JP2001271326A - 農業用水路の目地の補強方法および補強構造 - Google Patents

農業用水路の目地の補強方法および補強構造

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JP2001271326A
JP2001271326A JP2000085372A JP2000085372A JP2001271326A JP 2001271326 A JP2001271326 A JP 2001271326A JP 2000085372 A JP2000085372 A JP 2000085372A JP 2000085372 A JP2000085372 A JP 2000085372A JP 2001271326 A JP2001271326 A JP 2001271326A
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primer
reinforcing
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Toshihiko Nishimori
敏彦 西森
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KYOEI KK
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KYOEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目地の破損を防止し、経年劣化を抑える。 【解決手段】 農業用水路の目地に施される充填材の表
面および左右両側面に一定幅でプライマを塗布し、プラ
イマの横幅の範囲内で弾性のある樹脂材を一定肉厚で塗
布してから、その上に低伸縮性の素材で作ったメッシュ
状のシート材を配置し、当該シート材の上に弾性のある
樹脂材を一定肉厚で塗布し、これらの樹脂材を養生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用水路の目地の補
強技術に係り、とくに目地の劣化および破損を防止する
構造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用水路は、各種のコンクリートトラ
フやブロック状の石材を用いて構築される。図5はコン
クリートトラフ1を用いた構造例であり、図6はコンク
リート等のブロック石材2を用いた構造例である。符号
3は構築部材の接合部、すなわち目地である。
【0003】目地3には、表面からの水の侵入を防止す
るため、例えば図7に示すように、モルタル等、適宜の
充填材4を施す。かかる技術は公知であり、充填材4と
して使用できる材料も各種知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、農業用水路
に使用されるような各種のコンクリート製品は、その寿
命が45年程度はあると説明され、実際にその通りであ
るが、構築物としての農業用水路は20〜30年程度で
寿命をむかえ、改修されるのが実状である。
【0005】コンクリート製品の寿命と構築物の寿命と
が食い違う大きな理由は、目地の劣化や破損に伴う漏水
の問題にある。農業用水路6は、例えば図8に示すよう
に、田畑7の一般面よりも上に作られることが少なくな
く、その場合には漏水が生ずると田畑7が水浸しになり
甚大な被害を惹起する虞れがある。また田畑7の一般面
より掘り下げて農業用水路6を作った場合も、目地から
の漏水が怒ると田畑7の地面下に大量の水が蓄えられ、
根腐れなど作物の成長や収穫量、品質に大きなダメージ
を与えかねない。
【0006】目地の劣化は、主に充填材の経年劣化であ
り、劣化前に生ずる破損は主として地震や車両振動に起
因する亀裂として顕在化する。
【0007】そこで本発明の目的は、目地の破損(とく
に亀裂の発生)を確実に防止するとともに、目地の経年
劣化を可能な限り抑止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る補強方法は、農業用水路の目地に施さ
れる充填材の表面および左右両側面に一定幅でプライマ
を塗布し、プライマの横幅の範囲内で弾性のある樹脂材
を一定肉厚で塗布してから、その上に低伸縮性の素材で
作ったメッシュ状のシート材を配置し、当該シート材の
上に弾性のある樹脂材を一定肉厚で塗布し、これらの樹
脂材を養生させる。
【0009】また同一目的を達成する目地の構造は、農
業用水路の目地に施される充填材の表面および左右両側
面に一定幅で弾性樹脂からなる補強材を固着させて配し
てなり、当該補強材の内部に、低伸縮性の素材で作った
メッシュ状のシート材を挟み込んで備える構造となる。
【0010】
【作用】本発明に係る目地の補強方法および補強構造
は、一般に使用される充填材の表面を弾性樹脂材によっ
て被覆すること、および弾性樹脂材の内部に低伸縮性の
素材で作ったメッシュ状のシート材を配する点に特徴が
ある。
【0011】充填材の表面を弾性樹脂材によって被覆す
る作用効果としては、第一に漏水の防止効果の確実な向
上、第二に充填材の表面を被覆することによる充填材の
劣化の抑制、第三に弾性樹脂材が目地部分の動き(とく
に振動)を吸収しつつ全体の動きを緩和して充填材およ
び弾性樹脂材それ自体の損傷を最小限に抑える点が挙げ
られる。
【0012】第一の点に関しては、弾性樹脂材そのもの
が防水効果をもち一定肉厚で施されることから万一充填
材が破損しても表面部分で漏水を確実に食い止めること
が出来るという意味である。第二の点は、目地の充填材
が外側から被覆されることにより、酸性雨や厳しい寒暖
の繰り返し(とくに厳冬期)に起因する自然劣化から保
護されることに意味がある。第三の点は、目地に沿って
弾性樹脂材を配する結果、地震や車両振動を受けても、
構造パーツであるトラフやブロックが独立して勝手に動
くのではなく、構築物全体が動くよう外力が吸収され、
目地部分の充填材に加わる外力がより低減されるためで
ある。
【0013】また弾性樹脂材の内部に低伸縮性の素材で
作ったメッシュ状のシート材を配する作用効果として
は、第一に弾性樹脂材からなる補強材それ自体の構造を
強化できること、第二に地震や車両振動に伴う弾性樹脂
材の動きを一体化して目地部分に加わる外力をより確実
に低減できることにある。
【0014】弾性樹脂材からなる補強材の内部に配置す
るシート材をメッシュ構造とするのは、シート材を挟み
込む上下の弾性樹脂材が格子の隙間(間隙)を通して確
実に連結しあい両者が一体化すること、つまり弾性樹脂
材が上下で分離されず一体化して強い構造を呈するこ
と、第二に、低伸縮性の強い素材(樹脂/金属)を用い
てもメッシュの隙間が動きを許容する働きをするため、
シート材は上下左右および斜め方向に若干の伸縮する性
質をもつことが出来る。この結果としてシート材の素材
自体は強い外力を受けても破損する可能性が殆どなく、
一方で、外力に応じてある程度の伸縮性を発揮して補強
材の振動を全体として受け止め、目地に対する外力を極
力緩和する働きをみせる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係る目地
の補強構造の一実施形態を示すものである。この補強構
造は、まず目地部分にモルタル等の充填材11を入れ
(既設の場合はそのままで良い)、充填材11の表面お
よび左右に一定幅でプライマ12を施す。目地に沿って
プライマ12は一定幅の帯状になる。
【0016】プライマ12の塗布後、その上から弾性樹
脂材14を塗布する。一回目に塗布する弾性樹脂材(下
塗り材)14の肉厚は、例えば0.3〜2mm程度で十
分である。下塗り材(14)は目地部分を平滑に均し、
次段の処理を容易にするためのものであるから大きな肉
厚にする必要はない。尚、施工に際しては吹き付け法が
容易であるが、肉厚をつけるときはゴムベラやマスチッ
クローラを用いても良い。後述する上塗り材(24)も
同じである。
【0017】下塗り材(14)の塗布後、直ちにその上
からメッシュシート16を配する(図2)。下塗り材
(14)が乾燥する前にメッシュシート16を配すれ
ば、メッシュシート16は弾性樹脂材14の表面に貼り
付いて固定が確実になる。メッシュシート16は、例え
ば、図4に示すようにナイロンや塩化ビニル等の樹脂或
いはアルミ等の金属泊を打ち抜いたメッシュ地を用いる
ことが望ましい。符号21は肉薄のシート地、22は打
ち抜いた空隙である。シート地21に殆ど伸縮性がなく
ても多数の空隙22がある結果として、前後左右方向お
よび斜め方向の外力に追従して形状を変えることが出来
る。網状のもの(例えば金網)でも良いのであるが、編
み込んだものは表面に微小な凹凸ができるほか、金網の
場合は外力が加わると元の形状に復元しない可能性があ
り、実際の使用においては好ましい手段ではない。むし
ろシート状のものを打ち抜いて表面略平滑になっている
素材の方が復元力もあり、目地構造の長期保全の観点か
らは優れている。また凹凸もないので施工が容易である
(とくに定着と上塗り材の塗布)。
【0018】次に、図3に示すように、メッシュシート
16の上から弾性樹脂材(上塗り材)24を塗布する。
上塗り材(24)と下塗り材(14)は同一の樹脂剤を
用いて構わない。例えばモルタル配合樹脂であるハイト
ラフロン(商標名;株式会社共栄)などである。勿論、
上塗り材(24)と下塗り材(14)とを変えても良い
が、全体を一体化させるという点では好ましくない。上
塗り材(24)の塗布後、これを所定時間養生させて工
事を完了する。養生の時間は3時間程度、せいぜい24
時間を見込めばよい。乾燥により弾性樹脂材14,24
の肉厚が減少するので、上塗り材(24)はやや厚めに
塗布することが望ましい。例えば、肉厚を1〜3mmと
する程度である。
【0019】このようにして施工した目地まわりは、充
填材11がの表面が被覆されるので劣化が抑えられ、外
力に応じてメッシュシート16と弾性樹脂材14,24
が外力によるコンクリートトラフ等の動きを抑えつつ追
従して動くため、目地部分の動きは最小限に抑えられ、
また弾性樹脂材14,24は可撓性であるから亀裂も生
じない。この結果、目地まわりは長期に渡って初期状態
を維持し、漏水を確実に防止する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る農業用
水路の目地の補強方法および補強構造によれば、目地の
破損(とくに亀裂)を確実に防止でき、経年劣化を可能
な限り抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施工で下塗材を塗布した状態を例
示する図である。
【図2】本発明に係る施工でメッシュシートを配した状
態を例示する図である。
【図3】本発明に係る目地構造を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】本発明に係るメッシュシートを例示する図であ
る。
【図5】コンクリートトラフを用いた用水を例示する斜
視図である。
【図6】コンクリートブロックを用いた用水を例示する
斜視図である。
【図7】従来の目地の構造を例示する斜視図である。
【図8】農業用水を例示する断面図である。
【符号の説明】
11 充填材 12 プライマ 14 弾性樹脂材(下塗り材) 16 メッシュシート 21 シート地 22 空隙 24 弾性樹脂材(上塗り材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農業用水路の目地に施される充填材の表面
    および左右両側面に一定幅でプライマを塗布し、プライ
    マの横幅の範囲内で弾性のある樹脂材を一定肉厚で塗布
    してから、その上に低伸縮性の素材で作ったメッシュ状
    のシート材を配置し、当該シート材の上に弾性のある樹
    脂材を一定肉厚で塗布し、これらの樹脂材を養生させる
    ことを特徴とする農業用水路の目地の補強方法。
  2. 【請求項2】農業用水路の目地に施される充填材の表面
    および左右両側面に一定幅で弾性樹脂からなる補強材を
    固着させて配する一方、当該補強材の内部に、低伸縮性
    の素材で作ったメッシュ状のシート材が挟み込まれて配
    されることを特徴とする農業用水路の目地の補強構造。
JP2000085372A 2000-03-24 2000-03-24 農業用水路の目地の補強方法および補強構造 Withdrawn JP2001271326A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006984A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Hayakawa Rubber Co Ltd 目地漏水防止構造及び目地漏水防止工法
JP2011111803A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hayakawa Rubber Co Ltd 目地漏水阻止構造及びその施工方法

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