JP2001273922A - アルカリ二次電池 - Google Patents

アルカリ二次電池

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JP2001273922A
JP2001273922A JP2000089194A JP2000089194A JP2001273922A JP 2001273922 A JP2001273922 A JP 2001273922A JP 2000089194 A JP2000089194 A JP 2000089194A JP 2000089194 A JP2000089194 A JP 2000089194A JP 2001273922 A JP2001273922 A JP 2001273922A
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secondary battery
electric insulator
alkaline
electrode
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JP2000089194A
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Tomoyuki Ono
伴幸 小野
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Toshiba Battery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電サイクル寿命を損なうことなく、高容
量化を図ることが可能なアルカリ二次電池を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 容器1内の底部に配置されたアルカリ電
解液を吸収する性質を有する電気絶縁体2と、前記容器
1内の前記電気絶縁体2上に配置され、正極3と負極4
の間にセパレータ5が介在された構造を有する電極群6
と、前記容器1内に収容されるアルカリ電解液とを具備
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁体を備え
たアルカリ二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル水素二次電池やニッケルカドミ
ウム二次電池のようなアルカリ二次電池は、負極端子を
兼ねる容器と、前記容器内の底部に配置された電気絶縁
体と、前記容器内の前記電気絶縁体上に配置され、正極
と負極の間にセパレータが介在された構造の電極群と、
前記容器内に収容されたアルカリ電解液と、前記容器の
開口部に配置され、正極端子機能及び防爆機構を有する
封口部材とを備える。前記電気絶縁体は、前記電極群の
正極と前記容器の底部内面とが接触して短絡するのを防
止する機能を有する。具体的には、ポリ塩化ビニル板
や、ポリプロピレン板が用いられている。
【0003】ところで、近年の電子機器の小型軽量化の
進展により、その駆動源である電池の小形化・高容量化
が要望されている。アルカリ二次電池の容量規制極は正
極であるため、高容量化を図るには正極容量を向上させ
る必要がある。一方、アルカリ二次電池においては、ア
ルカリ電解液が正極、負極及びセパレータに所望の割合
で配分されていることが重要である。この電解液のバラ
ンスが崩れると、十分な充放電特性を得ることが困難に
なる。つまり、優れた充放電性能を得るためには、電解
液を容器内に電池容量に対してある一定量収容すること
が必須である。従って、正極容量、つまり電池容量を増
加させると、一定容積の電極群が必要とするアルカリ電
解液量が多くなる。また、電極群の容積は容器のサイズ
によって規制されているため、活物質の増量を図るには
電極の活物質充填密度を高めなければならない。このた
め、高容量化が図られた二次電池においては、電極群中
の空隙が減少する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように高容量化が
図られたアルカリ二次電池においては、アルカリ電解液
の必要量が増加するのに電極群の空隙が減少するため、
電極群にアルカリ電解液が浸透仕切れず、電解液の一部
が遊離電解液として前記電極群の上に溜まってしまうと
いう問題点を生じる。遊離電解液が存在すると、過充電
時に内圧が上昇しやすいため、防爆機構の作動回数が多
くなる。その結果、防爆機構の作動により外部に多量の
ガス(アルカリ電解液が分解されて生じる)が放出さ
れ、そのうえガスと共に遊離電解液が外部に放出され
る、つまり漏液を生じるため、アルカリ電解液量が減少
し、充放電サイクル寿命が短くなるという問題点があっ
た。
【0005】遊離電解液の問題を回避するために、アル
カリ電解液量を減少させると、正負極及びセパレータに
おける電解液のバランスが崩れるため、セパレータ中の
電解液が枯渇する現象が充放電サイクルの比較的初期に
生じ、充放電サイクル寿命が低下するという問題点を招
く。また、電極群中の空隙を減らさずに活物質量を増加
させる方法として、セパレータの目付量を低減させるこ
とが考えられる。しかしながら、目付量が低いセパレー
タは、アルカリ電解液の保持量が少ないため、前記セパ
レータを備えたアルカリ二次電池は、セパレータ中の電
解液が枯渇する現象が充放電サイクルの比較的初期に生
じ、充放電サイクル寿命が低下するという問題点を招
く。
【0006】本発明は、充放電サイクル寿命を損なうこ
となく、高容量化を図ることが可能なアルカリ二次電池
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルカリ二
次電池は、容器内の底部に配置されたアルカリ電解液を
吸収する性質を有する電気絶縁体と、前記容器内の前記
電気絶縁体上に配置され、正極と負極の間にセパレータ
が介在された構造を有する電極群と、前記容器内に収容
されるアルカリ電解液とを具備することを特徴とするも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるアルカリ二
次電池を図1、図2を参照して詳細に説明する。
【0009】すなわち、負極端子を兼ねる有底円筒状の
容器1内の底部には、図2に示すような円盤状でアルカ
リ電解液を吸収する性質を有する電気絶縁体2が配置さ
れている。前記容器1内の前記電気絶縁体2上には、正
極3と負極4とをセパレータ5を介してスパイラル状に
捲回することにより作製された電極群6が収納されてい
る。前記電極群6の最外周は前記負極4であり、前記容
器1の内面と電気的に接触している。アルカリ電解液
は、前記容器1内に収容されている。中央に孔7を有す
る円形の封口板8は、前記容器1の上部開口部に配置さ
れている。絶縁性ガスケット9は、前記封口板8の周縁
と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上
部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1
に前記封口板8を気密に固定している。正極リード10
は、一端が前記正極3に接続、他端が前記封口板8の下
面に接続されている。帽子形状をなす正極端子11は、
前記封口板8上に前記孔7を覆うように取り付けられて
いる。ゴム製の安全弁12は、前記封口板8と前記正極
端子11で囲まれた空間内に前記孔7を塞ぐように配置
されている。
【0010】以下、前記正極3、負極4、セパレータ
5、アルカリ電解液及び電気絶縁体2について詳細に説
明する。
【0011】1)正極3 この正極は、水酸化ニッケルを含む。前記正極は、例え
ば、水酸化ニッケル粉末を主成分とし、導電剤、結着剤
および水を含むペーストを調製し、前記ペーストを集電
体に充填し、これを乾燥、加圧成形することにより作製
される。
【0012】水酸化ニッケル粒子としては、例えば、無
共晶の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛および/または
コバルトが金属ニッケルと共晶された水酸化ニッケル粒
子を用いることができる。
【0013】前記水酸化ニッケルは、X線粉末回折法
(Cu−Kα)による(101)面のピーク半価幅を
0.8゜/2θ以上にすることが好ましい。前記半価幅
のより好ましい範囲は、0.9〜1.0゜/2θであ
る。
【0014】前記導電材としては、例えば一酸化コバル
ト、三酸化二コバルト、水酸化コバルト等のコバルト化
合物や、金属コバルト等を挙げることができる。前記導
電材は、粉末か、あるいは前記水酸化ニッケル粉末表面
に形成された層として前記ペースト中に添加することが
できる。
【0015】前記結着剤としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等を挙げる
ことができるが、使用しなくとも良い。
【0016】前記集電体としては、例えばニッケル、ス
テンレス等の金属や、ニッケルメッキが施された樹脂な
どからなる網状、スポンジ状、繊維状、フェルト状の多
孔質構造を有するものを挙げることができる。
【0017】2)負極4 この負極は、水素吸蔵合金を含む。前記負極は、例え
ば、水素吸蔵合金を導電剤、結着剤及び水と共に混練し
てペーストを調製し、前記ペーストを導電性基板の両面
に充填し、乾燥させた後、成形することにより製造され
る。
【0018】前記水素吸蔵合金は、格別制限されるもの
ではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水素を吸
蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出できる
ものであればよい。例えば、LaNi5 、MmNi
5 (Mmはミッシュメタル)、LmNi5 (LmはLa
を含む希土類元素から選ばれる少なくとも一種)、これ
らの合金のNiの一部をAl、Mn、Co、Ti、C
u、Zn、Zr、Cr、Bの様な元素で置換した多元素
系のもの、またはTiNi系、TiFe系のものを挙げ
ることができる。特に、一般式LmNiw Cox Mny
Alz (原子比w,y,zの合計値は5.00≦w+x
+y+z≦5.5である)で表される組成の水素吸蔵合
金は充放電サイクル寿命を向上できるために好適であ
る。
【0019】前記導電剤としては、例えばカーボンブラ
ック、黒鉛等を挙げることができる。前記結着剤として
は、例えばポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸カリ
ウム等のポリアクリル酸塩、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)などのフッ素系樹脂、またはカルボキシ
メチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。
【0020】前記導電性基板としては、例えばパンチド
メタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネット、ニ
ッケル板等の二次元基板や、フェルト状の金属多孔体
や、スポンジ状金属多孔体などの三次元基板を挙げるこ
とができる。
【0021】なお、負極4としては、前述したような水
素吸蔵合金を含むものの他に、金属カドミウム、水酸化
カドミウムなどのカドミウム化合物を含むものを用いる
ことができる。
【0022】3)セパレータ5 このセパレータとしては、例えば、ポリアミド繊維製不
織布、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィ
ン繊維製不織布に親水性官能基を付与したものを挙げる
ことができる。
【0023】4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、水酸化ナトリウム(Na
OH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)の水溶
液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaOHとL
iOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、KOHと
LiOHとNaOHの混合液等を用いることができる。
【0024】5)電気絶縁体2 この電気絶縁体は、アルカリ電解液を吸収する性質を有
する。また、前記電気絶縁体は、アルカリ電解液の保持
性が高い方が好ましい。さらに、前記電気絶縁体は、電
極群の正極と容器とを隔離する機能が要求されるため、
機械的強度が高いことが望ましい。また、前記電気絶縁
体は、成形性の自由度が高い材料から形成することが好
ましい。
【0025】前記電気絶縁体は、合成樹脂繊維からなる
不織布、織布、またはフィルムから形成したり、あるい
は合成樹脂製のスポンジから形成することができる。か
かる電気絶縁体は、アルカリ電解液の保持性を高める観
点から、多孔質であることが望ましい。
【0026】前記合成樹脂繊維製不織布は、例えば、湿
式法、乾式法、これらの方法により得られる不織布の繊
維同士を交絡させる方法、スパンボンド法、メルトブロ
ー法等により作製されたものを用いることができる。前
記スペーサは、1枚の不織布から形成しても良いが、2
枚以上貼り合わせたものから形成しても良い。
【0027】電気絶縁性及びアルカリ電解液を吸収する
性質を有する合成樹脂繊維としては、例えば、親水性処
理が施されたポリオレフィン系樹脂繊維、ポリアミド系
樹脂繊維、エチレンビニルアルコール共重合体繊維等を
挙げることができる。また、これら繊維に例えば以下に
説明するような処理を施したものも用いることができ
る。かかる処理としては、(a)繊維表面に微細孔や細
溝を形成する、(b)紡糸時に発泡剤を添加することに
より繊維表面を発泡させる、(c)異種ポリマーと混合
することにより海島構造とした複合型繊維にする等を挙
げることができる。
【0028】ポリオレフィン系樹脂繊維に施す親水化処
理としては、例えば、コロナ放電、スルホン化処理、イ
オン交換能を持つビニルモノマーによるグラフト共重合
等を挙げることができる。イオン交換能を持つビニルモ
ノマーとしては、酸または塩基と直接反応して塩を形成
し得る官能基を有するビニルモノマーであれば良く、例
えば、アクリル酸モノマー、メタアクリル酸モノマー、
アクリル酸やメタアクリル酸のエステル類のモノマー、
ビニルピリジンモノマー、ビニルピロリドンモノマー、
スチレンスルホン酸モノマー、スチレンモノマー等を挙
げることができる。
【0029】前記電気絶縁体は、単位体積当たりの吸液
性及び保液量が高いことが好ましい。前記電気絶縁体の
吸液性及び保液量は、下記(1)式に示される保液率で
表すことができる。 保液率(%)={(W1 −W0 )×100}/W0 …(1) ここで、W0 は7NのKOH及び1NのLiOHからな
るアルカリ電解液に浸漬する前の電気絶縁体の重量であ
り、W1 は前記電解液に30分間浸漬した後の電気絶縁
体の重量である。
【0030】前記保液率は、50%以上であることが望
ましい。前記保液率を50%未満にすると、前記電極群
の上に遊離電解液が存在するのを防止することが困難に
なる恐れがある。前記保液率は、100%以上にするこ
とが好ましい。
【0031】前記電気絶縁体は、吸液速度が5mm/分
以上、より望ましくは10mm/分以上であることが好
ましい。この吸液速度は、電気絶縁体を作製するために
用いる基材から厚さ0.3〜1.2mmの試験片を作製
し、前記試験片の下面をアルカリ電解液に浸漬し、1分
後のアルカリ電解液浸透高さから求めることができる。
【0032】なお、前述した図1においては、正極3と
負極4の間にセパレータ5を介在して渦巻状に捲回する
ことにより作製した電極群6を有底円筒形容器1内に収
納したが、正極と負極をその間にセパレータを介在させ
ながら交互に積層することにより作製した電極群を有底
矩形筒状の容器内に収納しても良い。
【0033】以上詳述したように本発明に係るアルカリ
二次電池は、容器内の底部に配置されたアルカリ電解液
を吸収する性質を有する電気絶縁体と、前記容器内の前
記電気絶縁体上に配置され、正極と負極の間にセパレー
タが介在された構造を有する電極群と、前記容器内に収
容されるアルカリ電解液とを具備する。前記電気絶縁体
は、前記電極群に浸透しきれなかったアルカリ電解液を
吸収することができるため、前記電極群の上に遊離電解
液が存在するのを防止することができる。その結果、過
充電時に内圧が上昇するのを抑制することができると共
に、前記電気絶縁体は前記電極群にアルカリ電解液を補
充することができ、充放電サイクルの進行に伴って前記
セパレータ中のアルカリ電解液が枯渇するのを抑制する
ことができるため、充放電サイクル寿命を向上すること
ができる。従って、アルカリ二次電池をより高容量なも
のにする際に充放電サイクル寿命が損なわれないばかり
か、その寿命を向上することが可能になる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0035】(実施例1) <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および水酸化コバルト粉末7.5重量部からなる混合
粉末に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメ
チルセルロース0.3重量部およびポリテトラフルオロ
エチレンのディスパージョン(比重1.5、固形分60
wt.%)を1.5重量部添加し、さらにこの混合物に
水30重量部を添加して混練することによりペーストを
調製した。このペーストをニッケルメッキが施された発
泡メタル基板内に充填し、乾燥した後、加圧成形するこ
とによりペースト式正極を作製した。
【0036】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルMm、Ni、Co、Mn及びA
lを用いて高周波炉によりMmNi3.6 Co0.8 Mn
0.4 Al0.2 の組成からなる水素吸蔵合金を作製した。
得られた水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュの篩に通過させた。得られた水素吸蔵合金粉末10
0重量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.4重量
部、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.1重量
部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5、固形分60wt.%)1.5重量部及び
カーボン粉末0.8重量部を添加し、水55重量部と共
に混合することによって、ペーストを調製した。このペ
ーストをパンチドメタルの両面に塗布し、乾燥した後、
加圧成形することによってペースト式負極を作製した。
【0037】<セパレータの作製>ポリプロピレン樹脂
からスパンボンド法により平均直径が9μmの長繊維か
らなり、目付量が45g/m2 で、厚さが0.15mm
の不織布を作製した。この不織布をアクリル酸水溶液に
浸漬した後、紫外線を照射することにより前記不織布に
アクリル酸モノマーをグラフト共重合させ、洗浄して未
反応のアクリル酸を除去した後、乾燥することにより、
イオン交換基としてCOOH基を有するポリプロピレン
繊維を主体とする不織布を作製した。
【0038】<スペーサの作製>ポリプロピレン樹脂か
らメルトブロー法により平均直径が2μmの長繊維から
なり、目付量が100g/m2 で、厚さが0.6mmの
不織布を作製した。この不織布をアクリル酸水溶液に浸
漬した後、紫外線を照射することにより前記不織布にア
クリル酸モノマーをグラフト共重合させ、洗浄して未反
応のアクリル酸を除去した後、乾燥することにより、イ
オン交換基としてCOOH基を有するポリプロピレン繊
維を主体とする不織布を作製した。つづいて、前記不織
布を円盤形状に打ち抜くことにより電気絶縁体を得た。
得られた電気絶縁体について、前述した方法により保液
率を測定したところ、390%であった。また、前記不
織布から厚さが0.6mmの試験片を作製し、前述した
方法により電気絶縁体の吸収液速度を測定したところ、
20mm/分であった。
【0039】得られた電気絶縁体を有底円筒状容器内の
底部に配置した。前記正極と前記負極をその間に前記セ
パレータを介在させながら渦巻状に捲回することにより
電極群を作製した。得られた電極群を前記容器内の電気
絶縁体上に配置し、7NのKOH及び1NのLiOHか
らなるアルカリ電解液を収容した。ひきつづき、封口等
を行うことにより前述した図1に示す構造を有するAA
サイズ(定格容量が1600mAh)のニッケル水素二
次電池を組み立てた。
【0040】(実施例2) <スペーサの作製>ポリプロピレン樹脂からメルトブロ
ー法により平均直径が2μmの長繊維からなり、目付量
が100g/m2 で、厚さが0.3mmの不織布を作製
した。この不織布をアクリル酸水溶液に浸漬した後、紫
外線を照射することにより前記不織布にアクリル酸モノ
マーをグラフト共重合させ、洗浄して未反応のアクリル
酸を除去した後、乾燥することにより、イオン交換基と
してCOOH基を有するポリプロピレン繊維を主体とす
る不織布を作製した。つづいて、前記不織布を円盤形状
に打ち抜くことにより電気絶縁体を得た。得られた電気
絶縁体について、前述した方法により保液率を測定した
ところ、220%であった。また、前述した実施例1と
同様にして電気絶縁体の吸収液速度を測定したところ、
16mm/分であった。
【0041】このようにして得られた電気絶縁体を用い
ること以外は、実施例1と同様なニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0042】(実施例3) <スペーサの作製>ポリプロピレン樹脂からメルトブロ
ー法により平均直径が2μmの長繊維からなり、目付量
が100g/m2 で、厚さが0.25mmの不織布を作
製した。この不織布をアクリル酸水溶液に浸漬した後、
紫外線を照射することにより前記不織布にアクリル酸モ
ノマーをグラフト共重合させ、洗浄して未反応のアクリ
ル酸を除去した後、乾燥することにより、イオン交換基
としてCOOH基を有するポリプロピレン繊維を主体と
する不織布を作製した。つづいて、前記不織布を円盤形
状に打ち抜くことにより電気絶縁体を得た。得られた電
気絶縁体について、前述した方法により保液率を測定し
たところ、90%であった。また、前述した実施例1と
同様にして電気絶縁体の吸収液速度を測定したところ、
13mm/分であった。
【0043】このようにして得られた電気絶縁体を用い
ること以外は、実施例1と同様なニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0044】(実施例4) <スペーサの作製>ポリプロピレン樹脂からメルトブロ
ー法により平均直径が2μmの長繊維からなり、目付量
が100g/m2 で、厚さが0.15mmの不織布を作
製した。この不織布をアクリル酸水溶液に浸漬した後、
紫外線を照射することにより前記不織布にアクリル酸モ
ノマーをグラフト共重合させ、洗浄して未反応のアクリ
ル酸を除去した後、乾燥することにより、イオン交換基
としてCOOH基を有するポリプロピレン繊維を主体と
する不織布を作製した。つづいて、前記不織布を円盤形
状に打ち抜くことにより電気絶縁体を得た。得られた電
気絶縁体について、前述した方法により保液率を測定し
たところ、50%であった。また、前述した実施例1と
同様にして電気絶縁体の吸収液速度を測定したところ、
3mm/分であった。
【0045】このようにして得られた電気絶縁体を用い
ること以外は、実施例1と同様なニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0046】(比較例1) <スペーサの作製>厚さ0.3mmの塩化ビニル製のシ
ートを円盤形状に打ち抜くことにより電気絶縁体を作製
した。得られた電気絶縁体について、前述した方法によ
り保液率を測定したところ、0%であった。また、前述
した実施例1と同様にして電気絶縁体の吸収液速度を測
定したところ、0mm/分であった。
【0047】このようにして得られた電気絶縁体を用い
ること以外は、実施例1と同様なニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0048】(比較例2) <スペーサの作製>厚さ0.3mmのポリプロピレン製
のシートを円盤形状に打ち抜くことにより電気絶縁体を
作製した。得られた電気絶縁体について、前述した方法
により保液率を測定したところ、0%であった。また、
前述した実施例1と同様にして電気絶縁体の吸収液速度
を測定したところ、0mm/分であった。
【0049】このようにして得られた電気絶縁体を用い
ること以外は、実施例1と同様なニッケル水素二次電池
を組み立てた。
【0050】得られた実施例1〜4及び比較例1,2の
二次電池について、25℃の雰囲気において、1CmA
で−ΔV(10mV)にて充電した後、1CmAで電池
電圧が1.0Vに達するまで放電する充放電サイクルを
繰り返し、各サイクル毎に1CmAで電池電圧が1.0
Vに達するまでの時間から放電容量を算出した。
【0051】前記充放電サイクル試験の結果を図3に示
す。図3の縦軸の放電容量比は、実施例1の1サイクル
目の放電容量を100とし、実施例1〜4及び比較例
1,2の二次電池のそれ以降のサイクルにおける放電容
量を示している。図3の横軸のサイクル数比は、実施例
1の二次電池の放電容量が1サイクル目の放電容量の8
0%に達したサイクル数を100とし、実施例1〜4及
び比較例1,2の二次電池のサイクル数を示している。
【0052】また、実施例1〜4及び比較例1,2の二
次電池について、1CmAで150%充電した際の最大
電池内圧を測定し、その結果を下記表1に示す。この表
1には、前述した実施例1〜4及び比較例1,2の二次
電池のサイクル数比を併記する。
【0053】
【表1】
【0054】表1から明らかなように、アルカリ電解液
を吸収する性質を有する電気絶縁体を備えた実施例1〜
4の二次電池は、アルカリ電解液を吸収しない電気絶縁
体を備えた比較例1〜2の二次電池に比べて、過充電時
の電池内圧が低く、充放電サイクル寿命が長いことがわ
かる。また、実施例1〜4の二次電池は、比較例1,2
と同様に電極群の正極と容器内の底部とが接触すること
により生じる内部短絡を防止できた。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、容
量及びサイクル寿命の双方が向上されたアルカリ二次電
池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリ二次電池の一例を示す部
分切欠斜視図。
【図2】図1のアルカリ二次電池に組み込まれる電気絶
縁体を示す平面図。
【図3】実施例1〜4及び比較例1,2のニッケル水素
二次電池におけるサイクル数比と放電容量比との関係を
示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…電気絶縁体、 3…正極、 4…負極、 5…セパレータ、 6…電極群、 8…封口板、 9…絶縁ガスケット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の底部に配置されたアルカリ電解
    液を吸収する性質を有する電気絶縁体と、前記容器内の
    前記電気絶縁体上に配置され、正極と負極の間にセパレ
    ータが介在された構造を有する電極群と、前記容器内に
    収容されるアルカリ電解液とを具備することを特徴とす
    るアルカリ二次電池。
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