JP2001270216A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JP2001270216A
JP2001270216A JP2000081612A JP2000081612A JP2001270216A JP 2001270216 A JP2001270216 A JP 2001270216A JP 2000081612 A JP2000081612 A JP 2000081612A JP 2000081612 A JP2000081612 A JP 2000081612A JP 2001270216 A JP2001270216 A JP 2001270216A
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ink
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ink composition
jet recording
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Application number
JP2000081612A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Oki
木 康 弘 黄
Kazuhiko Kitamura
村 和 彦 北
Tetsuya Aoyama
山 哲 也 青
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐オゾン性等の耐候性に優れた画
像を実現できるインクジェット記録方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 本発明の目的は、着色剤を含んでなるイ
ンク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着さ
せる工程と、チオシアン酸またはその塩を少なくとも含
んでなる助剤の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着
させる工程とを含んでなるインクジェット記録方法によ
り達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、耐オゾン性等の耐候性に優れた画像を実現可
能なインクジェット記録方法に関する。
【0002】背景技術 一般的に、インク組成物により形成された画像が、長時
間、屋内外の光線や外気等に曝されると、それらに含ま
れる紫外線や微量ガス等の影響により、画像が劣化して
しまうことが多い。特に、複数のインク組成物で形成さ
れるカラー画像にあっては、一色でも耐候性に劣るもの
が存在すると画像の色相が変わりカラー画像の品質が極
端に劣化することとなる。このため、長期保存しても画
像劣化が起こり難い、耐候性に優れた画像を形成できる
記録方法、中でもインクジェット記録方法、が求められ
ている。
【0003】インクジェット記録方法は、インク組成物
の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を
行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置で
高解像度かつ高品位な画像を、高速で印刷可能であると
いう特徴を有する。そして、この方法を利用したインク
ジェット記録装置は、印字品質、低コスト、比較的静か
な動作、グラフィック形成能により、商業的に広く受け
入れられている。中でも、サーマル(バブルジェット
(登録商標))および圧電ドロップ・オン・デマンドプ
リンターは、市場でとりわけ成功し、オフィスおよび家
庭でのパソコン用プリンターとして広く用いられてきて
いる。また、インクジェット記録方法を用いたカラーイ
ンクジェット記録装置は、画質品質が向上し、写真の出
力機としても利用され、デジタル印刷機、プロッター、
CAD出力デバイス等としても利用されるに至ってい
る。
【0004】この様に広く利用されるに至っているカラ
ーインクジェット記録装置によって印刷された画像は、
様々な利用の形態が考えられ、例えば、このような印刷
物をディスプレイとして用いることも多い。特にこのよ
うな場合、印刷物は、長時間蛍光灯や屋外等の直射日光
や外気等に暴露されたり、または風雨等の厳しい環境条
件に曝されたりすることが多くなるため、得られた画像
にはさらに高い耐候性が求められる。
【0005】印刷物の耐候性を向上させる手段として
は、従来、比較的耐候性に優れた色材を選択したり、色
材自体の耐候性を向上させることが行われているが、望
む色調と耐候性とが一致しないことも多かった。
【0006】そこで、記録媒体の表面を予め処理するこ
とにより、得られる記録物の耐候性を向上させることが
検討されている。例えば、特開平7−314882号に
は、基材上に、チオシアン酸塩等の化合物を退色防止剤
として含有する多孔質インク受理層を有する記録用シー
トが記載されている。ここでは、明確な作用内容(モー
ド)は不明であるが、チオシアン酸塩等の退色防止剤を
記録用シート塗工面に塗布して記録用シートを形成させ
て、このシート上に印字される記録物が退色することを
防止している。しかしながらここでは、チオシアン酸塩
をインクに添加することに関する記載はなく、またチオ
シアン酸塩による耐候性、特に耐オゾン性に関する評価
もされていない。
【0007】チオシアン酸塩をインク中に添加した例と
しては、例えば、特開平6−220374号がある。こ
こでは、着色剤、樹脂及び導電性付与剤を有機溶媒に溶
解してなるジェットプリンター用インクにおいて、導電
性付与剤として無機系導電性付与剤と有機アニオン第4
級アンモニウム塩とを併用することを特徴とするジェッ
トプリンター用インクが開示されている。ここで、チオ
シアン酸塩は無機系導電性付与剤として使用されてい
る。導電性付与剤は、この文献のプリンターがコンティ
ニュアス方式(荷電制御方式)のプリンターを対象とす
るため、インクに導電性を付与する必要があり、そのた
めに添加されているものである。このため、ここには、
チオシアン酸塩を添加することにより耐候性、特に耐オ
ゾン性を向上させることについては記載されていない。
【0008】環境、特にオゾン環境において影響を受け
やすいと考えられる水性インク組成物(例えば銅フタロ
シアニン系インク)を用いた記録方法において、その耐
候性、特に耐オゾン性を向上させることが依然として望
まれているということができる。
【0009】一方で、二液を印字するインクジェット記
録方法が提案されている。例えば、このようなインクジ
ェット記録方法として、最近新たに、多価金属塩溶液を
記録媒体に適用した後、少なくとも一つのカルボキシル
基を有する染料を含むインク組成物を適用する方法が提
案されている(例えば、特開平5−202328号公
報)。この方法においては、多価金属イオンと染料から
不溶性複合体が形成され、この複合体の存在により、耐
水性がありかつカラーブリードがない高品位の画像を得
ることができるとされている。
【0010】また、少なくとも浸透性を付与する界面活
性剤または浸透性溶剤および塩を含有するカラーインク
と、この塩との作用により増粘または凝集するブラック
インクとを組合せて使用することにより、画像濃度が高
くかつカラーブリードがない高品位のカラー画像が得ら
れるという提案もなされている(特開平6−10673
5号公報)。すなわち塩を含んだ第一の液と、インク組
成物との二液を印字することで、良好な画像が得られる
とするインクジェット記録方法が提案されている。ま
た、その他にも二液を印字するインクジェット記録方法
が提案されている(例えば、特開平3−240557号
公報、特開平3−240558号公報)。
【0011】
【発明の概要】本発明者等は、今般、二液を用いたイン
クジェット記録方法において、使用される助剤にチオシ
アン酸もしくはその塩を添加して、これをインク組成物
と共に印字に用いることによって、得られる画像の耐オ
ゾン性等の耐候性を顕著に向上させることができる、と
の知見を得た。本発明は、このような知見に基づくもの
である。
【0012】よって、本発明は、耐オゾン性等の耐候性
に優れた画像を実現できるインクジェット記録方法の提
供をその目的としている。従って、本発明のインクジェ
ット記録方法は、着色剤を含んでなるインク組成物の液
滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程と、チ
オシアン酸またはその塩を少なくとも含んでなる助剤の
液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程と、
を含んでなる、方法に関するものである。
【0013】
【発明の具体的説明】インクジェット記録方法 本発明によるインクジェット記録方法は、インク組成物
の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程
と、チオシアン酸およびその塩を含んでなる助剤の液滴
を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程とを含ん
でなる。本発明によるインクジェット記録方法によれ
ば、得られる画像の耐候性、例えば耐オゾン性、を顕著
に向上させることができる。また、本発明によるインク
ジェット記録方法にあっては、記録媒体上に付着する助
剤とインク組成物の双方にチオシアン酸またはその塩を
含有させることもできる。この結果、記録物へのチオシ
アン酸塩付着量(もしくは付着密度)を高めることがで
きるので、チオシアン酸塩濃度に依存すると考えられる
記録物の耐候性をさらに向上させることが可能となる。
【0014】助剤とインク組成物を記録媒体に適用する
順序としては、いずれが先であってもよい。したがっ
て、本発明の記録方法においては、記録媒体上にインク
組成物の液滴を吐出する工程が、助剤を記録媒体に付着
させる工程の前に行われるものであってもよく、また、
インク組成物の液滴を吐出する工程が、助剤を記録媒体
に付着させる工程の後に行われるものであってもよい。
さらには、助剤とインク組成物をその射出直前または直
後に混合させるものであってもよい。本発明においては
前記のいずれのも好適に行うことができる。
【0015】助剤の記録媒体への付着に関しては、イン
ク組成物を付着させる場所にのみ選択的に助剤を付着さ
せる方法と紙面全体に助剤を付着させる方法のいずれの
態様であってもよい。前者が助剤の消費量を必要最小限
に抑えることができ経済的であるが、助剤とインク組成
物双方を付着させる位置にある程度の精度が要求され
る。一方、後者は、前者に比べ助剤およびインク組成物
の付着位置の精度の要求は緩和されるが、紙面全体に大
量の助剤を付着させることとなり、乾燥の際、紙がカー
ルしやすい。従って、いずれの方法を採用するかは、イ
ンク組成物と助剤との組み合わせを考慮して決定され
る。前者の方法を採用する場合、助剤の付着は、インク
ジェット記録方法によることが可能である。
【0016】助剤 本発明のインクジェット記録方法において用いられる助
剤は、前記したように、チオシアン酸またはその塩を少
なくとも含んでなるものである。
【0017】本発明の好ましい態様において、助剤のp
Hは特に限定されるものではない。しかしながら、明確
な作用内容は不明であるが、我々の研究の結果におい
て、記録物のpHを酸性にした場合に耐光性が良好とな
ることが確認されている。そのような観点から、記録物
のpHを酸性にするために、助剤のpHは7以下である
ことが好ましい。しかしながら一方で酸性過多とする
と、耐オゾン性が悪くなることから、さらに好ましくは
助剤のpHは4〜7の範囲である。
【0018】本発明において、助剤に使用可能なチオシ
アン酸塩には、チオシアン酸HSCNの塩であって、通
常一般式MSCN(ここでMはチオシアン酸と塩を
形成可能な陽イオンである)で表されるものであればい
ずれのものも包含される。このようにチオシアン酸と塩
を形成して本発明で用いられるチオシアン酸塩を形成す
ることができる陽イオンとしては、例えば、アルカリ金
属イオン、アルカリ金属土類イオン、アンモニウムイオ
ン、遷移金属イオン(例えば銅、銀、コバルト、ニッケ
ル等)等が好ましいものとして例示することができる。
このときチオシアン酸塩は必要により錯塩を形成してい
てもよい。また、チオシアン酸塩は遊離酸としてチオシ
アン酸(式HSCN)として助剤中に含有されるもので
あってもよい。本発明において、助剤に使用可能なチオ
シアン酸は、通常、式HSCNで表されるものである。
【0019】従って、チオシアン酸塩としては、例え
ば、アルカリ金属チオシアン酸塩、およびチオシアン酸
アンモニウムが好ましいものとして挙げられる。チオシ
アン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン
酸アンモニウムまたはチオシアン酸リチウムがより好ま
しい。
【0020】本発明においては、これらのチオシアン酸
塩を、単独または複数種混合して用いることができる。
【0021】助剤における、チオシアン酸またはその塩
の添加量は適宜決定されてよいが、本発明の好ましい態
様によれば、助剤に対して、0.5〜30重量%の範囲
で添加することが好ましい。本発明のさらに好ましい態
様によれば、チオシアン酸またはその塩の添加量は助剤
に対して、2〜15重量%の範囲である。
【0022】本発明による助剤は、水を主溶媒とするこ
とが好ましい。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸
透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることがで
きる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加などに
より滅菌した水を用いることにより、助剤を長期保存す
る場合にカビやバクテリアの発生を防止することができ
るので好適である。
【0023】助剤の主溶媒としての水の含有量は、助剤
に対して30〜80重量%であるのが好ましく、また、
45〜70重量%であるのがさらに好ましい。
【0024】本発明の好ましい態様によれば、助剤はさ
らに、浸透促進剤を含んでなることが好ましい。浸透促
進剤の好ましい例としては、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−
プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−
プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso
−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、
1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピル
エーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピ
ルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノ−iso−プロピルエーテルの多価ア
ルコールのアルキルエーテル類が挙げられる。
【0025】浸透促進剤の添加量は助剤に対して3〜2
0重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは5〜1
3重量%程度の範囲である。
【0026】本発明の好ましい態様によれば、助剤は、
浸透促進及び吐出信頼性と良好な画像を得ることを目的
として、さらに界面活性剤を含有することが好ましい。
界面活性剤の例としては、アニオン性界面活性剤(例え
ばドデシルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサル
フェートのアンモニウム塩など)、非イオン性界面活性
剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドなど)およ
び、アセチレングリコール系界面活性剤が挙げられる。
これらは単独使用または二種以上を併用することができ
る。
【0027】本発明によれば、助剤において用いられる
アセチレングリコール系界面活性剤の好ましい具体例と
しては、下記の式(a)で表わされる化合物が挙げられ
る。
【0028】
【化3】 [上記式中、0≦m+n≦50、R、R、R、お
よびRは独立してアルキル基(好ましくは炭素数1〜
6のアルキル基)を表す]
【0029】上記の式(a)で表される化合物の中で特
に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシ
ン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3オールなどが挙げられる。上記の式(a)で表さ
れるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を
利用することも可能であり、その具体例としてはサーフ
ィノール82、104、440、465、485、また
はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.よ
り入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE101
0(商品名)(以上、日信化学社製)が挙げられる。
【0030】界面活性剤の添加量は助剤に対して0.2
〜5重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは0.
5〜2重量%程度の範囲である。なお、本発明による助
剤の表面張力は、20〜40mN/m範囲程度であり、
好ましくは25〜35mN/m範囲程度である。
【0031】本発明において使用される助剤は、さらに
高沸点有機溶媒からなる湿潤剤を含んでなることが好ま
しい。高沸点有機溶媒剤の好ましい例としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコー
ル類;尿素;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリ
ドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ホル
ムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソル
ビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセ
チン、スルホランなどが挙げられ、これら一種または二
種以上の混合物として用いることができる。この中で
も、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、等が好ましい。
【0032】これら湿潤剤の添加量は、助剤に対して5
〜30重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは8
〜25重量%程度の範囲である。
【0033】本発明において使用される助剤は、必要に
応じて、前記した水の他に、水性溶媒として水溶性有機
溶媒を含んでなることができる。水溶性有機溶媒は、好
ましくは低沸点有機溶剤であり、その例としては、メタ
ノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso
−プロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタ
ノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、
n−ペンタノールなどが挙げられる。特に一価アルコー
ルが好ましい。低沸点有機溶剤は、インクの乾燥時間を
短くする効果がある。
【0034】本発明において使用される助剤には、必要
に応じて糖をさらに添加することもできる。糖の好まし
い具体例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖
類および四糖類を含む)および多糖類が挙げられ、好ま
しくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボー
ス、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルド
ン酸、グルシトール、(ソルビット)、マルトース、セ
ロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、
マルトトリオース、などが挙げられる。ここで、多糖類
とは広義の糖を意味し、アルギン酸、α−シクロデキス
トリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含
む意味に用いることとする。また、これらの糖類の誘導
体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコ
ール(一般式HOCH(CHOH)nCHOH(ここ
で、n=2〜5の整数を表す)で表される)、酸化糖
(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チ
オ糖などが挙げられる。特に糖アルコールが好ましく、
具体例としてはマルチトール、ソルビットなどが挙げら
れる。
【0035】本発明において使用される助剤は、さらに
ノズルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止剤、導電率
調整剤、pH調整剤、溶解助剤、粘度調整剤、浸透促進
剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤などを添加することが
できる。本発明においてはまた、前記したような助剤の
他の任意の成分は、単独または各群内および各群間にお
いて複数種選択して混合して用いることもできる。
【0036】インク組成物 本発明のインクジェット記録方法において用いられるイ
ンク組成物は、着色剤を少なくとも含んでなるものであ
る。本発明において使用されるインク組成物にあって、
着色剤は、本発明におけるインク組成物の効果を損なわ
ない範囲で、顔料または染料から適宜選択することがで
きる。本発明のより好ましい態様によれば、着色剤とし
ては可溶性アニオン着色剤が好ましく、これは水溶性染
料として一般的に知られているものである。
【0037】本発明のインク組成物において用いられる
可溶性着色剤は、例えば酸性染料、直接染料、および食
品用染料から選択される。このような染料は、カルボン
酸および/またはスルホン酸官能基を含有する。これら
の染料の中性またはアルカリ性溶液では、酸官能基の一
つ以上がイオン化され、その結果、染料がアニオン性と
なる。
【0038】本発明において着色剤として用いられる水
溶性染料の具体例としては、カラーインデックスからの
以下に示す染料が挙げられる:C.I.ダイレクトブラ
ック17、C.I.ダイレクトブラック19、C.I.
ダイレクトブラック32、C.I.ダイレクトブラック
38、C.I.ダイレクトブラック51、C.I.ダイ
レクトブラック71、C.I.ダイレクトブラック7
4、C.I.ダイレクトブラック75、C.I.ダイレ
クトブラック112、C.I.ダイレクトブラック11
7、C.I.ダイレクトブラック154、C.I.ダイ
レクトブラック163、C.I.ダイレクトブラック1
68、C.I.アシッドブラック7、C.I.アシッド
ブラック24、C.I.アシッドブラック26、C.
I.アシッドブラック48、C.I.アシッドブラック
52、C.I.アシッドブラック58、C.I.アシッ
ドブラック60、C.I.アシッドブラック107、
C.I.アシッドブラック109、C.I.アシッドブ
ラック118、C.I.アシッドブラック119、C.
I.アシッドブラック131、C.I.アシッドブラッ
ク140、C.I.アシッドブラック155、C.I.
アシッドブラック156、C.I.アシッドブラック1
87、C.I.フードブラック1、C.I.フードブラ
ック2、C.I.ダイレクトレッド37、C.I.ダイ
レクトレッド63、C.I.ダイレクトレッド75、
C.I.ダイレクトレッド79、C.I.ダイレクトレ
ッド80、C.I.ダイレクトレッド83、C.I.ダ
イレクトレッド99、C.I.ダイレクトレッド22
0、C.I.、ダイレクトレッド224、C.I.ダイ
レクトレッド227、C.I.アシッドレッド1、C.
I.アシッドレッド8、C.I.アシッドレッド17、
C.I.アシッドレッド32、C.I.アシッドレッド
35、C.I.アシッドレッド37、C.I.アシッド
レッド42、C.I.アシッドレッド57、C.I.ア
シッドレッド92、C.I.アシッドレッド115、
C.I.アシッドレッド119、C.I.アシッドレッ
ド131、C.I.アシッドレッド133、C.I.ア
シッドレッド134、C.I.アシッドレッド154、
C.I.アシッドレッド186、C.I.アシッドレッ
ド249、C.I.アシッドレッド254、C.I.ア
シッドレッド256、C.I.ダイレクトバイオレット
47、C.I.ダイレクトバイオレット48、C.I.
ダイレクトバイオレット51、C.I.ダイレクトバイ
オレット90、C.I.ダイレクトバイオレット94、
C.I.アシッドバイオレット11、C.I.アシッド
バイオレット34、C.I.アシッドバイオレット7
5、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクト
ブルー6、C.I.ダイレクトブルー8、C.I.ダイ
レクトブルー15、C.I.ダイレクトブルー25、
C.I.ダイレクトブルー71、C.I.ダイレクトブ
ルー76、C.I.ダイレクトブルー80、C.I.ダ
イレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー90、
C.I.ダイレクトブルー106、C.I.ダイレクト
ブルー108、C.I.ダイレクトブルー123、C.
I.ダイレクトブルー163、C.I.ダイレクトブル
ー165、C.I.ダイレクトブルー199、C.I.
ダイレクトブルー226、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー29、C.I.アシッドブルー
62、C.I.アシッドブルー102、C.I.アシッ
ドブルー104、C.I.アシッドブルー113、C.
I.アシッドブルー117、C.I.アシッドブルー1
20、C.I.アシッドブルー175、C.I.アシッ
ドブルー183、C.I.ダイレクトイエロー27、
C.I.ダイレクトイエロー28、C.I.ダイレクト
イエロー33、C.I.ダイレクトイエロー39、C.
I.ダイレクトイエロー58、C.I.ダイレクトイエ
ロー86、C.I.ダイレクトイエロー100および、
C.I.ダイレクトイエロー142、C.I.アシッド
イエロー3、C.I.アシッドイエロー17、C.I.
アシッドイエロー19、C.I.アシッドイエロー2
3、C.I.アシッドイエロー25、C.I.アシッド
イエロー29、C.I.アシッドイエロー38、C.
I.アシッドイエロー49、C.I.アシッドイエロー
59、C.I.アシッドイエロー61、C.I.アシッ
ドイエロー72。
【0039】本発明において着色剤として用いられるも
のの前記以外の例としては、例えば、Projet F
ast Black 2(AVECIA社製)、M−37
7(ILFORD社製)等が挙げられる。
【0040】さらに、本発明において用いられる着色剤
の例としては、例えば、金属フタロシアニン骨格を有す
るもの、および下記式(I)で表される化合物も挙げら
れる。
【0041】
【化4】 [式中、A、A’は、H、または次式を表し、
【化5】 (ただし、AおよびA’は同時にHではない)Rは、
〜Cのアルキル基、アルコキシ基、またはOH、
SOM、またはCOOHを表し、Rは、OH、CO
OM、またはNHRを表し、Rは、H、OH、また
はCOOH、または置換されたC〜Cのアルキル基
を表し、Rは、OH、OCH、OC、SO
M、またはCOOMで置換されたC〜Cのアルキル
基、またはフェニル基を表し、Rは、SOM、また
はCOOHで置換されたC〜Cのアルキル基を表
し、Mは、H、Li、Na、K、アンモニウム、または
有機アミン類を表す]。
【0042】ここで、前記式(I)で表される化合物の
具体例としては下記のものが挙げられる。ただし、これ
らに限定されるものではない。
【0043】
【化6】
【0044】
【化7】
【0045】
【化8】
【0046】本発明のさらに好ましい態様においては、
着色剤として、下式で与えられる色差改善値が5以上と
なるものを用いることが好ましい。 色差改善値=ΔEc*ab−ΔEct*ab (式中、ΔEct*abはと着色剤を含んでなるインク
組成物およびチオシアン酸もしくはその塩を含んでなる
助剤により得られる記録物を、0.5ppmのオゾン雰
囲気下に48時間暴露した後または常温常圧下において
800時間放置した後における暴露前との色差を意味
し、ΔEc*abは、チオシアン酸もしくはその塩を含
まない以外は前記と同一の組成のインク組成物および助
剤により得られる記録物を、前記と同様に処理した後に
おける暴露前との色差を意味する)。
【0047】またここで、色差ΔE*abとは、下記式
で定義される記録物の耐候性評価値であって、記録物に
ついて前記したような所定の耐候性加速試験を行い、前
記加速試験前の記録物の画像、好ましくは反射OD値が
0.9〜1.1の範囲にある画像の、CIEにより規定
されている色差表示法のL表色系の座標を前
記加速試験の前後についてそれぞれ求めて、これらの値
を基に下記式を計算し、得られる値を意味する。 色差: ΔE*ab=[(ΔL+(Δa
(Δb1/ (式中、ΔL、Δa、およびΔbは、試験前と試
験後における、L表色系のL、a、およ
びbの座標のそれぞれの差を意味する)。
【0048】本発明のさらに好ましい態様においては、
着色剤として、前記したΔEc*a (すなわち、チオ
オシアン酸もしくはその塩を含まないインク組成物およ
び助剤により得られる記録物を、0.5ppmのオゾン
雰囲気下に48時間暴露した後または常温常圧下におい
て800時間放置した後における暴露前との色差)が1
0以上であるものを用いることが好ましい。本発明にお
いて、着色剤は単独または複数種混合して用いることが
できる。
【0049】本発明におけるインク組成物においては、
着色剤の添加量は特に限定されないが、好ましくはイン
ク組成物に対して0.1〜20重量%の範囲であり、よ
り好ましくは0.5〜10重量%の範囲である。
【0050】本発明におけるインク組成物において、水
は主溶媒である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆
浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることが
できる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加など
により滅菌した水を用いることにより、インク組成物を
長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止する
ことができるので好適である。
【0051】インク組成物の主溶媒としての水の含有量
は、インク組成物に対して40〜90重量%であるのが
好ましく、また、55〜80重量%であるのがさらに好
ましい。
【0052】本発明におけるインク組成物は、さらにチ
オシアン酸塩を含んでなることもできる。この場合、助
剤とインク組成物の双方にチオシアン酸塩が含まれるこ
ととなる。
【0053】本発明の一つの好ましい態様においては、
本発明のインクジェット記録方法において使用されるイ
ンク組成物は、着色剤と、チオシアン酸塩と、主溶媒と
しての水とを少なくとも含んでなるものである。
【0054】本発明において、インク組成物に使用され
るチオシアン酸塩は、前記した助剤の項において示した
チオシアン酸塩の群と同じものが使用される。なお、こ
のように助剤とインク組成物の双方にチオシアン酸塩が
使用される場合には、使用されるチオシアン酸塩は、前
記助剤の項で示したものである限りそれぞれ独立して適
宜選択することができる。したがって、助剤に使用され
るチオシアン酸塩とインク組成物に使用されるものとが
同じものであっても、異なっていても良い。
【0055】インク組成物におけるチオシアン酸塩の添
加量は適宜決定されることができるが、本発明の好まし
い態様によれば、インク組成物に対して、0.5〜10
重量%の範囲で添加することが好ましい。本発明のさら
に好ましい態様によれば、チオシアン酸塩の添加量はイ
ンク組成物に対して、2〜6重量%の範囲である。
【0056】本発明の好ましい態様においては、助剤に
おけるチオシアン酸もしくはその塩の含有量とインク組
成物におけるチオシアン酸塩含有量とがそれぞれ、印字
後の記録媒体上におけるチオシアン酸塩付着量が1.5
〜2.5mg/cm(好ましくは1.7〜2.0mg
/cm)となるように調節されていることが好まし
い。
【0057】本発明の好ましい態様によれば、インク組
成物はさらに、浸透促進剤を含んでなることが好まし
い。浸透促進剤の好ましい例としては、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−
iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ
−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ
−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエー
テル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t
−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プ
ロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−
プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテルの
多価アルコールのアルキルエーテル類が挙げられる。
【0058】浸透促進剤の添加量はインク組成物に対し
て3〜20重量%程度の範囲が好ましく、より好ましく
は5〜13重量%程度の範囲である。
【0059】本発明の好ましい態様によれば、インク組
成物は、浸透促進及び吐出信頼性と良好な画像を得るこ
とを目的として、さらに界面活性剤を含有することが好
ましい。界面活性剤の例としては、アニオン性界面活性
剤(例えばドデシルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルサルフェートのアンモニウム塩など)、非イオン性
界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミドな
ど)および、アセチレングリコール系界面活性剤が挙げ
られる。これらは単独使用または二種以上を併用するこ
とができる。
【0060】本発明によれば、インク組成物において用
いられるアセチレングリコール系界面活性剤の好ましい
具体例としては、下記の式(a)で表わされる化合物が
挙げられる。
【0061】
【化9】 [上記式中、0≦m+n≦50、R、R、R、お
よびRは独立してアルキル基(好ましくは炭素数1〜
6のアルキル基)を表す]。
【0062】上記の式(a)で表される化合物の中で特
に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシ
ン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3オールなどが挙げられる。上記の式(a)で表さ
れるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を
利用することも可能であり、その具体例としてはサーフ
ィノール82、104、440、465、485、また
はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.よ
り入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE101
0(商品名)(以上、日信化学社製)が挙げられる。
【0063】界面活性剤の添加量はインク組成物に対し
て0.2〜5重量%程度の範囲が好ましく、より好まし
くは0.5〜2重量%程度の範囲である。なお、本発明
によるインク組成物の表面張力は、20〜40mN/m
範囲程度であり、好ましくは25〜35mN/m範囲程
度が好ましい。
【0064】本発明において使用されるインク組成物
は、さらに高沸点有機溶媒からなる湿潤剤を含んでなる
ことが好ましい。高沸点有機溶媒剤の好ましい例として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグ
リコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパンなどの多価ア
ルコール類;尿素;2−ピロリドン、N−メチル−2−
ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ソルビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、
トリアセチン、スルホランなどが挙げられ、これら一種
または二種以上の混合物として用いることができる。こ
の中でも、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、等が好ましい。
【0065】これら湿潤剤の添加量は、インク組成物に
対して5〜30重量%程度の範囲が好ましく、より好ま
しくは8〜25重量%程度の範囲である。
【0066】本発明において使用されるインク組成物
は、必要に応じて、前記した水の他に、水性溶媒として
水溶性有機溶媒を含んでなることができる。水溶性有機
溶媒は、好ましくは低沸点有機溶剤であり、その例とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、s
ec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブ
タノール、n−ペンタノールなどが挙げられる。特に一
価アルコールが好ましい。低沸点有機溶剤は、インクの
乾燥時間を短くする効果がある。
【0067】本発明において使用されるインク組成物に
は、必要に応じて糖をさらに添加することもできる。糖
の好ましい具体例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖
類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類が挙げら
れ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトー
ス、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトー
ス、アルドン酸、グルシトール、(ソルビット)、マル
トース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレ
ハロース、マルトトリオース、などが挙げられる。ここ
で、多糖類とは広義の糖を意味し、アルギン酸、α−シ
クロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在す
る物質を含む意味に用いることとする。また、これらの
糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例え
ば、糖アルコール(一般式HOCH(CHOH)nCH
OH(ここで、n=2〜5の整数を表す)で表され
る)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、
アミノ酸、チオ糖などが挙げられる。特に糖アルコール
が好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビット
などが挙げられる。
【0068】本発明において使用されるインク組成物
は、さらにノズルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止
剤、導電率調整剤、pH調整剤、溶解助剤、粘度調整
剤、浸透促進剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤などを添
加することができる。本発明においてはまた、前記した
他の任意の成分は、単独または各群内および各群間にお
いて複数種選択して混合して用いることもできる。
【0069】インクジェット記録装置 本発明によるインクジェット記録方法を実施するインク
ジェット記録装置につて以下、図面を用いて説明する。
【0070】図1のインクジェット記録装置は、インク
組成物および助剤をタンクに収納し、インク組成物およ
び助剤がインクチューブを介して記録ヘッドに供給され
る態様である。すなわち、記録ヘッド1とインクタンク
2とがインクチューブ3で連通される。ここで、インク
タンク2は内部が区切られてなり、インク組成物、場合
によって複数のカラーインク組成物の部屋と、助剤の部
屋とが設けられてなる。記録ヘッド1は、キャリッジ4
に沿って、モータ5で駆動されるタイミングベルト6に
よって移動する。一方、記録媒体である紙7はプラテン
8およびガイド9によって記録ヘッド1と対面する位置
に置かれる。なお、この態様においては、キャップ10
が設けられてなる。このキャップ10には吸引ポンプ1
1が連結され、いわゆるクリーニング操作を行う。吸引
されたインク組成物はチューブ12を介して廃インクタ
ンク13に溜め置かれる。
【0071】記録ヘッド1のノズル面の拡大図を図2に
示す。1bで示される部分が助剤のノズル面であって、
助剤が吐出されるノズル21が縦方向に設けられてな
る。一方、1cで示される部分がインク組成物のノズル
面であって、ノズル22、23、24、25からはそれ
ぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、シ
アンインク組成物、そしてブラックインク組成物が吐出
される。
【0072】さらにこの図2に記載の記録ヘッドを用い
たインクジェット記録方法を図3を用いて説明する。記
録ヘッド1は矢印A方向に移動する。その移動の間に、
ノズル面1bより助剤が吐出され、記録媒体7上に帯状
の助剤付着領域31を形成する。次に記録媒体7が紙送
り方向矢印Bに所定量移送される。その間記録ヘッド1
は図中で矢印Aと逆方向に移動し、記録媒体7の左端の
位置に戻る。そして、既に助剤が付着している助剤付着
領域にインク組成物を印字し、印字領域32を形成す
る。
【0073】また、図4に記載のように記録ヘッド1に
おいて、ノズルを全て横方向に並べて構成することも可
能である。図中で、41aおよび41bは助剤の吐出ノ
ズルであり、ノズル42、43、44、45からはぞれ
ぞれイエローインク組成物、マゼンタインク組成物、シ
アンインク組成物、そしてブラックインク組成物が吐出
される。このような態様の記録ヘッドにおいては、記録
ヘッド1がキャリッジ上を往復する往路、復路いずれに
おいても印字が可能である点で、図2に示される記録ヘ
ッドを用いた場合よりも速い速度での印字が期待でき
る。
【0074】さらに助剤とインク組成物の表面張力を好
ましくは前記のように調節することにより、これらの付
着順序にかかわらず、高品質の印字がより一定して得ら
れる。この場合助剤の吐出ノズルを1つとすることもで
き(例えば図中で41bのノズルを省くことができ
る)、さらなるヘッドの小型化と印字の高速化が達成で
きる。さらに、インクジェット記録装置には、インク組
成物の補充がインクタンクであるカートリッジを取り替
えることで行われるものがある。また、このインクタン
クは記録ヘッドと一体化されたものであってもよい。
【0075】このようなインクタンクを利用したインク
ジェット記録装置の好ましい例を図5に示す。図中で図
1の装置と同一の部材については同一の参照番号を付し
た。図5の態様において、記録ヘッド1aおよび1b
は、インクタンク2aおよび2bと一体化されてなる。
記録ヘッド1aまたは1bをそれぞれインク組成物およ
び助剤を吐出するものとする。印字方法は基本的に図1
の装置と同様であってよい。そして、この態様におい
て、記録ヘッド1aとインクタンク2aおよび記録ヘッ
ド1aおよびインクタンク2bは、キャリッジ4上をと
もに移動する。
【0076】さらに、印字がなされた記録媒体を加熱す
るヒータが設けられてなる、インクジェット記録装置の
好ましい例を図6に示す。図6は、ヒータ14を設けた
点以外は図1に示したものと同様なものである。このヒ
ータ14は、記録媒体に接触してそれを加熱するもので
あっても、赤外線などを照射しまたは熱風を吹き付ける
など記録媒体に接触せずに加熱するものであってもよ
い。
【0077】助剤の記録媒体への付着に関しては、イン
ク組成物を付着させる場所にのみ選択的に助剤を付着さ
せるという方法と、紙面全体に助剤を付着させる方法の
いずれの態様であってもよい。前者が助剤の消費量を必
要最小限に抑えることができ経済的であるが、助剤とイ
ンク組成物双方を付着させる位置にある程度の精度が要
求される。一方、後者は、前者に比べ助剤およびインク
組成物の付着位置の精度の要求は緩和されるが、紙面全
体に大量の助剤を付着させることとなり、乾燥の際、紙
がカールしやすい。従って、いずれの方法を採用するか
は、インク組成物と助剤との組み合わせを考慮して決定
されてよい。前者の方法を採用する場合、助剤の付着
は、インクジェット記録方法によることが可能である。
【0078】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、以下において添加量は有効成分の重量をイン
ク組成物に対する重量%で表した。
【0079】助剤の調製 下記の組成を有する助剤1および2を調製した。助剤1 添加量 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10 グリセリン 10 トリエチレングリコール 15 オルフィンE1010(信越化学製) 1 チオシアン酸ナトリウム 5 水 残量
【0080】助剤2 添加量 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5 ジエチレングリコール 15 オルフィンSTG(信越化学製) 2 チオシアン酸アンモニウム 10 水 残量
【0081】インク組成物の調製 下記の組成を有するインク組成物1a〜5を調製した。インク組成物1aおよび1b 添 加 量 1a 1b C.I.ダイレクト ブルー 199 3 3 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10 10 グリセリン 10 10 トリエチレングリコール 10 10 オルフィンE1010(信越化学製) 2 2 チオシアン酸アンモニウム 2 なし 水 残量 残量
【0082】インク組成物2aおよび2b 添 加 量 2a 2b C.I.ダイレクト レッド 75 2 2 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5 5 ジエチレングリコール 15 15 オルフィンE1010 2 2 チオシアン酸アンモニウム 2 なし 水 残量 残量
【0083】インク組成物3 添加量 M−377(ILFORD社製) 2.5 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 8 グリセリン 10 ジエチレングリコール 1 オルフィンSTG 0.5 水 残量
【0084】インク組成物4 添加量 C.I.ダイレクト レッド 86 4 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 12 オルフィンE1010 1 トリエタノールアミン 0.3 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.01 水 残量
【0085】インク組成物5 添加量 C.I.アシッド レッド 249 2 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5 ジエチレングリコール 15 オルフィンE1010 2 水 残量
【0086】評価方法:耐オゾン性評価 インクジェットプリンターPM−800C(セイコーエ
プソン株式会社製)のインクジェットカートリッジに各
助剤および各インク組成物を充填し、OD(Optical Den
nsity)=0.9〜1.1の範囲に入るように、印加Du
tyを調整し、評価紙(PM写真用紙:セイコーエプソ
ン株式会社製)にベタ印字を行った。これらの印字した
評価紙を、常温室内において1日放置後、24℃60%
RHで0.5ppmのオゾン雰囲気環境中に24時間お
よび48時間投入後、それぞれについて初期からの色変
化(ΔE*ab)を求めた。なお、シアンインクおよび
マゼンタインクのOD値をそれぞれODcおよびODm
と表す。ΔE*abは、前記評価試験の前後についてそ
れぞれ求め、これらの値を基に下記式を計算して得られ
た。 色差: ΔE*ab=[(ΔL+(Δa
(Δb1/ (式中、ΔL、Δa、およびΔbは、試験前と試
験後における、L表色系のL、a、およ
びbの座標のそれぞれの差を意味する)。ΔEはその
値が小さい方が記録物の色変化が少なかったことを意味
し、従って耐候性(ここでは耐オゾン性)の高いことを
示している。結果は、表1に示される通りであった。
【0087】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては記録ヘッドとインクタンク
がそれぞれ独立してなり、インク組成物および助剤はイ
ンクチューブによって記録ヘッドに供給される。
【図2】記録ヘッドのノズル面の拡大図であって、1b
が助剤のノズル面であり、1cがインク組成物のノズル
面である。
【図3】図2の記録ヘッドを用いたインクジェット記録
方法を説明する図である。図中で、31は助剤付着領域
であり、32は助剤が付着された上にインク組成物が印
字された印字領域である。
【図4】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられる記録ヘッドの別の態様を示す図であ
って、吐出ノズルが全て横方向に並べて構成されたもの
である。
【図5】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては記録ヘッドとインクタンク
が一体化されてなる。
【図6】本発明によるインクジェット記録方法の実施に
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
あって、この態様においては印字後の記録媒体を加熱す
るヒータを備えてなる。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 インクチューブ 14 ヒータ 21 助剤吐出ノズル 22、23、24、25 インク組成物吐出ノズル 31 助剤付着領域 32 印字領域
フロントページの続き (72)発明者 青 山 哲 也 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 HA44 2H086 BA02 BA53 BA56 BA59 4J039 AB01 AB02 BA29 BC40 BC52 BC60 BC64 BC77 BC79 BE01 BE06 BE12 BE22 BE28 CA06 EA29 EA34 EA35 EA46 GA24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤を含んでなるインク組成物の液滴を
    吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程と、 チオシアン酸またはその塩を少なくとも含んでなる助剤
    の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させる工程
    と、を含んでなる、インクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】記録媒体上にインク組成物の液滴を吐出す
    る工程が、助剤を記録媒体に付着させる工程の後に行わ
    れる、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】記録媒体上にインク組成物の液滴を吐出す
    る工程が、助剤を記録媒体に付着させる工程の前に行わ
    れる、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】インク組成物が、着色剤と、チオシアン酸
    塩と、主溶媒としての水とを少なくとも含んでなるもの
    である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジ
    ェット記録方法。
  5. 【請求項5】チオシアン酸塩が、アルカリ金属チオシア
    ン酸塩またはチオシアン酸アンモニウムである、請求項
    1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方
    法。
  6. 【請求項6】助剤のpHが4〜7の範囲である、請求項
    1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方
    法。
  7. 【請求項7】着色剤として水溶性染料を用いる、請求項
    1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方
    法。
  8. 【請求項8】着色剤として、下式で与えられる色差改善
    値が5以上となるものを用いる、請求項1〜7のいずれ
    か一項に記載のインクジェット記録方法。 色差改善値=ΔEc*ab−ΔEct*ab (式中、ΔEct*abは着色剤を含んでなるインク組
    成物およびチオシアン酸もしくはその塩を含んでなる助
    剤により得られる記録物を、0.5ppmのオゾン雰囲
    気下に48時間暴露した後または常温常圧下において8
    00時間放置した後における暴露前との色差を意味し、
    ΔEc*abは、チオシアン酸もしくはその塩を含まな
    い以外は前記と同一の組成のインク組成物および助剤に
    より得られる記録物を、前記と同様に処理した後におけ
    る暴露前との色差を意味する)。
  9. 【請求項9】着色剤として、ΔEc*ab(チオオシア
    ン酸もしくはその塩を含まないインク組成物および助剤
    により得られる記録物を、0.5ppmのオゾン雰囲気
    下に48時間暴露した後または常温常圧下において80
    0時間放置した後における暴露前との色差)が10以上
    であるものを用いる、請求項1〜8のいずれか一項に記
    載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】着色剤として、金属フタロシアニン骨格
    を有するものを用いる、請求項1〜9のいずれか一項に
    記載のインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】着色剤として、下記式(I)で表される
    ものを用いる、請求項1〜9のいずれか一項に記載のイ
    ンクジェット記録方法。 【化1】 [式中、 A、A’は、H、または次式を表し、 【化2】 (ただし、AおよびA’は同時にHではない)Rは、
    〜Cのアルキル基、アルコキシ基、またはOH、
    SOM、またはCOOHを表し、 Rは、OH、COOM、またはNHRを表し、 Rは、H、OH、またはCOOH、または置換された
    〜Cのアルキル基を表し、 Rは、OH、OCH、OC、SOM、また
    はCOOMで置換されたC〜Cのアルキル基、また
    はフェニル基を表し、 Rは、SOM、またはCOOHで置換されたC
    のアルキル基を表し、 Mは、H、Li、Na、K、アンモニウム、または有機
    アミン類を表す]
  12. 【請求項12】助剤におけるチオシアン酸またはその塩
    の含量が、助剤に対し0.5〜30重量%である、請求
    項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録
    方法。
  13. 【請求項13】インク組成物におけるチオシアン酸塩含
    量が、インク組成物に対し0.5〜10重量%である、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット
    記録方法。
  14. 【請求項14】助剤におけるチオシアン酸もしくはその
    塩の含有量と、インク組成物におけるチオシアン酸塩の
    含有量とがそれぞれ、印字後の記録媒体上におけるチオ
    シアン酸塩付着量が1.5〜2.0mg/cmとなる
    ように調節されている、請求項1〜13のいずれか一項
    に記載のインクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】インク組成物が浸透促進剤をさらに含ん
    でなる、請求項1〜14のいずれか一項に記載のインク
    ジェット記録方法。
  16. 【請求項16】インク組成物が界面活性剤をさらに含ん
    でなる、請求項1〜15のいずれか一項に記載のインク
    組成物。
  17. 【請求項17】請求項1〜16のいずれか一項に記載の
    インクジェット記録方法によって印字が行われた、記録
    物。
  18. 【請求項18】請求項1〜16のいずれか一項に記載の
    インクジェット記録方法に用いられる助剤であって、チ
    オシアン酸またはその塩を少なくとも含んでなる、助
    剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005087499A1 (en) * 2004-03-11 2005-09-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Recording medium, ink composition and recording method using the same

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