JP2001270939A - カルボン酸とアミンを用いたアミド縮合物の製造方法 - Google Patents
カルボン酸とアミンを用いたアミド縮合物の製造方法Info
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Abstract
ボン酸と多価アミンから、高収率でかつ黒色への変色を
伴う等の副反応を併発することなく、反応後の精製が容
易なポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、特に
直接重縮合反応で合成することが困難とされる芳香族ポ
リアミド(アラミド)、芳香族ポリイミド、芳香族ポリ
アミドイミドの製造方法を提供すること。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸、芳香族テトラカル
ボン酸又は芳香族トリカルボン酸と芳香族ジアミンを、
N−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物とナトリ
ウムテトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)
フェニル)ボレートを重縮合触媒とし、N−ブチルピロ
リジノン等の極性溶媒又は該極性溶媒と非極性溶媒との
混合溶媒の存在下に重縮合反応させ、ポリアミド、ポリ
イミド、ポリアミドイミドを高収率で得る。
Description
にポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミドからなる
縮合重合物の製造方法に係り、さらに詳しくは、N−ア
ルキルピリジニウムホウ酸塩、又はN−アルキルピリジ
ニウムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩とからなるア
ミド縮合触媒を用いて、多価アミンと多価カルボン酸の
混合物等を溶媒中で反応させるポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド等のアミド縮合物の製造方法や、
N−アルキルピリジニウムホウ酸塩、又はN−アルキル
ピリジニウムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩を有効
成分とするアミド縮合用触媒や、新規なN−アルキルピ
リジニウムホウ酸塩化合物に関する。
摩擦性、弾性、耐薬品性、染色性に優れており繊維材料
として大量に使用され、また、機械的性質、耐摩耗性、
耐熱性、耐油性に優れ、摩擦係数が小さいため、種々の
機械部品や電機部品に使われる他、フィルムとしても使
用されている。ポリイミドは主鎖にイミド結合を有する
最も耐熱性に優れたプラスチックの一つであり、航空
機、輸送機器、電気・電子機器などにおいて信頼性が重
要視される部品に使用されている。ポリアミドイミドは
主鎖にアミド及びイミド結合を有し、加工性や耐磨耗性
に優れ、各種成形材料や電気絶縁用ワニスとして用いら
れている。これらポリアミド、ポリイミド、ポリアミド
イミドの製造法としては、例えば以下に示すように、様
々な方法が提案されている。
素、ゲルマニウム、錫及び鉛の各化合物の少なくとも1
種を重縮合触媒として、芳香族ジアミン及び芳香族ジカ
ルボン酸ジエステルを、あるいは芳香族アミノカルボン
酸エステルを無溶媒下に加熱して重縮合反応を行う高分
子量芳香族ポリアミドの製法が記載されている。
アミノカルボン酸および/または芳香族ジカルボン酸と
芳香族ジアミンとの混合物を極性溶媒中に於いて脱水触
媒の存在下に約160℃以上の温度で加熱重縮合反応せ
しめる芳香族ポリアミドの製造法が記載されている。
カルボン酸類から選ばれた1種又はそれ以上とジイソシ
アネート類の1種又はそれ以上とをアルカリ金属水酸化
物、アルカリ金属炭酸塩、及び/又はアルカリ金属炭酸
水素塩から選ばれた1種又はそれ以上の触媒存在下に反
応させるポリアミド及び/又はポリアミド酸の製造にお
いて、実質的にスルホレン及び/又はイソプロピルスル
フォラニルエーテルを含有しないスルホランを溶媒とし
て使用する高重合度化の容易なポリアミド及び/又はポ
リアミド酸の安定な製造法が記載されている。
の芳香族ジアミン化合物とテトラカルボン酸二無水物の
反応によりポリイミドを得る際に、水溶性エーテル化合
物、水溶性アルコール化合物、水溶性アミド化合物、水
溶性ケトン化合物、水から選ばれる2種以上の混合溶媒
中で反応を行いポリイミド前駆体とした後、熱的又は化
学的にイミド化する、残溶媒が少なく寸法安定性が良好
なポリイミドの製造方法が記載されている。
の分子量を有し、かつ特定の構造単位からなる、広い沸
点範囲の有機溶剤に溶解し、その溶解度も高く、成形加
工性に優れ、軟化温度を有しながら耐熱性に優れた、ワ
ニス、成形品等に有用なポリイミドが記載されている。
の芳香族ジアミンと特定の芳香族テトラカルボン酸二無
水物を反応させることにより、低い表面自由エネルギー
と高いガラス転移温度を有し、撥水撥油性でかつ耐熱性
のポリイミド樹脂の製造方法が記載されている。
塩基性酸無水物およびジイソシアネート化合物を第3級
アミン触媒の存在下で重縮合反応させるに際し、反応を
スルホラン溶媒中で行うポリアミドイミドの製造方法が
記載されている。
香族トリカルボン酸および/または芳香族トリカルボン
酸無水物と芳香族ジアミンとを脱水触媒および溶媒の存
在下に加熱重縮合反応せしめて芳香族ポリアミドイミド
を製造する方法において、溶媒としてニトロベンゼン、
o−ニトロトルエン及びベンゾニトリルから成る群より
選ばれた化合物を用いる芳香族ポリアミドイミドの製造
方法が記載されている。
ルオロフェニルホウ酸や3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)フェニルホウ酸等の電子求引基をもつアリールホ
ウ酸が、カルボン酸とアミンのアミド縮合反応において
触媒となることを報告している(J.Org.Chem.1996,61,4
196-4197)。
による直接縮合反応により、カルボン酸とアミン、特に
多価カルボン酸と多価アミンから、高収率でかつ黒色へ
の変色を伴う等の副反応を併発することなく、反応後の
精製が容易なポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、特に直接重縮合反応で合成することが困難とされる
芳香族ポリアミド(アラミド)、芳香族ポリイミド、芳
香族ポリアミドイミドの製造方法を提供することにあ
る。
らはアリールホウ酸がカルボン酸とアミンのアミド縮合
反応において触媒となることを既に報告しているが、か
かるアリールホウ酸をポリアミド製造における触媒とし
て用いる重縮合反応の場合は、重縮合により生成するト
リマーやダイマーが溶けた状態にないと重合が進まない
ことから、重縮合反応系における溶媒の選択が重要であ
り、アリールホウ酸と適当な溶媒とを組合せ用いると、
加熱による直接重縮合反応により、ポリアミド、特に直
接重縮合反応で合成することが困難とされる芳香族ポリ
アミド(アラミド)を高収率で製造し得ることや、芳香
族ポリアミドの直接重縮合反応における反応温度を20
0℃以上で行う場合、溶媒としてペンタメチルベンゼン
やm−ターフェニル等の非極性芳香族性溶媒を用いる
と、黒色への変色を伴う副反応を併発することが無いこ
とを見い出している(PCT/JP00/0139
0)。
性芳香族性溶媒に難溶解性であり、そのため10〜30
%のN−メチルピロリジノン、クレゾール等の極性溶媒
を前記非極性芳香族性溶媒と混合してアミド化反応に使
用していた。そこで、生成するポリアミドの大部分が溶
解し、攪拌効率や重合度の向上が期待できるN−メチル
ピロリジノンやN−ブチルピロリジノン等の極性溶媒中
においてもアミド縮合重合反応活性を示す触媒について
鋭意研究した結果、アミド縮合触媒として、本発明者ら
が新たに合成した新規化合物N−メチル−4−ピリジニ
ウムホウ酸ヨウ化物単独使用、あるいは該N−メチル−
4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物と既知化合物であるナ
トリウムテトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル)ボラートとを併用することにより、極性
溶媒と非極性溶媒との混合溶媒中ばかりでなく、極性溶
媒中においてもアミド化が効率よく進行することを見い
出し、本発明を完成するに至った。
カルボン酸とアミンとアミノカルボン酸、又はアミノカ
ルボン酸を、縮合触媒及び溶媒の存在下に反応させるア
ミド縮合物の製造方法において、縮合触媒としてN−ア
ルキルピリジニウムホウ酸塩を用いることを特徴とする
アミド縮合物の製造方法(請求項1)や、カルボン酸と
アミン、カルボン酸とアミンとアミノカルボン酸、又は
アミノカルボン酸を、縮合触媒及び溶媒の存在下に反応
させるアミド縮合物の製造方法において、縮合触媒とし
てN−アルキルピリジニウムホウ酸塩とテトラアリール
ホウ酸塩、又はそれらの反応物を用いることを特徴とす
るアミド縮合物の製造方法(請求項2)や、N−アルキ
ルピリジニウムホウ酸塩が、N−アルキルピリジニウム
ホウ酸のハロゲン化物であることを特徴とする請求項1
又は2記載のアミド縮合物の製造方法(請求項3)や、
N−アルキルピリジニウムホウ酸塩が、N−メチルピリ
ジニウムホウ酸塩であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか記載のアミド縮合物の製造方法(請求項4)
や、N−メチルピリジニウムホウ酸塩が、N−メチル−
4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物であることを特徴とす
る請求項4記載のアミド縮合物の製造方法(請求項5)
や、テトラアリールホウ酸塩が、テトラキス(3,5−
ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸塩である
ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか記載のアミド
縮合物の製造方法(請求項6)や、テトラキス(3,5
−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸塩が、
テトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ
ニル)ホウ酸のアルカリ金属塩又は銀塩であることを特
徴とする請求項6記載のアミド縮合物の製造方法(請求
項7)や、カルボン酸とアミンとがそれぞれ多価カルボ
ン酸と多価アミンであり、縮合物が縮合重合物であるこ
とを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のアミド縮
合物の製造方法(請求項8)や、縮合重合物が、ポリア
ミド、ポリイミド又はポリアミドイミドであることを特
徴とする請求項8記載のアミド縮合物の製造方法(請求
項9)や、多価カルボン酸と多価アミンが、芳香族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミン、芳香族ジカルボン酸と脂肪
族ジアミン、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジアミン、又
は脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンのいずれかの組
合せからなり、縮合重合物がポリアミドであることを特
徴とする請求項8又は9記載のアミド縮合物の製造方法
(請求項10)や、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミ
ン、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン、脂肪族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミン、又は脂肪族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンのいずれかの組合せが、芳香族ジカルボ
ン酸と芳香族ジアミンであることを特徴とする請求項1
0記載のアミド縮合物の製造方法(請求項11)や、芳
香族ジカルボン酸と芳香族ジアミンとが、テレフタル酸
とp−フェニレンジアミンであることを特徴とする請求
項11記載のアミド縮合物の製造方法(請求項12)
や、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミン、芳香族ジカ
ルボン酸と脂肪族ジアミン、脂肪族ジカルボン酸と芳香
族ジアミン、又は脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン
のいずれかの組合せが、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジ
アミンであることを特徴とする請求項10記載のアミド
縮合物の製造方法(請求項13)や、脂肪族ジカルボン
酸と脂肪族ジアミンとが、アジピン酸とヘキサメチレン
ジアミンであることを特徴とする請求項13記載のアミ
ド縮合物の製造方法(請求項14)や、多価カルボン酸
と多価アミンが、芳香族テトラカルボン酸と脂肪族ジア
ミンからなり、縮合重合物がポリイミドであることを特
徴とする請求項8又は9記載のアミド縮合物の製造方法
(請求項15)や、多価カルボン酸と多価アミンが、芳
香族トリカルボン酸と芳香族ジアミンからなり、縮合重
合物がポリアミドイミドであることを特徴とする請求項
8又は9記載のアミド縮合物の製造方法(請求項16)
や、溶媒が極性溶媒であることを特徴とする請求項1〜
16のいずれか記載のアミド縮合物の製造方法(請求項
17)や、溶媒が、極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒
であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか記載
のアミド縮合物の製造方法(請求項18)や、極性溶媒
と非極性溶媒との混合溶媒として、極性溶媒が30〜5
0重量%混合されている混合溶媒を用いることを特徴と
する請求項18記載のアミド縮合物の製造方法(請求項
19)や、極性溶媒が、N−メチルピロリジノン、N−
ブチルピロリジノン、クレゾールから選ばれる1又は2
以上の溶媒であることを特徴とする請求項17〜19の
いずれか記載のアミド縮合物の製造方法(請求項20)
や、非極性溶媒が、トルエン、キシレン、メシチレン、
ペンタメチルベンゼン、m-ターフェニルから選ばれる
1又は2以上の溶媒であることを特徴とする請求項18
〜20のいずれか記載のアミド縮合物の製造方法(請求
項21)や、反応が、脱酸素雰囲気下で行われることを
特徴とする請求項1〜21のいずれか記載のアミド縮合
物の製造方法(請求項22)や、反応が、アルゴン雰囲
気下で行われることを特徴とする請求項1〜22のいず
れか記載のアミド縮合物の製造方法(請求項23)や、
反応が、200〜300℃で行われることを特徴とする
請求項1〜23のいずれか記載のアミド縮合物の製造方
法(請求項24)や、反応が、150〜200℃で行わ
れることを特徴とする請求項1〜23のいずれか記載の
アミド縮合物の製造方法(請求項25)に関する。
ホウ酸塩を有効成分として含有することを特徴とするア
ミド縮合用触媒(請求項26)や、N−アルキルピリジ
ニウムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩、又はそれら
の反応物を有効成分として含有することを特徴とするア
ミド縮合用触媒(請求項27)や、N−アルキルピリジ
ニウムホウ酸塩が、N−アルキルピリジニウムホウ酸の
ハロゲン化物であることを特徴とする請求項26又は2
7記載のアミド縮合用触媒(請求項28)や、N−アル
キルピリジニウムホウ酸塩が、N−メチルピリジニウム
ホウ酸塩であることを特徴とする請求項26〜28のい
ずれか記載のアミド縮合用触媒(請求項29)や、N−
メチルピリジニウムホウ酸塩が、N−メチル−4−ピリ
ジニウムホウ酸ヨウ化物であることを特徴とする請求項
29記載のアミド縮合用触媒(請求項30)や、テトラ
アリールホウ酸塩が、テトラキス(3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)フェニル)ホウ酸塩であることを特徴
とする請求項27〜30のいずれか記載のアミド縮合用
触媒(請求項31)や、テトラキス(3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)フェニル)ホウ酸塩が、テトラキス
(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ
酸のアルカリ金属塩又は銀塩であることを特徴とする請
求項31記載のアミド縮合用触媒(請求項32)や、一
般式(I)で表されることを特徴とするN−アルキルピ
リジニウムホウ酸塩(請求項33)
ン元素を示す。)や、一般式[I]中におけるRがメチ
ル基であることを特徴とする請求項33記載のN−アル
キルピリジニウムホウ酸塩(請求項34)や、式[II]
で表されることを特徴とするN−メチル−4−ピリジニ
ウムホウ酸ヨウ化物(請求項35)
は、カルボン酸とアミン、カルボン酸とアミンとアミノ
カルボン酸、又はアミノカルボン酸を、縮合触媒及び溶
媒の存在下に反応させるアミド縮合物の製造方法におい
て、縮合触媒としてN−アルキルピリジニウムホウ酸
塩、又はN−アルキルピリジニウムホウ酸塩とテトラア
リールホウ酸塩とを用いることを特徴とする。上記カル
ボン酸としては、1価のカルボン酸又は多価カルボン酸
を例示することができ、同様に上記アミンとしては1価
のアミン又は多価アミンを例示することができる。特
に、多価カルボン酸と多価アミン、多価カルボン酸と多
価アミンとアミノカルボン酸、又はアミノカルボン酸
を、本発明のアミド縮合触媒及び溶媒の存在下に反応さ
せることにより製造することができる縮合重合物として
は、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミドを挙げ
ることができる。ポリアミドとしては、例えば芳香族ジ
カルボン酸と芳香族ジアミンから得られる芳香族アミン
(アラミド)、例えば脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジア
ミンから得られる脂肪族アミド、芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンあるいは脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジ
アミンから得られるセミアロマチックタイプのポリアミ
ドを挙げることができる。
としては、分子内に2以上のカルボキシル基を有するも
のであればどのようなものでのよく、ジカルボン酸とし
てはフマール酸、マロン酸、アジピン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ジフェ
ニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ピリジン−
2,6−ジカルボン酸等を、トリカルボン酸としてはブ
タン−1,2,4−トリカルボン酸、シクロヘキサン−
1,2,3−トリカルボン酸、ベンゼン−1,2,4−
トリカルボン酸、ナフタレン−1,2,4−トリカルボ
ン酸等を、テトラカルボン酸としてはブタン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸、シクロブタン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5
−テトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、3,3′,4,4′−ジフェニ
ルエーテルテトラカルボン酸等をそれぞれ具体的に例示
することができる。そして、ポリアミドの製造にはジカ
ルボン酸が、ポリイミドの製造にはテトラカルボン酸
が、ポリアミドイミドの製造にはトリカルボン酸が通常
使用される。また、多価カルボン酸は、フマール酸やシ
クロヘキサン−1,2,3−トリカルボン酸などの脂肪
族多価カルボン酸とテレフタル酸などの芳香族多価カル
ボン酸に大別することができる。
ては、分子内に2以上のアミノ基を有するものであれば
どのようなものでのよく、ジアミンとしてはジアミノブ
タン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、m−キシリジンジアミン、p−フェニレ
ンジアミン、m−フェニレンジアミン、トルイレンジア
ミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4′−ジアミノビフェニル、
3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、
4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、2,6−ジ
アミノナフタレン、4,4′−ビス(p−アミノフェノ
キシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ビス(m−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,4′−ビス
(p−アミノフェノキシ)ベンゾフェノフェン、4,
4′−ビス(m−アミノフェノキシ)ベンゾフェノフェ
ン、4,4′−ビス(p−アミノフェニルメルカプト)
ベンゾフェノン、4,4′−ビス(p−アミノフェニル
メルカプト)ジフェニルスルホン等を、トリアミンとし
ては、4,4′,4″−トリアミノトリフェニルメタ
ン、トリアムテレン等を具体的に例示することができ
る。また、多価アミンは、ヘキサメチレンジアミンなど
の脂肪族多価アミンとp−フェニレンジアミンなどの芳
香族多価アミンに大別することができる。
酸としては、分子内にカルボキシル基とアミノ基とを有
するものであればどのようなものでのよく、ω−アミノ
ウンデカン酸、アミノドデカン酸、p−アミノ安息香
酸、m−アミノ安息香酸、6−アミノナフタレン−2−
カルボン酸、4−(p−アミノフェノキシ)安息香酸、
3−(p−アミノフェノキシ)安息香酸、4−(m−ア
ミノフェノキシ)安息香酸、3−(m−アミノフェノキ
シ)安息香酸等を具体的に例示することができる。
としては、一般式[I](式中、RはC1〜4のアルキ
ル基を示し、Xはハロゲン元素を示す。)で表されるN
−アルキルピリジニウムホウ酸塩、あるいはN−アルキ
ルピリジニウムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩とを
有効成分とし、多価カルボン酸と多価アミン等のカルボ
ン酸とアミン、多価カルボン酸と多価アミンとアミノカ
ルボン酸等のカルボン酸とアミンとアミノカルボン酸、
又はアミノカルボン酸を溶媒の存在下に重縮合等縮合さ
せる反応を触媒することができるものであれば特に制限
されるものではないが、アミド縮合触媒としてN−アル
キルピリジニウムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩を
併用することや、N−アルキルピリジニウムホウ酸塩と
テトラアリールホウ酸塩との反応物を用いることが好ま
しい。
しては、N−メチルピリジニウムホウ酸、N−エチルピ
リジニウムホウ酸、N−プロピルピリジニウムホウ酸、
N−n-ブチルピリジニウムホウ酸、又はN−t-ブチル
ピリジニウムホウ酸の、塩素化物、臭素化物又はヨウ素
化物等のハロゲン化物を挙げることができるが、N−4
−メチルピリジニウムホウ酸ハロゲン化物、N−3−メ
チルピリジニウムホウ酸ハロゲン化物が好ましく、中で
も式[II]で表されるN−メチル−4−ピリジニウムホ
ウ酸ヨウ化物を好適に例示することができる。かかるN
−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物等のN−ア
ルキルピリジニウムホウ酸塩は、例えば、文献(M.Lamo
the;P.J.Pauweis;K.Belliard;P.Schambel;S.Halazy J.M
ed.Chem.1997,40,3542)記載の方法に準じて合成した4
−ピリジンホウ酸から、文献(Eggert,H.;Frederiksen,
J.;Morin,C.;Norrild,J.C. J.Org.Chem.1999,64,3846)
記載の方法に準じて、ホウ酸エステル類を合成し、これ
にハロゲン化アルカリを添加して加水分解することによ
り合成することができる。
トラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル)ホウ酸のアルカリ金属塩又は銀塩を例示することが
でき、より具体的には、ナトリウムテトラキス(3,5
−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ボラート、カ
リウムテトラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル)ボラート等を挙げることができる。かか
るナトリウムテトラキス(3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)フェニル)ボラート等は、文献(Brookhart,
M.;Grant,B.;Volpe,A.F.Jr. Organometallics 1992,11,
3920)記載の方法に準じて合成することができる。ま
た、上記N−アルキルピリジニウムホウ酸塩とテトラア
リールホウ酸塩との反応物としては、以下に示すN−メ
チル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物とナトリウムテ
トラキス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル)ボレートとの反応式により得られる反応物を具体的
に示すことができる。
ド縮合物の製造方法は、前記多価カルボン酸と多価アミ
ンをモノマーとする縮合重合物の製造に適用した場合特
に有利であり、かかる縮合重合物としては、芳香族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミン、芳香族ジカルボン酸と脂肪
族ジアミン、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジアミン、又
は脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンのいずれかの組
合せを用いたポリアミド、例えば、テレフタル酸とp−
フェニレンジアミンを用いたアラミドや、アジピン酸と
ヘキサメチレンジアミンを用いたナイロン6,6や、芳
香族テトラカルボン酸と脂肪族ジアミンを用いたポリイ
ミドや、芳香族トリカルボン酸と芳香族ジアミンを用い
たポリアミドイミド等を例示することができる。
溶媒としては特に制限されるものではないが、極性溶媒
あるいは極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒を例示する
ことができ、極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒を用い
る場合、極性溶媒が30〜50重量%混合されている混
合溶媒を用いることが好ましい。上記極性溶媒として
は、N−メチル−2−ピロリジノン(N−メチル−2−
ピロリドン)、N−ブチル−2−ピロリジノン(N−ブ
チル−2−ピロリドン)、N−エチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−ピロリドン、クレゾール、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジフェニルスルホン、ニトロベンゼン、ベンゾニト
リル、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−
ブチロラクトン、フェノール等を例示することができ、
また、非極性溶媒としては、ペンタメチルベンゼン、m
−ターフェニル、キシレン、トルエン、メシチレン、ベ
ンゼン、エチルベンゼン、1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリ
クロロベンゼン、ナフタレン、1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン(テトラリン)を例示することができ
る。
縮合反応は、脱酸素雰囲気下あるいはアルゴン雰囲気下
で行うことが好ましい。脱酸素雰囲気は不活性ガスの存
在下で反応を行うことにより達成することができる。ア
ルゴン雰囲気は、アルゴンを流下しながら縮合反応を行
うことが好ましく、反応中アルゴン雰囲気とすること
で、脱水と脱酸素雰囲気が同時に達成できる。芳香族多
価カルボン酸と芳香族多価アミンとを重縮合する重縮合
反応においては、攪拌下200〜300℃、好ましくは
300℃で行うことができ、他方、1価のカルボン酸と
1価のアミンとを縮合する縮合反応や、脂肪族多価カル
ボン酸と脂肪族多価アミンとを重縮合する重縮合反応に
おいては、攪拌下150〜200℃、好ましくは150
℃で行うことができる。これらの縮合反応によって得ら
れるアミドや、重縮合反応によって得られるポリアミ
ド,ポリイミド,ポリアミドイミドの精製は、従来公知
の方法で行うことができる。また、本発明によると、副
反応が生じていないことから、従来法に比してその精製
が非常に容易である。
が、本発明の技術的範囲は、下記実施例により何ら制限
を受けるものではない。 実施例1(N−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化
物の合成) N−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物を以下に
示す反応式により合成した。マグネティックスターラー
チップを装備した丸底フラスコ上に、水素化カルシウム
を入れたソックスレー管を設置する。このフラスコ中
で、前記文献(J.Med. Chem. 1997, 40, 3542)に従
い、n-ブチルリチウムと4−ピリジン臭素化物とから
4−ピリジンホウ酸を合成した。この4−ピリジンホウ
酸(1mmol、123.0mg)を無水ジオキサン
(5ml)中に分散させ、1当量のネオペンチルグリコ
ール(104.2mg)を加え、この混合物を3時間加
熱還流させた後、ジオキサンを濃縮除去することによっ
て、定量的に相当するホウ酸エステル(白色粉末、19
1mg)を得た。このホウ酸エステルのプロトンNMR
の結果を以下に示す。1H−NMR(300MHz、D
MSO−d6)、δ:0.944(s、6H、グリコー
ル上のメチル基)、3.762(s、4H、グリコール
上のメチレン)、7.549,7.554,7.56
3,7.568(dd、2H、ピリジン環上の2位)、
8.558,8.562,8.571,8.576(d
d、2H、ピリジン環上の3位)。
でアセトニトリル(5ml)中に溶解させ、これに5当
量のヨウ化メチル(312μl)を加えた混合溶液を3
時間加熱還流させた。加熱後すぐに反応溶液は黄色にな
り、3時間後、アセトニトリルを濃縮除去し、残った黄
色の固形物をアセトン−水混合溶媒(9ml−1ml)
に溶解させ、この溶液を室温で一晩かき混ぜた。その後
アセトンを濃縮除去し、残った水溶液をエーテル(20
ml)で最低10回以上抽出した。このとき、TLCに
てグリコールが水相に残っていないかモニターしながら
行った。グリコールを抽出除去した後、水相を分取し、
水を濃縮除去して、残った黄色の固形物をメタノール
(2ml)に溶解させ、過剰のエーテルを加え、生成物
を分散させた。しばらく室温でかき混ぜた後、生成物は
ペーストとしてフラスコ壁に粘着するので、上澄みを除
去する操作を2回繰り返した後、生成物を真空中で乾燥
させることで、淡黄色の固形物を得た(185.5m
g、収率70%)。そのプロトンNMRの以下の結果か
ら、この淡黄色の固形物がN−メチル−4−ピリジニウ
ムホウ酸ヨウ化物であることを確認した。1H−NMR
(300MHz、DMSO−d6)、δ:4.214
(s、3H、メチル基)、7.48(br、2H、ピリ
ジン環上の2位)、8.55(br、2H、ピリジン環
上の3位)。
成した。イソフタル酸(2mmol、332.4m
g)、p−フェニレンジアミン(2mmol、216.
4mg)、ナトリウムテトラキス(3,5−ビス(トリ
フルオロメチル)フェニル)ボレート(0.24mmo
l、212.8mg)、N−メチル−4−ピリジニウム
ホウ酸ヨウ化物(0.2mmol、42.8mg)、N
−ブチル−2−ピロリジノン(2ml)の混合物をシュ
レンクに入れ、300℃で3日間攪拌した。その間、脱
水するためにアルゴンをゆっくり流し続けた(約20m
l/min)。反応終了後、室温まで冷却し、N−ブチ
ル−2−ピロリジノンを減圧蒸留することにより除去し
た。残留した固体にアセトン50mlを加えて濾過する
ことで粉末状のアラミドの粗生成物を得た。更に、この
粗生成物をメタノール(50ml)中で1時間加熱還流
した後、室温まで冷却し、濾過する操作を3回繰り返す
ことで精製した。最後に、減圧下100℃で1時間加熱
乾燥して目的とするアラミドを得た(469.9mg、
収率99%)。
反応により、多価カルボン酸と多価アミン等から、高収
率でかつ黒色への変色を伴う等の副反応を併発すること
なく、反応後の精製が容易なポリアミド、ポリイミド、
ポリアミドイミド、特に直接重縮合反応で合成すること
が困難とされる芳香族ポリアミド(アラミド)芳香族ポ
リイミド、芳香族ポリアミドイミドを高収率で製造する
ことができる。
Claims (35)
- 【請求項1】 カルボン酸とアミン、カルボン酸とアミ
ンとアミノカルボン酸、又はアミノカルボン酸を、縮合
触媒及び溶媒の存在下に反応させるアミド縮合物の製造
方法において、縮合触媒としてN−アルキルピリジニウ
ムホウ酸塩を用いることを特徴とするアミド縮合物の製
造方法。 - 【請求項2】 カルボン酸とアミン、カルボン酸とアミ
ンとアミノカルボン酸、又はアミノカルボン酸を、縮合
触媒及び溶媒の存在下に反応させるアミド縮合物の製造
方法において、縮合触媒としてN−アルキルピリジニウ
ムホウ酸塩とテトラアリールホウ酸塩、又はそれらの反
応物を用いることを特徴とするアミド縮合物の製造方
法。 - 【請求項3】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩が、
N−アルキルピリジニウムホウ酸のハロゲン化物である
ことを特徴とする請求項1又は2記載のアミド縮合物の
製造方法。 - 【請求項4】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩が、
N−メチルピリジニウムホウ酸塩であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか記載のアミド縮合物の製造方
法。 - 【請求項5】 N−メチルピリジニウムホウ酸塩が、N
−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物であること
を特徴とする請求項4記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項6】 テトラアリールホウ酸塩が、テトラキス
(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ
酸塩であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか記
載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項7】 テトラキス(3,5−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル)ホウ酸塩が、テトラキス(3,5
−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸のアル
カリ金属塩又は銀塩であることを特徴とする請求項6記
載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項8】 カルボン酸とアミンとがそれぞれ多価カ
ルボン酸と多価アミンであり、縮合物が縮合重合物であ
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のアミ
ド縮合物の製造方法。 - 【請求項9】 縮合重合物が、ポリアミド、ポリイミド
又はポリアミドイミドであることを特徴とする請求項8
記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項10】 多価カルボン酸と多価アミンが、芳香
族ジカルボン酸と芳香族ジアミン、芳香族ジカルボン酸
と脂肪族ジアミン、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジアミ
ン、又は脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンのいずれ
かの組合せからなり、縮合重合物がポリアミドであるこ
とを特徴とする請求項8又は9記載のアミド縮合物の製
造方法。 - 【請求項11】 芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミ
ン、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン、脂肪族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミン、又は脂肪族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンのいずれかの組合せが、芳香族ジカルボ
ン酸と芳香族ジアミンであることを特徴とする請求項1
0記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項12】 芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミン
とが、テレフタル酸とp−フェニレンジアミンであるこ
とを特徴とする請求項11記載のアミド縮合物の製造方
法。 - 【請求項13】 芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミ
ン、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン、脂肪族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミン、又は脂肪族ジカルボン酸と
脂肪族ジアミンのいずれかの組合せが、脂肪族ジカルボ
ン酸と脂肪族ジアミンであることを特徴とする請求項1
0記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項14】 脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン
とが、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンであること
を特徴とする請求項13記載のアミド縮合物の製造方
法。 - 【請求項15】 多価カルボン酸と多価アミンが、芳香
族テトラカルボン酸と脂肪族ジアミンからなり、縮合重
合物がポリイミドであることを特徴とする請求項8又は
9記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項16】 多価カルボン酸と多価アミンが、芳香
族トリカルボン酸と芳香族ジアミンからなり、縮合重合
物がポリアミドイミドであることを特徴とする請求項8
又は9記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項17】 溶媒が極性溶媒であることを特徴とす
る請求項1〜16のいずれか記載のアミド縮合物の製造
方法。 - 【請求項18】 溶媒が、極性溶媒と非極性溶媒との混
合溶媒であることを特徴とする請求項1〜16のいずれ
か記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項19】 極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒と
して、極性溶媒が30〜50重量%混合されている混合
溶媒を用いることを特徴とする請求項18記載のアミド
縮合物の製造方法。 - 【請求項20】 極性溶媒が、N−メチルピロリジノ
ン、N−ブチルピロリジノン、クレゾールから選ばれる
1又は2以上の溶媒であることを特徴とする請求項17
〜19のいずれか記載のアミド縮合物の製造方法。 - 【請求項21】 非極性溶媒が、トルエン、キシレン、
メシチレン、ペンタメチルベンゼン、m-ターフェニル
から選ばれる1又は2以上の溶媒であることを特徴とす
る請求項18〜20のいずれか記載のアミド縮合物の製
造方法。 - 【請求項22】 反応が、脱酸素雰囲気下で行われるこ
とを特徴とする請求項1〜21のいずれか記載のアミド
縮合物の製造方法。 - 【請求項23】 反応が、アルゴン雰囲気下で行われる
ことを特徴とする請求項1〜22のいずれか記載のアミ
ド縮合物の製造方法。 - 【請求項24】 反応が、200〜300℃で行われる
ことを特徴とする請求項1〜23のいずれか記載のアミ
ド縮合物の製造方法。 - 【請求項25】 反応が、150〜200℃で行われる
ことを特徴とする請求項1〜23のいずれか記載のアミ
ド縮合物の製造方法。 - 【請求項26】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩を
有効成分として含有することを特徴とするアミド縮合用
触媒。 - 【請求項27】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩と
テトラアリールホウ酸塩、又はそれらの反応物を有効成
分として含有することを特徴とするアミド縮合用触媒。 - 【請求項28】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩
が、N−アルキルピリジニウムホウ酸のハロゲン化物で
あることを特徴とする請求項26又は27記載のアミド
縮合用触媒。 - 【請求項29】 N−アルキルピリジニウムホウ酸塩
が、N−メチルピリジニウムホウ酸塩であることを特徴
とする請求項26〜28のいずれか記載のアミド縮合用
触媒。 - 【請求項30】 N−メチルピリジニウムホウ酸塩が、
N−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物であるこ
とを特徴とする請求項29記載のアミド縮合用触媒。 - 【請求項31】 テトラアリールホウ酸塩が、テトラキ
ス(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホ
ウ酸塩であることを特徴とする請求項27〜30のいず
れか記載のアミド縮合用触媒。 - 【請求項32】 テトラキス(3,5−ビス(トリフル
オロメチル)フェニル)ホウ酸塩が、テトラキス(3,
5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ酸のア
ルカリ金属塩又は銀塩であることを特徴とする請求項3
1記載のアミド縮合用触媒。 - 【請求項33】 一般式(I)で表されることを特徴と
するN−アルキルピリジニウムホウ酸塩。 【化1】 (式中、RはC1〜4のアルキル基を示し、Xはハロゲ
ン元素を示す。) - 【請求項34】 一般式[I]中におけるRがメチル基
であることを特徴とする請求項33記載のN−アルキル
ピリジニウムホウ酸塩。 - 【請求項35】 式[II]で表されることを特徴とする
N−メチル−4−ピリジニウムホウ酸ヨウ化物。 【化2】
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WO2005107314A1 (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 電気音響変換器用振動板とその製造方法、それを用いた電気音響変換器、機器 |
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