JP2001272103A - 人検知装置及び人検知機能付き給湯器 - Google Patents

人検知装置及び人検知機能付き給湯器

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JP2001272103A
JP2001272103A JP2000089154A JP2000089154A JP2001272103A JP 2001272103 A JP2001272103 A JP 2001272103A JP 2000089154 A JP2000089154 A JP 2000089154A JP 2000089154 A JP2000089154 A JP 2000089154A JP 2001272103 A JP2001272103 A JP 2001272103A
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hot water
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JP2000089154A
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English (en)
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Kenji Kawai
健児 河井
Yasuhide Ikeuchi
康秀 池内
Yoshiyuki Fujii
善行 藤井
Teizo Nanbu
貞三 南部
Noriaki Maeshiro
典昭 前城
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工網膜を利用した撮像装置と赤外線センサ
の短所を互いに補い合わせることにより検知確度をより
向上させる。 【解決手段】 浴室22の天井には、人工網膜を利用し
た撮像装置1と赤外線センサ12とからなる人検知装置
21を設置している。人検知装置21は、撮像装置1と
赤外線センサ12の双方の検知出力に基づいて浴室22
における人の有無や動きを総合判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人検知装置及び人検
知機能付き給湯器に関する。特に、人工網膜のような低
解像度の撮像素子を用いて人の動きを監視する人検知装
置と該人検知装置と連動動作する人検知機能付き給湯器
に関する。
【0002】
【従来の技術】(人検知装置の感度の問題)浴室への入
室や浴室からの退室を監視し、さらに浴室内における入
浴者の動きを監視して脳卒中等の事故が発生した場合に
は速やかに家人に通報するようにした人検知装置には、
人工網膜を利用した撮像装置を用いたものがある。
【0003】しかし、このような人工網膜を用いた撮像
装置では、浴室内の明るさが暗くなればなるほど人検知
の感度が低下するという問題があった。すなわち、検知
対象や撮影環境(照明や自然光)の明るさが低下する
と、検知対象やその状態を認識するのに適正な画像を得
ることができず、誤検知を起こす可能性があった。ま
た、浴室の窓から太陽光が差し込んだり雲で遮られたり
する場合や、照明が点灯又は消灯された場合のように明
るさが急激に変化したときも検知感度が低下し易い。
【0004】一方、赤外線センサのみで入浴者を検知す
る人検知装置では、入浴者が浴槽内の湯に浸かっている
場合や浴槽の湯から出た直後などには、入浴者の体表面
温度と浴槽内の湯温とがほぼ等しいので、入浴者を検知
することが困難であった。
【0005】(給湯器の給湯温度の問題)台所等と浴室
とに給湯するように配管されている給湯器では、台所に
設置された台所リモコンと浴室に設置された浴室リモコ
ンとでそれぞれ給湯温度を設定できるようになってい
る。そして、各リモコンに設けられている(給湯温度)
優先ボタンを押すと、そのリモコン側で設定されている
温度の湯が出湯されるように切り替わるようになってい
る。
【0006】しかし、一般に浴室リモコンで設定されて
いる浴室側での設定温度に比べて台所リモコンで設置さ
れている台所側での設定温度の方が高温であるので、入
浴して浴室リモコンの優先ボタンを押し忘れると、シャ
ワー等から高温の湯が吐出されることがあった。
【0007】(即湯運転の問題)また、給湯器には、カ
ランやシャワー等が開栓されたときに設定温度以下の冷
水が吐出されるのを防止するための即湯運転スイッチを
備えたものがある。このような即湯運転スイッチをオン
にしておけば、配管中の湯がほぼ一定温度に保たれてい
るので、開栓直後にも冷水が吐出されることがなく、直
ちに湯を使用することができる。
【0008】しかし、このような即湯機能を備えていて
も、入浴して浴室リモコンの即湯運転スイッチをオンに
するのを忘れると、シャワー等を開栓した時に冷水が吐
出されて体に掛かったり、湯が出るまで待ったりしなけ
ればならなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の技術的
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、人工網膜等の低解像度の撮像手段と赤
外線センサの短所を互いに補い合わせることにより検知
確度をより向上させた人検知装置を提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の別な目的は、上記人検知装
置を用いて浴室への入室を検知することにより、出湯温
度を制御することができる人検知機能付き給湯装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段とその作用】請求項1に記
載の人検知装置は、低解像度の撮像手段と、赤外線セン
サと、該撮像手段からの出力と該赤外線センサからの出
力とに基づいて検知対象の有無や動きを判別する判別手
段とを備えたものである。
【0012】低解像度の撮像手段は、視野範囲内が暗く
なればなるほど検知感度が低下し、また明るさが急激に
変化した場合にも検知感度が低下し易いが、このような
状況では赤外線センサが検知能力を発揮する。また、赤
外線センサでは、浴槽内に浸かっている入浴者や浴槽か
ら出た直後の入浴者を検知することは困難であるが、こ
のような状況では撮像手段が検知能力を発揮する。従っ
て、請求項1に記載の人検知装置によれば、低解像度の
撮像手段と赤外線センサを併用し、両者の検知出力に基
づいて検知対象の有無やその動きを検知することによ
り、検知確度を向上させることができる。
【0013】請求項2に記載の人検知機能付き給湯器
は、浴室内を検知領域とする請求項1に記載の人検知装
置と、該人検知装置により浴室への入室を検知したこと
を条件に、給湯温度を浴室用に最適な温度に設定する出
湯温度制御手段とを備えたものである。
【0014】請求項2に記載の人検知機能付き給湯器に
よれば、給湯器の給湯温度が台所側での使用出湯温度に
設定されている場合でも、浴室への入室を検知すること
によって給湯器の給湯温度を自動的に浴室側での設定温
度に切り替えることができる。従って、入浴者が給湯器
の給湯温度を切り替えるのを忘れて台所側での使用出湯
温度の湯をシャワー等から吐出させ、不快感を感じたり
するのを防止することができる。
【0015】請求項3に記載の人検知機能付き給湯器
は、浴室内を検知領域として請求項1に記載の人検知装
置を備え、該人検知装置により浴室への入室を検知した
ことを条件に、冷水吐出防止のための運転状態となるも
のである。
【0016】請求項3に記載の人検知機能付き給湯器に
よれば、浴室への入室を検知することによって給湯器を
自動的に冷水吐出防止のための運転状態にするので、こ
の運転スイッチ等を操作し忘れてシャワー等の開栓時に
シャワー等から冷水が吐出されて不快感を感じさせるの
を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の一実施形態による人検知装置21を備えた浴室22の
概略を示す図であって、浴槽23と洗い場24によって
構成された浴室22の天井25に人検知装置21が設置
されている。この人検知装置21は、人工網膜を利用し
た撮像装置1と赤外線センサ12とによって構成されて
おり、赤外線センサ12は浴槽23内の湯温の影響を小
さくするため撮像装置1よりも浴槽23から遠い側に配
置されている。また、浴室入口26の上方には、照明器
具27が取り付けられている。
【0018】なお、人検知装置21は、天井に限らず浴
室用リモコン内に組み込んであってもよい。また、撮像
装置1と赤外線センサ12とは一体に構成されている必
要はなく、別々に取り付けられていても差し支えない。
【0019】人検知装置21(撮像装置1、赤外線セン
サ12)の出力は、信号線28を通じて浴室用リモコン
や台所用リモコン等のリモコン29へ導かれる。リモコ
ン29は、給湯器31の制御や表示の機能などを集中さ
せたものであって、一般にカランやシャワー等からの出
湯温度や風呂の焚き上がり温度等を設定するためのスイ
ッチ、液晶表示部などを備えている。また、リモコン2
9は浴室22に入浴者がいることを知らせるランプ等の
表示部30を有しており、人検知装置21が入浴者を検
知して信号線28から検知信号を出力すると表示部29
が点灯する。
【0020】図2は人検知装置21の構成を表してい
る。人検知装置21のセンサ部分は人工網膜を利用した
撮像装置1と赤外線センサ12とから構成されており、
撮像装置1の検知出力と赤外線センサ12の検知出力は
それぞれ判定部13へ出力される。判定部13は、撮像
装置1からの出力と赤外線センサ12からの出力に基づ
き、浴室における入浴者の有無や入浴者の位置、入浴者
の動きなどを総合的に判断する。例えば、浴室内が明る
い場合には撮像装置1の感度が赤外線センサ12の感度
を上回り、浴室内が暗い場合には赤外線センサ12の感
度が撮像装置1の感度を上回るので、浴室が明るい場合
は撮像装置1によりコントラストの鮮明な画像を捉え、
暗い場合には赤外線センサ12の感度のよいところを併
用して判断する。実際の手法としては、詳細は省くが、
浴室入口や洗い場、浴槽など動きのあった場所と監視状
態との相関関係を表した状態遷移表には、赤外線センサ
が検知状態である場合と、非検知状態である場合とで異
なる判定経路が登録されており、撮像装置1と赤外線セ
ンサ12とによって総合判断される。
【0021】よって、人工網膜を利用した撮像装置1の
弱点である暗い条件下での検知も赤外線センサ12によ
って補われ、さまざまな明るさの条件下での人検知に対
応できる。また、赤外線センサ12の弱点である、浴槽
内で人の体温が湯温に近づいた状況での検知は撮像装置
1によって補われるので、浴室における人検知をより確
実に行えるようになる。
【0022】こうして判定部13により判定された結果
は、必要に応じてリモコン29等の機器へ送信され、リ
モコン29では入室信号を受信すると表示部30を点灯
させる。なお、この判定部13の機能はマイクロコンピ
ュータや各種メモリによって構成されている。
【0023】つぎに人工網膜を利用した撮像装置1の構
造とそのゲイン調整について説明する。図3は人工網膜
を利用した撮像装置1の構成を示す図である。この撮像
装置1の撮像部2は、縦32×横32画素(=1024
画素)のC−MOSアレイからなる画像検出部3、結像
レンズ4、スキャナ5、マルチプレクサ6及びスキャナ
駆動制御部7から構成されている。ここで、画像検出部
3の画素はそれぞれモノクロ256階調〔レベル0
(黒)〜255(白)の256階調〕で表現される。
【0024】この撮像部2にあっては、浴室内の画像
は、結像レンズ4によって画像検出部3に結像される。
スキャナ5は、スキャナ駆動制御部7によって駆動制御
されており、両像検出部3の各画素列を順次一定周期毎
に受光状態(オン状態)となるように制御している。受
光状態となった1列の各画素から同時に出力された光電
流は、マルチプレクサ6によってシリアルデータに変換
され、増幅器8で増幅された後、画像処理部9へ入力さ
れる。ゲイン調整部10は、画像処理部9における画像
平均値(画像の明るさ)をチェックし、画像平均値が適
切な範囲から外れていれば、増幅器8によって撮像装置
1のゲインを調整すると共にスキャナ駆動制御部7によ
って画像検出部3の蓄積時間を調整し、適正な明るさの
画像が得られるように調光する。判定部11は、各撮像
装置1の目的に応じた判断(例えば、浴室内に人がいる
か否かといった判断)を実行し、判断結果を外部へ出力
する。
【0025】このような撮像装置1において、精度の高
い判定結果を得るためには、その前提として適正な明る
さの画像を得る必要がある。人工網膜を用いた撮像装置
1では、画像の明るさは画像平均値Sで表現される。画
像平均値Sとは、画像検出部3を構成する32×32個
の全画素における階調(0階調(黒)〜255階調
(白)の256階調)の平均値であって、やはり0〜2
55の値で表わされる。また、撮像装置1における最適
な画像平均値(基準撮像レベル)をQとし、許容される
画像平均値Sの幅は2Aであるとする。すなわち、画像
平均値Sが、Q−A≦S≦Q+Aを満たしていれば、許
容されるとする。
【0026】この画像平均値Sは、増幅器8のゲインG
と画像検出部3の蓄積時間τによって決まる。カメラに
例えれば、ここでいうゲインはカメラの絞りに相当し、
蓄積時間はカメラのシャッタースピードに相当する。従
って、撮像装置1の適正な画像平均値を得ようとすれ
ば、例えば適当なゲインに固定しておき、蓄積時間を調
整すればよい。あるいは、適当な蓄積時間に固定してお
き、適当なゲインとなるようにゲイン調整すればよいと
いうことができる。
【0027】しかしながら、蓄積時間を固定にする場
合、蓄積時間を長くすると画像を得るのに時間が掛かっ
て出力までのレスポンスが悪くなる。また、蓄積時間を
短くすると、暗い画像の場合にはゲインを高くしなけれ
ばならず、ゲインを高くすると画像が粗くなるという問
題がある。一方、ゲインを固定にすると、画像が暗い場
合には蓄積時間が長くなって出力までのレスポンスが低
下する。よって、適正な画像平均値Sを得るためには、
ゲインGと蓄積時間τとの双方を調整する必要がある。
【0028】さらに、ゲインG及び蓄積時間τと画像平
均値Sとの関係は、実際には対象物及び環境の明るさに
よって変化する。図4に示すように、横軸を蓄積時間
τ、縦軸を画像平均値Sとして表した蓄積時間τと画像
平均値Sとの関係を表す曲線(以下、特性曲線という)
は、対象物及び環境が明るくなると上方へ移動し、暗く
なると下方へ移動し、同時に、明るさの変化で上下に移
動するに従って特性曲線の形状も次第に変化する。ま
た、ゲインが大きくなると、蓄積時間τと画像平均値S
との関係を表す特性曲線は上方へ移動し、ゲインが小さ
くなると下方へ移動する。このゲインの違いによる特性
曲線の変化の仕方も、対象物及び環境の明るさが異なる
毎に違っている。しかし、対象物の明るさや環境の明る
さに応じて、明るさの異なる毎にゲインG及び蓄積時間
τと画像平均値Sとの関係をメモリに記憶させておくと
なると、メモリの記憶容量が極めて大きくなり、さらに
適切なゲインGと蓄積時間τを決定するのに処理時間が
長くなる。
【0029】このため本発明の撮像装置1においては、
平均的な明るさにおけるゲインG及び蓄積時間τと画像
平均値Sとの関係を表す特性曲線が1種類だけテーブル
形式等でメモリに記憶されており、対象物及び環境の明
るさが変化すると、この特性曲線は形状を変えることな
く上下に平行移動するものとしている。そして、以下に
説明するような方法で適当な画像平均値Sが得られるよ
う自動調光している。なお、以下の説明では、ゲインG
はg1(小)、g2(最適ゲイン)、g3(大)の三段
階に調整されるものとして説明する。また、横軸に蓄積
時間τを取り、縦軸に画像平均値Sを取り、ゲインg
1,g2,g3に対する蓄積時間τと画像平均値Sとの
関係を実験的に求めたものを示すと、実際には図4に示
すような関係になる。しかし、以下の説明においては、
説明を分かり易くするため、各ゲインg1,g2,g3
における蓄積時間τと画像平均値Sとの関係は、図5〜
図7に示すようにほぼ直線で表されるものとする。
【0030】以下、この撮像装置1におけるゲイン調整
方法を図5〜図7の画像平均値特性図及び図8のフロー
図により説明する。なお、Qは最適な画像平均値で、画
像平均値Sが(Q−A)<S<(Q+A)であれば許容
されるものとし、Rは適正な画像平均値の上限Q+Aよ
りも上に設定された上限界値、Pは適正な画像平均値の
下限Q−Aよりも下に設定された下限界値である。
【0031】まず、撮像装置1の運転のスイッチがオン
になると(ステップS1)、ゲイン調整部10はゲイン
を通常の最適ゲインg2に設定し、蓄積時間τをデフォ
ールト値X(例えば、35ms)に設定し、画像を取り
込んで撮像する(ステップS2)。最初にゲインをg2
とするのは、通常最適なゲインから始めるためである。
そして、このときの画像平均値Saを計測し、計測され
た画像平均値Saが、下限界値Pと上限界値Rとの間に
納まっている(P<Sa<R)か否かをチェックする
(ステップS3)。
【0032】計測した画像平均値Saが下限界値Pと上
限界値Rとの中間にある場合(ステップS3でYESの
場合)には、図5に示すようにゲインg2、蓄積時間τ
=Xで画像平均値S=Saを通るように特性曲線を決め
る。説明的にいうと、メモリから読み出した特性曲線を
上下に平行移動させ、ゲインg2の曲線上の蓄積時間τ
=Xにおける値が画像平均値Saを通るところで特性曲
線を止める(メモリ内に格納されている関数テーブルの
各テーブル値を同じ値だけ増減させる)。
【0033】ついで、図5に示すように、この特性曲線
のうちゲインg2の曲線から、画像平均値Sが最適値Q
となるように蓄積時間を定める。こうして求めた蓄積時
間をτbとすると、ゲイン調整部10はスキャナ駆動制
御部7を介して蓄積時間をτbに設定する(ステップS
4)。
【0034】蓄積時間をτbに設定したら、画像を読み
込み直して再度画像平均値Sを求め、求めた画像平均値
Saが適正値Qに等しくなっているか否か検査する(ス
テップS5)。そして、画像平均値Saが適正値Qに等
しくなっていなければ、再度ステップS4に戻って蓄積
時間τbを設定し直す。
【0035】こうして、ステップS5で画像平均値Sa
が適正値Qに等しいことを確認したら、通常の撮像動作
(S15,S16)を行う。
【0036】また、ステップS3で、求めた画像平均値
SaがP<Sa<Rを満たしていないと判断された場合
(ステップS3でNOの場合)には、ついで画像平均値
SaがSa≦Pであるか否か判定する(ステップS
6)。画像平均値Saが下限値P以下であると判断され
た場合には、ゲインをg3に切り替え、蓄積時間をゲイ
ンg3でのデフォールト値Y(例えば、68ms)に設
定し、再度画像を取り込んで撮像する(ステップS
7)。そして、画像平均値Saが適正値Qに等しくなっ
ているか否か調べる(ステップS8)。ここで画像平均
値Saが適正値Qに等しいと判断した場合には、通常の
撮像動作(S15,S16)を行う。
【0037】ステップS8で画像平均値Saが適正値Q
に等しくないと判断した場合(ステップS8でNOの場
合)には、図6に示すようにゲインg3、蓄積時間τ=
Yで画像平均値S=Saを通るように特性曲線の位置を
決める。そして、この特性曲線を用いて、ゲインg3で
画像平均値Saが適正値Qに等しくなるように蓄積時間
をτcに調整する(ステップS9)。
【0038】蓄積時間をτcに設定したら、画像を読み
込み直して再度画像平均値Saを求め、求めた画像平均
値Saが適正値Qに等しくなっているか否か検査する
(ステップS10)。そして、画像平均値Saが適正値
Qに等しくなっていなければ、再度ステップS9に戻っ
て蓄積時間τcを設定し直す。
【0039】こうして、ステップS10で画像平均値S
aが適正値Qに等しいことを確認したら、通常の撮像動
作(S15,S16)を行う。
【0040】また、ステップS6で、求めた画像平均値
SaがSa≦Pを満たしておらず、R≦Saであると判
断された場合(ステップS6でNOの場合)には、ゲイ
ンをg1に切り替え、蓄積時間をゲインg1でのデフォ
ールト値W(例えば、26ms)に設定し、再度画像を
取り込んで撮像する(ステップS11)。そして、画像
平均値Saが適正値Qに等しくなっているか否か調べる
(ステップS12)。ここで画像平均値Saが適正値Q
に等しいと判断した場合には、通常の撮像動作(S1
5,S16)を行う。
【0041】ステップS12で画像平均値Saが適正値
Qに等しくないと判断した場合(ステップS10でNO
の場合)には、図7に示すようにゲインg1、蓄積時間
τ=Wで画像平均値S=Saを通るように特性曲線の位
置を決める。そして、この特性曲線を用いて、ゲインg
1で画像平均値Sが適正値Qに等しくなるように蓄積時
間をτdに調整する(ステップS13)。
【0042】蓄積時間をτdに設定したら、画像を読み
込み直して再度画像平均値を求め、求めた画像平均値S
aが適正値Qに等しくなっているか否か検査する(ステ
ップS14)。そして、画像平均値Saが適正値Qに等
しくなっていなければ、再度ステップS13に戻って蓄
積時間τdを設定し直す。
【0043】こうしてステップS14で画像平均値Sa
が適正値Qに等しくなっていると判断した場合には、通
常の撮像動作(S15,S16)を行う。
【0044】上記のようにして、S5,S8,S10,
S12,S14のいずれかのステップにおいて、画像平
均値Saが適正値Qとなるように調整されたと判断した
場合には、そのゲインGと蓄積時間τで撮影をつづけな
がら(S15)、その画像平均値を計測し、その画像平
均値Saが適正範囲Q−A≦Sa≦Q+Aを外れていな
いかどうか監視する(S16)。
【0045】この監視中に周囲の明るさが急に変化した
りして、画像平均値Saが適正範囲から外れた(Sa<
P,Sa>R)場合には、再度ステップS2に戻ってス
テップS2以下の処理を繰り返す。
【0046】この撮像装置1にあっては、検知対象やそ
の環境に急激な明るさの変化があった場合(たとえば、
浴室内で入浴者を監視している場合など、太陽が急に雲
に隠れて急激な光量変化があった場合)には、最適な画
像平均値となるように蓄積時間τを自動調整し、また、
より大きな光量変化が生じた場合には、それに応じて撮
像装置1のゲインGを変化させ、ゲインの変化に応じて
最適な蓄積時間τとなるように調整する。そして、常に
最適な平均値となるように自動調光することにより、常
に安定した撮影動作や検知動作を行わせることができ
る。
【0047】(第2の実施形態)図9は人検知装置21
を天井に設置された浴室22と人検機能付き給湯器41
の構成を示す概略図、図10はその人検知装置21の構
成を示す図である。また、図11は人検知機能付き給湯
器41の動作の一部を示すフロー図である。この給湯器
41は給湯用熱交換器42と追焚用熱交換器43とコン
トローラ44を備えている。給湯用熱交換器42の入水
口には水量センサ46を備えた入水管45が接続されて
おり、給湯用熱交換器42の出湯口には流量サーボ弁4
8と水量センサ49を備えた出湯管47が接続されてお
り、出湯管47の先端は分岐して浴室22内のシャワー
ヘッド50とカラン51とに接続されており、その分岐
部分にはシャワー側電磁開閉弁52とカラン側電磁開閉
弁53とが設けられている。また、入水管45と出湯管
47との間には給湯用熱交換器42をバイパスするよう
にしてバイパスサーボ弁55を備えたバイパス管54が
配管されている。
【0048】しかして、カラン51に設けられている操
作スイッチ56を押すと、浴室リモコン58を経由して
カラン側電磁弁53が開かれ、給湯用熱交換器42で加
熱された湯がカラン51から出湯される。また、再度操
作スイッチ56を押すと、浴室リモコン58を経由して
カラン側電磁弁53が閉じられ、給湯が停止される。
【0049】同様に、シャワー用の操作スイッチ57を
押すと、浴室リモコン58を経由してシャワー側電磁弁
52が開かれ、給湯用熱交換器42で加熱された湯がシ
ャワーヘッド50から出湯される。また、再度操作スイ
ッチ57を押すと、浴室リモコン58を経由してシャワ
ー側電磁弁52が閉じられ、シャワーヘッド50からの
給湯が停止される。
【0050】シャワーヘッド50及びカラン51から出
湯される湯の温度は浴室リモコン58によって設定する
ことができる。一方、台所リモコン(図示せず)では、
台所で必要な給湯温度を設定できるようになっている。
しかし、台所リモコンの給湯設定温度と浴室リモコン5
8の設定温度とは異なる(通常、台所リモコンの設定温
度が高い)ので、台所リモコンには台所リモコンの設定
温度で給湯器41から出湯させるための優先スイッチが
設けられており、この優先スイッチを押すことによって
台所側設定温度を優先にし、あるいは解除させるように
なっている。
【0051】これに対し、浴室側では、人検知装置21
の出力が浴室リモコン58に接続されており、さらに浴
室リモコン58を経由して給湯器41のコントローラ4
4に接続されている。しかして、人検知装置21の電源
がオンになると、図11に示すように、まず赤外線セン
サ12がオンとなり(ステップS21)、ついで撮像装
置1がオンとなり(ステップ22)、浴室22への入室
を監視する。そして、浴室22内に人が入室した場合に
は(ステップS23)、入室検知信号を人検知装置21
からコントローラ44へ出力し、コントローラ44内の
浴室用優先スイッチ59をONにして給湯器41を浴室
優先モードに切り替え(ステップS24)、給湯器41
の給湯設定温度を浴室リモコン58で設定された温度に
強制的に切り替えるようにしている。また、浴室22か
らに人が退室した場合には(ステップS28)、退室検
知信号を人検知装置21からコントローラ44へ出力
し、浴室用優先スイッチ59をオフにして台所優先モー
ドに切り替え(ステップS30)、給湯器41の給湯設
定温度を台所リモコン58で設定された温度に戻すよう
にしている。
【0052】したがって、従来のように浴室リモコン5
8に優先スイッチを設ける必要がなくなり、優先スイッ
チの押し忘れによってシャワー50やカラン51から高
温の湯が吐出されることも無く、安全性と使い勝手が良
好となる。
【0053】また、給湯器41の追焚用熱交換器43と
浴槽23のバスアダプター60との間には往き管61及
び戻り管62が接続されて追焚回路が構成されており、
戻り管62には循環ポンプ63と水流スイッチ64とが
設けられている。しかして、追焚運転時には循環ポンプ
63が運転され、戻り管62及び往き管61を通って浴
槽23内の湯が追焚用熱交換器43と浴槽23との間を
循環し、追い焚き加熱される。
【0054】出湯管47の流量サーボ弁48よりも下流
位置と追焚用熱交換器43の入口との間には、落とし込
み用配管65が接続されており、落とし込み用配管65
には水量センサ66、落とし込み電磁開閉弁67、縁切
り用のホッパ68が設けられている。しかして、浴槽2
3内に湯を張る場合には、落とし込み電磁開閉弁67を
開くと、給湯用熱交換器42で加熱された湯が落とし込
み用配管65を通じて戻り管62へ送り込まれ、戻り管
62及び往き管61を通じて両搬送で浴槽23内に落と
し込まれる。
【0055】さらに、出湯管47の先端部(カラン側電
磁弁53及びシャワー側電磁弁52よりも上流側)と落
とし込み用配管65のホッパ68よりも上流位置との間
には即湯用配管69が接続されており、即湯用配管69
にはサーミスタ等の温度センサ70と電磁開閉弁71が
設けられている。
【0056】カラン51やシャワーヘッド50からの出
湯を停止した後、時間が経過すると、出湯管47の中に
滞留している湯が冷えて、再度カラン51やシャワーヘ
ッド50等が開かれた場合には、冷水が出湯されて使用
感が良くない。しかし、この給湯器41にあっては、図
11に示すように、人が浴室22に入室している場合
(ステップS23でYESの場合)には、人検知装置2
1の出力と連動している即湯運転スイッチ72が自動的
にオンになる(ステップS25)ので、温度センサ70
で計測している出湯管47及び即湯用配管69内の滞留
水の検知温度がカラン51やシャワーヘッド50からの
給湯設定温度よりも所定温度ΔT(数℃程度)以上低く
なったとき(ステップS26でYESの場合)には、即
湯運転を開始する。即湯運転が開始されると、即湯用配
管69の電磁開閉弁71が開かれる。この結果、入水管
45から入った水が給湯用熱交換器42で加熱されて出
湯路47及び即湯用配管69へ送り出され、出湯路47
及び即湯用配管69内に残留していた冷水は、ホッパ6
8を経由して往き管61及びバスアダプター60から浴
槽23内へ排出される(ステップS27)。そして、温
度センサ70の検知温度と給湯設定温度との温度差が所
定温度ΔT以下になると、循環ポンプ63を停止させる
と共に電磁開閉弁71を閉じて即湯運転を停止する。
【0057】また、人検知装置21により浴室22から
の退室が検知されると(ステップS28)、即湯運転ス
イッチはオフになる(ステップS29)。
【0058】このように、この実施形態の給湯器41に
よれば、入室を検知して即湯運転モードを自動的にオン
にし、退室を検知して即湯運転モードをオフにするの
で、従来のように即湯運転スイッチを入れ忘れたり、切
り忘れたりすることがなく、使い勝手が良好になる。ま
た、冷水は浴槽内へ排水されるので、即湯運転によって
水ないし湯を浪費することが無くなる。
【0059】
【発明の効果】本発明の人検知装置によれば、低解像度
の撮像装置と赤外線センサとを組み合わせているので、
撮像装置と赤外線センサの短所を互いに補い合わせるこ
とができ、視野範囲内が暗い場合や視野内やその近傍に
検知対象と同程度の温度の物体が存在するような場合で
も、高い確度で検知対象を検知することができる。
【0060】また、本発明の人検知機能付き給湯器によ
れば、本発明の人検知装置を用いて浴室への入室を確認
した場合には、給湯温度を浴室側で設定された温度に自
動的に切り替えることができ、また冷水防止のための運
転状態に自動的に切り替えることができるので、高温の
湯や冷水が吐出されるのを防止でき、快適に入浴するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による人検知装置を備えた
浴室及び給湯器を示す概略図である。
【図2】同上の人検知装置の構成を示す概略ブロック図
である。
【図3】人工網膜を用いた撮像装置の構成を示す概略図
である。
【図4】ゲインをパラメータとする、蓄積時間と画像平
均値との関係(実測データ)を示す図である。
【図5】画像平均値の調整例を説明する図である。
【図6】対象物及び環境が暗い場合の、画像平均値の調
整例を説明する図である。
【図7】対象物及び環境が明るい場合の、画像平均値の
調整例を説明する図である。
【図8】撮像装置における自動調光処理の手順を表した
フロー図である。
【図9】本発明の別な実施形態による人検知機能付き給
湯器を備えた浴室の構成を示す図である。
【図10】同上の人検知装置の構成を示す図である。
【図11】同上の人検知機能を備えた給湯器における設
置温度の優先切替えの動作と即湯運転動作を説明するた
めのフロー図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 10 ゲイン調整部 12 赤外線センサ 13 判定部 14 照明制御部 21 人検知装置 22 浴室 27 照明器具 30 表示部
フロントページの続き (72)発明者 藤井 善行 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 南部 貞三 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 前城 典昭 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3L024 CC11 CC19 DD46 EE04 EE08 FF01 FF12 GG42 HH02 HH13 HH56 5B057 AA19 BA02 BA28 CA12 CA16 DA06 5C054 AA01 AA05 CA04 CC03 CH02 EA01 EA05 FA01 HA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低解像度の撮像手段と、赤外線センサ
    と、該撮像手段からの出力と該赤外線センサからの出力
    とに基づいて検知対象の有無や動きを判別する判別手段
    とを備えた人検知装置。
  2. 【請求項2】 浴室内を検知領域とする請求項1に記載
    の人検知装置と、該人検知装置により浴室への入室を検
    知したことを条件に、給湯温度を浴室用に最適な温度に
    設定する出湯温度制御手段とを備えた人検知機能付き給
    湯器。
  3. 【請求項3】 浴室内を検知領域として請求項1に記載
    の人検知装置を備え、該人検知装置により浴室への入室
    を検知したことを条件に、冷水吐出防止のための運転状
    態となることを特徴とする人検知機能付き給湯器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003225174A (ja) * 2002-02-06 2003-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 入浴支援装置
JP2017198391A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 株式会社ノーリツ 操作装置およびその制御方法
CN110542203A (zh) * 2019-08-20 2019-12-06 徐州莱益精密机械有限公司 一种更加高效的精密机械加热装置
JP2020193728A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 リンナイ株式会社 給湯システム
JP7430102B2 (ja) 2020-04-16 2024-02-09 リンナイ株式会社 風呂装置

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