JP2001270226A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JP2001270226A
JP2001270226A JP2000083596A JP2000083596A JP2001270226A JP 2001270226 A JP2001270226 A JP 2001270226A JP 2000083596 A JP2000083596 A JP 2000083596A JP 2000083596 A JP2000083596 A JP 2000083596A JP 2001270226 A JP2001270226 A JP 2001270226A
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Japan
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film
stretched film
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ink jet
recording paper
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Kazuhiro Yamada
和宏 山田
Takashi Kuroda
高司 黒田
Soichiro Hiraki
聡一郎 平木
Taku Kojima
卓 小島
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JNC Petrochemical Corp
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Chisso Petrochemical Corp
Chisso Corp
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/502Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
    • B41M5/508Supports

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真画像の印刷等に必要に応じた外観を有
し、かつ安価な素材のインクジェット記録用紙を提供す
る。 【解決手段】 結晶性ポリプロピレン系樹脂とジシクロ
ペンタジエン系石油樹脂を必須成分とする空洞含有延伸
フィルムを支持体とし、その表面にインク受容層を形成
させてなるインクジェット記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不透明度が高く、パ
ール色調の光沢を有する外観を持ち、インクジェット方
式にて印刷可能で、写真画像等の模写に好適に用いられ
る鮮明性、平滑性を特徴とするインクジェット記録用紙
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、バブルジェ
ット(登録商標)、サーマルインクジェット、ピエゾ素
子方式等により、細かいノズルからインクの小滴を噴射
させ、それらの一部もしくは全部を紙あるいはインク受
容層を塗工したプラスチックフィルム等の記録媒体に付
着させて記録を行うものであるが、騒音の発生が少な
く、高速印刷、多色印刷の行える、小ロット対応でアウ
トプットが簡単な方式として注目され、様々な用途に使
用されている。特にデジタル化、電子化の発展過程の中
で、スキャナ等でデジタル情報として取り込まれた写真
画像情報を高画質で印刷するための記録用紙が求められ
てきている。
【0003】従来インクジェット記録に用いられる記録
媒体としては、各種紙、PETフィルム、布等が開発さ
れている。しかし、これらの記録用紙で写真画像等の印
刷を行った場合、紙や布では基材の表面の凹凸が大きい
ため、外観がキャンバス調になり写真画像を印刷した場
合、鮮明性に欠けるといった点がある。またPETフィ
ルムは平滑性が高いが、価格が高いといった問題点があ
った。そこで、写真画像の印刷などに必要に応じた外観
を有し、かつ安価な素材のインクジェット記録用紙が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、写真画像の
印刷等に必要に応じた外観を有し、かつ安価な素材のイ
ンクジェット記録用紙を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、結晶性ポリプロピレン系樹脂とジシクロペンタ
ジエン系石油樹脂を必須成分とする空洞含有延伸フィル
ムを支持体とし、その表面にインク受容層を形成させて
なるインクジェット記録用紙が本課題を解決することを
見出し本発明を完成した。
【0006】本発明は以下の構成を有する。 〔特許請求の範囲〕 (1)結晶性ポリプロピレン系樹脂とジシクロペンタジ
エン系石油樹脂を必須成分とする空洞含有延伸フィルム
の表面にインク受容層を形成させてなるインクジェット
記録用紙。
【0007】(2)空洞含有延伸フィルムが、結晶性ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点(環
球法)160〜200℃のジシクロペンタジエン系石油
樹脂10〜190重量部、無機充填剤粉末10〜190
重量部、かつジシクロペンタジエン系石油樹脂と無機充
填剤粉末の合計量20〜200重量部が配合された樹脂
組成物からなる基層フィルムの少なくとも片面に、結晶
性ポリプロピレン系樹脂の組成物からなる表層フィルム
を積層した後、面積倍率5倍以上に延伸した平均表面粗
さ0.05〜0.4μmの空洞含有積層延伸フィルムで
ある前記(1)項記載のインクジェット記録用紙。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明のインクジェット記録用紙において、支
持体となる空洞含有延伸フィルムは、結晶性ポリプロピ
レン系樹脂とジシクロペンタジエン系石油樹脂を必須成
分とする樹脂組成物(以下、空洞含有延伸フィルム用樹
脂組成物という)から得られた単層未延伸フィルム、も
しくは前記単層未延伸フィルムを基層としその少なくと
も片面に結晶性ポリプロピレン系樹脂の組成物からなる
表層フィルムを積層した積層未延伸フィルムを、面積倍
率5倍以上に延伸して得られる空洞(微細なボイド)含
有単層延伸フィルムもしくは空洞含有積層延伸フィルム
である。なお、本発明において、フィルムとはフィルム
とシートの総称である。
【0009】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物及
び表層フィルム用の結晶性ポリプロピレン系樹脂の組成
物(以下、表層フィルム用樹脂組成物という)に用いら
れる結晶性ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの結晶
性単独重合体、プロピレンとエチレンもしくは炭素数4
以上のα−オレフィンから選ばれる1種以上との二元以
上の結晶性共重合体、またはそれらの混合物である。具
体的には、沸騰n−ヘプタン不溶部を70重量%以上、
好ましくは80重量%以上含有する結晶性ポリプロピレ
ン、プロピレン成分を70重量%以上含有する結晶性エ
チレン・プロピレン共重合体、結晶性プロピレン・1−
ブテン共重合体、結晶性プロピレン・1−ヘキセン共重
合体、結晶性エチレン.プロピレン・1−ブテン三元共
重合体等の結晶融点を有するプロピレン系共重合体が挙
げられる。なお、空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物と
表層フィルム用樹脂組成物に用いられる結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂は、同一でも別々でもよい。
【0010】前記の結晶性ポリプロピレン系樹脂のメル
トフローレート(JIS K−7210「熱可塑性プラ
スチックの流れ試験方法」表1の条件14(試験温度2
30℃、試験荷重21.18N)により測定、以下MF
Rという)は、0.5〜20g/10分が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10g/10分である。
【0011】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に
用いられるジシクロペンタジエン系石油樹脂は、軟化点
(環球法)が160〜200℃であることが好ましい。
前記の軟化点(環球法)160〜200℃のジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂としては、石油ナフサなどのスチ
ームクラッキング等から得られるシクロペンタジエン、
ジシクロペンタジエン、それらのアルキル置換体及びオ
リゴマーならびにそれらの混合物から選ばれる1種以上
(以下、シクロペンタジエン系成分という)を主成分と
する留分を重合させて得られる石油樹脂(HR)の中
で、シクロペンタジエン系成分を50重量%以上含有
し、その軟化点(環球法)が160〜200℃の範囲に
ある高分子で高軟化点の石油樹脂(HSHR)、ならび
に前記石油樹脂(HR)の中でシクロペンタジエン系成
分を50重量%以上含有するものを、バナジウム、ニッ
ケルもしくはコバルト等の金属またはその酸化物等の触
媒を用いて、溶剤の存在下で、温度150〜300℃、
水素圧1〜15MPaの条件下で水素化して得られる軟
化点(環球法)160〜200℃、ヨウ素価20以下の
水素化ジシクロペンタジエン系石油樹脂(HGHR)ま
たはそれらの混合物が挙げられる。
【0012】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物
は、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し
て、軟化点(環球法)160℃〜200℃のジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂10〜190重量部、好ましくは
30〜190重量部、さらに好ましくは50〜190重
量部が配合される。配合量が10重量部未満であると隠
蔽性が不十分になるといった問題点があり、また、19
0重量部を超えると延伸破断が頻繁に発生し加工安定性
に劣るといった問題点がある。
【0013】また、前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組
成物においては、結晶性ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、無機充填剤粉末が、10〜190重量
部、かつ、前記ジシクロペンタジエン系石油樹脂と無機
充填剤粉末の合計が20〜200重量部となる範囲で配
合される。配合量が、無機充填剤粉末で10重量部未
満、前記ジシクロペンタジエン系石油樹脂と無機充填剤
粉末の合計で20重量部未満であると隠蔽性が低下し、
無機充填剤粉末で190重量部を超え、前記ジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂と無機充填剤粉末の合計で200
重量部を超えると未延伸フィルムを延伸する時に破断が
起りやすく加工性の点で劣る傾向がある。
【0014】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に
用いられる無機充填剤粉末としては、平均粒径が0.0
1〜20μm、好ましくは0.01〜10μm、更に好
ましくは0.1〜5μmの炭酸カルシウム、タルク、酸
化チタン、及びシリカ等が挙げられるが、コスト面から
炭酸カルシウムが有利である。これらは単独でも2種類
以上を併用してもよい。
【0015】本発明のインクジェット記録用紙において
は、支持体となる空洞含有延伸フィルムが前記空洞含有
延伸フィルム用樹脂組成物からなるフィルムの両面に、
結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる表層フィルムを積
層した後、面積倍率5倍以上に延伸して得られた平均表
面粗さ0.05〜0.4μm、好ましくは0.05〜
0.3μmの空洞含有積層延伸フィルムであると、特に
表面平滑性が良好なインクジェット記録用紙が得られる
ため好ましい。平均表面粗さが0.05μm未満の場合
は、空洞含有積層延伸フィルムもしくはそれから得られ
るインクジェット記録用紙にブロッキングが生じたり光
沢が出すぎる場合があり、0.4μmを超えると印刷の
鮮明性が低下するおそれがある。
【0016】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物及
び表層フィルム用樹脂組成物には、必要に応じてポリプ
ロピレンに添加することが公知の各種添加剤、例えばフ
ェノール系やチオエーテル系ないし燐系の加工安定剤・
酸化防止剤、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸
金属塩、脂肪酸アミドなどの潤滑剤、顔料、発泡剤、添
加ポリマーとしてポリエチレン類やエチレン−プロピレ
ンゴム等を本発明の目的を損なわない範囲で添加するこ
とができる。
【0017】前記空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物及
び表層フィルム用樹脂組成物は、結晶性ポリプロピレン
系樹脂および添加剤を通常のブレンダーまたはミキサー
で攪拌混合し調合することができる。また、一般的な押
出機を用いて溶融混練しペレットにすることもできる。
【0018】本発明において、前記空洞含有延伸フィル
ム用樹脂組成物から未延伸単層フィルムを得る方法とし
ては、Tダイ押出成形法やインフレーション押出成形法
等の公知の方法が例示できる。また、空洞含有延伸フィ
ルム用樹脂組成物及び表層フィルム用樹脂組成物から未
延伸の積層フィルムを得る方法としては、ダイス内で溶
融樹脂が複層化される共押出成形法、押出成形された基
層フィルムの上に更に表層フィルムを重ねる押出ラミネ
ート成形法等の公知の積層加工方法が用いられる。
【0019】前記の未延伸フィルムから延伸フィルムを
得るための延伸方法ならびに延伸条件は格別限定されな
い。すなわち、一軸延伸でも二軸延伸でもよいが、好ま
しくは二軸延伸である。また、公知の一軸もしくは二軸
延伸機のいずれも使用することができる。延伸条件は使
用する延伸機により異なるが、組成物中の石油樹脂の軟
化点以下の温度にし、面積倍率5倍以上に延伸する。な
お、二軸延伸の場合は、面積倍率9倍以上が好ましい。
また、二軸延伸機の場合、同時延伸方式でも逐次延伸方
式でもよい。
【0020】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、支持体となる前記空洞含有延伸フィルムに腰の強さ
が求められる場合には、50〜160℃の温度で、か
つ、空洞が消滅しない圧力で、前記空洞含有単層延伸フ
ィルムもしくは空洞含有積層延伸フィルムを加熱圧縮す
ることにより得られる圧縮処理済み空洞含有単層延伸フ
ィルムもしくは圧縮処理済み空洞含有積層延伸フィルム
であることが好ましい。
【0021】前記加熱圧縮は、加熱プレスもしくは加熱
圧縮ロールなどを用いて行うことができる。加熱圧縮の
条件は、前記空洞含有単層延伸フィルムもしくは空洞含
有積層延伸フィルムが50〜160℃になるように加熱
し、さらに加熱圧縮ロールでは、0.5〜4kN/cm
の線圧で、加熱圧縮前の厚み100に対して50〜90
の厚みまで加熱圧縮する。ただし、加熱し過ぎると前記
空洞が完全に消滅してしまうので、加熱圧縮温度が、空
洞が消滅する温度より低い温度で加熱圧縮しなければな
らない。また、圧力によっても空洞が消滅することがあ
るので、温度と圧力を調整しながら、厚み方向の復元や
空洞の消滅が起こらない条件で加熱圧縮を行わなければ
ならない。
【0022】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、支持体である空洞含有延伸フィルムの厚さは、特に
限定しないが25〜300μmが好ましい。また、空洞
含有延伸フィルムが積層フィルムである場合、基層フィ
ルムの厚さは積層フィルム全体の厚さの50%以上であ
ることが好ましい。また、前記空洞含有延伸フィルムの
密度は特に限定しないが0.3〜0.8g/cm3が例
示できる。
【0023】本発明のインクジェット記録用紙において
は、支持体である空洞含有延伸フィルムの表面にインク
受容層が形成される。本発明においては前記インク受容
層の形成方法に特に限定はなく、公知のインクジェット
用塗工剤を用い、支持体である空洞含有延伸フィルムの
表面に塗布・乾燥する方法を用いることができる。イン
クジェット用塗工剤としては、合成シリカ粉末を主成分
とする顔料とポリビニルアルコール(シラノール変性ポ
リビニルアルコールも含む)水系接着剤、カチオン系ポ
リマーを含有するインク受容層を設けたもの等が知られ
ている。
【0024】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、インクジェット用塗工剤の塗工方法については特に
限定されるものではなく、例えばエアーナイフコーティ
ング、ブレードコーティング等により塗工剤を塗布・乾
燥する方法等によって形成される。また塗液の塗布量に
ついても特に限定されるものではなく、通常乾燥重量で
0.5〜10g/m2程度の範囲で調整される。
【0025】本発明のインクジェット記録用紙におい
て、インク受容層が支持体である空洞含有延伸フィルム
の片面のみに形成される場合、インク受容層が形成され
ない面には粘着剤処理を施して粘着ラベルに加工する
等、インクジェット記録用紙製造分野における各種の公
知技術が適宜利用できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるべ
きものではない。
【0027】なお、以下の実施例及び比較例で用いた評
価方法は下記の通りである。 (1)インクジェット印刷適性 インクジェットプリンターPM−700C(EPSON
(株)製)で印刷を行い以下の項目を評価した。 ・鮮明性 ○:写真画像に沈みがなく、鮮明性が高く、写真画像に
適する。 ×:写真画像に沈みがあり、鮮明性が低く、写真画像に
は向かない。 ・不透明性: ○:高白色で不透明感があり、印刷画像が透けて見えな
い。 ×:低白色で不透明感に欠け、印刷画像が透けて見え
る。
【0028】(2)平均表面粗さ(Ra;μm) (株)小坂研究所製のサーフコーダSE−30Kを用い
て平均表面粗さを測定した。
【0029】(実施例1) [フィルム用組成物作成]積層フィルムの基層フィルム
となる空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物として、n−
ヘプタン不溶部を96重量%含有するMFRが2g/1
0分の結晶性ポリプロピレン粉末100重量部に対し
て、フェノール系酸化防止剤BHT(商品名)を0.2
重量部、ステアリン酸カルシウム0.1重量部、軟化点
172℃のジシクロペンタジエン系石油樹脂(以下、D
CPDという)10重量部、及び炭酸カルシウム(平均
粒径1.5μm)10重量部を、ヘンシェルミキサー
(商品名)に投入し混合攪拌した後、同方向回転型二軸
押出機に供給し240℃で溶融混練してストランドとし
て押出し、これを冷却カットしてペレット状の空洞含有
延伸フィルム用樹脂組成物を得た。
【0030】積層フィルムの表層フィルム用樹脂組成物
として、MFR1.5g/10分、エチレン濃度が8重
量%でブロック指数が0.8%のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体粉末100重量部に対して、フェノー
ル系酸化防止剤BHT(商品名)を0.2重量部、ステ
アリン酸カルシウム0.1重量部を、ヘンシェルミキサ
ー(商品名)に投入し攪拌した後、同方向回転型二軸押
出機に供給し240℃で溶融混練してストランドとして
押出し、これを冷却しカットしてペレット状の表層フィ
ルム用樹脂組成物を得た。
【0031】[空洞含有積層延伸フィルムの作成]多層
Tダイを備えた3種3層フィルム押出装置(押出機は、
口径65mmφ基層用単軸押出機が1台、口径50mm
φの表層用単軸押出機が2台)及びテンター法二軸延伸
機を用いて、前記の空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物
を基層用単軸押出機に、前記の表層フィルム用樹脂組成
物を表層用単軸押出機に供給し、Tダイ温度240℃で
溶融して共押出を行い、表面温度30℃の鏡面冷却ロー
ルで急冷して、表層/基層/表層、の順に、厚み1:
3:1で積層された2種3層の未延伸フィルムを得た。
得られた未延伸フィルムを縦延伸機に導き加熱ロール間
で140℃の温度で縦方向(樹脂の流れ方向)に5倍延
伸し、次にテンター内温度160〜210℃で横方向に
8倍延伸した後、巻き取り、合計の厚みが120μmで
平均表面粗さが0.05μmの空洞含有積層延伸フィル
ムを得た。
【0032】[インクジェット用塗工剤の塗工]前記空
洞含有積層延伸フィルムの片面に、インクジェット用塗
工剤CM−318(クラレ(株)製インクジェット用塗
工剤)の9%水溶液を#14のロッドを用いて塗工し、
100℃で5分間乾燥させてインクジェット記録用紙サ
ンプルを得た。塗工量は乾燥重量で2.9g/m2であ
った。
【0033】[評価試験]このインクジェット記録用紙
サンプルを一昼夜23℃、湿度50%の室内で状態調節
した後、印刷適性の評価を行った。評価結果を表1に示
した。
【0034】実施例2、3 [フィルム用組成物作成]積層フィルムの基層フィルム
となる空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に配合するD
CPD及び炭酸カルシウムの配合量を表1に示したよう
に変えた以外は実施例1に記載の方法に従って空洞含有
延伸フィルム用樹脂組成物と表層フィルム用樹脂組成物
を得た。
【0035】[空洞含有積層延伸フィルム作成]前記の
組成物を用いて、実施例1の方法に従って、厚みが12
0μmで平均表面粗さが表1で示される空洞含有積層延
伸フィルムサンプルを得た。このフィルムサンプルに、
実施例1に記載の方法に従って、インクジェット用塗工
剤を塗布、乾燥し、得られたインクジェット記録用紙サ
ンプルを評価試験に供した。評価結果を表1に示した。
【0036】比較例1、2 空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に配合するDCPD
及び炭酸カルシウムの配合量を表1に示したように変え
た以外は実施例2の記載の方法に従って作成した空洞含
有積層延伸フィルムサンプルに、実施例1に記載の方法
に従って、インクジェット用塗工剤を塗布、乾燥し、得
られたインクジェット記録用紙サンプルを評価試験に供
した。評価結果を表1に示した。
【0037】比較例3 空洞含有延伸フィルム用樹脂組成物に配合するDCPD
及び炭酸カルシウムの配合量を表1に示したように変え
た以外は実施例1の記載の方法に従って作成した空洞含
有積層延伸フィルムサンプルに、実施例1に記載の方法
に従って、インクジェット用塗工剤を塗布、乾燥し、得
られたインクジェット記録用紙サンプルを評価試験に供
した。評価結果を表1に示した。
【0038】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用紙は鮮明
性と不透明性に優れた印刷物を得ることができ、スキャ
ナ等でデジタル情報として取り込まれた写真画像情報を
インクジェットプリンターで印刷する記録用紙として好
適に使用できる。
【0039】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57/02 B41J 3/04 101Y (72)発明者 平木 聡一郎 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社加工品開発研究所内 (72)発明者 小島 卓 千葉県市原市五井海岸5番地の1 チッソ 石油化学株式会社加工品開発研究所内 Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA12 BA15 BA19 BA32 BA33 BA41 BA44 4F074 AA15 AA24 AC17 AC26 AC32 CA01 4J002 BA01X BB12W BB14W BB15W DE136 DE236 DJ016 DJ046 GS00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン系樹脂とジシクロペ
    ンタジエン系石油樹脂を必須成分とする空洞含有延伸フ
    ィルムの表面にインク受容層を形成させてなるインクジ
    ェット記録用紙。
  2. 【請求項2】空洞含有延伸フィルムが、結晶性ポリプロ
    ピレン系樹脂100重量部に対して、軟化点(環球法)
    160〜200℃のジシクロペンタジエン系石油樹脂1
    0〜190重量部、無機充填剤粉末10〜190重量
    部、かつジシクロペンタジエン系石油樹脂と無機充填剤
    粉末の合計量20〜200重量部が配合された樹脂組成
    物からなる基層フィルムの少なくとも片面に、結晶性ポ
    リプロピレン系樹脂の組成物からなる表層フィルムを積
    層した後、面積倍率5倍以上に延伸した平均表面粗さ
    0.05〜0.4μmの記載の空洞含有積層延伸フィル
    ムである請求項1記載のインクジェット記録用紙。
JP2000083596A 2000-03-24 2000-03-24 インクジェット記録用紙 Pending JP2001270226A (ja)

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