JP2023077248A - 画像形成装置とその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】高度な画像処理のためにASICを用いて高速化を図る際、ASICによる画像処理がなされない状態の画像データがプレビューや画像ログに使用され、使用された画像データと異なってしまう。【解決手段】カラー画像データに対して第1画像処理を行う第1画像処理手段と、カラー画像データに含まれる、所定の条件を満たす特定色に対して第1画像処理とは異なる第2画像処理を実行する第2画像処理手段とを有する。第1画像処理手段により処理された画像データ、或いは第2画像処理手段により処理されなかった特定色以外の色のカラー画像データと第2画像処理手段により処理された画像データとを含む画像データを記憶する。カラー画像データのログを記録する際、記憶手段に記憶されている画像データに第3画像処理を行うことにより、画像データを、カラー画像データが最終的に使用された画像データに近似させた後、ログとして記録する。【選択図】図13
Description
本発明は、画像形成装置とその制御方法、並びにプログラムに関する。
近年の印刷装置では、様々な画像処理を実施することで、印刷物の価値向上がなされている。例えば、RGB形式などのカラーで表現されたカラー画像データを一律の変換式(NTSC変換等)を用いてグレースケールに変換して出力すると、カラーでの出力結果に対してモノクロでの出力結果が異なって見える(弁別性が悪い)という問題がある。
それに対して特許文献1には、ページ内で使われているPDLデータから色やオブジェクト等を解析して、階調性が求められているか、弁別性が求められているかを判定し、その判定結果に応じてページごとに色変換方法を切り替える技術が提案されている。このような画像処理を行う場合、いわゆるCPU(Central Processing Unit)による処理では計算量が多く時間がかかってしまうため、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いることが多い。
また近年の印刷装置では、単純な印刷処理だけでなく、様々な用途で画像データが用いられている。例えば、印刷した画像データを記憶装置(HDD等)に保存し、再印刷に利用したり、再印刷時のサムネイル表示、画像ログとしてサーバに送信して記録などの機能を有する印刷装置がある。
画像処理のフローを考えた場合、再利用や送信のために記憶装置に保存する画像データが最終的に印刷される画像データと異なることがある。これは、記憶装置とASICの処理フロー上の位置の前後関係により発生し、記憶装置がASICの前に存在する場合、ASICによる画像処理が実施される前の画像データが記憶装置に保存されるということになる。これはASICはハードウェアであるため入出力先が固定されていることが要因の1つである。このような場合、最終的に印刷される画像データと異なる画像データがプレビュー表示されたり、サーバで画像ログとして記録されたりすることになる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、画像ログで記録された画像データが、最終的に処理された画像データに近似したものにできる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
カラー画像データに対して第1画像処理を行う第1画像処理手段と、
カラー画像データに含まれる、所定の条件を満たす特定色に対して前記第1画像処理とは異なる第2画像処理を実行する第2画像処理手段と、
前記カラー画像データに含まれるオブジェクトの色情報に基づいて、前記カラー画像データを前記第1画像処理手段或いは前記第2画像処理手段のいずれで処理するか選択する選択手段と、
前記第1画像処理手段により処理された画像データ、或いは前記第2画像処理手段により処理されなかった前記特定色以外の色のカラー画像データと前記第2画像処理手段により処理された画像データとを含む画像データを記憶する記憶手段と、
前記カラー画像データのログを記録する際、前記記憶手段に記憶されている画像データに第3画像処理を行う第3画像処理手段と、を有し
前記第3画像処理は、前記記憶手段に記憶されている画像データを、前記カラー画像データが最終的に使用された画像データに近似させる処理であることを特徴とする。
カラー画像データに対して第1画像処理を行う第1画像処理手段と、
カラー画像データに含まれる、所定の条件を満たす特定色に対して前記第1画像処理とは異なる第2画像処理を実行する第2画像処理手段と、
前記カラー画像データに含まれるオブジェクトの色情報に基づいて、前記カラー画像データを前記第1画像処理手段或いは前記第2画像処理手段のいずれで処理するか選択する選択手段と、
前記第1画像処理手段により処理された画像データ、或いは前記第2画像処理手段により処理されなかった前記特定色以外の色のカラー画像データと前記第2画像処理手段により処理された画像データとを含む画像データを記憶する記憶手段と、
前記カラー画像データのログを記録する際、前記記憶手段に記憶されている画像データに第3画像処理を行う第3画像処理手段と、を有し
前記第3画像処理は、前記記憶手段に記憶されている画像データを、前記カラー画像データが最終的に使用された画像データに近似させる処理であることを特徴とする。
本発明によれば、画像ログ記憶を行う際に、最終的に処理された画像データに近い画像データとすることができる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図。
実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成の一例を説明する機能ブロック図。
実施形態でPDLデータから生成されるオブジェクトの構成の一例を説明する図。
実施形態に係る画像形成装置がPDLデータを受信して印刷データに変換して記憶するまでの処理を説明するフローチャート。
図4のS403のDL生成処理を説明するフローチャート。
実施形態に係るDLの構成例を説明する図。
実施形態に係る色変換テーブルの一例を示す図。
図4のS406の特定色対象の色変換処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る特定色対象の色変換処理による使用色テーブルの差替えを説明する図。
図4のS405の全カラー対象の色変換処理を説明するフローチャート。
実施形態におけるRIP出力画像データのフォーマットの一例を示す図。
実施形態に係る画像形成装置による印刷処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る画像形成装置がHDDに保存した画像データをネットワークI/を介して接続されているサーバに送信する処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。尚、以下で説明する実施形態では、弁別性を向上させる画像処理と、画像処理中の画像データを記憶装置(HDD)に保存し、それを再利用する画像形成装置を具体例として説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
CPU101は、画像形成装置100を制御する中枢部であり、後述する画像形成装置100のソフトウェア200(図2)を解釈して実行する。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101がアクセス可能な記憶デバイスである。RAM102は、ソフトウェア200の動作に必要なメモリの確保先として利用され、またCPU101が処理を実行するときに各種データを一時保存するワークエリアを提供している。ROM(Read Only Memory)103には、図2のソフトウェア200のプログラムが格納されており、このプログラムはCPU101により読み込まれて実行される。ASIC104は、特定の画像処理を行うために設けられた集積回路であり、実施形態では弁別性を向上させる画像処理を行う。尚、ASICは複数個有しても良く、また他の画像処理もASICで行うことにしてもよい。HDD(Hard Disk Drive)105は不揮発の記憶媒体であり、画像形成装置100の設定値等を保存したり、画像処理の途中の画像データを保存したりする。尚、不揮発の記憶媒体はHDDに限らず、例えばフラッシュメモリなどでもよい。ネットワークI/F部106は、ネットワークを介して外部装置(パーソナルコンピュータや他の画像形成装置等)と接続し、主に画像データの受信を行うためのインタフェース部である。尚、以降、画像データは、PDL(Page Description Language)で記述されたデータとして説明する。エンジン107は、CPU101がPDLデータを解釈して作成した印刷データに従って用紙(シート)に印刷処理を行うプリンタエンジンである。実施形態では、画像形成装置100は、ネットワークを介して外部装置から受信した画像データ(PDLデータ)に従って印刷する例で説明するが、外部装置からでなく、印刷データがHDD105に保存されていて、HDD105から印刷データを読み出すことにより印刷を行うことができる。
図2は、実施形態に係る画像形成装置100のソフトウェア構成の一例を説明する機能ブロック図である。本実施形態では、PDLデータを受信してRIP処理までをソフトウェアで実現し、それ以降の処理はASICで実行した後、エンジン107に印刷データを出力して印刷する形態で説明する。尚、PDLデータの受信からRIP処理までの何れの処理も、処理スピードとコストのトレードオフによりASICやFPGAなどのハードウェアに置き換えて実現してもよい。
画像形成装置100のソフトウェア200は、6つのソフトウェアモジュールを有し、これらは全てCPU101が前述のプログラムを実行することで動作する。PDL受信部201は、ネットワークI/F部106を介してPDLデータを受信するモジュールである。受信されたPDLデータはRAM102に格納される。PDL解釈部202は、RAM102に格納されたPDLデータで指定される描画コマンドを読み出して解釈するモジュールである。この描画コマンドに従い、描画対象であるオブジェクトの形状や色情報が決定され、オブジェクトが生成される。次に図3を参照してオブジェクトの構成例を説明する。
図3は、実施形態でPDLデータから生成されるオブジェクトの構成の一例を説明する図である。
オブジェクト情報301は、そのオブジェクトがイメージオブジェクトであるか、グラフィックオブジェクトであるか等、オブジェクトの属性を示す。パス形状情報302は、オブジェクトの描画範囲や、オブジェクトのアウトラインを点列で表現したパス点列の情報等、オブジェクトの位置やアウトラインに関する情報である。オペランド情報303は、オブジェクトのオペランド種別(Image、FlatFill等)、色情報、色空間(RGB、Gray等)といった描画に関する情報である。オペレータ情報304は、オブジェクトの階層に関連する情報である。
図2に戻って、DL生成部203は、オブジェクトを中間データであるDL(ディスプレイリスト)を生成するモジュールである。またオブジェクトに紐付く色情報を解析し、解析した色情報を保持するモジュールである。特定色対象の色変換部204は、DL生成部203で保持されている色情報が所定の条件を満たす場合、その色情報の色(特定の色)に限定した特別な色変換を実施するモジュールである。これにより例えば、グレー値ではほとんど弁別できないモノクロ画像において、オブジェクト同士が視認できる濃度差を持つようなグレー値に変換できる。
全カラー対象の色変換部205は、DL生成部203で保持されている色情報が所定の条件を満たさない場合、全カラーに対し一律の変換式(NTSC(National Television System Committee)変換など)を用いて色変換を実施するモジュールである。RIP(Raster Image Processor)処理部206は、DL生成部203で生成されたDLに基づき、ラスタライズを行うモジュールである。
図4は、実施形態に係る画像形成装置100がPDLデータを受信して印刷データに変換して記憶するまでの処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、ROM103に記憶されたプログラムをCPU101が実行することによって実現される。尚、実施形態では印刷データの再利用を主目的として、RIP処理後の印刷データをHDD105に保存する形態をとるが、再利用が不要で単発の印刷の場合は、HDD105に保存せずにRAM102に記憶するだけでもよい。
S401でCPU101はPDL受信部201として機能し、ネットワークI/F部106を介してPDLデータを受信し、RAM102に格納する。次にS402に進みCPU101はPDL解釈部202として機能し、RAM102に格納されたPDLデータの描画コマンドを読み出して解釈し、オブジェクトを生成する。次にS403に進みCPU101はDL生成部203として機能し、S402での処理後に渡されるオブジェクトからDLを生成する。このときオブジェクトに紐付く色情報を解析し、解析した色情報に基づいて全カラー対象の色変換を実施するか、特定色対象の色変換を実施するかを選択する。DL生成処理の詳細については図5を参照して後述する。
次にS404に進みCPU101は、S403で全カラー対象の色変換が選択されているか判定する。ここで全カラー対象の色変換が選択されていると判定した場合はS405に進み、CPU101は全カラー対象の色変換部205として機能し、全カラーに対して一律の変換式(NTSC変換等)を用いて色変換を実施してS407に進む。一方、S404でCPU101は、全カラー対象の色変換が選択されていないと判定した場合はS406に進み、CPU101は特定色対象の色変換部204として機能し、S402、S403の処理で生成されたDLに対して特定色対象の色変換を実施してS407に進む。ここでは特定色と判定されたカラー画像データのカラー値だけがグレー値に変換され、残りの画像データは元のカラー画像データのままである。この特定色対象の色変換処理の詳細については図8を参照して後述する。尚、S406で、DLに対して特色対象の色変換を実施したオブジェクトに対しては、図9に示すように、差替え後使用色テーブル901において、特色対象の色変換を実施したと判定できるフラグ902をオン(=1)にする。
S407でCPU101はRIP処理部206として機能し、変換されたDLに基づき、ページをラスタライズする。これにより、色変換後のラスタライズ画像データを生成する。ここで、上述したフラグはRIP処理部206により出力画像データにカラー情報とは異なる画素ごとの識別情報として付加される。
そしてS408に進みCPU101は、S407のRIP処理で出力された画像データと、その画像データの設定情報又はPDLデータのジョブ情報をまとめてHDD105に保存する。
このようにしてHDD105には、全カラー対象の色変換がなされたグレー画像データ、或いは特定色と判定された色だけがグレー変換された画像データが保存されることになる。
図5は、図4のS403のDL生成処理を説明するフローチャートである。
ここでは、FILL生成処理、Level生成処理、Edge(エッジ)生成処理を順次に実行した後、DLにマージする処理が行われる。また、FILL生成処理を行う際に、色情報の解析処理を実行する。ここでは各処理を説明する前に、図6を参照してS403で生成されるDLの構造について説明する。尚、図5の処理は、CPU101がDL生成部203として機能することで実現される。
図6は、実施形態に係るDLの構成例を説明する図である。
DL600は、DLの構造について簡易的に示した図である。DL600は、オブジェクトのパス形状情報から算出したエッジの開始点座標を軸とするリスト構造を有するEdgeリスト601を有する。図6では、Edgeリスト601は、三角形のオブジェクト(ID1)、四角形のオブジェクト(ID2)及び八角形のオブジェクト(ID3)を含んでいる。
DL600は、その他に、Edge同士の上下関係を保持するLevelリスト602と、色情報を保持するFillリスト603を有する。Levelリスト602から、八角形のオブジェクト(ID3)が画面の最前に表示され、次に四角形のオブジェクト(ID2)、そして三角形のオブジェクト(ID1)が最背面で表示出力されることがわかる。またFillリスト603からは、三角形のオブジェクト(ID1)が赤色、四角形のオブジェクト(ID2)が緑色、八角形のオブジェクト(ID3)が青色であることがわかる。
S403のDL生成処理では、DL生成部203がオブジェクトからEdgeリスト601、Levelリスト602、Fillリスト603を生成し、それらをDLにマージ(合成)する処理を実行する。
まずS501でCPU101は、オブジェクトのオペランド情報からFillリスト603を生成する。Fillリスト603には、オブジェクトに塗られている色やパターンに関する情報が格納される。図6の使用色テーブル604は、Fillリストのオブジェクト種別(Image、Flat、Fill等)、オブジェクトに塗られている色のみに着目したFillリストを簡易的に示している。オブジェクト種別、オブジェクトに塗られている色のみ以外の情報については、本実施形態の説明では不要なため使用色テーブル604では割愛している。
次にS502に進みCPU101は、色の識別情報とその色値を取得する。これらは、色の識別情報として色を塗られるオブジェクトの属性、色数などの情報である。次にS503に進みCPU101は、取得したオブジェクトの属性がイメージであるか否か判定する。オブジェクトの属性がイメージである場合はS504に進み、CPU101は、使用されている色が多数であると判定できるため、全カラー対象の色変換を選択してS508へ処理を進める。尚、既に全カラー対象の色変換が選択されている場合、特に処理は実行せずS508へ移行する。
一方、S503で、オブジェクトの属性がイメージでないと判定した場合はS505に進みCPU101は、図7に示すような色変換テーブル700を生成していなければ生成し、色変換テーブル700の変換前の色値の欄に、取得したオブジェクトに塗られる色値を登録する。尚、取得した色値と同じ色値が既に登録済みであれば登録しない。
図7は、実施形態に係る色変換テーブルの一例を示す図である。
図7は、赤(R)、緑(G)及び青(B)をモノクロに変換(グレースケールに変換)するときの例を示している。図7(A)は、変換後の色値が記入される前の状態を示し、図7(A)は、変換後の色値が記入された後の状態を示している。
そしてS506に進みCPU101は、S505で色変換テーブル700に新規に色値を登録した場合は、オブジェクトで使用されている色数を計数する色カウントをインクリメントして、色変換テーブル700に登録されている色数を保持する。そしてS507に進みCPU101は、色カウントの値が所定の閾値を超えているかを判定する。ここで所定の閾値を超えていると判定したときはS504に進み、CPU101は、使用されている色が多数であると判定して、全カラー対象の色変換を選択してS508へ移行する。ここでも既に全カラー対象の色変換が選択されている場合、特に処理は実行せずS508へ移行する。一方、色カウントの値が所定の閾値を超えていないときはS508に進む。
S508でCPU101は、オペレータ情報からLevelリスト602を生成する。このLevelリスト602は、ページ内に配置されるオブジェクトをZオーダ量(X方向及びY方向に直交するZ方向での値)で表現した情報である。例えばLevel2のオブジェクトは、Level1のオブジェクトより、最前面側に表示されることを示す。Levelリスト602については、オペレータ情報に含まれるROP情報等を考慮しながら、原則としてオブジェクトの処理順にレベルが決定される。図6に示すように、S501で生成されたFillリスト603はLevelリスト602からリンクされる。
次にS509に進みCPU101は、オブジェクトのパス形状情報からEdgeリスト601を生成する。図6に示すように、S508で生成されたLevelリスト602は、Edgeリスト601からリンクされる。これによりEdgeリスト601とLevelリスト602とFillリスト603を取得することができる。即ち、図6に示すDL600は、Edgeリスト601、Levelリスト602、Fillリスト603を前記のようにリンクした結果を表している。
そしてS510に進みCPU101は、S509でリンクされた情報をDLへマージする処理を行う。全てのオブジェクトに対し、S501からS510まで反復処理行うことでDLの生成を完了する。また、全てのオブジェクトに対してS504にて全カラー対象の色変換を選択することなく処理を終えた場合、特定色変換テーブル700は、図7(A)に示すように、登録ID(ConvID)と変換前の色値のみが格納された状態となる。
図8は、図4のS406の特定色対象の色変換処理を説明するフローチャートである。尚、図8の処理は、CPU101が特定色対象の色変換部204として機能することで実現される。
まずS801でCPU101は、生成された図7(A)に示す色変換テーブル700と色カウントの値を取得する。次にS802に進みCPU101は、色カウント値と色変換テーブル700に格納された変換前の色値とを用いて、特定色対象の色変換を実施する。この特定色対象の色変換処理の一例を以下で説明する。
いま例えば、変換前の色値が色変換テーブル700の図7(A)で例示しているものとする。このとき、まず、変換前の各色値に対して全カラー対象のグレー変換(NTSC変換など)の変換式を用いてグレー値を算出し、出力濃度を求める。こうして出力濃度を求めると、次に、各色値を出力濃度の高い順に並べる。図7(A)の特定色変換テーブル700の例では、ConvID3>ConvID1>ConvID2となる。最後に、予想出力濃度の低い順に、特定色カウントの数で均等に濃度を割り当てるように変換後の色値を決定する。
尚、この特定色対象の色変換方法は上記に限定されるものではなく、例えば変換前の値に関わらず、特定色カウントの数だけの情報を用いて均等に濃度を割り当てても良いし、別の方法を用いても構わない。
こうして変換後の色値が決定するとS803に進みCPU101は、色変換テーブル700の変換後の色値の欄に対応する値を格納する。図7(B)は、こうして変換後の色値が格納された後の色変換テーブル700の一例を示す図である。
そしてS804に進みCPU101は、S501で生成したFIllリスト603の使用色テーブル604に格納されている色値を、S803で変換後の色値を格納した図7(B)の色変換テーブル700を用いて差替える。この処理を図9を参照して説明する。
図9は、実施形態に係る特定色対象の色変換処理による使用色テーブルの差替えを説明する図である。
まず、特定色対象の色変換部204は、図5のS501で生成された差替え前の使用色テーブル604を取得する。次に、色変換テーブル700の変換前の色値と、使用色テーブル604に一致する色値があるか探索する。この探索により、一致する色値があった場合、その色値を色変換テーブル700の変換後の色値で差替える。この処理を色変換テーブル700に格納されている色の数だけ行うことで、差替え後使用色テーブル901が完成して特定色対象の色変換処理を終了する。この際、特定色対象の色変換を行うするオブジェクトに対しては、差替え後使用色テーブル901において、それと判定可能なフラグ902を立てる(1にする)。このフラグ902は、RIP時の出力画像データにカラー情報とは異なる画素ごとの識別情報として付加される。
図11は、実施形態におけるRIP出力画像データのフォーマットの一例を示す図である。
図11では、上記RIP時に出力される画像データと、画素ごとの識別情報を示している。RIP出力画像データ1101のうち、例えば1画素を32ビットで表現するデータ1102では、RGBの各色に対して8ビット、文字かどうか、カラーかどうか、特色対象の色変換をする画素かどうかなどの情報を8ビットのFlagで表現する。
図10は、図4のS405の全カラー対象の色変換処理を説明するフローチャートである。図10の処理は、CPU101が全カラー対象の色変換部205として機能することで実現される。
まずS1001でCPU101は、生成された図7(A)に示す色変換テーブル700を取得する。次にS1002に進みCPU101は、色変換テーブル700に格納された変換前の色値を用いて、全カラー一律のグレー変換(NTSC変換など)の変換式を用いてグレー値を算出し、変換後の色値を決定する。こうして変換後の色値が決定するとS1003に進みCPU101は、色変換テーブル700の変換後の色値の欄に対応する値を格納する。そしてS1004に進みCPU101は、S501で生成した使用色テーブル604に格納されている色値を、S1003で更新された色変換テーブル700を用いて差替える。
以上説明した様に、S405で全カラー対象の色変換処理を行った場合はグレー変換された画像データが保存される。またS406で特定色対象の色変換処理を行った場合は、一部が特定色変換テーブル700により色がグレー値に変換され、残りの領域はカラーの画像データが保存されることになる。
図12は、実施形態に係る画像形成装置100による印刷処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU101がROM103に記憶されているプログラムを実行することにより達成される。
まずS1201でCPU101は、図4のS408でHDD105に保存されている画像データをRAM103に読み出す。続いてS1202に進みCPU101は、S404と同様に、その読み出した画像データが全カラー対象の色変換処理がなされていたかどうか判定する。そうであれば、S1202で読み出した画像データは、S405にてグレー変換済みであるので、S1203の処理をスキップしてS1204に処理を進める。一方、S1202でCPU101は、読み出した画像データが全カラー対象の色変換処理がなされていないと判定したときはS1203に進む。S1203でCPU101は、ASIC104を用いて、S406にて特定色変換テーブル700により色がグレー値に変換されなかった残り領域のグレー変換を行ってS1204に進む。尚、ここでのグレー変換は一部がグレー変換済みの状態であるため、全カラー一律のグレー変換(NTSC変換など)とは異なり、特殊なグレー変換を行うことになるため専用ASICを用いる。そしてS1204に進みCPU101は、グレー変換済みの画像データをエンジン107に転送して画像形成処理を行うことで、印刷処理が完了する。
図13は、実施形態に係る画像形成装置100がHDD105に保存した画像データをネットワークI/F106を介して接続されているサーバに送信する処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU101がROM103に記憶されているプログラムを実行することにより達成される。
まずS1301でCPU101は、HDD105に保存されている画像データを読み出す。そしてS1302に進みCPU101は、その画像データが全カラー対象の色変換済みの画像データであるか否か判定する。S1302で全カラー対象の色変換済みの画像データであると判定した場合、即ち、グレー変換済みであればS1304に進み、CPU101は、その画像データをそのままサーバへ送信して、この処理を終了する。
一方、S1302で全カラー対象の色変換済みでないと判定した場合、即ち、S406で一部がグレー変換済みで、残りがカラー状態の画像データであると判定するとS1303に進む。S1303でCPU101は、保存されていた画像データをそのままサーバに送信するか、或いは変換するか判定する。S1303で、保存されていた画像データをそのままサーバに送信すると判定したときはS1304に進み、CPU101は、一部がグレー変換済み、残りがカラー状態の画像データをそのままサーバに送信して、この処理を終了する。
一方、S1303でCPU101は、保存されていた画像データを変換すると判定した場合はS1305に進みCPU101は、単純グレー変換するかどうか判定する。S1305でCPU101は、単純グレー変換すると判定するとS1306に進む。S1306でCPU101は、一部がグレー変換済み、残りがカラー状態の画像データを、S1204でASIC104を用いてグレー変換したアルゴリズムと異なる単純なグレー変換(予め定義したテーブルを用いるなど)を実行する。そしてS1304に進んで、その変換した画像データをでサーバに転送する。この結果、サーバに転送される画像データは、画像全体がグレー変換されたものとなるが、ASIC104での処理とは異なるため、図12のS1204で印刷した画像とは異なる画像となる。
またS1305で単純グレー変換しないと判定した場合はS1307に進みCPU101は、印刷データへ変換するかどうか判定する。S1307で印刷データへ変換すると判定したときはS1308に進み、CPU101はHDD105に保存されていた画像データで、特定色以外と判定されたカラー画像データに対して、ASIC104による処理をソフトウェアで代替する画像処理を行う。そしてS1304に進み、その画像処理を行った画像データをサーバに転送して、この処理を終了する。このS1308での処理はハードウェアであるASIC104を用いないため、処理時間が長くなるが、S1204で印刷した画像データと近似した画像データをサーバへ転送することができる。
またS1307でCPU101は、印刷データへ変換しないと判定した場合はS1309に進みCPU101は、S406で行った、特定色対象の色変換処理の逆変換処理を行う。つまり、特定色変換テーブル700により、色をグレー値に変換した処理の逆変換処理を行って、グレー値を元のカラー画像データに戻す。これにより、画像データは入力時の全面カラーの画像データとして、S1304でサーバに送信される。
尚、本実施形態では割愛したが、S1303、S1305、S1307は、不図示の操作部により設定された設定値によって判別している。この設定を可能とするのは本発明では必須ではなく、どれかの処理を固定的に実行できる構成でもよい。
また、実際の印刷物との差異があることを示すために、S1304でサーバに画像データを送信する際に、最終的にどのような画像処理を行ったかの情報を合わせて通知するのが望ましい。
尚、本実施形態では、画像形成装置100で、画像データに対して、S1306、S1308、S1309の処理を行ってからサーバに送信する形態で説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、サーバに対してS1306、S1308、S1309での処理に必要な情報(テーブル情報など)を画像データと一緒に送信し、サーバ側でS1306、S1308、S1309の処理を行うようにしてもよい。またS1304でサーバに送信するとしたが、例えば、操作部にプレビュー表示するようにしても良い。
以上説明したように実施形態によれば、HDD105に保存された画像処理フローの途中の画像を適切に処理した後に、サーバへの転送やプレビュー処理などで再利用することができる。
100…画像形成装置、101…CPU、105…HDD、202…PDL解釈部、203…DL生成部、204…特定色対象の色変換部、205…全カラー対象の色変換部、206…RIP処理部
Claims (11)
- カラー画像データに対して第1画像処理を行う第1画像処理手段と、
カラー画像データに含まれる、所定の条件を満たす特定色に対して前記第1画像処理とは異なる第2画像処理を実行する第2画像処理手段と、
前記カラー画像データに含まれるオブジェクトの色情報に基づいて、前記カラー画像データを前記第1画像処理手段或いは前記第2画像処理手段のいずれで処理するか選択する選択手段と、
前記第1画像処理手段により処理された画像データ、或いは前記第2画像処理手段により処理されなかった前記特定色以外の色のカラー画像データと前記第2画像処理手段により処理された画像データとを含む画像データを記憶する記憶手段と、
前記カラー画像データのログを記録する際、前記記憶手段に記憶されている画像データに第3画像処理を行う第3画像処理手段と、を有し
前記第3画像処理は、前記記憶手段に記憶されている画像データを、前記カラー画像データが最終的に使用された画像データに近似させる処理であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1画像処理手段及び前記第2画像処理手段は、前記カラー画像データのカラー値をグレー値に変換する画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1画像処理は、前記カラー画像データの全てのカラー値を一律の変換式を用いてグレー値に変換する処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記一律の変換式は、NTSC(National Television System Committee)変換であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像処理は、前記特定色のカラー値を、視認できる濃度差を持つようグレー値に変換する処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記最終的に処理された画像データは、印刷された画像データであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を使用した画像処理を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第3画像処理は、前記ASICによる処理をソフトウェアで代替する処理を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記ログは、サーバに送られて記録されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置を制御する制御方法であって、
カラー画像データに対して第1画像処理を行う第1画像処理工程と、
カラー画像データに含まれる、所定の条件を満たす特定色に対して前記第1画像処理とは異なる第2画像処理を実行する第2画像処理工程と、
前記カラー画像データに含まれるオブジェクトの色情報に基づいて、前記カラー画像データを前記第1画像処理工程或いは前記第2画像処理工程のいずれで処理するか選択する選択工程と、
前記第1画像処理工程により処理された画像データ、或いは前記第2画像処理工程により処理されなかった前記特定色以外の色のカラー画像データと前記第2画像処理工程により処理された画像データとを含む画像データを記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記カラー画像データのログを記録する際、前記記憶装置に記憶されている画像データに第3画像処理を行う第3画像処理工程と、を有し
前記第3画像処理は、前記記憶装置に記憶されている画像データを、前記カラー画像データが最終的に使用された画像データに近似させる処理であることを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項10に記載の制御方法の各工程のすべてを実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021190484A JP2023077248A (ja) | 2021-11-24 | 2021-11-24 | 画像形成装置とその制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021190484A JP2023077248A (ja) | 2021-11-24 | 2021-11-24 | 画像形成装置とその制御方法、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023077248A true JP2023077248A (ja) | 2023-06-05 |
Family
ID=86610211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021190484A Pending JP2023077248A (ja) | 2021-11-24 | 2021-11-24 | 画像形成装置とその制御方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023077248A (ja) |
-
2021
- 2021-11-24 JP JP2021190484A patent/JP2023077248A/ja active Pending
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