JP2001270214A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001270214A
JP2001270214A JP2000083724A JP2000083724A JP2001270214A JP 2001270214 A JP2001270214 A JP 2001270214A JP 2000083724 A JP2000083724 A JP 2000083724A JP 2000083724 A JP2000083724 A JP 2000083724A JP 2001270214 A JP2001270214 A JP 2001270214A
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Toshihiro Monden
智弘 門傳
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排紙トレイ上に排出・積載された正規の印刷
物と版付け印刷物(または試し刷り印刷物)とを手動で
仕分けしなければならないという面倒で煩わしい操作を
自動的に行うことで解決する。 【解決手段】 制御装置300は、ヤレ紙給紙部設定キ
ー99、スタートキー91、特性値検出手段群310か
らの各信号に基づいて、特定の給紙部(例えば、バンク
下トレイ210)から所定枚数分の版付け用紙P’を給
送すべくその特定の給紙部の給紙駆動手段を含む駆動部
(例えば、バンク下給紙駆動部214の給紙モータ45
−2)等を制御し、かつ、排紙トレイ18に積載される
所定枚数分の版付け印刷済みの用紙P’と印刷済みの印
刷用紙Pとを仕分けすべく仕分け駆動部25の昇降モー
タ22bおよび進退モータ23bを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置等を
含む印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置の中でも取り分け製版・印刷一
体型の孔版印刷装置においては、通常、製版、排版、給
版、印刷および排紙の各工程を経て印刷物が得られる。
すなわち、先ず、製版されたマスタ(以下、「製版済み
のマスタ」というときがある)を版胴に巻装する前に、
既に版胴に巻装されている使用済みのマスタを版胴から
剥離する排版工程を行う。次いで、製版工程において、
原稿の画像を光電変換素子等からなる画像センサで読み
取り、サーマルヘッドの発熱素子にマスタを接触させつ
つ、前記画像センサ等で光電変換された画像信号によっ
てサーマルヘッドの発熱素子を位置選択的に発熱させ、
マスタの熱可塑性樹脂フィルムを熱溶融穿孔し画像信号
に応じた穿孔パターンを形成する。次いで、給版工程に
おいて、穿孔パターンが形成された製版済みのマスタを
多孔性円筒状の版胴に巻き付ける。次に、印刷工程にお
いて、版胴とプレスローラとの間に形成されるニップ部
に給紙部から給送された印刷用紙が、プレスローラによ
って版胴上の製版済みのマスタに押し付けられ、版胴の
内周側から供給され穿孔パターンを介して滲み出たイン
キが印刷用紙に転移することにより、画像信号に応じた
印刷画像が印刷用紙に形成される。こうして印刷された
印刷用紙(以下、「印刷済みの用紙」という)は、版胴
の外周面近傍に配設された剥離ファンからのエアや剥離
爪との当接により強制的に剥離され、排紙搬送ユニット
等による用紙の吸引・搬送動作を介して排紙台上に排出
積載される。
【0003】このように、製版・印刷一体型の孔版印刷
装置では、版胴上の使用済みのマスタを排版する排版部
と、マスタを製版し版胴の外周面に巻き付ける単に製版
部もしくは製版書き込み部とも呼ばれる製版給版部と、
版胴上のマスタに印刷用紙を給送する給紙部と、製版済
みのマスタを外周面に巻き付ける版胴を備え、版胴上の
製版済みのマスタに印刷用紙を押し付けて少なくとも印
刷用紙の片面に印刷を行うための印刷部と、印刷済みの
用紙を版胴から剥離し排出する排紙部とを具備してい
る。前記した孔版印刷装置は、印刷用紙の片面に印刷を
行ういわゆる片面印刷方式であるが、近年では印刷用紙
の両面に同時的に印刷を行ういわゆる両面同時印刷方式
も種々提案されている。このような両面同時印刷方式の
例としては、例えば特開平6−71996号、特開平9
−234941号や、特開平11−1057号公報に開
示された技術等が挙げられる。
【0004】ところで、このような孔版印刷装置の本体
側に連結されたり内蔵されたりして用いられる給紙部と
しての給紙装置としては、版胴とプレスローラとの間に
形成されるニップ部や、圧胴の保持手段に向けて所定の
タイミングで印刷用紙の先端を送り出すレジストローラ
と、このレジストローラに向けて給紙する複数の給紙部
とを具備しているものがある。このような複数の給紙部
のうちの一つとして、前記本体側に配設された補助給紙
部からなるものがあり、また前記補助給紙部とは別に配
設されたバンク給紙部からなるものがある。バンク給紙
部は、通常、原稿のセット操作や装置の操作性向上を図
る目的で前記本体側の下方に設けられている。バンク給
紙部の例としては、例えば、複写機においては特開平5
−124737号、特開平5−221536号、特開平
6−144600号および特開平7−137851号公
報等が、印刷装置においては特開平6−40137号や
特開平7−144402号公報、あるいは特開平11−
240630号ないし特開平11−240632号、特
開平11−292306号や特開平11−292312
号等に記載されているものが挙げられる。そして、バン
ク給紙部を具備する給紙装置では、そのほとんどにおい
て、オペレータ等が装置の前面に対向して位置する姿勢
で給紙トレイを引き出し押し込んで用紙の補充・補給等
の操作を行えるフロントローディング方式を用いてい
る。また、孔版印刷装置等の印刷装置においては、多種
多様な印刷用紙が使用されている。印刷用紙は、一般
に、薄紙、標準紙(普通紙)、厚紙に分類されており、
薄紙としては更紙や上質45kg紙等があり、標準紙と
しては複写用紙、中質紙、上質55kg紙、再生紙、孔
版上質紙等がある。厚紙としては画用紙、ハガキ、封
筒、上質135kg紙、上質180kg紙等がある。
【0005】なお、版胴上の製版済みのマスタに印刷用
紙を押しつける押圧手段としては、前記したプレスロー
ラの他に、用紙レジスト精度の向上や騒音の低減を図る
目的の下に、給送されて来た印刷用紙の先端部を保持す
る保持手段を備えた版胴の外径と略同径の圧胴等も使用
される。また、製版・印刷一体型でない孔版印刷装置に
あっては、製版給版部において、パーソナルコンピュー
タ等や外部記憶装置等との連結により原稿の画像情報を
得て製版動作を行うようなものがあったり、排紙部にお
いて、版胴の回転と同期して同じ版胴回転駆動力を得て
剥離爪の先端が揺動することにより印刷済みの用紙の先
端部に接離自在であるような単純な排紙剥離手段のみを
備えたものがあったりするので、孔版印刷装置としては
原稿読み取り部や、版胴と独立して駆動する駆動手段を
備えた排紙部を必ずしも具備しているものではない。
【0006】現在の大半の孔版印刷装置では、片面印刷
方式や両面同時印刷方式、あるいは押圧手段の違いによ
らず、主として版胴の内周側から版胴上の製版済みのマ
スタや未製版のマスタにインキを充填してそのマスタを
版胴の外周面に密着させるために、製版給版直後に行う
正規の印刷とは別の印刷動作である、いわゆる「版付け
印刷」動作を行っている。また、「試し刷り印刷」と称
して、印刷画像濃度や画像鮮明度等の印刷画像の確認お
よび/または少なくとも上下左右余白のうちの一つの確
認等を行うために、版付け印刷直後を含め印刷動作中に
随時行われる正規の印刷とは別の印刷動作も行われてい
る。版付け印刷では、通常、印刷用紙を1枚だけ給送し
て低速で印刷を行っており、これらの版付け印刷や試し
刷り印刷により得られた印刷物は正規の印刷物として取
り扱うことなく、また印刷装置の印刷枚数カウンタも作
動しないようになっている。ところが、例えば孔版印刷
装置の長期放置後や低温時、あるいは何回も連続して製
版し印刷を行うときのようにマスタへのインキの充填・
補給が不十分で印刷画像立ち上がりの悪い場合にはさら
にもう1回版付け印刷を行うというように厄介な操作を
必要とし、作業時間が無駄になっていた。このように、
新しい製版済みのマスタを版胴上に巻装して印刷を開始
する際、版付け印刷動作を何回も行うことなく、また孔
版印刷装置の長期放置後や、低温時において新しい製版
済みのマスタを版胴上に巻装して印刷を再開する際の印
刷画像立ち上がりの悪さを解消するために、未製版のマ
スタを版胴上に巻装し通紙せずにプレスローラ等の押圧
手段で未製版のマスタを押し付け何回も空印刷させるこ
となく、新しい製版済みのマスタによる印刷開始の通紙
1枚目から印刷画像を出して良好な印刷物を得る目的
で、ナースローラと呼ばれているインキ補充ローラを使
用した孔版印刷装置が知られている。このようなインキ
補充ローラを使用した孔版印刷装置としては、例えば特
開平4−296585号公報や本願出願人により提案し
た特開平11−180026号公報記載の技術が挙げら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インキ
補充ローラを使用した孔版印刷装置では、版胴の内部構
造が複雑になると共に、コスト高になってしまうという
問題点があった。一方、インキ補充ローラを使用してい
ない、バンク給紙部を含む複数の給紙部を具備する従来
の孔版印刷装置等で版付け印刷を行う場合、その版付け
印刷で使用する版付け用紙として、複数の給紙部のうち
の選択された給紙部から印刷すべき印刷用紙の必要枚数
分を給送していた。したがって、前記した版付け印刷の
目的に焦点を当てて考えて見た場合、版付け用紙として
前記したような品質過剰で高価な印刷用紙を使用するこ
とは印刷用紙の無駄遣いをしていたことになる。特に、
印刷すべき用紙の種類がハガキや封筒等の厚紙であると
きには、前記した薄紙や標準紙と比較して価格が高いた
め、その無駄はさらに大きいものになってしまう。
【0008】バンク給紙部を含む複数の給紙部を具備す
る印刷装置で試し刷り印刷を行う場合においても、試し
刷り印刷に使用する試し刷り用紙として、複数の給紙部
のうちの選択された給紙部から印刷すべき印刷用紙を給
送していたので、前記したと同様の問題点を有してい
た。このようにインキ補充ローラを使用していない印刷
装置では、前記したように新しい製版済みのマスタによ
る印刷開始の1枚目から印刷画像が出ないときがあるの
で、結果的に印刷用紙を無駄にしたり、マスタを無駄に
したりするという問題点があった。
【0009】本願出願人は、かかる事情に鑑みて、次に
挙げるような印刷方法および印刷装置を提供することを
目的とする技術提案を特願平11−27797号や特願
平11−247141号にて行った。すなわち、第1の
目的としては、複数の給紙部を具備する印刷装置で版付
け印刷、試し刷り印刷または通常の印刷を行う場合であ
って、その印刷の目的に見合った版付け用紙または試し
刷り用紙等を含む初期印刷用の用紙の必要な所定枚数分
を印刷用紙を給送する給紙部とは別の給紙部から給送す
ることにより、印刷用紙を無駄遣いすることのない印刷
装置を提供することであり、第2の目的としては、前記
したと同様の場合であって、印刷装置の長期放置後や低
温時等のような印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像
濃度関係要因の特性値(長期放置後の放置時間や低温時
の温度等)を検出するための特性値検出手段からの信号
等に応じて、その印刷の目的に見合った初期印刷用の用
紙の必要な所定枚数分を印刷用紙を給送する給紙部とは
別の給紙部から給送することにより、印刷用紙を無駄遣
いすることのない印刷装置を提供することであり、第3
の目的としては、前記したと同様の場合であって、イン
キ補充ローラを省くこともできる印刷装置を提供するこ
とであった。
【0010】しかし、上述した技術では、例えば所定枚
数のヤレ紙を使用しての版付け印刷(または試し刷り印
刷)と複数枚の印刷用紙を使用しての正規の印刷とが連
続して行われたとき、版付け印刷(または試し刷り印
刷)された所定枚数分の版付け印刷済みの用紙(以下、
「版付け印刷物」というときがある)(または試し刷り
印刷済みの用紙(以下、「試し刷り印刷物」というとき
がある))と、印刷枚数分の印刷済みの用紙(以下、
「正規の印刷物」というときがある)とが順次連続的に
排出されて排紙台に積載されてしまうため、版付け印刷
物(または試し刷り印刷物)と正規の印刷物とが選別・
仕分けされていないこととなり、正規の印刷物の印刷枚
数分を数えたりして版付け印刷物(または試し刷り印刷
物)と正規の印刷物とをより分けなければならないとい
う面倒で煩わしい操作を必要とする問題点のあることが
分かった。
【0011】したがって、本発明は、かかる事情に鑑み
てなされたものであって、上述した第1ないし第3の目
的に加えて、正規の印刷物と版付け印刷物(または試し
刷り印刷物)とを自動的に仕分けできて面倒で煩わしい
操作を必要としない改良された印刷装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、各請求項記載の発明においては以下
の構成を採っていることを特徴とするものである。請求
項1記載の発明は、製版されたマスタを外周面に巻き付
ける版胴と、この版胴上のマスタに給紙する複数の給紙
部と、印刷された印刷用紙を積載する排紙台と、この排
紙台に積載される前記印刷された印刷用紙を仕分けする
仕分け手段とを具備し、前記版胴上のマスタにインキを
供給し前記複数の給紙部の何れか一つから選択的に給送
された印刷用紙を押し付けて印刷用紙に印刷を行う印刷
装置において、前記複数の給紙部のうちの少なくとも何
れか一つには、初期印刷用の用紙が載置されていると共
に、その初期印刷用の用紙を給送する給紙手段と、この
給紙手段を駆動する給紙駆動手段とが配設されており、
印刷動作を起動するための印刷起動手段と、前記印刷起
動手段からの信号に基づいて、前記初期印刷用の用紙が
載置されている前記複数の給紙部のうちの何れか一つの
給紙部から前記初期印刷用の用紙を所定枚数給送すべく
前記給紙駆動手段を制御し、かつ、前記排紙台に積載さ
れる印刷された前記所定枚数の初期印刷用の用紙と前記
印刷された印刷用紙とを仕分けすべく前記仕分け手段を
制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、製版されたマスタ
を外周面に巻き付ける版胴と、この版胴上のマスタに給
紙する複数の給紙部と、印刷された印刷用紙を積載する
排紙台と、この排紙台に積載される前記印刷された印刷
用紙を仕分けする仕分け手段とを具備し、前記版胴上の
マスタにインキを供給し前記複数の給紙部の何れか一つ
から選択的に給送された印刷用紙を押し付けて印刷用紙
に印刷を行う印刷装置において、前記複数の給紙部のう
ちの少なくとも何れか一つには、初期印刷用の用紙が載
置されていると共に、その初期印刷用の用紙を給送する
給紙手段と、この給紙手段を駆動する給紙駆動手段とが
配設されており、印刷動作を起動するための印刷起動手
段と、印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関係
要因の特性値を検出するための特性値検出手段と、前記
印刷起動手段および前記特性値検出手段からの各信号に
基づいて、前記初期印刷用の用紙が載置されている前記
複数の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から前記初期
印刷用の用紙を所定枚数給送すべく前記給紙駆動手段を
制御し、かつ、前記排紙台に積載される印刷された前記
所定枚数の初期印刷用の用紙と前記印刷された印刷用紙
とを仕分けすべく前記仕分け手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記インキの粘度であり、前記特性値検出手段は、前記イ
ンキの粘度を検出する粘度検出手段からなることを特徴
とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記インキの温度であり、前記特性値検出手段は、前記イ
ンキの温度を検出するインキ温度検出手段からなること
を特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記印刷装置本体の内部および外部の温度のうちの少なく
とも一方の温度であり、前記特性値検出手段は、前記少
なくとも一方の温度を検出する温度検出手段からなるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記印刷装置本体の内部および外部の湿度のうちの少なく
とも一方の湿度であり、前記特性値検出手段は、前記少
なくとも一方の湿度を検出する湿度検出手段からなるこ
とを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記版胴の回転速度であり、前記特性値検出手段は、前記
回転速度を検出する印刷速度検出手段からなることを特
徴とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記印刷装置の放置時間であり、前記特性値検出手段は、
前記放置時間を計時する放置時間計時手段からなること
を特徴とする。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
回製版・印刷時の印刷枚数であり、前記特性値検出手段
は、前記印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶手段からなる
ことを特徴とする。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項2ないし
8の何れか一つに記載の印刷装置において、前記制御手
段は、少なくとも二つ以上の前記特性値検出手段からの
各信号に基づいて、前記初期印刷用の用紙が載置されて
いる前記複数の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から
前記初期印刷用の用紙を所定枚数給送すべく前記給紙駆
動手段を制御することを特徴とする。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項2ないし
9の何れか一つに記載の印刷装置において、前記複数の
給紙部のうちの少なくとも何れか一つの給紙部は、前記
初期印刷用の用紙が載置されている特定の給紙部であ
り、前記特定の給紙部から前記初期印刷用の用紙を給送
するために前記特定の給紙部を選択し設定する特定給紙
部設定手段を有し、前記制御手段は、前記各信号の他
に、前記特定給紙部設定手段からの信号に基づいて、前
記特定の給紙部から前記初期印刷用の用紙を前記所定枚
数給送すべく前記給紙駆動手段を制御することを特徴と
する。
【0023】なお、前記した各請求項記載の発明に係る
印刷装置においては、次の技術構成を採ることができ
る。すなわち、第1の技術構成は、製版されたマスタを
外周面に巻き付ける版胴と、この版胴上のマスタに給紙
する複数の給紙部と、印刷された印刷用紙を積載する排
紙台と、この排紙台に積載される前記印刷された印刷用
紙を仕分けする仕分け手段とを具備し、前記版胴上のマ
スタにインキを供給し前記複数の給紙部の何れか一つか
ら選択的に給送された印刷用紙を押し付けて印刷用紙に
印刷を行う印刷装置において、前記複数の給紙部のうち
の少なくとも何れか一つには、初期印刷用の用紙が載置
されていると共に、その初期印刷用の用紙を給送する給
紙手段と、この給紙手段を駆動する給紙駆動手段とが配
設されており、印刷動作を起動するための印刷起動手段
と、印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関係要
因の特性値を設定するための特性値設定手段と、前記印
刷起動手段および前記特性値設定手段からの各信号に基
づいて、前記初期印刷用の用紙が載置されている前記複
数の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から前記初期印
刷用の用紙を所定枚数給送すべく前記給紙駆動手段を制
御し、かつ、前記排紙台に積載される印刷された前記所
定枚数の初期印刷用の用紙と前記印刷された印刷用紙と
を仕分けすべく前記仕分け手段を制御する制御手段とを
有することを特徴とする。第2の技術構成は、第1の技
術構成において、前記画像濃度関係要因の特性値が、前
記版胴の回転速度であり、前記特性値設定手段は、前記
回転速度を設定するための印刷速度設定手段からなるこ
とを特徴とする。第3の技術構成は、請求項1ないし1
1の何れか一つ、または第1または第2の技術構成に記
載の印刷装置において、前記初期印刷用の用紙として
は、この初期印刷用の用紙に印刷される印刷画像の領域
より大きいものを使用することを特徴とする。第4の技
術構成は、請求項1ないし11の何れか一つ、または第
1または第2の技術構成に記載の印刷装置において、前
記印刷起動手段は、版付け印刷動作、試し刷り印刷動作
または通常の印刷動作を起動するための起動手段である
ことを特徴とする。第5の技術構成は、請求項1ないし
11の何れか一つ、または第1または第2の技術構成に
記載の印刷装置において、前記初期印刷用の用紙には、
版付け用紙や試し刷り用紙等が含まれており、前記版付
け用紙は、ヤレ紙もしくは前記用紙と比較して価格が安
い紙等からなり、前記試し刷り用紙は、前記版付け用紙
を含み、かつ、印刷画像の確認および/または少なくと
も上下左右余白のうちの一つの確認が可能である紙等か
らなることを特徴とする。
【0024】請求項1,2および第1の技術構成に記載
された「印刷起動手段」の具体例としては、単独のキー
やスイッチ等が用いられる。また、第5の技術構成に記
載の発明における「印刷起動手段」は、版付け印刷動
作、試し刷り印刷動作または通常の印刷動作を起動する
ための起動手段であり、それらの具体例としては後述す
るスタートキー、試しプリントキー、プリントキー等が
挙げられる。
【0025】請求項1,2および第1の技術構成に記載
された「制御手段」の具体例としては、CPU(中央処
理装置)、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出し
専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)お
よびタイマ等を備え、それらが信号バス等によって接続
された構成を有するマイクロコンピュータやマイクロプ
ロセッサ等を具備する制御装置が好ましく用いられる。
【0026】請求項1,2および第1の技術構成に記載
された「給紙手段」としては、呼出しローラおよび一対
の分離ローラからなるものの他、例えば特公平5−32
296号公報記載の紙捌きローラ(分離コロを兼ねる給
紙コロに相当)、あるいは後述する発明の実施の形態で
説明する呼出しローラ、分離ローラおよび分離パッドか
らなるもの等を含む。
【0027】請求項2記載に記載された画像濃度関係要
因の特性・特性値例や特性値検出手段例の主なものとし
ては、請求項3ないし請求項9において記載されている
とおりであるが、この他の公知の画像濃度関係要因の特
性・特性値や特性値検出手段を含むことはいうまでもな
い。これと同様に、第1の技術構成に記載された画像濃
度関係要因の特性・特性値例や特性値設定手段例の主な
ものとしては、第2の技術構成に記載されているとおり
であるが、この他の公知の画像濃度関係要因の特性・特
性値や特性値設定手段を含むことはいうまでもない。
【0028】請求項11に記載された「特定給紙部設
定」の具体例としては、後述するように単独のキーを順
次押下することで特定の給紙部を選択・設定したり、複
数の給紙部に対応して設けられた複数のキーで選択・設
定したりするものでもよい。また、前記した特願平11
−27797号や特願平11−247141号で提案し
たようなメニュー画面方式にあっては、例えば、初期設
定キー、スクロールキーおよび切り替えられた画面ごと
に設定される選択キー群の組み合わせからなるものが用
いられる。
【0029】第4の技術構成に記載された「版付け印刷
動作」とは、版胴上の製版済みのマスタや未製版のマス
タにインキを充填してそのマスタを版胴の外周面に密着
させるために、正規の印刷とは別に製版給版直後に行う
印刷動作を指し、「試し刷り印刷動作」とは、画像濃度
や画像鮮明度等の印刷画像の確認および/または少なく
とも上下左右余白のうちの一つの確認を行うために、製
版給版直後を含め印刷動作中に随時行われる、正規の印
刷とは別の印刷動作を指し、「通常の印刷動作」とは、
上記した版付け印刷および試し刷り印刷動作とは別の、
印刷画像立ち上がりの初期印刷動作を含む印刷動作を指
す。なお、「版付け印刷」は「試し刷り印刷」と呼ばれ
ることもあるが、本発明においては「版付け印刷」と
「試し刷り印刷」とを上記した目的の違いから明確に区
別するものとする。
【0030】第4の技術構成において、「版付け用紙」
とは、「版付け印刷」のために使用され最初に供給され
る1枚目ないしは数枚目の用紙を指す。また、「試し刷
り用紙」とは、「試し刷り印刷」のために使用され随時
供給される用紙を指す。このように「版付け印刷」、
「試し刷り印刷」や「通常の印刷」で印刷された「版付
け用紙」や「試し刷り用紙」等を含む初期印刷用の用紙
は、印刷すべき印刷用紙に印刷されたところの「正規の
印刷物」として扱われず、「正規の印刷物」としてカウ
ントされない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む
本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説
明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等
を有する構成要素(部材や構成部品等)については、同
一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略す
る。図において一対で構成されていて特別に区別して説
明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上か
ら、その片方を適宜記載することでその説明に代えるも
のとする。この例としては、例えば特定のローラ対(図
1等に示すレジストローラ対33a,33b)を除き一
対のローラを1つの符号のみを付して記載する方式が挙
げられる。また、図および説明の簡明化を図るため、図
に表されるべき構成要素であっても、その図において特
別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略
することがある。 (実施形態1)以下、本発明の第1の実施形態(以下、
単に「実施形態1」という)について説明する。図1に
おいて、符号100は、印刷装置の一例としての孔版印
刷装置を示す。符号200は、孔版印刷装置100の本
体側に配設された後述する補助給紙部とは別に上記本体
側の下方に設けられたバンク給紙部を示す。符号100
Aは孔版印刷装置100側の骨組みをなす本体フレーム
を、符号200Aはバンク給紙部200側の骨組みをな
すバンク本体フレームをそれぞれ示す。孔版印刷装置1
00は、バンク給紙部200と図示しない電力ケーブル
および通信ケーブルなどで電気的に接続されている。以
下、孔版印刷装置100およびバンク給紙部200の構
成を順次説明する。
【0032】孔版印刷装置100は、図1および図2に
示すように、製版されたマスタ8(以下、「製版済みの
マスタ8」という)を外周面に巻き付ける円筒状の版胴
1と、版胴1の左側に配設され既に版胴1に巻装されて
いる使用済みのマスタを版胴1の外周面から剥離し収納
する排版部103と、版胴1の右方に配設されマスタ8
を製版し搬送する製版書込み部102と、排版部10
3、版胴1および製版書込み部102の上方に配設され
原稿の画像を読み取る原稿読取部101と、版胴1の内
部に配設され版胴1上のマスタ8にインキを供給する図
2に示すインキローラ2等を備えたインキ供給装置6
と、版胴1上の製版済みのマスタ8に向けて給紙するた
めの、本発明における複数の給紙部の一つとしての補助
給紙部28を含む給紙装置と、複数の給紙部(補助給紙
部28やバンク給紙部200)のうちの何れか一つの給
紙部から給送されて来た印刷用紙Pを押圧手段としての
プレスローラ26により版胴1上の製版済みのマスタ8
に押し付けて印刷を行う印刷部104と、プレスローラ
26および版胴1の左方に配設され、印刷された印刷用
紙P(以下、「印刷済みの用紙P」という)版胴1上の
製版済みのマスタ8から剥離し、排出・積載する排紙台
としての排紙トレイ18を備えた排紙部106と、排紙
トレイ18に積載される印刷済みの用紙Pと初期印刷済
みの用紙P’(版付け印刷済みの用紙P’や試し刷り印
刷済みの用紙P’)とを仕分けする仕分け手段としての
仕分け装置107とを具備している。
【0033】以下、用紙の区分として印刷用紙、初期印
刷用の用紙としての版付け用紙、初期印刷用の用紙とし
ての試し刷り用紙を明確に区別したい場合に限り、符号
Pを併記した印刷用紙Pの他に、符号P’を併記した初
期印刷用の用紙P’としての版付け用紙P’、試し刷り
用紙P’の用語を用いることとする。したがって、構成
要素の機能として印刷用紙Pに関連する機能を有する構
成要素(例えば上述した構成要素では複数の給紙部(補
助給紙部28やバンク給紙部200)、印刷部104、
排紙部106、排紙トレイ18、仕分け装置107等を
指す)では、当然のことながら後述する初期印刷用の用
紙P’(版付け用紙P’や試し刷り用紙P’)について
も印刷用紙Pと同様の機能を有して動作されるものとし
て説明する。それ故に、以下、説明の簡明化を図るため
に印刷用紙Pを用紙の代表として記載しながら説明して
いく。
【0034】排版部103は、版胴1上の使用済みのマ
スタ8に押圧し、使用済みのマスタ8をその後端よりす
くい上げると共に、版胴1の回転と同期しながら剥離し
て排版収納箱(図示せず)へ廃棄する一対の互いに圧接
し合う剥離ローラ17a,17bと、使用済みのマスタ
を収納する前記排版収納箱とから主に構成されている。
剥離ローラ対17a,17bは、図示しない排版モータ
により回転駆動される。
【0035】印刷部104は、版胴1、インキ供給装置
6、およびプレスローラ26から主に構成されている。
版胴1は、図1および図2に示すように、多孔構造の支
持円筒体とその外周面に巻装された複数層のメッシュス
クリーン(図示せず)とを有し、支軸5の周りに回転可
能に支持されている。版胴1は、複数の印刷速度に対応
してその回転速度を変えることが可能なようにメインモ
ータ60を含む版胴1の駆動系を介して回転される。メ
インモータ60は、例えばDCモータからなる。図2に
おいて、メインモータ60の出力軸60aには、例えば
インクリメンタル型のフォトロータリエンコーダからな
るエンコーダ61が取り付けられている。エンコーダ6
1近傍の本体フレーム100A側には、エンコーダ61
を所定の間隔をもって挾み付ける発光部および受光部を
具備した透過型の光学センサからなるエンコーダセンサ
62が配設されている。メインモータ60の回転駆動に
よるエンコーダ61の回転動作に協働して発生された所
定のパルスをエンコーダセンサ62で検出することによ
り、版胴1の回転速度が検出されるようになっていて、
エンコーダセンサ62は版胴1の回転速度である印刷速
度を検出する印刷速度検出手段としての機能を有する。
これにより、メインモータ60を介して版胴1の回転速
度の制御がなされるようになっている。
【0036】版胴1の外周面には、製版書込み部102
で穿孔・製版された製版済みのマスタ8の先端部を挾持
するマスタクランパ7が配置されている。マスタクラン
パ7は、支持円筒体の外周面の母線に沿って設けられた
強磁性体よりなるステージに対向し、マスタクランパ軸
7aを介して回動可能に支持されていて、前記ステージ
と対向する面に磁石を貼着されて構成されている。マス
タクランパ7は、版胴1が所定の回転位置を占めたとき
に、開閉装置(図示せず)により駆動力を伝達されて開
閉される。インキ供給装置6は、図2に示すように、版
胴1と同方向に同期して回転し、版胴1の内周面にイン
キを供給するインキローラ2と、インキローラ2と僅か
な間隙を置いて平行に配置され、インキローラ2との間
にインキ溜まり4を形成するドクターローラ3と、イン
キ溜まり4へインキを供給するパイプ状をなす支軸5と
を有している。インキローラ2、ドクターローラ3は、
支軸5に固定された側板手前・奥(図示せず)にそれぞ
れ回転自在に支持されている。インキ溜まり4からイン
キローラ2の外周面に供給されたインキは、版胴1とイ
ンキローラ2の外周面とに僅かに隙間を設けているため
に、版胴1の内周面に供給される。インキは、適宜の位
置に配置されたインキパックからインキポンプにより圧
送され、支軸5の供給穴5aよりインキ溜まり4へ供給
される。プレスローラ26は、インキローラ2と対向す
る版胴1の下方近傍に配置されている。プレスローラ2
6は、図2の紙面の手前側および奥側に配設された一対
のプレスローラアーム27の自由端部に回転自在に軸支
されている。各プレスローラアーム27の基端部は、図
示しない筐体側板に回転自在に支持されたアーム軸27
aに固定されている。各プレスローラアーム27は、図
示しないバネ部材により、プレスローラ26を版胴1に
向けて接触させる方向に付勢されており、版胴1の版胴
駆動系に配設され、版胴1の回転と同期して駆動される
図示しない駆動カム等の回転により、版胴1に対してプ
レスローラ26を接離させるように上下方向に揺動され
る。また、プレスローラ26は、図示しない係止手段に
よりプレスローラアーム27が係止されることにより、
平生、版胴1から離間した位置に保持されている。な
お、押圧手段は、上述したプレスローラ26に限らず、
印刷用紙Pに対する印刷レジスト精度の向上、画像濃度
の安定および印刷時の静音化を図る目的で保持手段を備
えた圧胴を用いてもよい。また、プレスローラ26の上
下変位動作を版胴1の駆動系と独立して別に設けられた
駆動モータ等で行っても構わない。
【0037】印刷部104の駆動制御対象手段として
は、前記したメインモータ60等が含まれ、これらをま
とめて、図6において総括的に印刷駆動部63とする。
【0038】本実施形態1では、従来の技術で述べたよ
うなインキ補充ローラとしてのナースローラを使用して
いないため、版胴1の内部構造が簡素化されていると共
に、これによりコストダウンが図られている。
【0039】製版書込み部102は、図2に示すよう
に、芯管8bにロール状に巻かれて形成されたマスタロ
ール8aからマスタ8を繰り出し可能に支持する支持軸
8cと、マスタ8を搬送するプラテンローラ9と、プラ
テンローラ9に対して接離自在に設けられたサーマルヘ
ッド11と、プラテンローラ9の下流側に設けられ、マ
スタ8を切断する上下一対のカッタ部材12と、マスタ
8の先端をマスタクランパ7へ向けて送り出す給版ロー
ラ対15と、給版ローラ対15から送り出されたマスタ
8の先端を図2に示すような給版待機状態にある版胴1
の拡開したマスタクランパ7に向けて案内するためのガ
イド板16とから主に構成されている。
【0040】プラテンローラ9は、その軸を回転自在に
支持されており、パルスモータ10により所定の周速度
で回転駆動され、マスタ8をサーマルヘッド11に押圧
しながら搬送する。サーマルヘッド11は、マスタ8の
幅方向に1列に配列された複数の発熱素子を有し、周知
の接離機構(図示せず)によって、プラテンローラ9に
接離自在に設けられている。サーマルヘッド11は、後
述するA/D(アナログ/デジタル)変換装置、画像信
号処理装置(図示せず)および製版書込み部102のサ
ーマルヘッド駆動制御部(図示せず)で処理されて送出
されるデジタル画像信号に基づきマスタ8を選択的に加
熱穿孔し、穿孔画像を形成する機能を有する。上方のカ
ッタ部材12は、カッタ駆動モータ14で回転される偏
心カム13により上下動され、マスタ8を切断する。
【0041】原稿読取部101は、例えば特開平5−2
29243号公報の図8に示されているものと同様の構
成を有する。すなわち、画像読み取りに供するべく原稿
をコンタクトガラス上に自動的に給送する図示しない自
動原稿送り装置(ADF)と、前記コンタクトガラス上
を搬送される原稿の表面を照明する蛍光灯(図示せず)
と、原稿表面からの反射光を折り返し反射するミラー
(図示せず)と、このミラーにより反射された反射光を
集束するレンズと、このレンズにより集束された反射光
を光電変換処理するCCD(電荷結合素子)等からなる
画像センサ等を具備している。そして、前記画像センサ
で読み取られ光電変換されたアナログの画像電気信号
は、本体フレーム100A内に設けられた図示しないA
/D(アナログ/デジタル)変換装置でデジタルの画像
電気信号に変換され、さらにデジタルの画像電気信号は
本体フレーム100A内に設けられた図示しない画像信
号処理装置で各種の信号処理を施され、最終的に製版書
込み部102のサーマルヘッド駆動制御部(図示せず)
でデジタル画像信号に処理される。
【0042】プレスローラ26の左側近傍には、排紙部
106が配置されている。排紙部106は、版胴1の外
周面に近接自在に設けられ、印刷済みの用紙を版胴1上
の製版済みのマスタ8から剥離する分離爪51と、分離
爪51で剥離された印刷済みの用紙を吸引しつつ搬送す
る排紙搬送ユニット52と、前記した排紙トレイ18
と、前記した仕分け装置107とから構成されている。
排紙搬送ユニット52は、搬送ローラ前53と搬送ロー
ラ後54との間に張設された搬送ベルト55と、回転す
ることにより印刷用紙Pを多孔性の搬送ベルト55上に
吸着する図示しない吸引ファンとから構成されている。
搬送ローラ後54は、図示しない駆動モータにより回転
駆動される。前記吸引ファンは、ファンモータ(図示せ
ず)により回転駆動される。搬送ベルト55は、モータ
等により版胴1の周速度よりも速い搬送速度で駆動され
るように設定されている。排紙部106の駆動制御対象
手段としては、搬送ローラ後54を回転駆動する前記駆
動モータおよび前記ファンモータ等が含まれ、これらを
まとめて、図6において総括的に排紙駆動部57とす
る。
【0043】仕分け装置107は、特開平10−166
706号公報で開示されているような用紙移動による仕
分け装置と略同様の構成を有する。仕分け装置107
は、図2および図3に詳しく示すように、排紙トレイ1
8の用紙排出方向XAの下流側に位置し排紙搬送ユニッ
ト52から排出される印刷済みの用紙Pの先端に当接し
て排出積載される印刷済みの用紙Pの先端面を揃えるエ
ンドプレート19と、エンドプレート19の外方に配置
され用紙排出方向XAおよびこれと反対方向に移動自在
なスライダ20と、エンドプレート19の用紙当接面1
9aに沿ってスライダ20を昇降自在に支持し、かつ、
印刷済みの用紙Pの積載部位に対しエンドプレート19
を貫通して用紙排出方向XAおよびこれと反対方向にス
ライダ20を進退自在に支持するスライダ支持手段とし
ての移動台21と、排紙トレイ18上に排出積載された
初期印刷済みの用紙P’と印刷済みの用紙Pとの仕分け
位置に移動台21と共にスライダ20を昇降させるスラ
イダ昇降手段22と、スライダ昇降手段22により所定
の用紙仕分け位置に昇降されたスライダ20をエンドプ
レート19の用紙当接面19aより用紙積載部位に対し
進退させて排紙トレイ18上に排出された所定部位の初
期印刷済みの用紙P’または印刷済みの用紙Pを用紙排
出方向XAとは逆方向に移動させるスライダ進退手段2
3とを具備している。
【0044】ここで、スライダ昇降手段22は、図3に
示すように、移動台21に穿たれたネジ穴21aに対し
て略垂直に螺合された送りネジ22aと、送りネジ22
aを正逆回転させる昇降モータ22bと、移動台21に
穿たれた昇降ガイド穴21bに対して送りネジ22aと
平行に嵌挿されたガイドロッド22cなどで構成されて
いる。また、スライダ進退手段23は、スライダ20に
形成されたラック20aに噛み合うピニオン23aと、
ピニオン23aを正逆回転させる進退モータ23bなど
で構成されている。
【0045】スライダ昇降手段22の送りネジ22a
は、図2に示すように、エンドプレート19と一体に設
けられた保持部材24によって、回転自在に支持されて
おり、ガイドロッド22cは、保持部材24に固定され
ている。これにより、スライダ20は、送りネジ22a
が昇降モータ22bにより正逆回転されることによっ
て、ガイドロッド22cにより回転を阻止されながらガ
イドされて昇降する移動台21と共に、エンドプレート
19に沿って昇降される。
【0046】また、スライダ進退手段23のピニオン2
3aは、移動台21に固定された進退モータ23bの回
転軸に固定されており、この状態で移動台21に穿たれ
た角状の進退ガイド穴21cに嵌挿支持されているスラ
イダ20のラック20aに噛み合っている。これによ
り、スライダ20は、ピニオン23aが進退モータ23
bにより正逆回転されることによって、移動台21の進
退ガイド穴21cによりガイドされてエンドプレート1
9に対して略直交する方向、すなわち用紙排出方向XA
およびこれと反対方向に進退される。
【0047】一方、エンドプレート19には、図2に示
すように、上述のようにして昇降および進退されるスラ
イダ20との干渉を回避するために、スライダ20の進
退端部20b(排紙トレイ18の用紙積載部位に対して
進退する側の端部)の昇降経路に沿って、スライダ20
の進退端部20bよりも大きなスリット状の窓穴19b
が開けられている。また、エンドプレート19の用紙当
接面19aには、この用紙当接面19aへの印刷済みの
用紙Pや初期印刷済みの用紙P’の端面の当接時におけ
る騒音、および跳ね返りを防止するためのゴムシートや
コルクシートなどからなる緩衝部材19cが貼付されて
いる。さらに、エンドプレート19は、保持部材24を
介してエンドプレート19にユニット化されたスライダ
昇降手段22およびスライダ進退手段23と共に、排紙
トレイ18に対して移動自在に構成されており、排紙ト
レイ18に排出される印刷済みの用紙Pや初期印刷済み
の用紙P’の排出方向のサイズに応じて、排紙トレイ1
8に対する位置が移動設定されるようになっている。
【0048】仕分け装置107には、図3に示すよう
に、排紙トレイ18上に排出積載された印刷済みの用紙
Pおよび初期印刷済みの用紙P’の積載高さ位置を検知
するための用紙積載高さ位置センサS2と、スライダ2
0の進退位置を検知するためのスライダ進退位置センサ
S3と、移動台21の昇降位置を検知するための移動台
昇降位置センサS4とが配設されている。用紙積載高さ
位置センサS2は、移動台21の用紙搬送経路上流側の
下面に配設された光反射型のセンサからなり、排紙トレ
イ18上に排出積載された印刷済みの用紙Pまたは初期
印刷済みの用紙P’の端面からの反射光の有無を検知す
る。スライダ進退位置センサS3は、移動台21の用紙
搬送経路下流側の内側面に配設された光透過型のセンサ
からなり、スライダ20の用紙搬送経路下流側の端部に
配設された検知片S3aの有無を検知する。移動台昇降
位置センサS4は、移動台21の用紙搬送経路上流側の
外側面に配設された光透過型のセンサからなり、保持部
材24に設けられた検知片S4aの有無を検知する。
【0049】仕分け装置107の駆動制御対象手段とし
ては、昇降モータ22bおよび進退モータ23b等が含
まれ、これらをまとめて、図6において総括的に仕分け
駆動部25とする。
【0050】プレスローラ26の右方には、補助給紙部
28を含む給紙装置が配置されている。この給紙装置
は、複数の給紙部(補助給紙部28やバンク給紙部20
0)のうちの何れか一つの給紙部から給送されて来た印
刷用紙Pの先端部にたわみを形成した後、版胴1上の製
版済みのマスタ8に所定のタイミングを取って送り出す
レジスト手段としての上下一対のレジストローラ33
a,33bと、このレジストローラ対33a,33bに
向けて給紙する補助給紙部28と、補助給紙部28とレ
ジストローラ対33a,33bとの間の横給紙路RXに
配設され、レジストローラ対33a,33bに印刷用紙
Pの先端を案内するガイド板38,39と、レジストロ
ーラ対33a,33b寄りの横給紙路RX上流側に配設
され、印刷用紙Pの先端およびその通過を検知するため
の、発光部および受光部を具備した光反射型の光学セン
サからなる用紙検知センサS1と、レジストローラ対3
3a,33bとバンク給紙部200との間の縦給紙路R
Zに配設され、バンク給紙部200から給送された印刷
用紙Pの先端をレジストローラ対33a,33bに向け
て送り出し、レジストローラ対33a,33bに当接さ
せてたわみを形成する用紙搬送手段としての一対の中間
搬送ローラ43と、この中間搬送ローラ対43を駆動す
る図示しない中間搬送モータと、レジストローラ対33
a,33bとバンク給紙部200との間の縦給紙路RZ
に配設され、印刷用紙Pや初期印刷用の用紙P’の先端
を案内する中間ガイド板40,41,42とを具備して
いる。
【0051】補助給紙部28は、図2に詳しく示すよう
に、印刷用紙Pを積載して水平に昇降可能な給紙台とし
ての補助トレイ31と、補助トレイ31上の印刷用紙P
を1枚ずつ分離してレジストローラ対33a,33bに
向けて印刷用紙Pの先端を給送する給紙手段29と、補
助トレイ31上に積載された印刷用紙Pの先端を突き当
て揃える給紙前面板35とを具備している。
【0052】補助給紙部28は、例えば特開平7−14
4402号公報の図7に示されている上下動機構42と
同様の図示しない上下動機構を備えており、この上下動
機構の作動により補助トレイ31が水平状態で昇降され
る。以下、特開平7−144402号公報の図7に示さ
れている上下動機構42であることを明確にするため
に、接頭語として「前記」を上下動機構42に付加して
前記上下動機構42とすることで、重複説明を避ける上
からその図示を省略する。これは、前記上下動機構42
の構成部品についても同様である。補助トレイ31は、
特開平7−144402号公報の図5および図7に示さ
れている前記給紙底板39と略同様に、印刷用紙Pを積
載して上下動可能に構成されている。補助トレイ31の
上面には、印刷用紙Pの幅方向の位置決めを行う一対の
サイドガイド板(図示せず)が用紙幅方向に移動自在に
設けられている。補助トレイ31上に積載された印刷前
の印刷用紙Pは、前記特開平7−144402号公報の
図5に示されている前記ギヤモータ55を備えた前記上
下動機構42により、給紙手段29を構成する呼出しロ
ーラ30に所定の押圧力(印刷用紙Pが搬送可能な押圧
力)をもって接触するように昇降される。前記上下動機
構42は、補助トレイ31上に印刷用紙Pを積載して、
補助トレイ31上に積載された印刷用紙Pの最上位面の
印刷用紙Pを呼出しローラ30に適圧をもって当接させ
るべく補助トレイ31を上昇させる上昇位置と、この上
昇位置から補助トレイ31を下降させて用紙補給等を可
能とする下降位置との間で補助トレイ31を昇降駆動す
る構成・機能を有する。前記上下動機構42は、特開平
7−144402号公報の図7に示されているように、
前記ギヤモータ55、前記ウォーム56、前記ウォーム
ホイール軸57、前記ハブ58、前記定滑車59,5
9,59、前記動滑車60,60、前記ワイヤー61、
前記パルスジェネレータ62、前記残量センサ63等か
ら主に構成されている。
【0053】補助トレイ31は、印刷用紙の種類(以
下、「紙種」というときがある)を多く使用できる構造
を有し、従来の技術で述べた薄紙、標準紙(普通紙)、
厚紙を積載し、給紙できるようになっている。これは、
バンク給紙部200からは、図1に示すようにその給紙
経路が長く、かつ、曲がりも大きく複雑であるため、補
助トレイ31からの給紙のように多くの紙種を使用する
ことができないこと、および後述するようにレジストロ
ーラ対33a,33bに当接して十分なたわみを形成す
ることができないことによる。
【0054】給紙手段29は、これを上位概念的に言い
替えると、レジストローラ対33a,33bに向けて給
紙する機能を有するものである。給紙手段29は、ピッ
クアップローラとも呼ばれている呼出しローラ30、分
離ローラ32および分離パッド34から主に構成されて
いる。給紙手段29の駆動は、従来の給紙手段の駆動方
式であるセクタギヤ方式に代えて、例えば特開平11−
48595号や特開平11−58916号公報の図1等
に示されているものと同様の、メインモータ60の回転
駆動力とは独立した給紙モータ45で回転される給紙手
段独立駆動方式を採用している。呼出しローラ30と分
離ローラ32とは、図示しないタイミングベルトを介し
て連結されていて、給紙駆動手段としての給紙モータ4
5により回転駆動される。呼出しローラ30とその軸お
よび分離ローラ32とその軸との間には、図示しないワ
ンウェイクラッチがそれぞれ介装されていて、呼出しロ
ーラ30および分離ローラ32は、印刷用紙Pを給送す
る方向(図2では時計回り方向)にのみ回転自在となっ
ている。給紙モータ45は、ステッピングモータからな
る。
【0055】呼出しローラ30は、補助トレイ31上の
最上位面の印刷用紙P面に当接して用紙搬送方向に印刷
用紙Pを送り出す配紙する機能を、分離ローラ32およ
び分離パッド41は、呼出しローラ30により配紙され
た印刷用紙Pを順次1枚ずつ分離して給送する用紙重送
防止の機能をそれぞれ有する。分離パッド34は、分離
ローラ32に対してバネで押圧されていて、用紙重送防
止機構を構成している。この用紙重送防止機構は、例え
ば特開平5−294485号公報に示されているものと
同様な構成であり、重複を避けるためその詳細な説明を
省略する。前記のとおり、呼出しローラ30、分離ロー
ラ32および分離パッド34は、補助トレイ31上の最
上位面の印刷用紙Pを1枚ずつ分離して給紙する給紙手
段としての機能を有する。上述したとおり、呼出しロー
ラ30は給紙モータ45で回転駆動され、その外周面に
当接する印刷用紙Pをすくい上げて給送する。呼出しロ
ーラ30および分離ローラ32を駆動する給紙モータ4
5は、後述するように図6に示す制御装置300でその
作動を制御される。
【0056】補助給紙部28の駆動制御対象手段として
は、給紙モータ45の他に、前記上下動機構42の前記
ギヤモータ55等が含まれるが、説明の簡明化を図る上
から前記ギヤモータ55等をまとめて、図6において総
括的に補助給紙駆動部50とする。
【0057】レジストローラ対33a,33bの駆動方
式は、従来のセクタギヤ方式に代えて、例えば特開平1
1−48595号や特開平11−58916号公報の図
1等に示されていると同様の、メインモータ60の回転
駆動力とは独立したステッピングモータからなるレジス
トモータ(図示せず)で回転される給紙手段独立駆動方
式を採用している。なお、レジストローラ対33a,3
3bの駆動方式は、前記給紙手段独立駆動方式に限ら
ず、例えば特開平11−48595号や特開平11−5
8916号公報の従来技術に記載されているものと同様
のレジストローラの駆動方式であるセクタギヤ方式を用
いて、版胴1の回転と同期して版胴1上の製版済みのマ
スタ8に対して所定のタイミングを取って印刷用紙Pの
先端を送り出すようにしても勿論構わない。
【0058】横給紙路RXは、各ガイド板38,39で
郭定される空間に略水平状態に形成されている。ガイド
板38における横給紙方向Xの上流側端部は、上方に湾
曲していて、給紙手段29により横給紙方向Xの下流側
に給送された印刷用紙Pの先端がレジストローラ対33
a,33bのニップ部直前の部位に突き当たることで、
ガイド板38に沿って湾曲した所定のたわみを形成する
ように印刷用紙Pの先端部を案内するようになってい
る。一方、中間ガイド板40は、レジストローラ対33
a,33b配置部近傍の横給紙路RXから右下がり斜め
下方に折り曲げられていて、これに対向して配設された
中間ガイド板41,42と共に郭定される空間に、縦給
紙路RZの上側部分を形成している。各中間ガイド板4
1,42の相対向する一端部は、山形状に湾曲して形成
されていて、バンク給紙部200における後述する各給
紙手段29−1,29−2により後述する複数のローラ
群を介して縦給紙方向Zの下流側に給送された印刷用紙
Pの先端がレジストローラ対33a,33bのニップ部
直前の部位に突き当たることで、中間ガイド板40,4
1に沿って湾曲したたわみを形成するように印刷用紙P
の先端部を案内するようになっている。
【0059】レジストローラ対33a,33bとバンク
給紙部200との間の縦給紙路RZの上側部分には、バ
ンク給紙部200における後述する各給紙手段29−
1,29−2から給送された印刷用紙Pの先端をレジス
トローラ対33a,33bに向けて送り出し、その印刷
用紙Pの先端をレジストローラ対33a,33bに当接
させてたわみを形成する中間搬送ローラ対43が配設さ
れている。中間搬送ローラ対43は、図示しないステッ
ピングモータからなる中間搬送モータで回転駆動され
る。図6に示す制御構成には図示していないが、前記ス
テッピングモータは図6示す制御装置でその作動を制御
される。
【0060】次に、バンク給紙部200側の細部構成に
ついて説明する。バンク給紙部200は、図1および図
4に示すように、本体フレーム100Aの下部にバンク
本体フレーム200Aを介して着脱自在に配設されてい
る。バンク給紙部200は、バンク本体フレーム200
A内に設けられたバンク上給紙部201およびバンク下
給紙部202と、後述するガイド板で形成された縦給紙
路RZの下側部分と、縦給紙路RZの上から順に配設さ
れた一対の上中間ローラ203と、一対の下中間ローラ
204とを具備している。
【0061】バンク上給紙部201は、図1および図4
に示すように、複数枚の印刷用紙Pを積載し上昇して給
紙位置に臨む上限位置と最も下降した下限位置との間で
昇降自在な給紙台としてのバンク上トレイ208、およ
びバンク上トレイ208を水平状態に保ちながら前記上
限位置と前記下限位置との間に昇降させるバンク上水平
昇降手段(図示せず)等を備えたトレイユニット上20
9と、バンク上トレイ208に積載された最上位の印刷
用紙Pの上限位置を検知するバンク上上限センサ217
と、バンク上トレイ208の前記下限位置を検知するバ
ンク上下限センサ218と、バンク上トレイ208の印
刷用紙Pを1枚ずつ分離して横給紙方向X1に給紙する
給紙手段29−1とを具備している。
【0062】バンク上トレイ208は、バンク本体フレ
ーム200Aに対して横給紙方向X1と直交する図1お
よび図4における紙面の手前方向および奥方向に挿脱自
在なトレイユニット上209の構成部品として構成され
ている。トレイユニット上209は、バンク上トレイ2
08等を始めとして他の構成部品を組み付けるための概
略筐体状のトレイ上収納筐体209Aを有する。トレイ
上収納筐体209Aには、給紙手段29−1の下方にお
いてバンク上トレイ208に積載された印刷用紙Pの先
端を揃えるための給紙前面壁209aが形成されてい
る。なお、バンク上給紙部201のトレイユニット上2
09は、これに限らず、例えば本願出願人が提案した特
開平11−240630号公報や特開平11−2406
31号公報の図1ないし図3等に記載されているトレイ
ユニットおよび給紙トレイ昇降装置等も好ましく用いら
れる。これらの給紙装置は、オペレータ等が装置の前面
に対向して位置する姿勢で給紙等の操作を行なえるフロ
ントローディング方式を用いると共に、給紙動作を中断
することなく用紙の自動補給を可能とした、いわゆるタ
ンデム給紙とノンタンデム給紙とを切り換えて使用でき
る給紙装置である。図1および図4では、前記タンデム
給紙の概要を表すためにトレイユニット上209および
バンク上トレイ208を2点鎖線で分割して示してい
る。
【0063】バンク上上限センサ217は、給紙手段2
9−1の呼出しローラ30がバンク上トレイ208に積
載された最上位の印刷用紙Pに適正な圧力で接触して給
紙をするのに適正な給紙位置を占めたことを検知する。
バンク上上限センサ217は、発光部と受光部とを有す
る光透過型の光学センサであって、バンク上トレイ20
8に積載された最上位の印刷用紙Pに揺動自在に当接す
る当接片(図示せず)を図4に示した給紙アーム35A
に備え、この当接片と連動して設けられた遮光板(図示
せず)が前記発光部と前記受光部との間で遮光動作を行
うことにより、前記給紙位置を検知するものである。バ
ンク上上限センサ217は、給紙手段29−1の呼出し
ローラ30近傍のバンク本体フレーム200A側に設け
られている。バンク上上限センサ217は、例えば特開
平2−265825号公報記載の第3図等に示されてい
る光学センサPS2と同様の構成を有する。バンク上下
限センサ218は、発光部と受光部とを有する反射型の
光学センサであって、バンク本体フレーム200A内の
所定位置に配置されている。バンク上下限センサ218
は、前記発光部からの光をバンク上トレイ208の一側
面に出射してその反射光を前記受光部で検知することに
より、バンク上トレイ208の下限位置を検知するもの
である。
【0064】バンク下給紙部202は、図1および図4
に示すように、複数枚の印刷用紙Pを積載し上昇して給
紙位置に臨む上限位置と最も下降した下限位置との間で
昇降自在なバンク下トレイ210、およびバンク下トレ
イ210を水平状態に保ちながら前記上限位置と前記下
限位置との間に昇降させるバンク下水平昇降手段(図示
せず)等を備えたトレイユニット下211と、バンク下
トレイ210に積載された最上位の印刷用紙Pの上限位
置を検知するバンク下上限センサ219と、バンク下ト
レイ210の前記下限位置を検知するバンク下下限セン
サ220と、バンク下トレイ210の印刷用紙Pを1枚
ずつ分離して横給紙方向X1に給紙する給紙手段29−
2とを具備している。
【0065】バンク下トレイ210は、バンク本体フレ
ーム200Aに対して横給紙方向X1と直交する図1お
よび図15における紙面の手前方向および奥方向に挿脱
自在なトレイユニット下211の構成部品として構成さ
れている。トレイユニット下211は、バンク下トレイ
210等を始めとして他の構成部品を組み付けるための
概略筐体状のトレイ下収納筐体211Aを有する。トレ
イ下収納筐体211Aには、給紙手段29−2の下方に
おいてバンク下トレイ210に積載された印刷用紙Pの
先端を揃えるための給紙前面壁211aが形成されてい
る。ここで、各給紙手段29−1,29−2は、補助給
紙部28の給紙手段29と同様の構成要素で構成されて
いて、重複説明を避ける上から、各符号29−1,29
−2をもって区別・説明するに留める。また、給紙手段
29−1の呼出しローラ30はステッピングモータから
なる給紙モータ45−1で回転駆動され、その外周面に
当接する印刷用紙Pをすくい上げて給送する。これと同
様に、給紙手段29−2の呼出しローラ30はステッピ
ングモータからなる給紙モータ45−2で回転駆動さ
れ、その外周面に当接する印刷用紙Pをすくい上げて給
送する。各給紙手段29−1,29−2の呼出しローラ
30および分離ローラ32を駆動する給紙モータ45−
1,45−2は、後述するように図6に示す制御装置3
00でその作動を制御される。
【0066】この実施形態1では、バンク上トレイ20
8に積載可能な用紙サイズがA3,A4の2サイズであ
り、標準紙(普通紙)で1000枚を積載収容できるよ
うに構成されている。また、バンク下トレイ210に積
載可能な用紙サイズがA3,A4の2サイズであり、標
準紙で500枚を積載収容できるように構成されてい
る。バンク上トレイ208やバンク下トレイ210で
は、その用途および必要に応じて、前記サイズ以外の用
紙サイズを積載収容することも可能である。
【0067】ここで例えば、補助給紙部28の補助トレ
イ31上には印刷用紙Pとして中質紙が、バンク上トレ
イ208上には印刷用紙Pとして孔版上質紙等の標準紙
が、バンク下トレイ210上には初期印刷用の用紙P’
としての版付け用紙P’または試し刷り用紙P’として
A4サイズのヤレ紙がそれぞれ載置・積載されているも
のとした場合、バンク下トレイ210を備えたバンク下
給紙部202が、本発明における複数の給紙部(補助給
紙部28、バンク上給紙部201、バンク下給紙部20
2)のうちの少なくとも何れか一つに相当する給紙部で
あり、以下、それを特定の給紙部という。以下、例えば
特定の給紙部としてのバンク下給紙部202をバンク下
トレイ210というトレイ名称で呼ぶことがある。本実
施形態1では、版付け用紙P’や試し刷り用紙P’とし
ては、ヤレ紙もしくは印刷用紙Pと比較して価格が安い
紙等からなるものを使用し、また、版付け用紙P’ や
試し刷り用紙P’としては、これらの用紙に版付け印刷
や試し刷り印刷される印刷画像の領域より大きいものを
使用するものとする。
【0068】バンク下上限センサ219は、給紙手段2
9−2の呼出しローラ30がバンク下トレイ210に積
載された最上位の印刷用紙Pに適正な圧力で接触して給
紙をするのに適正な給紙位置を占めたことを検知するも
のであり、バンク上上限センサ217と同様の構成を有
している。バンク下上限センサ219は、給紙手段29
−2の呼出しローラ30近傍のバンク本体フレーム20
0A側に設けられている。バンク下下限センサ220
は、バンク本体フレーム200A内の所定位置に配置さ
れていて、バンク上下限センサ218と同様の構成およ
び作用によって、バンク下トレイ210の下限位置を検
知するものである。
【0069】前記バンク上水平昇降手段は、例えば、特
開平7−144402号公報の図7に示されている上下
動機構42と同様の装置構成で構成されている。なお、
前記した特開平11−240630号公報や特開平11
−240631号公報で提案した新規な給紙装置におけ
るXアームを用いたパンタグラフ式の昇降機構やワイヤ
ー式の昇降機構も好ましく用いられる。
【0070】なお、説明が前後したが、補助給紙部28
側における前記上下移動モータを備えた昇降駆動装置に
も、前記バンク下水平昇降手段と同様のものが配設され
ていると共に、バンク下上限センサ219およびバンク
下下限センサ220と同様のセンサがそれぞれ配設され
ていて、補助トレイ31の昇降動作および昇降制御が行
われるようになっている。
【0071】図4において、縦給紙路RZの下側部分
は、孔版印刷装置100側(以下、単に「本体側」とい
うときがある)の中間ガイド板41,42の下端部に連
結すべく設けられた一対の連結ガイド板205と、バン
ク上給紙部201の給紙手段29−1からの給紙を可能
とすべく形成された一対のガイド板上206と、このガ
イド板上対206から分岐して下方に延び、バンク下給
紙部202の給紙手段29−2からの給紙を可能とすべ
く形成された一対のガイド板下207とから構成されて
いる。連結ガイド板対205、ガイド板上対206およ
びガイド板下対207が合流する縦給紙路RZであっ
て、各給紙手段29−1,29−2の縦給紙方向Zの下
流側には、中間ローラ対203が回転可能に配設されて
いる。中間ローラ対203は、図示しないステッピング
モータで回転駆動される。
【0072】給紙手段29−1と給紙手段29−2との
間の縦給紙路RZには、中間ローラ対204が回転可能
に配設されている。中間ローラ対204は、給紙手段2
9−2から給送された印刷用紙Pを縦給紙路RZの下流
側へ搬送するものであり、給紙モータ45−2に連結さ
れていて同モータ45−2により回転駆動される。
【0073】バンク上給紙部201の駆動制御対象手段
としては、給紙モータ45−1の他に、前記上下動機構
42の前記ギヤモータ55等が含まれるが、説明の簡明
化を図る上から前記ギヤモータ55等をまとめて、図6
において総括的にバンク上給紙駆動部213とする。バ
ンク下給紙部202の駆動制御対象手段としては、給紙
モータ45−2の他に、前記上下動機構42の前記ギヤ
モータ55等が含まれるが、説明の簡明化を図る上から
前記ギヤモータ55等をまとめて、図6において総括的
にバンク下給紙駆動部214とする。
【0074】次に、図5を参照して操作パネル80の細
部構成を説明する。この操作パネル80は、原稿読取部
101の上部に配設されていて、孔版印刷装置100お
よびバンク給紙部200を操作するためのものである。
操作パネル80上には、図5に示すように、原稿画像の
読み取りから排版、製版、給版、版付け印刷、排紙工程
に至るまでの一連の工程(動作)を起動するための印刷
起動手段としてのスタートキー91と、印刷枚数等を設
定・入力するためのテンキー93と、このテンキー93
で設定・入力された印刷枚数分の印刷動作の起動を行う
ための印刷起動手段としてのプリントキー92と、試し
刷り印刷動作を起動するための印刷起動手段としての試
しプリントキー95と、操作の状態や各種のメッセージ
あるいは選択されている機能等の表示をしたり、その機
能を選択・設定するための操作内容を随時表示したりす
るLCD(液晶表示装置)表示部94と、版胴1の回転
速度である印刷速度の設定値としての印刷速度レベル1
〜5の5段階の印刷速度の中から1つの印刷速度を選択
的に設定するための印刷速度設定手段としての速度ダウ
ンキー96aおよび速度アップキー96bからなるプリ
ントスピードキー96と、速度ダウンキー96aまたは
速度アップキー96bにより設定された設定印刷速度等
を表示するためのLEDランプ群からなる速度表示器9
7と、給送・印刷すべき印刷用紙Pや初期印刷用の用紙
P’(版付け用紙P’あるいは試し刷り用紙P’)の用
紙枚数を表示するための用紙枚数表示器98と、印刷用
紙Pが載置されている印刷用紙給紙部(この実施形態1
では補助給紙部28の補助トレイ31)を選択して給紙
するための印刷用紙給紙部設定手段としての印刷用紙給
紙部設定キー88と、印刷用紙給紙部が選択・設定され
ていることを表示するためのLEDランプ群からなる印
刷用紙給紙部表示器88A,88B,88Cと、初期印
刷用の用紙P’(版付け用紙P’あるいは試し刷り用紙
P’)が載置されている特定の給紙部(この実施形態1
ではバンク下給紙部202のバンク下トレイ210)を
選択して給紙するための特定給紙部設定手段としてのヤ
レ紙給紙部設定キー99と、特定の給紙部が選択・設定
されていることを表示するためのLEDランプ群からな
るヤレ紙給紙部表示器99A,99B,99Cとが配置
されている。
【0075】テンキー93は、版付け用紙P’の通紙枚
数を設定するための通紙枚数設定手段としての機能も有
する。スタートキー91を押すと、通常、1枚の版付け
用紙P’が自動的に給送されるが、テンキー93で版付
け用紙P’の通紙枚数を設定・入力した後続けてスター
トキー91を押すと、テンキー93で入力された版付け
用紙P’の通紙枚数分が給送されるようになされてい
る。試しプリントキー95は、試し刷り用紙P’の通紙
枚数を設定するための通紙枚数設定手段としての機能も
有する。試しプリントキー95は、これを1回押すと1
枚通紙されて試し刷り印刷され、押し続けるとその通紙
枚数分が用紙枚数表示器98に表示されると共に、その
通紙枚数分が通紙されて試し刷り印刷される機能を有す
る。LCD表示部94は、図示しない液晶駆動回路を介
して駆動される。速度表示器97において、プリントス
ピードと表示されている中央部のハッチングを施した
「設定印刷速度:3速」は、通常使用される印刷速度に
対応した標準印刷速度であって、速度ダウンキー96a
または速度アップキー96bを押下しなかった場合に自
動的に設定されるようになっている。ここで、例えば
「おそく」と表示されている一番左側の「設定印刷速
度:1速」は印刷速度が最低速の60枚/min:60
rpmに、「設定印刷速度:2速」は印刷速度が75枚
/min:75rpmに、「設定印刷速度:3速」は印
刷速度が90枚/min:90rpmに、「設定印刷速
度:4速」は印刷速度が105枚/min:105rp
mに、「はやく」と表示されている一番右側の「設定印
刷速度:5速」は印刷速度が最高速の120枚/mi
n:120rpmにそれぞれ対応して設定されている。
速度表示器97は、速度ダウンキー96aまたは速度ア
ップキー96bの1回ごとの押下により、前記印刷速度
を1から5までの5段階の設定印刷速度(以下単に「設
定印刷速度:1速〜5速」というときがある)に、切り
換えられる印刷速度を点灯表示する。速度ダウンキー9
6aまたは速度アップキー96bは、速度表示器97の
近傍に配置されていて、1回押すごとに、設定印刷速
度:1速〜5速の何れか1つの設定印刷速度に対応した
各LEDランプの点灯を順次切り換える機能も有してお
り、これにより、オペレータが選択した設定印刷速度が
速度表示器97にて目視確認できるようになっている。
用紙枚数表示器98は、7セグメントのLED(発光ダ
イオード)を4つ備え、最大9999枚数分の置数を表
示できるようになっている。
【0076】印刷用紙給紙部表示器88Aは、点灯する
ことにより印刷用紙給紙部として補助給紙部28(補助
トレイ31)が選択・設定されていることを表示するも
のであり、印刷用紙給紙部表示器88Bは、点灯するこ
とにより印刷用紙給紙部としてバンク上給紙部201
(バンク上トレイ208)が選択・設定されていること
を表示するものであり、印刷用紙給紙部表示器88C
は、点灯することにより印刷用紙給紙部としてバンク下
給紙部202(バンク下トレイ210)が選択・設定さ
れていることを表示するものである。印刷用紙給紙部設
定キー88を1回押すと、印刷用紙給紙部表示器88A
が点灯して補助給紙部28を印刷用紙給紙部として選択
・設定することができ、印刷用紙給紙部設定キー88を
2回押すと、印刷用紙給紙部表示器88Bが点灯してバ
ンク上給紙部201を印刷用紙給紙部として選択・設定
することができ、印刷用紙給紙部設定キー88を3回押
すと、印刷用紙給紙部表示器88Cが点灯してバンク下
給紙部202を印刷用紙給紙部として選択・設定するこ
とができるようになっている。
【0077】ヤレ紙給紙部表示器99Aは、点灯するこ
とにより特定の給紙部として補助給紙部28(補助トレ
イ31)が選択・設定されていることを表示するもので
あり、ヤレ紙給紙部表示器99Bは、点灯することによ
り特定の給紙部としてバンク上給紙部201(バンク上
トレイ208)が選択・設定されていることを表示する
ものであり、ヤレ紙給紙部表示器99Cは、点灯するこ
とにより特定の給紙部としてバンク下給紙部202(バ
ンク下トレイ210)が選択・設定されていることを表
示するものである。ヤレ紙給紙部設定キー99を1回押
すと、ヤレ紙給紙部表示器99Aが点灯して補助給紙部
28を特定の給紙部として選択・設定することができ、
ヤレ紙給紙部設定キー99を2回押すと、ヤレ紙給紙部
表示器99Bが点灯してバンク上給紙部201を特定の
給紙部として選択・設定することができ、ヤレ紙給紙部
設定キー99を3回押すと、ヤレ紙給紙部表示器99C
が点灯してバンク下給紙部202を特定の給紙部として
選択・設定することができるようになっている。
【0078】次に、図6を参照して、孔版印刷装置10
0およびバンク給紙部200の主として給紙・排紙・仕
分け制御を行う制御構成を説明する。図6おいて、符号
300は本発明の制御手段としての諸制御機能を備えた
制御装置を、符号310は孔版印刷装置100において
印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関係要因の
特性値を検出するための特性値検出手段群(図6におい
て一点鎖線で囲んで示されている)をそれぞれ示す。
【0079】制御装置300は、それぞれ図示を省略し
た、CPU(中央処理装置)、I/O(入出力)ポー
ト、ROM(読み出し専用記憶装置)、電池付きのRA
M(読み書き可能な記憶装置)および電池付きのタイマ
等を備え、それらが信号バス等によって接続された構成
を有するマイクロコンピュータを具備している。制御装
置300の前記CPU(以下、説明の簡明化を図るた
め、単に「制御装置300」というときがある)は、前
記入力ポートを介して、操作パネル80の前記した各種
キー等と電気的に接続されていて、各種の出力信号を受
信する。また、制御装置300は、前記出力ポートを介
して、操作パネル80の前記した各表示部や表示器等と
電気的に接続されていて、各種の指令信号を送信してこ
れを制御する。
【0080】制御装置300は、前記入力ポートを介し
て、特性値検出手段群310をそれぞれ構成する、イン
キ粘度測定装置311と、インキ温度検知センサ312
と、温度センサ313と、湿度センサ314と、エンコ
ーダセンサ62と、補助給紙部28側における前記上限
センサや前記下限センサ等と、用紙検知センサS1と、
仕分け装置107における、用紙積載高さ位置センサS
2と、スライダ進退位置センサS3と、移動台昇降位置
センサS4と、また、図6ではそれぞれ図示を省略して
いる、バンク上給紙部201におけるバンク上上限セン
サ217と、バンク上下限センサ218と、バンク下給
紙部202におけるバンク下上限センサ219と、バン
ク下下限センサ220等とそれぞれ電気的に接続されて
いて、前記装置や各センサからのオン/オフ信号やデー
タ信号を受信する。特性値検出手段群310には、前記
RAMおよび前記タイマが含まれていて、制御装置30
0は、前記RAMや前記タイマからのデータ信号を受信
したり、前記RAMや前記タイマに指令信号を送信した
りする。制御装置300は、前記出力ポートおよび各種
モータ駆動回路等を介して、給紙モータ45等を含む補
助給紙駆動部50と、メインモータ60等を含む印刷駆
動部63と、排紙駆動部57と、昇降モータ22bおよ
び進退モータ23bを含む仕分け駆動部25と、給紙モ
ータ45−1を含むバンク上給紙駆動部213と、給紙
モータ45−2を含むバンク下給紙駆動部214とそれ
ぞれ電気的に接続されていて、各種の指令信号を各モー
タ等に送信する。
【0081】複数の給紙部(補助給紙部28、バンク上
給紙部201、バンク下給紙部202)のうちの特定の
給紙部(例えば、バンク下給紙部202のバンク下トレ
イ210)には、版付け用紙P’または試し刷り用紙
P’が載置されている条件の下で、制御装置300は、
以下の第1および第2の制御機能を有する。第1に、制
御装置300は、ヤレ紙給紙部設定キー99(特定給紙
部設定手段)、スタートキー91(印刷起動手段)、特
性値検出手段群310(インキ粘度測定装置311、イ
ンキ温度検知センサ312、温度センサ313、湿度セ
ンサ314、エンコーダセンサ62、前記RAM,タイ
マ304)からの各信号に基づいて、特定の給紙部(例
えば、バンク下トレイ210)から所定枚数分の版付け
用紙P’を給送すべくその特定の給紙部の給紙駆動手段
を含む駆動部(例えば、バンク下給紙駆動部214の給
紙モータ45−2)等を制御し、かつ、排紙トレイ18
に積載される所定枚数分の版付け印刷済みの用紙P’と
印刷済みの印刷用紙Pとを仕分けすべく仕分け駆動部2
5の昇降モータ22bおよび進退モータ23bを制御す
る制御手段としての制御機能を有する。
【0082】第2に、制御装置300は、ヤレ紙給紙部
設定キー99(特定給紙部設定手段)、試しプリントキ
ー95(印刷起動手段)および特性値検出手段群310
(インキ粘度測定装置311、インキ温度検知センサ3
12、温度センサ313、湿度センサ314、エンコー
ダセンサ62、前記RAM,前記タイマ)からの各信号
に基づいて、特定の給紙部(例えば、バンク下トレイ2
10)から所定枚数分の試し刷り用紙P’を給送すべく
その特定の給紙部の給紙駆動手段を含む駆動部(例え
ば、バンク下給紙駆動部214の給紙モータ45−2)
等を制御し、かつ、排紙トレイ18に積載される所定枚
数分の印刷済みの試し刷り用紙P’と印刷済みの印刷用
紙Pとを仕分けすべく仕分け駆動部25の昇降モータ2
2bおよび進退モータ23bを制御する制御手段として
の制御機能を有する。
【0083】前記ROMには、前もって実験等により求
められた後述するデータテーブルや後述する図7等に示
されている動作プログラムが予め記憶されている。前記
RAMは、前記CPUでの計算結果を一時記憶したり、
各センサ等の出力データ信号を随時記憶したりしてこれ
ら信号の入出力を行う。
【0084】なお、図6に示した制御構成は、本発明を
実施できる程度に記載したものであり、細部のセンサや
駆動制御対象手段の図示を省略している。ちなみに、制
御装置300は、前記した諸制御機能の他に、原稿読取
部101のADFの原稿搬送モータ(図示せず)等の駆
動制御対象構成要素、製版書込み部102のサーマルヘ
ッド11やパルスモータ10等の駆動制御対象構成要
素、版胴1のマスタクランパ7を開閉する開閉モータ
(図示せず)や排版部103の排版モータ(図示せず)
等の駆動制御対象構成要素、前記給紙装置における前記
レジストモータ、前記中間搬送モータ、前記バンク給紙
部200における前記中間モータ等の駆動制御対象構成
要素、あるいは排紙部106のファンモータやベルト駆
動モータ(図示せず)等の駆動制御対象構成要素と電気
的に接続されていて、前記各駆動制御対象構成要素を後
述する動作が行われるべく制御している。
【0085】以下、表1を参照して印刷画像濃度の濃淡
に影響を与える画像濃度関係要因の特性・特性値等の具
体例と版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の必要枚
数との関係、および特性値検出手段群310を構成する
特性値検出手段の具体例について説明する。
【0086】
【表1】
【0087】ユーザやオペレータ(以下、「オペレー
タ」という)が印刷用紙Pの1枚目から所望する品質の
印刷画像を得るために、必要とする版付け用紙P’また
は試し刷り用紙P’の枚数は、一般的にまた経験上か
ら、印刷用紙Pに転移するインキの量の多少の程度、換
言すれば印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関
係要因の特性(インキの粘度、インキの温度、本体の内
部の温度、本体の内部の湿度、孔版印刷装置100の放
置時間、前回製版・印刷時の印刷枚数、印刷速度等)の
各特性値の多少や高低や長短等の程度によって決まると
いえる。画像濃度関係要因の特性(パラメータ)として
は、前記した他に、例えば上述した印刷用紙の種類、マ
スタ8に形成される穿孔パターンを構成する個々の微小
な穿孔の開口面積の大きさ(穿孔の大きさ)や、押圧手
段の押圧力の強弱あるいはインキの種類等が挙げられ
る。
【0088】表1に示されているように、インキの粘度
については、インキの粘度が低いほど、インキが軟らか
くて流動性が高いから印刷用紙Pに転移するインキの量
が多くなり、それ故に印刷画像濃度が濃くなって必要と
する版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が少
なくなる。これと反対に、インキの粘度が高いほど、イ
ンキが硬く流動性が低いから印刷用紙Pに転移するイン
キの量が少なくなり、それ故に印刷画像濃度が淡くなっ
て必要とする版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の
枚数が多くなる。上述した点に着目して、インキの粘度
を検出・測定する粘度検出手段としては、インキ粘度測
定装置311を用いている。インキ粘度測定装置311
の具体例としては、例えば、本願出願人が提案した特開
平10−44577号公報の図1および図5〜図7等に
示されているインキの粘度を検出するためのインキ粘度
検出ローラ16およびインキ粘度検出モータ17等を具
備した粘度検出手段21や図1、図16および図17等
に示されている粘度検出手段21A、あるいは図1,図
7,図14および図19等に示されている粘度検出手段
21Bが好ましく用いられる。なお、インキの粘度の検
出・測定箇所は、前記公報の段落番号(0080)にも
記載されている理由から、本実施形態1では、インキが
ドクターローラ3によりインキローラ2外周面上で一定
の厚みのインキ層に計量された後に、インキ粘度検出ロ
ーラ16,16Xにより版胴1内周面にできるだけ近い
部分のインキであるインキローラ2の外周面上のインキ
層のインキの粘度を検出・測定する構成とした。検出し
たインキの粘度に係る信号は、最終的にデジタル量に変
換されて制御装置300の前記CPUに送信されるが、
以下の各特性値検出手段等でも同様であるため、以下こ
のような詳細説明を省略する。インキの温度について
は、インキの温度が高いほど、インキが軟らかくなって
流動性が高くなるから印刷用紙Pに転移するインキの量
が多くなり、それ故に印刷画像濃度が濃くなって必要と
する版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が少
なくなる。これと反対に、インキの温度が低いほど、必
要とする版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数
が多くなる。上述した点に着目して、インキの温度を検
出するインキ温度検出手段としては、インキ温度検知セ
ンサ312を用いている。インキ温度検知センサ312
としては、サーミスタを使用しており、インキ溜まり4
におけるインキの温度を検出する。
【0089】本体の内部の温度については、その温度が
高いほど、インキが軟らかくなって流動性が高くなるか
ら印刷用紙Pに転移するインキの量が多くなり、それ故
に印刷画像濃度が濃くなって必要とする版付け用紙P’
または試し刷り用紙P’の枚数が少なくなる。これと反
対に、本体の内部の温度が低いほど、必要とする版付け
用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が多くなる。上
述した点に着目して、本体の内部の温度を検出する温度
検出手段としては、温度センサ313を用いている。温
度センサ313は、サーミスタからなり、本体フレーム
100Aの内部の版胴1近傍に配置されている。
【0090】本体の内部の湿度については、その湿度が
高いほど、インキが軟らかくなって流動性が高くなるか
ら印刷用紙Pに転移するインキの量が多くなり、それ故
に印刷画像濃度が濃くなって必要とする版付け用紙P’
または試し刷り用紙P’の枚数が少なくなる。これと反
対に、本体の内部の湿度が低いほど、必要とする版付け
用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が多くなる。孔
版印刷装置100の放置時間については、孔版印刷装置
100に使用されているインキの種類によっても特有の
傾向があるが、本実施形態1の孔版印刷装置100のよ
うにエマルションインキを用いている場合には、次のよ
うである。すなわち、孔版印刷装置100の放置時間が
長いほど、その初めのうちはエマルションインキに含ま
れている水分が蒸発して、版胴1を構成している前記メ
ッシュスクリーンおよび前記支持円筒体等に含まれてい
る有効なインキの残量が少なくなるため印刷画像濃度が
濃くなるが、途中からはインキを構成する水分とインキ
を含む油成分との分離が促進されてインキが軟らかくな
るため、印刷画像濃度が淡く(薄く)なって、必要とす
る版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が多く
なる。これと反対に、孔版印刷装置100の放置時間が
短いほど、印刷画像濃度が濃くなるから、必要とする版
付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が少なくな
る。
【0091】上述した点に着目して、孔版印刷装置10
0の放置時間を計時する放置時間計時手段としては、制
御装置300の前記タイマを用いている。前記タイマ
は、孔版印刷装置100の使用を終了するときに操作す
る前記電源スイッチのオフ時から、次に孔版印刷装置1
00の使用を開始するときに操作する前記電源スイッチ
のオン時までの時間を計時する。
【0092】前回製版・印刷時の印刷枚数については、
前回製版後の印刷枚数が例えば数百枚というように多い
ときには、インキの補給・充填がインキ溜まり4等を始
めとして十分になされるから、印刷画像の立ち上がりが
良くなって必要とする版付け用紙P’または試し刷り用
紙P’の枚数が少なくなる。これと反対に、前回製版後
の印刷枚数が例えば5枚というように少ないときには、
インキの補給・充填が追いつかず、印刷画像の立ち上が
りが悪くなるから、必要とする版付け用紙P’または試
し刷り用紙P’の枚数が多くなる。上述した点に着目し
て、前回製版・印刷時の印刷枚数を記憶する印刷枚数記
憶手段としては、制御装置300の前記RAMを用いて
いる。前記RAMは、前回製版・印刷時の印刷枚数を記
憶している。
【0093】印刷速度については、印刷速度が遅いほ
ど、版胴1上の製版済みのマスタ8に印刷用紙Pが押圧
される時間が長くなって、印刷用紙Pに転移するインキ
の量が多くなるから、必要とする版付け用紙P’または
試し刷り用紙P’の枚数が少なくなる。これと反対に、
印刷速度が速くなるほど、版胴1上の製版済みのマスタ
8に印刷用紙Pが押圧される時間が短くなって、印刷用
紙Pに転移するインキの量が少なくなるから、必要とす
る版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の枚数が多く
なる。上述した点に着目して、版胴1の回転速度でもあ
る印刷速度を検出する印刷速度検出手段としては、エン
コーダセンサ62を用いている。
【0094】表1に示した画像濃度関係要因の特性・特
性値と版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の必要な
所定枚数との関係については、個々の画像濃度関係要因
の特性・特性値に対する版付け用紙P’または試し刷り
用紙P’の必要な所定枚数の関係を定性的に表している
ものであって、本実施形態1における全ての画像濃度関
係要因の特性・特性値、すなわちインキの粘度、インキ
の温度、本体の内部の温度、本体の内部の湿度、孔版印
刷装置100の放置時間、前回製版・印刷時の印刷枚数
および印刷速度の組み合わせた状態に対する版付け用紙
P’または試し刷り用紙P’の必要枚数の関係を表して
いるものではないが、結果的には個々の画像濃度関係要
因の特性・特性値に対するものと略同様の傾向となって
いる。全ての画像濃度関係要因の特性・特性値に対する
版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の具体的に必要
な所定枚数(実施例)は、実験等により具体的に求めて
制御装置300の前記ROMに予めデータテーブルとし
て記憶されるが、このデータテーブルは膨大なデータ量
となるためその記載を省略した。
【0095】上述したとおり、画像濃度関係要因の特性
の中でも、取り分け、上述した箇所のインキの粘度は、
印刷画像濃度に直接的に影響を及ぼす特性(パラメー
タ)とも考えられるから、画像濃度関係要因の他の特性
である、インキの温度、本体の内部の温度、本体の内部
の湿度や孔版印刷装置100の放置時間等をも既に取り
込んでいると見ることもできる。したがって、インキ粘
度測定装置311は、上述した箇所のインキの粘度を直
接的に検出・測定するものと見なされるから、インキ温
度検知センサ312、温度センサ314、湿度センサ3
14および放置時間計時手段としての前記タイマ等を必
ずしも併せて配設する必要はなく、制御構成の部品点数
を減らして簡素化を図りたいのであればインキ粘度測定
装置311のみを配設して構成しても構わない。図6に
示した本実施形態1の制御構成では、より一層木目の細
かな制御を行うために、インキ粘度測定装置311の他
に、インキ温度検知センサ312、温度センサ313、
湿度センサ314および前記タイマを配設した。
【0096】本実施形態1では、実際の環境状態として
の温度や湿度をできるだけ正確に把握するために、温度
センサ313や湿度センサ314を本体フレーム100
Aの内部に配置したが、これに限らず、例えば構成部品
等のレイアウトの制約から本体フレーム100Aの内部
に配置できない場合には、本体フレーム100A外部周
辺の温度や湿度を検出すべく本体フレーム100Aの外
側の本体パネルの外壁面等や、孔版印刷装置100設置
部の周辺等に配置してもよい。すなわち、温度検出手段
や湿度検出手段は、本体フレーム100Aの内部および
外部の温度や湿度のうちの少なくとも一方を検出すべく
配設されていればよい。
【0097】次に、図7ないし図9のフローチャートお
よび図10ないし図13の動作説明図を併用しながら動
作を説明する。なお、図7ないし図9のフローチャート
は、本発明を実施できる程度に概略的な動作順序を表し
ており、孔版印刷装置100における画像濃度関係要因
の特性値を検出する時機等の詳細は省略されているの
で、以下このような動作内容を適宜補足しながら説明を
行う。 (動作例1)始めに、孔版印刷装置100およびバンク
給紙部200が動作する前に、オペレータにより行われ
る操作および各トレイの状態を述べる。ここでは、印刷
用紙Pとして厚紙に属するハガキを使用し、補助給紙部
28の補助トレイ31からA4サイズの中質紙を給送し
これに印刷を行うものとする。また、特定の給紙部とし
ては、版付け用紙P’としてA4サイズのヤレ紙を載置
・積載したヤレ紙給紙部をバンク給紙部200のバンク
下トレイ210に設定するものとする。この条件の下で
行う版付け印刷や試し刷り印刷および通常印刷時の各動
作例を動作例1とする。動作例1では、制御装置300
の前記した第1および第2の制御機能が使用される。
【0098】オペレータが孔版印刷装置100の前記電
源スイッチをオンすると、操作パネル80および制御装
置300等が起動可能状態となり、先ず、前記タイマに
より孔版印刷装置100の放置時間が、前記RAMによ
り前回製版・印刷時の印刷枚数がそれぞれ検出されて、
これらのデータ信号が制御装置300の前記CPUへ送
信される。このとき、プリントスピードキー96の速度
ダウンキー96aや速度アップキー96bを押して通常
印刷時の印刷速度の設定を行うが、動作例1ではプリン
トスピードキー96を押下せず、通常使用される印刷速
度に対応した標準印刷速度「設定印刷速度:3速」に自
動的に設定される。
【0099】前記電源スイッチをオンする操作に前後し
て、補助給紙部28の補助トレイ31から中質紙を給送
しこれに印刷を行うために、補助トレイ31が補助トレ
イ下限センサ(図示せず)によって下限位置にあること
が検知されている時に、オペレータが中質紙を補助トレ
イ31上に載置・積載する。この操作に前後して、オペ
レータが版付け用紙P’として中質紙に印刷される印刷
画像の領域よりも大きいA4サイズのヤレ紙をバンク給
紙部200のバンク下トレイ210に載置・積載する。
ここでは例えば、一方の表面が印刷画像の形成された印
刷済みの用紙で他方の面が未印刷の白紙状態であるヤレ
紙を使用するときでは、前記一方の表面を上面側として
載置することになる。
【0100】ここでは、オペレータが前記電源スイッチ
をオンしたので、LCD表示部94にオペレータの行う
べきジョブ内容である「製版・プリントできます」と表
示され、原稿画像の読み取りから印刷、排紙に至る一連
の工程・動作が可能であることを知らせる。次に、印刷
用紙給紙部の選択・設定操作および特定の給紙部として
のヤレ紙給紙部の選択・設定操作を行う。すなわち、オ
ペレータが操作パネル80の印刷用紙給紙部設定キー8
8を1回押すことにより、印刷用紙給紙部表示器88A
を点灯させて補助給紙部28(補助トレイ31)を印刷
用紙給紙部として選択・設定する。これに前後して、オ
ペレータがヤレ紙給紙部設定キー99を3回押すことに
より、ヤレ紙給紙部表示器99Cを点灯させてバンク下
給紙部202のバンク下トレイ210を特定の給紙部と
して選択・設定する。これらの操作に前後して、オペレ
ータによって原稿読取部101の原稿台(図示せず)に
原稿がセットされ、スタートキー91が押されると、こ
れにより生成された製版スタート信号が制御装置300
に入力されることで、版付け印刷に至る製版開始か否か
が制御装置300によって判断される。したがって、ス
テップS1におけるスタートキー91の押下による製版
スタート信号が以降の動作フローのトリガとなる。オペ
レータによるマニュアル操作はスタートキー91を押す
までであり、以降の版付け印刷、仕分け処理動作までは
自動で行われる。
【0101】製版開始である場合はステップS2へ、版
付け印刷終了後の通常給紙印刷時の場合はステップS6
(通常給紙ルーチンの実行)へそれぞれ進む。前記製版
スタート信号が制御装置300に送信されることによっ
て、ステップS2において原稿読取部101による原稿
画像の読み取り動作、ステップS3において後述する公
知の排版動作および製版動作が自動的に並行して進行す
る。ステップS2において、原稿画像の読み取り動作が
始まり、原稿読取部101において前記ADFが作動す
ることにより、原稿が前記コンタクトガラス上を搬送さ
れることで原稿画像が読み取られ、さらに前記画像セン
サによって原稿画像が読み込まれ、原稿反射の光学情報
がアナログの電気信号に変換される。そのアナログの電
気信号は前記A/D変換装置でデジタルの電気信号に変
換され、さらにデジタルの電気信号が前記画像信号処理
装置により各種の信号処理を施された後、前記画像信号
処理装置からはサーマルヘッド11の発熱素子を発熱駆
動制御するためのデジタルの画像信号が前記サーマルヘ
ッド駆動制御部へ送信される。
【0102】前記動作と並行して、排版動作が自動的に
行われる。排版動作は、ホームポジションを占めていた
版胴1(版胴1のホームポジションとしては、例えばマ
スタクランパ7が略真下に位置する位置に設定される)
が回転し、使用済みのマスタ8が版胴1の外周面から排
版部103の剥離ローラ対17a,17bが作動するこ
とにより剥離され廃棄されることでなされる。その後、
版胴1は、マスタクランパ7が図2において略右横に位
置する給版位置を占めた位置で停止し、前記開閉装置に
よってマスタクランパ軸7aが回動されて、マスタクラ
ンパ7が開かれ、給版待機状態となる。次いで、製版書
込み部102のパルスモータ10が駆動されることによ
り、プラテンローラ9が回転され始め、マスタ8が繰り
出されつつ搬送される。これと同時的に、前記サーマル
ヘッド駆動制御部で処理されて送出されるデジタル画像
信号およびサーマルヘッド駆動信号によって、サーマル
ヘッド11の発熱素子が選択的に発熱され、マスタ8が
画像情報に応じて選択的に加熱穿孔され始める。こうし
て、マスタ8がプラテンローラ9の回転により搬送さ
れ、マスタ8の先端部が、給版待機状態で拡開している
マスタクランパ7へ向けて送出される。パルスモータ1
0のステップ数がある設定値に達すると、前記開閉装置
によりマスタクランパ軸7aが回動されることでマスタ
クランパ7が閉じられて、製版済みのマスタ8の先端部
がマスタクランパ7に挾持される。
【0103】このクランプ動作と略同時に版胴1がマス
タ8の搬送速度と略同じ周速度で回転され、版胴1の外
周面に製版済みのマスタ8が巻装されていく。版胴1の
外周面に製版済みのマスタ8が所定長さ巻装されると、
版胴1の回転が停止する。この停止動作と同時に、カッ
タ駆動モータ14が回転されて偏心カム13が上方のカ
ッタ部材12を下降させ、マスタ8を切断する。そして
版胴1が再び時計回り方向に回転され、切断されたマス
タ8の後端(図示せず)が、製版書込み部102から引
き出され、版胴1の外周面に製版済みのマスタ8が完全
に巻き取られて、給版動作が終了する。そして、制御装
置300により給版動作が終了したと判断される。
【0104】説明が前後するが、前記した原稿画像の読
み取り動作、排版動作および製版動作と並行して、イン
キ温度検知センサ312によりインキ溜まり4における
インキの温度が、温度センサ313により本体フレーム
100Aの内部の温度が、湿度センサ314により本体
フレーム100Aの内部の湿度がそれぞれ検出されて、
それらのデータ信号が制御装置300の前記CPUへそ
れぞれ送信される。ここで、説明の便宜上からインキの
粘度の検出・測定についても言及しておく。インキの粘
度の検出時機は、通常印刷時の実際のインキの粘度を検
出すべくこれに近づけるために、給版動作終了後におい
て版胴1が版付け印刷のために時計回り方向に回転し始
めた後に行うことが望ましい。そのような検出時機にお
いて、インキ粘度測定装置311によりインキローラ2
の外周面上のインキ層のインキの粘度が検出・測定さ
れ、そのデータ信号が制御装置300の前記CPUへ送
信される。
【0105】上述したようにして得られたインキの粘度
データ、インキの温度データ、温度データ、湿度デー
タ、放置時間データ、前回製版・印刷時の印刷枚数デー
タ、印刷速度データに基づいて、制御装置300は、前
記ROMに記憶されているデータテーブルを参照して給
送すべき版付け用紙P’の枚数を抽出・設定し、特定の
給紙部(動作例1ではバンク下トレイ210)から所定
枚数分の版付け用紙P’を給送すべくその特定の給紙部
(バンク下トレイ210)の給紙駆動手段(動作例1で
は給紙モータ45−2)を制御することとなる。設定さ
れた版付け用紙P’の所定枚数は、用紙枚数表示器98
に表示される。
【0106】次いで、ステップS4に進んで、特定の給
紙部(動作例1ではバンク給紙部200のバンク下トレ
イ210)からの版付けルーチンの実行に係る動作が行
われる。以下、制御装置300が、インキの粘度デー
タ、インキの温度データ、温度データ、湿度データ、放
置時間データ、前回製版・印刷時の印刷枚数データ、印
刷速度データに基づいて、前記ROMのデータテーブル
を参照することにより、例えば版付け用紙P’の枚数と
して5枚必要であると判断して、給紙する具体例で説明
することとする。
【0107】特定の給紙部からの版付けのための給紙動
作は、図8のステップS10から始まる。ステップS1
0において、給紙開始可能状態であるか否かが判断され
る。ここでは、上述したように前記製版スタート信号が
制御装置300に送信されていて、版胴1内のインキ供
給装置6により印刷が可能となる適度なインキ溜まり4
が形成されているから、既に印刷可能状態となってい
る。したがって、ステップS11に進む。ステップS1
1において、バンク給紙部200から給紙するか否かが
判断される。バンク給紙部200から給紙されないノー
の場合は補助給紙部28からの給紙であり、補助トレイ
31が上昇して給紙動作される(ステップS12,ステ
ップS13参照)が、ここでは、上述したように版付け
用紙P’としてA4サイズのヤレ紙を予めバンク給紙部
200のバンク下トレイ210に積載して特定の給紙部
として選択・設定されているので、ステップS14に進
む。
【0108】ステップS14において、バンク給紙部2
00のバンク上給紙部201から給紙するか否かが判断
される。バンク上給紙部201から給紙されるイエスの
場合はバンク上トレイ208が上昇して給紙動作される
(ステップS15,ステップS16参照)が、ここで
は、上述したように版付け用紙P’としてA4サイズの
ヤレ紙を予めバンク下給紙部202のバンク下トレイ2
10に積載して特定の給紙部として選択・設定されてい
るので、ステップS17に進む。
【0109】ステップS17において、制御装置300
からの指令によって、以下の動作が自動的に行われる。
すなわち、前記上下動機構42の前記ギヤモータ55の
作動によってバンク下トレイ210が上昇して、バンク
下上限センサ219によりバンク下トレイ210の最上
位の版付け用紙P’が給紙位置に臨んだことが検知さ
れ、これにより給紙可能状態となり、給紙動作が行われ
る(ステップS17、ステップS18参照)。
【0110】ステップS18では、給紙モータ45−2
がオンすることにより給紙手段29−2によるピックア
ップが開始されると共に、中間ローラ対204および中
間ローラ対203が回転し始める。給紙手段29−2の
分離ローラ32および呼出しローラ30を図4において
反時計回り方向に回転駆動することで、バンク下トレイ
210に積載されている最上位の版付け用紙P’の1枚
だけが横給紙方向X1に送り出され、中間ローラ対20
4および中間ローラ対203の回転により、ガイド板下
207、連結ガイド板205に案内されつつ縦給紙路R
Z内を縦給紙方向Zの下流側へと搬送されていく。
【0111】次いで、前記中間モータの所定ステップ数
の回転駆動により、版付け用紙P’の先端が中間搬送ロ
ーラ対43のニップ部近傍に搬送されたと判断されたと
き、前記中間搬送モータの起動により中間搬送ローラ対
43が回転を開始することで、版付け用紙P’の先端が
縦給紙路RZの下流側へと搬送される。そして、用紙検
知センサS1により搬送されてきた版付け用紙P’の先
端が検知される。版付け用紙P’の先端が用紙検知セン
サS1に至ると、用紙検知センサS1がオンし、そのオ
ン出力信号が制御装置300(前記CPUを介して前記
RAM)に入力される。
【0112】版付け用紙P’の先端がレジストローラ対
33a,33bのニップ部直前の部位に当接する位置に
達し、さらにレジストローラ対33a,33b近傍の上
流側に所定のたわみが形成された段階まで搬送されたと
制御装置300によって判断されると、制御装置300
からの指令により各中間ローラ対203,204および
中間搬送ローラ対43の回転が停止される。
【0113】バンク下給紙部202からの給紙動作と並
行して、印刷部104では版付け印刷動作が行われる。
この版付け印刷動作は、図9のステップS20から始ま
る。上述したように、制御装置300は、インキの粘度
データ、インキの温度データ、温度データ、湿度デー
タ、放置時間データ、前回製版・印刷時の印刷枚数デー
タ、印刷速度データに基づいて、前記ROMのデータテ
ーブルを参照することにより、版付け用紙P’の枚数と
して5枚必要であると判断しているため、このことを便
宜的にステップS20に一括して記載している。また、
ステップS20では、前記した各データを、「インキの
粘度、環境温・湿度放置時間等のデータから、ヤレ紙枚
数設定」というように簡略的に記載しており、図9のフ
ローチャートでは版付け用紙P’をヤレ紙に、版付け印
刷をヤレ紙印刷にそれぞれ具体的に分かりやすく言い替
えている。
【0114】ステップS21に進んで、ステップS20
において版付け用紙P’(ヤレ紙:以下同様であるため
この括弧書きを省略する)の枚数として5枚を給紙して
版付け印刷(ヤレ紙印刷:以下同様であるためこの括弧
書きを省略する)するように設定されているため、ステ
ップS23に進み、版付け印刷が以下のように実行され
る。
【0115】すなわち、版胴1の回転に合わせて、停止
していた前記レジストモータの作動により、レジストロ
ーラ対33a,33bが回転することによって、版付け
用紙P’は横給紙方向Xへと搬送され、さらに版胴1と
プレスローラ26との間に給送される。そして、版胴1
とレジストローラ対33a,33bとの間の横給紙路R
Xに配設されている図示しない用紙検知センサにより、
版胴1とプレスローラ26の間に版付け用紙P’の先端
が到達したと判断されると、プレスローラアーム27の
係止が解除され、プレスローラアーム27の付勢バネの
弾性によって、版付け用紙P’の背面がプレスローラ2
6により連続的に押圧される。これにより、製版済みの
マスタ8が版胴1の外周面に密着すると共に、版胴1の
開孔部分から製版済みのマスタ8の穿孔部分へとインキ
が滲み出てきて版付け用紙P’の表面に転移され、原稿
画像に対応した印刷画像が形成されて孔版印刷が行われ
る。このとき、インキローラ2も版胴1の回転方向と同
一方向に回転する。インキ溜まり4のインキは、インキ
ローラ2の回転によりインキローラ2の表面に付着さ
れ、インキローラ2とドクターローラ3との間隙を通過
する際にその量を規制され、版胴1の内周面に供給され
る。なお、版胴1が図2中矢印方向に回転して、マスタ
クランパ7が版胴1に圧接しているプレスローラ26の
近傍に至ると、版胴1の回転と同期して駆動されていた
プレスローラ26を駆動する駆動カム(図示せず)の作
用により、プレスローラ26は版胴1から外側へ突出し
ているマスタクランパ7から離間することとなり、プレ
スローラ26とマスタクランパ7部位との干渉が避けら
れる。
【0116】印刷画像が形成された1枚の版付け印刷済
みの用紙P’は、版胴1の外周面に接近するように移動
された分離爪51で版胴1上の製版済みのマスタ8から
剥離され、搬送ベルト55に吸引されつつ搬送されて排
紙トレイ18上に排出積載される。こうして、製版済み
のマスタ8にインキを充填して製版済みのマスタ8を版
胴1の外周面上に密着させるための、給送された最初の
1枚目の版付け用紙P’に対する版付け印刷が行われ
る。版付け印刷済みの用紙P’の排出を終えたプレスロ
ーラ26および分離爪51等は、それぞれ初期位置に復
帰されて、次の版付け用紙P’への印刷待機状態とな
る。
【0117】排紙トレイ18上に排出された版付け印刷
済みの用紙P’は、図2に示すように、その用紙排出経
路下流側(版付け印刷済みの用紙P’の先端側)の端面
が、エンドプレート19の用紙当接面19aの緩衝部材
19cに当接することにより、その搬送が阻止されてエ
ンドプレート19の用紙当接面19aに沿って自重によ
り下降され、排紙トレイ18の所定の用紙積載部位に積
載される。以下、残りの4枚の版付け用紙P’を給送し
てこれに対する版付け印刷が上述したと同様に順次行わ
れ、合計5枚の版付け用紙P’を給送しての版付け印刷
が終了したか否かが判断される(ステップS24参
照)。
【0118】合計5枚の版付け用紙P’を給送しての版
付け印刷が終了した場合には、ステップS25に進ん
で、仕分け処理に係る動作が実行される。この合計5枚
の版付け用紙P’を給送しての版付け印刷が終了した時
点は、便宜的に、バンク下給紙部202の給紙モータ4
5−2がオンして給紙手段29−2の呼出しローラ30
がピックアップ動作し始める時点で検知されるようにな
っている。版付け印刷は10〜20枚/min(分)と
いう予め設定された遅い印刷速度で行われるが、前記し
たように時間的な余裕を確保することで、仕分け処理に
係る動作をより確実に行うことができる。この理由は、
版付け印刷時の印刷速度よりも速い設定印刷速度で行わ
れる後述する試し刷り印刷動作においても同様である。
【0119】ここで、排紙トレイ18の所定の用紙積載
部位に積載された合計4枚の版付け印刷済みの用紙P’
は、図10に示すように、版付け印刷物束PA’を形成
している。
【0120】搬送されて来た5枚目の版付け用紙P’が
用紙検知センサS1により検知されると、制御装置30
0は、用紙検知センサS1からの版付け用紙P’5枚目
という出力信号に基づいて、昇降モータ22bおよび進
退モータ23bを次のように制御する。すなわち、制御
装置300からの指令により、昇降モータ22bが正転
されて、移動台21が初期位置(最上位位置)より下降
を開始し、合計4枚の版付け印刷物束PA’の上面位置
(積載高さ)が用紙積載高さ位置センサS2により検知
されると、昇降モータ22bの正転が停止されて、移動
台21が所定の位置(高さ)で停止される。この時の移
動台21の停止位置は、図5に示すように、スライダ2
0の下面位置が、4枚目の版付け印刷物束PA’の上面
位置よりも僅かに高くなるように設定されている。
【0121】次いで、移動台21が所定の位置に停止さ
れると、進退モータ23bが正転されて、スライダ20
の進退端部20bが、エンドプレート19の窓穴19b
を通して排紙トレイ18の用紙積載位置側に進出され、
スライダ20が用紙受け位置に到達すると、進退モータ
23bの正転が停止されて、スライダ20が用紙受け位
置で停止される。このスライダ20の用紙受け位置は、
図5に示すように、スライダ20の進退端部20bに形
成された版付け印刷済みの用紙P’の先端側の端部を保
持する段部20cの用紙当接端面20dが、エンドプレ
ート19の用紙当接面19aより突出しない位置に設定
されている。
【0122】スライダ20が用紙受け位置で停止された
後、5枚目の版付け印刷済みの用紙P’が排紙トレイ1
8上に排出される。排紙トレイ18上に排出された版付
け印刷済みの用紙P’は、エンドプレート19の用紙当
接面19aに沿って下降され、図5に示すように、その
先端部がスライダ20の段部20cに保持された状態
で、合計4枚の版付け印刷物束PA’の上面に積載され
る。
【0123】この5枚目の版付け印刷済みの用紙P’の
排出積載が完了すると、進退モータ23bが再度正転を
開始し、スライダ20の進退端部20bが、用紙排出経
路上流側(版付け印刷済みの用紙P’の後端側)へさら
に進出される。これにより、スライダ20の段部20c
に保持された5枚目の版付け印刷済みの用紙P’が、段
部20cの用紙当接端面20dによって、用紙排出方向
XAとは逆方向の用紙後端側に押し戻され、図11に示
す用紙押出し位置に移動される。ここで、スライダ20
の進退位置(用紙受け位置及び用紙押出し位置)は、ス
テッピングモータで構成された進退モータ23bの回転
量が制御装置300から出力されるパルス数により制御
されることによって設定される。
【0124】このようにして、スライダ20の段部20
cに保持された一枚の版付け印刷済みの用紙P’が、段
部20cの用紙当接端面20dによって用紙後端側へ押
し出されると、進退モータ23bが逆転されて、スライ
ダ20が初期位置に復帰される。そして、スライダ進退
位置センサS3により、スライダ20が初期位置に復帰
された状態が検知されると、進退モータ23bの駆動が
オフされてスライダ20の移動が停止される。その後、
昇降モータ22bが逆転され、移動台21が初期位置に
復帰されて、昇降モータ22bが停止される。
【0125】こうして自動的に実行された所定枚数分
(5枚分)の版付け印刷終了後、オペレータは排出され
た版付け印刷物(ここでは合計4枚の版付け印刷物束P
A’の上に仕分けされ載置された5枚目の版付け印刷済
みの用紙P’を指す)を適宜目視して、通常の印刷動作
を行ってもよいかどうかを適宜判断し、版付け印刷直後
を含め通常印刷動作中において随時、画像濃度や画像鮮
明度等の印刷画像の確認および/または少なくとも上下
左右余白のうちの一つの確認等を行うために、試し刷り
印刷を行う必要があるか否かを判断する。
【0126】試し刷り印刷を行う場合には、オペレータ
はプリントスピードキー96を押下して、試し刷りを行
いたい印刷速度を適宜設定した後、所定枚数に対応した
回数分試しプリントキー95を押すか、あるいはテンキ
ー93で所定枚数を置数した後試しプリントキー95を
1回押せばよい。試しプリントキー95を押下すると、
版付け用紙P’を給送しての版付け印刷動作と略同様に
して、試し刷り用紙P’を給送しての試し刷り印刷動作
および仕分け動作が自動的に行われる。
【0127】試し刷り印刷が版付け印刷と比較して相違
する主な点は、前記したようにオペレータが適宜プリン
トスピードキー96を押下して、試し刷り印刷を行いた
い印刷速度に設定する点、および試しプリントキー95
を押下する点、試し刷り用紙P’としてその試し刷り印
刷の目的に見合い・適合した用紙(版付け用紙P’(ヤ
レ紙もしくは印刷用紙Pと比較して価格が安い紙等)を
含み、かつ、印刷画像の確認および/または少なくとも
上下左右余白のうちの一つの確認が可能である紙等)を
使用する点等である。
【0128】こうして、画像品質の確認や画像位置の確
認等を適宜行い、これらがオーケーであれば、テンキー
93で印刷枚数として例えば「50」枚を設定・入力
し、プリントキー92を押す。この時の印刷速度は、プ
リントスピードキー96を押下しなかったので、通常使
用される印刷速度に対応した標準印刷速度「設定印刷速
度:3速」に自動的に設定される。これにより、版胴1
は設定印刷速度:3速に対応した印刷速度となるように
メインモータ60により回転される。印刷用紙P(ここ
では中質紙)の先端がレジストローラ対33a,33b
のニップ部より給送された後の給紙および印刷の各工程
は、「設定印刷速度:3速」に対応した印刷速度で、印
刷用紙P(中質紙)の搬送動作および正規の印刷動作が
行われる(ステップS26参照)。
【0129】上述した版付け印刷時において、版胴1内
のインキ供給装置6により印刷が可能となる状態とな
り、スタートキー91はすでに押されている。プリント
キー92が押されたことにより、印刷スタート信号が生
成され、これが制御装置300に入力されることで、給
紙開始か否かが制御装置300によって判断され、これ
と同時的に制御装置300からの指令によって、前記上
下移動モータの作動により補助トレイ31が昇降して、
前記上限センサによって補助トレイ31上の印刷用紙P
(中質紙)の最上位が給紙位置を占めたことが確認され
る。このように正規の給紙・印刷動作では、プリントキ
ー92の押下による印刷スタート信号が以降の動作フロ
ーのトリガとなる。オペレータによるマニュアル操作は
プリントキー92を押すまでであり、以降の正規の通常
印刷動作は自動で行われる。
【0130】続いて、正規の通常印刷時における補助給
紙部28の補助トレイ31からの印刷用紙P(中質紙)
の搬送手順を、前記した版付け印刷時におけるバンク給
紙部200からの給紙動作と比較して相違する点を中心
に述べる。図7に示すステップS6において、通常給紙
動作が行われる。この通常給紙動作は、図8のフローチ
ャートを借りて説明すると、ステップS10において給
紙開始か否かが判断され、ここでは通常給紙であるので
ステップS11に進む。ステップS11において、バン
ク給紙部200から給紙がなされるか否かが判断され
る。ここでは上述したとおり、補助給紙部28の補助ト
レイ31からの給紙の選択・設定がすでに行われている
ので、ステップS12に進み、補助トレイ31からの給
紙ルーチンの実行がなされる。
【0131】まず、給紙モータ45がオン駆動され、こ
れにより、給紙手段29の分離ローラ32は時計回り方
向に回転されると同時に、呼出しローラ30の同方向の
回転により印刷用紙Pが給送され、分離ローラ32と分
離パッド34とで印刷用紙Pの重送が防止されて、最上
位の1枚の印刷用紙Pだけがレジストローラ対33a,
33bに向けて送られる。そして、分離ローラ32から
横給紙路RXの下流側に位置する用紙検知センサS1に
よって、印刷用紙Pの先端が検知されると、用紙検知セ
ンサS1がオンし、そのオン出力信号が制御装置300
に入力される。
【0132】以降の印刷用紙Pの搬送動作および正規の
印刷動作は、上述した版付け用紙P’や試し刷り用紙
P’の搬送動作および版付け印刷動作と比較して、正規
の印刷動作が設定印刷速度で行われること、および仕分
け処理動作を行わないことが相違するだけである。すな
わち、排紙トレイ18上に排出される1枚目の印刷済み
の用紙Pは、図2において、その用紙排出経路下流側
(版付け印刷済みの用紙P’の先端側)の端面が、エン
ドプレート19の用紙当接面19aの緩衝部材19cに
当接することにより、その搬送が阻止されてエンドプレ
ート19の用紙当接面19aに沿って自重により下降さ
れ、排紙トレイ18上において仕分けされた5枚目の版
付け用紙P’(図11参照)の上に、1ないし4枚目ま
での版付け用紙P’の積載状態と同様にして積載され
る。以下、残りの49枚の印刷用紙Pを給送してこれに
対する正規の印刷が上述したと同様に順次行われ、合計
50枚の印刷用紙Pを給送しての正規の印刷が終了した
か否かが判断され(ステップS27参照)、全印刷動作
が終了する。
【0133】なお、動作例1は、これに限らず、次のよ
うな変形動作例であってもよい。この変形動作例は、動
作例1と比較して、スタートキー91を押した後、テン
キー93により印刷枚数を設定し、続いてプリントキー
92を押すことにより、図9に示されているステップS
25において仕分け処理動作終了後において行ったよう
な、5枚目の版付け印刷済みの用紙P’の印刷画像の確
認等を途中で行わずに、合計5枚の版付け用紙P’を給
送しての版付け印刷動作終了後、これに引き続いて自動
的に50枚の正規の印刷動作を一貫して連続的に行うも
のである。これは、5枚の版付け印刷を行うことで、所
望する印刷画像濃度の正規の印刷物が得られるというこ
とを前提にしている。 (動作例2)この動作例2は、動作例1において50枚
の中質紙に対する正規の印刷動作終了前に、何らかの原
因で30枚の中質紙の印刷終了後、孔版印刷装置100
の作動を停止しなければならない事態が生じてしまい、
続いて残りの20枚の中質紙に対する正規の印刷を再開
したいような場合、相当時間経過した場合には所望する
印刷画像濃度の印刷物を得られなくなるおそれがある。
このような場合には、試し印刷を行うことが有効であ
り、試しプリントキー95を押し続けて例えば6枚の試
し刷り用紙P’(ヤレ紙)を給送してこれに試し刷り印
刷を行う動作例を動作例2とする。動作例2では、制御
装置300の前記した第2の制御機能が使用される。
【0134】動作例2は、動作例1と比較して、動作例
1と同様にして30枚の中質紙の印刷を行い孔版印刷装
置100の作動を停止した後、試しプリントキー95を
押し続けて6枚の試し刷り用紙P’を給送しての試し刷
り印刷設定状態にすること、試し刷り印刷によって、3
0枚の中質紙の印刷物束の上に1枚目の試し刷り印刷済
みの用紙P’が排出されるとき、5枚目の版付け印刷済
みの用紙P’に対して行ったと同様の仕分け動作を実行
すること、および最後の6枚目の試し刷り印刷済みの用
紙P’が排出されるときにも前記したと同様の仕分け動
作を実行することが主に相違する。上述した以外の試し
刷り用紙P’を給送しての試し刷り印刷動作は、動作例
1と略同様に行われ、容易に実施できるのでこれ以上の
説明を省略する。
【0135】なお、前記した例では特定の給紙部(バン
ク下トレイ210)にはA4サイズのヤレ紙を載置・積
載したが、経済的に安くなる利点をそれほど望まなくて
もよいのであれば、これに限らず、例えば中質紙よりは
価格が安く、かつ、版付け印刷または試し刷り印刷され
る印刷画像の領域より大きい用紙サイズである例えば薄
紙(更紙等)を使用してもよい。
【0136】ところで、動作例の仕分け処理動作では、
スライダ20の進退により、最後の(5枚目)版付け印
刷済みの用紙P’を用紙後端側に移動させるように構成
されているが、このスライダ20により移動される用紙
は、例えば図10において、最初の(1枚目)印刷済み
の用紙Pでもよく、また、複数枚であってもよい。
【0137】上述した動作例1,2に限らず、例えば、
印刷用紙給紙部として補助給紙部28の補助トレイ31
から印刷用紙Pを給送し、印刷用紙Pとして中質紙(標
準紙)でない更紙(薄紙)を使用すると共に、特定の給
紙部として前記した例のとおりの場合や、例えば、印刷
用紙給紙部としてバンク上給紙部201のバンク上トレ
イ208から印刷用紙Pとして標準紙に属する中質紙
(A4サイズ)を給送し、これに印刷を行うと共に、特
定の給紙部として版付け用紙P’や試し刷り用紙P’と
してA4サイズのヤレ紙を載置・積載した特定の給紙部
を補助給紙部28の補助トレイ31に予め設定したよう
な場合でも、印刷用紙給紙部および特定の給紙部の選択
・設定の仕方が相違するだけであり、動作例1,2と略
同様にして種々の給紙・印刷動作を行えることは明らか
である。
【0138】なお、版付け用紙P’や試し刷り用紙P’
としては、より具体的には、その版付け印刷や試し刷り
印刷の目的に見合い・適合したものが好ましい。例え
ば、一概に版付け印刷といっても半ば試し刷り印刷の目
的を兼ねて、オペレータが最初の通紙の1枚目の画像品
質を確認する場合があり、このような目的をもって行う
版付け印刷では、例えば片面印刷済みの用紙(ヤレ紙)
で残りの片面に版付け印刷の画像を形成することが望ま
しい。また、孔版印刷装置がランニング状態になってい
て画像品質を確認する必要性が無く、版付け印刷として
最初の通紙の1枚目だけを給送すればよいというような
場合では、例えば両面印刷済みの用紙(ヤレ紙)等を使
用することが経済的な点からは望ましい。また、印刷す
べき用紙の種類がハガキや封筒等のハガキであるときに
おいて、経済的利点をそれほど望まなくてもよいのであ
れば、ヤレ紙に限らず、ハガキ(印刷用紙P)と比較し
て価格が安い紙、例えば、薄紙に属する更紙や上質45
kg紙等、あるいは標準紙に属する複写用紙、中質紙、
上質55kg紙、再生紙、孔版上質紙等であっても構わ
ない。
【0139】上述したとおり、実施形態1によれば、第
1に、正規の印刷物と版付け印刷物または試し刷り印刷
物とを自動的に仕分けできて面倒で煩わしい操作をする
ことがなくなった。第2に、複数の給紙部を具備する印
刷装置で版付け印刷または試し刷り印刷を行う場合であ
って、印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関係
要因の特性値を検出するための特性値検出手段や特性値
設定手段からの各信号に基づいて、その印刷の目的に見
合った版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の所定枚
数分を印刷用紙Pを給送する給紙部とは別の給紙部から
給送することにより、印刷用紙Pを無駄遣いすることが
なくなった。第3に、特に印刷すべき用紙の種類がハガ
キや封筒等のハガキであるとき、その目的に見合った版
付け用紙P’または試し刷り用紙P’を印刷用紙Pを給
送する給紙部とは別の給紙部である特定の給紙部から給
送することにより、さらに無駄をなくすことができる。
第4に、版付け用紙P’または試し刷り用紙P’の大き
さ(用紙サイズ)がマスタ8に形成されるべき製版画像
に対応した画像情報の最外縁部より小さいときに生じる
プレスローラ26の外周部へのインキの転移によるイン
キ汚れや、これに伴う印刷用紙Pへのインキの汚れを自
動的に、かつ、未然に防止することができる。 (実施形態2)この実施形態2は、実施形態1と比較し
て、図6に示されている制御構成から特性値検出手段群
310を除去したこと、および制御装置300の第1,
第2の制御機能に代えた以下の制御機能を有することが
主に相違する。第1に、制御装置300は、ヤレ紙給紙
部設定キー99(特定給紙部設定手段)、スタートキー
91(印刷起動手段)、テンキー93(通紙枚数設定手
段)からの各信号に基づいて、特定の給紙部(例えば、
バンク下トレイ210)から所定枚数分の版付け用紙
P’を給送すべくその特定の給紙部の給紙駆動手段を含
む駆動部(例えば、バンク下給紙駆動部214の給紙モ
ータ45−2)等を制御し、かつ、排紙トレイ18に積
載される所定枚数分の版付け印刷済みの用紙P’と印刷
済みの印刷用紙Pとを仕分けすべく仕分け駆動部25の
昇降モータ22bおよび進退モータ23bを制御する制
御手段としての制御機能を有する。
【0140】第2に、制御装置300は、ヤレ紙給紙部
設定キー99(特定給紙部設定手段)、テンキー93ま
たは試しプリントキー95(通紙枚数設定手段)および
試しプリントキー95(印刷起動手段)からの各信号に
基づいて、特定の給紙部(例えば、バンク下トレイ21
0)から所定枚数分の試し刷り用紙P’を給送すべくそ
の特定の給紙部の給紙駆動手段を含む駆動部(例えば、
バンク下給紙駆動部214の給紙モータ45−2)等を
制御し、かつ、排紙トレイ18に積載される所定枚数分
の印刷済みの試し刷り用紙P’と印刷済みの印刷用紙P
とを仕分けすべく仕分け駆動部25の昇降モータ22b
および進退モータ23bを制御する制御手段としての制
御機能を有する。
【0141】この実施形態2では、上述したとおり、特
性値検出手段群310を除去して制御装置300が第
1,第2の制御機能に代えた前記制御機能を有すること
により、オペレータが経験的に獲得した感やデータに頼
って給送すべき版付け用紙P’または試し刷り用紙P’
の通紙枚数を、テンキー93または試しプリントキー9
5により設定・入力するものである。実施形態2の動作
については、特性値検出手段群310を除去すること
で、実施形態1における各動作例を準用できるものであ
り、これから直ちに版付け印刷や試し刷り印刷動作およ
び仕分け動作を含めて容易に実施できるのでこれ以上の
説明を省略する。
【0142】実施形態2では、給送すべき版付け用紙
P’または試し刷り用紙P’の通紙枚数の設定の仕方と
しては、例えば実施形態1の前記ROMに予め記憶して
いたデータテーブルに類似するデータ一覧表を予め作成
しておくと共に、制御装置300に接続していない特性
値検出手段群310を適宜配設し、オペレータが特性値
検出手段群310の個々のデータを読み取りこのデータ
を基にして前記データ一覧表から通紙枚数を求めること
がより好ましいといえる。
【0143】本発明の実施形態は、上述した実施形態
1,2等に限らず、実施形態1,2等における、版付け
印刷動作を起動するためのスタートキー91や試し刷り
印刷動作を起動するための試しプリントキー95(印刷
起動手段)に代えて、通常の印刷動作を起動するための
印刷起動手段としてのプリントキー92を配設して、以
下に述べるように構成してもよい。すなわち、この例で
は、制御手段としての制御装置は、上述した実施形態
1,2等における制御装置の各制御機能において、スタ
ートキー91や試しプリントキー95をプリントキー9
2に読み替え、版付け用紙P’や試し刷り用紙P’を版
付け用紙P’や試し刷り用紙P’等を含む初期印刷用の
用紙P’に読み替えた制御機能を有する。
【0144】そして、前記例における制御装置(制御手
段)は、プリントキー92(印刷起動手段)からの信号
に基づいて、版付け用紙P’や試し刷り用紙P’等を含
む初期印刷用の用紙P’が載置されている複数の給紙部
のうちの何れか一つの給紙部から所定枚数分の初期印刷
用の用紙P’を給送すべくその給紙部の給紙駆動手段を
制御し、かつ、排紙トレイ18に積載される所定枚数分
の初期印刷済みの用紙P’と印刷済みの印刷用紙Pとを
仕分けすべく仕分け手段(仕分け駆動部25の昇降モー
タ22bおよび進退モータ23b)を制御する制御手段
としての基本的な機能を有するものである(請求項1参
照)。
【0145】前記例における実施例的な詳細は、上述し
た実施形態1,2等から直ちに容易に実施することがで
きるのでその説明を省略するが、このような通常の印刷
動作時においても従来の技術で述べたような印刷画像立
ち上がりの悪い場合があるので、版付け用紙P’や試し
刷り用紙P’等を含む初期印刷用の用紙P’が載置され
ている複数の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から所
定枚数分の初期印刷用の用紙P’を自動的に給送して印
刷画像立ち上がりのための通常の印刷動作、いわば所定
枚数の初期印刷動作を行った後、正規の印刷物を得るた
めの印刷用紙Pを給送して正規の通常の印刷動作を行う
こととなる。
【0146】本発明の仕分け手段は、上述した仕分け装
置107に限定されず、例えば、特開平4−24605
7号公報で開示されているようないわゆるテープマーカ
ーを用いた区分装置や、特開平9−52424号公報で
開示されているような着色手段としての色付けにより仕
分けを行うものや、特開平11−199125号公報で
開示されているような用紙移動による排紙仕分け装置を
使用してもよく、上述した実施形態1,2等に準用する
ことができる。
【0147】なお、本発明の実施形態は、実施形態1,
2等に限らず、実施形態1,2のような木目の細かい制
御を望まなくてもよいのであれば、特性値検出手段群3
10や特性値設定手段としてのプリントスピードキー9
6を全て配設する必要はなく、特性値検出手段を一つ配
設し、その特性値検出手段からの信号に基づいて、特定
の給紙部または版付け用紙P’または試し刷り用紙P’
が載置されている複数の給紙部のうちの何れか一つから
所定枚数分の版付け用紙P’または試し刷り用紙P’を
給送すべくその特定の給紙部の給紙駆動手段を制御する
ようにしてもよい(請求項3〜9参照)。また、これに
限らず、制御装置300は、少なくとも二つ以上の特性
値検出手段からの各信号に基づいて、特定の給紙部また
は版付け用紙P’または試し刷り用紙P’が載置されて
いる複数の給紙部のうちの何れか一つから所定枚数分の
版付け用紙P’または試し刷り用紙P’を給送すべくそ
の特定の給紙部の給紙駆動手段を制御するようにしても
よい(請求項10参照)。
【0148】本発明は、製版されたマスタを外周面に巻
き付ける版胴と、この版胴上のマスタに給紙する複数の
給紙部と、印刷された印刷用紙を積載する排紙台と、こ
の排紙台に積載される印刷された印刷用紙を仕分けする
仕分け手段とを具備し、版胴上のマスタに複数の給紙部
の何れか一つから選択的に給送された印刷用紙を押し付
けて印刷用紙に印刷を行う印刷装置(請求項1および2
の公知部分参照)であれば、どのような印刷装置にも適
用することができる。このような印刷装置としては、例
えば特開平6−40137号、特開平7−144402
号、特開平11−240630号ないし特開平11−2
40632号、特開平11−292306号、特開平1
1−292312号公報等に、前記仕分け手段を付加し
た印刷装置を挙げることができる。以上述べたとおり、
本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明し
たが、本発明の構成は、上述した実施形態1,2等に限
定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて構成
してもよく、また従来の技術で述べたように片面印刷方
式に限らず両面同時印刷方式にも適用することができる
ものであり、本発明の範囲内において、その必要性およ
び用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得る
ことは当業者ならば明らかである。
【0149】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
述したような従来装置の有する諸問題点を解決して新規
な印刷装置を提供することができる。請求項ごとの効果
を挙げれば次のとおりである。請求項1記載の発明によ
れば、複数の給紙部のうちの少なくとも何れか一つに
は、初期印刷用の用紙が載置されていると共に、その初
期印刷用の用紙を給送する給紙手段と、この給紙手段を
駆動する給紙駆動手段とが配設されており、印刷動作を
起動するための印刷起動手段と、印刷起動手段からの信
号に基づいて、初期印刷用の用紙が載置されている複数
の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から初期印刷用の
用紙を所定枚数給送すべく給紙駆動手段を制御し、か
つ、排紙台に積載される印刷された所定枚数の初期印刷
用の用紙と印刷された印刷用紙とを仕分けすべく仕分け
手段を制御する制御手段とを有することにより、その印
刷の目的に見合った初期印刷用の用紙を、印刷用紙を給
送する給紙部とは別の給紙部から所定枚数給送すること
が可能となるから、印刷用紙の無駄遣いがなくなると共
に、従来のインキ補充ローラを省くこともできるので、
版胴の内部構造が複雑になってコスト高になってしまう
こともなく、また、正規の印刷物と初期印刷物(例えば
版付け印刷物や試し刷り印刷物)とを自動的に仕分けで
きるから正規の印刷物と初期印刷物とを手動で仕分けす
るという面倒で煩わしい操作をしなくても済む。
【0150】請求項2記載の発明によれば、複数の給紙
部のうちの少なくとも何れか一つには、初期印刷用の用
紙が載置されていると共に、その初期印刷用の用紙を給
送する給紙手段と、この給紙手段を駆動する給紙駆動手
段とが配設されており、印刷動作を起動するための印刷
起動手段と、印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃
度関係要因の特性値を検出するための特性値検出手段
と、印刷起動手段および特性値検出手段からの各信号に
基づいて、初期印刷用の用紙が載置されている複数の給
紙部のうちの何れか一つの給紙部から初期印刷用の用紙
を所定枚数給送すべく給紙駆動手段を制御し、かつ、排
紙台に積載される印刷された所定枚数の初期印刷用の用
紙と印刷された印刷用紙とを仕分けすべく仕分け手段を
制御する制御手段とを有することにより、その印刷の目
的に見合った初期印刷用の用紙を、画像濃度関係要因の
特性値に応じて、印刷用紙を給送する給紙部とは別の給
紙部から所定枚数給送することが可能となるから、印刷
用紙の無駄遣いがなくなると共に、従来のインキ補充ロ
ーラを省くこともできるので、版胴の内部構造が複雑に
なってコスト高になってしまうこともなく、また、正規
の印刷物と初期印刷物(例えば版付け印刷物や試し刷り
印刷物)とを自動的に仕分けできるから正規の印刷物と
初期印刷物とを手動で仕分けするという面倒で煩わしい
操作をしなくても済む。
【0151】請求項3記載の発明によれば、特性値検出
手段は、インキの粘度を検出する粘度検出手段からなる
ことにより、インキの粘度の高低に応じて、請求項2記
載の発明の効果を奏する。
【0152】請求項4記載の発明によれば、特性値検出
手段は、インキの温度を検出するインキ温度検出手段か
らなることにより、インキの温度の高低に応じて、請求
項2記載の発明の効果を奏する。
【0153】請求項5記載の発明によれば、特性値検出
手段は、印刷装置本体の内部および外部の温度のうちの
少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段からなる
ことにより、印刷装置本体の内部および外部の温度のう
ちの少なくとも一方の温度の高低に応じて、請求項2記
載の発明の効果を奏する。
【0154】請求項6記載の発明によれば、特性値検出
手段は、印刷装置本体の内部および外部の湿度のうちの
少なくとも一方の湿度を検出する湿度検出手段からなる
ことにより、印刷装置本体の内部および外部の湿度のう
ちの少なくとも一方の湿度の高低に応じて、請求項2記
載の発明の効果を奏する。
【0155】請求項7記載の発明によれば、特性値検出
手段は、版胴の回転速度を検出する印刷速度検出手段か
らなることにより、版胴の回転速度の遅速に応じて、請
求項2記載の発明の効果を奏する。
【0156】請求項8記載の発明によれば、特性値検出
手段は、印刷装置の放置時間を計時する放置時間計時手
段からなることにより、印刷装置の放置時間の長短に応
じて、請求項2記載の発明の効果を奏する。
【0157】請求項9記載の発明によれば、特性値検出
手段は、前回製版・印刷時の印刷枚数を記憶する印刷枚
数記憶手段からなることにより、前回製版・印刷時の印
刷枚数の多少に応じて、請求項2記載の発明の効果を奏
する。
【0158】請求項10記載の発明によれば、制御手段
は、少なくとも二つ以上の特性値検出手段からの各信号
に基づいて、初期印刷用の用紙が載置されている複数の
給紙部のうちの何れか一つの給紙部から初期印刷用の用
紙を所定枚数給送すべく給紙駆動手段を制御することに
より、少なくとも二つ以上の画像濃度関係要因の特性値
に応じて、請求項2ないし9の何れか一つに記載の発明
の効果を奏する。また、少なくとも二つ以上の画像濃度
関係要因の特性値が実際の印刷条件に近い状態で検出さ
れるので、初期印刷用の用紙の給送すべき枚数をより正
確に設定することもできる。
【0159】請求項11記載の発明によれば、複数の給
紙部のうちの少なくとも何れか一つの給紙部は、初期印
刷用の用紙が載置されている特定の給紙部であり、特定
の給紙部から初期印刷用の用紙を給送するために特定の
給紙部を選択し設定する特定給紙部設定手段を有し、制
御手段は、各信号の他に、特定給紙部設定手段からの信
号に基づいて、特定の給紙部から初期印刷用の用紙を所
定枚数給送すべく給紙駆動手段を制御することにより、
特定給紙部設定手段により特定の給紙部を選択し設定す
ることで、前記各発明の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を適用した孔版印刷装置お
よびバンク給紙部の概略的な正面図である。
【図2】図1における孔版印刷装置の拡大正面図であ
る。
【図3】図1における孔版印刷装置の仕分け装置の斜視
図である。
【図4】図1におけるバンク給紙部の構成を示す要部の
正断面図である。
【図5】実施形態1における操作パネルの要部の平面図
である。
【図6】実施形態1における制御構成を表すブロック図
である。
【図7】実施形態1における概略的な動作順序を表すフ
ローチャートである。
【図8】実施形態1における概略的な給紙動作順序を表
すフローチャートである。
【図9】実施形態1における概略的な給紙動作順序を表
すフローチャートである。
【図10】実施形態1における仕分け装置のスライダ
が、5枚目の版付け印刷済みの用紙を仕分けすべく仕分
け位置の用紙受け位置に進出した状態を示す動作図であ
る。
【図11】実施形態1における仕分け装置のスライダ
が、5枚目の版付け印刷済みの用紙を仕分けすべく用紙
後端側に移動させた状態を示す動作図である。
【符号の説明】
1 版胴 8 マスタ 17 サーマルヘッド 20 圧胴 28 複数の給紙部のうちの一つの補助給紙部 29,29−1,29−2 給紙手段 33a,33b レジストローラ対 45,45−1,45−2 給紙駆動手段としての給
紙モータ 62 印刷速度検出手段としてのエンコーダセンサ 80 操作パネル 88 印刷用紙給紙部設定キー 91 印刷起動手段としてのスタートキー 92 印刷起動手段としてのプリントキー 93 通紙枚数設定手段としてのテンキー 95 印刷起動手段としての試しプリントキー 99 特定給紙部設定手段としてのヤレ紙給紙部設
定キー 100 印刷装置としての孔版印刷装置 107 仕分け手段としての仕分け装置 200 複数の給紙部のうちの一つのバンク給紙部 201 バンク給紙部を構成し複数の給紙部のうちの
一つのバンク上給紙部 202 バンク給紙部を構成し複数の給紙部のうちの
一つのバンク下給紙部 208 バンク上トレイ 210 バンク下トレイ 200 複数の給紙部のうちの一つのバンク給紙部 201 複数の給紙部およびバンク給紙部を構成する
バンク上給紙部 202 複数の給紙部およびバンク給紙部を構成する
バンク下給紙部 300 制御手段としての制御装置 311 粘度検出手段としてのインキ粘度測定装置 312 インキ温度検出手段としてのインキ温度検知
センサ 313 温度検出手段としての温度センサ 314 湿度検出手段としての湿度センサ P 印刷用紙 P’ 初期印刷用の用紙としての版付け用紙または
試し刷り用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 3/44 342 B65H 31/24 31/24 B41F 33/14 Z Fターム(参考) 2C020 AA01 AA14 2C250 EA36 EB11 EB19 EB32 EB50 3F054 AA01 AC01 BA02 CA03 DA05 3F343 FA02 FB01 GA01 GB01 GC01 GD01 HA37 HB04 JA01 LC19 MA21 MA60 MC21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製版されたマスタを外周面に巻き付ける版
    胴と、この版胴上のマスタに給紙する複数の給紙部と、
    印刷された印刷用紙を積載する排紙台と、この排紙台に
    積載される前記印刷された印刷用紙を仕分けする仕分け
    手段とを具備し、前記版胴上のマスタにインキを供給し
    前記複数の給紙部の何れか一つから選択的に給送された
    印刷用紙を押し付けて用紙に印刷を行う印刷装置におい
    て、 前記複数の給紙部のうちの少なくとも何れか一つには、
    初期印刷用の用紙が載置されていると共に、その初期印
    刷用の用紙を給送する給紙手段と、この給紙手段を駆動
    する給紙駆動手段とが配設されており、 印刷動作を起動するための印刷起動手段と、 前記印刷起動手段からの信号に基づいて、前記初期印刷
    用の用紙が載置されている前記複数の給紙部のうちの何
    れか一つの給紙部から前記初期印刷用の用紙を所定枚数
    給送すべく前記給紙駆動手段を制御し、かつ、前記排紙
    台に積載される印刷された前記所定枚数の初期印刷用の
    用紙と前記印刷された印刷用紙とを仕分けすべく前記仕
    分け手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】製版されたマスタを外周面に巻き付ける版
    胴と、この版胴上のマスタに給紙する複数の給紙部と、
    印刷された印刷用紙を積載する排紙台と、この排紙台に
    積載される前記印刷された印刷用紙を仕分けする仕分け
    手段とを具備し、前記版胴上のマスタにインキを供給し
    前記複数の給紙部の何れか一つから選択的に給送された
    印刷用紙を押し付けて用紙に印刷を行う印刷装置におい
    て、 前記複数の給紙部のうちの少なくとも何れか一つには、
    初期印刷用の用紙が載置されていると共に、その初期印
    刷用の用紙を給送する給紙手段と、この給紙手段を駆動
    する給紙駆動手段とが配設されており、 印刷動作を起動するための印刷起動手段と、 印刷画像濃度の濃淡に影響を与える画像濃度関係要因の
    特性値を検出するための特性値検出手段と、 前記印刷起動手段および前記特性値検出手段からの各信
    号に基づいて、前記初期印刷用の用紙が載置されている
    前記複数の給紙部のうちの何れか一つの給紙部から前記
    初期印刷用の用紙を所定枚数給送すべく前記給紙駆動手
    段を制御し、かつ、前記排紙台に積載される印刷された
    前記所定枚数の初期印刷用の用紙と前記印刷された印刷
    用紙とを仕分けすべく前記仕分け手段を制御する制御手
    段と、 を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記インキの粘度で
    あり、 前記特性値検出手段は、前記インキの粘度を検出する粘
    度検出手段からなることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記インキの温度で
    あり、 前記特性値検出手段は、前記インキの温度を検出するイ
    ンキ温度検出手段からなることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記印刷装置本体の
    内部および外部の温度のうちの少なくとも一方の温度で
    あり、 前記特性値検出手段は、前記少なくとも一方の温度を検
    出する温度検出手段からなることを特徴とする印刷装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記印刷装置本体の
    内部および外部の湿度のうちの少なくとも一方の湿度で
    あり、 前記特性値検出手段は、前記少なくとも一方の湿度を検
    出する湿度検出手段からなることを特徴とする印刷装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記版胴の回転速度
    であり、 前記特性値検出手段は、前記回転速度を検出する印刷速
    度検出手段からなることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前記印刷装置の放置
    時間であり、 前記特性値検出手段は、前記放置時間を計時する放置時
    間計時手段からなることを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項2記載の印刷装置において、 前記画像濃度関係要因の特性値が、前回製版・印刷時の
    印刷枚数であり、 前記特性値検出手段は、前記印刷枚数を記憶する印刷枚
    数記憶手段からなることを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項2ないし8の何れか一つに記載の
    印刷装置において、 前記制御手段は、少なくとも二つ以上の前記特性値検出
    手段からの各信号に基づいて、前記初期印刷用の用紙が
    載置されている前記複数の給紙部のうちの何れか一つの
    給紙部から前記初期印刷用の用紙を所定枚数給送すべく
    前記給紙駆動手段を制御することを特徴とする印刷装
    置。
  11. 【請求項11】請求項2ないし9の何れか一つに記載の
    印刷装置において、 前記複数の給紙部のうちの少なくとも何れか一つの給紙
    部は、前記初期印刷用の用紙が載置されている特定の給
    紙部であり、 前記特定の給紙部から前記初期印刷用の用紙を給送する
    ために前記特定の給紙部を選択し設定する特定給紙部設
    定手段を有し、 前記制御手段は、前記各信号の他に、前記特定給紙部設
    定手段からの信号に基づいて、前記特定の給紙部から前
    記初期印刷用の用紙を前記所定枚数給送すべく前記給紙
    駆動手段を制御することを特徴とする印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128342A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 リョービMhiグラフィックテクノロジー株式会社 枚葉印刷機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016680A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 排紙仕分け装置及び画像形成装置
JP2000280595A (ja) * 1999-04-01 2000-10-10 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置

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