JP2021098476A - 作業機 - Google Patents

作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021098476A
JP2021098476A JP2019231932A JP2019231932A JP2021098476A JP 2021098476 A JP2021098476 A JP 2021098476A JP 2019231932 A JP2019231932 A JP 2019231932A JP 2019231932 A JP2019231932 A JP 2019231932A JP 2021098476 A JP2021098476 A JP 2021098476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
support cylinder
cylinder
link
vehicle height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019231932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7138617B2 (ja
Inventor
石川 淳一
Junichi Ishikawa
石川  淳一
平岡 実
Minoru Hiraoka
実 平岡
拓也 玉井
Takuya TAMAI
拓也 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2019231932A priority Critical patent/JP7138617B2/ja
Publication of JP2021098476A publication Critical patent/JP2021098476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7138617B2 publication Critical patent/JP7138617B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

【課題】車高調節機構を介して走行装置の高さ変更を行える作業機において、操舵可能な車高調節機構として、耐久性の良い構造のものを備えた作業機を提供する。【解決手段】車高調節機構4Cが、車体フレーム側に配置された上部支持筒19B及び走行装置3側に配置された下部支持筒19Aの一方の一部が他方に互いの筒軸心方向に相対移動可能に挿入された筒状の支持脚部19を有し、支持脚部19の筒状の内部に、走行装置3に対して回転動力を伝える伝動軸20が挿通され、上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの筒軸心Y方向に沿う相対移動を許容し、かつ上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの筒軸芯回りの回動を規制するヒンジ装置6が備えられている。【選択図】図4

Description

本発明は、車体フレームの下部に、車高調節機構を介して走行装置が備えられた作業機に関する。
この種の作業機において、従来では、車高調節機構として、筒状の車輪支持部材を上下で相対摺動可能に設け、上下の車輪支持部材同士の相対摺動によって、車体フレームに対する車輪の高さ位置を変更可能であるように構成した構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−252859号公報(段落0051,0052、図22乃至図24参照)
上記の従来構造のものでは、車高調節機構に用いられる上下の筒状の車輪支持部材同士をスプライン嵌合させることによって操舵可能に構成している。このように構成すれば、走行装置の高さ変更と、操向操作とを、同一部材を利用して行うことができて、構造の簡素化やコンパクトを図り得る点では有用なものである。
しかしながら、操舵に伴う大きな外力が作用したとき、上下の車輪支持部材同士のスプライン嵌合部分で損傷する可能性があり、耐久性の低下を招く虞がある点で改善の余地がある。
本発明は、車高調節機構を介して走行装置の高さ変更を行える作業機において、操舵可能な車高調節機構として、耐久性の良い構造のものを備えた作業機を提供しようとするものである。
本発明の特徴は、作業機において次のように構成したことである。
車体フレームと、前記車体フレームに車高調節機構を介して取り付けられた走行装置とを備え、
前記車高調節機構は、前記車体フレーム側に配置された上部支持筒及び前記走行装置側に配置された下部支持筒の一方の一部が他方に互いの筒軸心方向に相対移動可能に挿入された筒状の支持脚部を有し、
前記支持脚部の筒状の内部に、前記走行装置に対して回転動力を伝える伝動軸が挿通され、
前記上部支持筒と前記下部支持筒との筒軸心方向に沿う相対移動を許容し、かつ前記上部支持筒と前記下部支持筒との筒軸芯回りの回動を規制するヒンジ装置が備えられている。
本発明によれば、筒状の支持脚部における上部支持筒と前記下部支持筒との相対回動が不能であるように連結するヒンジ装置を備えている。このように比較的頑丈なヒンジ装置で上部支持筒と下部支持筒との相対回動を抑制することで、上部支持筒と下部支持筒とを利用した操舵を可能としながらも、支持脚部の伸縮作動も可能にすることができる。
したがって、操舵可能な車高調節機構として、スプライン嵌合構造に比べて損傷し難い構造のものを得易い。
本発明においては、前記ヒンジ装置は、前記上部支持筒を備えた前記車高調節機構の上部または前記車体フレームと、前記下部支持筒を備えた前記車高調節機構の下部または前記走行装置とに亘って設けられていると好適である。
本構成によれば、上部支持筒を備えた車高調節機構の上部または前記車体フレームと、下部支持筒を備えた車高調節機構の下部または前記走行装置とに亘って、上下に長いスパンで設けられているので、上下調節代を大きくし易く、また、比較的頑丈に形成し易い。
本発明においては、前記ヒンジ装置に、前記車高調節機構の上部または前記車体フレームに水平方向に沿う上部軸心回りで回動可能に一端部を連結された上部リンクと、前記車高調節機構の下部または前記走行装置に前記上部軸心に略平行な下部軸心回りで回動可能に一端部を連結された下部リンクと、が備えられ、
前記上部リンクの他端部と前記下部リンクの他端部とが、前記上部軸心及び前記下部軸心に略平行な軸心回りで相対回動可能に連結されていると好適である。
本構成によれば、上部リンクと下部リンクとの連結構造による簡単な構造で、車高調節機構に適用し得るヒンジ装置を構成できる。
本発明においては、前記ヒンジ装置は、前記上部軸心、前記下部軸心、及び前記連結箇所の軸心に沿う方向視で、前記上部軸心、前記下部軸心、及び前記連結箇所の軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の筒軸心から離れて位置するように設けられていると好適である。
本構成によれば、ヒンジ装置の上部軸心、下部軸心、及び連結箇所の軸心が、上部支持筒及び下部支持筒の筒軸心から離れて位置しているので、上部支持筒と下部支持筒との回り止めに際して、上部支持筒と下部支持筒との相対回動による外力がヒンジ装置には分散して作用する傾向がある。したがってヒンジ装置に過大が外力が作用し難い。
本発明においては、前記ヒンジ装置は、前記上部軸心及び前記下部軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の筒軸心から離れる側と同じ側に、前記連結箇所の軸心が前記筒軸心から離れていると好適である。
本構成によれば、ヒンジ装置の大部分を、上部支持筒及び下部支持筒と左右方向で重複させ易くなり、ヒンジ装置及び支持脚部の左右方向寸法をコンパクトにまとめ易い。
本発明においては、前記ヒンジ装置は、前記上部軸心及び前記下部軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の前記筒軸心から離れる側とは反対側に、前記連結箇所の軸心が前記筒軸心から離れていると好適である。
本構成によれば、ヒンジ装置の大部分が上部支持筒及び下部支持筒と前後方向で重複した状態となり、ヒンジ装置及び支持脚部の前後方向寸法をコンパクトにまとめ易い。
本発明においては、前記ヒンジ装置の前記上部リンクは前記下部リンクよりも短く形成されていると好適である。
本構成によれば、上部リンクが短いので、支持脚部の伸縮作動に伴う基準位置からの上部リンクの角度変化が、下部リンクの角度変化よりも大きくなる傾向がある。したがって、上部リンクの角度変化を検出するようにすれば、支持脚部の伸縮作動量を精度良く検出し易い。
本発明においては、前記ヒンジ装置に、前記上部リンクの前記上部軸心回りの回動角度、上記下部リンクの前記下部軸心回りの回動角度、および前記上部リンクと前記下部リンクとの前記連結箇所の軸心回りの相対回動角度のうちのいずれかを検出するポテンショメータが備えられていると好適である。
本構成によれば、ヒンジ装置を伸縮量検出手段としても利用し易い。
本発明においては、前記ポテンショメータは、前記ヒンジ装置の上部に設けられており、前記上部リンクの前記上部軸心回りの回動角度を検出すると好適である。
本構成によれば、ポテンショメータが機体の比較的高い位置に設けられ、地面からの泥土の飛散等の影響を受けにくい。
作業機の全体側面図である。 作業機の車輪支持構造を示す平面図である。 車輪支持構造を示す正面図である。 最大伸長状態の車高調節機構の横断正面図である。 最短状態の車高調節機構の横断正面図である。 側面視における車高調節機構の最伸長状態を示す説明図である。 側面視における車高調節機構の最短縮状態を示す説明図である。 別実施形態における側面視での車高調節機構を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように定義している。つまり、本発明の作業機における作業走行時の前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔全体構成〕
図1に本実施形態に係る作業機としての乗用管理機が示されている。この乗用管理機は、四輪走行型の走行機体1の後部に作業装置としての薬剤散布装置2が備えられている。この乗用管理機は、既に作物が植え付けられている圃場において、作物の植付条を跨いで走行しながら作物に対して薬剤を散布する作業を行うものである。尚、本実施形態では本発明を乗用管理機に適用した場合の例について説明するが、本発明の適用対象はこれに限られるものではない。
走行機体1の前部の左右両側に旋回操作可能な走行車輪3としての一対の前輪3F(前走行装置に相当する)が備えられ、走行機体1の後部の左右両側に旋回操作可能な走行車輪3としての一対の後輪3R(後走行装置に相当する)が備えられている。このように四輪が全て旋回可能であり、例えば、二つの前輪3Fだけを旋回させる二輪操舵状態と、前輪3Fと後輪3Rとを逆方向に旋回させて小さい旋回半径で走行する四輪操舵状態とに切り換え可能である。
前輪3F及び後輪3Rは、作物条の間、つまり条間を走行することができるように設けられている。走行機体1における車体フレーム10の前部にエンジン11が搭載され、走行機体1の後部に運転部12が備えられている。走行機体1の下部には、エンジン11の動力を変速する図示しない変速装置を内装するミッションケース7が備えられている。ミッションケース7は、エンジン11の後下部から側面視で後輪3Rに対応する箇所まで前後方向に延びる状態で設けられている。
エンジン11の下部側には外周部を覆う状態で前部側フレーム体8が備えられている。ミッションケース7と前部側フレーム体8とが一体的に連結されており、これらにより車体全体を支持する車体フレーム10が構成されている。運転部12には、運転者が着座する運転座席12aと、運転座席12aの前方に位置してステアリング操作を行うステアリングハンドル12bとが備えられている。運転部12には、それ以外に、薬剤散布装置2を昇降するための昇降レバー12cや変速レバー12d等も備えられている。
エンジン11の動力は、ミッションケース7内の変速装置にて変速されたのち、左右の前輪3F及び左右の後輪3Rに伝達される。従って、走行機体1は、四つの走行車輪3が駆動される四輪駆動型に構成されている。
〔車輪支持部4〕
前輪3Fの車輪支持部4、及び後輪3Rの車輪支持部4には、それぞれに、車体フレーム10をローリング作動可能に支持する揺動支持装置4A、及び操向操作装置4Bが備えられている。そして後輪3Rの車輪支持部4には、前記揺動支持装置4A、及び操向操作装置4Bの他に、車体フレーム10に対する後輪3Rの相対高さを、上下高さ方向における所定長さ範囲内で、左右各別に変更調節可能な車高調節機構4Cも備えられている。
〔揺動支持装置〕
前輪3F及び後輪3Rのそれぞれに備えられる揺動支持装置4Aについて説明する。
図2及び図3に示すように、左右の後輪3Rの左右中間部に筒状の後部横向き伝動ケース13が位置し、この後部横向き伝動ケース13の内部に横向き伝動軸14が備えられる。ミッションケース7での変速後の動力が前後向きの中間軸16、横向き伝動軸14を介して左右両側の後輪3Rに伝達される。後部横向き伝動ケース13は、車体フレーム10に対して中間軸16と同一軸芯である前後軸芯X周りでローリング(回動)自在に支持されている。
図2に示すように、左右の前輪3Fの左右中間部に、筒状の前部横向き伝動ケース15が備えられ、ミッションケース7からの動力が前後向きの中間軸16、前部横向き伝動ケース15内に備えられた差動機構(図示せず)と横向き伝動軸14とを介して左右の前輪3Fに伝達される。前部横向き伝動ケース15は、車体フレーム10に対して中間軸16と同一軸芯である前後軸芯X周りでローリング(回動)自在に支持されている。
上記のように、前輪3Fには、前後軸芯X周りでローリング自在に支持されている前部横向き伝動ケース15と、前部横向き伝動ケース15内に備えられた差動機構と、前部横向き伝動ケース15内に備えられた横向き伝動軸14と、を有した揺動支持装置4Aが備えられている。前輪3Fは、揺動支持装置4Aの左右端部から下向きに延出された縦向き伝動ケース19の下部に支持されている。
図2に示すように、左右の後輪3Rの左右中間部に、筒状の後部横向き伝動ケース13が備えられ、ミッションケース7からの動力が前後向きの中間軸16、後部横向き伝動ケース13内に備えられた横向き伝動軸14とを介して左右の後輪3Rに伝達される。後部横向き伝動ケース13は、車体フレーム10に対して中間軸16と同一軸芯である前後軸芯X周りでローリング(回動)自在に支持されている。
後輪3Rには、前後軸芯X周りでローリング自在に支持されている後部横向き伝動ケース13と、後部横向き伝動ケース13の内部に備えられた横向き伝動軸14と、を有した揺動支持装置4Aが備えられている。後輪3Rは、揺動支持装置4Aの左右端部から下向きに延出された縦向き伝動ケース19の下部に支持されている。
この後輪3Rの揺動支持装置4Aでは、後部横向き伝動ケース13の上面と、車体フレーム10の下面との間に、走行機体1の水平姿勢で、その後部横向き伝動ケース13の上面と車体フレーム10の下面との両方に当接させた状態で弾性材(図示せず)が介装されている。弾性材は、体積弾性変形可能なブロック状の防振ゴム材で構成されている。
この弾性材が存在することで、走行機体1は、水平姿勢からの姿勢変化が生じると、直ちに圧縮される側の弾性材の弾性復元力が作用し、後部横向き伝動ケース13の前後軸芯X周りでの姿勢変化に抵抗を与える状態となる。
〔操向操作機構〕
前輪3F及び後輪3Rのそれぞれに備えられる操向操作装置4Bについて説明する。
図4及び図5に、前輪3Fのうちの、右側の前輪3Fの車輪支持部4を示す。二個の前輪3Fの夫々は、左右対称に設けられているが、同じ構成であるから、左側の前輪3Fの説明は省略する。また、後輪3Rにおいても、操向操作装置4Bについては同様の構造であるため、説明は省略する。
図4及び図5に示すように、後部横向き伝動ケース13の端部は、上側のベベルギア機構21を覆う状態で正面視で湾曲状に折れ曲がる形状となっており、下向きに開放する開口が形成されている。縦向き伝動ケース19の上端部に一体的に連結された上部接続体23が、開口を覆うように後部横向き伝動ケース13の端部に、縦向き伝動軸20の回転軸芯Y周りで回動可能に嵌合接続されている。縦向き伝動ケース19の下端部には、下側のベベルギア機構22を覆うとともに、前輪3Fの回転軸3aを支持するための車輪支持ケース24が連結されている。
図5に示すように、上部接続体23が嵌合接続されている状態で抜け外れるのを防止する抜け止め具25が備えられている。抜け止め具25は、帯板状の部材からなり、一端部が上部接続体23の外周部にボルト26で連結され、後部横向き伝動ケース13の端部に係合して抜け外れを防止する。
図3,4に示すように、後部横向き伝動ケース13の前方に位置して後部横向き伝動ケース13に対して平行な姿勢で、ステアリング操作用の複動型の油圧シリンダ(以下、ステアリングシリンダ27と称する)が備えられている。ステアリングシリンダ27のシリンダチューブ28がブラケット29を介して後部横向き伝動ケース13に連結されている。ステアリングシリンダ27のピストンロッド30がタイロッド32の一端部に連動連結され、タイロッド32の他端部がボールジョイント33を介して上部接続体23に設けられたナックルアーム34に連動連結されている。
ステアリングシリンダ27が作動することにより、ナックルアーム34と上部接続体23を介して、縦向き伝動ケース19、車輪支持ケース24及び前輪3Fの夫々が一体的に縦向き伝動軸20の回転軸芯Y周りで回動して、前輪3Fが向き変更操作される。ステアリングシリンダ27は、ステアリングハンドル12bの操作に応じて切り換え操作されて、直進走行用の中立位置から左方向あるいは右方向に油圧によってスライド操作される。
〔車高調節機構〕
図4及び図5に、右側の前輪3Fの車輪支持部4に備えられる車高調節機構4Cを示す。この車高調節機構4Cは、左右の前輪3Fの車輪支持部4に備えられているが、左右対称で同じ構成であるから、左側の前輪3Fにおける車高調節機構4Cの説明は省略する。また、後輪3Rにおいても、車高調節機構4Cについては同様の構造であるため、説明は省略する。
縦向き伝動軸20及び縦向き伝動ケース19の夫々が、縦向き伝動軸20の軸芯方向に摺動しながら伸縮可能な内外二重構造に構成されている。図4,5に示すように、縦向き伝動ケース19は、下部支持筒19Aと上部支持筒19Bとを有し、それらが摺動しながら伸縮可能となるように構成されている。縦向き伝動ケース19は、下部支持筒19Aが下側に位置し、上部支持筒19Bが上側に位置する状態で備えられ、下部支持筒19Aの下端部が車輪支持ケース24に一体的に連結され、上部支持筒19Bの上端部が上部接続体23に一体的に連結されている。
縦向き伝動軸20は、筒軸20Aと、筒軸20Aの内部に嵌合して軸芯方向にスライド可能な内軸20Bとを有している。内軸20Bの上端部が上側のベベルギア機構21に一体回転可能に連結されている。筒軸20Aの下端部が下側のベベルギア機構22に一体回転可能に連結されている。
縦向き伝動軸20及び縦向き伝動ケース19を、縦向き伝動軸20の回転軸芯Y方向に伸縮操作して、前輪3Fの車体フレーム10に対する相対高さを複数段階に切り換え可能な油圧操作式の車高調節機構4Cが備えられている。図3に示すように、車高調節機構4Cに、縦向き伝動軸20の軸芯方向に沿って延びる油圧シリンダ41が備えられている。
油圧シリンダ41は、上部接続体23と車輪支持ケース24の下部に設けられた支持ブラケット42とに亘って設けられている。油圧シリンダ41におけるシリンダチューブ41Aの上端部が上部接続体23に一体的に連結されている。油圧シリンダ41のピストンロッド41Bの下端部が車輪支持ケース24に連結されている。従って、上部接続体23と車輪支持ケース24とが、油圧シリンダ41を介して一体的に連結されている。
油圧シリンダ41を伸縮操作することにより、図4に示すように最も伸長した状態と、図5に示すように最も縮退した状態と、にわたり車高を所定範囲(例えば、数十cm程度)で変更調節することができる。縦向き伝動ケース19が最も伸長した状態において、下部支持筒19Aと上部支持筒19Bとが重なり合う重合部50の外周側が筒状のベース部材45により支持されている。このように、縦向き伝動ケース19が伸長することにより重合部50の上下幅が狭い場合であっても、ベース部材45によって外周側を支持することにより、支持強度の低下を防止している。
支持ボス部51は、上部支持筒19Bの上下方向の中間部よりも下方側に至るまで下方に長く延びる状態で設けられている。このように上下方向に長い支持ボス部51により内周側から縦向き伝動ケース19を支持することにより、縦向き伝動ケース19の支持強度の低下を防止している。
〔ヒンジ装置〕
図1乃至図5に示すように、車輪支持部4に設けられる車高調節機構4Cに、突き合わせ端部を相対摺動可能に嵌合させて伸縮可能に構成された筒状の支持脚部として、縦向き伝動ケース19が備えられている。縦向き伝動ケース19は、車体フレーム10を支持する上部支持筒19Bと、前輪3Fを支持する下部支持筒19Aとを備えている。
上記の上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとにわたって、上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの筒軸心方向に沿う相対摺動での伸縮が可能で、かつ上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの相対回動が不能であるように連結するヒンジ装置6が設けられている。
図6乃至図8に示す説明図に基づいてヒンジ装置6の細部を説明する。尚、この図6乃至図8では、便宜上、上部支持筒19Bが下部支持筒19Aに外嵌する構造で示しているが、これは図4及び図5に示すように、上部支持筒19Bが下部支持筒19Aに内嵌する構造であっても差し支えない。
ヒンジ装置6は、車高調節機構4Cの上部と下部とに亘って設けられている。
ヒンジ装置6には、上部支持筒19Bの上端部に一体的に連結された上部接続体23と、下部支持筒19Aの下端部が一体的に連結された車輪支持ケース24とに亘って、上部リンク60と下部リンク61と、が備えられている。つまり、上部リンク60の上端部が上部接続体23の側面部に左右方向に沿う上部軸心P1回りで回動可能に連結されている。また、下部リンク61の下端部が車輪支持ケース24に、左右方向に沿う下部軸心P2回りで回動可能に連結されている。
上部リンク60の下端部と下部リンク61の上端部とは、連結軸62で相対回動可能に連結され、その連結箇所の水平方向軸心P3回りで屈伸可能に構成されている。
図6は車高調節機構4Cの最伸長状態を示し、図7が最収縮状態を示している。
図6及び図7に示すヒンジ装置6は、上部軸心P1、下部軸心P2、及び連結箇所の軸心P3に沿う方向視で、上部軸心P1、下部軸心P2、及び連結箇所の軸心P3が、上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの筒軸心と同一位置にある縦向き伝動軸20の回転軸芯Yから前後方向で離れて位置するように設けられている。
このうち、連結箇所の軸心P3が回転軸芯Yから離れる方向は、上部軸心P1、及び下部軸心P2が回転軸芯Yから離れる方向と同方向である。
上記の上部リンク60と下部リンク61のうち、上部リンク60の長さが下部リンク61の長さよりも短く形成されている。このように、短く形成された上部リンク60は、車高調節機構4Cの伸縮作動量に対する回転軸芯Yからの角度変化量が、長い下部リンク61の角度変化量よりも大きくなる。
したがって、この上部リンク60の角度変化量を、図6乃至図8に示すように、角度センサーとしてのポテンショメータ9で検出するようにすれば、下部リンク61にポテンショメータ9を設けた場合よりも、角度変化の割合が大きくなって分解能に優れ、より精度良く検出し易い。
ポテンショメータ9は、上部リンク60の上部に設けられている。このように、高い位置にポテンショメータ9を設けることで、ポテンショメータ9に地面の泥土等が飛散して降りかかる虞を低減し易い。また、上部リンク60自体をポテンショメータ9の取付手段として兼用することもできる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ヒンジ装置6は、上部軸心P1、下部軸心P2、及び連結箇所の軸心P3に沿う方向視で、上部軸心P1、下部軸心P2、及び連結箇所の軸心P3が、上部支持筒19Bと下部支持筒19Aとの筒軸心と同一位置にある縦向き伝動軸20の回転軸芯Yから前後方向で離れて位置するように設けられている構造のものを例示しが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、上部軸心P1及び下部軸心P2のいずれか一方、もしくは両方が、回転軸芯Yと重なる位置に設けられたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(2)上記実施形態では、連結箇所の軸心P3が回転軸芯Yから離れる方向は、上部軸心P1、及び下部軸心P2が回転軸芯Yから離れる方向と同方向である構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、上部軸心P1及び下部軸心P2が縦向き伝動軸20の回転軸芯Yから前後方向で離れて位置する側とは反対側に、連結箇所の軸心P3が位置するようにしたものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(3)上記実施形態では、作業装置として走行車体の後部に薬剤散布装置2が備えられる構成としたが、作業装置としては施肥装置や他の種類の作業装置を備える構成としてもよい。又、作業装置が走行車体において前輪3Fと後輪3Rとの前後中間位置に位置する状態で備えられる構成としてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(4)上記実施形態では、前走行装置及び後走行装置として、前輪3F及び後輪4Fを備えた構造のものを例示したが、これに限らず、前輪3F及び後輪4Fの何れかを、もしくは両方をクローラ走行装置で構成しても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、乗用管理機に限らず、トラクタやコンバイン等の農機、あるいは運搬車などの各種の作業機に適用できる。
3 走行装置
6 ヒンジ装置
9 ポテンショメータ
10 車体フレーム
19 支持脚部
19A 下部支持筒
19B 上部支持筒
20 伝動軸
60 上部リンク
61 下部リンク
P1 上部軸心
P2 下部軸心
P3 水平方向軸心
Y 筒軸心

Claims (9)

  1. 車体フレームと、前記車体フレームに車高調節機構を介して取り付けられた走行装置とを備え、
    前記車高調節機構は、前記車体フレーム側に配置された上部支持筒及び前記走行装置側に配置された下部支持筒の一方の一部が他方に互いの筒軸心方向に相対移動可能に挿入された筒状の支持脚部を有し、
    前記支持脚部の筒状の内部に、前記走行装置に対して回転動力を伝える伝動軸が挿通され、
    前記上部支持筒と前記下部支持筒との筒軸心方向に沿う相対移動を許容し、かつ前記上部支持筒と前記下部支持筒との筒軸芯回りの回動を規制するヒンジ装置が備えられている作業機。
  2. 前記ヒンジ装置は、前記上部支持筒を備えた前記車高調節機構の上部または前記車体フレームと、前記下部支持筒を備えた前記車高調節機構の下部または前記走行装置とに亘って設けられている請求項1記載の作業機。
  3. 前記ヒンジ装置に、前記車高調節機構の上部または前記車体フレームに水平方向に沿う上部軸心回りで回動可能に一端部を連結された上部リンクと、前記車高調節機構の下部または前記走行装置に前記上部軸心に略平行な下部軸心回りで回動可能に一端部を連結された下部リンクと、が備えられ、
    前記上部リンクの他端部と前記下部リンクの他端部とが、前記上部軸心及び前記下部軸心に略平行な軸心回りで相対回動可能に連結されている請求項1又は2記載の作業機。
  4. 前記ヒンジ装置は、前記上部軸心、前記下部軸心、及び前記連結箇所の軸心に沿う方向視で、前記上部軸心、前記下部軸心、及び前記連結箇所の軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の筒軸心から離れて位置するように設けられている請求項3記載の作業機。
  5. 前記ヒンジ装置は、前記上部軸心及び前記下部軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の前記筒軸心から離れる側と同じ側に、前記連結箇所の軸心が前記筒軸心から離れている請求項4記載の作業機。
  6. 前記ヒンジ装置は、前記上部軸心及び前記下部軸心が、前記上部支持筒及び前記下部支持筒の前記筒軸心から離れる側とは反対側に、前記連結箇所の軸心が前記筒軸心から離れている請求項4記載の作業機。
  7. 前記ヒンジ装置の前記上部リンクは前記下部リンクよりも短く形成されている請求項3〜6のいずれか一項記載の作業機。
  8. 前記ヒンジ装置に、前記上部リンクの前記上部軸心回りの回動角度、上記下部リンクの前記下部軸心回りの回動角度、および前記上部リンクと前記下部リンクとの前記連結箇所の軸心回りの相対回動角度のうちのいずれかを検出するポテンショメータが備えられている請求項1〜7のいずれか一項記載の作業機。
  9. 前記ポテンショメータは、前記ヒンジ装置の上部に設けられており、前記上部リンクの前記上部軸心回りの回動角度を検出する請求項8記載の作業機。
JP2019231932A 2019-12-23 2019-12-23 作業機 Active JP7138617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231932A JP7138617B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231932A JP7138617B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021098476A true JP2021098476A (ja) 2021-07-01
JP7138617B2 JP7138617B2 (ja) 2022-09-16

Family

ID=76540777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019231932A Active JP7138617B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7138617B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5357622A (en) * 1976-11-02 1978-05-25 Iseki & Co Ltd Apparatus for adjusting road clearance in front wheel driving agrivultural machine
JPS55119751U (ja) * 1979-02-15 1980-08-25
JPS5660603U (ja) * 1979-10-17 1981-05-23
JPH02102813A (ja) * 1988-10-11 1990-04-16 Iseki & Co Ltd トラクタに於ける地上高調節装置
JPH07276966A (ja) * 1994-04-15 1995-10-24 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両の懸架装置
JP2017039405A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 平 武次 キャスター

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5357622A (en) * 1976-11-02 1978-05-25 Iseki & Co Ltd Apparatus for adjusting road clearance in front wheel driving agrivultural machine
JPS55119751U (ja) * 1979-02-15 1980-08-25
JPS5660603U (ja) * 1979-10-17 1981-05-23
JPH02102813A (ja) * 1988-10-11 1990-04-16 Iseki & Co Ltd トラクタに於ける地上高調節装置
JPH07276966A (ja) * 1994-04-15 1995-10-24 Toyota Autom Loom Works Ltd 車両の懸架装置
JP2017039405A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 平 武次 キャスター

Also Published As

Publication number Publication date
JP7138617B2 (ja) 2022-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101029244B1 (ko) 트랙터의 조향 장치
US20030155735A1 (en) Working vehicle
JP5747118B2 (ja) トラクターの操向装置
JP2955549B2 (ja) 四輪駆動車輛用ラックアンドピニオン式ステアリングシステム
JP6843040B2 (ja) 作業車
US11926184B2 (en) Riding work vehicle
JP7138617B2 (ja) 作業機
JP2004275059A (ja) 水田作業機
JP7321076B2 (ja) 作業機
JP7130605B2 (ja) 作業車両の昇降装置及び作業機
JP7236989B2 (ja) 作業車
JPH08207604A (ja) 農用トラクタ
JP3594519B2 (ja) 作業車の操向装置
JP4219261B2 (ja) 乗用田植機のステアリング構造
JP3981764B2 (ja) クローラ型農作業機
JP4263083B2 (ja) 乗用田植機のステアリング構造
JP6991105B2 (ja) 乗用型作業車
JP6899802B2 (ja) 乗用型作業車
JP5443797B2 (ja) 乗用型農作業機
JP3504573B2 (ja) 作業車の操向装置
JP6837405B2 (ja) 作業車
JP3826939B2 (ja) クローラ型農作業機のクローラ支持装置
JP2003095020A (ja) 農作業車のステップ構造
JPS5810268B2 (ja) 前輸駆動装置の上下調整装置
JP2001130428A (ja) 作業車の操向角検出構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7138617

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150