JP2001270170A - プリンタ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージデータ変換処理時間の短縮化を図
る。 【解決手段】 インタプリタ手段１が、入力されたペー
ジ記述言語を解析するページ記述言語解析手段１０と解
析されたデータがイメージデータの場合に当該イメージ
データ情報を解析するイメージデータ解析手段１４と、
イメージデータが第１の条件を満たす場合にそのメージ
データに対して所定の画像処理を施す第１のイメージデ
ータ変換手段１５と、イメージデータが第１の条件とは
異なる第２の条件を満たす場合にそのイメージデータに
対して所定の画像処理を施す第２のイメージデータ変換
手段１６と、第１のイメージデータ変換手段１５または
第２のイメージデータ変換手段１６の処理結果に基づい
てイメージデータ用の中間データを設定するイメージ中
間データ設定手段１７とを有するプリンタ制御装置とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ページ記述言語に
基づいて中間データを生成し、この中間データに基づい
て印刷データを出力メモリ上に生成するプリンタ制御装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ホストコンピュータ（以下、「ホストＰ
Ｃ」という。）のアプリケーションソフトウェアで扱わ
れる、自然画やイラストを表現したイメージデータを、
イメージデータ変換機能を持つプリンタ制御装置の搭載
されたプリンタで印刷する場合、プリンタ制御装置は、
ホストＰＣから転送されたページ記述言語を解析し、解
析の結果ページ記述言語がイメージデータを表すと判断
した場合、プリンタエンジンの仕様に合わせて当該イメ
ージデータを変換・加工し、このデータを印刷データと
してプリンタエンジンに転送することで印刷を行ってい
る。

【０００３】したがって、このようなプリンタ制御装置
は、イメージデータ変換機能として、印刷の向きに合わ
せてイメージデータを回転する回転処理部や、解像度変
換や縮小印刷指定に合わせてイメージデータを変倍化す
る拡大縮小処理部、エンジン仕様に合わせて色変換を行
う色変換処理部を備えている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、イメージデー
タ変換処理の高速化を図るには、イメージデータ変換処
理をハードウェア化してプリンタ制御装置に実装するこ
とが考えられる。このようにすれば、入力されたイメー
ジデータがある程度のサイズを持つ場合は、ハードウェ
アを用いて一括して処理することで高速化が見込める。

【０００５】しかし、ホストＰＣから転送されるイメー
ジデータが必ずしもこのようにハードウェアに好都合な
データであるとは限らない。

【０００６】例えば、図５に示すように、イメージデー
タ（図５（ａ））の描画領域をパス（Ｐａｔｈ）と呼ば
れる任意のポリゴン形状を表すベクトルでクリッピング
した場合（図５（ｂ））、ホストＰＣ側で元のイメージ
データをパス形状に合わせてラスタ単位に分割して転送
されることがある（図５（ｃ））。

【０００７】このようなイメージデータをハードウェア
でイメージデータ変換処理させた場合、１回当たりに入
力されるイメージデータのサイズはごく小量だが、これ
らを何度もハードウェアを起動してイメージデータ変換
処理する必要があることから、結果的にはハードウェア
を起動するのに要する時間の方がイメージデータを変換
するのに要する時間よりも長くなってしまい、逆に処理
時間が遅くなってしまう場合もある。

【０００８】また、イメージデータ変換処理をハードウ
ェア化して実装するには、コストや処理速度を考慮する
と、ロジックは簡素化することが望ましい。一方、イメ
ージデータ変換処理には変換後のイメージデータを連続
して格納するためのメモリの空き領域の確保が必要であ
るが、ホストＰＣから転送される印刷要求が複雑であっ
たり、複数の印刷要求を受信した場合はその順番によっ
てメモリの使用状態が遷移するために、イメージデータ
を連続して格納するメモリの空き領域が必ず確保できる
とは限らないため、メモリの空き容量に合わせて、入力
されたイメージデータを分割しながらイメージデータ変
換することが考えられる。

【０００９】すると、メモリの使用状況をリアルタイム
で取得し、その使用状況に合わせてイメージデータサイ
ズを可変長に分割するといった処理は、ハードウェアで
実現する場合は複雑なロジックとなるためにコスト上昇
を招き、さらに処理速度もさほど高速化されないため、
ソフトウェアで行った方がコストや処理速度の面で有利
な場合もある。

【００１０】そこで、本発明は、イメージデータ変換処
理時間の短縮化を図ることのできるプリンタ制御装置を
提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のプリンタ制御装置は、ページ記述言語を解
析して中間データを生成するインタプリタ手段およびこ
のインタプリタ手段で生成された中間データを解析して
印刷データを生成するラスタライズ手段を備えたプリン
タ制御装置であって、インタプリタ手段は、入力された
ページ記述言語を解析するページ記述言語解析手段と、
ページ記述言語解析手段によってページ記述言語で指定
されたデータがイメージデータの場合に当該イメージデ
ータ情報を解析するイメージデータ解析手段と、入力さ
れたイメージデータが第１の条件を満たす場合にそのメ
ージデータに対して所定の画像処理を施す第１のイメー
ジデータ変換手段と、入力されたイメージデータが第１
の条件とは異なる第２の条件を満たす場合にそのイメー
ジデータに対して所定の画像処理を施す第２のイメージ
データ変換手段と、第１のイメージデータ変換手段また
は第２のイメージデータ変換手段の処理結果に基づいて
イメージデータ用の中間データを設定するイメージ中間
データ設定手段とを有する構成としたものである。

【００１２】これにより、入力されたイメージデータの
属性に応じて異なるイメージデータ変換処理を行ってい
るので、イメージデータ変換処理を最適化することがで
きてイメージデータ変換処理時間の短縮化を図ることが
可能になる。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ページ記述言語を解析して中間データを生成するイ
ンタプリタ手段およびこのインタプリタ手段で生成され
た中間データを解析して印刷データを生成するラスタラ
イズ手段を備えたプリンタ制御装置であって、インタプ
リタ手段は、入力されたページ記述言語を解析するペー
ジ記述言語解析手段と、ページ記述言語解析手段によっ
てページ記述言語で指定されたデータがイメージデータ
の場合に当該イメージデータ情報を解析するイメージデ
ータ解析手段と、入力されたイメージデータが第１の条
件を満たす場合にそのメージデータに対して所定の画像
処理を施す第１のイメージデータ変換手段と、入力され
たイメージデータが第１の条件とは異なる第２の条件を
満たす場合にそのイメージデータに対して所定の画像処
理を施す第２のイメージデータ変換手段と、第１のイメ
ージデータ変換手段または第２のイメージデータ変換手
段の処理結果に基づいてイメージデータ用の中間データ
を設定するイメージ中間データ設定手段とを有するプリ
ンタ制御装置であり、入力されたイメージデータの属性
に応じて異なるイメージデータ変換処理を行っているの
で、イメージデータ変換処理を最適化することができて
イメージデータ変換処理時間の短縮化を図ることが可能
になるという作用を有する。

【００１４】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１記載の発明において、インタプリタ手段は、所定のデ
ータサイズを閾値として設定し、この閾値とイメージデ
ータ変換処理前のデータサイズとの大小から第１のイメ
ージデータ変換手段または第２のイメージデータ変換手
段での処理を決定するプリンタ制御装置であり、イメー
ジデータのイメージ変換前のデータサイズに合わせてイ
メージデータ変換処理を選択して実行しているので、イ
メージデータ変換処理を最適化することができてイメー
ジデータ変換処理時間の短縮化を図ることが可能になる
という作用を有する。

【００１５】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
１記載の発明において、インタプリタ手段は、メモリ空
き容量を閾値として設定し、この閾値とイメージデータ
変換処理後のデータサイズとの大小から第１のイメージ
データ変換手段または第２のイメージデータ変換手段で
の処理を決定するプリンタ制御装置であり、イメージデ
ータのイメージデータ変換後のデータサイズとメモリの
空き容量に合わせてハードウェア若しくはソフトウェア
によるイメージデータ変換処理を選択して実行している
ので、イメージデータ変換処理を最適化することができ
てイメージデータ変換処理時間の短縮化を図ることが可
能になるという作用を有する。

【００１６】以下、本発明の実施の形態について、図１
から図４を用いて説明する。

【００１７】図１は本発明の実施の形態１におけるプリ
ンタ制御装置を示すブロック図、図２は図１のプリンタ
制御装置におけるイメージ中間データ生成手段の動作の
一例を示すフローチャート、図３は図１のプリンタ制御
装置におけるイメージ中間データ生成手段の動作の他の
一例を示すフローチャート、図４は図１のプリンタ制御
装置におけるイメージ中間データ生成手段の動作のさら
に他の一例を示すフローチャートである。

【００１８】図１に示すように、本実施の形態のプリン
タ制御装置は、ホストＰＣから転送されたページ記述言
語を解析して中間データを生成するインタプリタ手段１
と、インタプリタ手段１で生成された中間データを解析
して印刷データを生成するラスタライズ手段２と、イン
タプリタ手段１およびラスタライズ手段２によりメモリ
の確保や開放が行われるメモリ管理手段３と、ラスタラ
イズ手段２で生成された印刷データが格納される出力メ
モリ４とを備えている。

【００１９】インタプリタ手段１は、入力されたページ
記述言語を解析するページ記述言語解析手段１０と、ペ
ージ記述言語解析手段１０によってページ記述言語で指
定されたデータがイメージデータの場合に当該イメージ
データ情報を解析するイメージデータ解析手段１４と、
入力されたイメージデータが第１の条件を満たす場合に
そのメージデータに対して所定の画像処理を施す第１の
イメージデータ変換手段１５と、入力されたイメージデ
ータが第１の条件とは異なる第２の条件を満たす場合に
そのイメージデータに対して所定の画像処理を施す第２
のイメージデータ変換手段１６と、第１のイメージデー
タ変換手段１５または第２のイメージデータ変換手段１
６の処理結果に基づいてイメージデータ用の中間データ
を設定するイメージ中間データ設定手段１７と、ページ
記述言語解析手段１０によってページ記述言語で指定さ
れたデータがテキストデータの場合にテキストデータ用
の中間データを生成するテキストデータ解析手段１１
と、ページ記述言語解析手段１０によってページ記述言
語で指定されたデータがグラフィックスデータの場合に
グラフィックスデータ用の中間データを生成するグラフ
ィックスデータ解析手段１２とを備えている。

【００２０】そして、イメージデータ解析手段１４、第
１のイメージデータ変換手段１５、第２のイメージデー
タ変換手段１６およびイメージ中間データ設定手段１７
によりイメージ中間データ生成手段１３が構成されてい
る。

【００２１】ここで、ページ記述言語解析手段１０は、
最初にページ記述言語で与えられたジョブ情報を解析
し、１枚の記録紙に複数頁の原稿を収めるＮアップ印刷
の指示等の１ジョブ内に共通する印刷条件を判断し、次
にページ情報を解析して、ポートレイト／ランドスケー
プと呼ばれる印刷の向き等の原稿１ページ内に共通する
印刷条件を判断する。さらに、１ページ内の描画コマン
ドを解析して、描画コマンドをテキストデータ、イメー
ジデータ、グラフィックスデータの３種類に大別し、そ
れぞれのデータに合わせて、テキスト中間データ生成手
段１１、グラフィックス中間データ生成手段１２、イメ
ージ中間データ生成手段１３にジョブ情報およびページ
情報の解析結果と描画コマンドを転送する。

【００２２】また、第１のイメージデータ変換手段１５
および第２のイメージデータ変換手段１６は、イメージ
データ解析手段１４から入力されたパラメータを基にイ
メージデータに対して回転処理、拡大縮小処理、色変換
処理などの画像処理を施してこれを中間データに変換す
る。そして、第１のイメージデータ変換手段１５および
第２のイメージデータ変換手段１６は、印刷の向きに合
わせてイメージデータを回転する回転処理機能、解像度
変換や縮小印刷指定に合わせてイメージデータを変倍化
する拡大縮小処理機能、エンジン仕様に合わせて色変換
を行う色変換処理機能を備えている。

【００２３】回転処理は、Ｎアップ印刷や印刷の向きに
応じてイメージデータを９０度単位に回転させるもので
ある。拡大縮小処理は、プリンタ解像度への変換やＮア
ップ印刷や印刷の向きに応じてイメージデータを拡大縮
小するものである。色変換処理は、イメージデータの色
空間および１画素当りのビット数を、プリンタエンジン
仕様に適応する色空間およびビット数に変換するもので
ある。

【００２４】そして、第１のイメージデータ変換手段１
５、第２のイメージデータ変換手段１６は、例えば実装
方法やイメージデータ変換のアルゴリズムが異なってお
り、入力されたイメージデータの種別に応じて、当該イ
メージデータが第１のイメージデータ変換手段１５によ
る処理に適合した第１の条件を備えている場合には第１
のイメージデータ変換手段１５が選択され、第２のイメ
ージデータ変換手段１６による処理に適合した第２の条
件（第１の条件とは異なる条件）を備えている場合には
第２のイメージデータ変換手段１６が選択される。

【００２５】また、ラスタライズ手段２は、インタプリ
タ手段１から入力された中間データを解析して描画オブ
ジェクトの種類や描画コマンドを識別する中間データ解
析手段２０と、中間データ解析手段２０で解析された中
間データがグラフィックスの場合にこれをラスタライズ
して印刷データを生成するグラフィックス描画手段２１
と、中間データ解析手段２０で解析された中間データが
テキストの場合にこれをラスタライズして印刷データを
生成するテキスト描画手段２２と、中間データ解析手段
２０で解析された中間データがイメージの場合にこれを
ラスタライズして印刷データを生成するイメージ描画手
段２３とを備えている。

【００２６】なお、中間データとはページ記述言語で与
えられたジョブ情報やページ情報、描画コマンド等を効
率良く処理できるように置き換えたデータで、テキスト
データ、イメージデータ、ベクトルで表現されたグラフ
ィックスデータの描画オブジェクトを所定のフォーマッ
トで表現したものである。フォーマット形式やページ記
述言語については、様々なものを用いることができる。

【００２７】次に、イメージ中間データ生成手段１３の
動作について、図２のフローチャートを用いて説明す
る。

【００２８】イメージ中間データ生成手段１３は、最初
にイメージデータ解析手段１４を用いてイメージデータ
を解析する（Ｓ１０）。すなわち、ページ記述言語解析
手段１０から入力された印刷条件を解析して、回転処理
や拡大縮小処理が必要か否かを判断し、入力された描画
コマンドを解析して、処理対象のイメージデータに関す
る情報と、拡大縮小情報や色変換情報を抽出する。

【００２９】次に、イメージデータの解析結果と所定の
値（閾値）とを比較し（Ｓ１１）、第１のイメージデー
タ変換手段１５と第２のイメージデータ変換手段１６の
どちらを実行するかを選択する（Ｓ１２）。

【００３０】そして、第１のイメージデータ変換手段１
５が選択された場合には、第１のイメージデータ変換手
段１５のパラメータを設定し（Ｓ１３）、第１のイメー
ジデータ変換手段１５を実行する（Ｓ１４）。第２のイ
メージデータ変換手段１６が選択された場合には、第２
のイメージデータ変換手段１６のパラメータを設定し
（Ｓ１５）、第２のイメージデータ変換手段１６を実行
する（Ｓ１６）。

【００３１】ここで、第１のイメージデータ変換手段１
５および第２のイメージデータ変換手段１６のパラメー
タは、処理対象のイメージデータのサイズや色情報、メ
モリ上のイメージデータ格納領域のアドレスといった処
理対象のイメージデータに関する情報と、回転処理の回
転角度や拡大縮小後のサイズといった変換処理内容の情
報を設定できるようになっており、第１のイメージデー
タ変換手段１５および第２のイメージデータ変換手段１
６はこのパラメータを基にイメージデータを中間データ
に変換処理する。

【００３２】第１のイメージデータ変換手段１５または
第２のイメージデータ変換手段１６による変換処理が終
了したならば、イメージ中間データ生成手段１３はイメ
ージ中間データ設定手段１７を実行し（Ｓ１７）、変換
後のイメージデータを中間データとして設定することで
イメージ中間データ生成が終了する。

【００３３】このように、入力されたイメージデータの
属性に応じて異なるイメージデータ変換処理を行ってい
るので、イメージデータ変換処理を最適化することがで
きてイメージデータ変換処理時間の短縮化を図ることが
可能になる。

【００３４】ここで、イメージデータ変換処理をハード
ウェア化して実装したものを第１のイメージデータ変換
手段１５とし、イメージデータ変換処理をソフトウェア
化して実装したものを第２のイメージデータ変換手段１
６とした場合、イメージ中間データ生成手段１３は図３
のフローチャートに示す動作を行う。

【００３５】図３において、イメージ中間データ生成手
段１３は、最初にイメージデータ解析手段１４を用いて
イメージデータを解析する（Ｓ２０）。すなわち、ペー
ジ記述言語解析手段１０から入力された印刷条件を解析
して、回転処理や拡大縮小処理が必要か否かを判断し、
入力された描画コマンドを解析して、処理対象のイメー
ジデータに関する情報と、拡大縮小情報や色変換情報を
抽出する。

【００３６】次に、イメージ中間データ生成手段１３
は、イメージデータ解析手段１４の解析結果からイメー
ジ変換処理前のデータサイズを取得し（Ｓ２１）、イメ
ージ変換処理前のデータサイズとイメージデータ変換処
理をハードウェア若しくはソフトウェアどちらで行うか
を切り分けるために予め設定されたデータサイズである
閾値とを比較し（Ｓ２２）、イメージデータ変換ハード
ウェアとイメージデータ変換ソフトウェアのどちらか一
方を選択する（Ｓ２３）。

【００３７】そして、イメージデータ変換ハードウェア
が選択された場合には、イメージデータ変換ハードウェ
アのパラメータを設定し（Ｓ２４）、イメージデータ変
換ハードウェアを実行する（Ｓ２５）。また、イメージ
データ変換ソフトウェアが選択された場合には、イメー
ジデータ変換ソフトウェアのパラメータを設定し（Ｓ２
６）、イメージデータ変換ソフトウェアを実行する（Ｓ
２７）。

【００３８】ここで、イメージデータ変換ハードウェア
およびイメージデータ変換ソフトウェアのパラメータは
前述した第１のイメージデータ変換手段１５および第２
のイメージデータ変換手段１６と同様の内容を持ち、イ
メージデータ変換ハードウェアおよびイメージデータ変
換ソフトウェアはこのパラメータを基にイメージデータ
を変換処理する。

【００３９】イメージデータ変換ハードウェアまたはイ
メージデータ変換ソフトウェアによる変換処理が終了し
たならば、イメージ中間データ生成手段１３はイメージ
中間データ設定手段１７を実行し（Ｓ２８）、変換後の
イメージデータを中間データとして設定することでイメ
ージ中間データ生成が終了する。

【００４０】以上のように、入力されたイメージデータ
のイメージ変換前のデータサイズに合わせてハードウェ
ア若しくはソフトウェアによるイメージデータ変換処理
を選択して実行しているので、イメージデータ変換処理
を最適化することができてイメージデータ変換処理時間
の短縮化を図ることが可能になる。

【００４１】ここで、イメージデータ変換処理をハード
ウェア化して実装したものを第１のイメージデータ変換
手段１５とし、イメージデータ変換処理をソフトウェア
化して実装したものを第２のイメージデータ変換手段１
６とした場合、イメージ中間データ生成手段１３は図４
のフローチャートに示す動作を行う。

【００４２】なお、第２のイメージデータ変換手段１６
は、入力されたイメージデータを分割しながらイメージ
データ変換処理し、変換後のイメージデータは個別にメ
モリの空き領域を確保して格納する機能を有している。

【００４３】図４において、イメージ中間データ生成手
段１３は、最初にイメージデータ解析手段１４を用いて
イメージデータを解析する（Ｓ３０）。すなわち、ペー
ジ記述言語解析手段１０から入力された印刷条件を解析
して、回転処理や拡大縮小処理が必要か否かを判断し、
入力された描画コマンドを解析して、処理対象のイメー
ジデータに関する情報と、拡大縮小情報や色変換情報を
抽出する。

【００４４】次に、イメージ中間データ生成手段１３
は、イメージデータ解析手段１４の解析結果からイメー
ジデータ変換後のデータサイズを求め（Ｓ３１）、メモ
リ管理手段３を介してメモリの空き容量を取得して閾値
として設定する（Ｓ３２）。

【００４５】次に、イメージデータ変換処理をハードウ
ェア若しくはソフトウェアどちらで行うかを切り分ける
ために、イメージデータの変換後のデータサイズと閾値
を比較し（Ｓ３３）、空き容量内に変換後のイメージデ
ータが連続して格納できるのであればイメージデータ変
換ハードウェアを選択し、連続して格納することが不可
能な場合はイメージデータ変換ソフトウェアを選択する
（Ｓ３４）。

【００４６】そして、イメージデータ変換ハードウェア
が選択された場合には、イメージデータ変換ハードウェ
アのパラメータを設定し（Ｓ３５）、イメージデータ変
換ハードウェアを実行する（Ｓ３６）。また、イメージ
データ変換ソフトウェアが選択された場合には、イメー
ジデータ変換ソフトウェアのパラメータを設定し（Ｓ３
７）、イメージデータ変換ソフトウェアを実行する（Ｓ
３８）。

【００４７】ここで、イメージデータ変換ハードウェア
およびイメージデータ変換ソフトウェアのパラメータは
前述した第１のイメージデータ変換手段１５および第２
のイメージデータ変換手段１６と同様の内容を持ち、イ
メージデータ変換ハードウェアおよびイメージデータ変
換ソフトウェアはこのパラメータを基にイメージデータ
を変換処理する。

【００４８】イメージデータ変換ハードウェアまたはイ
メージデータ変換ソフトウェアによる変換処理が終了し
たならば、イメージ中間データ生成手段１３はイメージ
中間データ設定手段１７を実行し（Ｓ３９）、変換後の
イメージデータを中間データとして設定することでイメ
ージ中間データ生成が終了する。

【００４９】以上のように、入力されたイメージデータ
のイメージデータ変換後のデータサイズとメモリの空き
容量に合わせてハードウェア若しくはソフトウェアによ
るイメージデータ変換処理を選択して実行しているの
で、イメージデータ変換処理を最適化することができて
イメージデータ変換処理時間の短縮化を図ることが可能
になる。

【００５０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入力さ
れたイメージデータの属性に応じて異なるイメージデー
タ変換処理を行っているので、イメージデータ変換処理
を最適化することができてイメージデータ変換処理時間
の短縮化を図ることが可能になるという有効な効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１におけるプリンタ制御装
置を示すブロック図

【図２】図１のプリンタ制御装置におけるイメージ中間
データ生成手段の動作の一例を示すフローチャート

【図３】図１のプリンタ制御装置におけるイメージ中間
データ生成手段の動作の他の一例を示すフローチャート

【図４】図１のプリンタ制御装置におけるイメージ中間
データ生成手段の動作のさらに他の一例を示すフローチ
ャート

【図５】イメージデータをラスタ化した状態を示す概念
図

【符号の説明】

１ インタプリタ手段 ２ ラスタライズ手段 １０ ページ記述言語解析手段 １４ イメージデータ解析手段 １５ 第１のイメージデータ変換手段 １６ 第２のイメージデータ変換手段 １７ イメージ中間データ設定手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ページ記述言語を解析して中間データを生
   成するインタプリタ手段およびこのインタプリタ手段で
   生成された前記中間データを解析して印刷データを生成
   するラスタライズ手段を備えたプリンタ制御装置であっ
   て、 前記インタプリタ手段は、 入力されたページ記述言語を解析するページ記述言語解
   析手段と、 前記ページ記述言語解析手段によってページ記述言語で
   指定されたデータがイメージデータの場合に当該イメー
   ジデータ情報を解析するイメージデータ解析手段と、 入力された前記イメージデータが第１の条件を満たす場
   合にそのメージデータに対して所定の画像処理を施す第
   １のイメージデータ変換手段と、 入力された前記イメージデータが前記第１の条件とは異
   なる第２の条件を満たす場合にそのイメージデータに対
   して所定の画像処理を施す第２のイメージデータ変換手
   段と、 前記第１のイメージデータ変換手段または前記第２のイ
   メージデータ変換手段の処理結果に基づいてイメージデ
   ータ用の前記中間データを設定するイメージ中間データ
   設定手段とを有することを特徴とするプリンタ制御装
   置。
2. 【請求項２】前記インタプリタ手段は、所定のデータサ
   イズを閾値として設定し、この閾値とイメージデータ変
   換処理前のデータサイズとの大小から前記第１のイメー
   ジデータ変換手段または前記第２のイメージデータ変換
   手段での処理を決定することを特徴とする請求項１記載
   のプリンタ制御装置。
3. 【請求項３】前記インタプリタ手段は、メモリ空き容量
   を閾値として設定し、この閾値とイメージデータ変換処
   理後のデータサイズとの大小から前記第１のイメージデ
   ータ変換手段または前記第２のイメージデータ変換手段
   での処理を決定することを特徴とする請求項１記載のプ
   リンタ制御装置。