JP2001271750A - 開放形圧縮機および開放形圧縮機ユニット - Google Patents
開放形圧縮機および開放形圧縮機ユニットInfo
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- JP2001271750A JP2001271750A JP2000091545A JP2000091545A JP2001271750A JP 2001271750 A JP2001271750 A JP 2001271750A JP 2000091545 A JP2000091545 A JP 2000091545A JP 2000091545 A JP2000091545 A JP 2000091545A JP 2001271750 A JP2001271750 A JP 2001271750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異常温度上昇による焼付きを防止できる開放
形圧縮機を提供する。 【解決手段】 本発明の開放形圧縮機10は、圧縮要素
CFから吐出された冷媒の温度を検出する温度センサ1
と、ケーシング11内へ冷媒をインジェクションするた
めのインジェクションポート2を開閉可能な閉鎖弁3
と、温度センサ1により検出された温度に基づいて閉鎖
弁3の開閉制御をするインジェクション弁開閉制御部4
とを備えている。
形圧縮機を提供する。 【解決手段】 本発明の開放形圧縮機10は、圧縮要素
CFから吐出された冷媒の温度を検出する温度センサ1
と、ケーシング11内へ冷媒をインジェクションするた
めのインジェクションポート2を開閉可能な閉鎖弁3
と、温度センサ1により検出された温度に基づいて閉鎖
弁3の開閉制御をするインジェクション弁開閉制御部4
とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放形圧縮機およ
び開放形圧縮機ユニットに関するものである。
び開放形圧縮機ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の開放形圧縮機について説明
する。
する。
【0003】図7は、従来の開放形圧縮機の構成を概略
的に示す断面図である。図7を参照して、開放形圧縮機
110は、圧縮機110の外部にあるエンジンなどの駆
動源から駆動力を与えられて冷媒の圧縮動作を行なうも
のである。このため、開放形圧縮機110はケーシング
111内に圧縮要素CFを有しているが、モータなどの
駆動源を有していない。
的に示す断面図である。図7を参照して、開放形圧縮機
110は、圧縮機110の外部にあるエンジンなどの駆
動源から駆動力を与えられて冷媒の圧縮動作を行なうも
のである。このため、開放形圧縮機110はケーシング
111内に圧縮要素CFを有しているが、モータなどの
駆動源を有していない。
【0004】圧縮要素CFは、固定スクロール112
と、可動スクロール113とを有している。固定スクロ
ール112は、鏡板112aと、鏡板112aの前面に
突出した渦巻状歯部112bと、圧縮された冷媒を吐出
するための吐出口112cとを主に有している。この固
定スクロール112は、ハウジングなどを介してケーシ
ング111に固定されている。可動スクロール113
は、鏡板113aと、鏡板113aの前面に突出した渦
巻状歯部113bとを主に有している。渦巻状歯部11
3bは、固定スクロール112の渦巻状歯部112bと
互いに噛み合い圧縮室を構成している。可動スクロール
113は、外部からの駆動力によって回転するクランク
軸114から回転力を受けて、相対的にその姿勢を保ち
ながら公転するように支持されている。
と、可動スクロール113とを有している。固定スクロ
ール112は、鏡板112aと、鏡板112aの前面に
突出した渦巻状歯部112bと、圧縮された冷媒を吐出
するための吐出口112cとを主に有している。この固
定スクロール112は、ハウジングなどを介してケーシ
ング111に固定されている。可動スクロール113
は、鏡板113aと、鏡板113aの前面に突出した渦
巻状歯部113bとを主に有している。渦巻状歯部11
3bは、固定スクロール112の渦巻状歯部112bと
互いに噛み合い圧縮室を構成している。可動スクロール
113は、外部からの駆動力によって回転するクランク
軸114から回転力を受けて、相対的にその姿勢を保ち
ながら公転するように支持されている。
【0005】ケーシング111には、ケーシング111
内へ冷媒を吸入するための吸入管115と、圧縮要素C
Fにより圧縮された冷媒をケーシング111外へ吐出す
るための吐出管116とが取付けられている。
内へ冷媒を吸入するための吸入管115と、圧縮要素C
Fにより圧縮された冷媒をケーシング111外へ吐出す
るための吐出管116とが取付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】開放形圧縮機110で
は、ケーシング111内にモータなどの駆動源を有して
いない。このため、ケーシング111内で最も温度が高
くなる部分は、圧縮要素CFによって圧縮された冷媒が
吐出される部位(吐出口112c付近)である。
は、ケーシング111内にモータなどの駆動源を有して
いない。このため、ケーシング111内で最も温度が高
くなる部分は、圧縮要素CFによって圧縮された冷媒が
吐出される部位(吐出口112c付近)である。
【0007】複数の室内機(室内機マルチ)を備える室
外機に開放形圧縮機110を複数台搭載すると、1台の
圧縮機で複数の室内を冷暖房する場合もあり、室内機の
利用状況や外気温度によっては圧縮機に過剰に負荷がか
かる可能性が高い。この場合、圧縮要素CFの吐出口1
12c付近において異常温度上昇が起こりやすい。その
温度上昇によって渦巻状歯部112b、113bが熱膨
張することで、鏡板112aと渦巻状歯部113bとの
隙間および鏡板113aと渦巻状歯部112bとの隙間
が小さくなる。これにより、鏡板112a、113aと
渦巻状歯部112b、113bとの間で焼付きが生じや
すくなるという問題があった。
外機に開放形圧縮機110を複数台搭載すると、1台の
圧縮機で複数の室内を冷暖房する場合もあり、室内機の
利用状況や外気温度によっては圧縮機に過剰に負荷がか
かる可能性が高い。この場合、圧縮要素CFの吐出口1
12c付近において異常温度上昇が起こりやすい。その
温度上昇によって渦巻状歯部112b、113bが熱膨
張することで、鏡板112aと渦巻状歯部113bとの
隙間および鏡板113aと渦巻状歯部112bとの隙間
が小さくなる。これにより、鏡板112a、113aと
渦巻状歯部112b、113bとの間で焼付きが生じや
すくなるという問題があった。
【0008】また、室内機マルチの空調機にて、圧縮機
110内の油が少なくなると、鏡板112a、113a
と渦巻状歯部112b、113bとの間に与えられる油
量が少なくなり、この部分での油によるシール能力が低
下する。このため、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室
への冷媒の漏れが生じる。これにより、高圧に圧縮され
た高温の冷媒が繰返し圧縮されることになり、吐出口1
12c付近での異常温度上昇を助長させるという問題も
あった。
110内の油が少なくなると、鏡板112a、113a
と渦巻状歯部112b、113bとの間に与えられる油
量が少なくなり、この部分での油によるシール能力が低
下する。このため、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室
への冷媒の漏れが生じる。これにより、高圧に圧縮され
た高温の冷媒が繰返し圧縮されることになり、吐出口1
12c付近での異常温度上昇を助長させるという問題も
あった。
【0009】それゆえ本発明の一の目的は、異常温度上
昇による焼付きを防止できる開放形圧縮機を提供するこ
とである。
昇による焼付きを防止できる開放形圧縮機を提供するこ
とである。
【0010】また、本発明の他の目的は、圧縮要素に適
正量の油を供給できる開放形圧縮機ユニットを提供する
ことである。
正量の油を供給できる開放形圧縮機ユニットを提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の開放形
圧縮機は、ケーシング外部から駆動力を与えられてケー
シング内の圧縮要素が冷媒を圧縮するものであって、温
度センサと、弁と、制御手段とを備えている。温度セン
サは、圧縮要素から吐出された冷媒の温度を検出するも
のである。弁は、ケーシング内へ冷媒をインジェクショ
ンするためのインジェクションポートを開閉可能なもの
である。制御手段は、温度センサにより検出された温度
に基づいて弁の開閉制御をするものである。
圧縮機は、ケーシング外部から駆動力を与えられてケー
シング内の圧縮要素が冷媒を圧縮するものであって、温
度センサと、弁と、制御手段とを備えている。温度セン
サは、圧縮要素から吐出された冷媒の温度を検出するも
のである。弁は、ケーシング内へ冷媒をインジェクショ
ンするためのインジェクションポートを開閉可能なもの
である。制御手段は、温度センサにより検出された温度
に基づいて弁の開閉制御をするものである。
【0012】請求項1に記載の開放形圧縮機によれば、
圧縮要素から吐出された冷媒の温度が温度センサにより
検出される。これにより、圧縮機内で最も温度が高くな
る部位の温度を知ることができる。そして、最も温度が
高くなる部位の温度が過剰に上昇しているときには、イ
ンジェクションポートからケーシング内へ冷媒をインジ
ェクションすることにより、その部位の温度を低減する
ことができる。よって、異常温度上昇を防止することが
でき、それによる焼付きを防止することもできる。
圧縮要素から吐出された冷媒の温度が温度センサにより
検出される。これにより、圧縮機内で最も温度が高くな
る部位の温度を知ることができる。そして、最も温度が
高くなる部位の温度が過剰に上昇しているときには、イ
ンジェクションポートからケーシング内へ冷媒をインジ
ェクションすることにより、その部位の温度を低減する
ことができる。よって、異常温度上昇を防止することが
でき、それによる焼付きを防止することもできる。
【0013】請求項2に記載の開放形圧縮機ユニットで
は、上記の開放形圧縮機が複数個互いに連結されてお
り、複数の開放形圧縮機の各々のケーシング内の油面を
均一に制御するために各々のケーシングに接続された均
油管が備えられている。
は、上記の開放形圧縮機が複数個互いに連結されてお
り、複数の開放形圧縮機の各々のケーシング内の油面を
均一に制御するために各々のケーシングに接続された均
油管が備えられている。
【0014】請求項2に記載の開放形圧縮機ユニットに
よれば、室内機の利用状況によって1の圧縮機に過剰に
負荷がかかりケーシング内の油量が少なくなった場合で
も、均油管を通じて他の圧縮機から油を補うことができ
る。このため、油量の減少による圧縮機内でのシール能
力の低下を防止することができる。
よれば、室内機の利用状況によって1の圧縮機に過剰に
負荷がかかりケーシング内の油量が少なくなった場合で
も、均油管を通じて他の圧縮機から油を補うことができ
る。このため、油量の減少による圧縮機内でのシール能
力の低下を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
て図に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態における開
放形圧縮機の構成を概略的に示す断面図である。図1を
参照して、本実施の形態の開放形圧縮機10は、ケーシ
ング11内に、主に圧縮要素CFを有している。
放形圧縮機の構成を概略的に示す断面図である。図1を
参照して、本実施の形態の開放形圧縮機10は、ケーシ
ング11内に、主に圧縮要素CFを有している。
【0017】圧縮要素CFは、固定スクロール12と可
動スクロール13とを有している。固定スクロール12
は、鏡板12aと、その鏡板12aの前面に突出した渦
巻状歯部12bと、圧縮された冷媒を吐出するための吐
出口12cとを主に有している。この固定スクロール1
2は、ハウジングなどを介してケーシング11に固定さ
れている。可動スクロール13は、鏡板13aと、その
鏡板13aの前面に突出した渦巻状歯部13bとを主に
有している。この渦巻状歯部13bは、固定スクロール
12の渦巻状歯部12bと互いに噛み合って圧縮室を構
成している。可動スクロール13は、外部からの駆動力
によって回転するクランク軸14から回転力を受けて、
相対的にその姿勢を保ちながら公転するように支持され
ている。
動スクロール13とを有している。固定スクロール12
は、鏡板12aと、その鏡板12aの前面に突出した渦
巻状歯部12bと、圧縮された冷媒を吐出するための吐
出口12cとを主に有している。この固定スクロール1
2は、ハウジングなどを介してケーシング11に固定さ
れている。可動スクロール13は、鏡板13aと、その
鏡板13aの前面に突出した渦巻状歯部13bとを主に
有している。この渦巻状歯部13bは、固定スクロール
12の渦巻状歯部12bと互いに噛み合って圧縮室を構
成している。可動スクロール13は、外部からの駆動力
によって回転するクランク軸14から回転力を受けて、
相対的にその姿勢を保ちながら公転するように支持され
ている。
【0018】クランク軸14は、外部駆動源からの駆動
力を受けるためにケーシング11外へ延びている。この
クランク軸14には、回転のバランスを保つためのバラ
ンスウェイト14aが取付けられている。
力を受けるためにケーシング11外へ延びている。この
クランク軸14には、回転のバランスを保つためのバラ
ンスウェイト14aが取付けられている。
【0019】ケーシング11には、ケーシング11内へ
冷媒を吸入するための吸入管15と、圧縮要素CFによ
り圧縮された冷媒をケーシング11外へ吐出するための
吐出管16とが取付けられている。
冷媒を吸入するための吸入管15と、圧縮要素CFによ
り圧縮された冷媒をケーシング11外へ吐出するための
吐出管16とが取付けられている。
【0020】本実施の形態において特に注目すべきは、
圧縮要素CFから吐出された冷媒の温度を検出する温度
センサ1と、インジェクションポート2を開閉可能な閉
鎖弁3と、この閉鎖弁3を開閉制御するためのインジェ
クション弁開閉制御部4とが備えられていることであ
る。
圧縮要素CFから吐出された冷媒の温度を検出する温度
センサ1と、インジェクションポート2を開閉可能な閉
鎖弁3と、この閉鎖弁3を開閉制御するためのインジェ
クション弁開閉制御部4とが備えられていることであ
る。
【0021】温度センサ1は、たとえばサーミスタより
なっており、圧縮要素CFの吐出口12c付近、たとえ
ばケーシングトップに配置されている。インジェクショ
ンポート2は、たとえば吸入管15から圧縮要素CFに
冷媒が至る経路(矢印A)に開口するようケーシング1
1に設けられている。インジェクションポート2は液ラ
インに接続されており、その経路の途中に閉鎖弁3が設
けられている。インジェクション弁開閉制御部4は、温
度センサ1により検出された温度に基づいて閉鎖弁3の
開閉制御を行なわしめるものである。
なっており、圧縮要素CFの吐出口12c付近、たとえ
ばケーシングトップに配置されている。インジェクショ
ンポート2は、たとえば吸入管15から圧縮要素CFに
冷媒が至る経路(矢印A)に開口するようケーシング1
1に設けられている。インジェクションポート2は液ラ
インに接続されており、その経路の途中に閉鎖弁3が設
けられている。インジェクション弁開閉制御部4は、温
度センサ1により検出された温度に基づいて閉鎖弁3の
開閉制御を行なわしめるものである。
【0022】本実施の形態では、図1を参照して、圧縮
要素CFから吐出された冷媒の温度が温度センサ1によ
り検出される。これにより、圧縮機10内で最も温度が
高くなる部位(吐出口12c付近)の温度を知ることが
できる。そして、この最も温度が高くなる部位の温度が
過剰に上昇しているときには、インジェクション弁開閉
制御部4により閉鎖弁3が開かれる。これにより液ライ
ンからインジェクションポート2を通じてケーシング1
1内へ低温の冷媒がインジェクションされ、それにより
吐出口12c付近の温度が低下する。これにより、吐出
口12c付近での異常温度上昇を防止することができる
ため、渦巻状歯部12b、13bと鏡板12a、13a
との焼付きを防止することが可能となる。
要素CFから吐出された冷媒の温度が温度センサ1によ
り検出される。これにより、圧縮機10内で最も温度が
高くなる部位(吐出口12c付近)の温度を知ることが
できる。そして、この最も温度が高くなる部位の温度が
過剰に上昇しているときには、インジェクション弁開閉
制御部4により閉鎖弁3が開かれる。これにより液ライ
ンからインジェクションポート2を通じてケーシング1
1内へ低温の冷媒がインジェクションされ、それにより
吐出口12c付近の温度が低下する。これにより、吐出
口12c付近での異常温度上昇を防止することができる
ため、渦巻状歯部12b、13bと鏡板12a、13a
との焼付きを防止することが可能となる。
【0023】図1においてインジェクションポート2に
接続される液ラインは、たとえば図2に示すように空調
機内の凝縮器31と膨張弁32との間の経路から冷媒を
取り込むよう構成されている。
接続される液ラインは、たとえば図2に示すように空調
機内の凝縮器31と膨張弁32との間の経路から冷媒を
取り込むよう構成されている。
【0024】また図3に示すように1つの空調機内に複
数の圧縮機10A、10Bが搭載される場合がある。こ
の場合には、複数の圧縮機10A、10Bの各々に凝縮
器31と膨張弁32との間の経路から冷媒がインジェク
ションポート2に与えられることになる。またこの場
合、複数の圧縮機10A、10Bは、均油管35により
互いに接続されることが好ましい。この均油管35は、
複数の圧縮機10A、10Bの各ケーシング内の油面位
置を均一にするためのものである。
数の圧縮機10A、10Bが搭載される場合がある。こ
の場合には、複数の圧縮機10A、10Bの各々に凝縮
器31と膨張弁32との間の経路から冷媒がインジェク
ションポート2に与えられることになる。またこの場
合、複数の圧縮機10A、10Bは、均油管35により
互いに接続されることが好ましい。この均油管35は、
複数の圧縮機10A、10Bの各ケーシング内の油面位
置を均一にするためのものである。
【0025】図4は、均油管のケーシングへの接続の様
子を示す図1の50−50線の断面に対応した概略断面
図である。図4を参照して、均油管35は、ケーシング
11に設けられた油吸入排出口35aに接続されてい
る。この油吸入排出口35aは、ケーシング11内の油
溜り空間内における油面位置がクランク軸14やバラン
スウェイト14aなどの回転部材により攪拌されない位
置(最適油面位置)となるように設けられている。この
ように均油管35が各ケーシング11に接続されること
で、各ケーシング11内の油面位置は均一に制御され
る。
子を示す図1の50−50線の断面に対応した概略断面
図である。図4を参照して、均油管35は、ケーシング
11に設けられた油吸入排出口35aに接続されてい
る。この油吸入排出口35aは、ケーシング11内の油
溜り空間内における油面位置がクランク軸14やバラン
スウェイト14aなどの回転部材により攪拌されない位
置(最適油面位置)となるように設けられている。この
ように均油管35が各ケーシング11に接続されること
で、各ケーシング11内の油面位置は均一に制御され
る。
【0026】ただし図4の構成では、油溜り空間内の最
適油面位置により均油管35の接続位置が一義的に決ま
るため設計の自由度が低い。このため、図5に示すよう
に均油管35をケーシング11の任意の位置に接続し、
ノズル35bの油吸入排出口35aを油溜り空間の最適
油面位置にまで延ばす構成とすることが好ましい。これ
により、均油管35をケーシング11の任意の位置に取
付けることが可能となるため、設計の自由度が高くな
る。
適油面位置により均油管35の接続位置が一義的に決ま
るため設計の自由度が低い。このため、図5に示すよう
に均油管35をケーシング11の任意の位置に接続し、
ノズル35bの油吸入排出口35aを油溜り空間の最適
油面位置にまで延ばす構成とすることが好ましい。これ
により、均油管35をケーシング11の任意の位置に取
付けることが可能となるため、設計の自由度が高くな
る。
【0027】本実施の形態では、図3に示すように複数
の圧縮機10A、10Bを搭載する場合、その複数の圧
縮機10A、10Bは互いに均油管35で接続される。
このため、複数の圧縮機10A、10Bの油面は均一に
保たれ、圧縮機10A、10B間の油の偏りが防止でき
る。よって、室内機の利用状況によって1つの圧縮機
(たとえば10A)に過剰に負荷がかかり、ケーシング
11内の油量が少なくなった場合でも、他の圧縮機(た
とえば10B)から油を補うことができる。このため、
図1において渦巻状歯部12b、13bと鏡板12a、
13aとの間に油を適切に供給でき、高圧側の圧縮室か
ら低圧側の圧縮室へ冷媒が漏れることを防止することが
できる。よって、高圧に圧縮された冷媒が繰返し圧縮さ
れることが防止されるため、それによる吐出口12c付
近での異常温度上昇を防止することができる。
の圧縮機10A、10Bを搭載する場合、その複数の圧
縮機10A、10Bは互いに均油管35で接続される。
このため、複数の圧縮機10A、10Bの油面は均一に
保たれ、圧縮機10A、10B間の油の偏りが防止でき
る。よって、室内機の利用状況によって1つの圧縮機
(たとえば10A)に過剰に負荷がかかり、ケーシング
11内の油量が少なくなった場合でも、他の圧縮機(た
とえば10B)から油を補うことができる。このため、
図1において渦巻状歯部12b、13bと鏡板12a、
13aとの間に油を適切に供給でき、高圧側の圧縮室か
ら低圧側の圧縮室へ冷媒が漏れることを防止することが
できる。よって、高圧に圧縮された冷媒が繰返し圧縮さ
れることが防止されるため、それによる吐出口12c付
近での異常温度上昇を防止することができる。
【0028】また本実施の形態では、図4および図5に
示すように油吸入排出口35aは、バランスウェイト1
4aなどの回転部材で油が攪拌されない高さ位置に設定
されている。このため、油攪拌により油ミストが吸入ガ
スに吸われてシステム内に流出することはなく、また油
攪拌による機械損失を低減することもできる。
示すように油吸入排出口35aは、バランスウェイト1
4aなどの回転部材で油が攪拌されない高さ位置に設定
されている。このため、油攪拌により油ミストが吸入ガ
スに吸われてシステム内に流出することはなく、また油
攪拌による機械損失を低減することもできる。
【0029】本実施の形態では、図1に示すように冷媒
が圧縮要素CF内に入る手前の経路にインジェクション
ポート2が開口しているが、本発明の構成はこれに限定
されない。本発明では、たとえば図6に示すようにイン
ジェクションポート2が圧縮要素CFの圧縮室内に直接
インジェクションできるように設けられていてもよい。
また、インジェクションポート2は、圧縮後の冷媒温度
を下げることができれば、図1および図6に示す以外の
位置に開口していてもよい。
が圧縮要素CF内に入る手前の経路にインジェクション
ポート2が開口しているが、本発明の構成はこれに限定
されない。本発明では、たとえば図6に示すようにイン
ジェクションポート2が圧縮要素CFの圧縮室内に直接
インジェクションできるように設けられていてもよい。
また、インジェクションポート2は、圧縮後の冷媒温度
を下げることができれば、図1および図6に示す以外の
位置に開口していてもよい。
【0030】なお、図6における上記以外の構成は、図
1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については
同一の符号を付し、その説明を省略する。
1の構成とほぼ同じであるため、同一の部材については
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0031】また、本実施の形態では、温度センサ1と
してサーミスタについて説明したが、本発明はこれに限
定されず、圧縮冷媒の温度を測定できるものであればサ
ーミスタ以外のものを用いることもできる。
してサーミスタについて説明したが、本発明はこれに限
定されず、圧縮冷媒の温度を測定できるものであればサ
ーミスタ以外のものを用いることもできる。
【0032】また、本発明の開放形圧縮機の構成は、図
1に示す構成のものに限られず、外部駆動源からの駆動
力により圧縮動作を行なうものであればいかなるものも
適用することができる。
1に示す構成のものに限られず、外部駆動源からの駆動
力により圧縮動作を行なうものであればいかなるものも
適用することができる。
【0033】また、図3においては圧縮機10A、10
Bが2つ連結された構成について説明したが、本発明で
は3つ以上の圧縮機が連結されていてもよい。
Bが2つ連結された構成について説明したが、本発明で
は3つ以上の圧縮機が連結されていてもよい。
【0034】このように本発明の構成は、上述した実施
の形態の構成に限定されず、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
の形態の構成に限定されず、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の開放形圧縮機によれ
ば、圧縮要素から吐出された冷媒の温度が温度センサに
より検出される。これにより、圧縮機内で最も温度が高
くなる部位の温度を知ることができる。そして、最も温
度が高くなる部位の温度が過剰に上昇しているときに
は、インジェクションポートからケーシング内へ冷媒を
インジェクションすることにより、その部位の温度を低
減することができる。よって、異常温度上昇を防止する
ことができ、それによる焼付きを防止することもでき
る。
ば、圧縮要素から吐出された冷媒の温度が温度センサに
より検出される。これにより、圧縮機内で最も温度が高
くなる部位の温度を知ることができる。そして、最も温
度が高くなる部位の温度が過剰に上昇しているときに
は、インジェクションポートからケーシング内へ冷媒を
インジェクションすることにより、その部位の温度を低
減することができる。よって、異常温度上昇を防止する
ことができ、それによる焼付きを防止することもでき
る。
【0036】請求項2に記載の開放形圧縮機ユニットに
よれば、複数の圧縮機を連結し、その各々に接続される
均油管を設けたことにより、室内機の利用状況によって
1の圧縮機に過剰に負荷がかかりケーシング内の油量が
少なくなった場合でも、他の圧縮機から油を補うことが
できる。このため、油量の低下による異常温度上昇を防
止することができる。
よれば、複数の圧縮機を連結し、その各々に接続される
均油管を設けたことにより、室内機の利用状況によって
1の圧縮機に過剰に負荷がかかりケーシング内の油量が
少なくなった場合でも、他の圧縮機から油を補うことが
できる。このため、油量の低下による異常温度上昇を防
止することができる。
【図1】 本発明の一実施の形態における開放形圧縮機
の構成を概略的に示す断面図である。
の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 図1に示す液ラインを説明するための図であ
る。
る。
【図3】 複数の圧縮機が連結された場合の液ラインを
説明するための図である。
説明するための図である。
【図4】 均油管の接続の様子を示す図1の50−50
線の断面に対応する概略断面図である。
線の断面に対応する概略断面図である。
【図5】 均油管の接続の様子を示す図1の50−50
線の断面に対応する概略断面図である。
線の断面に対応する概略断面図である。
【図6】 圧縮室内に直接インジェクションする開放形
圧縮機の構成を示す部分断面図である。
圧縮機の構成を示す部分断面図である。
【図7】 従来の開放形圧縮機の構成を概略的に示す断
面図である。
面図である。
1 温度センサ、2 インジェクションポート、3 閉
鎖弁、4 インジェクション弁開閉制御部、11 ケー
シング、12 固定スクロール、13 可動スクロー
ル、14 クランク軸、15 吸入管、16 吐出管、
10、10A、10B 開放形圧縮機、35 均油管、
35a 油吸入排出口。
鎖弁、4 インジェクション弁開閉制御部、11 ケー
シング、12 固定スクロール、13 可動スクロー
ル、14 クランク軸、15 吸入管、16 吐出管、
10、10A、10B 開放形圧縮機、35 均油管、
35a 油吸入排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 幹央 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC03 BE10 CD01 3H029 AA02 AA17 AB03 AB08 BB06 BB12 BB50 BB51 CC09 CC12 CC23 CC56 CC64 3H039 AA02 AA12 BB13 BB21 BB25 CC27 CC30 CC33 CC39 CC48
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシング(11)外部から駆動力を与
えられて前記ケーシング(11)内の圧縮要素(CF)
が冷媒を圧縮する開放形圧縮機であって、 前記圧縮要素(CF)から吐出された冷媒の温度を検出
する温度センサ(1)と、 前記ケーシング(11)内へ冷媒をインジェクションす
るためのインジェクションポート(2)を開閉可能な弁
(3)と、 前記温度センサ(1)により検出された温度に基づい
て、前記弁(3)の開閉制御をする制御手段(4)とを
備えた、開放形圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の開放形圧縮機(10
A、10B)が複数個互いに連結されており、 前記複数の開放形圧縮機(10A、10B)の各々の前
記ケーシング(11)内の油面を均一に制御するため
に、前記ケーシング(11)の各々に接続された均油管
(35)を備えた、開放形圧縮機ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091545A JP2001271750A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 開放形圧縮機および開放形圧縮機ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091545A JP2001271750A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 開放形圧縮機および開放形圧縮機ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001271750A true JP2001271750A (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=18606995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000091545A Pending JP2001271750A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 開放形圧縮機および開放形圧縮機ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001271750A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030077930A (ko) * | 2002-03-26 | 2003-10-04 | 코우프랜드코포레이션 | 액체 주입을 사용한 스크롤식 기계 |
JP2010144709A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | オイルフリースクロール圧縮機 |
CN112128077A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-25 | 耒阳金悦科技发展有限公司 | 一种压缩机的压缩机构冷却装置 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000091545A patent/JP2001271750A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030077930A (ko) * | 2002-03-26 | 2003-10-04 | 코우프랜드코포레이션 | 액체 주입을 사용한 스크롤식 기계 |
JP2010144709A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | オイルフリースクロール圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060928 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090409 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090818 |