JP2001277010A - 被覆工具 - Google Patents

被覆工具

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JP2001277010A
JP2001277010A JP2000091741A JP2000091741A JP2001277010A JP 2001277010 A JP2001277010 A JP 2001277010A JP 2000091741 A JP2000091741 A JP 2000091741A JP 2000091741 A JP2000091741 A JP 2000091741A JP 2001277010 A JP2001277010 A JP 2001277010A
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Hideki Kato
英喜 加藤
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工作用面毎に要求される個別の特性水準に
きめ細かく対応することができ、ひいては長寿命で高性
能の被複工具を提供する。 【解決手段】 工具1の表面の加工作用面が複数の領域
1c,1eに分割されており、それら各領域1c,1e
において工具基材が各々単層又は複数層からなるコーテ
ィング被膜2a,2b,3a,3bにより被覆される。
そして、該コーティング被膜において最も厚さの大きい
層(主層)2a,2b,3a,3bが、領域1c,1e
の間で、互いに異なる材質の層2b,3aとして設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被覆工具に関す
るものであり、具体的には金属、金属−セラミック複合
材料(例えば、超硬合金やサーメットなど)あるいはセ
ラミックからなる工具基材表面を、耐摩耗性あるいは耐
熱衝撃性改善等の目的で硬質化合物により被覆した被覆
工具に関する。
【0002】
【従来の技術】工具基材が高速度工具鋼や超硬合金ある
いはサーメットからなる工具において、耐摩耗性等をよ
り向上させるために、工具基材の表面にTi等の窒化
物、炭化物あるいは炭窒化物よりなるコーティング被膜
を形成することが行われている。このようなコーティン
グ被膜を形成する方法としては化学蒸着(CVD)法や
物理蒸着(PVD)法が知られているが、CVD法は基
材が高温にさらされるため、その機械的性質が損なわれ
やすい欠点があり、基材温度が上昇しにくいPVD法が
主流になりつつある。特に、比較的低温での処理が行い
やすい方法として、イオンプレーティング法やスパッタ
リング法は盛んに採用されている。
【0003】切削工具のコーティング被膜としては、イ
オンプレーティング法によるTiN膜、TiC膜(ある
いはTiCN膜)が広く用いられている。すなわち、T
iNはTiC等よりも耐熱性や耐酸化性に優れているた
め、切削時の加工熱や摩擦熱によって昇温する工具のす
くい面を、クレータ摩耗から保護する機能を発揮する。
しかし、TiNはTiCより低硬度であるため、被削材
と接する逃げ面に発生するフランク摩耗には弱く、むし
ろTiCの方が高い摩耗性を示す。
【0004】また、近年では切削加工の高能率化の要求
から、切削加工条件がさらに高速化する傾向にあり、上
記のようなTiNやTiC等の被膜ではこうした要求を
必ずしも十分に満たしきれなくなってきている。そこ
で、耐熱性や耐摩耗性に一層優れたTiAlNやTiA
lNCといった被膜の使用も提案されている(例えば特
開平2−194159号あるいは特開平7−31017
3号の各公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コーティン
グ被膜を形成するための前述のPVD法は、イオンのエ
ネルギーを使用した低温被覆法であることから、基材表
面と被覆層との間にはCVD法のような熱による拡散層
が形成されにくい。従って、PVD法による被膜はCV
D法によるものよりも密着性に劣るといわれている。ま
た、耐摩耗性改善の目的で被膜を厚膜化することも試み
られているが、コーティング被膜の膜厚が大きくなるほ
ど被膜中の内部応力が増大して被膜の自己破壊が生じや
すくなり、また膜の密着性も損なわれて却って性能が低
下しやすくなる。
【0006】さらに、前述のTiAlNやTiAlNC
などの材質は、耐熱性や耐摩耗性には優れているもの
の、被膜中に残留する内部応力がTiNやTiC等と比
較して非常に高いため、被膜が自己破壊等を起こさない
ように厚さを限定したり、さらには他材質の被膜との積
層・複合化を行ったりするなどの手段をとらざるを得な
い。また、切削工具としての性能を考慮した場合、Ti
AlNやTiAlNCは、耐熱クラック性や耐クレータ
摩耗性においては良好であるが、耐逃げ面摩耗性につい
てはTiC等に劣る欠点もある。
【0007】このように、工具の表面被覆に関しては、
逃げ面やすくい面などの加工作用面の部位によって要求
される特性が異なり、単一材質の被膜の場合はもちろ
ん、単に2以上の材質を複合化させた従来の多層被膜構
造では、要求される全ての条件を満たすことが非常に困
難であり、いずれかの部位での要求特性を犠牲にするな
ど、妥協を強いられているのが現状である。
【0008】本発明の課題は、加工作用面毎に要求され
る個別の特性水準にきめ細かく対応することができ、ひ
いては長寿命で高性能の被覆工具を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために本発明の被覆工具は、工具表面の加
工作用面が複数の領域に分割されており、それら各領域
において工具基材が各々単層又は複数層からなるコーテ
ィング被膜により被覆されるとともに、該コーティング
被膜において最も厚さの大きい層(以下、主層という)
が、上記領域の間で、互いに異なる材質の層として形成
されていることを特徴とする。なお、加工作用面とは、
切削工具のすくい面と逃げ面など、被加工材あるいは加
工屑と接する等の形で加工に直接使用される面のことで
ある。
【0010】上記本発明の被覆工具によれば、複数に分
割された加工作用面の領域ごとに、材質の異なる主層を
形成するようにした。このようにすることで、領域ごと
に要求される特性やその水準が異なる場合でも、例え
ば、互いに相反する特性が要求されるような場合でも、
主層の材質として最適のものを個別に選択することによ
りきめ細かく対応することができ、ひいては長寿命で高
性能の被覆工具を実現できる。なお、被覆層の形成方法
としては、基材への熱影響が少ないイオンプレーティン
グやスパッタリングなどのPVD法が好ましいが、基材
への熱影響が問題にならない場合は、密着性向上等の目
的でCVD法を用いることも可能である。
【0011】上記の構成では、最も単純には、複数の領
域を互いに材質の異なる単層あるいは複層のコーティン
グ被膜にて覆う構成がある。このような構造は、例えば
加工作用面として予定された基材表面を選択的にマスキ
ングして、領域ごとに個別の材質のコーティング被膜を
形成することにより実現できる。
【0012】他方、材質の異なる被覆層を積層すること
により、個々の被覆層の特性を相補的あるいは相乗作用
的に引き出して、より高性能化を図ることができる。具
体的には、各領域が各々複数層からなる複合コーティン
グ被膜により被覆されるとともに、各領域の複合コーテ
ィング被膜は、互いに異なる材質からなるとともに積層
順序が複数の領域間で同じとされた2層以上の対応被覆
層群を含み、対応被覆層群において最も厚さの大きい層
を主層として、該主層が領域の間で、互いに異なる材質
の層として形成される。個々の領域において最も重視さ
れる特性(以下、基本特性という)を満たすのに好適な
材質を、その領域の主層として選択することにより、領
域ごとに特有の基本特性が満足されるとともに、主層以
外の層の寄与により、他の特性の最適化や基本特性との
間のバランス調整等も容易に行うことができるようにな
る。なお、各複合コーティング被膜は、各領域に共通の
対応被覆層群のみによって構成されていてもよいし、本
発明の効果が極度に損なわれない範囲内にて、必要に応
じて領域ごとに付属層を追加積層してもよい。この場
合、その付属層は、対応被覆層群に対して積層方向の片
側又は両側に隣接形成してもよいし、対応被覆層群の層
間に挿入する形で積層してもよい。対応被覆層群は、各
材質の積層順が領域ごとに同じであればよいのである。
なお、付属層の例としては、対応被覆層群内にて隣接す
る2層間に、それらの密着性向上等の目的で、両層の中
間の性質を有する層を挿入する構成を例示できる。例え
ば、隣接する2層がTiN層とTiC層であった場合
に、付属層として両層の間にTiCN層を付属層として
挿入できる。ただし、付属層の構成例はこれに限られる
ものではない。
【0013】上記の加工作用面を構成する複数の領域
は、工具表面に形成されたエッジ部の両側に隣接する第
一加工作用面と第二加工作用面とを含むものとすること
ができる。この場合、第一加工作用面と第二加工作用面
とを、材質の異なる単層被膜により覆うことができる。
また、対応被覆層を含む複合コーティング被膜とする場
合は、その対応被覆層を、工具基材と接する1層又は複
数層からなる第一層と、その第一層に積層される1層又
は複数層からなる第二層とを含むものとすることがで
き、それら第一層と第二層との一方が第一加工作用面の
主層となり、他方が第二加工作用面の主層となるように
各層の膜厚設定を行うことができる。例えば、図3に示
すように、第一加工作用面上の第一層の厚さ(複数の場
合はその合計厚さ)をa1、同じく第二層の厚さをb1と
し、第二加工作用面上の第一層の厚さ(複数の場合はそ
の合計厚さ)をa2、同じく第二層の厚さをb2とすれ
ば、厚くなる層の種別(材質)が第一加工作用面と第二
加工作用面との間で異なるものとなるための、各層の厚
さの大小関係として同図に示す12通りがあり、目的に
応じて適宜選択することができる(図中、丸で囲ったも
のが主層である)。
【0014】被覆工具が切削工具である場合、エッジ部
は切れ刃とすることができ、第一加工作用面と第二加工
作用面とはそれぞれすくい面と逃げ面とすることができ
る。切削工具のすくい面は切削時の加工熱や摩擦熱によ
って昇温し、逃げ面よりもクレータ摩耗な熱クラックを
生じやすい。従って、すくい面に形成される主層は、逃
げ面に形成される主層よりも耐熱性及び耐酸化性に優れ
た材質にて構成することが、すくい面のクレータ摩耗や
熱クラック発生を防止する上で有効である。すくい面主
層の具体的な材質としては、Ti−Al系窒化物又はT
i−Al系炭窒化物(以下、Ti−Al系化合物とい
う)を本発明に好適に使用できる。
【0015】一方、逃げ面はすくい面と比較してフラン
ク摩耗が生じやすい傾向にあるので、逃げ面に形成され
る主層を、すくい面に形成される主層よりも耐フランク
摩耗性が良好な材質にて構成することが有効である。逃
げ面主層の具体的な材質として、Tiの炭化物、窒化
物、炭窒化物、炭酸化物及び炭窒酸化物(以下、これら
を総称してTi系化合物という)から選ばれる1種の単
層又は2種以上の複層を、本発明に好適に使用すること
ができる。なお、各層ともに、上記の化合物が主体にな
っていればよく、当該主体となる化合物に由来した硬度
や耐摩耗性等の基本特性が極端に損なわれない範囲に
て、不可避不純物や、その他の副成分が適宜含有されて
いてもよい。なお、第一加工作用面と第二加工作用面と
は工具の種別によって種々に設定でき、すくい面と逃げ
面とに限られるものではない。例えば、打抜パンチ先端
面外周縁をエッジ部とすれば、これに隣接するパンチ先
端面とパンチ外周面とがそれぞれ第一加工作用面及び第
二加工作用面となる。
【0016】また、工具の基材としては、金属炭化物又
は金属炭窒化物を主体とする無機硬質相を金属結合相に
て結合した構造を有する硬質材料(金属−セラミック複
合材料でもある)を使用できる。無機硬質相は、W、M
o、Cr、Ta、Nb、V、Hf、Zr及びTiから選
ばれる1種又は2種以上の金属元素Mの炭化物を主体
(例えば不可避不純物を除く全て)となるように構成す
ることができる。
【0017】例えば、超硬合金では、無機硬質相の80
質量%以上をWCとし、残部がMo、Cr、Ta、N
b、V、Ti、Hf及びZrから選ばれる1種又は2種
以上の金属元素Mの炭化物と不可避不純物とからなるも
のとして構成することができる。上記の金属元素は主に
炭化物の形で含有される。この場合、Wは無機硬質相の
主成分金属元素であり、高硬度発現の主を担うものであ
る。Ti、TaあるいはNbは、その1種又は2種以上
を合計で5〜20質量%添加することにより、鋼を切削
する際の耐クレータ摩耗性を向上できる。V、Crある
いはTaは、その1種又は2種以上を合計で0.5〜3
質量%添加することにより、硬質相の結晶粒を微細化
し、強度あるいは靭性を向上できる効果が得られる。
【0018】金属結合相は、Co、Ni及びFeの1種
又は2種以上を主成分(2種以上の場合は、その合計を
一成分とみて、その結合相中での含有量が最も多くなる
ようにする)として構成できる。なお、金属結合相中に
は、無機硬質相の構成金属元素成分と同じ種類の金属元
素成分が、例えば焼結時の拡散等により含有されること
がある。また、別の目的で上記以外の副成分を積極添加
してもよいことはもちろんであり、例えばCrの添加に
より金属結合相の耐食性を向上させることができる。
【0019】次に、硬質材料としては、以下のようなサ
ーメットを使用することもできる。該サーメットは、そ
の無機硬質相の金属元素成分がTiを主成分とし、V、
Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta及びWから選ばれ
る1種又は2種以上の添加金属元素成分Mを含有すると
ともに、それら金属元素成分の炭窒化物を主体に構成さ
れる。そして、この無機硬質相が、Co、Ni及びFe
の1種又は2種以上を主成分とする金属結合相にて結合
された構造を有する。
【0020】サーメット中の、無機硬質相の金属元素成
分全体に対するTi成分の含有率は50〜80重量%と
なっているのがよい。Ti成分の含有率が50重量%未
満になると、サーメットの耐塑性変形性あるいは耐摩耗
性が損なわれることにつながる。一方、Ti成分の含有
率が80重量%を超えると、サーメットの靭性が損なわ
れる場合がある。なお、Ti成分の含有率は、より望ま
しくは60〜70重量%となっているのがよい。
【0021】また、無機硬質相の金属元素成分全体に対
する添加金属元素成分の含有率は20〜50重量%とな
っているのがよい。添加金属元素成分の含有率が50重
量%を超えるとTi成分が相対的に不足して、サーメッ
トの耐塑性変形性あるいは耐摩耗性が損なわれることに
つながる。一方、添加金属元素成分の含有率が20重量
%未満になると、Ti成分が相対的に過剰となってサー
メットの靭性が損なわれる場合がある。なお、添加金属
元素成分の含有率は、より望ましくは30〜40重量%
となっているのがよい。。
【0022】また、上記のような硬質材料以外では、高
速度工具鋼などの金属材料や、アルミナ、窒化珪素ある
いはジルコニアなどのセラミックを使用することも可能
である。なお、本発明において、基材あるいは被膜の組
成に関し、「主成分」(「主に」あるいは「主体に」等
も同じ)とは、着目している物質において最も質量含有
率の高い成分を意味する。従って、本発明の目的が達成
され、上記の効果が損なわれない範囲にて、副成分の含
有を許容するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例により説明する。図1は、本発明の被覆工
具の一実施例としての旋削用工具チップ1(以下、単に
チップともいう)を示している。該チップ1は、図1
(a)に示すように、偏平な略四角柱形状に形成された
工具基材4の外面全体をコーティング被膜で覆った構造
を有しており、例えばその主面1cがすくい面を(以
下、すくい面1cともいう)、側面1eが逃げ面を形成
する(以下、逃げ面1eともいう)。図1(b)に示す
ように、チップ1は、その各コーナー部1aにアールが
施され、同図(c)に示すように各切れ刃1bに対応し
て面取部1kが形成されている。また、(a)に示すよ
うに、その主面1cの中央には、図示しないチップホル
ダにチップ1を装着するための挿通孔1dが厚さ方向に
貫通して形成されている。図1(c)に示すように、面
取部1kは断面が平面状とされ、すくい面をなす主面1
cとのなす角度θが例えば20〜35°の範囲で調整さ
れている。なお、面取部1kの断面形状を、図1(d)
に示すように外向きの曲面(アール面)としたり、ある
いは図1(e)のように平面と曲面との組み合わせとし
たりすることも可能である。
【0024】工具基材4は、超硬合金やサーメット等の
金属−セラミック複合材料、あるいは高速度工具鋼等の
焼結体として構成される。一方、図2に示すように、コ
ーティング被膜はセラミック被覆層であり、すくい面1
cと逃げ面1eとにおいて、いずれもTi系化合物から
なる内層2a,2bと、その内層2a,2bに積層され
るTi−Al系化合物からなる外層3a,3bとを含
む。そして、すくい面1c側においては外層3a(平均
的な厚さをb1とする)が内層2a(平均的な厚さをa
1とする)よりも厚く形成されている(すなわち、a1
<b1)。また、逃げ面1e側においては、内層2b
(平均的な厚さをa2とする)が外層3b(平均的な厚
さをb2とする)よりも厚く形成されている(すなわ
ち、a2>b2)。
【0025】すなわち、セラミック被覆層は、それぞれ
外層と内層とを対応被覆層として含む複合コーティング
被膜であり、すくい面1cを第一加工作用面、逃げ面1
eを第二加工作用面として、すくい面1c側では外層3
aがすくい面側主層を、また、逃げ面1e側では内層2
bが逃げ面側主層を形成する形となっている。
【0026】内層に使用する材質は、Tiの炭化物(T
iC)、窒化物(TiN)、炭窒化物(TiCN)、炭
酸化物(TiCО)及び炭窒酸化物(TiCNО)の各
種Ti系化合物から選ばれる1種の単層又は2種以上の
複層(例えば、図2(b)に示すように、基材4と接す
る側にTiN層2a1,2b1を形成し、その上にTi
CN層2a2,2b2を積層形成する)である。このよ
うなTi系化合物は、PVD法で膜形成した際に残留応
力が小さく、基材との密着性に優れる。さらに、逃げ面
においては主層として形成され、耐フランク摩耗性を向
上させる。このうちTiCNは、耐フランク摩耗性向上
効果が特に優れていることから本発明に好適に使用する
ことができる。
【0027】内層の厚さは0.3〜3μmとするのがよ
い。厚さが0.3μm未満では耐フランク摩耗改善効果
に乏しく、3μmを超えると、外層を必要な厚さ形成し
た際の全膜厚が大きくなりすぎて、膜中に生ずる残留応
力により被膜の自己破壊等を招く場合がある。また、耐
フランク摩耗性の高いことが要求される逃げ面1e側で
は、内層2a(逃げ面側主層)の厚さa1は1〜3μ
m、望ましくは1〜2μmとするのがよい。他方、すく
い面1c側では内層2aの厚さa1は、耐クレータ摩耗
を向上させるための外層形成厚さを確保するために、逃
げ面1e側より小さくするのがよく、0.3〜2μm、
望ましくは0.5〜1μmとするのがよい。
【0028】一方、外層に使用する材質は、Ti−Al
系窒化物あるいはTi−Al系炭窒化物からなるTi−
Al系化合物である。外層の材質としては、Ti−Al
系化合物として特に、TiAl1−X
1−Y(ただし、0.2≦X≦0.5、0.6≦Y≦
1)の組成を有するものが、被膜の耐熱性あるいは耐ク
レータ摩耗性の向上を図る上で望ましい。該組成におい
て、0.2>XではAl成分が過剰となって皮膜中の残
留応力が高くなり、被膜の自己破壊や密着性低下を招く
場合がある。他方、X<0.5では耐熱性あるいは耐ク
レータ摩耗性の付与効果が不十分となる場合がある。よ
り望ましくは、0.3≦X≦0.4であるのがよい。ま
た、Y<0.6になると、Cの含有量が過剰となり耐酸
化性の確保が困難となる場合がある。より望ましくは、
0.7≦Y≦0.9であるのがよい。なお、各層中のT
i成分、Al成分、C成分及びN成分の含有比率は、X
線光電子分光(XPS)法、あるいはオージェ電子分光
(AES)法等の公知の分析手法により特定できる。
【0029】外層の厚さは0.5〜4μmとするのがよ
い。厚さが0.4μm未満では耐クレータ摩耗性あるい
は耐熱性の改善効果あるいはに乏しく、4μmを超える
と、膜中に生ずる残留応力により被膜の自己破壊を招く
場合がある。また、耐クレータ摩耗性等の高いことが要
求されるすくい面1c側では、外層3a(すくい面側主
層)の厚さb1は1〜3μm、望ましくは2〜3μmと
するのがよい。他方、逃げ面1e側では外層3bの厚さ
b2はすくい面1c側より小さくてよく、0.5〜2μ
m、望ましくは1〜2μmとするのがよい。
【0030】さらに、外層と内層との合計膜厚は、被膜
中の残留応力が過剰とならないよう、5μm以下である
のがよい。いずれにしろ、すくい面1c側では耐熱性と
耐クレータ摩耗性が、逃げ面1eでは耐フランク摩耗性
(耐すきとり摩耗性)がそれぞれ重要となる。そして、
すくい面1c側にて外層が厚く、逃げ面1e側にて内層
が厚くなるようにコーティング被膜を形成することで、
それぞれの性能上の役割り分担により、より大きな性能
改善が可能となるのである。
【0031】以下、上記工具チップ1の製造方法の一例
について説明する。例えば超硬合金製の工具基体の場
合、炭化W粉末及びCo粉末等の原料粉末を所定量配合
し、これに必要に応じてバインダを添加・混合してプレ
ス成形(冷間静水圧プレス法を含む)あるいは射出成形
等の公知の方法で成形することにより成形体を作製し、
さらに該成形体を所定の炉内で焼成することにより工具
基材4を得る。
【0032】次に、この工具基材4の表面にイオンプレ
ーティング法によりセラミック被覆層の内層2a,2b
と外層3a,3bとを順次形成する。なお、この実施例
では内層2a,2bと外層3a,3bとをそれぞれ一体
に形成する方法を例にとる。図4(a)は、アーク蒸発
式イオンプレーティング装置の一例を概念的に示してお
り、チャンバー10内にターンテーブル式基板ホルダ3
1が配置されてこれに工具基材4が固定される一方、こ
れと対向して1ないし複数の蒸発源としての金属ターゲ
ット33a,33bが設けられ、各々直流電源32に接
続されている。ターゲット33aはTi金属製であり、
ターゲット33bはTi−Al合金(例えばTi0.3
Al0.7合金)製である。チャンバー10内は、排気
口10aから減圧排気され、ガス導入口13から反応ガ
スが導入される。そして、その状態で工具基材4及び金
属ターゲット33a,33bは、各直流電源32により
各々負に帯電するように電圧が印加されるが、その各印
加電圧のレベルは金属ターゲット33a,33b側が相
対的に正、工具基材4側が相対的に負となるように調整
される。これにより、金属ターゲット33a,33bと
工具基材4との間にはアーク放電が生じ、その発熱によ
り金属ターゲット33a,33bを構成する金属原料が
蒸発する一方、金属ターゲット33a,33bと工具基
材4との間の電位勾配により蒸発した金属原料及び反応
ガスがイオン化し、これを工具基材4の表面に付着・堆
積させることにより、金属ターゲットの材質及び反応ガ
スの種類に応じたセラミック層が形成される。
【0033】例えばTiNからなる内層2a,2bを形
成するときは、Ti金属製のターゲット33aを用い、
反応ガスを窒素ガスとする。また、TiCからなる内層
2a,2bを形成するときは、反応ガスを炭化水素ガス
(例えばメタン)とする。さらに、TiCNからなる内
層2a,2bを形成する場合は窒素ガスと炭化水素ガス
との混合ガスを用いる。図4(b)に示すように、基材
4の逃げ面1e側をTi金属製のターゲット33aに対
向させることで、逃げ面1e側の内層2bがすくい面1
c側の内層2aよりも大きな膜厚で形成される。
【0034】内層2a,2bの形成が終われば、Ti−
Al系複合炭窒化物からなる外層3a,3bを形成す
る。この場合はTi−Al合金製の金属ターゲット33
bを用い、反応ガスを窒素と炭化水素の混合ガスとす
る。なお、Ti−Al系複合炭窒化物のTi成分とAl
成分との含有比率は、金属ターゲット33bに使用する
Ti−Al合金の組成に基づいて調整することができ
る。また、同じくC成分とN成分との含有比率は、反応
ガス中の窒素と炭化水素との混合比率に基づいて調整す
ることができる。図4(b)に示すように、基材4のす
くい面1c側を金属ターゲット33bに対向させること
で、すくい面1c側の外層3aが逃げ面1e側の外層3
bよりも大きな膜厚で形成される。こうして、図2
(a)に示す被膜構造が完成する。なお、ターゲット3
3a,33bに対して、各基材の逃げ面1e及びすくい
面1cを上記のように対向させる方法としては、図4
(b)に示すように、基板ホルダ31の保持面に立設さ
れる軸状の基材保持体31aを、例えば挿通孔1dに圧
入することにより、基材保持体31a上にて基材を厚さ
方向に所定の間隔で取り付けるとともに、ターゲット3
3bの主面が各基材の主面に臨み、同じくターゲット3
3aの主面が各基材の逃げ面1eに望むように配置する
方法を例示できる。
【0035】なお、より単純な構成としては、図2
(c)に示すように、基材4のすくい面1cに対し、す
くい面側主層としてのTi−Al系化合物層5のみを形
成し、同じく逃げ面1eに対しては、逃げ面主層として
のTi系化合物層5のみを形成するようにしてもよい。
この場合、基材表面にマスキングを施すことにより、必
要部分にのみ所期の化合物層を形成することができる。
【0036】また、本発明の被覆工具は上記のような旋
削用工具チップ1に限らず、フライス工具やドリル等、
他の切削工具にも適用できることはいうまでもない。図
6は、その一例たる正面フライス工具30を示してお
り、回転ベース31の外周面に複数の切削チップ32が
植設されている。Wは切削されるワークを示す。各切削
チップ32は上記旋削用工具チップ1と同様の材質にて
構成され、切れ刃35に対して隣接するすくい面33と
逃げ面34とに、上記チップ1と同様のコーティング被
膜が形成される。他方、図7は別例としてのドリル40
を示しており、軸上の本体40の先端面に、2個のドリ
ルチップ44が取り付けられている。各チップ44は上
記旋削用工具チップ1と同様の材質にて構成され、切れ
刃45に対して隣接するすくい面43と逃げ面44と
に、上記チップ1と同様のコーティング被膜が形成され
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、WC粉末(平均粒径1.6μm)に対してCo粉末
(平均粒径1.2μm)とを、WC+Coの合計量に対
する比率で6重量%配合し、これに適量のバインダを配
合して混合することにより原料粉末を得た。そして、こ
の原料粉末を、図1に示す工具外形に対応する形状に金
型プレス成形することにより成形体とし、この成形体を
温度1360℃で焼成した後、得られた焼成体を図1に
示す形状(ただしコーナー部1aにはアールを施してい
ない)に研削加工して工具基材4とした。なお、工具基
材4の寸法は、ISO規格でSPGA422として規定
されているものを採用した。
【0038】こうして得られた工具基材4のすくい面1
c及び逃げ面1eに、アークイオンプレーティング装置
により図4を用いて既に説明した方法にて、内層及び外
層を、各種厚さにて形成して工具チップ試料を得た。具
体的なイオンプレーティングの条件であるが、まずチャ
ンバー内を1×10−5torrまで減圧した後、ヒー
タを使用して工具基材4を550℃まで昇温する。次い
で、工具基材4に800V、100Aの直流電流を30
〜80秒通じて、基体表面をTiイオンによりボンバー
ドクリーニングする。そして、Tiターゲットに50〜
100Aの直流電流を印加してアーク放電させ、続いて
工具基材4に対するバイアス電圧を100Vに調整し、
その状態で高純度窒素ガス及び/又は高純度メタンガス
を各種流量で導入して、TiNあるいはTiCNからな
る内層を形成する。その後、Ti−Al合金ターゲット
を用いることにより、同様にしてTi−Al系複合炭窒
化物からなる外層を形成する。なお、各層の形成厚さ
は、工具基材4のアークイオン流に対する暴露時間によ
り調整できる。
【0039】なお、得られた各工具チップ試料の外層の
組成は、公知のXPS法により、膜厚方向のエッチング
を行いながら各深さ位置でのTi、Al、N及びCの所
定の電子軌道に係る結合エネルギーのピーク高さを測定
し、それらピーク高さの比に基づいて、前記したX及び
Yの値を同定した。なお、同定に使用したピークは、T
iの2p3/2、Alの2p、Nの1s、及びCの1sで
ある。また、各層の平均膜厚は層断面の走査電子顕微鏡
(SEM)像に基づいて測定した。各試料の膜厚と組成
(外層のX及びYの値)は表1に示している。番号1〜
7が本発明品であり、番号8〜14は発明外の比較例品
である。
【0040】次に、各試料(工具)の切削性能の評価
は、下記の条件にて行なった。すなわち、図5(a)に
示す形状の棒状の被削材Wを軸線周りに回転させ、その
外周面に対し工具チップ1を、図5(b)に示すように
当接させ、主面1cの一方をすくい面、側面1eを逃げ
面として用いることにより、以下の切削1〜3の3条件
にて被削材Wの外周面を湿式で連続切削した。なお、耐
摩耗性評価と耐熱衝撃性の評価を、以下の別の試験条件
によりそれぞれ行っている。
【0041】(耐摩耗性評価) 被削材 :はだ焼き鋼(SCM420)、形状:丸棒
(外径φ240mm、長さ200mm); 切削速度V:457m/分; 送り量 f:0.17mm/1回転; 切り込みd:0.15mm; 切削油 :なし(乾式切削); 切削時間 :1200m切削終了まで; 評価方法 :切削終了時の逃げ面摩耗量。
【0042】(耐熱衝撃性評価) 被削材 :機械構造用Ni−Cr−Mo鋼(SNCM4
39:焼入れ−焼き戻し処理剤)、形状:丸棒(外径φ
240mm、長さ200mm); 切削速度V:250m/分; 送り量 f:0.25mm/1回転; 切り込みd:0.15mm; 切削油 :水溶性切削油W1種1号Z(JISK22
41(1986)に規定されているもの;エマルジョン
化された不揮発分を90%以上含有し、そのpHは8.
5〜10.5であり、不揮発分は、0〜30重量%の脂
肪酸と、50〜80重量%の鉱物油と、15〜35%の
界面活性を含有する); 切削時間 :刃先が欠損に至るまで; 評価方法 :発生衝撃回数。 以上の結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果から明らかなように、本発明品
は比較例品よりも逃げ面摩耗量及び衝撃回数のいずれに
おいても優れた結果が得られていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面被覆工具の一実施例としての工具
チップを示す斜視図、側面部分断面模式図及び部分拡大
斜視図。
【図2】セラミック被覆層の形成例をいくつかの変形例
をとともに示す模式図。
【図3】第一加工作用面にそれぞれ二層のセラミック被
覆層を形成する場合の、第一層及び第二層の形成厚さの
関係を示す説明図。
【図4】イオンプレーティング装置の一例を示す概念
図。
【図5】切削試験の概要を示す説明図。
【図6】本発明の被覆工具をフライス工具として構成し
た例を示す斜視図及び拡大部分側面図。
【図7】本発明の被覆工具をドリルとして構成した例を
示す正面図及び底面図。
【符号の説明】
1 旋削用工具チップ(被覆工具) 1c すくい面 1e 逃げ面 2 セラミック被覆層(コーティング被膜) 2a,2b 内層 3a,3b 外層 4 工具基材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具表面の加工作用面が複数の領域に分
    割されており、それら各領域において工具基材が各々単
    層又は複数層からなるコーティング被膜により被覆され
    るとともに、該コーティング被膜において最も厚さの大
    きい層(以下、主層という)が、前記領域の間で、互い
    に異なる材質の層として形成されていることを特徴とす
    る被覆工具。
  2. 【請求項2】 前記各領域が各々複数層からなる複合コ
    ーティング被膜により被覆されるとともに、各領域の複
    合コーティング被膜は、互いに異なる材質からなるとと
    もに積層順序が前記複数の領域間で同じとされた2層以
    上の対応被覆層群を含み、前記対応被覆層群において最
    も厚さの大きい層を前記主層として、該主層が前記領域
    の間で、互いに異なる材質の層として形成されている請
    求項1記載の被覆工具。
  3. 【請求項3】 前記複数の領域は、工具表面に形成され
    たエッジ部の両側に隣接する第一加工作用面と第二加工
    作用面とを含む請求項1又は2に記載の被覆工具。
  4. 【請求項4】 前記対応被覆層は工具基材と接する1層
    又は複数層からなる第一層と、その第一層に積層される
    1層又は複数層からなる第二層とを含み、それら第一層
    と第二層との一方が前記第一加工作用面の主層となり、
    他方が前記第二加工作用面の主層となる請求項3記載の
    被覆工具。
  5. 【請求項5】 前記被覆工具は切削工具であり、前記エ
    ッジ部は切れ刃であり、前記第一加工作用面と前記第二
    加工作用面とはそれぞれすくい面と逃げ面である請求項
    3又は4に記載の被覆工具。
  6. 【請求項6】 前記すくい面に形成される主層は、前記
    逃げ面に形成される主層よりも耐熱性及び耐酸化性に優
    れた材質にて構成される請求項5記載の被覆工具。
  7. 【請求項7】 前記逃げ面に形成される主層は、前記す
    くい面に形成される主層よりも耐フランク摩耗性が良好
    な材質にて構成される請求項5又は6に記載の被覆工
    具。
  8. 【請求項8】 前記すくい面に形成される主層(以下、
    すくい面主層という)が、Ti−Al系窒化物又はTi
    −Al系炭窒化物(以下、Ti−Al系化合物という)
    にて構成される請求項5ないし7のいずれかに記載の被
    覆工具。
  9. 【請求項9】 前記Ti−Al系化合物は、TiAl
    1−X1−Y(ただし、0.2≦X≦0.5、
    0.6≦Y≦1)の組成を有する請求項8記載の被覆工
    具。
  10. 【請求項10】 前記すくい面主層の厚さが0.5〜4
    μmに調整される請求項8又は9に記載の被覆工具。
  11. 【請求項11】 前記逃げ面に形成される主層(以下、
    逃げ面主層という)が、Tiの炭化物、窒化物、炭窒化
    物、炭酸化物及び炭窒酸化物(以下、これらを総称して
    Ti系化合物という)から選ばれる1種の単層又は2種
    以上の複層からなる請求項5ないし10のいずれかに記
    載の被覆工具。
  12. 【請求項12】 前記逃げ面主層の厚さが0.3〜3μ
    mに調整される請求項11記載の被覆工具。
  13. 【請求項13】 前記逃げ面と前記すくい面とは、前記
    Ti系化合物からなる内層と、その内層に積層される前
    記Ti−Al系化合物からなる外層とを含み、前記すく
    い面側においては外層が内層よりも厚く形成されて該外
    層が前記すくい面側主層とされ、前記逃げ面側において
    は内層が外層よりも厚く形成されて該内層が前記逃げ面
    側主層とされている請求項11又は12に記載の被覆工
    具。
  14. 【請求項14】 前記内層と外層との厚さの合計が、前
    記すくい面と前記逃げ面とのいずれにおいても5μm以
    下とされている請求項13記載の被覆工具。
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