JP2001277357A - ラミネート装置及びホットラミネートユニット - Google Patents

ラミネート装置及びホットラミネートユニット

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JP2001277357A JP2000096475A JP2000096475A JP2001277357A JP 2001277357 A JP2001277357 A JP 2001277357A JP 2000096475 A JP2000096475 A JP 2000096475A JP 2000096475 A JP2000096475 A JP 2000096475A JP 2001277357 A JP2001277357 A JP 2001277357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コールドラミネート加工用のラミネート装置
でありながら、必要に応じてホットラミネート加工にも
使用することができるラミネート装置及びこのラミネー
ト装置に使用するホットラミネートユニットを提供する
こと。 【解決手段】 ラミネート装置1は、給紙ローラ7及び
給紙サブローラ8により、ホットラミネートフィルムの
間に積層された原稿Pがホットラミネートユニット40
内に搬送され、ヒータ上44と、ヒータ下45により加
熱される。そして加熱されたホットラミネートフィルム
等が駆動ローラ30と従動ローラにより圧着されホット
ラミネート加工が行われる。ユニット収容部10に収容
されたホットラミネートユニットを、コールドラミネー
トフィルムが収容されたフィルムユニット(図示外)と
交換することで、コールドラミネートフィルムが供給さ
れコールドラミネート加工もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート装置に
関し、詳しくは、フィルムユニットによりラミネートフ
ィルムを供給しながら簡易にコールドラミネート加工が
可能なラミネート装置でありながら、フィルムユニット
をホットラミネートユニットに切換えることで、ホット
ラミネート加工が可能なラミネート装置及びこの装置に
用いるホットラミネートユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ラミネート加工は、プラスチックの薄膜
(ラミネートフィルム)を加工対象物の表面に密着させ
て貼り付ける加工であるが、このラミネート加工には、
ラミネートフィルムを感熱接着樹脂により加工対象物の
表面に、加熱しながら圧着するものがある(以下、この
ようなタイプをホットラミネート加工という。)。この
ようなホットラミネート加工に対して、感熱接着樹脂を
使用しないで、粘着性の接着剤を塗布したラミネートフ
ィルムを加工対象物の表面に常温で圧着して加工するも
のがあり、このようなタイプのラミネート加工はコール
ドラミネート加工と呼ばれている。このコールドラミネ
ート加工は、常温で圧着するだけで加熱する必要がな
く、コールドラミネート加工をするコールドラミネート
装置は、ホットラミネート装置に比較して、構造が簡易
で低コストで製造できるという利点があった。さらに、
加工された対象物に柔軟性があり、裏面に剥離紙(セパ
レータ)を伴った粘着剤が付いた両面接着フィルムを貼
着することで、曲面に貼ることができるステッカーの作
成なども容易にできるという利点もあった。そして、熱
加工を伴わないため、塩化ビニル等の加熱に弱い素材
や、感熱紙のように加熱をすると変色してしまうような
ものでもラミネート加工できるという利点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホット
ラミネート加工は、感熱接着樹脂が加熱により溶融して
加工対象物に密着したあとは硬化してラミネート加工さ
れた加工対象物に弾力が生じ、加工対象物を効果的に保
護することができる等の効果がある。そのため、コール
ドラミネート装置によってもホットラミネート加工をし
たいような場合があるが、コールドラミネート装置によ
っては、ホットラミネート加工はできず、さらに別途ホ
ットラミネート装置を準備しなければホットラミネート
加工ができないという問題があった。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、低コストなコールドラミネート加工用のラミネート
装置でありながら、必要に応じてホットラミネート加工
にも使用することができるラミネート装置及びこのラミ
ネート装置に使用するホットラミネートユニットを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明のラミネート装置では、ラミネ
ートフィルムを供給するフィルムユニットを本体に対し
て着脱可能に収容するユニット収容部が、ホットラミネ
ートフィルムを加熱するヒータを備えたホットラミネー
トユニットを本体に対して着脱可能に収容できるように
構成している。
【0006】この構成に係るラミネート装置は、ヒータ
を備えていないラミネート装置でありながら、フィルム
ユニットをホットラミネートユニットに交換するだけで
ホットラミネート装置としてホットラミネート加工がで
きる。
【0007】請求項2に係る発明のホットラミネートユ
ニットでは、ラミネート装置のユニット収容部に収容さ
れ、前記搬送ローラにより搬送される加工対象物に積層
されたホットラミネートフィルムを加熱するヒータと、
そのヒータに給電可能な給電手段とを備えている。
【0008】この構成に係るホットラミネートユニット
は、ホットラミネートフィルムを加熱するヒータと、そ
のヒータに給電可能な給電手段とを備えているため、ヒ
ータを備えていないラミネート装置であってもホットラ
ミネート加工ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るラミネート装
置及びホットラミネートユニットを、好ましい実施の形
態であるラミネート装置1により図面を参照して説明す
る。
【0010】ここで、図1は、ホットラミネートユニッ
ト40を装着して原稿搬送方向に対し垂直に側面視した
ラミネート装置1の模式的な断面図である。また、図2
は、フィルムユニット20を装着して原稿搬送方向に対
し垂直に側面視した模式的なラミネート装置1の断面図
である。さらに、図3は、ホットラミネートユニット4
0及びフィルムユニット20の着脱の様子を示す原稿搬
送方向に対し垂直に側面視したラミネート装置1の模式
的な断面図である。また、図4は、ホットラミネートユ
ニット40及びフィルムユニット20の着脱の様子を示
すラミネート装置1の斜視図である。そして、図5はホ
ットラミネートユニット40を詳細に説明する図であ
る。
【0011】ラミネート装置1は、プラスチック製の筐
体2を備える。筐体2は、上部に開閉可能なユニット取
出蓋3を備えた箱状のケースで、図1において左側(原
稿搬送方向上流側)に、ラミネート加工をされる加工対
象物である原稿Pを載置する原稿台5を備え、その右側
(原稿搬送方向下流側)には、原稿を挿入する水平なス
リット状の原稿挿入口4が開口している。また、原稿挿
入口4の上方には、板状のガイド6が形成され、原稿P
が搬送されるのを案内する。原稿台5に載置された原稿
Pの先端部近傍には、本発明の搬送ローラに相当する給
紙ローラ7が下側に、給紙サブローラ8が上側に相互に
当接するように配置される。給紙ローラ7は、パルス制
御されるステッピングモータ(図示を省略)により駆動
され、給紙サブローラ8は、給紙ローラ7に従動する。
原稿Pは、このように連れ回る給紙ローラ7と給紙サブ
ローラ8とのニップ部(挟持部)に挟持されて図1にお
いて矢印で示す原稿搬送方向に搬送される。また、給紙
ローラ7の原稿搬送方向上流側の近傍には、原稿の長さ
を検出する原稿長さ検出部上9aが配設される。原稿長
さ検出部上9aは、給紙ローラ7に設けられたリミット
スイッチを備えて構成され、給紙ローラ7と給紙サブロ
ーラ8とのニップ部に進入した原稿Pやホットラミネー
トフィルムHLFを、給紙ローラ7の変位により、これ
らの先端及び終端の位置を検出する。また、給紙ローラ
7の原稿搬送方向下流側の近傍には、原稿の幅を検出す
る原稿幅検出部11が配設され、フォトセンサ(図示を
省略)により搬送される原稿Pの幅を検出する。
【0012】筐体2の側面視中央部には、ユニット収容
部10が設けられる。図3に示すように、ユニット収容
部10は、ホットラミネートユニット40又はフィルム
ユニット20が収容されるように上方が開口した空間で
ある。そして、図3及び図4に示すように、筐体2の上
部に設けられたユニット取出蓋3の右端部をはね上げて
開放することで、ユニット収納部10に対してフィルム
ユニット20或いはホットラミネートユニット40を着
脱し、相互に交換可能な構造となっている。
【0013】図1及び図5に示すように、ユニット収容
部10に収容されたホットラミネートユニット40は、
原稿Pの幅方向に長く、側面視が上部が丸みを帯びた縦
長の長方形のプラスチック製の箱状のホットラミネート
ユニット筐体41を備える(図4参照)。そして、ホッ
トラミネートユニット筐体41の原稿搬送方向上流側に
は、給紙ローラ7と給紙サブローラ8に対面する位置
に、原稿ガイド55が形成される。原稿ガイド55は、
原稿Pの先端部をホットラミネートユニット40の内部
に案内するガイドで、ホットラミネートユニット筐体4
1の外面から連続して原稿Pの先端を原稿搬送方向下流
側に案内するように断面が原稿搬送方向上流側が広くな
るように形成されている。また、ホットラミネートユニ
ット筐体41の原稿搬送方向下流側には、原稿P等の排
出口54が開口されている。
【0014】また、図1及び図5に示すように、ホット
ラミネートユニット筐体41の下端部の左側に電源端子
48が設けられる。電源端子48は、ヒータ上44及び
ヒータ下45にヒータスイッチ回路47を介し接続され
ている。電源端子48は、ステンレススチール等の導電
性の金属のピンが突出した構造で、ユニット収容部10
の底面部に設けられた給電端子38に挿入され電気的に
接続されるものである。
【0015】また、ホットラミネートユニット筐体41
の下端部の右側に温度センサ端子49が設けられる。温
度センサ端子49は、温度センサ46にヒータスイッチ
回路47を介し接続されている。温度センサ端子49
も、ステンレススチール等の導電性の金属のピンが突出
した構造で、ユニット収容部10の底面部に設けられた
センサ端子39に挿入され電気的に接続されるものであ
る。
【0016】図1に示すようにユニット収容部10の底
面部に設けられた給電端子38及びセンサ端子39は、
ホットラミネートユニット筐体41の原稿搬送方向下流
側上部に設けられた制御部12にそれぞれ電源配線5
1、センサ配線52により電気的に接続されている。な
お、給電端子38、センサ端子39、電源配線51、セ
ンサ配線52については原稿幅方向に複数配設されてい
るが、その図示は省略している。
【0017】図11に示すように、ホットラミネートユ
ニット40の排出口54と対面する位置には、下側に駆
動ローラ30と上側に従動ローラ31とが相互に当接す
るように配設される。駆動ローラ30は、給紙ローラ7
を駆動するパルス制御されるステッピングモータ(図示
を省略)と同じモータにより駆動されて給紙ローラ7と
同期して回転し、従動ローラ31と協働して、そのニッ
プ部により搬送される原稿Pの上下両面に積層されたホ
ットラミネートフィルムHLFを圧着してホットラミネ
ート加工をしつつ、ホットラミネート加工された原稿P
を原稿搬送方向下流に一定速度で搬送する。
【0018】駆動ローラ30と従動ローラ31の原稿搬
送方向下流側には、原稿長さ検出部下9bが配設され
る。原稿長さ検出部下9bは、フォトセンサ(図示を省
略)により搬送される原稿Pに積層されたホットラミネ
ートフィルムHLFやコールドラミネートフィルムCL
Fの先端及び後端を検出する。
【0019】さらに原稿長さ検出部下9bの原稿搬送方
向下流側近傍には、Yカッター刃32とXカッターユニ
ット33とが配置され、ラミネート加工された原稿Pの
長さ方向及び幅方向の不要な部分をカットする。そし
て、Yカッター刃32とXカッターユニット33の原稿
搬送方向下流側近傍には、排紙ローラ34と排紙サブロ
ーラ35とが相互に当接するように配設される。排紙ロ
ーラ34は、給紙ローラ7及び駆動ローラ30を駆動す
るパルス制御されるステッピングモータ(図示を省略)
と同一のモータにより駆動され、給紙ローラ7、駆動ロ
ーラ30と同期して回転し、排紙サブローラ35と協働
して、そのニップ部により原稿Pを搬送して排出口36
からラミネート装置1の外部へ排出する。
【0020】次に、図1に示すホットラミネートユニッ
ト40がユニット収容部10に収容された状態から、ホ
ットラミネートユニット40を外し、フィルムユニット
20に交換する手順について説明する。図3及び図4に
示すように、ラミネート装置1の上面に設けられたユニ
ット取出蓋3の原稿搬送方向下流側の端部を、ロック装
置(図示を省略)を一方の手で解除しながら引き上げる
と、図3に示すようにユニット取出蓋3の原稿搬送方向
上流側の端部にヒンジ3bが設けられているので、原稿
搬送方向下流側の端部を上方にはね上げて回動する。そ
うするとラミネート装置1の上部が開口し、ホットラミ
ネートユニット40の上部が露出される。ユニット取出
蓋3が閉鎖されロックされているときは、押圧部3aに
よりホットラミネートユニット40の上部が押圧され、
ホットラミネートユニット40は、ユニット収容部10
内に固定される。この状態からユニット取出蓋3を開放
することで、ホットラミネートユニット40は押圧部3
aによる押圧が解除され、上方に引き抜き可能な状態に
なる。そこで、図3に示すように、使用者は、ホットラ
ミネートユニット40の上端部を手で把持し、上方(黒
色矢印方向)に引き抜く。そうするとホットラミネート
ユニット40は上方に移動し、ユニット収容部10から
取り出される。
【0021】次に、フィルムユニット20をその底部か
らユニット収容部10に挿入すれば、図示しないガイド
リブにガイドされ、フィルムユニット20は、ユニット
収容部10内において給紙ローラ7及び給紙サブローラ
8と、駆動ローラ30及び従動ローラ31との間の図3
に2点鎖線で示す所定位置に収容される。このとき、フ
ィルムユニット20は、その下端部に配置された絶縁体
により形成されたボス部29が、給電端子38及びセン
サ端子39に嵌合され、その位置が正確に固定される。
そして、ユニット取出蓋3を閉鎖しロックすることで、
フィルムユニット20の上部が押圧部3aにより押圧さ
れ、フィルムユニット20は、ユニット収容部10内に
固定される。なお、フィルムユニット20をホットラミ
ネートユニット40に交換する場合の手順は同様である
のでその説明は省略する。
【0022】ここで、図9は、ホットラミネートユニッ
ト40等の電気的構成を示すブロック図である。以下、
図5及び図9を参照してホットラミネートユニット40
を詳細に説明する。ユニット収容部10に収容されたホ
ットラミネートユニット40は、前述のように、原稿P
の幅方向に長く、側面視が上部が丸みを帯びた縦長の長
方形のプラスチック製の箱状のホットラミネートユニッ
ト筐体41を備え、ホットラミネートユニット筐体41
の原稿搬送方向上流側に原稿ガイド55が形成され、原
稿搬送方向下流側には、原稿Pの排出口54が開口され
ている。
【0023】このホットラミネートユニット40の内部
には、原稿ガイド55から排出口54に至るホットラミ
ネートフィルムHLFと積層された原稿Pのスリット状
の通過路であるフィルム加熱エリア53が設けられる。
フィルム加熱エリア53の上方は、アルミニウムの厚板
から形成されるアルミプレート上42が設けられ、この
下を通過するホットラミネートフィルムHLFを覆うよ
うに配置される。同様に、フィルム加熱エリア53の下
方には、アルミプレート下43が配設される。このアル
ミプレート上42とアルミプレート下43の間隔は、お
よそ0.5mmとなっている。このアルミプレート上4
2と、アルミプレート下43は、ヒータ上44とヒータ
下45が発生する熱エネルギを蓄積し、急激な温度変化
を防止して温度を安定化させるものである。また、その
素材は、アルミニウムに限らずステンレススチールや銅
合金などの熱伝導率の高い金属も好適に使用できる。
【0024】アルミプレート上42の上側には、ヒータ
上44が当接して、或いは近接して設けられる。また、
同様にアルミプレート下43の下側には、ヒータ下45
が当接して、或いは近接して設けられる。ヒータ上44
及びヒータ下45は、セラミックやNi−Cr合金から
なる発熱体を備えた板状或いはフィルム上のヒータであ
る。ヒータ上44及びヒータ下45は、ヒータスイッチ
回路47から電源の供給を受ける。また、アルミプレー
ト上42には、サーミスタ或いは熱電対等から構成され
る温度センサ46が配置され、アルミプレート上42の
温度が監視される。温度センサ46は、ヒータスイッチ
回路47に接続され、電源の供給を受けると共に、温度
の変化を信号として送出する。
【0025】図5に示すようにヒータスイッチ回路47
は、ホットラミネートユニット40の底部に配設された
制御回路で、ヒータ上44、ヒータ下45が接続線57
により、温度センサ46が接続線58により電気的に接
続されるとともに、図5に示すホットラミネートユニッ
ト筐体41の下端部に突出して設けられた電源端子48
と、温度センサ端子49にも電気的に接続されている。
ヒータスイッチ回路47は、電源端子48を介して給電
端子38から、ヒータ加熱用のAC100Vの電源の供
給を受け、この電源を位相制御用のサイリスタの一種で
あるトライアックにより出力制御を行い、ヒータ上44
及びヒータ下45に出力している。
【0026】また、ヒータスイッチ回路47のヒータ上
44、ヒータ下45に対する出力制御は、温度センサ4
6からフィードバックされた信号に基づいて行われ、ア
ルミプレート上42及びアルミプレート下43のフィル
ム加熱エリア53に面した部分の温度が、およそ120
℃に維持されるようにトライアックにより制御される。
もちろん、ヒータスイッチ回路47は、設定温度が調整
可能に構成されてもよい。一方、温度センサ46からの
信号は、図1及び図9に示すように、温度センサ端子4
9から、ラミネート装置1のセンサ端子39、センサ配
線52を介してラミネート装置1の制御部12にも送出
される。そして、後述するようにラミネート装置1の制
御部12は、ヒータ上44、ヒータ下45の予熱時間の
完了を監視する。
【0027】また、温度センサ46から異常高温が検出
されたような場合は、ヒータスイッチ回路47のトライ
アックにより出力が低下或いは切断されるように構成さ
れているが、ラミネート装置1の制御部12において
も、温度センサ46に基づく信号からヒータ出力部19
(図10参照)の出力を停止するように制御する。さら
に、ホットラミネートユニット筐体41の内部には、温
度ヒューズ(図示を省略)を備え、異常高温の場合はこ
の温度ヒューズによっても物理的に電源の供給が停止さ
れる。
【0028】電源端子48と温度センサ端子49は、前
述のように、ホットラミネートユニット40とラミネー
ト装置1とを電気的に接続する接点であるが、電源端子
48と温度センサ端子49は下方に突出したボス状の形
状で、ラミネート装置1のユニット収容部10の底面に
設けられた、凹部を備えて形成された給電端子38、セ
ンサ端子39に嵌入され、ホットラミネートユニット4
0を物理的に位置を固定する役割も果たす。そして、ホ
ットラミネートユニット40の上部が、閉鎖されたユニ
ット取出蓋3の押圧部3a(図1参照)により押圧され
ることで、電源端子48、温度センサ端子49は、給電
端子38とセンサ端子39との嵌合が外れることがない
ので、安定した電気的な接続が確保できるとともに、ホ
ットラミネートユニットの正確な位置が維持される。こ
のため、ホットラミネートユニット40がラミネート装
置1の搬送機構等に対する位置が正確に維持され、位置
のずれなどに起因するジャムを防止することができる。
【0029】次に、ラミネート装置1の制御部12につ
いて説明する。ここで、図10は、制御部12の構成を
示すブロック図である。以下、図10を参照して制御部
12の説明をする。制御部12は、CPU14、ROM
15、RAM16、インタフェイス13、タイマ17と
から周知のコンピュータとして構成され、インタフェイ
ス13を介して操作部56(図4参照)、原稿長さ検出
部上9a、原稿長さ検出部下9b、原稿幅検出部11が
接続され、これらからの信号を入力する。また、制御部
12は、温度センサ46とヒータスイッチ回路47を介
して接続され、温度センサ46からの信号をヒータスイ
ッチ回路47を経由してインタフェイス13から受信す
る。
【0030】また、制御部12は、インタフェイス13
にモータ出力部18、ヒータ出力部19、表示部37が
接続される。モータ出力部18は、制御部12から制御
信号を送信され、ドライバであるモータ出力部18は駆
動信号をパルス制御されるステッピングモータ(図示を
省略)に送出する。また、ヒータ出力部19は、制御部
12から制御信号を送信され、ヒータ出力部19はAC
100Vの電源電流をヒータスイッチ回路47に供給す
る。AC100Vの電源の供給を受けたヒータスイッチ
回路47は、温度センサ46からの信号を受信しなが
ら、ヒータ上44、ヒータ下45の出力を制御する。表
示部37(図1参照)は、ドライバを備えた液晶パネル
等やLEDなどを備え、制御部12からの信号を受け
て、ラミネート装置1のステータスを表示したり、LE
Dを点灯させて使用者に各種の表示を行う。
【0031】このように構成された、ホットラミネート
ユニット40が装着されたラミネート装置1は、以下の
ような作用がある。ここで図7(a)は、ホットラミネ
ートユニット40が装着されたラミネート装置1の作用
を説明するための模式図である。以下、図1を参照して
ホットラミネートユニットが装着されたラミネート装置
1の作用を説明する。まず、図1に示すようにホットラ
ミネートユニット40をラミネート装置1のユニット収
容部10の所定位置に収容して、ユニット取出蓋3を閉
鎖する。
【0032】次に、電源を投入すると、ホットラミネー
トユニット40内のヒータスイッチ回路47(図5参
照)にAC100Vの電源が供給され、ヒータスイッチ
回路47は、トライアックをONの状態にして、ヒータ
上44、ヒータ下45に電源を供給し、ヒータ上44、
ヒータ下45は温度上昇をはじめる。ヒータスイッチ回
路47は、温度センサ46からフィードバックを受け
て、アルミプレート上42の温度を監視する。電源が供
給されてからおよそ6分から7分が経過するとヒータ上
44、ヒータ下45により加熱されたアルミプレート上
42及びアルミプレート下43のフィルム加熱エリア5
3側の面の温度がおよそ120℃となる。ヒータスイッ
チ回路47は、温度センサ46からフィードバックを受
けて、信号が所定のスレッショルドレベルに達し、アル
ミプレート上42及びアルミプレート下43の温度が適
温と判断すれば、トライアックをOFF状態にして、ヒ
ータ上44、ヒータ下45への電源の供給を停止する。
【0033】以後、ヒータスイッチ回路47は、温度セ
ンサ46の信号レベルを判断しながら、所定のスレッシ
ョルドレベルでヒータ上44、ヒータ下45への電源の
ON、OFFを繰り返し、アルミプレート上42及びア
ルミプレート下43の温度を所定の範囲内にコントロー
ルする。
【0034】最初に、温度センサ46からの信号が所定
のスレッショルドレベルであると制御部12のCPU1
4が、ヒータスイッチ回路47、インタフェイス13を
介して受けた信号から判断したときは、予熱時間が終了
したとして、表示部37のLEDを点灯させる或いは消
灯させる。なお、カムアップタイムが終了するまでスイ
ッチ類の入力の禁止をする、或いはモータを強制的に停
止するなどして、適温になってないアルミプレート上4
2及びアルミプレート下43によるホットラミネートフ
ィルムHLFへの不十分な加熱を防止するようにしても
よい。
【0035】カムアップタイムが終了すると使用者は、
図1に示すように表示部37の表示をみてラミネート加
工の準備が完了したことを知ることができるので、所定
の規格のホットラミネートフィルムHLFの間に原稿P
を挟んで積層したものを原稿台5から原稿挿入口4に差
し入れてラミネート加工を開始する。なお、予め、原稿
台5の上に所定の規格のホットラミネートフィルムHL
Fの間に原稿Pを挟んで積層したものを載置しておき、
カムアップタイムが終了したときに自動的にラミネート
加工をスタートするような構成や、予め、原稿台5の上
に所定の規格のホットラミネートフィルムHLFの間に
原稿Pを挟んで積層したものを載置しておき、カムアッ
プタイムが終了後に使用者が所定のスイッチを操作する
とラミネート加工がスタートするような構成としてもよ
い。
【0036】以上のように、ラミネート加工が開始さ
れ、原稿挿入口4に挿入されたホットラミネートフィル
ムHLFの間に原稿Pを挟んで積層したもの(以下「ホ
ットラミネートフィルムHLF等」と略記する。)は、
回転する給紙ローラ7及び給紙サブローラ8のニップ部
にその先端が挟み込まれて搬送が開始される。搬送が開
始されたホットラミネートフィルムHLF等の先端部
が、原稿長さ検出部上9aにより検出され、インタフェ
イス13からCPU14に信号が送られる(図10参
照)。信号を受信したCPU14は、このときの時間を
タイマ17から読みだしてRAM16に記憶しておく。
【0037】給紙ローラ7及び給紙サブローラ8により
搬送されたホットラミネートフィルムHLF等の先端部
は、ホットラミネートユニット40の方向に進入し、原
稿ガイド55にガイドされてフィルム加熱エリア53に
進入する。フィルム加熱エリア53は、適温に加熱され
たアルミプレート上42及びアルミプレート下43によ
りホットラミネートフィルム等を加熱する。
【0038】ここで、ホットラミネートフィルムHLF
について説明する。ホットラミネートフィルムHLF
は、例えばポリエステル(融点260℃)から形成され
た厚さ30〜150μmの樹脂のベースフィルムBF
に、感熱接着樹脂TPの層を一面に形成したものであ
る。感熱接着樹脂TPは、例えば、PE(ポリエチレ
ン)、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、EE
A(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、サーリ
ンなどから形成される融点がおよそ90〜120℃の接
着剤である。この、感熱接着樹脂TPは、加熱前は柔軟
であるが、溶融して、例えば紙、写真、押し花、ステン
レス等からなる原稿Pの表面に加圧されて密着し、温度
が下降すると凝固して硬化する。そのためホットラミネ
ート加工が完了した原稿Pの表面には、ベースフィルム
BFとの間に溶融した感熱接着樹脂TPが密着して充填
されて硬化しており、全体に弾力を有するように形成さ
れる。
【0039】ここで、図7(b)は、ホットラミネート
ユニット40が装着されたラミネート装置1においてジ
ャムが生じる状態を説明するための模式図である。図8
は、フィルムユニット20が装着されたラミネート装置
1の作用を説明するための模式図である。図11は、本
実施の形態で用いているホットラミネートフィルムHL
Fを平面視した図である。また、図12は、本実施の形
態で用いているホットラミネートフィルムHLFを側面
視した図である。図11及び図12において、右側が原
稿搬送方向である。本実施の形態のラミネート装置1
は、ホットラミネート加工とコールドラミネート加工の
いずれも可能なものとなっている。しかしながら、コー
ルドラミネート加工に用いるコールドラミネートフィル
ムCLFは粘着性の接着剤が塗布されたものである。こ
のように粘着性の接着剤が塗布されたコールドラミネー
トフィルムCLFは、図8に示すように巻回されてフィ
ルムユニット20内にシートロール上22、シートロー
ル下23のロールシート27として収容され、ここから
コールドラミネートフィルムCLFが引き出されて使用
される。そうするとコールドラミネートフィルムCLF
の粘着性の接着剤が塗布されていない面は、シリコン加
工などがなされているにも拘わらず多少の粘着性の接着
剤が付着し、この面に付着した粘着性の接着剤は駆動ロ
ーラ30や従動ローラ31に付着してしまうことがあ
る。
【0040】このような状態で、ホットラミネート加工
をする場合、図7(b)に示すように駆動ローラ30や
従動ローラ31に残った粘着性の接着剤によりホットラ
ミネートフィルムHLFが駆動ローラ30や従動ローラ
31に巻き付いてしまう場合がある。そのため、本実施
の形態に用いているホットラミネートフィルムHLFで
は、以下のような構成により、ホットラミネートフィル
ムHLFが駆動ローラ30や従動ローラ31に巻き付く
ことを未然に防止している。
【0041】図11及び図12に斜線で示すホットラミ
ネートフィルムHLFの先端部Hは、容易に屈曲、湾曲
しないように、予め硬化させたり、厚みを増加させた
り、添加剤を加えたり、表面に補強材を貼着したりし
て、それ以外の部分に比較して剛性を高めてある。その
ため、図7(b)に示すように、駆動ローラ30や従動
ローラ31に残った粘着性の接着剤に付着してホットラ
ミネートフィルムHLFが駆動ローラ30や従動ローラ
31に巻き付こうとする場合に、この部分の弾性で駆動
ローラ30や従動ローラ31に巻き付くことを防止する
ものである。なお、この部分の剛性を高める部分の剛性
の高さや面積については、ホットラミネートフィルムH
LFのベースフィルムBFの厚さや材質、駆動ローラ3
0や従動ローラ31の半径、ローラ間の間隔、この部分
への粘着性の接着剤の付着状況等により、適宜決定され
るものである。
【0042】さらに、図12に示すホットラミネートフ
ィルムHLFの上面US、下面LSには、シリコン処理
がなされ、その剥離性を高めている。そのため、上記の
ような場合に、図7(b)に示すように、駆動ローラ3
0や従動ローラ31に残った粘着性の接着剤に付着して
ホットラミネートフィルムHLFが駆動ローラ30や従
動ローラ31に巻き付こうとするのを、表面の剥離性を
高めることで駆動ローラ30や従動ローラ31に巻き付
くことを防止するものである。もちろん、処理はシリコ
ン処理に限らず剥離性を高める各種のコーティング等が
使用でき、さらに材料自体に剥離性を高める添加剤を加
えてもよい。
【0043】ここで、図1に戻り説明を続ける。このよ
うに構成されたホットラミネートフィルムHLF等は、
図7(a)に示すようにフィルム加熱エリア53で適温
に加熱されたアルミプレート上42及びアルミプレート
下43により挟まれて加熱される。そして、ここではホ
ットラミネートフィルムHLF等は、給紙ローラ7及び
給紙サブローラ8に毎分0.4mの速度で搬送されてお
り、フィルム加熱エリア53を通過する間にホットラミ
ネートフィルムHLFの感熱接着樹脂TPがその溶融温
度である120℃に達して溶融される。そして、ホット
ラミネートフィルム等はホットラミネートユニット40
の排出口54(図5参照)から排出され、その先端が、
駆動ローラ30と従動ローラ31のニップ部に引き込ま
れ、圧着される。この段階では、まだ感熱接着樹脂TP
が溶融しているので、駆動ローラ30と従動ローラ31
のニップ部で押圧されることで、ホットラミネートフィ
ルムHLFと原稿Pの間の空気や水蒸気などの気体が排
出されるとともに、原稿PにベースフィルムBFが溶融
した感熱接着樹脂TPにより密着される。そして、ホッ
トラミネート加工が完了したホットラミネートフィルム
HLF等は、さらに駆動ローラ30と従動ローラ31に
より搬送される。このとき、駆動ローラ30と従動ロー
ラ31の原稿搬送方向下流側には、原稿長さ検出部下9
bが備えられ、駆動ローラ30と従動ローラ31により
搬送されるホットラミネートフィルムHLF等の先端部
を検出する。
【0044】ここで、本実施の形態のラミネート装置1
のジャム防止機構について説明する。本実施の形態のラ
ミネート装置1は、フィルムユニット20を用いたコー
ルドラミネート加工も可能な構成であるが、上述のよう
にコールドラミネート加工においては粘着性の接着剤を
用いるため、駆動ローラ30と従動ローラ31などにこ
の粘着性の接着剤が付着し、ホットラミネートフィルム
HLFが、駆動ローラ30や従動ローラ31などに巻き
付いてジャムをおこしてしまうことがある(図7(b)
参照)。そこで、本実施の形態のラミネート装置1で
は、以下のような制御を行って、このようなジャムを未
然に防止するようにしている。即ち、図7(a)に示す
ように原稿Pが挿入されると、まず原稿長さ検出部上9
aにより、ホットラミネートフィルムHLFの給紙ロー
ラ7と給紙サブローラ8のニップ部への進入が検出され
て、インタフェイス13からCPU14にその信号が伝
えられる(図10参照)。CPU14は、この時点から
ステッピングモータ(図示を省略)の駆動パルス数をカ
ウントして、予め推定されるホットラミネートフィルム
HLFの先端が、原稿長さ検出部下9bに達するカウン
ト数だけステッピングモータを駆動する。そして、この
ときに、原稿長さ検出部下9bでホットラミネートフィ
ルムHLFの先端を検出しなかったような場合、直ちに
ステッピングモータを逆転して、ホットラミネート加工
を中止する。
【0045】あるいは、原稿長さ検出部上9aにより、
ホットラミネートフィルムHLFの給紙ローラ7と給紙
サブローラ8のニップ部への進入が検出されて、インタ
フェイス13からCPU14にその信号が伝えられた時
に、CPU14が、この信号の受信時間をタイマ17か
ら読み出し、RAM16に記憶する。そして、RAM1
6に設けられたタイムカウンタにより予め推定されるホ
ットラミネートフィルムHLFの先端が、原稿長さ検出
部下9bに達する時間になったと判断した時、原稿長さ
検出部下9bでホットラミネートフィルムHLFの先端
を検出しなかったような場合は、直ちにステッピングモ
ータを逆転して、ホットラミネート加工を中止する。
【0046】なお、本実施の形態のセンサである原稿長
さ検出部上9a、b原稿長さ検出部下9bは一例であ
り、適用されるラミネート装置の構成に応じて最も原稿
Pのダメッジが少なくなるようにセンサの位置やタイミ
ングが決定されることはいうまでもない。このように、
構成された本実施の形態のラミネート装置1のジャム防
止機構であれば、かけがえのない原稿が、ジャムにより
毀損されるのを未然に防止できるという効果がある。
【0047】再び図1に戻り説明を続けると、以上のよ
うに圧着が終了したホットラミネートフィルムHLF等
は、必要に応じてYカッター刃32により所定の長さに
カットされ、Xカッターユニット33により必要に応じ
て所定幅にカットされる。そして排紙ローラ34、排紙
サブローラ35により、機外に排出される。以上で、ホ
ットラミネート加工を行う手順が終了する。
【0048】次に、フィルムユニット20の構成及びフ
ィルムユニット20が装着されたラミネート装置1の作
用について簡単に説明する。ここで、図6は、フィルム
ユニット20を詳細に説明する図である。まず、図6を
参照してフィルムユニット20を説明する。フィルムユ
ニット20は、原稿Pの幅方向に長く、側面視が上部が
丸みを帯びた縦長の長方形のプラスチック製の箱状のフ
ィルムユニット筐体21を備える。フィルムユニット筐
体21の内部には、上部にシートロール上22が、下部
にシートロール下23が収容されている。シートロール
上22とシートロール下23は、それぞれ供給ローラ2
6と、供給ローラ26に巻回されたコールドラミネート
フィルムCLFからなるロールシート27とから構成さ
れる。シートロール上22及びシートロール下23は、
フィルムユニット筐体21にそれぞれ軸支され、回転可
能に支持されている。そして、フィルムユニット筐体2
1の原稿搬送方向上流側には、給紙ローラ7と給紙サブ
ローラ8に対面する位置に、原稿ガイド24が形成され
る。原稿ガイド24は、原稿Pの先端部をフィルムユニ
ット20の内部に案内するもので、フィルムユニット筐
体21の外面から連続して原稿Pの先端を原稿搬送方向
下流側に案内するように形成されている。また、フィル
ムユニット筐体21の原稿搬送方向下流側には、原稿P
の排出口25が開口されている。
【0049】図8に示すように、フィルムユニット20
に収容されたシートロール上22、シートロール下23
からは、排出口25(図6参照)より原稿搬送方向下流
側にそれぞれのロールシート27からコールドラミネー
トフィルムCLFが引き出されている。フィルムユニッ
ト20の排出口25と対面する位置には、下側に駆動ロ
ーラ30と上側に従動ローラ31とが相互に当接して配
設されている。駆動ローラ30は、給紙ローラ7を駆動
するステッピングモータ(図示を省略)により給紙ロー
ラ7と同期して回転し、原稿Pは、給紙ローラ7と給紙
サブローラ8により搬送される。駆動ローラ30は、従
動ローラ31と協働して、そのニップ部により搬送され
る原稿Pの上下両面に、フィルムユニット20内のロー
ルシート27から引き出されたコールドラミネートフィ
ルムCLFを圧着してラミネート加工をしつつ、ラミネ
ート加工された原稿Pを原稿搬送方向下流に一定速度で
搬送する。
【0050】本実施の形態のラミネート装置1及びホッ
トラミネートユニット40は、上記のような構成及び作
用を備えるため、以下のような効果がある。即ち、ラミ
ネート装置1では、フィルムユニット20を取外すこと
によりホットラミネートユニット40を、ラミネート装
置1に対して着脱可能に収容できるようにしたため、コ
ールドラミネートに適した装置でありながら、フィルム
ユニット20をホットラミネートユニット40に交換す
るだけでホットラミネート装置としてホットラミネート
加工ができるという効果がある。
【0051】また、ホットラミネートユニット40は、
ヒータを備えていないラミネート装置1に装着すること
で、ラミネート装置1を、ホットラミネート加工が可能
なラミネート装置にさせるという効果がある。
【0052】以上、本発明のラミネート装置及びホット
ラミネートユニットを、一の実施の形態であるラミネー
ト装置1及びホットラミネートユニット40により説明
したが、本発明は、ラミネート装置1及びホットラミネ
ートユニット40に限定されないことはいうまでもな
い。例えば、原稿PやホットラミネートフィルムHL
F、コールドラミネートフィルムCLFの供給方法や収
容方法は、様々な構成が考えられる。例えば、コールド
ラミネートフィルムCLFは、剥離紙を備えたものを用
いてもよく、この場合は、剥離紙を巻き取るローラなど
を備えた構成にすることができる。また、片面のみにコ
ールドラミネート加工をするものや、ラミネートフィル
ム以外の両面テープや、マグネットシートを積層するよ
うなものであってもよい。また、各センサの形式、位
置、数などはその構成により最適な構成を選択すること
ができることももちろんである。
【0053】また、ラミネート装置1には、筐体2は必
ずしも必要なく、各ローラなどが露出したような構成の
ものであってもよい。この場合、ユニット収容部10が
開放されたような形態であっても、ここでいうユニット
収容部10を形成する。また、フィルムユニット20や
ホットラミネートユニット40においても、フィルムユ
ニット筐体21やホットラミネートユニット筐体41は
なくてもよい。
【0054】さらに、本実施の形態では、ヒータはヒー
タ上44とヒータ下45によるプレート式の加熱を行っ
ているが、ローラ式のヒータであっても本発明の実施が
できる。
【0055】その他、特許請求の範囲を逸脱しない限
り、当業者により変更し改良を行って実施できるもので
ある。
【0056】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、ホットラ
ミネートユニットを本体に対して着脱可能に収容できる
ようにしたため、ヒータを備えていないラミネート装置
でありながら、フィルムユニットをホットラミネートユ
ニットに交換するだけでホットラミネート装置としてホ
ットラミネート加工ができるという効果がある。
【0057】請求項2に係る発明のホットラミネートユ
ニットでは、フィルムユニットを取外したとき、ヒータ
を備えていないラミネート装置であってもホットラミネ
ート加工ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホットラミネートユニット40を装着して原稿
搬送方向に対し垂直に側面視したラミネート装置1の模
式的な断面図である。
【図2】フィルムユニット20を装着して原稿搬送方向
に対し垂直に側面視した模式的なラミネート装置1の断
面図である。
【図3】ホットラミネートユニット40及びフィルムユ
ニット20の着脱の様子を示す原稿搬送方向に対し垂直
に側面視したラミネート装置1の模式的な断面図であ
る。
【図4】ホットラミネートユニット40及びフィルムユ
ニット20の着脱の様子を示すラミネート装置1の斜視
図である。
【図5】ホットラミネートユニット40を詳細に説明す
る図である。
【図6】フィルムユニット20を詳細に説明する図であ
る。
【図7】(a) ホットラミネートユニット40が装着
されたラミネート装置1の作用を説明するための模式図
である。 (b)ホットラミネートユニット40が装着されたラミ
ネート装置1においてジャムが生じる状態を説明するた
めの模式図である。
【図8】フィルムユニット20が装着されたラミネート
装置1の作用を説明するための模式図である。
【図9】ホットラミネートユニット40等の電気的構成
を示すブロック図である。
【図10】制御部12の構成を示すブロック図である。
【図11】本実施の形態で用いているホットラミネート
フィルムHLFを平面視した図である。
【図12】本実施の形態で用いているホットラミネート
フィルムHLFを側面視した図である。
【符号の簡単な説明】
1 ラミネート装置 7 給紙ローラ(搬送ローラ) 8 給紙サブローラ(搬送ローラ) 9a 原稿長さ検出部上 9b 原稿長さ検出部下 10 ユニット収容部 11 原稿幅検出部 12 制御部 20 フィルムユニット 22 シートロール上 23 シートロール下 26 供給ローラ 27 ロールシート 30 駆動ローラ(圧着ローラ) 31 従動ローラ(圧着ローラ) 38 給電端子 39 センサ端子 40 ホットラミネートユニット 42 アルミプレート上 43 アルミプレート下 44 ヒータ上 45 ヒータ下 46 温度センサ 47 ヒータスイッチ回路(給電手段) 48 電源端子(給電手段) 49 温度センサ端子 53 フィルム加熱エリア P 原稿(加工対象物) CLF コールドラミネートフィルム HLF ホットラミネートフィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象物の表面をラミネート加工する
    ためのラミネートフィルムを供給するフィルムユニット
    を本体に対して着脱可能に収容するユニット収容部と、 前記ユニット収容部に対して前記加工対象物を搬送可能
    な搬送ローラと、 前記搬送ローラにより搬送された前記加工対象物と前記
    フィルムユニットから供給された前記フィルムとを圧着
    可能な圧着ローラとを備え、 前記ユニット収容部は、前記フィルムユニットを取外す
    ことにより前記搬送ローラにより搬送される加工対象物
    に積層されたホットラミネートフィルムを加熱するヒー
    タを備えたホットラミネートユニットを本体に対して着
    脱可能に収容できるように構成したことを特徴とするラ
    ミネート装置。
  2. 【請求項2】 加工対象物の表面をラミネート加工する
    ためのラミネートフィルムを供給するフィルムユニット
    を本体に対して着脱可能に収容するユニット収容部と、 前記ユニット収容部に対して前記加工対象物を搬送可能
    な搬送ローラと、 前記搬送ローラにより搬送された前記加工対象物と前記
    フィルムユニットから供給された前記フィルムとを圧着
    可能な圧着ローラとを備えたラミネート装置の前記ユニ
    ット収容部に収容され、 前記搬送ローラにより搬送される加工対象物に積層され
    たホットラミネートフィルムを加熱するヒータと、 そのヒータに給電可能な給電手段とを備えたことを特徴
    とするホットラミネートユニット。
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