることが
多い。高弾性樹脂層2は表面樹脂層4を架橋物とする時
の電離放射線による紙基材の強度劣化を補う。なお、高
弾性樹脂層2と表面樹脂層4との紙基材に対する位置関
係は、通常、図1の如く、高弾性樹脂層2は表面樹脂層
4と同じ側とする。それは、表面樹脂層の架橋時に、紙
基材に対して表面樹脂層側から照射される電離放射線に
よって、紙基材は表面樹脂層側から強度劣化を受けるか
らである。しかし、高弾性樹脂層と表面樹脂層とは、紙
基材に対してそれぞれを反対側(すなわち、図1で言え
ば紙基材1に対して高弾性樹脂層は図面下側)としても
良い。また、もちろんの事、こられの層のうち、絵柄層
3は必要に応じて設ける層であり、絵柄層は意匠上支障
が無い場合は適宜省略し得る。また、物性上、製造適性
上等で必要に応じ適宜、例えば絵柄層3と表面樹脂層4
間にプライマー層を設ける等、その他の層を設けても良
い。
【0013】以下、これら各層について更に詳述する。
【0014】〔紙基材〕紙基材1としては、公知の化粧
紙用原紙等が使用される。特に、本発明で対象となるの
は、表層とする表面樹脂層の架橋硬化時に紙基材中にま
で浸透した電離放射線(特に電子線)により、パルプの
セルロース分子が切断され、その結果、切断端にカルボ
キシル基やカルボニル基が生成し強度劣化したパルプか
らなる物である。紙基材としては、例えば、薄葉紙、ク
ラフト紙、上質紙、リンター紙、バライタ紙、硫酸紙、
和紙等の紙である。坪量は通常20〜150g/m2
度であり、厚みで言えば20〜200μm程度が好まし
い。また、パルプ種は、絵柄層等の印刷適性、地合の均
一性等の観点からは、広葉樹(L材)パルプを使用する
ことが好ましい。また、針葉樹(N材)パルプは、印刷
適性、地合の均一性の点では、広葉樹パルプよりも劣る
が、パルプ強度の点で、より強力である為、電離放射線
(特に電子線)によるパルプ強度の低下分を補いパルプ
強度を底上げする意味では好ましい。なお、N材パルプ
による印刷適性、地合の均一性の低下を補う為には、公
知のシーラー塗工、キャレンダー加工、着色顔料添加等
によれば良い。
【0015】〔高弾性樹脂層〕高弾性樹脂層2は、該層
のJIS K6301による引張強さが40MPa(約
400kgf/cm2 に相当)以上となる様な高弾性を
示す樹脂層である。この様な樹脂層を形成する樹脂とし
ては、上記機械的物性を少なくとも満足する樹脂であれ
ば基本的には特に制限は無い。例えば、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂等が使用できる。具体的には、高弾性樹脂
層は、ポリエステルポリオール樹脂、アクリルポリオー
ルとイソシアネートとによるアクリルウレタン樹脂、或
いはウレタン樹脂等の樹脂の中から、上記機械的物性を
満足するものを適宜選択使用すれば良い。高弾性樹脂層
は、この様な樹脂からなる塗液を紙基材に塗工して形成
すれば良い。塗工量は、紙基材の元々の強度、表面樹脂
層架橋時の電離放射線量、用途(要求される耐折強度)
等によるが、0.5〜10g/m2 (固形分基準)程度
である。
【0016】紙基材上に、この様な高弾性樹脂層を形成
したことにより、表層として形成する表面樹脂層の架橋
硬化時の電離放射線(特に電子線)照射による紙基材の
セルロース分子切断による強度劣化を補うことが可能と
なる。そして、該強度劣化による化粧シートとしての加
工性低下を改善するには、高弾性樹脂層の引張強さを4
0MPa以上とするのが好ましい。ところで、引張強さ
の上限は特に無いが、通常の樹脂の引張強さが80〜9
0MPaであることから、上限は自ずとこの程度(最大
90MPa程度)となる。なお、この引張強さは、紙基
材等のその他の化粧シート構成層と一体となった高弾性
樹脂層、すなわち化粧シートとしての強度では無く、高
弾性樹脂層のみの特性値である。この引張強さは、高弾
性樹脂層のみの単層を成膜して、それについて引張試験
を行って得た値である。高弾性樹脂層を単層として成膜
するには、紙基材上にでは無く、例えば表面をワックス
等の離型剤で離型処理したポリエチレンテレフタレート
フィルム等の離型性シートや或いはシリコーン樹脂塗工
離型紙等の離型性シート上に、塗液を塗工して高弾性樹
脂層を形成した後(厚みは実際の化粧シートの時よりも
厚くても良い)、高弾性樹脂層のみを剥がせば得られ
る。なお、本発明にてJIS K6301(架硫ゴム物
理試験方法)による引張強さとは、該規格に準拠して測
定した値である。
【0017】なお、高弾性樹脂層中には、塗工適性等の
物性調整、或いは意匠表現等の為に必要に応じて適宜、
公知の体質顔料、着色剤等を含有させても良い。着色剤
を含有されれば、下記する絵柄層の全ベタ層を兼用させ
る事もできる。また、高弾性樹脂層は紙基材中に全く含
浸(浸透)せず、紙基材に隣接する独立の別層であって
も良いし、また、一部紙基材中に含浸された状態とな
り、高弾性樹脂層と紙基材とが、その界面近傍に於いて
重複一体化した形でも良い。
【0018】〔絵柄層〕絵柄層3は、絵柄等を表現する
為の層であり、通常は設けるが、必要無い場合は省略し
ても良い。また、絵柄層を設ける場合、絵柄層の形成方
法、材料、絵柄等の、絵柄層の内容は特に制限は無い。
絵柄層は、通常は、インキを用いて、グラビア印刷、シ
ルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビアオフセ
ット印刷、インキジェットプリント等の従来公知の印刷
法等で形成する。絵柄は、例えば、木目模様、石目模
様、布目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、
文字、幾何学模様、全面ベタ等である。また、全面ベタ
の場合は、塗液による塗工で形成する事もできる。絵柄
層の形成に用いるインキ(或いは塗液)は、バインダー
等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適
宜加える体質顔料、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等の
各種添加剤からなるが、バインダーの樹脂としては、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等の
中から、要求される物性、印刷適性等に応じて適宜選択
すれば良い。例えば、ニトロセルロース、酢酸セルロー
ス、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロー
ス系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−
(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2ヒド
ロキシエチル共重合体等のアクリル樹脂、ウレタン樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂等の単体又はこれらを含む混合物を用
いる。また、着色剤としては、チタン白、カーボンブラ
ック、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラッ
ク、キナクリドン、イソインドリノン、フタロシアニン
ブルー等の有機顔料、二酸化チタン被覆雲母、アルミニ
ウム等の箔粉等の光輝性顔料、或いはその他染料等を使
用する。
【0019】なお、高弾性樹脂層自体、或いは紙基材自
体に着色剤を添加し該層による意匠表現で事足りる場合
は、この絵柄層は省略する事もできる。
【0020】〔表面樹脂層〕表面樹脂層4は、化粧シー
トの最表面の表層となる層であり、電離放射線硬化性樹
脂の架橋物から構成する。表面樹脂層は、液状とした電
離放射線硬化性樹脂(組成物)をグラビアコート、ロー
ルコート等によって塗工し、塗膜を電離放射線照射によ
って架橋させて架橋物として形成する。なお、グラビア
印刷等による全ベタ印刷で形成しても良い。塗工量は1
〜30g/m2 (固形分基準)程度である。
【0021】電離放射線硬化性樹脂としては、具体的に
は、分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重
合性官能基を有する、プレポリマー(所謂オリゴマーも
包含する)及び/又はモノマーを適宜混合した電離放射
線により架橋硬化可能な組成物が好ましくは用いられ
る。なお、ここで電離放射線とは、分子を重合或いは架
橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子を意
味し、通常は、電子線(EB)、又は紫外線(UV)が
一般的である。但し、紫外線に比べて電子線の方が、紙
基材のセルロース分子分断による強度劣化が起き易く、
本発明はこの強度劣化を補うのが目的であるので、架橋
に電子線照射を利用するタイプの電離放射線硬化性樹脂
が特に好適である。
【0022】上記プレポリマー又はモノマーは、具体的
には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アク
リロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキ
シ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からな
る。これらプレポリマー、モノマーは、単体で用いる
か、或いは複数種混合して用いる。なお、ここで、例え
ば、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又は
メタクリロイル基の意味である。また、電離放射線硬化
性樹脂としては、ポリエンとポリチオールとの組み合わ
せによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好まし
くは用いられる。
【0023】分子中にラジカル重合性不飽和基を有する
プレポリマーの例としては、ポリエステル(メタ)アク
リレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレート等が使用できる。
分子量としては、通常250〜100,000程度のも
のが用いられる。なお、(メタ)アクリレートとは、ア
クリレート又はメタクリレートの意味である。
【0024】分子中にラジカル重合性不飽和基を有する
モノマーの例としては、単官能モノマーでは、メチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等
がある。また、多官能モノマーでは、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオ
キサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート等もある。
【0025】分子中にカチオン重合性官能基を有するプ
レポリマーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹
脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、
脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等の
ビニルエーテル系樹脂のプレポリマーがある。チオール
としては、トリメチロールプロパントリチオグリコレー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等の
ポリチオールがある。また、ポリエンとしては、ジオー
ルとジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリ
ルアルコールを付加したもの等がある。
【0026】なお、紫外線にて架橋させる場合には、電
離放射線硬化性樹脂に光重合開始剤を添加する。ラジカ
ル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、光重合開始
剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオ
キサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル
類を単独又は混合して用いることができる。また、カチ
オン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、光重合開始
剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム
塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾ
インスルホン酸エステル等を単独又は混合物として用い
ることができる。なお、これらの光重合開始剤の添加量
としては、電離放射線硬化性樹脂100重量部に対し
て、0.1〜10質量部程度である。
【0027】なお、上記電離放射線硬化性樹脂には、更
に必要に応じて、各種添加剤を添加しても良い。これら
の添加剤としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セルロース系
樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、後述の如き減摩剤、等の微粉末からなる体質顔料
(充填剤)、シリコーン樹脂、ワックス等の滑剤、染
料、顔料等の着色剤等である。
【0028】なお、減摩剤は、耐摩耗性を更に向上させ
る場合に必要に応じ添加する。減摩剤としては、硬質の
無機質粒子が使用される。無機質粒子の材質としては、
アルミナ(α−アルミナ等)、シリカ、硝子、炭化ケイ
素、ダイヤモンド等が挙げられる。無機質粒子の形状
は、球、多角形、鱗片状、不定形等である。無機質粒子
の平均粒径は3〜30μm程度が好ましい。平均粒径が
小さ過ぎると耐摩耗性向上効果が低下し、大き過ぎると
表面の平滑性が低下する。無機質粒子の添加量は、樹脂
分全量に対して、5〜30質量%程度である。
【0029】なお、電離放射線の電子線源としては、コ
ッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧
器型、絶縁コア変圧器型、或いは、直線型、ダイナミト
ロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用い、100
〜1000keV、好ましくは、200〜300keV
のエネルギーをもつ電子を照射するものが使用される。
また、紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、
低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタ
ルハライドランプ等の光源が使用される。紫外線の波長
としては通常190〜380nmの波長域が主として用
いられる。
【0030】〔化粧材〕上述した本発明の化粧シート
を、被着基材の表面に接着剤で貼着すれば、本発明の化
粧材が得られる。図2の断面図に示す化粧材Dは、その
一形態である。同図の化粧材Dでは、図1で例示の如き
構成の本発明の化粧シートSが、接着剤層5を介して、
被着基材6に貼着した構成である。
【0031】〔被着基材〕被着基材としては、特に制限
は無い。例えば、被着基材の材質は、無機非金属系、金
属系、木質系、プラスチック系等である。具体的には、
無機非金属系では、例えば、抄造セメント、押出しセメ
ント、スラグセメント、ALC(軽量気泡コンクリー
ト)、GRC(硝子繊維強化コンクリート)、パルプセ
メント、木片セメント、石綿セメント、ケイ酸カルシウ
ム、石膏、石膏スラグ等の非陶磁器窯業系材料、土器、
陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯等のセラミックス等の
無機質材料等がある。また、金属系では、例えば、鉄、
アルミニウム、銅等の金属材料がある。また、木質系で
は、例えば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる単
板、合板、パーティクルボード、繊維板、集成材等があ
る。また、プラスチック系では、例えば、ポリプロピレ
ン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂材料がある。
被着基材の形状としては、平板、曲面板、多角柱等任意
である。
【0032】〔接着剤〕接着剤層5として、化粧シート
と被着基材とを接着させる接着剤としては、特に制限は
無い。被着基材の材質、用途、要求物性等に応じて、公
知の接着剤の中から適宜なものを選択使用すれば良い。
例えば、接着剤としては、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタ
ン樹脂等の硬化性樹脂等からなる接着剤を使用する。接
着剤は、ロールコート等の公知の塗工法で施せば良い。
なお、接着剤は、被着基材、化粧シート、或いはこれら
両方に施した後、化粧シートを被着基材に貼り合わせ
る。
【0033】〔用途〕本発明の化粧シート及び化粧材の
用途は、特に制限は無いが、壁、床、天井等の建築物内
装材、扉、扉枠、窓枠等の建具、回縁、幅木等の造作部
材、箪笥、キャビネット等の家具等に用いる。
【0034】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より更に説明する。
【0035】〔実施例1〕図1の如き構成の化粧シート
S(化粧紙)を次の様にして作製した。原紙とする紙基
材1には坪量30g/m2 のL材パルプ(広葉樹パル
プ)からなる建材用薄葉紙を用い、この片面の全面にグ
ラビア印刷により、平均分子量20,000のポリエス
テルポリオールを用いた高弾性樹脂層2(引張強さ40
MPa)を、固形分基準の塗布量で1g/m2 となる様
に形成した後、絵柄層3として着色ベタ層と、木目柄の
柄パターン層とをグラビア印刷で順次形成して印刷紙と
した。なお、着色ベタ層には、アクリル樹脂とニトロセ
ルロースとの混合樹脂をバインダーとし、着色剤はチタ
ン白、黄鉛及び弁柄を主成分とするインキを使用した。
また、柄パターン層には、ニトロセルロースとアルキド
樹脂との混合樹脂をバインダーとし、着色は弁柄及びカ
ーボンブラックを主成分とするインキを使用した。
【0036】そして、上記印刷紙の絵柄層上に更に、ポ
リエステルアクリレートプレポリマー60質量部、トリ
メチロールプロパントリアクリレート10質量部、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート29質量部、及び
シリコーンアクリレート1質量部を含む電離放射線(電
子線)硬化性樹脂塗料を、ロールコート法により、塗布
量10g/m2 (固形分基準)となる様に塗工後、電子
線を照射(175keV、30kGy(3Mrad))
して架橋物として表面樹脂層4を形成して、化粧シート
Sとした。
【0037】次いで、上記化粧シートSを、被着基材6
として厚み3mmからなるMDF(中質繊維板)に酢酸
ビニル系接着剤を塗布した後、前記化粧シートの紙基材
側が被着基材に向く様にして、ロールラミネータで貼り
合わせて、図2の如き本発明の化粧材(化粧板)を得
た。すなわち、図2の化粧材Dは、被着基材6上に接着
剤層5を介して、被着基材側から紙基材1、高弾性樹脂
層2、絵柄層3及び表面樹脂層4からなる化粧シートS
が貼着、積層された構成である。
【0038】〔実施例2〕実施例1に於いて、高弾性樹
脂層の引張強さを60MPaとした他は、実施例1と同
様にして化粧シートを得た。そして、この化粧シートを
用いて実施例1同様に化粧材を得た。
【0039】〔実施例3〕実施例2に於いて、紙基材と
して坪量30g/m2 のN材パルプ(針葉樹パルプ)か
らなる建材用薄葉紙を用いた他は、実施例2と同様にし
て化粧シートを得た。そして、この化粧シートを用いて
実施例2同様に化粧材を得た。
【0040】〔比較例1〕実施例1に於いて、高弾性樹
脂層の形成を省略した他は、実施例1と同様にして図4
の如き化粧シートSaを得た。そして、この化粧シート
を用いて実施例1同様に化粧材を得た。
【0041】〔比較例2〕実施例1に於いて、高弾性樹
脂層の引張強さを30MPaとした他は、実施例1と同
様にして化粧シートを得た。そして、この化粧シートを
用いて実施例1同様に化粧材を得た。
【0042】〔比較例3〕実施例1に於いて、高弾性樹
脂層の引張強さを20MPaとした他は、実施例1と同
様にして化粧シートを得た。そして、この化粧シートを
用いて実施例1同様に化粧材を得た。
【0043】〔性能評価〕各実施例及び比較例に於い
て、耐折強度(表1及び図3参照)と、加工性(表2参
照)を評価した。
【0044】(1)耐折強度:TAPPI T511
〔紙の耐折強さ(MIT試験機)〕によって、化粧シー
トの試験片が破断するまでの往復折り曲げ回数を耐折強
度として評価した。これは、電離放射線照射に伴う紙基
材の強度劣化についは、セルロースの分子内切断に起因
していると考えられ、セルロース繊維の強度を測定する
方法である耐折強さ試験が、もっとも敏感にその影響を
反映していると考えられるからである。なお、耐折強度
は、紙基材のMD方向(縦方向)及びCD方向(横方
向)の2方向で測定した。ところで、紙基材の強度は、
パルプの繊維の配向性からMD方向が強くなるが、電離
放射線照射でセルロースの切断が起こり強度劣化した場
合、もともと強度が低いCD方向が更に低くなり、これ
が問題となると考えられる。すなわち、化粧シートを連
続帯状でラミネート等の加工をする時、化粧シートを弛
み無く搬送する為のテンション方向はMD方向である
が、被着基材の搬送時の揺れ、化粧シートの切断工程等
によって、化粧シートに必要な強度はテンション方向
(MD方向)の強度だけの問題では無くなる。この為、
化粧シートは弱い方向へ裂けていく傾向があり、CD方
向の強度が問題となると考えられるからである。したが
って、加工性としての耐折強度は、MD方向よりも、C
D方向の耐折強度が重要であると考えられる。また、後
述する加工性に関連して、紙基材の強度劣化の指標とし
て今回は化粧シートの耐折強度で測定評価したが、強度
劣化の指標としては、これ以外にも、化粧シート或いは
高弾性樹脂層形成済の紙基材等に於ける、引裂強さ、引
張強さ等によって評価する事も可能である。
【0045】(2)加工性:加工性として、ロールラミ
ネータで、連続帯状の化粧シートを接着剤で被着基材に
貼り合わせる時のシート切れ(紙切れ)発生の有無を評
価した。切れ発生無ければ良好、発生すれば不良とし
た。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】〔結果考察〕先ず、耐折強度は表1及び図
3に示す如く、各実施例は各比較例に対して、MD方向
及びCD方向のぞれぞれで、より強い(大きい)値を示
した。また、実施例2に対して紙基材のパルプをL材か
らN材に代えた実施例3は、耐折強度はより強い値を示
した。そして、加工性は、表2に示す如く、各実施例は
引張強さ40MPa以上の高弾性樹脂層を設けてある
為、全て加工性が良好であった。一方、各比較例では、
高弾性樹脂層を省略した比較例1、(高)弾性樹脂層が
有っても引張強さが40MPa未満である比較例2及び
3の全ての比較例で、シート切れが発生し不良であっ
た。ちなみに、耐折強度(CD方向)は各実施例とも1
50(回)以上であったが、比較例は全て150未満
で、比較例中最大の比較例3でも118であった。した
がって、加工性に対する指標としての望ましい耐折強度
の値としては、CDでの値で約130程度以上とするの
が好ましいと言える。
【0049】
【発明の効果】本発明の化粧シートによれば、特定の
機械的物性の高弾性樹脂層を設けてあるので、表面樹脂
層形成時の電離放射線照射によって紙基材のパルプのセ
ルロース分子が切断され紙基材が強度劣化しても、それ
を補い化粧シート全体としての強度を維持する事ができ
る。その結果、表面樹脂層による耐摩耗性等の表面物性
を有する上、なお且つ加工性も良好となる。したがっ
て、ロールラミネータ等で被着基材に化粧シートを貼り
合わせるラミネート加工の時に、加工機の機械振動や、
連続帯状の化粧シートを(枚葉の)被着基材に貼着する
毎に搬送停止して切断する時の機械的ショック等によっ
て、化粧シートが切れてしまうシート切れ(紙切れ)を
防ぐ事ができる。 更に、紙基材に針葉樹パルプを使用すれば、広葉樹パ
ルプ使用時に比べて、紙基材の強度を底上げできる為、
たとえ電離放射線照射で強度劣化しても、化粧シートと
しての強度を向上できる。 また、上記いずれに於いても、その紙基材が、セルロ
ース分子が切断された切断端に、カルボキシル基、カル
ボニル基のいずれか1種以上を有するパルプから成る場
合に、高弾性樹脂層の効果を最大限に発揮できる。
【0050】本発明の化粧材によれば、上記化粧シー
トによる効果によって、耐摩耗性等の表面物性を有する
上、なお且つ、加工性も良好にして化粧シートが被着基
材に貼着されているので、貼着時のシート切れが防げ、
歩留り良く製造できる化粧材となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの一形態を例示する断面
図。
【図2】本発明の化粧材の一形態を例示する断面図。
【図3】各実施例及び比較例の耐折強度を示す図。
【図4】従来の化粧シートの一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 紙基材 2 高弾性樹脂層 3 絵柄層 4 表面樹脂層 5 接着剤層 6 被着基材 D 化粧材 S 化粧シート Sa 従来の化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21H AA23H AA37H AJ06 AK01B AK01C AK22G AK25 AK25J AK41 AL01 AL06A AP03 AT00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C CA13 CB01 DG10A GB08 GB81 HB01 HB31 JB14C JB20C JK01 JK02B JK07B JK09 JL01 YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材上に、JIS K6301による
    引張強さ40MPa以上である高弾性樹脂層を形成し、
    表層として電離放射線硬化性樹脂の架橋物からなる表面
    樹脂層を形成した、化粧シート。
  2. 【請求項2】 紙基材が針葉樹パルプから成る、請求項
    1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 紙基材が、セルロース分子が切断された
    切断端に、カルボキシル基、カルボニル基のいずれか1
    種以上を有するパルプから構成される、請求項1又は請
    求項2記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化
    粧シートを、接着剤にて被着基材に貼り合わせて成る化
    粧材。
JP2000096504A 2000-03-31 2000-03-31 化粧シート及び化粧材 Expired - Fee Related JP3530103B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000096504A JP3530103B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 化粧シート及び化粧材
US09/818,938 US6761979B2 (en) 2000-03-31 2001-07-17 Decorative sheet and decorative material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000096504A JP3530103B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 化粧シート及び化粧材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001277434A true JP2001277434A (ja) 2001-10-09
JP3530103B2 JP3530103B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=18611263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000096504A Expired - Fee Related JP3530103B2 (ja) 2000-03-31 2000-03-31 化粧シート及び化粧材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3530103B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3530103B2 (ja) 2004-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6761979B2 (en) Decorative sheet and decorative material
JP4985736B2 (ja) 化粧材
US6514624B2 (en) Decorative sheet
JP2002103524A (ja) 化粧材
JP2006123512A (ja) 耐衝撃性及び耐スクラッチ性に優れた床材用化粧シート
JP2001310426A (ja) 化粧材
JP5429129B2 (ja) 耐衝撃性及び耐スクラッチ性に優れた床材用化粧シート
JP4759847B2 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP4090731B2 (ja) 化粧紙
JP5625295B2 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP5499430B2 (ja) 床材用化粧シート及びその製造方法
US10710346B2 (en) Decorative sheets, methods for producing the same, and decorative materials
JP5794364B2 (ja) 床材用化粧シートの製造方法
JP3530103B2 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP4498559B2 (ja) 化粧紙及び化粧材
JP2004167779A (ja) 化粧材及びその製造方法
JP2002144490A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2000334895A (ja) 耐擦傷性を有する化粧シート
JP2002036438A (ja) 化粧材
JP2001303474A (ja) 化粧紙及び化粧材
JP2002036446A (ja) 化粧紙
JP4074209B2 (ja) 化粧シート
JP4440669B2 (ja) 化粧材
JP4892806B2 (ja) 化粧板の製造方法
JP4429488B2 (ja) 化粧紙、化粧材、及び化粧紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3530103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees