JP2001272523A - カラーフィルター及び液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルター及び液晶表示装置

Info

Publication number
JP2001272523A
JP2001272523A JP2000084931A JP2000084931A JP2001272523A JP 2001272523 A JP2001272523 A JP 2001272523A JP 2000084931 A JP2000084931 A JP 2000084931A JP 2000084931 A JP2000084931 A JP 2000084931A JP 2001272523 A JP2001272523 A JP 2001272523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
color filter
parts
transmittance
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000084931A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Inoue
浩治 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000084931A priority Critical patent/JP2001272523A/ja
Publication of JP2001272523A publication Critical patent/JP2001272523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高透過率高色再現性のカラーフィルターとこ
れを備えた液晶表示装置の提供。 【解決手段】 三波長蛍光管をバックライトとする液晶
ディスプレイに用いられ、赤色画素、青色画素及び緑色
画素を有するカラーフィルタであって、該カラーフィル
タの赤色画素の透過曲線が、450nm〜570nmの
範囲の透過率が2%以下、600nm〜700nmの範
囲の透過率が70%以上、410nmの透過率が4%以
上となるスペクトルを有することを特徴とするカラーフ
ィルター。この赤色画素に含まれる赤色顔料としては、
C.I.PR254がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルター
及び液晶表示装置に関し、詳しくは高透過率高色再現性
のカラーフィルターとこれを備えた液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、主としてモバイル及びノート
パソコンに搭載されているLCD用カラーフィルター
は、三波長蛍光管バックライトの消費電力低減の目的か
ら、高透過率のものが要求される。しかし、一方ではマ
ルチメディアに対応する目的から表示品位として高い色
再現性も要求されるようになり、これらを両立する高色
純度のカラーフィルターが鋭意研究されてきた。
【0003】そして、昨今では、顔料分散技術の向上と
共にカラーフィルターは色再現性を低下させずに透過率
を上げることが可能となってきており、カラーLCD
は、パソコンモニターのような高色再現性が要求される
分野にも用いられるようになってきた。
【0004】しかしながら、EBU、HDVT規格に代
表されるCRTやテレビ同等の色相にした場合、色再現
域と広まるものの、通常の三波長蛍光管では暗い表示し
か得られず、総合的な表示品位としては不十分なもので
ある。これを改善するためにはLCDの三波長蛍光管の
出力を上げて輝度を上げればよいが、消費電力が大きく
なってしまい、結局は若干規格より濃度を低くするか、
一部のモニター用途に限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、これらCRTやテレビ等と同等の色相で、より高透
過率高色再現性を有するカラーフィルターを提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、前記の特性を有する
カラーフィルターと、三波長蛍光管とを備えた液晶表示
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的の達成する
ためのカラーフィルターは、 <1> 三波長蛍光管をバックライトとする液晶ディス
プレイに用いられ、赤色画素、青色画素及び緑色画素を
有するカラーフィルタであって、該カラーフィルタの赤
色画素の透過曲線が、450nm〜570nmの範囲の
透過率が2%以下、600nm〜700nmの範囲の透
過率が70%以上、410nmの透過率が4%以上とな
るスペクトルを有することを特徴とするカラーフィルタ
ーである。 <2> 前記赤色画素に含まれる赤色顔料が、C.I.
PR254を含むことを特徴とする前記<1>に記載の
カラーフィルターである。 <3> 前記青色画素に含まれる青色色素の透過曲線
が、450nm〜470nmの範囲の透過率が50%以
上、かつ560nm〜620nmの透過率が1%以下と
なるスペクトルを有することを特徴とする前記<1>に
記載のカラーフィルターである。 <4> 前記緑色画素に含まれる緑色色素の透過曲線
が、550nmの透過率が70%以上で490nm〜5
65nmの範囲の透過率が60%以上、かつ400nm
〜450nmおよび630nm〜670nmの範囲の透
過率が4%以下となるスペクトルを有することを特徴と
する前記<1>に記載のカラーフィルターである。 <5> 前記緑色画素に含まれる黄色顔料が、C.I.
PY138であることを特徴とする前記<4>に記載の
カラーフィルターである。上記した目的の達成するため
の液晶表示装置は、 <6> 前記<1>乃至前記<5>のいずれかに記載の
カラーフィルターと、三波長蛍光管からなるバックライ
トとを備えたことを特徴とする液晶表示装置である。 <7> 前記三波長蛍光管が、F10光源より450n
m領域の相対光分布が大きい三波長光源からなることを
特徴とする前記<6>に記載の液晶表示装置である。 <8> カラーフィルターの上に設けられるITO透明
電極の膜厚が、2000Å〜3000Åの範囲にあるこ
とを特徴とする前記<6>または前記<7>に記載の液
晶表示装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について説明する。 [画素]本発明のカラーフィルターは、赤色画素、青色
画素及び緑色画素を有し、特に赤色画素の透過曲線が、
450nm〜570nmの範囲の透過率が2%以下、6
00nm〜700nmの範囲の透過率が70%以上、4
10nmの透過率が4%以上となるスペクトルを有す
る。このような赤色画素の透過曲線の場合、従来のカラ
ーフィルターの赤色画素の透過曲線に比較して600n
m〜700nmの範囲の透過率が高く、460nm〜5
70nmの範囲の透過率が低い。したがって、三波長蛍
光管をバックライトとする液晶表示装置の場合にも高透
過率を示し、かつ赤色の色純度が高くなり、高色再現性
が高い。このような赤色画素の透過曲線を示すために
は、赤色顔料の選定が有効であり、本発明においては、
赤色画素にC.I.PR254が含むことが望ましい。
【0008】また、青色画素の透過曲線が、450nm
〜470nmの範囲の透過率が50%以上、かつ560
nm〜620nmの透過率が1%以下となるスペクトル
を有することが望ましい。このような青色画素の透過曲
線の場合、従来のカラーフィルターの青色画素の透過曲
線に比較して450nm〜470nmの範囲の透過率が
高く、560nm〜620nmの範囲の透過率が低い。
したがって、三波長蛍光管をバックライトとする液晶表
示装置の場合にも高透過率が示し、かつ青色の色純度が
高くなり、高色再現性が高い。このような青色画素の透
過曲線を示すためには、青色顔料の選定が有効であり、
本発明においては、青色画素にC.I.PB15:6を
含有することが有効である。
【0009】次に緑色画素の透過曲線が、550nmの
透過率が70%以上で490nm〜565nmの範囲の
透過率が60%以上かつ400nm〜450nmおよび
630nm〜670nmの範囲の透過率が4%以下とな
るスペクトルを有することが望ましい。このような緑色
画素の透過曲線の場合、従来のカラーフィルターの赤色
画素の透過曲線に比較して550nm及び490〜56
5nmの範囲の透過率がほぼ同等ないしそれよりも高
く、400nm〜450nmおよび630nm〜670
nmの範囲の透過率が低い。したがって、三波長蛍光管
をバックライトとする液晶表示装置の場合にも高透過率
を示し、かつ緑色の色純度が高くなり、高色再現性が高
い。このような緑色画素の透過曲線を示すためには、緑
色画素に黄色色素C.I.PY138を含有することが
有効である。
【0010】上記した赤色画素、青色画素及び緑色画素
を前記の所定の範囲とするためには、色素の選定と共に
顔料濃度15%〜45%、膜厚1.6μm〜4μmとす
ることが望ましい。
【0011】[バックライト]本発明において、バック
ライトには三波長蛍光管がバックライトとして用いられ
るが、好ましくはF10光源より450nm領域の相対
光分布が大きい、すなわち青色領域の発光強度が大きい
三波長蛍光管をバックライトすることが望ましい。
【0012】[カラーフィルター]本発明の液晶表示装
置のカラーフィルターは、前記の顔料以外については、
公知のカラーフィルターと同様な構成を持ち、公知の製
法を利用して製造することができる。すなわち、所定の
画素(通常は、R、G、Bに対応する画素)に対する着
色顔料、そして、少なくとも光重合性化合物、光重合開
始剤、およびバインダーポリマーからなる感光性樹脂組
成物を用いて感光性着色樹脂膜を製造し、これを利用し
て公知の方法に従って、画素パターンによる露光と現像
を画素の数に準じた回数行なうことによりカラーフィル
タを製造することができる。
【0013】[光重合性化合物]カラーフィルタの製造
に用いる光重合性化合物は、エチレン性不飽和二重結合
を有し、光の照射によって付加重合するモノマーである
ことが好ましい。そのようなモノマーとしては、分子中
に少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基
を有し、沸点が常圧で100℃以上の化合物を挙げるこ
とができる。その例としては、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート及びフェノキシエチル(メ
タ)アクリレートなどの単官能アクリレートや単官能メ
タクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパンジアクリレート、ジトリメチロールプロパンテ
トラアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリ
レート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピ
ル)エーテル、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソ
シアヌレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)シア
ヌレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート;トリ
メチロールプロパンやグリセリン等の多官能アルコール
にエチレンオキシドにプロピレンオキシドを付加した後
(メタ)アクリレート化したもの等の多官能アクリレー
トや多官能メタクリレートを挙げることができる。
【0014】さらに特公昭48−41708号公報、特
公昭50−6034号公報及び特開昭51−37193
号公報に記載されているウレタンアクリレート類;特開
昭48−64183号公報、特公昭49−43191号
公報及び特公昭52−30490号公報に記載されてい
るポリエステルアクリレート類;エポキシ樹脂と(メ
タ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレー
ト類等の多官能アクリレー卜やメタクリレートを挙げる
ことができる。これらの中で、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジぺンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ジぺンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレートが好ましい。これらのモノマー
は、単独でも、二種類以上を混合して用いても良く、そ
の感光性分散液の全固形分に対する含有量は5〜50重
量%が一般的であり、10〜40重量%が好ましい。
【0015】[光重合開始剤]光重合開始剤としては、
米国特許第2367660号明細書に開示されているビ
シナルポリケタルドニル化合物、米国特許第24488
28号明細書に記載されているアシロインエーテル化合
物、米国特許第2722512号明細書に記載のα−炭
化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許
第3046127号明細書及び同第2951758号明
細書に記載の多核キノン化合物、米国特許第35493
67号明細書に記載のトリアリールイミダゾール二量体
とp−アミノケトンの組合せ、特公昭51−48516
号公報に記載のベンゾチアゾール化合物とトリハロメチ
ル−s−トリアジン化合物、米国特許第4239850
号明細書に記載されているトリハロメチル−s−トリア
ジン化合物、米国特許第4212976号明細書に記載
されているトリハロメチルオキサジアゾール化合物、9
−フェニルアクリジンや9−フェニルアクリジン誘導体
等を挙げることができる。その他、Ciba−Geig
y社製イルガキュア907、イルガキュア651等のベ
ンゾイル化合物、同社製ダロキュア2959等のアセト
フェノン化合物、BASF社製のルシリンTPO等のア
シルフォスフィン化合物、日本化薬社製DETX等のチ
オキサントン化合物等も好適に使用できる。また、異種
開始剤の併用や任意の増感剤との併用も可能である。特
に、トリハロメチル−s−トリアジン、トリハロメチル
オキサジアゾール及びトリアリールイミダゾール二量体
が好ましい。感光性樹脂組成物の全固形分に対する光重
合開始剤の含有量は、0.5〜20重量%が一般的であ
り、1〜15重量%が好ましい。
【0016】[バインダー]着色樹脂膜の形成に用いら
れるバインダに関しては特に制限はなく、通常の膜形成
性のポリマーを用いることができる。ただし、本発明で
バインダとして有利に用いられるのは、側鎖にカルボン
酸基やカルボン酸塩基などの極性基を有するポリマーで
ある。その例としては、特開昭59−44615号公
報、特公昭54−34327号公報、特公昭58−12
577号公報、特公昭54−25957号公報、特開昭
59−53836号公報、及び特開昭59−71048
号公報に記載されているようなメタクリル酸共重合体、
アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸
共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイ
ン酸共重合体等を挙げることができる。また側鎖にカル
ボン酸基を有するセルロース誘導体も挙げることができ
る。この他に水酸基を有するポリマーに環状酸無水物を
付加したものも好ましく使用することができる。特に、
米国特許第4139391号明細書に記載のベンジル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸の共重合体
やベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸
と他のモノマーとの多元共重合体を挙げることができ
る。これらの極性基を有するバインダポリマーは、単独
で用いてもよく、あるいは通常の膜形成性のポリマーと
併用する組成物の状態で使用してもよい。
【0017】[その他の成分]着色顔料を含む感光性樹
脂組成物は、上記成分の他に、更に熱重合防止剤を含む
ことが好ましい。熱重合防止剤の例としては、ハイドロ
キノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、
ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプ
トベンズイミダゾール、フェノチアジン等が挙げられ
る。
【0018】感光性樹脂組成物には必要に応じて公知の
添加剤、例えば可塑剤、界面活性剤、密着促進剤、紫外
線吸収剤、透明顔料、白色顔料、帯電防止剤、溶剤等を
添加することができる。また、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂等の熱重合成分を添加することができる。
【0019】感光性樹脂組成物は、上記の各固形成分を
溶剤に溶解させた塗布液として準備し、これを仮支持体
や基板等の表面に感光性樹脂組成物層を形成するために
利用する。
【0020】感光性樹脂組成物の調製に使用される溶剤
の例としては、メチルエチルケトン、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、シクロヘ
キサノール、乳酸エチル、乳酸メチル、カプロラクタム
等を挙げることができる。
【0021】本発明の感光性樹脂組成物は、公知の方法
で基板あるいは仮支持体の表面に塗布乾燥して、感光性
シート(感光性着色樹脂膜あるいは感光性着色樹脂層)
とすることができる。すなわち、感光性シートは、基板
の上に形成した状態の感光性層としても、あるいは感光
性層を一旦剥離して独立のシートとして用いることもで
きる。
【0022】感光性樹脂組成物の塗布は、例えば、スピ
ナ、ホワイラ、ローラーコータ、カーテンコータ、ナイ
フコータ、ワイヤーバーコータ、エクストルーダ等の塗
布機を用いて行なう。そして、形成された塗布層は、そ
の後乾燥することにより感光性層もしくは感光性シート
を得ることができる。
【0023】感光性シートは、前記組成物の塗布液を塗
布し、乾燥させることにより形成できる。本発明の感光
性シートは特に、柔軟な材料からなるシート状の仮支持
体上に感光性樹脂組成物層を設けた感光性転写材料(感
光性転写シート)の形態で用いることが好ましい。
【0024】[感光性転写材料]感光性転写材料として
は、その感光性樹脂材料として上記の感光性樹脂組成物
を用いること以外は、公知の感光性転写材料と基本的に
は同一の構成を有するように構成することができる。公
知の感光性転写材料の構成の例は、特開平5−1733
20号公報に記載がある。感光性転写材料の最も単純な
構成は、柔軟なプラスチックフィルムなどからなる支持
体シートの上に、感光性樹脂組成物からなる薄層が形成
された構成であるが、支持体シートと感光性樹脂組成物
層との間に、それらの間の剥離を容易にする層、感光性
樹脂組成物層のクッションとなる層などのような下塗層
や中間層を任意に設けることができる。好ましい構成の
例としては、支持体シートの上に、アルカリ可溶な熱可
塑性樹脂層、中間層、そして感光性樹脂組成物層が形成
された構成を挙げることができる。なお、感光性層(感
光性樹脂組成物層)の上には、任意に保護フィルムが積
層される。
【0025】[カラーフィルターの製造方法]次に本発
明のカラーフィルタの製造方法について説明する。本発
明のカラーフィルタは、R、G、Bの各画素毎に、下記
の各工程を順次行なうことにより製造することができ
る。 (1)基板上に、上記シート状に形成された光重合性化
合物、光重合開始剤そしてバインダを含む樹脂組成物中
に顔料が分散されてなる感光性シートを接合して着色感
光性層を設ける工程; (2)上記着色感光性層をパターン状に露光させる工
程; (3)露光させた着色感光性層を現像して、着色感光性
層の露光部分から構成されるパターン状着色硬化層を得
る工程;および (4)上記パターン状着色硬化層を加熱することによ
り、焼成して更に硬化させる行程。
【0026】上記の工程(1)は、基板の表面に直接感
光性分散液を塗布し、乾燥させることにより行なっても
よいが、一旦、別に用意した仮支持体(柔軟なプラスチ
ック材料製のシート)上に着色感光性層を形成させて感
光性シートとし、この感光性シートの感光は層を基板表
面に転写させる方法を利用して行なうことが好ましい。
【0027】上記の着色感光性層に対しては、次いでフ
ォトマスクなどを用いる像様露光によりパターン状に露
光させる工程、すなわち工程(2)が施され、次に、現
像液を用いて光照射を受けなかった部分を溶解除去する
現像工程、すなわち工程(3)が行なわれる。このよう
にして、基板の上に着色感光性層の露光部分に対応する
パターン状着色硬化層を得ることができる。
【0028】上記の工程(1)乃至(3)は、感光性転
写材料を用いる画像形成方法において、一般的に用いら
れる方法であり、たとえば、特開平5−173320号
公報に記載されている。代表的な画像形成方法として
は、感光性転写材料の感光性樹脂組成物層を液晶表示素
子に設置する透明基板の表面に重ね、支持体シートを剥
がし取ったのち、その被転写材料上の感光性樹脂組成物
層にフォトマスクを介してパターン状の露光を行なう工
程、露光後に感光性樹脂層を加熱する工程、現像処理し
て未露光部分を溶解除去する工程などを組み合わせた方
法を利用することができる。
【0029】[TFTアクティブマトリックス基板]本
発明は、TFTアクティブマトリックス基板等の基板上
にカラーフィルターを形成する方法にも用いることがで
きる。TFTアクティブマトリックス基板は、通常のも
のが制限なく使用することができる。たとえばアクティ
ブマトリクス基板(アレイ基板)に、ゲート信号線と付
加容量電極を形成し、この上にゲート絶縁膜を形成した
後、半導体層及びチャネル保護層を形成し、さらにTF
Tのソース及びドレインとなるn+Si層を形成し、次
に金属層及びITO膜をスパッタ法によって形成し、こ
れらをパターニングすることにより、ドレイン信号線及
びソース信号線を形成するなどによって作製することが
できる。
【0030】本発明のカラーフィルターの形成方法にお
いて、上記着色層形成後に、上層としてさらにオーバー
コート層および/またはITO層、および/または配向
膜、および/またはスペーサーなど、液晶セルを構成す
る構成要素を形成することができる。この場合、ITO
膜(ITO透明電極)は、2000Å〜3000Åの範
囲にあることが望ましい。このITO膜(ITO透明電
極)の厚みであると、干渉光の発生を未然に防止するこ
とができる。
【0031】<一体型フィルムを用いるTFTアクティ
ブマトリックス基板への着色層の形成>前記の一体型フ
ィルムを用いてTFTアクティブマトリックス基板に着
色層を形成するには、前述のごときアクティブマトリッ
クス基板に、特定の色(たとえば赤)に着色された一体
型フィルムの保護フィルムを剥がしてこれをラミネート
法により貼り合わせ、赤色を表示する画素からコンタク
トホールおよびTFTを除いた部分のみ露光し(ネガ型
感光性樹脂材料を用いる場合)、現像して、赤色画素を
覆う着色層を形成し、その後ポスト露光、ベーク等の処
理を行う。次いで、緑色、青色および黒色の一体型フィ
ルムを用いて、同様に順次画素を覆う着色層を形成す
る。ただし黒色の場合、各色のフィルム片が配置されて
おらず、かつ下方に金属膜が配置されていない部分(コ
ンタクトホール以外)への露光は、アクティブマトリッ
クス基板の裏側から実施した。これにより黒色の位置精
度が増し、欠陥部の修復も行うことができる。また、各
色のフィルム片が配置されておらず、かつ下方に金属膜
が配置されていない部分にも黒色の着色層を配置する
と、凹凸を緩和して液晶分子の配列の乱れを抑制するこ
とができる。前記ポストベーク処理は不純物の溶出を防
止する他、下地との密着性を増すために行う。この処理
による顔料の退色やa−Siに対する影響はない。
【0032】こうして着色層を形成したアクティブマト
リックス基板を検査し、洗浄および再度のベーク処理を
施す。その後、UVアッシャー処理し、ITO膜をスパ
ッタ法により形成し、このITO膜をパターニングして
なる画素電極を形成し、この画素電極をコンタクトホー
ルを介してドレイン信号線に接続する。
【0033】
【実施例】(実施例1) [感光性転写材料の製造]仮支持体である厚さ75μの
ポリエチレンテレフタレートベースフィルム上に、下記
の熱可塑性樹脂用塗布液(1)をスピンコータにて塗布
し、120℃のオーブンにて5分間乾燥し、ベースフィ
ルム上に膜厚15μの熱可塑性樹脂層を得た。 (熱可塑性樹脂層用塗布液(1)処方) ベンジルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ メチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(共重合比 4.5/11.7/55/28.8 重量平均分子量80000) 4.5重量部 スチレン/アクリル酸共重合体 (共重合組成比60/40 重量平均分子量8000) 15重量部 2,2−ビス[4−(メタクリロキシポリエトキシ)フェニルプロパン] 7重量部 F−176PF(大日本インキ(株)製、フッ素系界面活性剤)1.5重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 28重量部 メチルエチルケトン 27重量部 次に該熱可塑性樹脂層上に、下記の中間層用塗布液
(2)をスピンコーターにて塗布し、100℃のオーブ
ンにて2分間乾燥して、熱可塑性樹脂層上に膜厚1.6
μの中間層を得た。
【0034】 (中間層用塗布液(2)処方) ポリビニルアルコール(PVA205 クラレ(株)製) 13重量部 ポリビニルピロリドン(PVP−K30 五協産業(株)製) 6重量部 メタノール 173重量部 イオン交換水 211重量部 次いで下記の感光性樹脂層用塗布液(3)をスピンンコ
ーターにて塗布し、100℃のオーブンにて2分間乾燥
して感光層樹脂膜を作製した。カバーフィルムとして1
2μ厚のポリプロピレンフィルムを感光層樹脂膜上に室
温でラミネートし、ベースフィルム上に熱可塑性樹脂
層、中間層、感光性樹脂層がこの順に積層された赤色画
素用、緑色画素用、青色画素用および黒色画素用の感光
性転写シートをそれぞれ得た。
【0035】 (感光層用塗布液(3)処方) 赤色レジスト塗布液: RT−107(C.I.PR254分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 42.04重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 10.54重量部 シクロヘキサノン 0.73重量部 メチルエチルケトン 31.91重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.11重量部 フェノチアジン 0.0015重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.43重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5.11重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.43重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 1.92重量部 2,4,6−トリス[2,4ビス(メトキシカルボニルオキシ) フェニル]−1,3,5−トリアジン 0.48重量部
【0036】 緑色レジスト塗布液: GT−2(C.I.PG36分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 26.52重量部 YT−123(C.I.PY138分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 12.57重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 7.43重量部 メチルエチルケトン 45.09重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.17重量部 フェノチアジン 0.0063重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.02重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 4.73重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.34重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 0.72重量部
【0037】 青色レジスト塗布液: 7075M(C.I.PB15:6分散液 御国色素(株)製) 26.52重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 2.92重量部 メチルエチルケトン 34.29重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.13重量部 フェノチアジン 0.02重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.05重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.29重量部
【0038】 黒色レジスト塗布液 CFP−FF−775B(C.I.PB15:6分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 6.37重量部 CFP−FF−293Y(C.I.PY139分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 4.78重量部 CFP−FF−802V(C.I.PV23分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 5.90重量部 CFP−FF−949K(カーボンブラック分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 16.88重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 27.17重量部 メチルエチルケトン 74.00重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.14重量部 ヒドロキノンモノメチルエーテル 0.0032重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 6.89重量部 ビス〔4−〔N−〔4−(4,6−ビストリクロロメチル −s−トリアジン−2−イル)フェニル〕 カルバモイル〕フェニル〕セバケート 0.193重量部
【0039】ガラス基板をシランカップリング剤溶液
(KBM−603 1%希釈液)に3分間浸漬し、10
秒水洗いし、エアガンで水切り後、110℃のオーブン
で5分間乾燥して、シランカップリング処理ガラス基板
を得た。赤色画素用感光性転写シートからカバーフィル
ムを除去し、該シランカップリング処理ガラス基板と、
該感光性転写シートの感光性樹脂層が接するように重ね
合わせ、ラミネータ(大成ラミネータ(株)製のファー
ストラミネーター8B−550−80)を用いて、2k
g/m2の加圧、130℃のローラ温度、0.2m/m
inの送り条件で貼り合わせた。続いてポリエチレンテ
レフタレートの仮支持体を、熱可塑性樹脂層との界面で
剥離し、仮支持体を除去した。アライナーMAP−12
00L(大日本スクリーン(株)製)を用い、赤色画素
用フォトマスクを介して、超高圧水銀灯(500W/c
m)にて、感光性樹脂層に60cmの距離から3秒間露
光を行った(照射エネルギー;20mJ/cm 2)。次
いで所定の処理液(T−PD2:富士写真フイルム
(株)製 の10倍希釈液)を用いて、熱可塑性樹脂層
および中間層を除去した。その後、所定の処理液(T−
CD1:富士写真フイルム(株)製 の5倍希釈液)に
て感光性樹脂層を現像して未露光部分を除去し、更に所
定の処理液(T−SD1:富士写真フイルム(株)製
の10倍希釈液)にてブラシをかけながら現像残膜を除
去し、ガラス基板上に赤色画素パターンを得た。更に画
素パターンの硬化を進めるため、アライナーにて基板の
表裏から基板全面を500mJでポスト露光し、220
℃のオーブンで20分間焼成した。
【0040】続いて、緑色画素用感光性転写シートから
カバーフィルムを除去し、該赤色画素パターン付きガラ
ス基板の画素パターンが設けられた面と、該緑色画素用
感光性転写シートの感光性樹脂層が接するように重ね合
わせ、赤色画素用感光層転写シートを用いた場合と同様
に、ラミネータを用いて貼り合わせた。続いてポリエチ
レンテレフタレートの仮支持体を、感光性樹脂層との界
面で剥離し、仮支持体を除去した。次にアライナーに
て、緑色色画素用フォトマスクを介して位置合わせを行
い、超高圧水銀灯(500W/cm)にて、感光性樹脂
層に60cmの距離から3秒間露光を行った(照射エネ
ルギー;20mJ/cm2)。次いで所定の処理液(T
−PD2:富士写真フイルム(株)製)を用いて、熱可
塑性樹脂層および中間層を除去した。その後、所定の処
理液(T−CD1:富士写真フイルム(株)製の5倍希
釈液)にて感光性樹脂層を現像して未露光部分を除去
し、更に所定の処理液(T−SD1:富士写真フイルム
(株)製 の10倍希釈液)にてブラシをかけながら現
像残膜を除去し、赤色画素パターン付きガラス基板上に
緑色画素パターンを得た。更に画素パターンの硬化を進
めるため、アライナーにて基板の表裏から基板全面を5
00mJでポスト露光し、220℃のオーブンで20分
間焼成した。
【0041】次いで青色画素用感光性転写シートを用
い、同様に赤色および緑色画素パターン付きガラス基板
上に青色感光性転写シートを貼り合わせ、仮支持体除
去、パターン露光、熱可塑性樹脂層および中間層除去、
現像、残膜処理を行い、更にポスト露光を行い、220
℃のオーブンにて20分焼成して、赤色画素、緑色画素
および青色画素パターンが設けられたカラーフィルター
基板を得た。更に黒色画素用感光性転写シートを用い、
同様に赤色、緑色および青色画素パターン付きガラス基
板上に黒色感光性転写シートを貼り合わせ、仮支持体除
去し、ガラス基板側から70mJ露光し、熱可塑性樹脂
層および中間層除去、現像処理を行い、220℃のオー
ブンにて2時間焼成して、赤色画素、緑色画素、青色画
素パターンおよびブラックマトリクスが設けられたカラ
ーフィルター基板を得た。得られたカラーフィルター
は、色の濁りなく、平坦性も優れたものであった。
【0042】(比較例1)感光樹脂層塗布液(3)を下
記の感光層樹脂用塗布液(4)とした他は、実施例1と
同様にしてカラーフィルターを作製した。 (下記の感光層樹脂用塗布液(4)) 赤色レジスト塗布液 CFP−FF−449R(C.I.PR177分散液 東洋インキ(株)製) 12.93重量部 RT−2−2(C.I.PR224分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 9.38重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 18.83重量部 シクロヘキサノン 17.50重量部 メチルエチルケトン 35.00重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.68重量部 フェノチアジン 0.009重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.94重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.14重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.16重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 1.10重量部 2,4,6−トリス[2,4ビス(メトキシカルボニルオキシ) フェニル]−1,3,5−トリアジン 0.28重量部
【0043】 緑色レジスト塗布液: GT−2(C.I.PG36分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 19.92重量部 YT−20(C.I.PY185分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 6.10重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 7.43重量部 メチルエチルケトン 45.09重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.17重量部 フェノチアジン 0.0063重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.02重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 4.73重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.34重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 0.72重量部
【0044】青色レジスト塗布液、黒色レジスト塗布液
は実施例と同じ。
【0045】得られたカラーフィルターは、色の濁りな
く、平坦性も優れたものであった。得られたカラーフィ
ルターの各画素の透過スペクトルと色度をOSP−SP
100(オリンパス製)にて測定した。光源は一般的な
三波長光源F10を用いた。測定結果を表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】実施例1のカラーフィルターは比較例1の
カラーフィルターに比べ、透過率の高いカラーフィルタ
を得ることができたことで、明るい表示の色再現域の広
いTV、モニター用カラーLCDを実現することができ
た。
【0048】(実施例2)下記の感光性樹脂層塗布液
(5)を用いた他は、実施例1と同様にしてカラーフィ
ルターを作製した。但し青色感光層の塗布の際、実施例
1よりも感光層膜厚が薄くなるようにした。
【0049】 感光性樹脂層塗布液(5) 赤色レジスト塗布液: RT−107(C.I.PR254分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 48.33重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 10.54重量部 シクロヘキサノン 0.73重量部 メチルエチルケトン 31.91重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.11重量部 フェノチアジン 0.0015重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.43重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 5.11重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.43重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 1.92重量部 2,4,6−トリス[2,4ビス(メトキシカルボニルオキシ) フェニル]−1,3,5−トリアジン 0.48重量部
【0050】 緑色レジスト塗布液: GT−2(C.I.PG36分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 26.52重量部 YT−123(C.I.PY138分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 14.98重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 7.43重量部 メチルエチルケトン 45.09重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.17重量部 フェノチアジン 0.0063重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.02重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 4.73重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.34重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 0.72重量部
【0051】 青色レジスト塗布液: 7075M(C.I.PB15:6分散液 御国色素(株)製) 50.82重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 1.45重量部 メチルエチルケトン 43.91重量部 メガファックF−176(大日本インキ(株)製) 0.11重量部 フェノチアジン 0.015重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.44重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.25重量部
【0052】黒色レジスト塗布液:実施例1と同じ。
【0053】(比較例2)下記の感光性樹脂層塗布液
(6)を用いた他は、実施例1と同様にしてカラーフィ
ルターを作製した。 (感光性樹脂層塗布液(6)) 赤色レジスト塗布液 CFP−FF−449R(C.I.PR177分散液 東洋インキ(株)製) 13.33重量部 RT−2−2(C.I.PR224分散液 富士フイルムオーリン(株)製) 9.67重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 18.83重量部 シクロヘキサノン 17.50重量部 メチルエチルケトン 35.00重量部 メガファックF−176(大日本インキ) 0.68重量部 フェノチアジン 0.009重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.94重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.14重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.16重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 1.10重量部 2,4,6−トリス[2,4ビス(メトキシカルボニルオキシ) フェニル]−1,3,5−トリアジン 0.28重量部
【0054】 緑色レジスト塗布液: GT−2(C.I.PG36分散液 富士フイルムオーリン) 21.98重量部 YT−20(C.I.PY185分散液 富士フイルムオーリン) 8.10重量部 MMPG−AC(プロピレングリコール モノメチルエーテルアセテート) 7.43重量部 メチルエチルケトン 45.09重量部 メガファックF−176(大日本インキ) 0.17重量部 フェノチアジン 0.0063重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (共重合比=72/28、分子量30000) 0.02重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 4.73重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) −1,3,4−オキサジアゾール 0.34重量部 7−{[−4(ジエチルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル ピペリジノ)−s−トリアジニル(2)]−アミノ} −3−フェニルクマリン 0.72重量部
【0055】青色レジスト塗布液、黒色レジスト塗布液
は実施例と同じ。
【0056】実施例2及び比較例2で得られた各カラー
フィルターの各画素の透過スペクトルと色度をOSP−
SP100(オリンパス製)にて測定した。光源は表2
に示されるような相対光分布を持つ三波長蛍光灯Xを用
いた。
【0057】
【表2】
【0058】測定結果を表3に示した。
【0059】
【表3】
【0060】実施例2では、F10光源より450nm
領域の相対光強度が高いような光源Xを用いることで、
より高透過率のカラーフィルタが得られ、これにより高
色再現性高透過率のカラーLCDが得られた。また、F
10光源より450nm領域の相対光強度が高いような
光源を用いることで、B成分の表示がより強調されるた
め、Bの濃度(膜厚)を小さくしてもEBUやHDTV
規格のB色が得られ、より好ましい。
【0061】なお、実施例1及び比較例1のカラーフィ
ルターについて赤色画素、青色画素、緑色画素のそれぞ
れの波長における透過率を表4(赤色画素)、表5(青
色画素)及び表6(緑色画素)に示す。各表において、
Cは本発明における透過率の臨界値をそれぞれ示す。
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】また、それぞれの透過曲線を図1(赤色画
素)、図2(青色画素)及び図3(緑色画素)に示す。
図1〜図3において、実線は、実施例1のカラーフィル
ターの透過曲線、破線は比較例1のカラーフィルターの
透過曲線をそれぞれ示す。
【0066】図1は、赤色画素の透過曲線が、450n
m〜570nmの範囲の透過率が2%以下、600nm
〜700nmの範囲の透過率が70%以上、410nm
の透過率が4%以上となるスペクトルを有することを示
している。
【0067】図2は青色画素の透過曲線が、450nm
〜470nmの範囲の透過率が50%以上、かつ560
nm〜620nmの透過率が1%以下となるスペクトル
を有することを示している。
【0068】図3は、緑色画素の透過曲線が、550n
mの透過率が70%以上で490nm〜565nmの範
囲の透過率が60%以上かつ400nm〜450nmお
よび630nm〜670nmの範囲の透過率が4%以下
となるスペクトルを有することを示している。
【0069】
【発明の効果】以上の通り、本発明は透過率の高いカラ
ーフィルタを得ることができることによって、明るい表
示の色再現域の広いTV、モニター用カラーLCD等に
好適な液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラーフィルターの赤色画素の透過
曲線を示すグラフである。
【図2】 本発明のカラーフィルターの青色画素の透過
曲線を示すグラフである。
【図3】 本発明のカラーフィルターの緑色画素の透過
曲線を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三波長蛍光管をバックライトとする液晶
    ディスプレイに用いられ、赤色画素、青色画素及び緑色
    画素を有するカラーフィルタであって、該カラーフィル
    タの赤色画素の透過曲線が、450nm〜570nmの
    範囲の透過率が2%以下、600nm〜700nmの範
    囲の透過率が70%以上、410nmの透過率が4%以
    上となるスペクトルを有することを特徴とするカラーフ
    ィルター。
  2. 【請求項2】 前記赤色画素に含まれる赤色顔料が、
    C.I.PR254を含むことを特徴とする請求項1に
    記載のカラーフィルター。
  3. 【請求項3】 前記青色画素の透過曲線が、450nm
    〜470nmの範囲の透過率が50%以上、かつ560
    nm〜620nmの透過率が1%以下となるスペクトル
    を有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィ
    ルター。
  4. 【請求項4】 前記緑色画素の透過曲線が、550nm
    の透過率が70%以上で490nm〜565nmの範囲
    の透過率が60%以上、かつ400nm〜450nmお
    よび630nm〜670nmの範囲の透過率が4%以下
    となるスペクトルを有することを特徴とする請求項1に
    記載のカラーフィルター。
  5. 【請求項5】 前記緑色画素に含まれる黄色顔料が、
    C.I.PY138であることを特徴とする請求項4に
    記載のカラーフィルター。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のカラーフィルターと、三波長蛍光管からなるバックラ
    イトとを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記三波長蛍光管が、F10光源より4
    50nm領域の相対光分布が大きい三波長光源からなる
    ことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 カラーフィルターの上に設けられるIT
    O透明電極の膜厚が、2000Å〜3000Åの範囲に
    あることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の
    液晶表示装置。
JP2000084931A 2000-03-24 2000-03-24 カラーフィルター及び液晶表示装置 Pending JP2001272523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084931A JP2001272523A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 カラーフィルター及び液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084931A JP2001272523A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 カラーフィルター及び液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001272523A true JP2001272523A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18601336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084931A Pending JP2001272523A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 カラーフィルター及び液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001272523A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214795A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Toshiba Corp 液晶表示装置の製造方法
JP2003207770A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置用カラーフィルタ及びそれを用いた液晶表示装置
JP2007093786A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd 緑色カラーフィルタ修正用着色組成物および当該組成物を用いて修正されたカラーフィルタ
CN100421009C (zh) * 2005-05-17 2008-09-24 索尼株式会社 液晶显示器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214795A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Toshiba Corp 液晶表示装置の製造方法
JP4535624B2 (ja) * 2001-01-17 2010-09-01 東芝モバイルディスプレイ株式会社 液晶表示装置の製造方法
JP2003207770A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置用カラーフィルタ及びそれを用いた液晶表示装置
CN100421009C (zh) * 2005-05-17 2008-09-24 索尼株式会社 液晶显示器
JP2007093786A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd 緑色カラーフィルタ修正用着色組成物および当該組成物を用いて修正されたカラーフィルタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008122478A (ja) 緑色感光性樹脂組成物、感光性転写材料、カラーフィルタ基板及び表示装置
US20090009694A1 (en) Color Filter, Process For Manufacturing Color Filter, And Liquid Crystal Display Device
JPH07271020A (ja) ブラックマトリックス形成用感光性組成物、カラーフィルター基板及びそれを用いた液晶表示装置
JPH05119213A (ja) カラーフイルタ及びその製造方法
JP3921360B2 (ja) 半透過反射型液晶表示装置用のカラーフィルター硬化性組成物、カラーフィルター及び液晶表示装置
JPH0728236A (ja) 遮光性感光性樹脂組成物および遮光性画像の形成方法
JP2003084117A (ja) 多色画素シートの製造方法及びカラーフィルター
JP3195480B2 (ja) 遮光性感光性樹脂組成物、遮光性感光性転写材料及び遮光膜の形成方法
JP2004347831A (ja) カラーフィルター
JP2001255520A (ja) カラー液晶表示素子
JP3665688B2 (ja) 多色画像シートの製造方法
US7710517B2 (en) Liquid crystal display
JP2001272523A (ja) カラーフィルター及び液晶表示装置
JP2004279765A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルター、および液晶表示装置
JP2006208796A (ja) 着色感光性樹脂組成物、着色感光性樹脂膜、感光性樹脂転写材料、遮光膜及びその形成方法、感光性樹脂層の形成方法、カラーフィルター、並びに画像表示装置
JP4234844B2 (ja) カラーフィルター及びその製造方法
JP2008065150A (ja) カラーフィルタ、表示装置用部材およびその製造方法
JP4106420B2 (ja) 半透過反射型液晶表示装置
JP4837396B2 (ja) 多層材料、及び樹脂パターンの形成方法
JPH11248931A (ja) 反射型液晶ディスプレイ用カラーフィルタ
JP2001228472A (ja) 液晶表示装置
JP2003149431A (ja) カラーフィルター
JPH10221518A (ja) カラーフィルタ
JP2004361447A (ja) Ipsモード液晶表示装置用カラーフィルター及びそれを用いたipsモード液晶表示装置
JP4741295B2 (ja) 着色感光性樹脂組成物、着色感光性樹脂組成物の塗布膜、感光性樹脂転写材料、感光性樹脂層の形成方法、カラーフィルター、カラーフィルターの製造方法、及び液晶表示装置。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050831

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317