JP2001275995A - 共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサ - Google Patents
共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサInfo
- Publication number
- JP2001275995A JP2001275995A JP2000091448A JP2000091448A JP2001275995A JP 2001275995 A JP2001275995 A JP 2001275995A JP 2000091448 A JP2000091448 A JP 2000091448A JP 2000091448 A JP2000091448 A JP 2000091448A JP 2001275995 A JP2001275995 A JP 2001275995A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- resonance
- piezoelectric vibrator
- tactile sensor
- self
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
化するとともに圧電振動子のインピーダンス特性を反映
する共振広域化回路及びこの共振広域化回路を用いて対
象物の粘弾性特性を検出する触覚センサを提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、圧電振動子に接
続され、この圧電振動子の等価回路定数を回路要素とし
インピ一ダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状
態にする自励発振回路に設けられ、前記圧電振動子の等
価回路とともに複数の共振モードを発現することを特徴
とする共振広域化回路が提供される。また、本発明の別
態様によると、圧電振動子と、この圧電振動子に接続さ
れ、該圧電振動子の等価回路定数を回路要素としインピ
ーダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状態にす
る自励発振回路と、前記自励発振回路に設けられた前記
圧電振動子の等価回路とともに複数の共振モードを発現
する共振広域化回路とを有し、前記共振広域化回路によ
り、前記自励発振回路の圧電振動子に対する実効共振周
波数を広域化したことを特徴とする共振広域化回路を用
いた触覚センサが提供される。
Description
び共振広域化回路を用いた触覚センサに係り、特に、自
励発振回路の実効共振帯域を広域化するとともに圧電振
動子のインピーダンス特性を反映する共振広域化回路及
びこの共振広域化回路を用いて測定対象物の粘弾性特性
を検出する触覚センサに関する。
めの器具としての機能よりも、観察を行いながら観察対
象を操作するといった機能を重視するようになってきて
おり、胆嚢摘出手術などに代表されるような内視鏡手術
や、内視鏡診断では、今後、ますます、応用が拡大する
ものと予想される。
内で診断・治療を適切に行うには、視覚情報だけではな
く、触覚情報もより重要となる。
正常組織と病変部位では硬さなどの粘弾性特性が異なる
ことが知られており、これらの情報を検知できれば、病
変部位を簡便に診断できると考えられている。
ピーダンス特性を求める方法として、例えば、特開平9
−96600号公報には、圧電振動子を被測定物に接触
させた場合の共振周波数変化と共振抵抗変化を検知する
ことにより、被測定物における粘弾性特性の複素弾性率
の実数部と虚数部とを独立に測定する触覚センサが開示
されている。
価回路定数を回路要素とした自励発振回路を構成するこ
とにより、該自励発振回路からの出力信号は、圧電振動
子のインピーダンス特性を反映した信号となる。
回路を使用すると、共振周波数変化や共振抵抗変化は、
自励発振回路の発振出力である周波数変化と振動振幅変
化として検知することができる。
となく、短い測定時間で定量的な測定を行えることか
ら、医療への応用が期待されている。
において発振が持続するためには、振動系の位相(周波
数)条件と利得条件の両方を満たす必要がある。
と、振動系の位相、利得はいずれも低下する。
触すると、利得の減少が大きいために、発振周波数の変
化、振動振幅の変化を十分な検出電圧として検知できな
くなるという課題があった。
1号公報には、自励発振回路に設けられたゲイン変化補
正回路によって、周波数の変化に対してゲインを上昇さ
せることにより、検出電圧を増大させることができるよ
うにした硬さ測定器が開示されている。
に、ゲイン変化補正回路の中心周波数を自励発振回路の
中心周波数からずらすことで、ゲイン変化補正回路の周
波数一利得曲線に沿って、自励発振回路の共振周波数が
変化するため、結果的に、周波数変化量Δfが得られる
とともに、ゲイン変化量ΔGが得られる。
来技術としての特開平9−96600号公報に開示され
た触覚センサによれば、共振周波数と共振抵抗の両方の
変化を測定してはじめて複素弾性率の実数部G′と虚数
部G″とが算出できるようになる結果、粘弾性特性の検
出が可能となる。
信号は、図12に示すように、圧電振動子の共振周波数
f近傍で出力され、かつ、その振幅は圧電振動子の共振
抵抗Zに対応してくる。
に付着すると、共振周波数はfr ′となり共振抵抗はZ
r ′へと変化する。
圧電振動子のインピーダンス特性の変化を反映した信号
である。
−145691号公報に開示された硬さ測定器では、共
振周波数変化に対応させて自励発振回路のゲインを上昇
させ、最終的に検知電圧を増大させる方法を取っている
ことから、検知電圧が圧電振動子の共振抵抗変化を反映
した情報ではなくなってしまう。
の共振周波数変化のみとなってしまい、被測定物の粘弾
性特性を複素弾性率の実数部G′と虚数部G″を分離測
定することが困難であるという課題を有していた。
されたものであり、その目的とするところは、自励発振
回路の実効共振帯域を広域化し、その出力として圧電振
動子の共振周波数変化及び共振抵抗変化のいずれも検知
できる共振広域化回路を提供するとともに、軟質から硬
質までの広範囲で様々な粘弾性特性測定を可能にし、よ
り詳細な生体情報を得ることができる共振広域化回路を
用いた触覚センサを提供することにある。
題を解決するために、 (1) 圧電振動子に接続され、この圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としインピ一ダンス特性を前記圧電
振動子に帰還して発振状態にする自励発振回路に設けら
れ、前記圧電振動子の等価回路とともに複数の共振モー
ドを発現することを特徴とする共振広域化回路が提供さ
れる。
関する実施の形態は、後述する第1、第2及び第3の実
施の形態が対応する。
実施の形態ではコイル51が該当するが、圧電振動子1
01に直列に接続されるコンデンサ、圧電振動子101
に並列に接続されるコイル、圧電振動子101に直列に
接続されるコンデンサとコイルの直列回路、圧電振動子
101に直列に接続されるコンデンサとコイルの並列回
路等も含む。
域化回路が前記圧電振動子の等価回路とともに該圧電振
動子のインピーダンス特性を反映した複数の共振モード
を発現し、各振動モードの組み合せが自励発振回路で帰
還される。
るために、 (2) 圧電振動子と、この圧電振動子に接続され、該
圧電振動子の等価回路定数を回路要素としインピーダン
ス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状態にする自励
発振回路と、前記自励発振回路に設けられた前記圧電振
動子の等価回路とともに複数の共振モードを発現する共
振広域化回路とを有し、前記共振広域化回路により、前
記自励発振回路の圧電振動子に対する実効共振周波数を
広域化したことを特徴とする共振広域化回路を用いた触
覚センサが提供される。
関する実施の形態は、後述する第1、第2及び第3の実
施の形態が対応する。
び圧電振動子の等価回路において該圧電振動子のインピ
ーダンス特性を反映した複数の共振モードを発現し、自
励発振回路において各振動モードの組み合せを帰還し、
出力する。
るために、 (3) 前記圧電振動子のインピーダンス特性の共振抵
抗変化及び共振周波数変化により、被測定物の粘弾性特
性を測定することを特徴とする(2)に記載の共振広域
化回路を用いた触覚センサが提供される。
関する実施の形態は、後述する第1の実施の形態が対応
する。
等価回路において、複数の共振モードが発現し、該圧電
振動子のインピーダンス特性は、各振動モードの共振周
波数変化及び共振抵抗変化として自励発振回路で帰還さ
れ、被測定物の粘弾性を測定するものとして触覚センサ
から出力される。
の形態について説明する。
第1の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
サ11を主たる構成手段によって表した図である。
発生する圧電振動子101を備え、且つ、対象物に接触
して振動状態を出力する触覚センサプローブ12を有し
ている。
ンサプローブ12を駆動する駆動電圧源107と、前記
触覚センサプローブ12における前記圧電振動子101
のインピーダンス特性のうち共振抵抗変化を検出するオ
シロスコープ105と、前記圧電振動子101の共振周
波数変化を検出する周波数カウンタ106とに接続され
ている。
タ106とは、測定対象物の粘弾性特性を算出する信号
処理手段108に接続されている。
生する圧電振動子101と、前記圧電振動子101の等
価回路定数を回路要素としインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路102と、前記自励発振
回路102に設けられ圧電振動子101に接続された状
態で該圧電振動子101の等価回路とともに複数の共振
周波数を発現する共振広域化回路103と、先端に前記
圧電振動子101を固定し、前記自励発振回路102及
び共振広域化回路103を内部に保持するケーシング1
04とから構成されている。
な回路を示している。
てコルピッツ発振回路を用いており、圧電振動子101
が発振要素の一部となっている。
化回路103が接続されている。
路103は、具体的には、図5に示すようにコイル51
が使用されている。
路102)の後方には、前記オシロスコープ105及び
周波数カウンタ106とのインピーダンスマッチングを
とるバッフア回路21が接続されている。
定数の具体的な回路構成を図3、図4を用いて説明す
る。
り、インダクタンスL1、コンデンサC1、抵抗R1の
直列回路に対して、コンデンサC0が並列に接続された
形で表される。
列共振周波数fr と並列共振周波数fa との2つであ
る。
図4に見られる直列共振周波数frと並列共振周波数f
a との間となる。
fa との間を広くすることができれば、前記圧電振動子
101の実行共振帯域の広域化が可能となる。
子101とコイル51を接続した場合の等価回路は、図
5に示すようにインダクタンスLadd 及びRadd の直列
回路として表現される。
デンサを複数個接続した回路は、リアクタンス2端子回
路に対応し、その周波数特性では周波数の増加とともに
共振と反共振とが交互に起こる。
振モードは、各振動モードを組み合わせたものになる。
共振モードは、図5に示すfr ,f a ,fx ,fx-c0,
fx-all の5つである。
くなる。
びfa とともに、図4に示されている。
基づいて得られたLadd に対する各振動モード(fx ,
fx-c0,fx-all )を示したものである。
r ,fx ,fx-c0,fx-all )を組み合わせた式、
対する全体の共振fx-ave を図7に示す。
2−端子53間について実際に測定した共振周波数Fr
も図7に示す同じグラフにプロットされている。
では、a=b=c=1としたときのfx-ave とFr の値
がほぼ一致していることが分かる。
い範囲では、両者の絶対値がずれるものの、実測値Fr
と理論値fx-ave で同様のLadd 値で変曲点をもつなど
全体として同じ傾向を示すことが分かるため、端子52
一端子53間の共振Fr は各共振周波数(fr ,fx ,
fx-c0,fx-all )を組み合わせたものとみなすことが
できる。
実測インピーダンスカーブを示しているもので、図中の
Fr ,Fa は各々端子52−端子53間の共振周波数、
反共振周波数である。
動子101に直列に接続することにより、インダクタン
スLadd に依存してインピーダンスカーブにおける共振
周波数Fr が低い方へシフトしていることが分かる。
ンダクタンスLadd には影響されず、ほぼ一定の値をと
ることが分かる。
Ladd が大きくなるほど反共振のピークの大きさが小さ
くなっていることが分かる。
数Fr と反共振周波数Fa との周波数差を示したもので
ある。
add が大きくなるほど共振周波数Frと反共振周波数F
a との周波数差も大きくなっており、実効共振帯域が広
域化されていることが分かる。
ローブ12と、従来の触覚センサプローブ1001の各
々における発振周波数の変化量Δf及び振動振幅の変化
量ΔAと接触力Fとの関係を示している。
ブ12と被測定物との間の荷重を指している。
は、粘弾性特性の異なる豚肉の脂肪及びレバーとが使用
されている。
れ、従来の触覚センサプローブ1001で測定した結果
と、本実施形態に係る触覚センサブローブ12で測定し
た結果に対応している。
触覚センサプローブで測定した結果においては、測定途
中で発振が停止してしまうことによって、発振周波数及
び振動振幅とも測定不可である。
ンサプローブ12で測定した結果においては、発振が停
止することなく、硬さに対応して安定した2種類の変化
量として周波数変化量Δf及び振動振幅変化量ΔAを得
ることができる。
プローブ12においては、自励発振回路102の実効共
振帯域が拡域化されていることによって、あらゆる被測
定物についての粘弾性特性測定を実現することができ
る。
あり、例えば、共振広域化回路103はコイル51だけ
に限定されない。
振動子101の等価回路要素とともに複数の共振モード
の組み合せを利用して実効共振帯域を広域化する特性を
備えていれば良いので、圧電振動子101に直列に接続
されるコンデンサ、圧電振動子101に並列に接続され
るコイル、圧電振動子101に直列に接続されるコンデ
ンサとコイルの直列回路、圧電振動子101に直列に接
続されるコンデンサとコイルの並列回路等を使用するこ
とができる。
ルコンデンサなど容量を可変できる電気要素を使用して
も構わない。
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならば、どのような回路でも構わない。
セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、積
層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用するこ
とができる。
ンタ106についても、各々圧電振動子の共振抵抗変
化、共振周波数変化を測定できるものに代用可能であ
る。
第2の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
201を主たる構成手段によって表した図である。
を発生する圧電振動子101を備え、且つ、対象物に接
触して振動状態を出力する触覚センサプローブ12を有
している。
ンサプローブ12を駆動する駆動電圧源107と、前記
触覚センサプローブ12における前記圧電振動子101
のインピーダンス特性のうち共振周波数変化を検出する
周波数カウンタ106に接続される。
弾性特性を算出する信号処理手段108に接続される。
る圧電振動子101と、前記圧電振動子101の等価回
路定数を回路要素としインピーダンス特性を帰還して発
振状態にする自励発振回路102と、前記自励発振回路
102に設けられ圧電振動子101に接続された状態で
該圧電振動子101の等価回路とともに複数の共振周波
数を発現する共振広域化回路103と、先端に前記圧電
振動子101を固定し、前記自励発振回路102及び共
振広域化回路103を内部に保持するケーシング104
とから構成されている。
は、コルピッツ発振回路となっている。
化回路103として、図5に示したようなコイル51が
接続されている。
路102)の後方には、前記周波数カウンタ106との
インピーダンスマッチングをとるバッフア回路21が接
続されている。
触覚センサプローブ12においても、インダクタンスL
add によって端子52−端子53間の共振周波数Fr と
反共振周波数Fa の周波数差が大きくなり、実効共振帯
域が広域化されている。
続した場合の等価回路は、図5に示すようにインダクタ
ンスLadd 及びRadd の直列回路として表現されるの
で、その周波数特性では周波数の増加とともに共振と反
共振が交互に起こる。
動モードfr ,fx ,fx-c0,fx- all の組み合せとな
る。
01が粘弾性体1401に接触した場合の各振動モード
について述べる。
タンスLv と抵抗Rv とを直列に接続した等価回路て表
現される。
Rv は、粘弾性体1401の硬さと関係があることが知
られている。
01に接触している状態において、fx ′は、
周波数(fr ′,fx ′,fx-c0′,fx-all ′)を組
み合わせた式、
=c=1とした場合の全体の共振f x-ave ′及び各振動
モード(fr ′,fx ′,fx-c0′,fx-all ′)との
関係を図16に示す。
触することにより、粘弾性体のインダクタンスLv の影
響で各共振周波数fx-ave ′,fr ′,fx ′,
fx-c0′,fx-all ′は低い方ヘシフトする。
02に帰還され、触覚センサプローブ12から発振周波
数の変化として、周波数カウンタ106へ出力される。
2は、インダクタンスLadd によって実効共振帯域が広
域化されているため、硬さに対応して安定した周波数変
化量Δfを得ることができる。
プローブ12においては、自励発振回路102の実効共
振帯域が拡域化されていることによって、あらゆる被測
定物についての硬さ測定を実現することができる。
あり、例えば、共振広域化回路103はコイル51だけ
に限定されない。
振動子101の等価回路要素とともに複数の共振モード
の組み合せを利用して実効共振帯域を広域化する特性を
備えていれば良いので、圧電振動子101に直列に接続
されるコンデンサ、圧電振動子101に並列に接続され
るコイル、圧電振動子101に直列に接続されるコンデ
ンサとコイルの直列回路、圧電振動子101に直列に接
続されるコンデンサとコイルの並列回路等を使用するこ
とができる。
ルコンデンサなど容量を可変できる電気要素を使用して
も構わない。
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならば、どのような回路でも構わない。
セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、積
層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用するこ
とができる。
圧電振動子の共振周波数変化を測定できるものに代用可
能である。
第3の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
301を主たる構成手段によって表した図である。
を発生する圧電振動子101を備え、且つ、対象物に接
触して振動状態を出力する触覚センサプローブ12を有
している。
ンサプローブ12を駆動する駆動電圧源107と、前記
触覚センサプローブ12における前記圧電振動子101
のインピーダンス特性のうち共振抵抗変化を検出するオ
シロスコープ105に接続される。
弾性特性を算出する信号処理手段108に接続される。
る圧電振動子101と、前記圧電振動子101の等価回
路定数を回路要素としインピーダンス特性を帰還して発
振状態にする自励発振回路102と、前記自励発振回路
102に設けられ圧電振動子101に接続された状態で
該圧電振動子101の等価回路とともに複数の共振周波
数を発現する共振広域化回路103と、先端に前記圧電
振動子101を固定し、前記自励発振回路102及び共
振広域化回路103を内部に保持するケーシング104
とから構成されている。
は、コルピッツ発振回路となっている。
化回路103として、図5に示したようなコイル51が
接続されている。
路102)の後方には、前記オシロスコープ105との
インピーダンスマッチングをとるバッファ回路21が接
続されている。
触覚センサブローブ12においても、インダクタンスL
add によって端子52−端子53間の共振周波数Fr と
反共振周波数Fa の周波数差が大きくなり、実効共振帯
域が広域化されている。
101が粘弾性体1401に接触した場合、粘弾性体
は、図15に示したようにインタクタンスLv と抵抗R
v とを直列に接続した等価回路で表現される。
とは、粘弾性体1401の硬さと関係があることが知ら
れている。
3間の共振抵抗は、無負荷の場合のZr から圧電振動子
101が粘弾性体1401に接触している状態のZr ′
へと増加する。
自励発振回路102に帰還され、触覚センサプローブ1
2から共振抵抗の変化として、オシロスコープ105へ
出力される。
2は、インダクタンスLadd によって実効共振帯域が広
域化されているため、硬さに対応して安定した共振抵抗
変化ΔAを得ることができる。
プロープ12においては、自励発振回路102の実効共
振帯域が広域化されていることによって、あらゆる被測
定物についての硬さ測定を実現することができる。
あり、例えば、共振広域化回路103は、コイル51だ
けに限定されない。
振動子101の等価回路要素とともに複数の共振モード
の組み合せを利用して実効共振帯域を広域化する特性を
備えていれば良いので、圧電振動子101に直列に接続
されるコンデンサ、圧電振動子101に並列に接続され
るコイル、圧電振動子101に直列に接続されるコンデ
ンサとコイルの直列回路、圧電振動子101に直列に接
続されるコンデンサとコイルの並列回路等を使用するこ
とができる。
ルコンデンサなど容量を可変できる電気要素を使用して
も構わない。
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならば、どのような回路でも構わない。
セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、積
層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用するこ
とができる。
圧電振動子の共振抵抗変化を測定できるものに代用可能
である。
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記4として示すような
発明が含まれている。
ンス特性の共振抵抗変化により、被測定物の硬さを測定
することを特徴とする請求項2に記載の共振広域化回路
を用いた触覚センサ。
ンス特性の共振周波数変化により、被測定物の硬さを測
定することを特徴とする請求項2に記載の共振広域化回
路を用いた触覚センサ。
されたコンデンサあるいは並列に接続されたコイルを有
するのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載
の共振広域化回路。
されたコンデンサとコイルの直列回路あるいはコンデン
サとコイルの並列回路を有することを特徴とする請求項
1に記載の共振広域化回路。
に記載の本発明によれば、共振広域化回路が圧電振動子
の等価回路とともに複数の共振モードを発現するので、
各共振モードの組み合せにより、自励発振回路の実効共
振周波数帯域を広域化することができるようになり、そ
の出力として圧電振動子の共振周波数変化及び共振抵抗
変化のいずれも検知できる共振広域化回路を提供するこ
とができる。
れば、共振広域化回路と圧電振動子の等価回路によって
複数の共振モードが発現され、各共振モードの組み合せ
が自励発振回路の共振周波数となるため、自励発振回路
の実効共振周波数帯域を広域化できるとともに、圧電振
動子のインピータンス特性を直接的に自励発振回路の出
力として得ることができることにより、軟質から硬質ま
での広範囲で様々な粘弾性特性測定を可能にし、より詳
細な生体情報を得ることができる共振広域化回路を用い
た触覚センサを提供することができる。
センサを主たる構成手段によって表した図である。
体的な回路を示す図である。
回路を示す図である。
振モードとしての直列共振周波数fr と並列共振周波数
fa の関係及び図5における等価回路による共振モード
fx のリアクタンス特性を示す図である。
回路にコイル51を接続した場合の等価回路をインダク
タンスLadd 及びRadd の直列回路として表現した図で
ある。
られたインダクタンスLadd に対する各振動モード(f
x ,fx-c0,fx-all )の関係を示した図である。
1としたときのインダクタンスLadd 対する全体の共振
fx-ave を示した図である。
インピーダンスカーブを示した図である。
波数Fr と反共振周波数Fa の周波数差を示した図であ
る。
触覚センサプローブ12と、従来の触覚センサプローブ
1001の各々における発振周波数の変化量Δf及び振
動振幅の変化量ΔAと接触力Fとの関係を示した図であ
る。
ン変化補正回路の動作を説明するために示す周波数一利
得曲線図である。
荷の場合に出力信号が圧電振動子の共振周波数f近傍で
出力され、且つ、その振幅は圧電振動子の共振抵抗Zに
対応してくることを説明するとともに、図15における
端子52−端子53間の共振抵抗が、無負荷の場合のZ
r から圧電振動子101が粘弾性体1401に接触して
いる状態のZr ′へと増加することを説明するために示
した図である。
センサを主たる構成手段によって表した図である。
01に接触した場合の各振動モードについて述べるため
に示した図である。
と抵抗Rv とを直列に接続した等価回路で表現した図で
ある。
定のLadd において、a=b=c=1とした場合の全体
の共振fx-ave ′及び各振動モード(fr ′,fx ′,
f x-c0′,fx-all ′)との関係を示した図である。
触覚センサを主たる構成手段によって表した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 圧電振動子に接続され、この圧電振動子
の等価回路定数を回路要素としインピ一ダンス特性を前
記圧電振動子に帰還して発振状態にする自励発振回路に
設けられ、 前記圧電振動子の等価回路とともに複数の共振モードを
発現することを特徴とする共振広域化回路。 - 【請求項2】 圧電振動子と、この圧電振動子に接続さ
れ、該圧電振動子の等価回路定数を回路要素としインピ
ーダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状態にす
る自励発振回路と、 前記自励発振回路に設けられた前記圧電振動子の等価回
路とともに複数の共振モードを発現する共振広域化回路
とを有し、 前記共振広域化回路により、前記自励発振回路の圧電振
動子に対する実効共振周波数を広域化したことを特徴と
する共振広域化回路を用いた触覚センサ。 - 【請求項3】 前記圧電振動子のインピーダンス特性の
共振抵抗変化及び共振周波数変化により、被測定物の粘
弾性特性を測定することを特徴とする請求項2に記載の
共振広域化回路を用いた触覚センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091448A JP2001275995A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091448A JP2001275995A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001275995A true JP2001275995A (ja) | 2001-10-09 |
JP2001275995A5 JP2001275995A5 (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=18606907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000091448A Pending JP2001275995A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001275995A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100951A1 (ja) * | 2004-04-07 | 2005-10-27 | Nihon University | 硬さ測定システムの動作中心周波数選択方法、動作中心周波数選択装置及び硬さ測定システム |
RU2686393C2 (ru) * | 2013-12-20 | 2019-04-25 | Сафран Хеликоптер Энджинз | Эндоскоп и способ его использования |
WO2020075589A1 (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04208871A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-30 | Yuji Yanagisawa | 圧電振動子の振動結合測定装置 |
JPH07294299A (ja) * | 1994-04-21 | 1995-11-10 | Yokogawa Electric Corp | 渦流量計 |
JPH0996600A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Olympus Optical Co Ltd | 触覚センサ信号処理装置 |
JPH09145691A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-06-06 | Sadao Omata | 周波数偏差検出回路及びそれを利用した測定器 |
JPH09219633A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トラップ回路 |
JPH10300594A (ja) * | 1997-04-21 | 1998-11-13 | Olympus Optical Co Ltd | 触覚センサ |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000091448A patent/JP2001275995A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04208871A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-30 | Yuji Yanagisawa | 圧電振動子の振動結合測定装置 |
JPH07294299A (ja) * | 1994-04-21 | 1995-11-10 | Yokogawa Electric Corp | 渦流量計 |
JPH09145691A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-06-06 | Sadao Omata | 周波数偏差検出回路及びそれを利用した測定器 |
JPH0996600A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Olympus Optical Co Ltd | 触覚センサ信号処理装置 |
JPH09219633A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-08-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トラップ回路 |
JPH10300594A (ja) * | 1997-04-21 | 1998-11-13 | Olympus Optical Co Ltd | 触覚センサ |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100951A1 (ja) * | 2004-04-07 | 2005-10-27 | Nihon University | 硬さ測定システムの動作中心周波数選択方法、動作中心周波数選択装置及び硬さ測定システム |
JPWO2005100951A1 (ja) * | 2004-04-07 | 2008-03-06 | 学校法人日本大学 | 硬さ測定システムの動作中心周波数選択方法、動作中心周波数選択装置及び硬さ測定システム |
US7565841B2 (en) | 2004-04-07 | 2009-07-28 | Nihon University | Operating frequency selection method for hardness measurement system, operating frequency selection apparatus, and hardness measurement system |
JP4822438B2 (ja) * | 2004-04-07 | 2011-11-24 | 学校法人日本大学 | 硬さ測定システムの動作中心周波数選択方法、動作中心周波数選択装置及び硬さ測定システム |
RU2686393C2 (ru) * | 2013-12-20 | 2019-04-25 | Сафран Хеликоптер Энджинз | Эндоскоп и способ его использования |
WO2020075589A1 (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6231520B1 (en) | Tactile sensor signal processing device capable of obtaining detailed living body information in short time | |
JP5138246B2 (ja) | 圧力センサ | |
JP2793044B2 (ja) | 容器内の所定の充填レベルの検出および/または監視方法および装置 | |
JPH0221840A (ja) | 柔軟な生体組織の内部に侵入しない弾性音響波を測定する装置及び方法 | |
JP2863448B2 (ja) | 歯の動揺度測定装置 | |
CN110118612A (zh) | 检测超声波转换器的振动元件的温度的方法及装置 | |
JP2001275995A (ja) | 共振広域化回路及び共振広域化回路を用いた触覚センサ | |
US5277200A (en) | Probe having a giant magnetostrictive material for organism diagnosis | |
US7075216B1 (en) | Lateral field excited acoustic wave sensor | |
JP2001212087A (ja) | 肌年齢算出装置および肌年齢算出方法 | |
JP2007057287A (ja) | 弾性表面波デバイス | |
JPH11173968A (ja) | 液体性状測定方法及び液体性状測定装置 | |
Maezawa et al. | Tactile sensor using piezoelectric resonator | |
JP2003501645A (ja) | 材料の動的機械的性質を評価する装置 | |
JP3686698B2 (ja) | 触覚センサプローブ | |
JP5803602B2 (ja) | 振動子検査方法、および振動子検査装置 | |
JP2001305114A (ja) | 触覚センサおよび触覚センサの検知量補正方法 | |
JP2001299705A (ja) | 触覚センサの電気的定数の検知回路および触覚センサ | |
JPH07270261A (ja) | 3端子構造を有する圧電振動子を用いた圧覚及び触覚センサ | |
JPH10104146A (ja) | 硬さ測定装置 | |
JP2008211762A (ja) | 検出装置及び検出方法 | |
JP3691627B2 (ja) | 硬さ測定装置 | |
JP2009261935A (ja) | 手術用電源供給装置及び共振周波数探査方法 | |
Kudo | Sensitivity of frequency change of piezoelectric vibratory tactile sensor using longitudinal-bar-type resonator | |
EP0847136A2 (en) | Piezoelectric resonator of tuning fork type and method for making same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070216 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100525 |