JP2001276730A - 自動車内板用中塗り塗料およびその塗装方法 - Google Patents

自動車内板用中塗り塗料およびその塗装方法

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JP2001276730A
JP2001276730A JP2000097410A JP2000097410A JP2001276730A JP 2001276730 A JP2001276730 A JP 2001276730A JP 2000097410 A JP2000097410 A JP 2000097410A JP 2000097410 A JP2000097410 A JP 2000097410A JP 2001276730 A JP2001276730 A JP 2001276730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中塗り工程内で自動車車体の内板の仕上げ塗
装を、ベーパーウォッシュを発生させることなく、塗装
工程の低公害化を達成し得る新規な自動車内板用中塗り
塗料の塗装方法を提供する。 【解決手段】 中塗り工程内で自動車内板の仕上げ塗装
を水系塗料で仕上げるため、エマルジョン系塗料とし、
焼付け乾燥工程前の塗料固形分を80質量%以上とする
ことを特徴とする自動車内板用中塗り塗料の塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な自動車内板
用中塗り塗料およびその塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車塗装工程では、車体工程
より搬送されてきたボディを脱脂、化成処理した後、カ
チオン電着塗料を電着塗装し加熱硬化してから、シーリ
ング、ストーンガードコート、アンダーコートを塗装
し、加熱硬化させ、インシュレーターをセットする工程
を経た後、該塗面に中塗り塗料を塗装し加熱硬化し、更
に上塗り塗料を塗装し、加熱硬化させることが多く行な
われている。
【0003】現在、中塗り工程では、溶剤系中塗り塗料
を用いているが、内板(エンジンルーム、トランクリッ
ドなど)の仕上げ塗装は、中塗り工程内で安価な着色中
塗り塗料(共色)を用い、仕上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
環境対策の観点から、有機溶剤(親油性溶剤)を減らし
たいために、中塗り塗料を水系化する傾向にあり、多く
の水系塗料が開発されてきている。
【0005】しかしながら、こうした水系中塗り塗料を
利用する場合、水系塗料特有の問題であるベーパーウォ
ッシュ(塗料が水蒸気で洗い流される現象;より詳しく
は、自動車内板、例えば、エンジンルーム、トランクリ
ッドなどでは、焼付け乾燥時にその内部が密閉される形
になっているため、塗料の組成物である水が飽和蒸気圧
の影響で急激な水蒸気蒸発を起こし、密閉された内板の
構造においては焼付け硬化される前の水系塗料に、いわ
ば高温スチーム(水蒸気)が吹き付けられる状態になる
ため、当該水系塗料が水蒸気で簡単に洗い流されてしま
うという現象)が発生し、水系中塗り塗料で内板塗装で
きないため、上塗り工程内で上塗り塗料を用い仕上げる
という構成になっている。そのため、非常にコスト高に
なるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、中塗り工程内で自動車
車体の内板の仕上げ塗装を、水系塗料で仕上げることの
できる新規な自動車内板用中塗り塗料およびその塗装方
法を目的とするものである。
【0007】より詳しくは、本発明は、中塗り工程内で
自動車車体の内板の仕上げ塗装を、ベーパーウォッシュ
を発生させることなく、塗装工程の低公害化を達成し得
る新規な自動車内板用中塗り塗料およびその塗装方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、上
記目的を達成すべく、中塗り工程内で自動車車体の内板
の仕上げ塗装を、ベーパーウォッシュを発生させること
なく、塗装工程の低公害化を達成し得る新規な自動車内
板用中塗り塗料およびその塗装方法を目的にして、鋭意
研究した結果、エマルジョン系塗料に適当量の親水性溶
剤を添加した自動車内板用中塗り塗料を利用すること
で、中塗り工程内で自動車内板に水系塗料として良好に
仕上げ塗装を行うことができ、さらに焼付け乾燥工程前
までに揮発成分を飛ばすことで所定量の塗料固形分にで
き、塗装した塗料(塗膜)の性質が親水性(水性)から
疎水性(油性)へ相転位(相変化)することができるた
め、その後の焼付け乾燥時に、自動車内板に塗装した塗
料が蒸発した水蒸気で洗い流されるベーパーウォッシュ
現象を起こすことなく良好に焼き付けることができるこ
とにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明
に至った。
【0009】すなわち、上記目的を達成するための本発
明は、各請求項毎に次のように構成される。
【0010】請求項1に記載の発明は、中塗り工程内で
自動車内板の仕上げ塗装を水系塗料で仕上げるため、エ
マルジョン系塗料とし、焼付け乾燥工程前の塗料固形分
を80質量%以上とすることを特徴とする自動車内板用
中塗り塗料の塗装方法である。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の塗装方法において、前記エマルジョン系塗料全量に対
して親水性溶剤を10〜30質量%の範囲で添加するこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の塗装方法において、前記親水性溶剤が、低沸点アルコ
ールであることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の塗装方法において、焼付け乾燥工
程前に、40〜90℃で2〜10分間加温を行うことを
特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、中塗り工程内で
自動車内板の仕上げ塗装を水系塗料で仕上げるための中
塗り塗料であって、エマルジョン系塗料全量に対して親
水性溶剤を10〜30質量%の範囲で添加してなること
を特徴とする自動車内板用中塗り塗料である。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の中塗り塗料において、前記親水性溶剤が、低沸点アル
コールであることを特徴とするものである。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の中塗り塗料において、自動車内板用中塗り塗
料が、内板の仕上げ塗装後であって、焼付け乾燥工程前
の加温により、塗料固形分を80質量%以上に調整し得
ることを特徴とするものである。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の中塗り塗料において、前記加温が、40〜90℃で2
〜10分間行うものであることを特徴とするものであ
る。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にあっては、自動
車内板用中塗り塗料の塗装方法として、中塗り工程内で
自動車内板の仕上げ塗装を水系塗料で仕上げるため、エ
マルジョン系塗料とし、焼付け乾燥工程前の塗料固形分
を80質量%以上とすることを特徴とするものであるの
で、中塗り工程内で自動車内板に水系塗料として良好に
仕上げ塗装を行うことができ、さらに焼付け乾燥工程前
までに揮発成分を飛ばすことで塗装した塗料(塗膜)の
性質が親水性(水性)から疎水性(油性)へ相転位(相
変化)することができるため、その後の焼付け乾燥時
に、自動車内板に塗装した塗料が蒸発した水蒸気で洗い
流されるベーパーウォッシュ現象を起こすことなく良好
に焼き付けることができるものである。また、水系塗料
を使用できるため、環境対策として溶剤量を大幅に低減
することができ、低公害化が図れるものである。さら
に、従来の自動車内板の仕上げ塗装のように、さらに高
価な上塗り塗料による塗装を行う必要がないため、塗装
工程の短縮化、省資源化が図れ、製造コストを抑えるこ
とができ経済的にも有用かつ有利である。
【0019】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の塗装方法において、前記エマルジョン系塗料
全量に対して親水性溶剤を10〜30質量%の範囲で添
加することを特徴とするものであるので、請求項1と同
様の作用効果を奏する事ができる。特にエマルジョン系
塗料に親水性溶剤を10〜30質量%の範囲で添加する
ことにより、飽和蒸気圧を下げることができ、急激な水
蒸気蒸発を抑えることができ、相変化を容易に行うこと
ができるものである。
【0020】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
2に記載の塗装方法において、前記親水性溶剤が、低沸
点アルコールであることを特徴とするものであるので、
請求項1及び2と同様の作用効果を奏する事ができる。
特に低沸点アルコールを用いることにより、飽和蒸気圧
をより効果的に下げることができ、急激な水蒸気蒸発を
有効に抑えることができ、相変化を容易に行うことがで
きるとする点で特に有利なものである。
【0021】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
1〜3のいずれか1項に記載の塗装方法において、焼付
け乾燥工程前に40〜90℃で2〜10分間加温を行う
ことを特徴とするものであるので、請求項1〜3と同様
の作用効果を奏する事ができる。特に、自動車外板に水
系塗料を使用した場合に行われる焼付け乾燥前の加温処
理条件を変更することなく、内板に塗装した水系塗料に
つき所望の塗料固形分にすることができる。これによ
り、内板に塗装した水系塗料の飽和蒸気圧を下げること
ができ、急激な水蒸気蒸発を抑えることができ、相変化
を容易に行うことができ、その後の焼付け乾燥によりベ
ーパーウォッシュの発生を抑えることができるものであ
る。
【0022】請求項5に記載の発明にあっては、自動車
内板用中塗り塗料であって、中塗り工程内で自動車内板
の仕上げ塗装を水系塗料で仕上げるための中塗り塗料で
あって、エマルジョン系塗料全量に対して親水性溶剤を
10〜30質量%の範囲で添加してなることを特徴とす
るものである。これにより、飽和蒸気圧を下げることが
でき、急激な水蒸気蒸発を抑えることができ、エマルジ
ョン系塗料の塗料形態を親水性から疎水性に容易に相変
化することができるものである。請求項5に記載の自動
車内板用中塗り塗料では、その後の焼付け乾燥時に、自
動車内板に塗装した当該塗料が蒸発した水蒸気で洗い流
されるベーパーウォッシュ現象を起こすことなく良好に
焼き付けることができるものである。また、請求項5に
記載の自動車内板用中塗り塗料は、水系塗料であるた
め、環境対策として溶剤量を大幅に低減することがで
き、低公害化が図れるものである。さらに、請求項5に
記載の自動車内板用中塗り塗料では、仕上げ塗装として
十分な性能を有する塗膜を得ることができるため、従来
の自動車内板の仕上げ塗装のように、さらに高価な上塗
り塗料による塗装を行う必要がないため、塗装工程の短
縮化、省資源化が図れ、製造コストを抑えることができ
経済的にも有用かつ有利である。
【0023】請求項6に記載の発明にあっては、請求項
5に記載の中塗り塗料において、前記親水性溶剤が、低
沸点アルコールであることを特徴とするものであり、上
記請求項5に記載の作用効果を奏することができる。特
に低沸点アルコールを用いることにより、飽和蒸気圧を
より効果的に下げることができ、急激な水蒸気蒸発を有
効に抑えることができ、相変化を容易に行うことができ
るとする点で特に有利なものである。
【0024】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
5または6に記載の中塗り塗料において、自動車内板用
中塗り塗料が、内板の仕上げ塗装後であって、焼付け乾
燥工程前の加温により、塗料固形分を80質量%以上に
調整し得ることを特徴とするものであり、上記請求項5
および6に記載の作用効果を奏することができる。特に
中塗り工程内で自動車内板に水系塗料として良好に仕上
げ塗装を行うことができ、さらに焼付け乾燥工程前まで
に揮発成分が飛ぶことで塗装した塗料(塗膜)の性質が
親水性から疎水性へ相転位(相変化)するように、その
塗料固形分量が調整することができるので、その後の焼
付け乾燥時に、自動車内板に塗装した塗料が蒸発した水
蒸気で洗い流されるベーパーウォッシュ現象を起こすこ
となく良好に焼き付けることができるものである。
【0025】請求項8に記載の発明にあっては、請求項
7に記載の中塗り塗料において、前記加温が、40〜9
0℃で2〜10分間行うものであることを特徴とするも
のであり、上記請求項7に記載の作用効果を奏するもの
である。特に、自動車外板にエマルジョン系塗料などの
ような水系塗料を使用した場合に行われる焼付け乾燥前
の加温処理条件を変更することなく、内板に塗装した中
塗り塗料につき所望の塗料固形分にすることができる。
これにより、内板に塗装した水系塗料の飽和蒸気圧を下
げることができ、急激な水蒸気蒸発を抑えることがで
き、相変化を容易に行うことができ、その後の焼付け乾
燥によりベーパーウォッシュの発生を抑えることができ
るものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の自動車内板用中塗り塗料
の塗装方法は、中塗り工程内で自動車内板の仕上げ塗装
を水系塗料で仕上げるため、エマルジョン系塗料とし、
焼付け乾燥工程前の塗料固形分を80質量%以上とする
ことを特徴とするものである。より詳しくは、前記エマ
ルジョン系塗料全量に対して親水性溶剤を10〜30質
量%の範囲で添加することを特徴とするものである。ま
た前記親水性溶剤が、低沸点アルコールであることを特
徴とするものである。さらに焼付け乾燥工程前に、40
〜90℃で2〜10分間加温を行うことを特徴とするも
のである。
【0027】次に、本発明の自動車内板用中塗り塗料
は、中塗り工程内で自動車内板の仕上げ塗装を水系塗料
で仕上げるための中塗り塗料であって、エマルジョン系
塗料全量に対して親水性溶剤を10〜30質量%の範囲
で添加してなることを特徴とするものである。より詳し
くは、前記親水性溶剤が、低沸点アルコールであること
を特徴とするものである。また、自動車内板用中塗り塗
料が、内板の仕上げ塗装後であって、焼付け乾燥工程前
の加温により、塗料固形分を80質量%以上に調整し得
ることを特徴とするものである。さらに、前記加温が、
40〜90℃で2〜10分間行うものであることを特徴
とするものである。
【0028】以下、本発明の中塗り塗料及び該塗料を用
いてなる塗装方法につき、中塗り塗装工程に即して説明
する。
【0029】本発明の中塗り塗料の組成成分の1種であ
り、かつ本発明の自動車内板用中塗り塗料の塗装方法に
用いることのできるエマルジョン系塗料としては、特に
制限されるものではなく、従来公知の各種エマルジョン
系塗料を利用することができる。すなわち、エマルジョ
ン系塗料は、分散媒である連続相(一般には水)と、そ
の中へ小球となって分散している分散相(固形分;有機
高分子物などの分散体)の液体混合物であり、第3成分
である乳化剤がいつもこの相の境目に存在しているもの
であり、その組成成分は、主に、樹脂などの有機高分子
物、顔料、水、水以外の溶剤からなるものである。エマ
ルジョン系塗料の塗料化にあたっては、さらに安定化の
ための保護コロイド、界面活性剤、顔料の湿潤剤、粘度
調整のための増粘剤、また造膜のため可塑剤の添加が必
要になる場合があり、塗料の組成は非常に複雑なものに
なるが、エマルジョン系塗料は技術的にはすでに確立し
たものであり、その性質としては最終塗膜の機械的性能
に優れており、塗装時の固形分が高く(大体固形分50
質量%である)、無害であるという優れた特徴を有する
ものであり、具体的には、自動車塗料として既知のエマ
ルジョン系塗料を適宜利用することができるものであ
り、例えば、特公平1−54385号公報に記載の、ポ
リエステル樹脂または油変性ポリエステル樹脂100質
量部に対して顔料20〜100質量部と一次粒子の平均
粒径が0.1μm以下、BET法による比表面積が45
2/g以下でアルカリ性の超微粒硫酸バリウム20〜
60質量部を配合した後に分散せしめたことを特徴とす
る水性中塗塗料組成物、水系中塗り塗料SX−8(日本
ペイント株式会社製)、水系中塗り塗料WP−404
(関西ペイント株式会社製)等が例示できる。
【0030】本発明の中塗り塗料及びこれを用いてなる
塗装方法においては、水系塗料のうち、エマルジョン系
塗料を使用することにした理由は、本発明者が鋭意研究
した結果、エマルジョン系塗料においてのみ、焼付け乾
燥工程前までの限られた条件下で、その塗料形態が親水
性から疎水性に容易に相転位(相変化)することを発見
できたためである。さらには、同じ水系塗料でも、水溶
性タイプのもの(水溶性樹脂塗料および水性ディスパー
ジョン型塗料)では、その塗料形態が親水性から疎水性
に相転位することがないため、焼付け乾燥工程前の塗料
固形分を80質量%以上に調整しようとも、焼付け乾燥
工程でのベーパーウォッシュ(塗料が水蒸気で洗い流さ
れる現象)の発生を十分に抑えることができないためで
ある。
【0031】本発明の中塗り塗料及びこれを用いてなる
塗装方法では、エマルジョン系塗料全量に対して親水性
溶剤を10〜30質量%、好ましくは15〜25質量
%、より好ましくは15〜20質量%の範囲で添加する
ことが望ましい。親水性溶剤の添加量が10質量%未満
の場合には、相変化が起こる前に飽和蒸気圧の影響で急
激な水蒸気蒸発によって、ベーパーウォッシュ(塗料が
水蒸気で洗い流される現象)が発生する。また、親水性
溶剤の添加量が30質量%を越える場合には、塗料自体
の安定性が悪くなり、沈降などの問題が発生する。ただ
し、上記に規定する親水性溶剤の添加量は、使用する親
水性溶剤の種類や塗装後の加温温度や時間などによって
も変化するため、必ずしも上記範囲内でなければならな
いわけではなく、最終的には、請求項1に規定するよう
に焼付け乾燥工程前の塗料固形分を80質量%以上にす
る事ができるものであればよいといえる。
【0032】本発明の中塗り塗料の組成成分の1種であ
り、かつこれを用いてなる本発明の塗装方法で使用する
ことのできる親水性溶剤としては、特に制限されるもの
ではなく、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、アルコー
ル系溶剤、ケトン系溶剤などの従来既知の親水性溶剤を
利用することができるが、好ましくはエーテル系溶剤、
エステル系溶剤、アルコール系溶剤などの低沸点の親水
性溶剤が好ましい。ここでいう、低沸点の親水性溶剤と
は、水よりもその沸点が低いものが望ましいが、水との
共沸により水単独よりも低沸点化できるものであればよ
い。これにより水系塗料に加えた場合に、飽和蒸気圧を
大幅に下げることができ、急激な水蒸気蒸発を有効に抑
えることができ、相変化を容易に行うことができるため
である。低沸点のエーテル系溶剤としては、例えば、メ
チルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イ
ソプロピルエーテル、メチルエチルエーテル、メチルプ
ロピルエーテル、メチルイソプロピルエーテル、メチル
ブチルエーテル、メチルイソブチルエーテル、メチルイ
ソアミルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルイ
ソプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、エチルイ
ソブチルエーテル、ビニルエーテル、アリルエーテル、
メチルビニルエーテル、メチルアリルエーテル、エチル
ビニルエーテル、エチルアリルエーテル、酸化エチレ
ン、酸化プロピレン、酸化トリメチレン、テトラヒドロ
フラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジオキサンなどが挙げられる。ま
た、低沸点のエステル系溶剤としては、例えば、ギ酸メ
チル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸イソブチル、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec-ブチル、プ
ロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、イソ酪酸メチ
ル、ケイ皮酸メチルなどが挙げられる。また、低沸点の
アルコール系溶剤としては、例えば、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコ
ール、tert−ブチルアルコール、アリルアルコールなど
が挙げられる。さらにケトン系溶剤としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチ
ルブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げら
れる。これら低沸点の親水性溶剤のうち特に好ましく
は、飽和蒸気圧、蒸気速度、溶解性の観点から低沸点ア
ルコールである。なかでも、人体に対して毒性の低いメ
チルアルコール、エチルアルコールなどが環境対策上か
らも望ましいといえる。
【0033】次に本発明の中塗り塗料及びこれを用いて
なる塗装方法では、上記したようなエマルジョン系塗料
に所定量の親水性溶剤を添加してなる中塗り塗料を用い
て、自動車内板の仕上げ塗装として、乾燥膜厚で10〜
50μm、好ましくは20〜40μm、より好ましくは
25〜35μmの範囲となるように塗装すればよい。乾
燥膜厚が10μm未満となるような塗装量では、膜の強
度が確保できず、剥がれ易くなる傾向があり好ましくな
い。一方、乾燥膜厚が50μmを越えるような塗装量で
は、内部応力が大きくなり、塗膜のワレが発生し易くな
る傾向があり好ましくない。
【0034】また、中塗り塗料による塗装方法として
は、特に制限されるものではなく、従来公知の塗装法を
利用することができる。具体的には、スプレー塗装法、
静電塗装法、エアレススプレー塗装法、フローコーター
塗装法、浸漬塗装法などが挙げられる。好ましくは、自
動車内板の塗装には、他の塗装法に比して、電着効率が
高く塗料を節約でき、労力、動力を節減でき、製品の仕
上がり品質が向上し、製品の塗膜厚の分布の均一性が向
上し、生産性が向上し、衛生的であるという優れた利点
がある静電塗装法が望ましい。
【0035】中塗り塗料の塗装後の処理としては、従来
公知の技術を適用できる。すなわち、本発明の中塗り塗
料では、揮発性成分中の溶剤量を少量に減らすことがで
き、また有機溶剤としては光化学反応性溶剤を全く使用
しないことから、塗装時に発生する溶剤蒸気による公害
発生については、その大部分を解決することができる。
一方、塗装ブースからの廃水については、公害対策(環
境対策)のための後処理が必要である。すなわち、本発
明の中塗り塗料でもブースで塗装する場合、従来の水系
塗料と同様に、系外に排出されるものに対してはその処
理が必要である。例えば、ドライブースでは、塗料のオ
ーバースプレーミストと、揮発した一部の有機溶剤蒸気
とが系外にでることになり、ウエットブースでは、塗料
ミストや揮発した有機溶剤蒸気は循環水に吸収される割
合が多く、その有機物濃度が高くなった循環水の処理が
必要となる。そのため、塗料の成分、塗装環境、塗装量
の規模の大小などにより異なるが、本発明の中塗り塗料
による塗装の場合の後処理方法としては、従来公知の後
処理技術を適宜利用して処理すればよく、例えば、ド
ライブース−デミスター、ドライブース−デミスター
−活性炭吸着、ウエットブース−水吸収循環−凝集処
理−ブース循環水再利用、ウエットブース−水吸収循
環−凝集処理−活性汚泥法−放流、ウエットブース−
水吸収循環−燃焼焼却、ウエットブース−水吸収循環
−UF(Ultra Filtration)+RO(Riverse Osmosis)な
どの方法が利用できる。自動車内板の中塗り塗装の後処
理としては、環境対応、経済性の観点から、上記によ
る方法が好ましい。
【0036】次に本発明の中塗り塗料及びこれを用いて
なる塗装方法では、上記中塗り塗料を用いて自動車内板
を仕上げ塗装した後に、25±5℃、好ましくは25±
3℃、より好ましくは25±2℃で、2〜15分間、好
ましくは5〜10分間、より好ましくは5〜7分間セッ
ティングを行う。セッティングの際の温度が25−5℃
未満の場合には、タレ易くなる傾向があり好ましくな
い。セッティングの際の温度が25+5℃を越える場合
には、塗膜硬化が始まるため、肌粗れを生じる傾向があ
り好ましくない。また、セッティング時間が2分間未満
の場合には、タレ易くなる傾向があり好ましくない。セ
ッティング時間が15分間を越える場合には、経済性が
劣る傾向があり好ましくない。
【0037】次に本発明の中塗り塗料及びこれを用いて
なる塗装方法では、上記セッティングにつづいて40〜
90℃、好ましくは50〜80℃、より好ましくは60
〜80℃で2〜10分間、好ましくは3〜10分間、よ
り好ましくは5〜10分間加温を行うものである。加温
温度が40℃未満の場合には、塗料固形分の上昇が望め
ないため、タレ易くなる傾向があるほか、焼付け乾燥工
程前の塗料固形分を80質量%以上とすることが行えな
い場合があり、内板に塗装した水系塗料の飽和蒸気圧を
下げることができない場合があり、そうした場合には急
激な水蒸気蒸発を十分に抑えることができず、相変化を
容易に行うことができないため、その後の焼付け乾燥に
よりベーパーウォッシュの発生を十分に抑えることがで
きない場合があるなど好ましくない。加温温度が90℃
を越える場合には、急激な温度上昇によるワレが発生し
易い傾向があり好ましくない。また、加温時間が2分間
よりも短い場合には、塗料固形分の上昇が望めないた
め、タレ易くなる傾向があり好ましくない。加温時間が
10分間よりも長い場合には、経済性が劣る傾向があり
好ましくない。
【0038】次に本発明の中塗り塗料及びこれを用いて
なる塗装方法では、上記加温により、焼付け乾燥工程前
の塗料固形分を80質量%以上、好ましくは80〜85
質量%の範囲とするものである。焼付け乾燥工程前の塗
料固形分が80質量%未満の場合には、焼付け乾燥前に
塗料形態を親水性から疎水性に十分に相転位することが
できていないため、焼付け乾燥工程でのベーパーウォッ
シュ(塗料が水蒸気で洗い流される現象)の発生を十分
に抑えることができず、内板において十分な塗膜外観を
得ることができない。また、85質量%を越える場合で
あっても、焼付け乾燥工程でのベーパーウォッシュ(塗
料が水蒸気で洗い流される現象)の発生は十分に抑える
ことができるものの、得られる塗膜外観が十分でない場
合があるため好ましくない。
【0039】次に本発明の中塗り塗料及びこれを用いて
なる塗装方法では、上記加温により焼付け乾燥工程前の
塗料固形分が80質量%以上とし、その後、所定の条件
で焼き付け乾燥工程を行うものである。かかる焼付け乾
燥工程では、130〜180℃、好ましくは140〜1
70℃、より好ましくは150〜160℃で15〜60
分間、好ましくは20〜40分間、より好ましくは20
〜30分間焼付け乾燥を行うものである。焼付け乾燥温
度が130℃未満の場合には、焼付け硬化が十分行えな
いため、耐久性が劣る傾向があり好ましくない。焼付け
乾燥温度が180℃を越える場合には、焼付け硬化が進
みすぎるため、固くかつ脆くなる傾向があり好ましくな
い。焼付け乾燥時間が15分間よりも短い場合には、焼
付け硬化が十分行えないため、耐久性が劣る傾向があり
好ましくない。焼付け乾燥時間が60分間よりも長い場
合には、焼付け硬化が進みすぎるため、固くかつ脆くな
ると共に、経済性が劣る傾向があり好ましくない。
【0040】以上が、本発明の中塗り塗料及びこれを用
いてなる塗装方法についての説明であるが、本発明で
は、かかる中塗り工程の前後の電着工程および上塗り工
程およびこれに用いる電着塗料や上塗り塗料に関して
は、何ら制限すべきものではなく、従来公知の電着及び
上塗り技術を適宜利用することができることは言うまで
もない。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより具体的に
説明する。
【0042】実施例1 SPC鋼板(自動車用冷延鋼板、0.8t×70×15
0mm)テストピースを脱脂、リン酸亜鉛化成処理し、
水洗後、カチオン電着塗料(日本ペイント株式会社製、
商品名;カチオン電着塗料パワートップU−60)を2
50Vの電圧で3分間電着塗装し、水洗した後、160
℃で20分間焼き付けた。この電着塗装テストピースお
よび予め質量を測定したアルミ箔に対し、さらに水系中
塗り塗料の主成分としてエマルジョン系塗料(日本ペイ
ント株式会社製、SX−8;水系中塗り塗料)を用い、
該エマルジョン系塗料全量に対してメチルアルコール
(以下、単にMe−OHとも略記する。)を10質量%
添加して中塗り塗料を作製した。この中塗り塗料を乾燥
膜厚で25〜30μmになるように上記電着後のテスト
ピースに塗装し、室温で3分間セッティングした。続い
て、自動車内板と同じ環境状況が再現できるように、水
を下から2cm浸した4kg塗料空き缶の中に中塗り塗
装後のテストピースを水に浸からないように垂直にセッ
トし、60℃で5分間加温後、140℃で20分間焼き
付けた。
【0043】得られた塗膜の外観につき、後述する評価
基準に従って評価した結果、「普通」であった。また、
60℃で5分間加温後の焼付け乾燥工程前の塗料固形分
につき、後述する測定方法により求めた結果、81質量
%であった。得られたこれらの結果を下記表1に示す。
【0044】実施例2 実施例1のメチルアルコールの添加量を15質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0045】実施例3 実施例1のメチルアルコールの添加量を20質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0046】実施例4 実施例1のメチルアルコールの添加量を25質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0047】実施例5 実施例1のメチルアルコールの添加量を30質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0048】実施例6 実施例1のメチルアルコールをエチルアルコールに変更
した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0049】実施例7 実施例2のメチルアルコールをエチルアルコールに変更
した以外は、実施例2と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0050】実施例8 実施例3のメチルアルコールをエチルアルコールに変更
した以外は、実施例3と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0051】実施例9 実施例4のメチルアルコールをエチルアルコールに変更
した以外は、実施例4と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0052】実施例10 実施例5のメチルアルコールをエチルアルコールに変更
した以外は、実施例5と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0053】比較例1 実施例1のメチルアルコールの添加量を9質量%に変更
した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0054】比較例2 実施例1のメチルアルコールの添加量を31質量%に変
更した以外は、実施例1と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0055】比較例3 実施例6のエチルアルコールの添加量を9質量%に変更
した以外は、実施例6と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0056】比較例4 実施例6のエチルアルコールの添加量を31質量%に変
更した以外は、実施例6と同様にして実験を行った。ま
た、塗膜の外観及び焼付け乾燥工程前の塗料固形分につ
き得られた結果を下記表1に示す。
【0057】《焼付け乾燥工程前の塗料固形分の測定方
法》予め使用するアルミ箔(150mm×70mm)の
質量(A)を測定した。このアルミ箔を、それぞれの実
施例または比較例ごとに、対応する中塗り塗料を用いて
それぞれの実施例または比較例と同様にして中塗り塗装
し、塗着した塗料のついたアルミ箔をそれぞれの実施例
または比較例のテストピースと一緒に、室温で3分間セ
ッティングし、続いて、自動車内板と同じ環境状況が再
現できるように、同じ塗料空き缶の中に中塗り塗装後の
テストピースと一緒に水に浸からないように垂直にセッ
トし、60℃で5分間加温後、該アルミ箔を取り出し、
その質量(B)を測定し、その後、塗料空き缶の中にセ
ットし直して140℃で20分間焼き付けた。焼付け後
に該アルミ箔を取り出し、その質量(C)を測定した。
これにより、焼付け乾燥工程前の塗料固形分は、(C−
A)/(B−A)×100として算出したものである。
【0058】《塗膜の外観》JIS K−5400
6.1に従って、中塗り塗膜表面を目視にて観察し、評
価を行った。
【0059】・中塗り塗膜の外観評価基準 ○:良好、△:普通、×:不良、××:ベーパーウォッ
シュ発生。
【0060】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/00 C09D 201/00 Fターム(参考) 3D114 BA01 CA10 4D075 BB24Y BB26Z BB93Y BB95Y CA48 DA06 DA23 DB01 DC11 EA06 EA13 EB35 EC30 4J038 DD001 JA19 KA06 MA08 MA10 NA06 NA27 PA18 PA19 PB07 PC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中塗り工程内で自動車内板の仕上げ塗装
    を水系塗料で仕上げるため、エマルジョン系塗料とし、
    焼付け乾燥工程前の塗料固形分を80質量%以上とする
    ことを特徴とする自動車内板用中塗り塗料の塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記エマルジョン系塗料全量に対して親
    水性溶剤を10〜30質量%の範囲で添加することを特
    徴とする請求項1に記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 前記親水性溶剤が、低沸点アルコールで
    あることを特徴とする請求項2に記載の塗装方法。
  4. 【請求項4】 焼付け乾燥工程前に、40〜90℃で2
    〜10分間加温を行うことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の塗装方法。
  5. 【請求項5】 中塗り工程内で自動車内板の仕上げ塗装
    を水系塗料で仕上げるための中塗り塗料であって、 エマルジョン系塗料全量に対して親水性溶剤を10〜3
    0質量%の範囲で添加してなることを特徴とする自動車
    内板用中塗り塗料。
  6. 【請求項6】 前記親水性溶剤が、低沸点アルコールで
    あることを特徴とする請求項5に記載の中塗り塗料。
  7. 【請求項7】 自動車内板用中塗り塗料が、内板の仕上
    げ塗装後であって、焼付け乾燥工程前の加温により、塗
    料固形分を80質量%以上に調整し得ることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の中塗り塗料。
  8. 【請求項8】 前記加温が、40〜90℃で2〜10分
    間行うものであることを特徴とする請求項7に記載の中
    塗り塗料。
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