JP2001299705A - 触覚センサの電気的定数の検知回路および触覚センサ - Google Patents

触覚センサの電気的定数の検知回路および触覚センサ

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JP2001299705A
JP2001299705A JP2000116802A JP2000116802A JP2001299705A JP 2001299705 A JP2001299705 A JP 2001299705A JP 2000116802 A JP2000116802 A JP 2000116802A JP 2000116802 A JP2000116802 A JP 2000116802A JP 2001299705 A JP2001299705 A JP 2001299705A
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Mineyuki Maezawa
峰雪 前沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被測定対象物の粘弾性特性を電気的
に正確に検出し、被測定対象物の分別を可能にする触覚
センサの電気的定数の検知回路および触覚センサを提供
する。 【解決手段】本発明の一態様によると、圧電振動子に接
続され、この圧電振動子の等価回路定数を回路要素とし
てインピ一ダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振
状態にする自励発振回路と、前記圧電振動子の共振抵抗
変化および共振周波数変化から前記自励発振回路の発振
条件を用いて被測定対象物の電気的等価回路定数を推定
する手段とを有することを特徴とする触覚センサの電気
的定数の検知回路が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触覚センサの電気
的定数の検知回路および触覚センサに係り、特に、粘弾
性特性を有する被測定対象物の測定において、圧電振動
子の圧電特性を利用した触覚センサプローブの共振抵抗
変化および共振周波数変化から自励発振回路の発振条件
に基づいて前記被測定対象物の電気的等価回路定数を推
定することを特徴とする触覚センサの電気的定数の検知
回路および触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は生体内部を観察するため
の器具としての機能よりも、観察を行いながら観察対象
を操作するといった機能を重視するようになってきてお
り、胆嚢摘出手術などに代表されるような内視鏡手術
や、内視鏡診断は今後ますます拡大するものと予想され
る。
【0003】このように、より複雑、微細な操作や体腔
内で診断・治療を適切に行うには、視覚情報だけではな
く、触覚情報もより重要となる。
【0004】特に、生体組織に病変部位が存在すると、
正常組織と病変部位では硬さなどの粘弾性特性が異なる
ことが知られており、これらの情報を検知できれば、病
変部位を簡便に診断できると考えられる。
【0005】従来、振動を利用して、その機械的なイン
ピーダンス特性を求める方法として、例えば、特開平9
−96600号公報には、圧電振動子を被測定対象物に
接触させた場合の共振周波数変化と共振抵抗変化を検知
することにより、被測定対象物における粘弾性特性の複
素弾性率の実数部と虚数部を独立に測定する触覚センサ
が開示されている。
【0006】この触覚センサにおいて、圧電振動子の等
価回路定数を回路要素とした自励発振回路を構成するこ
とにより、該発振回路からの出力信号は圧電振動子のイ
ンピーダンス特性を反映した信号となる。
【0007】このような自励発振回路を使用すると、共
振周波数変化や共振抵抗変化は、自励発振回路の出力で
ある周波数変化と振動振幅変化として検知できる。
【0008】このような触覚センサは、臓器を傷めるこ
となく、短い測定時間で定量的な測定を行えることか
ら、医療への応用が期待されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術としての特開平9−96600号公報に開示され
た触覚センサの信号処理装置では、共振周波数と共振抵
抗の両方の変化を測定してはじめて複素弾性率の実数部
G′と虚数部G″とを算出することができるようになる
結果、粘弾性特性の検出が可能となる。
【0010】この触覚センサの信号処理装置では、無負
荷の場合、出力信号は、図10に示すように、圧電振動
子の共振周波数fr 近傍で出力され、かつ、その振幅は
圧電振動子の共振抵抗Zr に対応してくる。
【0011】一方、粘弾性体が触覚センサの圧電振動子
に付着すると、共振周波数はfr ′となり、共振抵抗は
r ′へと変化する。
【0012】すなわち、触覚センサからの出力信号は、
圧電振動子のインピーダンス特性の変化を反映した信号
である。
【0013】そして、このような従来技術としての特開
平9−96600号公報に開示された触覚センサでは、
その信号処理手段において、粘弾性を有する被測定対象
物の電気的インピーダンスを機械的インピーダンスに変
換する装置定数KR ,KL を用いて、複素弾性率を算出
している。
【0014】しかるに、これらの装置係数KR ,K
L は、予め、実験的にインピーダンス特性の測定を行っ
て算出しておく必要があるとともに、被測定対象物とな
る粘弾性体によってその値が異なるため粘弾性特性を正
確に検出することが難しく、被測定物の分別が困難であ
った。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、被測定対象物
の粘弾性特性を電気的に正確に検出し、被測定対象物の
分別を可能にする触覚センサの電気的定数の検知回路お
よび触覚センサを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 圧電振動子に接続され、
この圧電振動子の等価回路定数を回路要素としてインピ
一ダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状態にす
る自励発振回路と、前記圧電振動子の共振抵抗変化およ
び共振周波数変化から前記自励発振回路の発振条件を用
いて被測定対象物の電気的等価回路定数を推定する手段
とを有することを特徴とする触覚センサの電気的定数の
検知回路が提供される。
【0017】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 圧電振動子と、この圧電振動子に接
続され、該圧電振動子の等価回路定数を回路要素として
インピーダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状
態にする自励発振回路とを有する触覚センサであり、こ
の触覚センサの共振抵抗変化および共振周波数変化から
前記自励発振回路の発振条件を用いて被測定対象物の電
気的等価回路定数を推定する手段を有することを特徴と
する触覚センサが提供される。
【0018】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 圧電振動子と、この圧電振動子に接
続された自励発振回路とを有する触覚センサであり、こ
の触覚センサの共振抵抗変化が、前記自励発振回路の各
回路要素から得られる電圧増幅率の関数で関連づけられ
ていることを特徴とする触覚センサが提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0020】(第1の実施の形態)まず、本発明による
第1の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施の形態による
触覚センサ11を主たる構成手段によって表した図であ
る。
【0022】すなわち、この触覚センサ11は、振動を
発生する圧電振動子101を備え、且つ、被測定対象物
103に接触して振動状態を出力する触覚センサプロー
ブ12を有している。
【0023】この触覚センサプローブ12は、該触覚セ
ンサプローブ12を駆動する駆動電圧源107と、該触
覚センサプローブ12内の前記圧電振動子101のイン
ピーダンス特性のうち共振抵抗変化を検出するオシロス
コープ105と、該圧電振動子101の共振周波数変化
を検出する周波数カウンタ106とに接続される。
【0024】前記オシロスコープ105と周波数カウン
タ106とは、該オシロスコープ105と周波数カウン
タ106の各測定器より得られた信号を用いて被測定対
象物103の粘弾性特性に関連する等価回路定数
(Rv ,Lv )を算出するパーソナルコンピュータ10
8に接続されている。
【0025】前記触覚センサプローブ12は、前記振動
を発生する圧電振動子101の他に、前記圧電振動子1
01の等価回路定数を回路要素としインピーダンス特性
を帰還して発振状態にする自励発振回路102と、先端
に前記圧電振動子101を固定し、前記自励発振回路1
02を内部に保持するケーシング104とから構成され
ている。
【0026】図2は、前記自励発振回路102の具体的
な回路を示している。
【0027】本実施の形態では、自励発振回路102と
してコルピッツ発振回路を用いており、圧電振動子10
1が発振要素の一部となっている。
【0028】図3は、図2の回路を簡略化して表現した
回路を示している。
【0029】本実施の形態では、図3におけるZ1(2
02)、Z2(203)、Z4(204)、Zx(10
1)は、各々、図2における抵抗Re、コンデンサCa
およびCb、圧電振動子101に対応している。
【0030】以下に、上記した構成の作用を説明する。
【0031】図1の触覚センサプローブ12は、自励発
振回路102により圧電振動子101の共振周波数近傍
で発振する。
【0032】そして、この触覚センサプローブ12の圧
電振動子101が被測定対象物103に接触した場合、
触覚センサプローブ12の出力は、その被測定対象物1
03の粘弾性特性に応じて振動状態が変化する。
【0033】その振動状態として、共振抵抗変化に対応
する振幅はオシロスコープ105、共振周波数変化に対
応する発振周波数は周波数カウンタ106の各測定器に
よって各々モニターされる。
【0034】前記の各測定器によって検知された振幅、
周波数情報は、パ−ソナルコンピュータ108に取り込
まれ、該パーソナルコンピュータ108において、予
め、記録されている圧電振動子101のインピーダンス
とともに、被測定対象物103の粘弾性特性に関連する
等価回路定数(Rv ,Lv )が発振条件に基づいて算出
される。
【0035】ここで、圧電振動子101は、図6の
(a)に示すように、インダクタンスL1、コンデンサ
C1、抵抗R1の直列回路にコンデンサC0が並列に接
続された等価回路で表現できる。
【0036】いま、この圧電振動子101に粘弾性特性
を有する被測定対象物103が接触した場合、その等価
回路は図6の(b)に示すように表せられる。
【0037】図6の(b)において、Rv ,Lv は、被
測定対象物103の電気的等価回路定数(要素)であ
り、且つ、粘弾性特性に関連するパラメータである。
【0038】次に、本実施の形態の触覚センサプローブ
12を用いて、被測定対象物103の電気的等価回路要
素Rv ,Lv を算出する方法について説明する。
【0039】図4は、自励発振回路102を四端子回路
として表現したものである。
【0040】この自励発振回路102は、図4に示すよ
うに、第1の四端子回路すなわち増幅器41の出力に、
第2の四端子回路すなわち帰還回路42の入力が接続さ
れているもの(縦続接続)と考えることができる。
【0041】このように縦続接続された四端子回路のパ
ラメータを計算するために、次式で定義される基本行列
【0042】
【数1】
【0043】および
【0044】
【数2】
【0045】を用いる。
【0046】この式(1),(2)を行列で表すと、
【0047】
【数3】
【0048】である。
【0049】ここで、Aは出力開放逆方向電圧増幅率、
Bは出力短絡逆方向伝達インピーダンス、Cは出力開放
逆方向伝達アドミタンス、Dは出力短絡逆方向電流増幅
率である。
【0050】そして、出力開放逆方向電圧増幅率Aの逆
数および出力短絡逆方向電流増幅率Dの逆数が、それぞ
れ、順方向の電圧伝達関数および電流伝達関数である。
【0051】いま、
【0052】
【数4】
【0053】であれば発振が持続するので、式(4)の
関係を用いて式(3)から電圧、電流を消去すると、次
式が得られる。
【0054】
【数5】
【0055】いま、電圧増幅回路の入力インピーダンス
が十分に高く、i1 =0であればC=0となり、電流増
幅回路の入力インピーダンスが十分に低く、v1 =0で
あればB=0となるから、式(5)により
【0056】
【数6】
【0057】が成立する。
【0058】すなわち、式(6)が発振条件となる。
【0059】ところで、本実施の形態において、帰還回
路42は複数の電気要素(圧電振動子101および図2
のZ1,Z2,Z4)で構成されている。
【0060】すなわち、図4における帰還回路42は、
さらに、図5に示すように4つの四端子回路で表現され
る。
【0061】まず、第1の四端子回路に、第2の四端子
回路が縦続に接続されているものと考える。
【0062】ここで、第1の四端子回路は、端子1−2
間にインピーダンスZ1を接続し、端子1′−2′間を
短絡したものであるから、
【0063】
【数7】
【0064】となる。
【0065】また、第2の四端子回路は、端子2−3お
よび端子2′−3′間を短絡して、その間にインピーダ
ンスZ2を接続したものであるから、
【0066】
【数8】
【0067】となる。
【0068】これらの関係を行列で表して積をとると、
第1および第2の四端子回路の基本行列は
【0069】
【数9】
【0070】および
【0071】
【数10】
【0072】となる。
【0073】そして、第3および第4の四端子回路につ
いても同様の計算を行うと、第3および第4の四端子回
路の基本行列は、
【0074】
【数11】
【0075】および
【0076】
【数12】
【0077】となる。
【0078】従って、第1乃至第4の四端子回路の基本
行列は、式(10)、(12)より
【0079】
【数13】
【0080】となる。
【0081】なお、出力開放逆方向電圧増幅率Aは、式
(13)から、以下のようにして導出される。
【0082】
【数14】
【0083】となる。
【0084】ここで、
【0085】
【数15】
【0086】であり、
【0087】
【数16】
【0088】であり、
【0089】
【数17】
【0090】である。
【0091】ところで、Zx は圧電振動子101のイン
ピーダンスであるが、被測定対象物103が接触した状
態での圧電振動子101におけるインピーダンスZ
x は、
【0092】
【数18】
【0093】で与えられる。
【0094】ここで、前述のように発振条件は、式
(6)で求められる。
【0095】位相条件および振幅条件は、次のように定
義される。
【0096】
【数19】
【0097】および
【0098】
【数20】
【0099】なお、電圧増幅率Aは、オシロスコープ1
05で得られる共振抵抗変化に関与するパラメータであ
り、両者は次式で関連付けられる。
【0100】
【数21】
【0101】そして、式(19)および式(20)に、
式(14),(15),(16),(17),(1
8),(21)を代入して、Lv について各々を解く
と、次のように2つの連立方程式f1 ,f2 を導出でき
る。
【0102】まず、位相条件から
【0103】
【数22】
【0104】また、振幅条件から
【0105】
【数23】
【0106】但し、発振周波数をFとすれば
【0107】
【数24】
【0108】である。
【0109】そして、式(22),(23)から
【0110】
【数25】
【0111】としてRv を求めることができる。
【0112】さらに、このRv を式(22)または式
(23)に代入することにより、Lvが求められる。
【0113】図9は、パーソナルコンピュータ108に
よって処理される以上の一連の流れを示すフローチャー
トである。
【0114】以上から、本実施の形態に係る触覚センサ
プローブ12においては、発振の振幅、周波数を検知
し、両検知物理量と圧電振動子101のインピーダンス
特性を利用することによって、あらゆる被測定対象物に
ついて粘弾性特性に関連する等価回路定数Rv ,Lv
の算出を実現することができる。
【0115】なお、本実施の形態は種々に変形が可能で
あり、例えば、発振条件に基づく方程式の作成はLv
みについて解くことだけに限定されない。
【0116】つまり、式(19),(20)に、式(1
4),(15),(16),(17),(19),(2
1)を代入して、Rv について、各々を解くこともでき
る。
【0117】また、自励発振回路102は、圧電振動子
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならばどのような回路でも構わない。
【0118】さらに、圧電振動子101については、圧
電セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、
積層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用する
ことができる。
【0119】また、オシロスコープ105、周波数カウ
ンタ106についても、各々圧電振動子の共振抵抗変
化、共振周波数変化を測定できるものに代用可能であ
る。
【0120】(第2の実施の形態)次に、本発明による
第2の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
【0121】本発明による第2の実施の形態において、
触覚センサは図1の構成をとる。
【0122】図7は、本発明による第2の実施の形態の
具体的な回路図を示している。
【0123】本実施の形態では、触覚センサプローブ1
2の自励発振回路102において、共振広域化回路70
1が接続されている。
【0124】この共振広域化回路701は、圧電振動子
101に接続された状態で該圧電振動子101の等価回
路とともに、複数の共振周波数を発現する。
【0125】前記共振広域化回路701は、具体的には
コイルを使用している。
【0126】図7の回路を簡略化して表現すると、図3
に示すようになる。
【0127】本実施の形態では、図3におけるZ1、Z
2、Z4、Zxは、各々、図7における抵抗Re、コン
デンサCaおよびCb、圧電振動子101および共振広
域化回路701の合成インピーダンスに対応する。
【0128】以下に、上記した構成の作用を説明する。
【0129】本実施の形態のように、圧電振動子101
と共振広域化回路701を接続した場合、周波数特性で
は周波数の増加とともに、共振と反共振が交互に起こ
り、合成の共振周波数は複数の共振モードを組み合わせ
た値となる。
【0130】従って、本実施の形態における触覚センサ
プローブ12は、自励発振回路102により合成共振周
波数の近傍で発振する。
【0131】いま、触覚センサプローブ12の圧電振動
子101が、被測定対象物103に接触した場合、触覚
センサプローブ12の出力は、その被測定対象物103
の粘弾性特性に応じて振動状態が変化する。
【0132】その振動状態として、合成共振抵抗変化に
対応する振幅はオシロスコープ105、共振周波数変化
に対応する発振周波数は周波数カウンタ106の各測定
器によって各々モニターされる。
【0133】前記の各測定器で検知された振幅および周
波数情報は、パーソナルコンピュータ108に取り込ま
れ、該パーソナルコンピュータ108において、予め、
記録されている圧電振動子101のインピーダンスとと
もに、被測定対象物103の粘弾性特性に関連する等価
回路定数(Rv ,Lv )が発振条件に基づいて算出され
る。
【0134】ここで、共振広域化回路701としてコイ
ルを接続した圧電振動子101は、図8の(a)に示す
ように、インダクタンスL1、コンデンサC1、抵抗R
1の直列回路にコンデンサC0が並列に接続された等価
回路として表現することができる。
【0135】いま、この圧電振動子101に粘弾性特性
を有する被測定対象物103が接触した場合、その等価
回路は、図8の(b)に示すように表される。
【0136】また、図8の(b)において、Rv ,Lv
は、被測定対象物103の等価回路定数(要素)であ
り、且つ、被測定対象物103の粘弾性特性に関連する
パラメータである。
【0137】次に、本実施の形態の触覚センサプローブ
12を用いて、被測定対象物103の電気的等価回路要
素Rv ,Lv を算出する方法について説明する。
【0138】第1の実施の形態と同様、出力開放逆方向
電圧増幅率Aは、式(14)のように導出されるが、本
実施の形態において、Zx は、圧電振動子101と共振
広域化回路701との合成インピーダンスとなる。
【0139】従って、被測定対象物103が接触した状
態での圧電振動子におけるインピーダンスZx は、
【0140】
【数26】
【0141】で与えられる。
【0142】そして、式(19)および式(20)に、
式(14),(15),(16),(17),(2
6),(21)を代入して、Lv について各々を解く
と、式(22),(23)のように2つの連立方程式f
1 ,f2 を導出でき、この2つの式からRv を求めるこ
とができる。
【0143】さらに、このRv を式(22)または式
(23)に代入することにより、Lvが求められる。
【0144】すなわち、本実施の形態に係る触覚センサ
プローブ12においては、複数の共振モードを有する自
励発振回路であっても、触覚センサプローブ12が圧電
振動子101と共振広域化回路701の合成インピーダ
ンス特性および合成共振周波数にて自励発振するので、
その発振の振幅、周波数を検知し、両検知物理量と合成
インピーダンス特性を利用することにより、あらゆる被
測定対象物について粘弾性特性に関連する等価回路定数
v ,Lv の算出を実現することができる。
【0145】なお、本実施の形態は種々に変形が可能で
あり、例えば、発振条件に基づく方程式の作成はLv
みについて解くことだけに限定されない。
【0146】すなわち、式(19)および式(20)
に、式(14),(15),(16),(17),(1
9),(21)を代入して、Rv について、各々を解く
こともできる。
【0147】また、自励発振回路102は、圧電振動子
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならばどのような回路でも構わない。
【0148】さらに、圧電振動子101については、圧
電セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、
積層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用する
ことができる。
【0149】また、オシロスコープ105、周波数カウ
ンタ106についても、各々圧電振動子の共振抵抗変
化、共振周波数変化を測定できるものに代用可能であ
る。
【0150】(第3の実施の形態)次に、本発明による
第3の実施の形態における構成、作用、効果について説
明する。
【0151】図11は、本発明による第3の実施の形態
の触覚センサ11における自励発振回路1101の具体
的な回路を示したものである。
【0152】本実施の形態では、自励発振回路1101
としてハートレー発振回路を用いており、圧電振動子1
01が発振要素の一部となっている。
【0153】図12は、図11の回路を簡略化して表現
した回路である。
【0154】本実施の形態では、図12におけるZ1、
Z2、Z4、Zxは、各々、図11における抵抗Re、
インダクタンスLaおよびLb、圧電振動子101に対
応している。
【0155】次に、本実施の形態の自励発振回路110
1を用いた触覚センサによって、被測定対象物103の
電気的等価回路要素Rv ,Lv を算出する方法について
説明する。
【0156】本実施の形態の自励発振回路1101は、
図5に示したように4つの四端子回路で表現される。
【0157】まず、第1の四端子回路に、第2の四端子
回路が縦続に接続されているものと考える。
【0158】この場合、出力開放逆方向電圧増幅率Aは
式(14)のように導出される。
【0159】なお、ハートレー発振回路の場合、
【0160】
【数27】
【0161】であり、
【0162】
【数28】
【0163】であり、
【0164】
【数29】
【0165】である。
【0166】ところで、Zは圧電振動子1、01のイン
ピーダンスであるが、被測定対象物103が接触した状
態での圧電振動子におけるインピーダンスZx は、式
(18)で与えられる。
【0167】ここで、第1の実施の形態のように発振条
件は、式(19)、(20)で定義され、電圧増幅率A
は共振抵抗変化に関与するパラメータとして式(21)
で関連づけられる。
【0168】そして、式(19)および式(20)に、
式(14),(27),(28),(29),(1
8),(21)を代入すれば、被測定対象物103に関
する2つの連立方程式(22)、(23)が導出され
る。
【0169】この連立方程式を解くことにより、被測定
対象物103の等価回路定数Rv ,Lv の算出が可能と
なる。
【0170】従って、本実施の形態に係るハートレー発
振回路を用いた触覚センサプローブ12においても、発
振の振幅、周波数を検知し、両検知物理量と圧電振動子
101のインピーダンス特性を利用することにより、あ
らゆる被測定対象物について粘弾性特性に関連する等価
回路定数Rv ,Lv の算出を実現できる。
【0171】なお、本実施の形態は種々に変形が可能で
あり、例えば、発振条件に基づく方程式の作成は、Lv
のみについて解くことだけに限定されない。
【0172】つまり、式(19)(20)に、式(1
4),(15),(16),(17),(19),(2
1)を代入して、Rv について、各々を解くこともでき
る。
【0173】また、自励発振回路102は、圧電振動子
101の等価回路定数を用いて自励発振回路102の構
成が可能ならばどのような回路でも構わない。
【0174】さらに、圧電振動子101については、圧
電セラミック振動子、SAW、PVDF、水晶振動子、
積層セラミック振動子、バイモルフ振動子等を使用する
ことができる。
【0175】また、オシロスコープ105、周波数カウ
ンタ106についても、各々圧電振動子の共振抵抗変
化、共振周波数変化を測定できるものに代用可能であ
る。
【0176】そして、上述したような実施の形態で示し
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記10として示すよう
な発明が含まれている。
【0177】(付記1) 振動を発生する圧電振動子
と、前記圧電振動子の等価回路定数を回路要素としイン
ピーダンス特性を帰還して発振状態にする自励発振回路
とを具備し、被測定対象物に接触して振動状態を出力す
る触覚センサプローブを有する触覚センサにおいて、前
記触覚センサプローブの共振抵抗変化および共振周波数
変化から、前記自励発振回路の発振条件に基づき前記被
測定対象物の電気的等価回路定数を推定することを特徴
とする対象物の電気的等価回路定数推定方法。
【0178】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0179】上記構成中の自励発振回路は、第1および
第の実施の形態ではコルピッツ発振回路が該当し、第3
の実施の形態ではハートレー発振回路が該当する。
【0180】(作用効果)圧電振動子は、自励発振回路
による振動により、被測定対象物に接触すると、被測定
対象物の粘弾性特性に応じて振動状態(共振抵抗変化、
共振周波数変化)が変化するが、これは圧電振動子に接
触している被測定対象物の粘弾性特性によって前記自励
発振回路の発振条件が変化するためである。
【0181】一方、圧電振動子と被測定対象物の各等価
回路要素は、粘弾性特性に関連するパラメータであり、
各々電気的等価回路要素で表現可能である。
【0182】これらの等価回路定数から発振条件が一義
的に決定されるため、対象物接触時の発振条件に対し
て、圧電振動子の各等価回路要素、発振状態(共振抵抗
変化、共振周波数変化)を用いることにより、被測定対
象物の未知の電気的等価回路定数を推定することができ
る。
【0183】(付記2) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記触覚センサプローブの共振抵抗変化お
よび共振周波数変化から、前記自励発振回路の発振条件
に基づき前記被測定対象物の電気的等価回路定数を推定
することを特徴とする触覚センサ。
【0184】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0185】上記構成中の自励発振回路は、第1および
第2の実施の形態ではコルピッツ発振回路が該当し、第
3の実施の形態ではハートレー発振回路が該当する。
【0186】(作用効果)圧電振動子と、被測定対象物
の等価回路定数と自励発振回路の回路定数から発振条件
が一義的に決定されるため、被測定対象物接触時の発振
条件に対して、圧電振動子の各等価回路要素、発振状態
(共振抵抗変化、共振周波数変化)を用いることによ
り、触覚センサを用いて被測定対象物の未知の電気的等
価回路定数を推定することができる。
【0187】(付記3) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記触覚センサプローブの共振抵抗変化が
前記圧電振動子を含む前記自励発振回路の各回路要素か
ら得られる電圧増幅率の関数で関連付けられることを特
徴とする触覚センサ。
【0188】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0189】上記構成中の共振抵抗変化は、これらの実
施の形態では触覚センサの振動振幅が該当するが、自励
発振回路全体の合成インピーダンスなども含む。
【0190】(作用効果)自励発振回路において、電圧
増幅率は自励発振回路の各回路定数と、圧電振動子、被
測定対象物の等価回路定数によって導出されるため、共
振抵抗変化は電圧増幅率の関数で関連付けられる。
【0191】(付記4) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記触覚センサプローブの発振条件である
位相条件および振幅条件に対して、前記圧電振動子を含
む前記自励発振回路の各回路要素から得られる電圧増幅
率を用いることにより、前記被測定対象物の電気的等価
回路定数に関する連立方程式を導出することを特徴とす
る触覚センサ。
【0192】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0193】(作用効果)発振条件である位相条件およ
び振幅条件は電圧増幅率を用いて定義される。
【0194】すなわち、位相条件は電圧増幅率の虚数成
分がゼロとなることであり、振幅条件は電圧増幅率の逆
数が1に等しくなることである。
【0195】一方、電圧増幅率は被測定対象物および圧
電振動子を含む自励発振回路の各回路要素から導出され
る。
【0196】従って、発振条件である位相条件および振
幅条件に対して電圧増幅率を用いることにより、被測定
対象物の電気的等価回路定数に関する連立方程式を導出
することができる。
【0197】(付記5) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記触覚センサプローブの発振条件である
位相条件および振幅条件の2つの発振条件に基づいて導
出された連立方程式の解が被測定対象物の電気的等価回
路定数であることを特徴とする触覚センサ。
【0198】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0199】(作用効果)発振条件である位相条件およ
び振幅条件に対して、電圧増幅率を用いることにより導
出される被測定対象物の電気的等価回路定数に関する連
立方程式は、被測定対象物および圧電振動子を含む自励
発振回路の各回路要素を含む関数となっている。
【0200】このうち、被測定対象物の電気的等価回路
定数以外は既知もしくは検知できる値であるので、前述
の連立方程式に全ての既知の値を代入することで、被測
定対象物の電気的等価回路定数が求められる。
【0201】(付記6) 前記触覚センサプローブの共
振抵抗変化が振動振幅であり、電圧増幅率と関連付けら
れることを特徴とする付記3記載の触覚センサ。
【0202】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1乃至第3の実施の形態が対応する。
【0203】(作用効果)自励発振回路において、共振
抵抗変化は、触覚センサプローブの振動振幅と関連する
パラメータであり、また共振抵抗変化は電圧増幅率とも
関連するパラメータであるので、振動振幅は電圧増幅率
と関連付けられる。
【0204】(付記7) 前記圧電振動子を含む前記自
励発振回路がコルピッツ発振回路であり、前記コルピッ
ツ発振回路の出力開放逆方向電圧増幅率が、次式で定義
されることを特徴とする付記3記載の触覚センサ。
【0205】
【数30】
【0206】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1の実施の形態が対応する。
【0207】(作用効果)コルピッツ回路の場合、該回
路は1つの増幅器、該増幅器に電流を帰還する抵抗Z
1、圧電振動子Zxとともに共振タンクとなる2つのコ
ンデンサ要素Z2、Z4で構成される。
【0208】このコルピッツ回路を、増幅器の出力に帰
還回路の入力が接続されている四端子回路(縦続接続)
と考えると、この四端子回路のパラメータは、次式で定
義される。
【0209】
【数31】
【0210】これより、コルピッツ回路全体は、
【0211】
【数32】
【0212】のように表せるため、その出力開放逆方向
電圧増幅率Aは、以下のように導出される。
【0213】
【数33】
【0214】(付記8) 前記圧電振動子を含む前記自
励発振回路がハートレー発振回路であり、前記ハートレ
ーコルピッツ発振回路の出力開放逆方向電圧増幅率が、
次式で定義されることを特徴とする付記3記載の触覚セ
ンサ。
【0215】
【数34】
【0216】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第3の実施の形態が対応する。
【0217】(作用効果)ハートレー回路の場合、該ハ
ートレー回路は1つの増幅器、該増幅器に電流を帰還す
る抵抗Z1、圧電振動子Zxとともに共振タンクとなる
2つのインダクタンス要素Z2、Z4で構成される。
【0218】このハートレー回路を、増幅器の出力に帰
還回路の入力が接続されている四端子回路(縦続接続)
と考えると、この四端子回路のパラメータは、次式で定
義される。
【0219】
【数35】
【0220】これより、ハートレー回路全体は、
【数36】
【0221】のように表せるため、その出力開放逆方向
電圧増幅率Aは、以下のように導出される。
【0222】
【数37】
【0223】(付記9) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記圧電振動子のインピーダンスが、次式
で定義されることを特徴とする触覚センサ。
【0224】
【数38】
【0225】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第1の実施の形態および第3の実施の形
態が対応する。
【0226】(作用効果)圧電振動子の等価回路は、C
1,L1,R1の直列とC0との並列から構成された等
価回路構成で表現されることが知られている。
【0227】また、粘弾性特性を有する被測定対象物の
等価回路は、Lv ,Rv の直列で表現され、圧電振動子
に被測定対象物が接触するとC1,L1,R1の直列回
路に直列に挿入される形となる。
【0228】従って、被測定対象物の粘弾性特性を得る
触覚センサにおいて、圧電振動子のインピーダンスは、
【0229】
【数39】
【0230】で定義できる。
【0231】(付記10) 振動を発生する圧電振動子
と、この圧電振動子に接続され、前記圧電振動子の等価
回路定数を回路要素としてインピーダンス特性を帰還し
て発振状態にする自励発振回路とを有し、前記圧電振動
子が被測定対象物に接触した状態で前記被測定対象物の
粘弾性特性を得る触覚センサプローブからなる触覚セン
サにおいて、前記圧電振動子に、共振広域化回路である
インダクタンスが直列に接続されたとき、前記圧電振動
子のインピーダンスが、次式で定義されることを特徴と
する触覚センサ。
【0232】
【数40】
【0233】(対応する実施の形態)この発明に関する
実施の形態は、第2の実施の形態が対応する。
【0234】(作用効果)圧電振動子の等価回路は、C
1,L1,R1の直列とC0との並列から構成された等
価回路で表現されることが知られている。
【0235】また、粘弾性特性を有する被測定対象物の
等価回路は、Lv ,Rv の直列で表現され、圧電振動子
に被測定対象物が接触するとC1,L1,R1の直列回
路に直列に挿入される形となる。
【0236】いま、圧電振動子に共振広域化回路である
インダクタンスLadd が直列に接続されたとき、被測定
対象物の粘弾性特性を得る触覚センサにおいて、共振広
域化回路に接続された圧電振動子のインピーダンスは、
【0237】
【数41】
【0238】で定義できる。
【0239】
【発明の効果】従って、以上説明したように、請求項1
に記載の本発明によれば、被測定対象物の粘弾性特性を
電気的に正確に検出し、被測定対象物の分別を可能にす
る触覚センサの電気的定数の検知回路を提供することが
できる。
【0240】また、以上説明したように、請求項2およ
び3に記載の本発明によれば、被測定対象物の粘弾性特
性を電気的に正確に検出し、被測定対象物の分別を可能
にする触覚センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態による触覚
センサ11を主たる構成手段によって表した図である。
【図2】図2は、図1の自励発振回路102の具体的な
回路を示す図である。
【図3】図3は、図2の回路を簡略化して表現した回路
を示す図である。
【図4】図4は、図1の自励発振回路102の等価回路
を示す図である。
【図5】図5は、図4における帰還回路42が4つの四
端子回路で表現されることを示す図である。
【図6】図6の(a)は図1の圧電振動子101が、イ
ンダクタンスL1、コンデンサC1、抵抗R1の直列回
路にコンデンサC0が並列に接続された等価回路で表現
できることを示す図であり、図6の(b)はこの圧電振
動子101に粘弾性特性を有する被測定対象物103が
接触した場合の等価回路を示す図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態の具体的な
回路を示す図である。
【図8】図8の(a)は、本発明の第2の実施の形態に
おいて共振広域化回路701としてコイルを接続した圧
電振動子101がインダクタンスL1、コンデンサC
1、抵抗R1の直列回路にコンデンサC0が並列に接続
された等価回路として表現することができるを示す図で
あり、図8の(b)はこの圧電振動子101に粘弾性特
性を有する対象物103が接触した場合の等価回路を示
す図である。
【図9】図9は、本発明による触覚センサプローブ12
を用いてパーソナルコンピュータ108により被測定対
象物103の電気的等価回路要素Rv ,Lv を算出する
一連の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、従来技術による触覚センサからの
出力信号が、圧電振動子のインピーダンス特性の変化を
反映した信号であることを示す図である。
【図11】図11は、本発明による第3の実施の形態の
触覚センサ11における自励発振回路1101の具体的
な回路を示したものである。
【図12】図12は、図11の回路を簡略化して表現し
た回路を示す図である。
【符号の説明】
11…触覚センサ、 101…圧電振動子、 103…被測定対象物、 12…触覚センサプローブ、 107…駆動電圧源、 105…オシロスコープ、 106…周波数カウンタ、 108…パーソナルコンピュータ、 102…自励発振回路、 104…ケーシング、 701…共振広域化回路、 1101…自励発振回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子に接続され、この圧電振動子
    の等価回路定数を回路要素としてインピ一ダンス特性を
    前記圧電振動子に帰還して発振状態にする自励発振回路
    と、 前記圧電振動子の共振抵抗変化および共振周波数変化か
    ら前記自励発振回路の発振条件を用いて被測定対象物の
    電気的等価回路定数を推定する手段とを有することを特
    徴とする触覚センサの電気的定数の検知回路。
  2. 【請求項2】 圧電振動子と、この圧電振動子に接続さ
    れ、該圧電振動子の等価回路定数を回路要素としてイン
    ピーダンス特性を前記圧電振動子に帰還して発振状態に
    する自励発振回路とを有する触覚センサであり、 この触覚センサの共振抵抗変化および共振周波数変化か
    ら前記自励発振回路の発振条件を用いて被測定対象物の
    電気的等価回路定数を推定する手段を有することを特徴
    とする触覚センサ。
  3. 【請求項3】 圧電振動子と、この圧電振動子に接続さ
    れた自励発振回路とを有する触覚センサであり、 この触覚センサの共振抵抗変化が、自励発振回路の各回
    路要素から得られる電圧増幅率の関数で関連づけられて
    いることを特徴とする触覚センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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