JP2001270458A - 作業車の操向装置 - Google Patents

作業車の操向装置

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JP2001270458A
JP2001270458A JP2000088422A JP2000088422A JP2001270458A JP 2001270458 A JP2001270458 A JP 2001270458A JP 2000088422 A JP2000088422 A JP 2000088422A JP 2000088422 A JP2000088422 A JP 2000088422A JP 2001270458 A JP2001270458 A JP 2001270458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪を第1操向軸芯P1と第2操向軸芯P2
とのまわりで操向操作する作業車の操向装置を、構造簡
単な操向操作装置によって操向操作できる状態に得る。 【解決手段】 車輪駆動ケース13の端部ケース13a
が中間ケース14を第1操向軸芯P1まわりで揺動自在
に支持し、中間ケース14が車軸ケース15を第2操向
軸芯P2まわりで揺動自在に支持し、車軸ケース15が
車輪を支持している。ピットマンアームが中間ケース1
4を揺動操作する。車軸ケース15が備える可動リンク
43と、端部ケース13cが備える固定リンク42と、
両リンク42,43にわたる連結リンク41とで成るリ
ンク機構40のために、中間ケース14の揺動に伴って
車軸ケース15が揺動する。リンク機構40は、車軸ケ
ース15の上端15cより低レベルに配置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の左右の車輪
支持部に中間支持体を車体上下向きの第1 操向軸芯まわ
りで揺動自在に支持させ、左車輪を回動自在に支持して
いる車輪支持体を、前記左側の中間支持体の遊端側に車
体上下向きの第2操向軸芯まわりで揺動自在に支持さ
せ、右車輪を回動自在に支持している車輪支持体を、前
記右側の中間支持体の遊端側に車体上下向きの第2操向
軸芯まわりで揺動自在に支持させてある作業車の操向装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば農用トラクターでは、枕地を小
さい旋回半径で旋回走行すると、枕地が小さくなると
か、枕地の移動が迅速に行えるなど有利に走行して能率
よく作業できる。このため、上記作業車は、中間支持体
を第1操向軸芯のまわりで車体に対して揺動させること
と、車輪支持体を第2操向軸芯のまわりで中間支持体に
対して揺動させることとの両揺動によって車輪の車体に
対する取付け向きを変更するように構成し、車輪を一つ
の操向軸芯だけで操向させることによって車輪の車体に
対する取付け向きを変更するものに比べ、車輪を所望の
最大切れ角まで操向させることができるように車輪と車
体との間に設ける必要がある間隔を小間隔にしてトレッ
ドを小に済ませながら、車輪を所望の最大切れ角まで操
向させて車体操向させることを可能にしたものである。
また、たとえば実開昭56−36574号公報やUSP
5046577に示されるように、車輪を左右両端側で
操向自在に支持する車軸を中間部で車体に揺動自在に支
持させ、この車軸を車体に対して揺動させることと、車
輪を車軸に対して揺動させることとによって車輪の車体
に対する取付け向きを変更するように構成したものに比
べ、車輪を所望の最大切れ角まで操向させる際に車輪が
操向のために車体に対して横方向に位置ずれする最大ス
トロークを小ストロークにしながら、車輪を所望の最大
切れ角まで操向させて車体操向させることを可能にした
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く第1 、第
2 の両操向軸芯を備える操向装置において、左右の中間
支持体にタイロッドによって連動しているピットマンア
ーム、このピットマンアームを操作する油圧装置を備え
るなど、各種の操向操作機構によって左右の中間支持体
をステアリングハンドルに連係させて、ステアリングハ
ンドルを回転操作すると、左右の中間支持体が車体の車
輪支持部に対して揺動するように構成する。そして、図
13に示すように、車輪支持体15を車体の車輪支持部
13aに連結するリンク機構40を設け、中間支持体1
4が車輪支持部13aに対して揺動操作されると、これ
に連係してリンク機構40の作用によって車輪支持体1
5が中間支持体14に対して所定の方向に揺動するよう
に構成すると、左右車輪を比較的構造簡単な操向操作装
置によって操向操作できて有利である。
【0004】このため、従来、たとえば図13に示され
るように、車輪支持部13aから中間支持体14の上方
に延出する固定リンク42と、車輪支持体15の上端部
から延出する可動リンク43と、両リンク42,43を
連結する連結リンク41とによって前記リンク機構40
を構成していた。すると、リンク機構40が高い配置レ
ベルに位置し、車輪が操向操作された際にリムのタイヤ
座部やタイヤがリンク機構40に当たることを回避する
必要があることから、車輪の最大切れ角を十分に大きく
とれないとか、最大切れ角を大きくとれるようにするに
は、リンク機構40の可動リンク43などを長くすると
か複雑な形状にする必要が生じるとともに、長くなると
か複雑になれば、その形状にかかわらず所定の強度を備
えるように大型にする必要が生じ、リンク機構の面から
操向操作装置が複雑化したり大型化するとか、重くなっ
たりしていた。本発明の目的は、車輪を二つの操向軸芯
まわりで操向させるものでありながら、比較的構造簡単
であるとか軽小な操向操作装置を採用して操向操作でき
る作業車の操向装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】〔構成〕車体の左右の車輪支持部に中間支
持体を車体上下向きの第1 操向軸芯まわりで揺動自在に
支持させ、左車輪を回動自在に支持している車輪支持体
を、前記左側の中間支持体の遊端側に車体上下向きの第
2操向軸芯まわりで揺動自在に支持させ、右車輪を回動
自在に支持している車輪支持体を、前記右側の中間支持
体の遊端側に車体上下向きの第2操向軸芯まわりで揺動
自在に支持させてある作業車の操向装置において、前記
左右の中間支持体をステアリングハンドルの回転操作に
よって前記第1操向軸芯のまわりで揺動操作されるよう
に前記ステアリングハンドルに連係させている操向操作
機構と、左右両側において中間支持体が車輪支持部に対
して揺動するのに連動して車輪支持体が中間支持体に対
して揺動するように車輪支持部と車輪支持体とを連結し
ているリンク機構とを備えてあるとともに、前記リンク
機構を、前記車輪支持体の上端よりも低レベルに配置し
てある。
【0007】〔作用〕ステアリングハンドルを回転操作
すると、操向操作機構が左右の中間支持体を第1 操向軸
芯まわりで揺動操作する。すると、左右の車輪支持体が
リンク機構によって車体支持部に連結されていることか
ら中間支持体の揺動力のために中間支持体に対して第2
操向軸芯のまわりで揺動し、左右車輪が車体に対して所
望の取付け向きなる。これにより、車輪支持体を中間支
持体の揺動力によって揺動操作させる操向操作装置を採
用して車輪を大きな最大切れ角まで操向操作できるとと
もに、車輪の横ずれを少なく済ませながら操向操作でき
る。
【0008】リンク機構が車輪支持体の上端よりも低い
配置レベルに位置することから、車輪が大きく操向操作
された際、リンク機構が車輪リムのタイヤ座部の環状内
に入り込んで車輪操向の障害になりにくくなる。これに
より、リンク機構の可動リンクを比較的短いとか簡素な
形状のものにしながら、車輪を所望の大きな最大切れ角
まで操向操作することが可能になる。
【0009】〔効果〕したがって、車輪を極力横すべり
しないようにしながら大きな最大切れ角まで操向操作し
て小回り旋回できるものでありながら、中間支持体の揺
動力で車輪支持体を揺動せるものであるとともにリンク
機構が比較的軽小であって構造簡単かつ軽小な操向操作
装置を採用して操向操作でき、軽量かつ安価に得られ
る。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0011】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記中間支持体の連結部が前記第1操向軸芯のまわ
りで回動自在に連結するように前記車輪支持部に備えて
ある支軸部に、中間支持体の前記連結部を貫通してこの
連結部の下側に突出する突出軸部分を備えさせ、この突
出軸部分に前記リンク機を連結してある。
【0012】〔作用〕前記突出軸部分にリンク機構を連
結してあるから、車体支持部に連結する固定リンクと、
車輪支持体に連結する可動リンクとが同一またはそれに
近い配置レベルに位置させ、両リンクを連結するリンク
として、可動リンクに連結する端部と固定リンクに連結
する端部とが同一又はほぼ同一の配置レベルに位置する
簡素なものを採用しながらリンク機構を車体支持体の上
端よりも低レベルに配置できる。
【0013】〔効果〕したがって、軽小な連結リンクを
採用してリンク機構をより軽小化し、より一層構造簡単
かつ軽小な操向操作装置を採用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、左右一
対の駆動自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自在な非
操向型の後車輪2,2、エンジン3やエンジンボンネッ
ト4を有する原動部、ステアリングハンドル5や運転座
席6を有する運転部のそれぞれを備えている車体の後部
を形成しているミッションケース7の後部に、リフトシ
リンダ(図示せず)によって上下に揺動操作自在なリフ
トアーム8、動力取り出し軸9を設けて、農用トラクタ
ーを構成してある。このトラクターは、車体の後部にロ
ータリ耕耘装置などの各種の作業装置を前記リフトアー
ム8によって昇降操作自在に連結し、この連結作業装置
に前記動力取り出し軸9によって回転駆動力を伝達する
ものである。
【0015】図3〜図5に示すように、前記前輪1を左
右両端側で支持する前車軸部材に兼用の車輪駆動ケース
10の長手方向での中間部を前記車体の前部を形成して
いる前車体フレーム20に取り付けてある。すなわち、
車輪駆動ケース10の長手方向での中間部に前後一対の
筒軸型の連結軸11,12を備えさせ、前側の連結軸1
1を、前車体フレーム20に備えてある左右一対の支持
部20aの前端側によって支持される前側支持体21の
ボス部21aに車体前後向きの軸芯Xまわりで回動自在
に内嵌させ、後側の連結軸12を、前記左右一対の支持
部20aの後端側によって支持される後側支持体22の
ボス部22aに前記軸芯Xと同一の軸芯まわりで回動自
在に内嵌させてある。つまり、左右前輪1,1は、一方
の前車輪1が車体に対して前記軸芯Xまわりで下降する
と他方の前車輪1が車体に対して前記軸芯Xまわりで上
昇するように前記軸芯Xをローリング軸芯としてローリ
ング自在に車体に支持させてある。これにより、左右前
輪1,1の一方が走行地面の凹入部に入り込んだり凸部
に乗り上がるとか、走行地面が車体左右方向に傾斜して
いても、左右前輪1,1がローリングし、車体の左右方
向での姿勢が水平又はそれに近い姿勢に維持される。
【0016】前記車輪駆動ケース10を、前記前後一対
の連結軸11,12で前車体フレーム20に支持されて
いる車体側ケース13と、この車体側ケース13の両端
側に各別に連結している左右一対の中間ケース14と、
左側の中間ケース14に連結している車軸ケース15
と、右側の中間ケース14に連結している車軸ケース1
5との5つのケースによって構成してある。左右の中間
ケース14、14に各別に連結する一対のタイロッド3
1,31を有する操向操作機構30と、左の車軸ケース
15に連結している連結リンク41を有するリンク機構
40と、右の車軸ケース15に連結している連結リンク
41を有するリンク機構40とによって操向操作装置S
を構成して、もって、操向装置を構成してある。この操
向装置は、前記ステアリングハンドル5によって操向操
作装置Sを操作して左右前輪1,1を操向操作すること
で車体の操向操作を行うものであり、詳しくは次の如く
構成してある。
【0017】図4、図5などに示すように、車体側ケー
ス13は、前記前後一対の連結軸11,12を備えてい
るパイプ材で成るケース本体と、このケース本体の両端
部に連結ボルト50によって連結してある鋳造製の端部
ケース13aとによって作成してある。
【0018】左右の中間ケース14は、車体側ケース1
3の前記端部ケース13aの上端側に設けてある支持部
13bに入力筒部14aが入り込んで車体上下向きの第
1操向軸芯P1まわりで回動するようにベアリング51
を介して支持されている鋳造製の入力側ケース14b
と、この入力側ケース14bの前記入力筒部14aが位
置する側とは反対側の端部に連結している鋳造製の出力
側ケース14cとによって作成してある。この出力側ケ
ース14cの車体上下方向での中間部から延出するよう
に形成して出力側ケース14cを鋳造する際にこの出力
側ケース14cとの一体部品に鋳造してある連結部14
dの延出端側を、車体側ケース13の前記端部ケース1
3aの下端側に突出している支軸部13cに外嵌させて
前記第1操向軸芯P1まわりで回動するようにベアリン
グ52を介して支持させてある。これにより、左側の中
間ケース14は車体側ケース13の左側端部に、右側の
中間ケース14は、車体側ケース13の右側端部にそれ
ぞれ前記第1操向軸芯P1のまわりで揺動するように支
持されている。
【0019】左右の車軸ケース15は、中間ケース14
の前記出力側ケース14cの下端側に設けた支持部14
eに外嵌して前記第1操向軸芯P1と平行な車体上下向
きの第2操向軸心P2のまわりで回動するようにベアリ
ング53を介して支持されている入力側ケース15a
と、この入力側ケース15aの一側部に側端部が連結し
ている車軸支持ケース15bとによって作成してある。
車軸支持ケース15bと入力側ケース15aとにわたっ
てベアリング54を介して車軸1aを回動自在に取り付
けてある。これにより、左側の車軸ケース15は、左側
の中間ケース14の遊端側によってキングピン角度を有
する前記第2操向軸芯P2のまわりで揺動するように支
持されているとともに車軸1aを介して左車輪1を回動
自在に支持している。右側の車軸ケース15は、右側の
中間ケース14の遊端側によってキングピン角度を有す
る前記第2操向軸芯P2のまわりで揺動するように支持
されているとともに車軸1aを介して右車輪1を回動自
在に支持している。
【0020】つまり、左前輪1においても右前輪1にお
いても、中間ケース14が第1操向軸芯P1のまわりで
車体側ケース13に対して車体前後方向に揺動し、車軸
ケース15が第2操向軸芯P2まわりで中間ケース14
に対して車体前後方向に揺動することにより、車輪1の
車体に対する取り付け向きが直進向きになったり、直進
向きよりも左や右側に向く横向きになる。
【0021】図2、図3などに示すように、前記操向操
作機構30は、前記左右の中間ケース14それぞれの上
端部から車体前方側に延出しているナックルアーム32
に各別に一端側が連結している一対の前記タイロッド3
1と、この左右一対のタイロッド31,31それぞれの
他端側が遊端側に回動自在に連結しているピットマンア
ーム33と、このピットマンアーム33を車体上下向き
の軸芯33aまわりで揺動操作自在に備えている油圧式
のパワーステアリング装置34とによって構成してあ
る。この油圧式のパワーステアリング装置34の制御バ
ルブは、前記ステアリングハンドル5に一体回転自在に
連結しているハンドル支軸5aに連動していて、ステア
リングハンドル5によって操作される。
【0022】これにより、操向操作機構30は、左右の
中間ケース14,14をステアリングハンドル5に連係
させており、このステアリングハンドル5を回転操作す
ると、これに伴ってピットマンアーム33を揺動させ、
このピットマンアーム33によってタイロッド31を介
して左右の中間ケース14, 14をステアリングハンド
ル5の回転方向に対応する方向に、ステアリングハンド
ル5の回転操作角に対応する角度だけ車体側ケース13
に対して揺動操作する。
【0023】図2、図5などに示すように、前記左右の
リンク機構40は、車体側ケース13の前記端部ケース
13aの前記上側の支持部13bと下側の支軸部13c
との間から車体横外向きに延出するように形成して端部
ケース13aを鋳造する際にこの端部ケース13aとの
一体部品に鋳造することによって車体側ケース13に固
定してある固定リンク42と、車軸ケース15の前記入
力側ケース15aから延出するように形成して入力側ケ
ース15aを鋳造する際にこの入力側ケース15aとの
一体部品に鋳造することによって車軸ケース15にこれ
と共に中間ケース14に対して揺動するように備えさせ
てある可動リンク43と、この可動リンク43の遊端側
に一端側が球継ぎ手44によって回動および揺動自在に
連結し、他端側が前記固定リンク42の延出端側に球継
ぎ手44によって回動および揺動自在に連結している前
記連結リンク41とによって構成してある。これによ
り、左右のリンク機構40は、中間ケース14が第1操
向軸芯P1まわりで揺動すると、車軸ケース15の中間
ケース14に連結している軸芯である第2操向軸芯P2
が端部ケース13aに対して前後方向に移動することか
ら、中間ケース14の揺動に伴って中間ケース14の揺
動力によって車軸ケース15を第2操向軸芯P2のまわ
りで中間ケース14に対して揺動させる。また、リンク
機構40は、固定リンク42の連結リンク41が連結し
ている連結点と、可動リンク43の連結リンク41が連
結している連結点と、第2操向軸芯P2との配置関係の
設定により、中間ケース14が車体前方側に揺動すれ
ば、車軸ケース15も車体前方側に揺動するように、か
つ、中間ケース14が車体後方側に揺動すれば、車軸ケ
ース15も車体後方側に揺動するように、車軸ケース1
5を車体側ケース13に連結している。
【0024】これにより、操向操作装置Sは、ステアリ
ングハンドル5を回転操作すると、これに連係させて左
右の中間ケース14,14を第1操向軸芯P1のまわり
で、左右の車軸ケース15, 15を第2操向軸芯P2の
まわりでそれぞれステアリングハンドル5の回転方向に
対応する方向にステアリングハンドル5の回転操作角に
対応する角度だけ揺動させる。
【0025】したがって、車体の操向操作を行うに当た
り、ステアリングハンドル5を回転操作する。すると、
操向操作装置Sが、ステアリングハンドル5の回転に連
係させて左右の中間ケース14,14を第1操向軸芯P
1のまわりで、左右の車軸ケース15, 15を第2操向
軸芯P2のまわりでそれぞれステアリングハンドル5の
回転方向に対応する方向にステアリングハンドル5の回
転操作角に対応する角度だけ揺動させ、左右前輪1,1
の車体に対する取り付け向きがステアリングハンドル5
の回転方向に対応する取り付け向きになり、左右前輪
1,1の切れ角がステアリングハンドル5の回転操作角
に対応する角度になる。
【0026】すなわち、ステアリングハンドル5を回動
操作して直進位置に操作すると、左右の中間ケース1
4,14が、図6に明示する如く中間ケース14の第1
操向軸芯P1と第2操向軸芯P2とを通る軸芯14fが
車体側ケース13の軸芯13dに対して約15度の傾斜
角度Aで車体前方向きに傾斜する連結姿勢になり、左右
の車軸ケース15,15が、図7(イ)に示す如く車軸
1aが車体横向きになる連結姿勢になり、左右前輪1,
1が車体に対して直進向きになる。このとき、中間ケー
ス14が車体側ケース13に対してやや前向きになるこ
とにより、左右それぞれの第2操向軸芯P2が第1操向
軸芯P1よりもやや車体前方側に位置する。
【0027】ステアリングハンドル5を直進位置から左
又は右側に回動操作すると、図7 (ロ)に示す如く左右
の中間ケース14,14のうちの旋回内側に位置する方
の中間ケース14が車体側ケース13に対して、車軸ケ
ース15が中間ケース14に対してそれぞれ直進走行の
ときよりも車体後方側に揺動し、旋回外側に位置する方
の中間ケース14が車体側ケース13に対して、車軸ケ
ース15が中間ケース14に対してそれぞれ直進走行の
ときよりも車体前方側に揺動し、左右前輪1、1が車体
に対してステアリングハンドル5の操作方向に等しい左
向き又は右向きの横向きになる。このとき、ステアリン
グハンドル5の操作角度を大にするほど、左右前輪1、
1の直進向きからの切れ角が大になり、旋回内側に位置
する前輪1の直進向きからの最大切れ角が約90度にな
り、旋回外側に位置する前輪1の直進向きからの最大切
れ角が約75度になる。
【0028】図4に示すように、前記車体側ケース13
が備えている前記後側の連結軸12の内部に入力軸60
を前記軸芯Xと同一の軸芯まわりで回転するように設
け、この入力軸60を前記ミッションケース7から前方
に延出する回転軸7aに連結してあり、ミッションケー
ス7の内部に位置する走行用ミッション(図示せず)か
ら前輪用の回転駆動力を、車体側ケース13の中央部の
内部に設けてある差動機構61のリングギヤ61aに入
力する。この差動機構61の左サイドギヤ61bの駆動
力を左前輪1に伝達する伝動機構と、前記差動機構61
の右サイドギヤ61bの駆動力を右前輪1に伝達する伝
動機構とを、図4、図5に示す如く構成してある。すな
わち、サイドギヤ61bの回転駆動力を、車体側ケース
13の内部に設けてある伝動機構65と、中間ケース1
4の内部に設けてある伝動機構70とを介して、車軸ケ
ース15の内部に前記第2操向軸芯P2と同一の軸芯ま
わりで回転するように設けてある入力ベベルギヤ80に
伝達し、この入力ギヤ80に噛み合うとともに車軸1a
にスプライン係合によって一体回転自在に連結している
車軸駆動ギヤ81によって入力ギヤ80から車軸1aに
伝達するように構成してある。
【0029】車体側ケース13の内部に設けてある前記
伝動機構65は、差動機構61のサイドギヤ61bに一
端側がスプライン係合によって一体回転自在に連結する
ようにして車体側ケース13の本体の内部に設けた回転
軸66と、この回転軸66の他端側にスプライン係合に
よって一体回転自在に連結しているベベルギヤ67と、
このベベルギヤ67に噛み合うようにして端部ケース1
3aの内部に設けたベベルギヤ68と、このベベルギヤ
68に下端側がスプライン係合によって一体回転自在に
連結するようにして端部ケース13aの内部に前記第1
操向軸芯P1と同一の軸芯まわりで回転するように設け
た出力軸69とによって構成してある。
【0030】中間ケース14の内部に設けてある前記伝
動機構70は、前記出力軸69の上端側にスプライン係
合によって一体回転するように連結してあることによっ
て前記第1操向軸芯P1を回転軸芯として回転する平ギ
ヤで成る入力ギヤ71と、この入力ギヤ71に噛合う中
間ギヤ72と、この中間ギヤ72に噛合うとともに前記
第2操向軸芯P2を回転軸芯として回転する平ギヤで成
る出力軸ギヤ73と、この出力軸ギヤ73に上端側がス
プライン係合によって一体回転するように連結し、下端
側が車軸ケース15の前記入力ギヤ80にスプライン係
合によって一体回転するように連結している出力軸74
とによって構成してある。これにより、伝動機構70
は、車体側ケース13の前記出力軸69の駆動力を、3
個の平ギヤ71,72,73で成るギヤ伝動部によって
出力軸74に伝達し、この出力軸74から車軸ケース1
5の入力ギヤ80に伝達する。
【0031】前記連結リンク41は、図2、図8に示す
ように構成してある。すなわち、前記固定リンク42の
下面側に一端側が位置し、前記可動リンク43の上面側
に他端側が位置するように、かつ、中間ケース14が第
1操向軸芯P1のまわりで揺動してもこれの前記連結部
14dに中間部が当たらないように屈曲成形するととも
に両端側に前記球継ぎ手44を備えさせた屈曲ロッドで
成るリンク本体41aと、このリンク本体41aの屈曲
部を補強するようにリンク本体41aの中間部に付設し
た補強板41b,41cとによって構成してある。
【0032】図5などに示すように、前記リンク機構4
0を構成している前記固定リンク42、連結リンク4
1、可動リンク43のそれぞれを、前輪1の切れ角が大
きくなればリムのタイヤ座部1bの環状内に入り込んで
前輪1を操向させる際に障害物になりにくいように車軸
ケース15の最上端部15cが位置するレベルよりも低
レベルに位置するように配置してある。
【0033】図5に示すように、車体側ケース13にお
ける左右の端部ケース13aそれぞれの端部に、車体側
ケース13の内部空間を前記差動機構61が存在してい
る伝動上手側と、前記出力軸69が存在している伝動下
手側とに区画するとともに伝動下手側を伝動上手側に対
してオイルシールするオイルシール機構55を設け、中
間ケース14の伝動機構70のための潤滑油を、油面レ
ベルが各ギヤ71,72,73の配置レベルになるよう
にして、かつ、端部ケース13aから車体側ケース本体
の方に流出しないようにして中間ケース14の内部に貯
留してある。
【0034】前記リフトアーム8を昇降操作するリフト
シリンダの制御弁に連係しているマイクロコンピュータ
で成る昇降制御機構56を運転部に設けてある。この昇
降制御機構56は、前輪1の左向きや右向きへの操向角
度をピットマンアーム33の揺動位置に基づいて検出す
る操向角センサーからの情報と、連結された作業装置を
作業レベルから非作業レベルに上昇制御させるときの前
輪1の操向角度を設定する設定器からの情報とに基づい
てリフトシリンダを操作することによってリフトアーム
8を自動的に昇降操作するように構成してある。これに
より、枕地で旋回走行するなどの際、前輪1を左向きや
右向きに操向操作し、その切れ角が前記設定器によって
予め設定してある所望の設定切れ角になると、昇降制御
機構56によるリフトアーム8の自動制御のために作業
装置が非作業レベルに自動的に上昇操作され、作業装置
を上昇操作するための特別な手間を掛けることなく、作
業装置を非作業レベルに持ち上げて走行できる。
【0035】〔別実施形態〕図9、図10は、別の実施
形態を有する操向装置を示し、この操向装置にあって
は、車体側ケース13における前記端部ケース13aの
前記上側の支持部13bと下側の支軸部13cとの間に
端部ケース13aとの一体部品に鋳造することによって
車体側ケース13に固定されている固定リンク42と、
車軸ケース15における入力側ケース15aの前端側部
分に入力側ケース15aと一体部品に鋳造することによ
って車軸ケース15と共に中間ケース14に対して揺動
するように車軸ケース15に備えさせた可動リンク43
と、この可動リンク43と前記固定リンク42とを連結
している連結リンク41とによって、リンク機構40を
構成してある。この場合、可動リンク43が車軸ケース
15の車軸駆動ギヤ81を内装している部分の前端側か
ら延出していることにより、リンク機構40を車軸ケー
ス15の最上端部15cが位置するレベルよりも低レベ
ルに配置しながら、可動リンク43の連結リンク41が
連結する部位と、固定リンク42の連結リンク41が連
結する部位とを同一又はほぼ同一の配置レベルに位置さ
せて、連結リンク41を次の如く形成できる。すなわ
ち、可動リンク43に連結する側の端部と、固定リンク
42に連結する側の端部との間にレベル差がないとかあ
まりなくて簡素であるとともに強度面で有利なものに形
成できる。
【0036】図11、図12は、さらに別の実施形態を
備える操向装置を示し、この操向装置にあっては、車体
側ケース13の前記出力軸69からの駆動力を、中間ケ
ース14の内部に設けてある3個の平ギヤ71,72,
73を備える伝動機構70によって車軸ケース15の入
力ギヤ80に伝達するように構成してある。
【0037】中間ケース14に設けてある前記伝動機構
70は、前記出力軸69の上端側にスプライン係合によ
って一体回転するように連結してあることによって前記
第1操向軸芯P1を回転軸芯として回転する平ギヤで成
る前記入力ギヤ71と、この入力ギヤ71に噛合う前記
中間ギヤ72と、この中間ギヤ72に噛合うとともに前
記第2操向軸芯P2を回転軸芯として回転する平ギヤで
成る前記出力軸ギヤ73と、この出力軸ギヤ73に上端
側がスプライン係合によって一体回転するように連結
し、下端側が車軸ケース15の前記入力ギヤ80にスプ
ライン係合によって一体回転するように連結している出
力軸74とによって構成してある。前記入力ギヤ71の
ピッチ円直径と、前記中間ギヤ72のピッチ円直径と、
前記出力軸ギヤ73のピッチ円直径との大きさの関係を
次の如く設定してある。入力ギヤ71のピッチ円直径<
中間ギヤ72のピッチ円直径<出力軸ギヤ73のピッチ
円直径に設定してある。
【0038】これにより、伝動機構70は、車体側ケー
ス13の前記出力軸69の駆動力を、3個の平ギヤ7
1,72,73で成るギヤ伝動部によって出力軸74に
伝達し、この出力軸74から車軸ケース15の入力ギヤ
80に伝達する。そして、前記ギヤ伝動部は、車体側ケ
ース13の出力軸69の回転駆動力を減速して出力軸7
4に伝達する減速伝動部になっている。
【0039】中間ケース14の前記連結部14dを貫通
してこの連結部14dの下面側の外側に突出するように
して前記支軸部13eに備えてある突出軸部分13eに
基端部が外嵌しているとともに連結ボルト57によって
外れ止めおよび回り止めされていることによって車体側
ケース13に固定されている固定リンク42と、車軸ケ
ース15の中間ケース14に回動自在に連結している部
分にこのケース部分との一体部品に鋳造してあることに
よって車軸ケース15に一体揺動自在に備えさせた可動
リンク43と、この可動リンク43と前記固定リンク4
2とを連結している連結リンク41とによって、前記リ
ンク機構40を構成してある。この場合、固定リンク4
2が前記突出軸部分13eから延出していることによ
り、リンク機構40を車軸ケース15の最上端部15c
が位置するレベルよりも低レベルに配置しながら、可動
リンク43の連結リンク41が連結する部位と、固定リ
ンク42の連結リンク41が連結する部位とを同一又は
ほぼ同一の配置レベルに位置させて、連結リンク41を
次の如く形成できる。すなわち、可動リンク43に連結
する側の端部と、固定リンク42に連結する側の端部と
の間にレベル差がないとかあまりなくて簡素であるとと
もに強度面で有利なものに形成できる。
【0040】本発明は、左右前輪1,1として遊転自在
に支持される非駆動輪を採用する場合にも、左右前輪を
ローリング不能に支持させる場合にも適用できる。した
がって、車体側ケース13の左右の端部ケース13a
を、車体の左右の車輪支持部13aと呼称し、左右の中
間ケース14を中間支持体14と呼称し、左右の車軸ケ
ース15を車輪支持体15と呼称する。
【0041】本発明は、農用トラクターの他、芝刈り
機、田植機など各種の作業車にも適用できる。また、前
輪1を操向車輪とする他、後輪を操向車輪とする場合に
も適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクター全体の側面図
【図2】前輪取り付け部の正面図
【図3】前輪取付け部の平面図
【図4】車輪駆動ケースの車体への取付け部での断面図
【図5】車輪駆動ケースの前輪取付け部での縦断面図
【図6】車輪駆動ケースの前輪取付け部での平面図
【図7】前輪操向の説明図
【図8】連結リンクの全体斜視図
【図9】別の実施形態を備える車輪駆動ケースの前輪取
付け部での縦断面図
【図10】別の実施形態を備える車輪駆動ケースの前輪
取付け部での平面図
【図11】別の実施形態を備える車輪駆動ケースの前輪
取付け部での縦断面図
【図12】別の実施形態を備える車輪駆動ケースの前輪
取付け部での平面図
【図13】従来の車輪駆動ケースの前輪取付け部での縦
断面図
【符号の説明】
1 車輪 5 ステアリングハンドル 13a 車輪支持部 13c 支軸部 13e 突出軸部分 14 中間支持体 15 車輪支持体 15a 車輪支持体の上端 30 操向操作機構 40 リンク機構 P1 第1操向軸芯 P2 第2操向軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の左右の車輪支持部に中間支持体を
    車体上下向きの第1操向軸芯まわりで揺動自在に支持さ
    せ、左車輪を回動自在に支持している車輪支持体を、前
    記左側の中間支持体の遊端側に車体上下向きの第2操向
    軸芯まわりで揺動自在に支持させ、右車輪を回動自在に
    支持している車輪支持体を、前記右側の中間支持体の遊
    端側に車体上下向きの第2操向軸芯まわりで揺動自在に
    支持させてある作業車の操向装置であって、 前記左右の中間支持体をステアリングハンドルの回転操
    作によって前記第1操向軸芯のまわりで揺動操作される
    ように前記ステアリングハンドルに連係させている操向
    操作機構と、左右両側において中間支持体が車輪支持部
    に対して揺動するのに連動して車輪支持体が中間支持体
    に対して揺動するように車輪支持部と車輪支持体とを連
    結しているリンク機構とを備えてあるとともに、前記リ
    ンク機構を、前記車輪支持体の上端よりも低レベルに配
    置してある作業車の操向装置。
  2. 【請求項2】 前記中間支持体の連結部が前記第1操向
    軸芯のまわりで回動自在に連結するように前記車輪支持
    部に備えてある支軸部に、中間支持体の前記連結部を貫
    通してこの連結部の下側に突出する突出軸部分を備えさ
    せ、この突出軸部分に前記リンク機構を連結してある請
    求項1 記載の作業車の操向装置。
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