JP2001271759A - 空気圧縮機およびその制御方法 - Google Patents

空気圧縮機およびその制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータの回転数の増加に応じて入力電流
を制御することにより、電動モータの消費電力を低減さ
せると共に電動モータの始動トルクを増加させる。 【解決手段】 外部から取り入れた空気を圧縮する圧縮
機本体(図示せず)に電動モータ12を接続し、電動モ
ータ12によって圧縮機本体を駆動する。電動モータ1
2はリラクタンスモータによって構成すると共に、電動
モータ12には給電部23及びインバータ制御部31に
よって構成された給電制御装置を接続する。そして、イ
ンバータ制御部31には電動モータ12の回転数を検出
する回転位置検出器19を接続する。これにより、イン
バータ制御部31は、電動モータ12の起動時には電動
モータ12を三相通電制御によって駆動し、起動時のモ
ータ角速度に応じて入力電流を制限することができる。
また、電動モータ12の回転数が設定回転数に達した後
は、電動モータ12を二相通電制御によって駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空気を圧
縮するのに好適に用いられる空気圧縮機に関し、特に、
電動モータによって圧縮機本体を駆動する空気圧縮機お
よびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気圧縮機は、例えば特開平10−
246185号公報などに、駆動源としての電動モータと、こ
の電動モータによって駆動され、外部から吸込んだ空気
を圧縮しながら、圧縮空気を各貯留タンクヘ吐出する圧
縮機本体とによって構成されたものが報告されている。
この種の従来技術による空気圧縮機は、電動モータによ
って圧縮機本体のクランク軸を回転駆動し、このクラン
ク軸の回転に応じてシリンダ内でピストンを往復駆動さ
せることにより、吸込室側から吸込んだ空気を圧縮室内
で圧縮するものである。そして、圧縮機本体の圧縮室内
で圧縮された圧縮空気は、吐出室側から配管などを介し
てタンクへ吐出され、このタンク内に貯留される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の空気圧縮機は、圧縮機本体を駆動する電動モー
タとして、コンデンサモータやインダクションモータな
どが使用されている。しかし、電動モータにコンデンサ
モータを使用した場合には、圧縮機本体の負荷の軽重に
関わらず、一定の回転数で電動モータを回転駆動させる
ため、電動モータの動力を有効に使用できない領域が多
く存在すると共に、電動モータの消費電力が多くなるな
どの不具合がある。また、電動モータの起動トルクが不
足するため、空気圧縮機の起動時に電動モータに加わる
負荷を軽減するために、圧縮機本体にアンローダなどの
負荷軽減装置を設けなければならないなどの問題もあ
る。
【0004】また、入力電流を制限できる機能を有した
インバータモータを駆動源とする空気圧縮機も知られて
いるが、このような空気圧縮機においても、モータの発
生トルクは、起動時に負荷の最大トルクを超えなければ
ならない。また、圧縮機の回転が上昇すると、モータや圧
縮機の持つ慣性系によってトルクの最大値は徐々に低下
して行く。そこで、従来の制御では、起動時から規定の
回転数または角速度に達するまで、モータへの印加電圧
を大きくしてモータの電流を増加させることにより、負
荷の最大トルクを超える発生トルクを得ている。さら
に、起動時と運転時のモータへの印加電圧の通電形態を
変化させることで、起動時は大きなトルクを発生させ、
運転時には運転可能なトルクを発生させるような形態も
とられている。
【0005】このように、モータの発生トルクを上昇さ
せるためには、インバータなどによって、モータへ供給
する電流の通電幅を大きくしたりピーク電圧を高くする
などして、モータへの供給電流を大きくしなければなら
ない。したがって、インバータ回路のスイッチング素子
などの電流容量を大きくしたり、あるいは、電源の容量
を大きくしなければならない。また、空気圧縮機のトル
ク変動値を小さくしするために回転数を高くする方法も
あるが、回転数を上昇させることによって、軸受けなど
の寿命を低下させてしまうなどの不具合もある。さら
に、現在のインバータモータの構成では、モータの効率
面から見て、運転時の回転数の範囲をあまり大きく変化
させることは好ましいことではなく、さらに、空気圧縮
機の仕様内容を大幅に変更しなければならないなどの不
具合もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、電動モータの回転数の増加
に応じて入力電流を制御することにより、電動モータの
消費電力を低減させると共に、電動モータの起動トルク
を増加させることができる空気圧縮機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の空気圧縮機は、三相のステータコイル及
びこのステータコイルによって回転されるロータからな
る電動モータと、この電動モータのロータが回転するこ
とによって駆動され、外部から吸入した空気を圧縮する
圧縮機本体と、電動モータの回転角速度を検出する回転
検出手段と、回転検出手段による検出信号に基づいて電
動モータに対する給電電流を制御するモータ制御手段と
を備え、回転検出手段に検出された回転角速度の上昇に
応じて、モータ制御手段が、電動モータへの給電電流を
段階的に低減させて行くことを特徴とする。
【0008】すなわち、本発明の空気圧縮機によれば、
電動モータが始動時の仮想ゼロ回転から運転可能な回転
数までの状態では、回転上昇による慣性によって減少す
る最大負荷トルクで制動されない回転トルクを発生する
ように、電動モータの入力電流を制御して行く。すなわ
ち、電動モータが、最大負荷トルクで制動されない回転
トルクを発生できるように、回転角速度に対応して、電
動モータの入力電流を段階的に減らして行く。このよう
にして、電動モータの始動時に、運転継続に必要な電流
であり、且つ最小限の電流を供給することによって、電
動モータが始動時に必要とする入力電流を極力抑制し
て、空気圧縮機を所望の負荷トルクで定格回転数まで上
昇させる。これによって、モータ制御手段から流れる電
流を必要最小限に抑えることができるので、モータ制御
手段の回路部品、例えばスイッチング素子などの容量や
電源の容量を小さくすることができる。
【0009】具体的な電流値の低減は、電動モータの始
動時の回転角速度に応じて、モータ制御手段から電動モ
ータへ供給される電流値を多段に分けて制御するように
する。例えば、回転数が0〜100rpmのときは入力電
流を20Aに制限する。次に、回転数が100〜400
rpmのときは入力電流を18Aに制限し、さらに、回転
数が400〜800rpmのときは入力電流を15Aに制
限する。そして、回転数が800rpmになったら始動状
態を完了し、それ以降の回転数では運転モードの通電形
態に切換える。
【0010】さらに、本発明の空気圧縮機は、上記の発
明において、モータ制御手段は、三相のステータコイル
の全ての相に順次給電を行う三相通電制御手段と、三相
のステータコイルのうち、二相のステータコイルに対し
て選択的に給電を行う二相通電制御手段と、回転検出手
段からの検出信号に基づいて、三相通電制御手段と二相
通電制御手段との何れか一方を選択し、選択された通電
制御手段によって電動モータヘの給電電流を制御する給
電制御切換手段とを備えている。そして、給電制御切換
手段が、所定の回転角速度に達するまでの始動期間にお
いては三相通電制御手段を選択し、電動モータが連続運
転可能な回転数に到達し、所望の回転数で回転駆動する
運転期間においては二相通電制御手段を選択することを
特徴とする。
【0011】このように構成したことにより、三相通電
制御手段によって変動の少ない大きな回転トルクを発生
させることができると共に、二相通電制御手段によって
消費電力を低減して電動モータを回転させることができ
る。また、通電制御手段は、電動モータに必要となる回
転トルクに応じて、三相通電制御手段と二相通電制御手
段とのうち、何れか一方を選択することができる。この
ため、通電制御切換手段は、回転検出手段による検出信
号によって、起動時のように大きな回転トルクを必要と
するときに三相通電制御手段を選択し、ある程度の回転
トルクが得られた後には、消費電力の少ない二相通電制
御手段を選択することができる。
【0012】また、本発明の空気圧縮機は、上記の発明
において、三相通電制御手段が、所定の角速度に達する
までの始動期間において電動モータへの供給電流を段階
的に低減させることを特徴とする。これにより、三相通
電制御手段は、電動モータへ供給される電流を、回転角
速度の上昇に応じて、予め決めた複数の設定電流値のそ
れぞれに段階的に低減して行く。したがって、三相通電
制御手段によって電動モータを駆動しているときに、外
部電源からの入力電流値が過剰に大きくなることを防止
することができる。
【0013】さらに、本発明の空気圧縮機は、上記の発
明において、二相通電制御手段が、電動モータに供給さ
れる電流を、予め定めた設定電流値以下に抑える電流値
制限手段と、電動モータの回転数を予め決められた最大
回転数以下に抑える回転数制限手段とを備えていること
を特徴とする。すなわち、このように構成したことによ
り、電流値制限手段は電動モータに供給されるの電流
を、予め決められた設定電流値以下に抑えるので、二相
通電制御手段によって電動モータを駆動しているとき
に、外部電源からの入力電流値が過剰に大きくなること
を防止することができる。また、回転数制限手段が、電
動モータの回転数を予め決められた最大回転数以下に抑
えるから、電動モータを必要以上に高い回転数で回転駆
動することによって圧縮機本体などが損傷するのを防止
することができ、もって、耐久性や信頼性を向上させる
ことができる。
【0014】また、本発明の空気圧縮機は、上記の発明
において、モータ制御手段は半導体スイッチング回路で
あり、この半導体スイッチング回路は、回転検出手段に
よる検出信号に基づいて自己のスイッチング周波数を制
御するスイッチング周波数制御手段を備え、スイッチン
グ周波数制御手段が、回転角速度の上昇に応じてスイッ
チング周波数を低減することにより、半導体スイッチン
グ回路が電動モータへの給電電流を段階的に低減させて
行くことを特徴とする。
【0015】具体的な制御手段としては、電動モータの
始動時の回転角速度に応じて、スイッチング回路のスイ
ッチング周波数を制御することにより、スイッチング回
路から電動モータへ供給される電流値を多段に分けて制
御するようにする。すなわち、回転数が0〜100rpm
のときは、スイッチング周波数を例えば5kHzにして入
力電流を20Aに制限する。また、回転数が100〜4
00rpmのときは、スイッチング周波数を例えば4kHz
にして入力電流を18Aに制限する。さらに、回転数が
400〜800rpmのときは、スイッチング周波数を例
えば3kHzにして入力電流を15Aに制限する。
【0016】さらに、本発明の制御方法は、電動モータ
の回転トルクによって回転駆動され、圧縮空気を生成す
る空気圧縮機において、電動モータの回転開始から連続
運転可能な回転数までの始動期間において、電動モータ
が、空気圧縮機による負荷トルクによって制動されない
回転トルクを発生するように、回転角速度の上昇に応じ
て、自己への給電電流を段階的に低減させて行くことを
特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態による空気圧縮機を、2段式空気圧縮機を例に
あげて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に
よるタンク一体型の2段式空気圧縮機を示す平面囲であ
り、図2は、本発明の実施の形態による空気圧縮機を示
す平面図であり、また、図3は、図2において保護カバ
ーを取外した状態の空気圧縮機を示す平面図である。さ
らに、図4は、保護カバーを取外した状態の空気圧縮機
を示す図3の右側面図であり、図5は、空気圧縮機の給
電制御装置等を示す図4の矢視V−V方向からみた断面
図である。また、図6は、本発明の実施の形態による給
電制御装置を示す電気回路図であり、図7は、図6にお
けるトランジスタスイッチング回路及びステータコイル
などの細部を示す電気回路図である。
【0018】以下、図1〜図7を通して、本発明の実施
の形態における空気圧縮機の構成を説明する。1,1は
左右に離間して互いに並行に延びた一対の貯留タンク
(以下、タンク1という)で、一対のタンク1は、金属チ
ューブ等を用いた略円筒状の密閉容器として形成され、
後述する下側フレーム5、上側フレーム6によって連結
されている。そして、各タンク1の長さ方向の両端側に
は、その下側位置に脚体2,2…が取付けられ、上側位
置には運搬用の把手3,3が取付けられている。また、
各タンク1上には、後述する圧縮機本体7、電動モータ
12などを上側から覆う保護カバー4が図1に示す如く
設けられ、この保護カバー4は必要に応じて取外し出来
るようになっている。尚、図3〜図5では、保護カバー
4を取外した状態を示している。
【0019】5,5は、各タンク1の下側に位置して各
タンク1を左右方向で連結した下側フレームであり、こ
の下側フレーム5は、図4および図5に示す如く、高い
剛性をもった金属金具などからなり、例えば、各タンク
1の長さ方向(前後方向)の両端側で各タンク1に溶接
などの手段で固着されている。また、6,6は、各タン
ク1の上側に位置して各タンク1を左右方向で連結した上
側フレームであり、この上側フレーム6は、下側フレー
ム5とほぼ同様に高い剛性をもった金属材などからな
り、例えば、各タンク1の長さ方向(前後方向)に離間
して、各タンク1に溶接などの手段で固着されている。
そして、上側フレーム6,6は、圧縮機本体7を電動モ
ータ12と共に下側から支承する構成となっている。
【0020】7は、各タンク1間に位置して上側フレー
ム6上に取付けられた圧縮機本体であり、この圧縮機本
体7は、略円筒状のクランクケース8と、このクランク
ケース8の径方向に突出して設けられたシリンダ9Aと
シリンダヘッド9Bからなる第1段の圧縮機構9と、第
1段の圧縮機構9の反対側に位置して、クランクケース
8に設けられたシリンダ10Aとシリンダヘッド10B
とからなる第2段の圧縮機構10とによって大略構成さ
れている。そして、第1段の圧縮機構9と第2段の圧縮
機構10とは、図3に示す如く左右方向へと横向きに突
出して設けられ、シリンダ9A,10A内にはピストン
(図示せず)が摺動可能に挿嵌されている。また、シリ
ンダヘッド9B,10Bには吸込弁、吐出弁(いずれも
図示せず)などが内蔵され、これら2つの圧縮機構9,
10間は連通管11を介して接続されている。このよう
に、本実施の形態による圧縮機本体7は、所謂、水平対
向型の2段式空気圧縮機として構成されている。
【0021】12は、各タンク1間に位置してクランク
ケース8の後部側に設けられた電動モータであり、この
電動モータ12は、例えば、インバータ制御式のシンク
ロナイズドシュラーゲ形リラクタンスモータからなり、
図3に示すようにクランクケース8と同軸に配設された
モータケース13と、このモータケース13内に配設さ
れた、例えば、3相のステータコイルU,V,Wからな
るステータ14と、このステータ14の内局側に設けら
れた鉄系材料などからなるロータ15と、このロータ1
5の内局側に嵌合され、ロータ15と共に回転する回転
軸16とから構成されている。
【0022】ここで、回転軸16は、圧縮機本体7と電
動モータ12のモータケース13とを軸方向に貫通して
設けられると共に、その前側は、クランクケース8内に
クランク軸となって配設され、後側が電動モータ12の
ロータ15に挿嵌されている。そして、回転軸16の両
端側は、圧縮機本体7、モータケース13から外側へ突
出している。また、モータケース13の下側部位は、ク
ランクケース8の下側部位と共に、各タンク1,1間に
部分的に入り込み、空気圧縮機の全高を可及的に低くし
ている。そして、電動モータ12は、後述する給電制御
装置20を介して外部の電源に接続されている。これに
より、電動モータ12は、その回転駆動が給電制御装置
20によってインバータ制御されるものである。
【0023】17は、圧縮機本体7の前側に位置して回
転軸16の前端側に設けられた第1の冷却ファンとして
の吸気ファン、18は、電動モータ12の後側に位置し
て回転軸16の後端側に設けられた第2の冷却ファンと
しての排気ファンをそれぞれ示している。そして、吸気
ファン17と排気ファン18は、圧縮機本体7の前側か
ら電動モータ12の後側に向けて冷却風を流通させると
共に、後述する給電制御装置20の前側から後側に向け
て冷却風を流通させるものである。
【0024】19は、電動モータ12の回転位置を検出
するため、モータケース13の後端側に設けられた回転
検出手段としての回転位置検出器であり、この回転位置
検出器19は、例えば、回転軸16に取付けられたマグ
ネットと、このマグネットによる磁束を検出するホール
素子など(いずれも図示せず)によって構成されてい
る。そして、回転位置検出器19は、配線を介して給電
制御装置20のインバータ制御部31に接続され、この
インバータ制御部31に向けて回転軸16の回転位置に
応じた回転検出信号を出力するものである。
【0025】20は、電動モータ12への給電をインバ
ータ制御するモータ制御手段としての給電制御装置であ
り、この給電制御装置20は、図5および図6に示すよ
うに、後述する回路用ケーシング21、給電部23、イ
ンバータ制御部31によって構成されている。そして、
給電制御装置20は、圧縮機本体7、電動モータ12の
下側に位置して各タンク1,1間に配設されている。ま
た、21は略箱型状の回路用ケーシングであり、この回
路用ケーシング21は、例えば、薄い金属板をプレス加
工することにより形成され タンク1,1間に位置して
前後方向に延びる箱部21Aと、この箱部21Aの前後
方向中央に位置して下側部23Aの上側に設けられ、箱
部21Aとの間に後述する平滑回路26などを収容する
収容空間を画成する蓋部21Bとから構成されている。
そして、箱部21Aの前後方向両端側は、ボルト22等
によって下側フレーム5に固定されている。
【0026】23は電動モータ12に駆動電力を供給す
るための給電部であり、この給電部23は各タンク1の
長さ方向中間部に位置して回路用ケーシング21の箱部
21Aに取り付けられている。そして、給電部23は、
電源ケーブル24などを介して外部の商用電源などに接
続され、例えば、100Vの単相交流電圧を整流するタ
イオードによるブリッジ回路からなる整流器25と、こ
の整流器25に接続され整流された電圧を平滑化して直
流電圧を出力する複数のコンデンサ26Aからなる平滑
回路26と、平滑回路26と電動モータ12との間に設
けられたインバータ制御部31からの制御信号に応じて
スイッチング制御することによって平滑回路26による
直流電圧をパルス変調し、周波数可変の擬似的な交流電
圧として電動モータ12に出力する、例えば、6個のパ
ワートランジスタ27Aからなるトランジスタスイッチ
ング回路27とによって概略構成されている。
【0027】また、電源ケーブル24と整流器25との
間にはコイル等からなるリアクトル28が接続され、こ
のリアクトル28は、箱部21Aの前端側に取り付けら
れている。そして、リアクトル28は、単相交流電圧を
直流電圧に変換するときに、外部の商用電源側に向けて
高調波成分を多く含んだ電流が流れるのを防止し、力率
を改善するものである。また、トランジスタスイッチン
グ回路27は、放熱板29に取り付けられると共に、電
動モータ12の下側に位置して排気ファン18の近傍に
配設されている。
【0028】30は給電部23の電源ケーブル24と整
流器25との間に設けられた電流検出器であり、この電
流検出器30は、インバータ制御部31に接続され、外
部の商用電源から電動モータ12に供給される電流値に
応じた電流検出信号を出力するものである。また、31
は回路用ケーシング21の後端面側に設けられ電動モー
タ12をインバータ制御するインバータ制御部であり、
このインバータ制御部31は、マイクロコンピュータ等
によって構成され、その入力側が回転検出器19、電流
検出器30等に接続され、出力側は給電部23のトラン
ジスタスイッチング回路27等に接続されている。さら
に、インバータ制御部31は、図6に示すようにメモリ
等の記憶装置31Aを備え、この記憶装置31Aには、
後述する図8、図9に処理の流れを示すようなプログラ
ムが格納されている。
【0029】そして、インバータ制御部31は、回転位
置検出器19からの検出信号に基づき、三相通電制御と
二相通電制御を切換えると共に、トランジスタスイッチ
ング回路27の各パワートランジスタ27Aをスイッチ
ング制御することによって、電動モータ12のステータ
14に供給する電流、電圧の周波数を変化させ、電動モ
ータ12の回転数などを制御している。
【0030】図8は、本発明の第1の実施の形態におけ
る、インバータ制御部による電動モータの駆動制御処理
についての流れ図である。したがって、図8を参照し
て、第1の実施の形態の、インバータ制御部31による
電動モータ12の駆動制御処理について説明する。先
ず、空気圧縮機を作動させると、ステップS1で、イン
バータ制御部31の記憶装置31Aに格納されたプログ
ラムが作動し、電源ケーブル24が外部の電源に接続さ
れて、主電源がONされたか否かが判別される。そし
て、主電源がONと判定されたときには(ステップS
1、YES)、ステップS2で、給電部23の入力電流
が上限値I0(例えば20A)を制限条件として、三相
通電制御処理を開始する。
【0031】このとき、インバータ制御部31は、回転
位置検出器19からの回転検出信号によつて、電動モー
タ12のロータ15の回転位置を認識しており、複数配
列したホール素子などによって角速度(rad/sec)も認
識できるようになっている。そして、インバータ制御部
31は、このロータ15の回転位置に応じて、ステータ
コイルUからステータコイル位相をずらしてV、Wへの
通電、ステータコイルVからステータコイル位相をずら
してW、Uへの通電、ステータコイルWからステータコ
イル位相をずらしてU、Vへの通電を順次繰り返し、ロ
ータ15の回転速度を徐々に上昇させて行く。
【0032】次に、ステップS3では、電流検出器30
からの電流検出信号によって電動モータ12に供給され
る電流値Iが、ステータコイルU,V,W、パワートラ
ンジスタ27A等の耐電圧値に応じて設定された第1の
設定電流値I0以下であるか否か、例えば、20A程度
の設定電流以下であるか否かが判別される。すなわち、
供給される電流値Iと第1の設定電流値I0との関係
が、I≦I0であるか否かが判定される。
【0033】そして、ステップS3で、I≦I0が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12に供給され
る電流値Iが第1の設定電流値IOを超えているから、
ステップS4において、電流値Iが第1の設定電流値I
O以下となるようにステ一タコイルU,V,Wに供給す
る電流を制限する。すなわち、インバータ制御部31に
よって、トランジスタスイッチング回路27のスイッチ
ング通電幅を制御し、電動モータ12への供給電流を制
限して行く。
【0034】一方、ステップS3で、I≦I0が「YE
S」と判定されたときには、電流値Iは第1の設定電流
値I0以下となっているから、前述のステップS4で電
流値Iを第1の設定電流値IO以下に制限した場合と併
せて、ステップS5に移る。すなわちステップS4にお
いて、ロータ15の回転数Nが、圧縮機本体7の負荷ト
ルクの変動が小さくなり、慣性によって駆動可能な第1
の設定回転数NO以上になっているか否か、例えば、1
00rpm程度の第1の設定回転数NOを上回っているか否
かが判別される。すなわち、ロータ15の回転数Nと第
1の設定回転数N0との関係が、N≧N0であるか否かが
判定される。尚、このときの回転数Nは、ホール素子な
どによって検出された角速度(rad/sec)に基づいて演
算された回転数である。
【0035】そして、ステップS5で、N≧N0が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12は第1の設
定回転数NOに達していないから、未だに始動時である
と判断し、前述のステップS3〜S5までを繰返す。一
方、ステップS5で、N≧N0が「YES」と判定され
たときは、ロータ15の回転数Nが第1の設定回転数N
O(例えば、100rpm)まで達しているので、通電形態
はそのままとして、ステップS6以降の処理に移り、電
流値Iを第2の設定電流値I1以下に制限してロータ15
の回転数Nを上昇させて行く。
【0036】ステップS6において、電動モータ12に
供給される電流値Iが、第2の設定電流値I1以下であ
るか否か、例えば、18A程度の設定電流以下であるか
否かが判別される。すなわち、供給される電流値Iと第
2の設定電流値I1との関係が、I≦I1であるか否かが
判定される。そして、ステップS6で、I≦I1が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12に供給され
る電流値Iが第2の設定電流値I1を超えているから、
ステップS7において、電流値Iが第2の設定電流値I
1以下となるように、トランジスタスイッチング回路2
7のスイッチング通電幅を制御してステ一タコイルU,
V,Wに供給する電流を制限する。
【0037】一方、ステップS6で、I≦I1が「YE
S」と判定されたときには、電流値Iは第2の設定電流
値I1以下となっているから、前述のステップS7で電
流値Iを第2の設定電流値I1以下に制限した場合と併
せて、ステップS8に移り、ロータ15の回転数Nが、
圧縮機本体7の負荷トルクの変動が小さくなり、慣性に
よって駆動可能な第2の設定回転数N1以上になってい
るか否か、例えば、400rpm程度の第2の設定回転数
N1に達しているか否かが判別される。すなわち、ロー
タ15の回転数Nと第2の設定回転数N1との関係が、
N≧N1であるか否かが判定される。
【0038】そして、ステップS8で、N≧N1が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12は第2の設
定回転数N1に達していないから、未だに始動時である
と判断し、前述のステップS2〜S8までを繰返す。一
方、ステップS8で、N≧N1が「YES」と判定され
たときは、ロータ15の回転数Nが第2の設定回転数N
1まで達しているので、通電形態はそのままとして、ス
テップS9以降の処理に移り、電流値Iを第3の設定電
流値I2以下に制限してロータ15の回転数Nを上昇さ
せて行く。
【0039】ステップS9において、電動モータ12に
供給される電流値Iが、第3の設定電流値I2以下であ
るか否か、例えば15A程度の設定電流以下であるか否
かが判別される。すなわち、供給される電流値Iと第3
の設定電流値I2との関係が、I≦I2であるか否かが判
別される。そして、ステップS9で、I≦I2が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12に供給され
る電流値Iが第3の設定電流値I2を超えているから、
ステップS10において、電流値Iが第3の設定電流値
I2以下となるように、トランジスタスイッチング回路
27のスイッチング通電幅を制御してステ一タコイル
U,V,Wに供給する電流を制限する。
【0040】一方、ステップS9で、I≦I2が「YE
S」と判定されたときには、電流値Iは第3の設定電流
値I2以下となっているから、前述のステップS10で
電流値Iを第3の設定電流値I2以下に制限した場合と
併せて、ステップS11に移り、ロータ15の回転数N
が、圧縮機本体7の負荷トルクの変動が小さくなり、慣
性によって駆動可能な第3の設定回転数N2以上になっ
ているか否か、例えば、800rpm程度の第3の設定回
転数N2を上回っているか否かを判別する。すなわち、
ロータ15の回転数Nと第3の設定回転数N2との関係
が、N≧N2であるか否かが判定される。
【0041】そして、ステップS11で、N≧N2が
「NO」と判定されたときには、電動モータ12は第3
の設定回転数N2に達していないから、未だに始動時で
あると判断し、前述のステップS2〜S11までを繰返
す。一方、ステップS11でN≧N2が「YES」と判
定されたときには、電動モータ12は第3の設定回転数
N2に達しているから、圧縮機本体7は電動モータ12
の回転トルクに多少ばらつきが生じてもその慣性によっ
て停止すること無く駆動することができるから、ステッ
プS12において二相通電制御処理を開始する。すなわ
ち、前述のステップS1〜S11までの始動時の処理か
ら運転時の処理に移行する。
【0042】このとき、インバータ制御部31は、回転
位置検出器19からの回転検出信号によつて電動モータ
12のロータ15の回転位置を認識する。そして、イン
バーア制御部31は、このロータ15の回転位置に応じ
てステータコイルUからステータコイルVへの通電、ス
テータコイルVからステータコイルWへの通電、ステー
タコイルWからステータコイルUへの通電を順次繰返
す、いわゆる二相通電制御処理により、ロータ15の回
転速度を徐々に上昇させていく。
【0043】ステップS12で、二相通電制御による運
転時の処理が開始されると、次に、ステップS13に移
り、電流検出器30からの電流検出信号によって電動モ
ータ12に供給される電流値Iが、ステータコイルU,
V,W、パワートランジスタ27A等の耐電圧値に応じ
て設定された第4の設定電流値I3以下であるか否か、
例えば15A程度の設定電流以下であるか否かが判別さ
れる。すなわち、供給される電流値Iと第4の設定電流
値I3との関係が、I≦I3であるか否かが判定される。
【0044】そして、ステップS13で、I≦I3が
「NO」と判定されたときには、電動モータ12に供給
される電流値Iが第4の設定電流値I3を超えているか
ら、ステップS14に移って、電流値Iが第4の設定電
流値I3以下となるように、インバータ制御部31によ
ってトランジスタスイッチング回路27のスイッチング
通電幅を制御し、ステータコイルU,V,Wに供給する
電流を制限する。
【0045】一方、ステップS13で、I≦I3が「Y
ES」と判定されたときには、電流値Iは第4の設定電
流値I3以下となっているから、前述のステップS14
で電流値Iを第4の設定電流値I3以下に制限した場合
と併せて、ステップS15に移って、ロータ15の回転
数Nが、圧縮機本体7の耐久性等を考慮して予め設定さ
れた最大回転数N3以下であるか否か、例えば、2200〜2
300rpm程度の最大回転数以下であるか否かが判別され
る。すなわち、現在の回転数Nと最大回転数N3との関
係が、N≦N3であるか否かが判定される。
【0046】そして、ステップS15でN≦N3が「N
O」と判定されたときには、電動モータ12の回転数N
が最大回転数N3を超えているから、ステップS16に
移って、電流値Iを第4の設定電流値I3よりさらに下
げて、回転数Nを最大回転数N3以下に抑えると共に、
前述のステップS12〜S15までの処理を繰返す。一
方、ステップ15でN≦N3が「YES」と判定された
ときには、ステップS17に移って、主電源がOFFか
否かを判別する。そして、ステップS17で「NO」と
判定されたときには、空気圧縮機は通常の駆動状態とな
っているので、前述のステップS12〜ステップS16
までの処理を繰り返し、空気圧縮機が必要とする所望の
回転数で運転を継続する。尚、ステップS17で「YE
S」と判定されたときには、主電源はOFFであるので
電動モータ12は騒動を停止する。
【0047】図9は、本発明の第2の実施の形態におけ
る、インバータ制御部による電動モータの駆動制御処理
についての流れ図である。図9に示す第2の実施の形態
が、図8に示す第1の実施の形態と異なるところは、電
動モータ12に供給する電流値Iを制限するときに、ト
ランジスタスイッチング回路27のスイッチング周波数
を制御しているところである。すなわち、第2の実施の
形態では、インバータ制御部31によって、トランジス
タスイッチング回路27のスイッチング周波数を制御し
て、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御に
より電動モータ12への供給電流を制限しいることを特
徴としている。
【0048】したがって、図9における流れ図のステッ
プは図8と全く変わらず、電流値Iを制限するステップ
においてスイッチング周波数を制御する手順が付加され
ているので、そのステップのところのみについてステッ
プ符号を変えてある。また、以下の説明においては、各
ステップで、第1の実施の形態と重複する部分は全て説
明を省略することにする。すなわち、図9において、ス
テップS3で、電動モータ12に供給される電流値I
が、第1の設定電流値I0を超えている場合は、したが
って、I≦I0が「NO」と判定された場合は、ステッ
プS4’において、電流値Iが第1の設定電流値IO以
下となるように、トランジスタスイッチング回路27の
スイッチング周波数をF0(Hz)に制御して、所定のP
WM制御幅にしてステ一タコイルU,V,Wに供給する
電流を制限する。例えば、スイッチング周波数F0を5
kHzにして、第1の設定電流値IOを20A以下に制限
する。
【0049】同様にして、ステップS6で、電動モータ
12に供給される電流値Iが、第2の設定電流値I1を
超えている(すなわち、I≦I1が「NO」)の場合
は、ステップS7’において、電流値Iが第2の設定電
流値I1以下となるように、スイッチング周波数をF1
(Hz)に制御して、所定のPWM制御幅によってステ一
タコイルU,V,Wに供給する電流を制限する。例え
ば、スイッチング周波数F1を4kHzにして、第2の設
定電流値I1を18A以下に制限する。
【0050】さらに、ステップS9で、電動モータ12
に供給される電流値Iが、第3の設定電流値I2を超え
ている(すなわち、I≦I2が「NO」)の場合は、ス
テップS10’において、電流値Iが第3の設定電流値
I2以下となるように、スイッチング周波数をF2(Hz)
に制御して、所定のPWM制御幅によってステ一タコイ
ルU,V,Wに供給する電流を制限する。例えば、スイ
ッチング周波数F2を3kHzにして、第3の設定電流値
I2を15A以下に制限する。尚、このとき、各供給電
流値は、I0>I1>I2であるので、当然、スイッチン
グ周波数もF0>F1>F2となるように制御して、PW
M制御幅を絞って行く必要がある。
【0051】また、運転時における二相通電制御処理に
おいても、ステップS13で、電動モータ12に供給さ
れる電流値Iが、第4の設定電流値I3を超えている
(すなわち、I≦I3が「NO」)の場合は、ステップ
S14’において、電流値Iが第4の設定電流値I3以
下となるように、スイッチング周波数をF3(Hz)に制
御して、所定のPWM制御幅で、ステ一タコイルU,
V,Wの内の何れか2相に供給する電流を制限する。同
様に、ステップS15でN≦N3が「NO」と判定され
たときには、電動モータ12の回転数Nが最大回転数N
3を超えているから、ステップS16’に移って、電流
値Iを第4の設定電流値I3以下となるように、スイッ
チング周波数をF3(Hz)に制御して、所定のPWM制
御幅で、ステ一タコイルU,V,Wの内の何れか2相に
供給する電流を制限する。
【0052】本実施の形態による空気圧縮機は、前述の
図1〜図7の如き構成を有するものであり、以下、その
作動について説明する.まず、電動モータ12に給電し
て回転軸16を回転駆動させると、電動モータ12は三
相通電制御によって駆動し、第1段の圧縮機構9と第2
段の圧縮機構10が作動する。このとき、連接棒を介し
て連結されたピストンが、シリンダ9A、10A内で往
復動し、第1段の圧縮機構9から連通管11を経由して
第2段の圧縮機構10側に圧縮空気が供給される。そし
て、第2段の圧縮機構10は、第1段の圧縮機構9によ
る圧縮空気をさらに加圧すると共に、この圧縮空気を各
タンク1に向けて吐出する。これにより、タンク1内には
圧縮空気が貯留される。
【0053】図10は、空気圧縮機が停止状態から起動
したときの圧縮機本体の駆動に必要となる負荷トルク
と、電動モータが発生する回転トルクの関係を示す図で
ある。この図は横軸に回転角、縦軸に軸トルクをとって
いる。また、図中の特性曲線aは圧縮機本体7の駆動に
必要となる負荷トルク、特性曲線bは三相通電制御によ
る電動モータ12の始動時の回転トルク、特性曲線cは
二相通電制御による電動モータ12の始動時の回転トル
クを示している。
【0054】すなわち、ロータ15が1回転する間で
は、図中に一点鎖線で示す特性曲線aのように、第1段
の圧縮機構9のピストンが上死点位置に向かう最中と、
第2段の圧縮機構10のピストンが上死点位置に向かう
最中において、圧縮機本体7の負荷トルクが大きくなっ
ている。しかし、三相通電制御による電動モータ12の
始動時の回転トルクcは、負荷トルクbの最大値より上
回っているので起動はスムーズに行なわれる。一方、電
動モータ12を二相通電制御によって起動したときに
は、その回転トルクは特性曲線bのように大きく変動す
る。このため、回転トルクbが最小となった状態で、圧
縮機本体7の負荷トルクaが最大となったときには、電
動モータ12の回転トルクが不足し、空気圧縮機が停止
してしまう。
【0055】すなわち、本発明の実施の形態では、起動
時においては電動モータ12は三相通電制御によって駆
動しているから、その回転トルクは、図中に実線で示す
特性曲線cのようになっており、常時、負荷トルクaよ
りも大きくなっている。このため、空気圧縮機は停止す
ることなく、円滑に起動することができる。
【0056】図11は、電動モータの回転数が上昇中に
おける、慣性による圧縮機の最大トルクの変化と電動モ
ータの回転トルクの変化を示す図である。この図は横軸
に回転角、縦軸に軸トルクをとっている。また、図中の
特性曲線eは、図8におけるステップS5のときの圧縮
機本体7のトルク、特性曲線fは、ステップS5のとき
の電動モータ12のトルクを示している。さらに、特性
曲線gは、ステップS8のときの圧縮機本体7のトル
ク、特性曲線hは、ステップS8のときの電動モータ1
2のトルクを示している。
【0057】すなわち、図11において、電動モータ1
2の回転数がN0(例えば100rpm)を上回ったとき
(図8のステップS5)、圧縮機本体7のトルクは特性
曲線eのように変化するが、この回転数N0のときの電
動モータ12のトルクは特性曲線fのようになってお
り、圧縮機本体7の特性曲線eのトルクピーク値より上
回っているので、電動モータ12は安定して回転数を上
昇させる。さらに、電動モータ12の回転数がN1(例
えば400rpm)を上回ったとき(図8のステップS
8)、圧縮機本体7のトルクは特性曲線gのように変化
するが、この回転数N1のときの電動モータ12のトル
クは特性曲線hのようになっており、圧縮機本体7の特
性曲線gのトルクピーク値より上回っているので、電動
モータ12は安定して回転数を上昇させる。
【0058】次に、電動モータ12の回転数Nが設定回
転数N2(例えば800rpm)よりも上昇すると、インバー
タ制御部31は、電動モータ12の制御方法を三相通電
制御から二相通電制御に切換えて、電動モータ12をほ
ぼ最大回転数N3(例えば2200rpm)まで上昇させる。
【0059】図12は、電動モータがほぼ最大回転数で
駆動したときの、圧縮機本体の負荷トルクと電動モータ
の回転トルクを示す図である。この図は横軸に回転角、
縦軸に軸トルクをとっている。また、図中の特性曲線i
は二相通電制御運転時の圧縮機本体7の負荷トルク、特
性曲線jは二相通電制御運転時の電動モータの回転トル
クを示している。同図に示すように、電動モータ12が
ほぼ最大回転数N3(例えば2200rpm)で駆動していると
き、圧縮機本体7の負荷トルクiは、電動モータ12の
負荷トルクjを上下するように変動するものの、ロータ
15の慣性力が作用するため、その変動幅は小さくなっ
ている。また、圧縮機本体7のピストン等による慣性力
も作用している。
【0060】このため、圧縮機本体7の負荷トルクiが
電動モータ12の回転トルクよりも大きくなったときで
も、空気圧縮機は停止することなく駆動を持続すること
ができる。また、三相通電制御では、3個のステータコ
イルU,V,Wのうち、2個のステータコイルが並列接
続状態となるため、1個のステータコイルによる抵抗値
をRとすると、ステータ14全体での合成抵抗は1.5Rと
なる。これに対し、二相通電制御では、2個のステータコ
イルが直列接続となるため合成抵抗は2Rとなる。この
ように、二相通電制御は三相通電制御に比べて合成抵抗
が大きくなるため、ステータコイル∪,∨に流れる電流
は低下する。このため、二相通電制御により電動モータ
12を駆動することによって、電動モータ12の消費電
力を低減することができる。
【0061】かくして、本実施の形態によれば、回転検出
器19からの検出信号により、三相通電制御と二相通電
制御とのいずれか一方を選択するから、三相通電制御に
よって変動の少ない大きなトルクを発生することができ
ると共に、二相通電制御によって消費電力を低減して電
動モータ12を回転させることかできる。 また、電動モータ12の回転数Nが低い起動時に三相通
電制御を選択し、電動モータ12の起動後に、回転数N
が設定回転数N2に達したとき、例えば、800rpmに達
したときには二相通電制御を選択する。したがって、大
きな回転トルクが必要な電動モータ12の起動時に三相
通電制御を選択し、電動モータ12等にはある程度の回
転トルクが発生した後には、消費電力の少ない二相通電
制御を選択することができる。
【0062】また、三相通電制御において、ステータコ
イルU,V,Wに供給する電流I0,I1,I2を制限す
ることによって、電動モータ12に供拾する電流値I
を、例えば20A、18A、15A程度の各設定電流値
I0,11,I2以下に押えるから、三相通電制御によって
電動モータ12を駆動する起動時に、外部電源からの入
力される電流値Iが過剰に大きくなったり、過剰電流の
継続時間が長くなったりするのを防止することができ
る。これにより、ステータコイル14やトランジスタ回
路27等の耐久性や信頼性を向上させることができる。
【0063】さらに、二相通電制御において、ステータ
コイルU,V,Wに供給する電流を制限することによっ
て、電動モータ12に供給する電流値を、例えば、15
A程度の設定電流値I3以下に抑えると共に、電動モー
タ12の回転数Nを、2200〜2300rpm程度の最大回転数N
3以下に抑える構成としたので、外部電源から入力される
電流値Iが過剰に大きくなるのを防止することかでき
る。これによって、ステータ14やトランジスタスイッ
チング回路27等の耐久性や信頼性を向上させることが
できる。また、電動モータ12の回転数Nで回転駆動す
ることによって、圧縮機本体7等が損傷するのを防止
し、耐久性や信頼性を向上させることができる。
【0064】さらに、2相通電制御において圧縮機本体
7が軽負荷状態となったときには、ステータコイルU,
V,W等で消費される電流が低下するから、電動モータ
12をほぼ最大回転数N3で回転駆動することができ
る。一方、二相通電制御において、圧縮機本体7が重負
荷状態になったときには、ステータコイルU,V,W等
で消費される電流が上昇するから、電動モータ12を第
4の設定電流I3で回転駆動することができる。このた
め、圧縮機本体7の負荷状態に応じて電動モータ12を
ほぼ最大回転数N3で回転駆動することができる。
【0065】一方、二相通電制御において圧縮機本体7
が重負荷状態となったときには、ステータコイルU,
V,W等で消費される電流が上昇するから、電動モータ
12を設定電流値I3で回転駆動することができる。この
ため、圧縮機本体7の負荷状態に応じて電動モータ12
の駆動を切換えることができるから、出力は変わらない
状態で最大トルクが大きくなった形態でも、インバータ
回路の給電部23とスイッチング素子27A(トランジ
スタスイッチング回路27)を極端に大電流容量に変更
しなくても済むようになる。
【0066】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。例えば、上記の実施の形態では、圧縮機本
体として、水平対向型の2段式空気圧縮機からなる圧縮
機本体を例にあげて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、一段または三段以上の空気圧縮機を本体としてもよ
く、また、シリンダの配置形態もV型などの他の形態と
してもよいことは勿論である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
空気圧縮機によれば、電動モータの起動時には、起動負
荷トルクによって制動されないように、電動モータに大
きな給電電流を流して最大回転トルク発生させる。そし
て、電動モータの回転角速度が上昇すると必要な回転ト
ルクが減少するので、それに伴って、給電電流を段階的
に低減させて行く。これによって、電動モータが安定な
回転数となるまでの始動期間に流れる電流を、必要最小
限に抑制することができる。したがって、電動モータへ
電流を供給する回路部品の容量や電源の容量を低減させ
ることができる。
【0068】また、請求項2に記載の空気圧縮機によれ
ば、回転検出手段が電動モータの回転角速度を常時検出
し、モータ制御手段が、回転角速度の上昇に応じて電動
モータへの給電電流を段階的に低減させて行く。すなわ
ち、電動モータの始動時には、モータ制御手段が最大電
流を流して大きな回転トルクを発生させる。そして、運
転可能な回転数に達するまでは、回転上昇による慣性に
よって負荷トルクが減少するので、モータ制御手段が電
動モータへの供給電流を段階的に減少させ、回転トルク
を低減させて行く。このようにして、電動モータの始動
期間に流れる供給電流を制御しながら、空気圧縮機を所
望の負荷トルクで定格回転数まで上昇させる。したがっ
て、このような制御方法によれば、電動モータへ供給さ
れる電流を必要最小限に抑えることができ、モータ制御
手段の回路部品、例えばスイッチング素子などの容量や
電源の容量を極力小さくすることができる。
【0069】また、請求項3に記載の空気圧縮機によれ
ば、モータ制御手段が、三相のステータコイルの全ての
相に順次給電を行う三相通電制御手段と、三相のステー
タコイルのうち、二相のステータコイルに対して選択的
に給電を行う二相通電制御手段とを備えている。そし
て、電動モータの始動期間においては三相通電制御手段
を選択し、電動モータが連続運転可能な回転数に到達し
た後は二相通電制御手段を選択する。これによって、起
動時のように大きな回転トルクを必要とするときには三
相通電制御手段を選択して、変動の少ない大きな回転ト
ルクを発生させることができる。また、安定した回転領
域に達した後は、二相通電制御手段を選択して、消費電
力を低減して電動モータを安定的に回転させることがで
きる。
【0070】また、請求項4に記載の空気圧縮機によれ
ば、三相通電制御手段が、始動期間において、電動モー
タへの供給電流を段階的に低減するように制御してい
る。これにより、三相通電制御手段は、電動モータへ供
給される電流を、回転角速度の上昇に応じて、予め決め
た複数の設定電流値のそれぞれに段階的に低減して行
く。したがって、三相通電制御手段によって電動モータ
を駆動しているときに、外部電源からの入力電流値が過
剰に大きくなることを防止することができる。
【0071】また、請求項5に記載の空気圧縮機によれ
ば、二相通電制御手段は、電動モータに供給される電流
を、予め決められた設定電流値以下に抑えるので、二相
通電制御手段によって電動モータを運転領域で駆動して
いるときに、外部電源からの入力電流値が過剰に大きく
なることを防止することができる。また、二相通電制御
手段は、電動モータの回転数を予め決められた最大回転
数以下に抑えるので、電動モータを必要以上に高い回転
数で回転駆動することによって圧縮機本体などが損傷す
るのを防止することができる。よって、空気圧縮機の耐
久性や信頼性を向上させることが可能となる。
【0072】また、請求項6に記載の空気圧縮機によれ
ば、モータ制御手段は、半導体スイッチング素子などに
よって構成されたインバータ回路である。そして、この
インバータ回路は、回転検出手段による検出信号に基づ
いてスイッチング周波数を制御し、回転角速度の上昇に
応じて電動モータへの給電電流を段階的に低減させて行
く。このように構成された空気圧縮機によれば、インバ
ータ回路と回転位置検出器とマイコンの入出力信号とに
よって、電動モータの始動時の微細な駆動制御が可能と
なる。これによって、始動時のモータの回転角速度に応
じてインバータ回路の入出力電流やスイッチング素子の
キャリア周波数を制限することができる。よって、始動
時間を従来と同じと考えた場合に、始動時に実際に必要
なモータの出力トルクを得るための入出力電流をより小
さくすることができるので、スイッチング素子の一周期
分の電流値をより低減することができる。このため、イ
ンバータ回路における各部品の電流容量を必要最小限に
小さくすることができ、且つ電源容量も小さくすること
ができる。よって、一層のコストダウンを図った空気圧
縮機を提供することができると共に、空気圧縮機のラン
ニングコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるタンク一体型の2
段式空気圧縮機を示す平面囲である。
【図2】 本発明の実施の形態による空気圧縮機を示す
平面図である。
【図3】 図2において保護カバーを取外した状態の空
気圧縮機を示す平面図である。
【図4】 保護カバーを取外した状態の空気圧縮機を示
す図3の右側面図である。
【図5】 空気圧縮機の給電制御盤置等を示す図4の矢
視V−V方向からみた断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態による給電制御装置を示
す電気回路図である。
【図7】 図6におけるトランジスタスイッチング回路
及びステータコイルなどの細部を示す電気回路図であ
る。
【図8】 本発明の第1の実施の形態における、インバ
ータ制御部による電動モータの駆動制御処理について示
す流れ図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態における、インバ
ータ制御部による電動モータの駆動制御処理について示
す流れ図である。
【図10】 空気圧縮機が停止状態から起動したときの
圧縮機本体の駆動に必要となる負荷トルクと、電動モー
タが発生する回転トルクの関係を示す図である。
【図11】 電動モータの回転数が上昇中における、慣
性による圧縮機の最大トルクの変化と電動モータの回転
トルクの変化を示す図である。
【図12】 電動モータがほぼ最大回転数で駆動してい
るときの、圧縮機本体の負荷トルクと電動モータの回転
トルクを示す図である。
【符号の説明】
1 貯留タンク 7 圧縮機本体 12 電動モータ 14 ステータ 15 ロータ 16 回転軸 19 回転位置検出器 20 給電制御装置 23 給電部 27 トランジスタスイッチング回路 27A パワートランジスタ(スイッチング素子) 30 電流検出器 31 インバータ制御部 31A 記憶装置 U,V,W ステータコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田切 明治 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 兼本 喜之 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB06 AC02 CF04 3H045 AA03 AA13 AA26 BA03 BA32 CA09 CA21 DA04 DA07 DA50 EA17 EA20 EA42 5H550 AA09 BB02 BB03 BB08 CC06 DD09 EE03 EE10 GG05 HA07 HB07 HB16 JJ03 JJ11 JJ17 LL10 LL22 LL35 MM02 MM05 5H576 AA10 BB06 BB10 CC05 DD09 EE11 EE19 FF01 FF02 GG02 GG04 HA02 HB01 JJ03 JJ17 JJ28 LL10 LL22 LL41 MM05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相のステータコイル及び該ステータコ
    イルによって回転されるロータからなる電動モータと、 この電動モータによって駆動され、外部から吸入した空
    気を圧縮する圧縮機本体と、 前記電動モータの回転角速度を検出する回転検出手段
    と、 前記回転検出手段による検出信号に基づいて前記電動モ
    ータに対する給電電流を制御するモータ制御手段とを備
    え、 前記モータ制御手段は、前記回転検出手段に検出された
    回転角速度の上昇に応じて、前記電動モータへの給電電
    流を段階的に低減させることを特徴とする空気圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記モータ制御手段は、 前記三相のステータコイルの全ての相に順次給電を行う
    三相通電制御手段と、 前記三相のステータコイルのうち、二相のステータコイ
    ルに対して選択的に給電を行う二相通電制御手段と、 前記回転検出手段からの検出信号に基づいて、前記三相
    通電制御手段と前記二相通電制御手段との何れか一方を
    選択し、選択された通電制御手段によって前記電動モー
    タヘの給電電流を制御する給電制御切換手段とを備え、 前記給電制御切換手段は、 所定の回転角速度に達するまでの始動期間においては前
    記三相通電制御手段を選択し、 前記電動モータが連続運転可能な回転数に到達し、所望
    の回転数で回転駆動する運転期間においては前記二相通
    電制御手段を選択することを特徴とする請求項1に記載
    の空気圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記三相通電制御手段が、所定の回転角
    速度に達するまでの始動期間において、前記電動モータ
    への供給電流を段階的に低減させることを特徴とする請
    求項2に記載の空気圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記二相通電制御手段は、前記電動モー
    タに供給される電流を予め定めた設定電流値以下に抑え
    る電流値制限手段と、該電動モータの回転数を予め決め
    られた最大回転数以下に抑える回転数制限手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項2または3に記載の空気
    圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記モータ制御手段は半導体スイッチン
    グ回路であり、 前記半導体スイッチング回路は、前記回転検出手段によ
    る検出信号に基づいて自己のスイッチング周波数を制御
    するスイッチング周波数制御手段を備え、 前記スイッチング周波数制御手段が、回転角速度の上昇
    に応じてスイッチング周波数を低減することにより、前
    記半導体スイッチング回路は、前記電動モータへの給電
    電流を段階的に低減させて行くことを特徴とする請求項
    1ないし4の何れかに記載の空気圧縮機。
  6. 【請求項6】 電動モータの回転トルクによって回転駆
    動され、圧縮空気を生成する空気圧縮機の制御方法であ
    って、 前記電動モータの回転開始から連続運転可能な回転数ま
    での始動期間において、前記電動モータが、空気圧縮機
    による負荷トルクによって制動されない回転トルクを発
    生するように、回転角速度の上昇に応じて、自己への給
    電電流を段階的に低減させて行くことを特徴とする空気
    圧縮機の制御方法。
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