JPH11248931A - 反射型液晶ディスプレイ用カラーフィルタ - Google Patents

反射型液晶ディスプレイ用カラーフィルタ

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JPH11248931A
JPH11248931A JP6429698A JP6429698A JPH11248931A JP H11248931 A JPH11248931 A JP H11248931A JP 6429698 A JP6429698 A JP 6429698A JP 6429698 A JP6429698 A JP 6429698A JP H11248931 A JPH11248931 A JP H11248931A
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JP
Japan
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color filter
liquid crystal
crystal display
red
color
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JP6429698A
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English (en)
Inventor
Koji Inoue
浩治 井上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタ
の製造に適した、高い光透過率と優れた色再現性とを持
つ色純度の高い赤色顔料を見出し、この赤色画素を利用
して、赤色画素の光透過率と色再現性とにおいて優れた
作用を示すカラーフィルタを提供すること。 【解決手段】 反射型液晶ディスプレイに用いられるカ
ラーフィルタであって、そのカラーフィルタの赤色画素
に含まれる赤色顔料の透過曲線が、400nm〜700
nmの可視光波長領域において、420〜450nmの
波長領域で50%以上の透過率、そして600〜650
nmの波長領域で90%以上の透過率を示し、さらに透
過率が最も低い波長λmax が460nm〜570nmの
波長領域にあり、かつλmax における透過率が35%以
下であるカラーフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶ディス
プレイに用いられるカラーフィルタに関し、特に反射型
液晶ディスプレイのカラーフィルタの赤色画素の形成に
用いられる赤色顔料の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ディスプレイとしては、
透過型のものが広く普及している。これは液晶パネル後
面に設けたバックライトを利用するものであり、そのバ
ックライトからの光と、液晶パネルの液晶セルに所定の
パターンの電界をかけることにより生成する「オン(光
透過)」と「オフ(光不透過)」状態とを組み合わせて
透過画像を表示するものである。近年では、カラーディ
スプレイの需要も増大している。これは、液晶ディスプ
レイにカラーフィルタを組み合わせることによって、フ
ルカラー画像を、R(赤色)、G(緑色)、そしてB
(青色)の三原色の組み合わせとして表示する原理を利
用している。
【0003】透過型液晶ディスプレイ用のカラーフィル
タについては、既に様々な研究がなされている。例えば
特開平7−258592号公報には、カラーフィルタ用
の各種のインキ組成物について記載がある。
【0004】しかし透過型液晶ディスプレイは、バック
ライトを用いるために消費電力が大きく、またディスプ
レイの厚みも増大するため、携帯用として好ましくない
面が多い。このため、最近ではバックライトを必要とし
ない反射型液晶ディスプレイの開発が進められている。
【0005】反射型液晶ディスプレイは、光源として周
囲光を利用し、液晶パネルの前面から入射させた光を液
晶パネルの後面の反射面で反射させ、その反射光を再度
液晶パネルを透過させて前面から出させる原理を利用す
るものである。このため、反射型液晶ディスプレイは、
消費電力が少なく、また軽量で薄い携帯用に適した液晶
ディスプレイとすることができる。
【0006】反射型液晶ディスプレイ用のカラーフィル
タについての研究もなされている。例えば、特開平9−
311215号公報には、基板上に三層の着色層を多層
に形成し、レーザー光により上層を削除し、下層の着色
層を露出させて着色画素とした反射型用カラーフィルタ
が開示されている。また、特開平9−15418号公報
には、各画素の境界部分にブラックマトリックスを形成
した反射型カラーフィルタが開示されている。しかし、
反射型液晶ディスプレイに有利なカラーフィルタに含ま
れる顔料については触れられていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の研究による
と、従来において透過型液晶ディスプレイ用に提案され
てカラーフィルタ形成用の着色顔料の全てが、必ずしも
反射型液晶ディスイプレイのカラーフィルタ形成用に適
しているとは云えないことが判明した。これは、透過型
液晶ディスプレイでは、バックライトから発射された光
がカラーフィルタを一回のみ透過して、人間の目に入射
されるのに対して、反射型液晶ディスプレイでは、周囲
光は一旦カラーフィルタを透過して、その裏側の反射板
で反射されたのち、再度カラーフィルタを透過して人間
の目に入るようなシステムになっているためである。従
って、透過型液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタ
と同一のカラーフィルタを反射型液晶ディスプレイに装
着すると、目に入射する光量が絶対的に不足することに
なる。勿論、この光量不足は、カラーフィルタの色濃度
を低くする、すなわちカラーフィルタの各画素の着色顔
料の濃度を低下させる方法を利用することによって解消
させることはできる。しかし、カラーフィルタの色濃度
の低下は、カラーフィルタの色相の変化をもたらし、こ
のためカラー画像の色再現性が低下する結果となる。そ
して、本発明者の研究によると、特に、その色再現性の
低下は赤色画素について現われやすいことが判明した。
【0008】従って、本発明の目的は、反射型液晶ディ
スプレイ用のカラーフィルタの製造に適した、高い光透
過率と優れた色再現性とを持つ色純度の高い赤色顔料を
見出し、この赤色画素を利用して、赤色画素の光透過率
と色再現性とにおいて優れた作用を示すカラーフィルタ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、反射型液晶デ
ィスプレイに用いられるカラーフィルタであって、該カ
ラーフィルタの赤色画素に含まれる赤色顔料の透過曲線
が、400nm〜700nmの可視光波長領域におい
て、420〜450nmの波長領域で50%以上の透過
率、そして600〜650nmの波長領域で90%以上
の透過率を示し、さらに透過率が最も低い波長λmax
460nm〜570nmの波長領域にあり、かつλmax
における透過率が35%以下であることを特徴とするカ
ラーフィルタにある。
【0010】本発明のカラーフィルタの赤色画素の形成
に用いられる赤色顔料は、C.I.PR209、PR2
54、もしくはPR48:1として市販されている赤色
顔料のいずれかであることが望ましい。これらの赤色顔
料はそれぞれ単独でも、あるいは組み合わせても用いる
ことができる。好ましい赤色顔料は、波長510nmに
おいて30%以下の透過率を示すものであり、具体的に
云えば、PR209である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタについて
説明する。
【0012】本発明の反射型液晶ディスプレイ用のカラ
ーフィルタには、赤色顔料として、前記の透過曲線を示
す顔料を選んで使用する。そのような赤色顔料として
は、それぞれC.I.PR209、PR254、および
PR48:1として市販されている赤色顔料が好まし
い。これらの赤色顔料の400nm〜700nmの可視
光波長領域における透過曲線を図1に示す。なお、併せ
て、反射型液晶ディスプレイ用のカラーフィルタの赤色
顔料として好ましい赤色顔料の理論的な透過曲線を示
す。さらに、透過型液晶ディスプレイ用のカラーフィル
タの赤色顔料として好ましいもののひとつとして知られ
ているPR177の透過曲線も示す。
【0013】本発明の反射型液晶ディスプレイ用のカラ
ーフィルタは、赤色画素の赤色顔料として、特定の透過
曲線を示すものを用いる点以外については、公知のカラ
ーフィルタと同様な構成を持ち、公知の製法を利用して
製造することができる。すなわち、所定の画素(通常
は、R、G、Bに対応する画素)に対応する着色顔料、
そして、少なくとも光重合性化合物、光重合開始剤そし
てバインダーポリマからなる感光性樹脂組成物を用いて
感光性着色樹脂膜を製造し、これを利用して公知の方法
に従って、画素パターンによる露光と現像を画素の数に
準じた回数行なうことによりカラーフィルタを製造する
ことができる。
【0014】カラーフィルタの製造に光重合性化合物
は、エチレン性不飽和二重結合を有し、光の照射によっ
て付加重合するモノマーであることが好ましい。そのよ
うなモノマーとしては、分子中に少なくとも1個の付加
重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が常圧で1
00℃以上の化合物を挙げることができる。その例とし
ては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの単
官能アクリレートや単官能メタクリレート;ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエ
タントリアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ
(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリ
(アクリロイルオキシエチル)シアヌレート、グリセリ
ントリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパン
やグリセリン等の多官能アルコールにエチレンオキシド
にプロピレンオキシドを付加した後(メタ)アクリレー
ト化したもの等の多官能アクリレートや多官能メタクリ
レートを挙げることができる。さらに特公昭48−41
708号公報、特公昭50−6034号公報及び特開昭
51−37193号公報に記載されているウレタンアク
リレート類;特開昭48−64183号公報、特公昭4
9−43191号公報及び特公昭52−30490号公
報に記載されているポリエステルアクリレート類;エポ
キシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物であるエポ
キシアクリレート類等の多官能アクリレートやメタクリ
レートを挙げることができる。これらの中で、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ(メタ)アクリレートが好ましい。こ
れらのモノマーは、単独でも、二種類以上を混合して用
いても良く、その感光性分散液の全固形分に対する含有
量は5〜50重量%が一般的であり、10〜40重量%
が好ましい。
【0015】光重合開始剤としては、米国特許第236
7660号明細書に開示されているビシナルポリケタル
ドニル化合物、米国特許第2448828号明細書に記
載されているアシロインエーテル化合物、米国特許第2
722512号明細書に記載のα−炭化水素で置換され
た芳香族アシロイン化合物、米国特許第3046127
号明細書及び同第2951758号明細書に記載の多核
キノン化合物、米国特許第3549367号明細書に記
載のトリアリールイミダゾール二量体とp−アミノケト
ンの組合せ、特公昭51−48516号公報に記載のベ
ンゾチアゾール化合物とトリハロメチル−s−トリアジ
ン化合物、米国特許第4239850号明細書に記載さ
れているトリハロメチル−s−トリアジン化合物、米国
特許第4212976号明細書に記載されているトリハ
ロメチルオキサジアゾール化合物等を挙げることができ
る。特に、トリハロメチル−s−トリアジン、トリハロ
メチルオキサジアゾール及びトリアリールイミダゾール
二量体が好ましい。感光性樹脂組成物の全固形分に対す
る光重合開始剤の含有量は、0.5〜20重量%が一般
的であり、1〜15重量%が好ましい。
【0016】着色樹脂膜の形成に用いられるバインダに
関しては特に制限はなく、通常の膜形成性のポリマーを
用いることができる。ただし、本発明でバインダとして
有利に用いられるのは、側鎖にカルボン酸基やカルボン
酸塩基などの極性基を有するポリマーである。その例と
しては、特開昭59−44615号公報、特公昭54−
34327号公報、特公昭58−12577号公報、特
公昭54−25957号公報、特開昭59−53836
号公報、及び特開昭59−71048号公報に記載され
ているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合
体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイ
ン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等を
挙げることができる。また側鎖にカルボン酸基を有する
セルローズ誘導体も挙げることができる。この他に水酸
基を有するポリマーに環状酸無水物を付加したものも好
ましく使用することができる。特に、米国特許第413
9391号明細書に記載のベンジル(メタ)アクリレー
トと(メタ)アクリル酸の共重合体やベンジル(メタ)
アクリレートと(メタ)アクリル酸と他のモノマーとの
多元共重合体を挙げることができる。これらの極性基を
有するバインダポリマーは、単独で用いてもよく、ある
いは通常の膜形成性のポリマーと併用する組成物の状態
で使用してもよい。
【0017】着色顔料を含む感光性樹脂組成物は、上記
成分の他に、更に熱重合防止剤を含むことが好ましい。
熱重合防止剤の例としては、ハイドロキノン、p−メト
キシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピ
ロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、
4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンズイミダ
ゾール、フェノチアジン等が挙げられる。
【0018】感光性樹脂組成物には必要に応じて公知の
添加剤、例えば可塑剤、界面活性剤、密着促進剤、紫外
線吸収剤、溶剤等を添加することができる。
【0019】感光性樹脂組成物は、上記の各固形成分を
溶剤に溶解させた塗布液として準備し、これを仮支持体
や基板等の表面に感光性樹脂組成物層を形成するために
利用する。
【0020】感光性樹脂組成物の調製に使用される溶剤
の例としては、メチルエチルケトン、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、シクロヘ
キサノール、乳酸エチル、乳酸メチル、カプロラクタム
等を挙げることができる。
【0021】本発明の感光性樹脂組成物は、公知の方法
で基板あるいは仮支持体の表面に塗布乾燥して、感光性
シート(感光性着色樹脂膜あるいは感光性着色樹脂層)
とすることができる。すなわち、感光性シートは、基板
の上に形成した状態の感光性層としても、あるいは感光
性層を一旦剥離して独立のシートとして用いることもで
きる。
【0022】感光性樹脂組成物の塗布は、例えば、スピ
ナ、ホワイラ、ローラーコータ、カーテンコータ、ナイ
フコータ、ワイヤーバーコータ、エクストルーダ等の塗
布機を用いて行なう。そして、形成された塗布層は、そ
の後乾燥することにより感光性層もしくは感光性シート
を得ることができる。
【0023】感光性シートは、前記組成物の塗布液を塗
布し、乾燥させることにより形成できる。本発明の感光
性シートは特に、柔軟な材料からなるシート状の仮支持
体上に感光性樹脂組成物層を設けた感光性転写材料(感
光性転写シート)の形態で用いることが好ましい。
【0024】感光性転写材料としては、その感光性樹脂
材料として上記の感光性樹脂組成物を用いること以外
は、公知の感光性転写材料と基本的には同一の構成を有
するように構成することができる。公知の感光性転写材
料の構成の例は、特開平5−173320号公報に記載
がある。感光性転写材料の最も単純な構成は、柔軟なプ
ラスチックフィルムなどからなる支持体シートの上に、
感光性樹脂組成物からなる薄層が形成された構成である
が、支持体シートと感光性樹脂組成物層との間に、それ
らの間の剥離を容易にする層、感光性樹脂組成物層のク
ッションとなる層などのような下塗層や中間層を任意に
設けることができる。好ましい構成の例としては、支持
体シートの上に、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層、中間
層、そして感光性樹脂組成物層が形成された構成を挙げ
ることができる。なお、感光性層(感光性樹脂組成物
層)の上には、任意に保護フィルムが積層される。
【0025】次に本発明のカラーフィルタの製造方法に
ついて説明する。本発明のカラーフィルタは、R、G、
Bの各画素毎に、下記の各工程を順次行なうことにより
製造することができる。(1)基板上に、上記シート状
に形成された光重合性化合物、光重合開始剤そしてバイ
ンダを含む樹脂組成物中に顔料が分散されてなる感光性
シートを接合して着色感光性層を設ける工程;(2)上
記着色感光性層をパターン状に露光させる工程;(3)
露光させた着色感光性層を現像して、着色感光性層の露
光部分から構成されるパターン状着色硬化層を得る工
程;そして、(4)上記パターン状着色硬化層を加熱す
ることにより、焼成して更に硬化させる行程。
【0026】上記の工程(1)は、基板の表面に直接感
光性分散液を塗布し、乾燥させることにより行なっても
よいが、一旦、別に用意した仮支持体(柔軟なプラスチ
ック材料製のシート)上に着色感光性層を形成させて感
光性シートとし、この感光性シートの感光性層を基板表
面に転写させる方法を利用して行なうことが好ましい。
【0027】上記の着色感光性層に対しては、次いでフ
ォトマスクなどを用いる像様露光によりパターン状に露
光させる工程、すなわち工程(2)が施され、次に、現
像液を用いて光照射を受けなかった部分を溶出除去する
現像工程、すなわち工程(3)が行なわれる。このよう
にして、基板の上に着色感光性層の露光部分に対応する
パターン状着色硬化層を得ることができる。
【0028】上記の工程(1)乃至(3)は、感光性転
写材料を用いる画像形成方法において、一般的に用いら
れる方法であり、たとえば、特開平5−173320号
公報に記載されている。代表的な画像形成方法として
は、感光性転写材料の感光性樹脂組成物層を液晶表示素
子に設置する透明基板の表面に重ね、支持体シートを剥
がし取ったのち、その被転写材料上の感光性樹脂組成物
層にフォトマスクを介してパターン状の露光を行なう工
程、露光後に感光性樹脂層を加熱する工程、現像処理し
て未露光部分を溶解除去する工程などを組み合わせた方
法を利用することができる。
【0029】
【実施例】[実施例1]表1に示したカラーフィルタの
赤色画素形成用塗布液を調製し、この塗布液をソーダラ
イムガラス基板(100mm×100mm、厚み1.1
mm)上にスピンコータ1H−DX(ミカサ製)を用い
て500rpmにて塗布した後、オーブンに入れ、10
0℃にて2分間加熱乾燥した。
【0030】
【表1】 表1 赤色画素形成用塗布液の組成 ────────────────────────────────── C.I.PR209分散液 (御国色素(株)製、MHIマゼンダ#7147M) 20.67重量部 C.I.PR224分散液 (富士フィルムオーリン(株)製、RT−2−2) 0.42重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (モル比=72/28、分子量30000) 6.84重量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 6.58重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) 1,3,4−オキサジアゾール 0.20重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 24.00重量部 シクロヘキサノン 23.50重量部 メチルエチルケトン 22.50重量部 メガファックF−176(大日本インキ化学工業(株)製) 0.17重量部 ヒドロキノンモノメチルエーテル 0.08重量部 ──────────────────────────────────
【0031】ついでパターン作製用クロムマスクを介し
マスクアライナM−2L(ミカサ製)により200mJ
/cm2の露光を行った後、基板を33℃の1%炭酸ナ
トリウム水溶液中に60秒間浸した後、水洗して未露光
部分を除去し、更にオーブンに入れて220℃で30分
間加熱処理を行い、基板上に赤色(R)画素パターンを
形成した。
【0032】次に赤色画素パターンが形成された基板上
に、CG2000(富士フィルムオーリン株式会社製)
をスピンコータを用いて3500rpmにて塗布した
後、赤色画素パターン形成と同様にして緑色(G)画素
パターンを形成した。ついで、赤色(R)画素パターン
と緑色(G)画素パターンとが形成された基板上にCB
2000(富士フィルムオーリン株式会社製)を、スピ
ンコータを用いて3500rpmにて塗布した後、赤色
画素パターン形成と同様にして、青色(B)画素パター
ンを形成し、R画素パターン、G画素パターン、そして
B画素パターンが積層された基板(カラーフィルタ)を
得た。
【0033】得られたカラーフィルタについて赤色
(R)画素の透過スペクトルと、各画素の色度を、透過
スペクトルと色度の測定装置(OSP−SP100:オ
リンパス(株)製)を用いて測定した。その結果を表2
と表3に示した。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】 表3 各画素の色度 ────────────────────────────────── x y z ────────────────────────────────── R 0.386 0.2960 53.10 G 0.332 0.3902 85.77 B 0.195 0.2471 43.60 ホワイトバランス 0.307 0.3170 60.82 ──────────────────────────────────
【0036】このカラーフィルタを用いて作製した反射
型液晶ディスプレイ(LCD)モジュールでは、透過率
が高く色純度の高い赤色が表示された。
【0037】[比較例]表3に示した組成の赤色(R)
画素形成用塗布液を使用した以外は、実施例1と同様に
して、基板上に赤色(R)画素パターン、緑色(G)画
素パターン、そして青色(B)画素パターンを積層形成
して、カラーフィルタを作成した。
【0038】
【表4】 表4 赤色画素形成用塗布液の組成 ────────────────────────────────── C.I.PR177分散液 (CFP−FF−449R:東洋インキ(株)製) 8.28重量部 C.I.PR224分散液 (RT−2−2:富士フィルムオーリン(株)製) 0.99重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 44.00重量部 シクロヘキサノン 29.50重量部 メチルエチルケトン 28.30重量部 メガファックF−176 (大日本インキ化学工業(株)製) 0.17重量部 ヒドロキノンモノメチルエーテル 0.08重量部 ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (モル比=72/28、分子量30000) 10.05重量部 ジペンタエリストールヘキサアクリレート 9.61重量部 2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル) 1,3,4−オキサジアゾール 0.29重量部 ──────────────────────────────────
【0039】得られたカラーフィルタについて、透過ス
ペクトルと色度の測定装置(OSP−SP100:オリ
ンパス(株)製)を用いて測定した。その結果を表5と
表6に示した。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】 表6 各画素の色度 ────────────────────────────────── x y z ────────────────────────────────── R 0.3837 0.2999 45.74 G 0.3320 0.3902 85.77 B 0.1956 0.2471 43.60 ホワイトバランス 0.3025 0.3191 58.37 ──────────────────────────────────
【0042】このカラーフィルタを用いて作製した反射
型LCDモジュールは、特に赤色の表示が暗く、全体的
にも暗い表示となった。
【0043】
【発明の効果】本発明の特定の赤色顔料を用いることに
より、高透過率、高彩度のカラーフィルタが得られる。
従って、この本発明のカラーフィルタを装着した反射型
液晶ディスプレイは、色再現性に優れ、明るい反射型液
晶ディスプレイとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの製造に用いられる赤
色顔料(PR209、PR254、PR48:1、仮想
好適赤色顔料)および比較用の赤色顔料(PR177)
の400nm〜700nmの可視光波長領域における透
過曲線を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型液晶ディスプレイに用いられるカ
    ラーフィルタであって、該カラーフィルタの赤色画素に
    含まれる赤色顔料の透過曲線が、400nm〜700n
    mの可視光波長領域において、420〜450nmの波
    長領域で50%以上の透過率、そして600〜650n
    mの波長領域で90%以上の透過率を示し、さらに透過
    率が最も低い波長λmax が460nm〜570nmの波
    長領域にあり、かつλmax における透過率が35%以下
    であることを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 上記赤色顔料が、C.I.PR209、
    PR254、及びPR48:1からなる群より選ばれる
    顔料であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 上記赤色顔料が450nmにおいて60
    %以上の透過率を示すことを特徴とする請求項1に記載
    のカラーフィルタ。
  4. 【請求項4】 上記赤色顔料がPR209である請求項
    3に記載のカラーフィルタ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287337A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Jsr Corp カラー液晶表示装置用感放射線性組成物およびカラー液晶表示装置
US6919151B2 (en) * 2002-01-29 2005-07-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Reflective color filter
US7663585B2 (en) 2004-05-18 2010-02-16 Funai Electric Co., Ltd. Television apparatus having liquid crystal display
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