JP2001276890A - 排水処理装置 - Google Patents
排水処理装置Info
- Publication number
- JP2001276890A JP2001276890A JP2000092371A JP2000092371A JP2001276890A JP 2001276890 A JP2001276890 A JP 2001276890A JP 2000092371 A JP2000092371 A JP 2000092371A JP 2000092371 A JP2000092371 A JP 2000092371A JP 2001276890 A JP2001276890 A JP 2001276890A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium
- denitrification
- tank
- treatment
- fluorine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
利用してフッ素を除去した後、前段USB脱窒槽12に
導入する。前段USB脱窒槽12では、後段の固定床硝
化槽14からの硝酸と添加されるメタノールを利用し脱
窒処理が行われ、窒素が除去されるとともにカルシウム
が炭酸カルシウムとして除去される。そこで、後段の固
定床硝化槽14などの生物学的脱窒処理におけるカルシ
ウム濃度が低くなり、ここにおける微生物濃度を十分高
くして効率的な処理が行える。特に、固定床硝化槽14
における目詰まりの発生などを効果的に防止することが
できる。
Description
を含む排水の処理装置、特にカルシウムを用いてフッ素
を除去するとともに生物学的脱窒により窒素除去するも
のに関する。
工程などでは、フッ酸、アンモニア、硝酸などが使用さ
れるため、フッ素および窒素を含む排水が排出される。
すなわち、エッチングなどにこれらの薬品が使用され、
濃厚廃液は廃棄物として処分されるが、半導体基板を超
純水などで洗浄した際の洗浄廃液として、フッ素(フッ
酸)、窒素(アンモニア、硝酸)を含む排水が排出され
る。LCD(液晶ディスプレイ)製造工程も基本的に半
導体装置と同様の工程を有しており、同様の排水が生じ
る。さらに、石炭火力発電所、ガラス表面加工工場など
においてもフッ素および窒素を含む排水が生じる。
て、フッ化カルシウムとして除去するのが一般的であ
り、上述のような排水についても水酸化カルシウムなど
を添加してフッ化カルシウムを析出させて除去してい
る。なお、フッ化カルシウムは非常に細かい微粒子にな
りやすく、これを除去するためにアルミニウム系などの
無機凝集剤を添加してフロックを形成してフッ化カルシ
ウムを沈殿除去している。
×10−11である。従って、かなりのカルシウムイオ
ンが残留するような条件としなければ、フッ素を十分除
去することができない。
目標濃度は10mg/L以下程度であり、このような場
合には処理水中の残留カルシウム濃度を100〜100
0mg/L程度にする必要がある。
在すると、フッ化カルシウムの析出に悪影響があり、そ
の場合にはより多くのカルシウムを添加したり、必ず無
機凝集剤による凝集処理が必要となる。
窒が採用される。この生物学的脱窒は、通性嫌気性細菌
である脱窒菌の無酸素状態における硝酸呼吸を利用して
窒素を除去するものである。この生物学的脱窒は、ま
ず、排水を硝化処理してアンモニア態窒素を亜硝酸態窒
素および/または硝酸態窒素とし、その後メタノールな
どの水素供与体を添加して、無酸素状態にすることによ
り脱窒処理を行う。なお、本明細書において、亜硝酸態
窒素および/または硝酸態窒素を簡単に硝酸態窒素また
は単に硝酸と適宜呼ぶ。
を組み合わせて排水中のフッ素および窒素を除去してい
た。
に含む排水は生物処理に悪影響がある。このため、生物
学的脱窒処理は、フッ素を除去した後のフッ素除去処理
水について行う。従って、生物学的脱窒処理の対象とな
るフッ素除去処理水は、カルシウムを多量に含む水にな
る。
する可能性が高く、生物処理過程において、固形物とし
て析出しやすい。そして、カルシウムが固形物として析
出すると、これが生物処理における微生物とともに存在
することになり、生物処理汚泥中の無機汚泥量が増加す
る。従って、生物処理における微生物濃度を高く維持す
ることが難しくなり、効率のよい処理が行えなくなる。
いては、微生物を浮遊させた状態で処理を行う浮遊式の
活性汚泥法の他に微生物保持用充填材を利用する固定床
式の処理がある。固定床式の処理は、処理槽内の微生物
濃度を高く維持でき、容積負荷を高くできるだけでな
く、微生物が固定床に保持されているため基本的に沈殿
槽を必要としないというメリットがある。そこで、処理
の効率化のためには固定床を利用したいという要求があ
る。
理の対象となる水には、カルシウムが多量に含まれてい
る。そこで、生物学的脱窒処理の際に、カルシウムが微
生物保持用充填材上に析出し目詰まりを起こす可能性が
高い。
薬品洗浄により、目詰まりを解消することになるが、こ
のような洗浄処理を行うと、微生物保持用充填材上に保
持されていた微生物も一緒に除去されてしまう。硝化処
理の主体となる硝化菌は、自栄養性の細菌であってその
増殖速度が遅く、上述のような洗浄処理を頻繁に行うと
固定床における微生物濃度を高く維持することができ
ず、硝化処理槽に対する硝化負荷を高くすることができ
なくなる。
pHが低下するため、アルカリ剤を添加する。このよう
なアルカリ剤の添加により、局所的なpHの上昇が生
じ、その部分においてカルシウムの析出が起こりやす
く、目詰まりが発生しやすくなる。そして、目詰まりが
発生した部分は硝化反応に寄与できなくなってしまう。
酸イオン、リン酸イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン
などと結合して析出する。
あり、フッ素および窒素を含む排水について、効率的な
処理を行うことができる排水処理装置を提供することを
目的とする。
窒素を含む排水の処理装置であって、流入してくる排水
とカルシウムを反応させてフッ素をフッ化カルシウムと
して除去するフッ素除去部と、カルシウムを含むフッ素
除去部のフッ素除去処理水が流入され、生物学的脱窒処
理を行うとともに、カルシウムを析出させる脱窒部と、
この脱窒部からの脱窒処理水を硝化処理する硝化部と、
硝化部の処理水の一部を前記脱窒部に循環させる循環手
段と、を有することを特徴とする。
を含むフッ素除去部の処理水は、最初に生物学的脱窒処
理が行われる脱窒部に流入され、ここで後段の硝化部の
処理水の一部と混合される。生物学的脱窒処理は、有機
物を酸化して硝酸を窒素に還元する処理であり、硝酸の
除去によりpHが上昇されるとともに、有機物の酸化に
より二酸化炭素が発生する。そこで、流入してくるカル
シウムは炭酸カルシウムとして析出して、除去される。
これによって、後段の硝化部においてカルシウムが存在
することによる問題を除去することができる。
の公知の脱窒方式を採用できるが、特に上向流スラッジ
ブランケットタイプであることが好適である。上向流ス
ラッジブランケットタイプの脱窒部では、汚泥がグラニ
ュール状となり、高濃度に凝縮されやすい。そして、カ
ルシウムが存在することでグラニュールの形成が促進さ
れる。従って、カルシウムを含むフッ素除去処理水を処
理対象とすることで、効率的な脱窒処理が行える。
同様に公知の硝化方式を採用できるが、特に、固定床タ
イプであることが好適である。脱窒部において、カルシ
ウムが除去されているため、固定床において目詰まりが
発生せず、内部に硝化菌を高濃度に保持して効果的な処
理を行うことができる。
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
係る排水処理装置の構成を示すブロック図である。処理
対象となる排水は、フッ素および窒素を含む排水であ
る。このような排水は、半導体製造工場、LCD製造工
場、石炭火力発電所、ガラス(表面加工)工場などにお
いて生じる。なお、排水のフッ素(F)濃度は限定され
るものではないが、10〜1000mg/L、アンモニ
ア態窒素(NH4−N)濃度は10〜10000mg/
L、硝酸態窒素(NO3−N)濃度は0〜10000m
g/L程度である。
る。なお、通常の場合排水は、一旦排水貯留槽に貯留さ
れ、ここからポンプなどで、フッ素除去部10に導入さ
れる。このフッ素除去部10には、カルシウムが添加さ
れる。このカルシウムは、水酸化カルシウム(Ca(O
H)2)や塩化カルシウム(CaCl2)等の形で添加
することが好ましい。
フッ素(フッ素イオン)とカルシウム(カルシウムイオ
ン)が反応し、フッ化カルシウム(CaF2)が析出す
る。そこで、この析出したフッ化カルシウムを固液分離
することで、フッ素除去が行われる。なお、このフッ素
除去部10では、アルミ系凝集剤なども添加して沈殿処
理を行うのが一般的であり、これらの構成については後
述する。また、排水のpHは、低い場合が多く、その場
合にはフッ化カルシウムの析出のために、水酸化ナトリ
ウム(NaOH)等を添加してpHを調整する。
における処理水は、カルシウムを多量に含んでいる。こ
れは、水中のフッ素イオンを十分低くするためには、カ
ルシウムイオン濃度がかなり高くなければならないから
であり、たとえばカルシウムイオン濃度は200mg/
L以上となっている。
SB脱窒槽12に導入される。この前段USB脱窒槽1
2は、上向流スラッジブランケット(USB)方式の脱
窒槽であり、槽内に脱窒菌のスラッジブランケットを形
成し、ここに排水を上向流で流通する。このように脱窒
菌によりスラッジブランケットを形成すると、脱窒菌が
高濃度に凝集した粒状物(グラニュールという)が形成
され、脱窒菌を高濃度に維持して効率的な脱窒処理が行
われる。なお、このようなUSB脱窒槽については、特
開昭62−225294号公報などに示されている。
メタノール等の有機物が水素供与体として供給されると
ともに、後段の固定床硝化槽14の硝化処理水が循環水
として循環されている。そこで、スラッジブランケット
を形成している通性嫌気性の脱窒細菌により、排水に元
々含まれる硝酸および後段の固定床硝化槽14からの硝
化処理水中に含まれる硝酸の酸素を利用したメタノール
の酸化が行われ、硝酸が窒素ガスに還元され除去され
る。なお、この脱窒反応により、pHが上昇するため、
必要に応じて塩酸などの酸が添加され、pH調整され
る。
してくるフッ素除去処理水には、多量のカルシウムが含
まれているが、このカルシウムが前段USB脱窒槽12
において除去される。
いては、上述したようにメタノール等の水素供与体を亜
硝酸(NO2 −)や硝酸(NO3 −)の酸素を用いて酸
化して窒素を還元するが、その際に、次式に従って二酸
化炭素CO2が発生する。
式のように、重炭酸イオンとなり、これが被処理水中の
カルシウムCa2+と反応し不溶性の炭酸カルシウムC
aCo3となる。
ジブランケット内で炭酸カルシウムが発生し、ここに捕
捉される。このような炭酸カルシウムの発生は、グラニ
ュールの形成を促進し、安定なスラッジブランケットを
形成することができる。これによって、効率的な脱窒処
理が行える。
により除去されるため、カルシウムを除去するためには
前段USB脱窒槽12に流入してくる水(循環水を含
む)において所定以上の窒素(NO2 −またはN
O3 −)が存在する必要があり、Ca/N<2.5とす
ることにより、カルシウムを効率的に除去することがで
き、カルシウム濃度を100mg/L以下に制御するこ
とができる。
は、必ずしも一定ではなく、6.5〜10程度である。
一方、脱窒処理によりpHは上昇し、pHが9以上にな
ると、生物処理が効率的に行えなくなる。そこで、pH
が9以上になるような場合には、酸を添加し、槽内のp
Hが9以下になるようにpH調整することが好適であ
る。
と、硝酸や亜硝酸がほぼ100%除去され、メタノール
が残留する。このようにメタノールが残留すると、後段
の固定床硝化槽14において、BOD酸化細菌が増殖
し、槽内の硝化菌を十分高濃度にできなくなる。そこ
で、メタノールは少な目の添加量として、脱窒処理水に
BODがほとんど残らないようにすることが好適であ
る。例えば、脱窒処理水が硝酸態窒素NO3−Nとして
0.5〜5mg/L、BODが2mg/L以下になるよ
うに制御することが好ましい。
2において、脱窒処理とカルシウムの除去が行われる。
特に、この前段USB脱窒槽12においては、カルシウ
ムの存在に起因してグラニュールの形成が促進され、槽
内の脱窒菌濃度を高濃度にでき、効率的な処理が行え
る。また、USB脱窒槽12は洗浄操作が不要であり、
汚泥の引き抜きも簡単であるため、槽内の汚泥濃度を適
宜調整して、効率的な処理を行うことができる。
は、固定床硝化槽14に導入される。この固定床硝化槽
14内には、微生物保持用充填材として、例えば図3に
示すような構成のものが充填されている。
リプロピレンからなる平板状の不織布32の表面に活性
炭繊維とポリプロピレンとの混合物をフェルト状に形成
した活性炭不織布34を波板状に貼着して成型したもの
である。従って、活性炭不織布34によって、縦方向の
通路36が形成される。そして、この微生物保持用充填
材30を槽内において垂直方向に通路36が形成される
ように複数縦に並べて配置したり、丸めて配置すること
によって、活性炭不織布34の周囲が垂直方向の水通路
となる。なお、このような微生物保持用充填材は、例え
ば特開平7−24489号公報に示されている。
散気管(図示せず)が配置されており、ここから空気が
噴出される。これによって、固定床硝化槽14内が曝気
攪拌され、槽内液に酸素が溶解され、槽内が好気性条件
に保たれる。そして、微生物保持用充填材30の表面に
硝化菌が付着生育する。このように、微生物保持用充填
材状に硝化菌を保持することによって、固定床硝化槽1
4内の硝化菌を十分高濃度に維持することができ、効率
的な硝化処理を行うことができる。
脱窒槽12において、カルシウムが除去されている。カ
ルシウムが多量に存在すると、炭酸カルシウムや硫酸カ
ルシウム等の難溶性のカルシウム化合物が析出しやすく
なる。特に、固定床硝化槽14においては、硝化反応に
より槽内液のpHが酸性になり易いので、これを防止し
て槽内のpHを中性付近に維持するために、水酸化ナト
リウムなどのアルカリ剤を添加する。従って、全体に
は、中性付近でも、アルカリ剤が添加される付近では、
局所的にpHが高くなり炭酸カルシウム等のカルシウム
化合物が析出しやすい状況になる。
これが微生物保持用充填材30の表面に付着し、硝化菌
の付着量が減少するだけでなく、通路36が閉塞され、
デッドスペースが生じてしまう可能性も高い。
り、微生物保持用充填材30を洗浄し、付着物を除去す
ることになるが、硝化菌はその増殖速度が遅いため、頻
繁に洗浄を行うと、せっかく増殖した硝化菌が排除され
てしまい、槽内の硝化菌濃度を高く維持できず、効率的
な処理が行えない。
おいてカルシウムを予め除去しておくことで、このよう
な欠点を解消し、微生物濃度を高濃度に保ち、効率的な
硝化処理が達成できる。
して、前段USB脱窒槽12に返送される。この循環水
の量は、カルシウム除去が確実に行われるように、Ca
/N<2.5となるように設定される。
段固定床脱窒槽16に導入される。この後段固定床脱窒
槽16には、微生物保持用充填材が充填されており、か
つメタノール等の水素供与体が添加される。従って、固
定床硝化槽14からの硝化処理水中の硝酸がメタノール
を利用して脱窒される。
持用充填材には、上述の固定床硝化槽14に利用したも
のと同様のものが採用できる。そして、固定床とするこ
とで、脱窒菌を微生物保持用充填材上に確実に保持し
て、効率的な脱窒処理が行える。なお、後段固定床脱窒
槽16の被処理水は、カルシウムの含有量が少なく、析
出物が少ないため、目詰まり等を発生することなく、効
率的な処理が行える。また、この後段の脱窒槽において
は前述のごとく析出物が少ないため、汚泥は軽くなった
り、柔らかく破壊されやすくなったりしやすい。このた
め、汚泥が流出しやすく、槽内に汚泥を高濃度に維持で
きにくい。そこで、後段の脱窒槽としては上述の前段脱
窒槽のようなUSBタイプはあまり適さず、固定床が好
適である。
要に応じてpH調整剤としての酸が添加される。また、
脱窒を完全にするために、メタノールが若干残留するよ
うにメタノールを添加する。
は、固定床酸化槽18に導入され、ここで曝気処理され
て残留するメタノールの除去が行われる。この固定床酸
化槽18の微生物保持用充填材としては、上述の固定床
硝化槽14に充填したものと同様のものが採用可能であ
る。また、網目状のプラスチックパイプを多数充填した
りすることも好適である。このように、微生物保持用充
填材を充填することで、固定床酸化槽18において効率
的な酸化処理が行え、かつ沈殿槽56(図5参照)を省
略することができる。
された処理水が得られる。この実施形態によれば、前段
USB脱窒槽12を有しており、ここで脱窒処理を行い
ながらフッ素除去部10において添加され残留するカル
シウムを炭酸カルシウム等の難溶性の化合物として析
出、除去することができ、さらに、カルシウムが難溶性
化合物として析出されることでグラニュールの形成を促
進し、効果的な脱窒が行える。そして、この前段USB
脱窒槽12において、カルシウムが除去されるため、次
段の固定床硝化槽14において、固定床が目詰まりする
おそれがなく、硝化菌を高濃度に保持して、効率的な硝
化処理が行える。さらに、固定床硝化槽14の後段に固
定床脱窒槽16を設けたため、脱窒をより完全に行うこ
とができ、また、固定床酸化槽18を設けたため、沈殿
槽56が不要であり、装置をコンパクトにして効果的な
処理を行うことができる。
は、第1実施形態の後段固定床脱窒槽16、固定床酸化
槽18に代えて、後段浮遊式脱窒槽20、浮遊式酸化槽
22および浸漬膜分離槽24を有している。そして、浸
漬膜分離槽24において得られた膜ろ過水を処理水とし
て排出し、浸漬膜分離槽24において得られた濃縮汚泥
を返送汚泥として後段浮遊式脱窒槽20に返送してい
る。
14からの硝化処理水が導入される。また、この後段浮
遊式脱窒槽20には、メタノールが供給され、さらに槽
内は機械式の攪拌などで攪拌されているが空気は導入さ
れていない。このため、槽内は無酸素状態に維持され、
ここで脱窒反応が起こる。なお、必要に応じて塩酸など
の酸が添加され、pH調整される。
遊式酸化槽22に導入され、ここで曝気処理されて残留
するメタノールの除去が行われた後、浸漬膜分離槽24
に導入される。
な構成を有しており、浸漬膜分離装置42が浸漬されて
いる。この浸漬膜分離装置42は、精密ろ過膜や限外ろ
過膜等の膜を用いて汚泥を膜分離し処理水を得るもので
あり、膜透過水を内部に得る。浸漬膜分離装置42の内
部空間には吸引ポンプ44が接続されており、この吸引
ポンプ44の吸引作用により、前記ろ過膜を介して槽内
液をろ過し、ろ過水を処理水として槽外に取り出す。
気装置46が敷設されており、ここからの曝気空気によ
って膜の表面が常に洗浄されるようになっている。な
お、目詰まりが進んだ時には薬品洗浄などを行い膜を再
生する。
ることで、高度な水質の処理水を得ることができ、かつ
分離した汚泥を高濃度にすることができる。従って、系
内の汚泥濃度を高濃度とすることができ、効率的な脱窒
処理が行える。
は、濃縮部48が形成されており、この濃縮部48に得
られる沈殿汚泥が上流の後段浮遊式脱窒槽20に返送さ
れる。なお、この濃縮部48を省略し、槽内液をそのま
ま返送汚泥としてもよい。
部10の詳細構成を示す。このように、排水は、まずカ
ルシウム反応槽50に導入される。このカルシウム反応
槽50には、カルシウムが水酸化カルシウムや塩化カル
シウム等の形で添加され、排水と混合される。この際の
pHは、例えば4〜7程度に調整される。ここで、排水
は通常pH2以下であり、塩化カルシウムを添加する場
合には水酸化ナトリウム等をさらに添加してpHを4〜
7の範囲に調整する必要がある。このカルシウム反応槽
50において、フッ化カルシウムの微粒子が形成され
る。なお、カルシウムの添加量は、処理水中の残留カル
シウム濃度が200mg/L以上となるように設定す
る。
ウムが添加された排水は、次に急速攪拌槽52に導入さ
れ、ここでポリ塩化アルミニウム(PACという)等の
無機凝集剤が添加され、急速攪拌される。これによっ
て、フッ化カルシウムの微粒子がフロック化される。ま
た、この時、フッ素イオンの一部が生成したフロックに
取り込まれて除去される。なお、この急速攪拌槽におけ
るpHは、6.5〜10程度が好適であり、アルカリ剤
によりpHがこの範囲に調整される。なお、pHが高す
ぎる場合には、酸でpH調整する。
されフロックの粗大化が図られる。ここで、高分子凝集
剤を添加して、フロックの粗大化を図ることも好適であ
る。そして、緩速攪拌された排水が沈殿槽56に導入さ
れ、ここでフッ化カルシウムの汚泥が分離除去され、フ
ッ化カルシウムが除去され、カルシウムを多量に含むフ
ッ素除去処理水が得られる。
付近の高pHとする場合には、PACは添加しない。こ
れは、水中のリン除去も行うことを目的としている場合
であり、リン酸カルシウムが析出分離される。なお、こ
の場合、後述する緩速攪拌槽54における高分子凝集剤
の添加も行わない。
除去部10において、カルシウムを添加混合すること
で、フッ化カルシウムを析出させたが、本発明はこれに
限らず他の方法を採用することもできる。例えば、粒状
炭酸カルシウムとフッ素を含有する排水を接触させる方
式がある。この方式では、粒状炭酸カルシウムを充填し
た塔内にフッ素を含有する排水を流通する。これによっ
て、排水中のフッ素が炭酸カルシウムの炭酸と置換し
て、粒状のフッ化カルシウムになる。そして、フッ素が
除去されたフッ素除去処理水が得られる。このような処
理においても、フッ素除去処理水中のカルシウム濃度が
ある程度高くならないとフッ素の除去率を高くすること
ができない。そこで、フッ素除去部10に、この粒状炭
酸カルシウムを利用するフッ素除去方式を採用すること
もできる。
槽として固定床脱窒槽と浮遊式脱窒槽を用いたが、後段
の脱窒槽としてはこれらに限定されるものではなく、他
の公知の方式の脱窒槽を採用することができる。
mgF/L、NH4−N1000mg/L、NO3−N
3000mg/Lが含まれる液晶製造工場の排水を用い
第1、2実施形態の装置において、処理実験を行った。
なお、これらの例においては、前段USB脱窒槽12に
おいてCa/N=0.125となるような条件で処理を
行った。また、比較例として、フッ素除去部、浮遊式硝
化槽、浮遊式脱窒槽、浮遊式酸化槽、沈殿槽を上流側か
ら下流側にこの順に連設した構成の装置での処理実験も
行った。また、いずれの場合も、フッ素除去部において
はCa(OH)2をフッ素除去処理水中における残留カ
ルシウム濃度が500mg/Lになるように添加し、ま
た、反応時のpHが10になるように調整して反応を行
わせた。この実験結果に基づき、最終処理水のT−N
(全窒素)が5mg/Lになるように、硝化槽、脱窒
槽、酸化槽の容積負荷(水温15℃換算)を計算した結
果を表1に示す。
較例に比べ容積負荷を十分挙げることができることがわ
かる。これは、本実施形態の装置により、前段脱窒槽以
降の各生物処理における微生物濃度を高濃度に維持でき
るからである。
カルシウムを含むフッ素除去部の処理水は、最初に生物
学的脱窒処理が行われる脱窒部に流入される。生物学的
脱窒処理は、有機物を酸化して硝酸を窒素に還元する処
理であり、pHが上昇されるとともに、二酸化炭素が発
生する。そこで、流入してくるカルシウムは主として炭
酸カルシウムとして析出して、除去される。これによっ
て、前記脱窒部の下流側の硝化部等の生物処理部におい
てカルシウムが存在することによる問題を除去すること
ができる。
ケットタイプにすることで、カルシウムの存在により汚
泥がグラニュール状となるのが促進され、効率的な脱窒
処理が行える。
ルシウムが除去されているため、硝化槽を固定床として
も、目詰まりが発生せず、内部に硝化菌を高濃度に保持
して効果的な処理を行うことができる。
る。
る。
固定床硝化槽、16後段固定床脱窒槽、18 固定床酸
化槽、20 後段浮遊式脱窒槽、22 浮遊式酸化槽、
24 浸漬膜分離槽。
Claims (3)
- 【請求項1】 フッ素および窒素を含む排水の処理装置
であって、 流入してくる排水とカルシウムを反応させてフッ素をフ
ッ化カルシウムとして除去するフッ素除去部と、 カルシウムを含むフッ素除去部のフッ素除去処理水が流
入され、生物学的脱窒処理を行うとともに、カルシウム
を析出させる脱窒部と、 この脱窒部からの脱窒処理水を硝化処理する硝化部と、 硝化部の処理水の一部を前記脱窒部に循環させる循環手
段と、 を有することを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記脱窒部は、上向流スラッジブランケットタイプであ
ることを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
て、 前記硝化部は、固定床タイプであることを特徴とする排
水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092371A JP4390959B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 排水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092371A JP4390959B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 排水処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001276890A true JP2001276890A (ja) | 2001-10-09 |
JP4390959B2 JP4390959B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=18607718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000092371A Expired - Fee Related JP4390959B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 排水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4390959B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062655A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 脱窒リアクタの運転方法 |
JP2011183247A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | 水処理装置及び水処理方法 |
JP2012050936A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd | 生物学的排水処理装置 |
CN111995181A (zh) * | 2017-03-15 | 2020-11-27 | 无锡德宝水务投资有限公司 | 一种光伏产业废水的处理方法 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000092371A patent/JP4390959B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062655A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 脱窒リアクタの運転方法 |
JP2011183247A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | 水処理装置及び水処理方法 |
JP2012050936A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd | 生物学的排水処理装置 |
CN111995181A (zh) * | 2017-03-15 | 2020-11-27 | 无锡德宝水务投资有限公司 | 一种光伏产业废水的处理方法 |
CN111995181B (zh) * | 2017-03-15 | 2022-09-06 | 无锡德宝水务投资有限公司 | 一种光伏产业废水的处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4390959B2 (ja) | 2009-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI494281B (zh) | 有機性排水的處理裝置 | |
KR101467476B1 (ko) | 유기물 함유수의 생물처리방법 | |
JP2007175582A (ja) | 有機物含有排水の処理装置及び処理方法 | |
KR101352247B1 (ko) | 배수 처리 장치 | |
JP2001276851A (ja) | 排水処理装置 | |
JP4320515B2 (ja) | リンとアンモニア性窒素を含有する原水の処理方法 | |
JP2716348B2 (ja) | 下水返流水の処理方法 | |
JP4685224B2 (ja) | 排水処理方法および排水処理装置 | |
JP4642635B2 (ja) | 高濃度有機性廃液の処理方法及び装置 | |
KR100722655B1 (ko) | 알칼리도 첨가형 황메디아와 분리막이 침적된 고도처리장치 | |
JPH07241596A (ja) | 廃水処理方法 | |
JP4101348B2 (ja) | 生物学的窒素除去方法 | |
JP4390959B2 (ja) | 排水処理装置 | |
JP3794736B2 (ja) | 高濃度のリン及びアンモニア性窒素含有排水の処理方法 | |
JP4655570B2 (ja) | 有機性窒素化合物を含有する排水の処理装置 | |
JP3387244B2 (ja) | 嫌気性処理法 | |
JPH08141597A (ja) | 窒素及びフッ素含有排水の処理装置 | |
JP4608069B2 (ja) | 排水処理装置 | |
JP4608771B2 (ja) | 生物学的脱窒装置 | |
JP4101539B2 (ja) | 排水処理装置 | |
JP4101498B2 (ja) | 窒素及びリン含有汚水の処理方法並びに装置 | |
JP4765308B2 (ja) | 窒素化合物及び無機イオン含有排水の処理装置及び処理方法 | |
JP5558866B2 (ja) | 水処理装置及び水処理方法 | |
JP2001276888A (ja) | 排水処理装置 | |
JP2004097926A (ja) | 水処理方法及び水処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070124 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090929 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091007 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |