JP2001276632A - 脱ぼう機を備える穀粒精選設備及び脱ぼう工程を備える穀粒精選方法 - Google Patents

脱ぼう機を備える穀粒精選設備及び脱ぼう工程を備える穀粒精選方法

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JP2001276632A
JP2001276632A JP2000101522A JP2000101522A JP2001276632A JP 2001276632 A JP2001276632 A JP 2001276632A JP 2000101522 A JP2000101522 A JP 2000101522A JP 2000101522 A JP2000101522 A JP 2000101522A JP 2001276632 A JP2001276632 A JP 2001276632A
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Satoru Satake
覺 佐竹
Akihiko Nakamoto
昭彦 中本
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Satake Engineering Co Ltd
Satake Corp
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Satake Engineering Co Ltd
Satake Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】精選工程に備えられる脱ぼう機に投入すべき枝
梗付き粒を中心とした穀粒だけが脱ぼう機に供給でき
て、脱ぼう機の処理能力に応じた供給量となるよう、脱
ぼう機の前工程における処理装置の排出量を適量とし
て、なおかつ全体の処理工程のバランスを崩すことのな
い脱ぼう機を備えた精選設備を提供とする。 【解決手段】選別された穀粒の排出が複数に区分された
選別装置4と、枝梗付き粒が最も多く含まれる区分の穀
粒を脱ぼう機に供給する搬送手段11と、枝梗付き粒が
最も多く含まれる区分の穀粒の排出量を調節する調節手
段15と、枝梗付き粒から枝梗を取り除く脱ぼう機10
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】収穫した米や麦等の穀物を集
荷して精選処理を行う穀物の処理設備に関し、選別装置
によって選り分けられた枝梗付き粒の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】荷受けされた穀物原料の全量をそのまま
脱ぼう機に投入する処理フローを図5に示す。図5のフ
ローチャートでは、粗選機110によって大まかな夾雑
物が取り除かれ、次に計量器111によって荷受け穀物
が計量され、貯留タンク112とバッファタンク113
を経て、この場合2機の脱ぼう機114、115へ分配
・投入される。
【0003】脱ぼう機114、115では投入された穀
物を、所定空間を形成する枠と枠内で回転する攪拌体と
の間に形成された空間において攪拌体で攪拌する。攪拌
作用を受けながら穀粒のぼうや枝梗が取り除かれ、その
後、精選機116によって精品と脱ぷ粒とが選り分けら
れ、その後精品はインデントシリンダ117に供給され
る。インデントシリンダ117では、精品をさらに整粒
(穀粒のうち商品価値の高い穀粒)と脱ぷ粒及び枝梗付
き粒に選り分けて、脱ぷ粒は精選機で選り分けられた脱
ぷ粒とともに次工程へ、枝梗付き粒は再び脱ぼう機へ、
整粒は次の比重選別機118へ供給され比重選別され
る。
【0004】脱ぼう機114,115には穀物原料の全
量が投入されるので、脱ぼう機114,115内には穀
物の整粒を含む精品、脱ぷ粒、枝梗付き粒が混在してい
る。脱ぼう機114,115は穀粒のぼうと枝梗付き粒
の枝梗を取り除くことが目的であるが、当然投入された
精品に対してもこの取り除く力は作用している。穀物原
料の全量を投入する目的は、脱ぼう機への投入量を多く
して脱ぼう機内の密度を高め、脱ぼう機内の圧力をより
高くすることで、穀粒のぼうや枝梗付き粒から枝梗を取
り除き易くするためである。
【0005】別の従来技術について図6により説明す
る。精選機120において、枝梗付き粒と一部の脱ぷ粒
及び整粒とを含む精品と、脱ぷ粒とに選り分けられ、精
選機120で枝梗付き粒を含む精品として区分されたも
のは回転するインデントシリンダー121に投入され、
整粒と脱ぷ粒及び枝梗付き粒に選別される。ここで選別
された枝梗付き粒が脱ぼう機122に投入される。ここ
での脱ぼう機122の脱ぼう作用は上記のとおりであ
る。インデントシリンダー121で選り分けられた脱ぷ
粒は、精選機で選り分けられた脱ぷ粒とともに計量器1
22で計量され袋詰めされる。整粒は比重選別機123
で更に比重遠別される。
【0006】この従来技術において、精選機120で選
り分けられて脱ぼう機122に供給されるものは、ほぼ
枝梗付き粒だけとなっており、したがって脱ぼう機12
2への供給量は、脱ぼう機の処理能力に比較して必ずし
も十分ではないので、枝梗付き粒の枝梗を取り除くため
に脱ぼう機の排出抵抗を上げるように調節される。少な
い供給量で脱ぼう機の排出抵抗を高めるように調節する
と、枝梗付き粒の脱ぼう機内での滞留時間が長くなって
しまう。逆に供給量が少ないとき排出抵抗を上げなけれ
ば脱ぼう効果は減少する。
【0007】上記2つの従来技術においては、脱ぼう機
に対する供給量が極端に不必要なものまで含めて大量で
あったり、あるいは逆に枝梗付き粒だけでは少量であっ
たりと、脱ぼう機に供給すべきものだけを脱ぼう機の処
理能力に応じて供給するものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】つまり、脱ぼう機への
供給量が、脱ぼうが不要なものまで含めて大量であれ
ば、それによって脱ぼう機で処理されるべきではない、
例えば精品となる大量の穀粒の被害を受ける危険性が増
すものであり、逆に供給量不足であれば、望まれる処理
能力が得られないだけでなく、枝梗付き粒の脱ぼう機内
での滞留時間が長くなることにより精品となるべきもの
が被害を受ける危険性が増し、枝梗を取り除いても精品
が得られない脱ぼう機となってしまう。
【0009】従来技術における脱ぼう機への穀粒の供給
は、専用の供給量調節装置を設けて最適な供給量に調節
する構成は見受けられず、投入される供給量に応じて脱
ぼう機の排出抵抗によって処理能力を調節したり、供給
量不足のまま脱ぼう機の排出抵抗を調節して処理してい
た。以上のことから、脱ぼう機に投入すべき枝梗付き粒
を中心としたものだけが脱ぼう機に供給できて、新たな
処理能力域の脱ぼう機を開発することなく、脱ぼう機の
処理能力に応じた供給量となるよう、脱ぼう機の前工程
における処理装置の排出量を適量として、なおかつ全体
の処理工程のバランスを崩すことのない脱ぼう機を備え
た精選設備の提供を技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、原料穀物を選別して原料穀粒の排出を複数に区分す
る選別装置と、枝梗付き粒が最も多く含まれる区分の穀
粒の排出量を所定量に調節する排出量調節手段と、所定
量にした枝梗付き粒が最も多く含まれる区分の穀粒から
枝梗を取り除く脱ぼう機と、脱ぼう機で処理された穀粒
を選別装置に搬送する搬送手段とを備える穀粒精選設備
とした。
【0011】選別装置によって選別された枝梗付き粒が
最も多く含まれる区分の穀粒の排出量を調節する調節手
段を備えるので、脱ぼう機への供給量が安定し且つ適量
を供給することができる。精選設備では穀物原料から精
品を取り出すことが目的であるので、精品以外の穀物、
少なくとも脱ぼう機で処理された穀粒は循環させて再選
別するればよく、脱ぼう機へ供給した穀粒を再び選別装
置へ供給することで、全体の処理バランスが崩れること
はない。
【0012】更に、原料穀物を、枝梗付き粒が最も多く
含まれる区分と、精品を含むその他の複数区分とに選別
する選別手段と、該選別手段に備えられた枝梗付き粒が
最も多く含まれる区分からの排出量を所定量に調節する
排出量調節手段と、所定量の枝梗付き粒が供給され枝梗
を取り除く脱ぼう機と、脱ぼう機で処理された穀粒を選
別装置に搬送する搬送手段と、を備える精選設備とし
た。
【0013】選別手段が周知の揺動選別機のように排出
側に仕切り板を備えるものにおいては、仕切り板を移動
させることで排出量が調節できる。この仕切り板の移動
は、例えば枝梗付き区分に混入する他区分の穀粒の混入
が危惧されるが、従来のように原料穀物の全量を投入す
るものではなく、むしろ混入によって適正流量のもとで
適正な脱ぼう機の排出抵抗の調節が可能となるので、い
わゆる精品となる穀粒が脱ぼう機を通過することによっ
てダメージを受ける量は少ない。
【0014】上記精選設備において、排出量調節手段と
脱ぼう機との間に、枝梗付き粒が最も多く含まれる区分
の脱ぼう機への供給量を、脱ぼう機の処理能力に応じた
供給量に調節する供給量調節手段を備えると、選別装置
から脱ぼう機への排出量を少し多めに一定にした状態に
しておくことで、枝梗付き区分の排出量が多少に変化し
ても、供給量調節手段を備えるのでこれらの変化量に対
応できるものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に好適な実施例を図1乃至
図4に基づき説明する。図1に示すものは、荷受けされ
粗選・計量がなされた原料穀物が供給される精選工程を
示している。図2には精選工程に組み込まれ、脱ぷ粒と
精品との混合粒区分と精品区分及び枝梗付き粒区分とに
原料穀物を選り分ける装置の一例として揺動選別装置の
側面図を示している。また図3では脱ぼう機の一例とし
その側断面図を示している。図4は流量調節装置及びバ
イパス路用分岐の一例としてその側断面図を示してい
る。
【0016】本発明は穀粒を荷受け・乾燥・貯留する機
能を備える、通称カントリエレベータやライスセンター
と呼ばれている穀物処理施設の一部であり、脱ぼう機を
備える、例えば精選籾摺り工程1に適用できるものであ
り、図1ではその構成の一部を表している。この実施例
では穀物原料として籾粒(米)を荷受けするものとして
以下に説明する。
【0017】前工程から搬送装置2(以下「昇降機2」
という)によって搬送される籾原料は、枝梗付き粒を中
心とした区分と精品を含むその他の区分とに選別する選
別手段3に供給される。ここで精品とは原料穀物から選
り分けられた商品価値のある穀粒を多分に含むものであ
る。選別手段3による区分の詳細の一例を説明すると、
枝梗付き粒の混入率が最も多い枝梗粒区分と、籾粒の混
入率が最も多い籾粒区分と、脱ぷ粒の混入率が最も多い
脱ぷ粒区分とに選り分けるものとし、具体的な選別装置
の一例として図2に示す揺動選別装置3(4)が挙げら
れる。
【0018】揺動選別装置3、4では、供給された原料
を揺動選別板の高位側から低位側にかけて脱ぷ粒区分、
籾粒区分、枝梗粒区分として排出する。この揺動選別装
置3,4の脱ぷ粒区分、籾粒区分から供給を受ける籾摺
り選別装置5は、籾粒の籾殻を取り除いた玄米と籾粒と
の混合粒から玄米を取り出すよう選り分ける選別部6
と、籾粒から籾殻を取り除く籾摺り部8とからなってい
る。
【0019】揺動選別機3,4の脱ぷ粒区分の穀粒は、
籾摺り選別装置5の選別部6に昇降機7を介してあるい
は直接に供給され、籾粒区分の穀粒は籾摺り選別装置5
の籾摺り部8に昇降機9を介して供給され、枝梗粒区分
の穀粒は脱ぼう機10に昇降機11を介して供給され
る。
【0020】籾摺り選別装置5からは最終的に玄米が排
出され、昇降機12を介して粒選別機13(粒の幅で選
別)に供給され、粒選別機13では整粒と未熟粒とに選
別される。一方、脱ぼう機10に供給された穀粒は図3
に示す脱ぼう機10によって、穀粒のぼうや枝梗が取り
除かれる。脱ぼう機10を通過した穀粒は風選機(図示
せず)に供給され、脱ぼう機10で籾粒から取り除かれ
た枝梗やぼうを風選によって取り除き、これらが取り除
かれた籾粒は再び揺動選別装置3,4に昇降機(図示せ
ず)を介して供給される。
【0021】次に揺動選別機3(4)の構成について図
2により概略説明する。揺動選別機3及び揺動選別機4
は基本的に同じ構造であるものとして説明する。1辺を
開放し、他の3辺には側壁を立設するとともに、底面に
は粗雑面を形成して2方向に傾斜させた長方形の選別板
80を多段にして重設してあり、重設した選別板80を
架台81上に揺動自在に揺動アーム82で支持し、一方
の傾斜方向の一側には選別板80に揺動運動を与える偏
心輪83、ロッド84及び偏心輪83を回転させる電動
機85を備え、他側にはこの傾斜方向の傾斜面を変える
変角装置86が設けてある。他方の傾斜方向の高位側上
部には昇降機87に接続した供給タンク88が吊設さ
れ、供給タンク88の下方には均分機89が設けてあ
る。均分機89は重設した各選別板80へ均等に原料を
供給する供給樋90に接続してある。
【0022】他方の傾斜方向の低位辺、つまり選別板8
0の開放辺側には排出樋を形成するカバー91を備え、
カバー91の内部には開放辺を傾斜上位側から順に仕切
る仕切板92,93を移動可能に設けてあり開放辺を3
区分している。カバー91の下方には、仕切板92,9
3によって区分される3種の排出口を備えている。この
3種の排出口は、前述の3区分に対応した排出口であ
る。
【0023】揺動選別装置3に供給される原料穀物が同
じで供給量が変化しなければ、仕切板92あるいは仕切
板93を左右に移動させることで、排出口から排出され
る穀粒の内容、つまり選別状態が変わることに加えて排
出量をも変えることができる。
【0024】次に脱ぼう機10の構成について図3によ
り概略説明する。架台20に中空円筒21が横位置に配
置され、その中空円筒21の両側を軸受け板22,23
によって閉塞してあり、両側の軸受け板22,23には
軸受け24,25が設けてある。軸受け24,25によ
って、中空円筒の中心軸に並行に配置された、放射状に
複数の回転羽根26を備える回転軸27が回転自在に軸
受けされている。複数の回転羽根26の相互間には中空
円筒からその中心に向けた固定羽根28が固定されてい
る。
【0025】中空円筒21の一方側上部に開口部29が
開口され、開口部29には供給口30が接続されてい
る。中空円筒21の他方側軸受け板22の軸受け24の
下方には排出口31が開口され、この排出口31に対し
ては、排出抵抗板32が軸33を中心に回動自在に取り
付けられ、更に排出抵抗板32は排出口31からの排出
抵抗を調節する調整重り34が、排出抵抗板32に垂直
状態に固定された軸35によって排出抵抗板32に対し
遠近移動可能に取り付けられている。中空円筒21外の
回転軸27にはプーリ36が設けられ、図示しない電動
機によって回転駆動されることで、中空円筒21内で回
転羽根26が回転する。
【0026】ここに枝梗付き粒を投入すると、回転羽根
26の回転と、回転羽根26と固定羽根28との間隙に
おいて、あるいは回転羽根26との衝撃によって穀粒の
枝梗やぼうが取り除かれる。このとき調整重り34を排
出抵抗板31に対し遠近に調整することで、てこの原理
により排出抵抗が増減するよう調節される。排出抵抗を
増加させると中空円筒内に滞留する時間が長く、あるい
は中空円筒内密度が高くなり、穀粒に対して脱ぼう作用
が長く作用し、排出抵抗を減少させると中空円筒内に滞
留する時間が短く、あるいは中空円筒内密度が低くなり
穀粒に対して脱ぼう作用が短く作用するものとなる。
【0027】以上の構成における第1の実施例について
説明する。つまり、揺動選別装置3の枝梗粒区分を脱ぼ
う機10に昇降機11を介して接続してあるので、揺動
選別機3の仕切板93を調節することによって、その排
出量が調整可能であることを利用して、つまり仕切板9
3の位置調節が排出量の調節装置として作用し、脱ぼう
機10への枝梗粒区分の供給量が調節できる。揺動選別
装置3及び揺動選別機4へのへの供給量は、例えばトー
タルで15ton/h〜20ton/hであり、脱ぼう機の処理能
力が例えば1.5ton/h〜2ton/hであることを考えれ
ば、仕切板93の調節によって全量の1/10程度を所
定量として揺動選別装置3、4から排出することは可能
であり、特別の流量調節装置を設けることなく、脱ぼう
機10への適量供給が実現できる。脱ぼう機10におい
ては、適量が供給されるので排出抵抗板32の抵抗調節
が適切に行われ、過大な供給を処理するために排出抵抗
を故意に低くして脱ぼう作用を低減させたり、過小な供
給のために排出抵抗を高くして脱ぼう作用を所定値より
も高くして脱ぷ粒を生じることはない。
【0028】次に本発明による第2の実施例について説
明する。すなわち図1の符号15で示す供給量調節装置
を設けた例について説明する。まず図4により供給量調
節装置15について説明する。
【0029】上部に1つの供給口30と下方に2つの排
出口31,32を備え機枠33空間内に、供給口30か
ら供給される穀物を排出口31側に誘導するとともに排
出量を調整可能に、機枠の一方壁33aに固定し下方に
傾斜した固定板34と、固定板34の先端に対して遠近
に移動可能に軸35を中心にして回動自在にした回動板
36とが設けられている。回動板36は、回動板36に
対して入出動可能に設けられた調整ボルトに38によっ
て、固定板34に対し遠近が調整される。
【0030】また回動板36と他方壁33bとの間には
間隙37を備え、間隙37から排出口32とが連続した
流路となるよう仕切壁39によって排出口31側と仕切
られている。このとき排出口31は脱ぼう機10に接続
され、排出口32は図1のバイパス路16に接続され
る。
【0031】第1の実施例では排出量の安定した調節を
前工程の装置の排出量調整に委ねることになるが、この
供給量調節装置15を備えると、前工程の装置において
は多少多めの排出量に調節しておくことでよい。つま
り、前工程の多少の搬出量の変動が許せる構成となり、
前工程が枝梗付き穀粒の選り分けが可能な装置であれば
本願は実現できる。この場合、供給量調節装置15への
供給量は脱ぼう機10の処理能力を超える供給量に設定
されていることが好ましい。つまり、脱ぼう機10への
供給量は、調整ボルト38により回動板36を固定板3
4に対し遠近に調節することで所定量に調整して排出口
31から脱ぼう機10の処理能力に見合う供給量とする
ことができて、脱ぼう機10の処理量を超える余分につ
いては間隙37から排出口32に排出してバイパス路1
6に供給することができるので、脱ぼう機10には最適
な枝梗付き粒の供給量が確保できる。
【0032】従来の脱ぼう機を取り替えたり、処理能力
の異なる新機種の脱ぼう機を開発することなく、従来の
脱ぼう機の処理能力そのままで、つまり従来の脱ぼう機
がそのまま利用でき、且つ脱ぼう機の処理能力に見合う
穀粒が供給できるようになった。
【0033】脱ぼう機に供給される穀粒には枝梗付き粒
のみではなく精品が混入することも予想されるが、従来
のように全量を投入するものではなく全量の1/10の
内に含まれるわずかな量であるから、万一新たな脱ぷ粒
が脱ぼう機において生じたとしてもわずかな量である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、脱ぼう機への供給量が、
前工程の装置、例えば揺動選別装置の排出量の調節装置
によって、あるいは前工程と脱ぼう機との間に設けた供
給量調節装置及びバイパス路とによって、処理能力に対
して適正量とすることができるので、脱ぼう機において
は、適正な供給量のもとで適正な排出抵抗の調節が可能
となる。
【0035】このとき、脱ぼう機の前工程が揺動選別機
であれば、例えば全量の1/10程度の量が排出できる
ように調節すればよいので、従来の精選籾摺り工程にお
ける排出量と変わりはなく、全体の処理能力あるいは循
環量のバランスを崩すことはない。
【0036】また、脱ぼう機を処理能力の異なるものに
取り替えたり、そのために新たな脱ぼう機を開発するコ
ストも要しないので、新たなコストが生じることはな
く、生じたとしても大きなコストの発生はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷受けされ粗選・計量がなされた原料穀物が供
給される精選工程を示す図である。
【図2】精選工程に組み込まれた揺動選別装置の側面図
を示す図である。
【図3】脱ぼう機の一例としその側断面図を示す図であ
る。
【図4】供給量調節装置の側断面図である。
【図5】従来の精選工程のフローチャートである。
【図6】従来の精選工程のフローチャートである。
【符号の説明】
1 精選籾摺り工程 2 搬送装置 3 揺動選別装置 4 揺動選別装置 5 籾摺り選別装置 6 選別部 7 昇降機 8 籾摺り部 9 昇降機 10 脱ぼう機 11 昇降機 12 昇降機 13 粒選別機 15 供給量調節装置 20 架台 21 中空円筒 22 軸受け板 23 軸受け板 24 軸受け 25 軸受け 26 回転羽根 27 回転軸 28 固定羽根 29 開口部 30 供給口 31 排出口 32 排出抵抗板 33 軸 34 調整重り 35 軸 36 プーリ 80 選別板 81 架台 82 揺動アーム 83 偏心輪 84 ロッド 85 電動機 86 変角装置 87 昇降機 88 供給タンク 89 均分機 90 供給樋 91 カバー 92 仕切板 93 仕切板 94 110 粗選機 111 計量器 112 貯留タンク 113 バッファタンク 114 脱ぼう機 115 脱ぼう機 116 精選機 117 インデントシリンダ 118 比重選別機 120 精選機 121 インデントシリンダー 122 脱ぼう機 123 比重選別機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料穀物を選別して原料穀粒の排出を複数
    に区分する選別装置と、枝梗付き粒が最も多く含まれる
    区分の穀粒の排出量を所定量に調節する排出量調節手段
    と、所定量にした枝梗付き粒が最も多く含まれる区分の
    穀粒から枝梗を取り除く脱ぼう機と、脱ぼう機で処理さ
    れた穀粒を選別装置に搬送する搬送手段と、を備えるこ
    とを特徴とする脱ぼう機を備える穀粒精選設備
  2. 【請求項2】原料穀物を、枝梗付き粒が最も多く含まれ
    る区分と、精品を含むその他の複数区分とに選別する選
    別手段と、該選別手段に備えられた枝梗付き粒が最も多
    く含まれる区分からの排出量を所定量に調節する排出量
    調節手段と、所定量の枝梗付き粒が供給され枝梗を取り
    除く脱ぼう機と、脱ぼう機で処理された穀粒を選別装置
    に搬送する搬送手段と、を備えることを特徴とする脱ぼ
    う機を備える穀粒精選設備。
  3. 【請求項3】排出量調節手段と脱ぼう機との間に、脱ぼ
    う機への穀粒の供給量を、脱ぼう機の処理能力に応じた
    供給量に調節する供給量調節手段を備えることを特徴と
    する請求項1または2記載の脱ぼう機を備える穀粒精選
    設備。
  4. 【請求項4】原料穀物を選別して穀粒を複数に区分して
    排出する選別工程と、選別工程を経て排出される複数区
    分のうち枝梗付き粒が最も多く含まれる区分の穀粒排出
    量を所定量に調節する排出量調節工程と、排出量調節工
    程によって所定量として供給される枝梗付き粒区分の穀
    粒から枝梗を取り除く脱ぼう工程とを備えることを特徴
    とする脱ぼう工程を備える穀粒精選方法。
  5. 【請求項5】排出量調節工程と脱ぼう工程との間に、脱
    ぼう工程への供給量を脱ぼう工程の処理能力に応じた供
    給量に調節する供給量調節工程を備えることを特徴とす
    る請求項4記載の脱ぼう工程を備える穀粒精選方法。
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JP2000101522A Pending JP2001276632A (ja) 2000-04-03 2000-04-03 脱ぼう機を備える穀粒精選設備及び脱ぼう工程を備える穀粒精選方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016093164A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 日清オイリオグループ株式会社 大豆油粕の製造方法、大豆油粕中の夾雑物を低減する方法、及び大豆油粕

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JP2016093164A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 日清オイリオグループ株式会社 大豆油粕の製造方法、大豆油粕中の夾雑物を低減する方法、及び大豆油粕

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