JP2001270060A - 可とう性メラミン樹脂化粧板 - Google Patents

可とう性メラミン樹脂化粧板

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JP2001270060A
JP2001270060A JP2000085457A JP2000085457A JP2001270060A JP 2001270060 A JP2001270060 A JP 2001270060A JP 2000085457 A JP2000085457 A JP 2000085457A JP 2000085457 A JP2000085457 A JP 2000085457A JP 2001270060 A JP2001270060 A JP 2001270060A
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JP
Japan
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melamine resin
resin
impregnated paper
paper
decorative plate
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JP2000085457A
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Inventor
Terunori Iwata
照徳 岩田
Kishun Ito
貴春 伊藤
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、曲げ成形性に優れる可とう性メラミ
ン樹脂化粧板を得る。 【解決手段】 メラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂含
浸紙を積層成形した可とう性メラミン樹脂化粧板であっ
て、該フェノール樹脂に超微粒子状無水シリカを配合し
たことを特徴とする可とう性メラミン樹脂化粧板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メラミン樹脂化粧板に
関し、より詳しくは可とう性メラミン樹脂化粧板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、メラミン樹脂含浸紙と複数枚のフ
ェノール樹脂含浸紙を積層して熱圧したメラミン樹脂化
粧板が知られ、優れた表面物性を有することから水平面
に好適に用いられている。とりわけ木質系基材や金属製
基材の表面に接着し端部を曲面加工した製品は端部が丸
く安全性が高く、メラミン樹脂化粧板の曲げ成形性が優
れれば優れるほど種々の形状に加工でき意匠的にも見栄
えがするなどといった理由から年々需要は増えてきてお
り、メラミン樹脂化粧板の可とう性として、より低温で
より小さいRで曲がることが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メラミ
ン樹脂化粧板のコア材となるフェノール樹脂含浸紙は樹
脂の硬化度合いの観点からいうと可とう性と耐熱性は相
反する傾向にあるため両方の性能を備えたメラミン樹脂
化粧板を得ることが困難であった。詳しく述べると、可
とう性を重視すると耐熱性が劣り、強い熱衝撃が加わっ
た場合層間で剥離したり、フクレを生じることがあり、
また、耐熱性を重視するとコア材の硬化度を上げる必要
がある結果、小さいRや低い温度で曲がらないという状
況にあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる事情に鑑
み検討されたもので、メラミン樹脂含浸紙とフェノール
樹脂含浸紙を積層成形した可とう性メラミン樹脂化粧板
であって、該フェノール樹脂に超微粒子状無水シリカを
配合することにより前記の課題を解決することができ
る。以下、本発明について詳述する。
【0005】本発明の可とう性メラミン樹脂化粧板に係
るメラミン樹脂含浸紙は、化粧板用として供される薄葉
紙、リンター紙、チタン紙などの化粧紙にアミノ−ホル
ムアルデヒド樹脂からなる樹脂液を含浸し乾燥したもの
が用いられ、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂としてはア
ミノ化合物、例えばメラミン、尿素、ベンゾグアナミ
ン、アセトグアナミンなどとホルムアルデヒドを反応さ
せた初期縮合物のほか、メチルアルコール、エチルアル
コールなどの低級アルコ−ルによるエ−テル化、パラト
ルエンスルホンアミドなどの可塑化を促す反応性変性剤
で変性されたものが適用できる。
【0006】更に、メラミン樹脂含浸紙の化粧を保護す
る目的でこの上に樹脂表面層を設けてもよく、樹脂表面
層としてはα−セルロ−スを主成分とする表面紙にメラ
ミン樹脂含浸紙の場合と同様の樹脂液を含浸し乾燥した
いわゆるメラミン樹脂含浸オーバーレイ紙が例示され
る。
【0007】フェノール樹脂含浸紙は化粧板用として供
されるクラフト紙、不織布、クロスなどの基材にフェノ
ール類とアルデヒド類とをフェノール性水酸基1モルに
対してアルデヒド類を1〜1.3モルの割合で塩基性触
媒下にて反応させたレゾール型フェノール樹脂に超微粒
子状無水シリカを配合した樹脂液を含浸し乾燥したもの
が適用できる。超微粒子状無水シリカは精製四塩化ケイ
素の燃焼により得られる粒子径が7〜50μm、比表面
積が50〜400m2/gのもので、超微粒子状無水シ
リカ表面のシラノール基間での水素結合により均一な網
目構造が形成される結果、メラミン樹脂含浸紙、フェノ
ール樹脂含浸紙などの含浸紙間の密着性が向上し耐熱性
が向上し、また、かさ高いSiの排除体積効果により柔
軟性が付与される結果、可塑化が促され可とう性が向上
すると考えられる。
【0008】超微粒子状無水シリカの配合割合は、レゾ
ール型フェノール樹脂100に対して0.1〜4重量%
とするのが好ましく、0.1未満では可とう性、耐熱性
の効果が発揮されない。また、4重量%近くになると耐
熱性、可とう性の上昇に顕著な効果が見られず、5重量
%ではレゾール型フェノール樹脂に分散しにくくなり沈
降が激しく超微粒子状無水シリカが均一に含まれたフェ
ノール樹脂含浸紙が得られないため好ましくない。
【0009】フェノール類としては、フェノール、クレ
ゾール、キシレノール、オクチルフェノール、フェニル
フェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビ
スフェノールFなどが挙げられ、アルデヒド類として
は、ホルアルデヒド、パラホルムアルデヒド、グリオキ
ザール、トリオキザールなどが挙げられる。また、必要
に応じてパラスルフォンアミド、桐油、DOP、TCP
(トリクレジルホスフェート)などの可塑化を促す変性
剤で変性されたものも適用でき、塩基性触媒としては、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、及びマグネ
シウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属の酸化物や
水酸化物、及びトリエチルアミン、トリエタノールアミ
ンなどのアミン類が挙げられる。
【0010】本発明の可とう性メラミン樹脂化粧板はメ
ラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂含浸紙、及び必要に
応じてメラミン樹脂含浸オーバーレイ紙を積層して熱圧
成形することにより得られる。熱圧成形する場合の条件
は温度100〜200℃、圧力10〜100kg/c
2、時間10秒〜120分程度で含浸紙中の熱硬化性
樹脂が充分硬化しうる条件であれば良い。更に、意匠効
果を高めるためにエンボスプレート、エンボスシート、
エンボスペーパーなどのエンボス賦与材料を用いても一
向に差し支えない。
【0011】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。
【実施例】実施例1 メラミン樹脂含浸紙 メラミンに対するホルムアルデヒドのモル比が1.5の
メラミン初期縮合物にパラトルエンスルホン酸アミド6
部、硬化剤(キャタニットA 日東理研工業株式会社社
製)3部、離型剤1部(セパ−ル328 中京油脂株式
会社社製)を添加して含浸用メラミン樹脂を得た。次い
で、坪量120g/m2の白色抄造紙に含浸量が固形分
換算値で96g/m2となるように含浸し乾燥してメラ
ミン樹脂含浸紙を得た。 フェノール樹脂含浸紙 フェノールとホルムアルデヒドのモル比を1:1.15
とし水酸化ナトリウム下で反応させてレゾール型フェノ
ール樹脂を得た後、粒径12μm、比表面積200m2
/gの超微粒子状無水シリカ(AEROSIL200
日本アエロジル株式会社社製)を0.1%添加して含浸
用フェノール樹脂を得た。次いで、185g/m2のク
ラフト紙に含浸量が固形分換算値で90g/m2となる
ように含浸し乾燥してフェノール樹脂含浸紙を得た。 可とう性メラミン樹脂化粧板の製造 前記のメラミン樹脂含浸紙と3枚のフェノール樹脂含浸
紙を積層し、温度130℃、圧力50kg/cm2、時
間30分の条件で熱圧成形して、実施例1の可とう性メ
ラミン樹脂化粧板を得た。
【0012】実施例2〜5 実施例1において超微粒子状無水シリカの添加量を0.
5、1、2、4%に変更した以外は同様に製造して、実
施例2、3、4、5の可とう性メラミン樹脂化粧板を得
た。
【0013】比較例1 実施例1において超微粒子状無水シリカを添加しなかっ
た以外は同様に実施して比較例1のメラミン樹脂化粧板
を得た。
【0014】比較例2 実施例1において超微粒子状無水シリカの添加量を5%
にしたが沈降が激しく良好なフェノール樹脂含浸紙が得
られなかった。
【0015】評価結果を表1に示す。
【表1】
【0016】評価方法は以下の通りとした。 曲げ成形性:JIS K 6902「熱硬化性樹脂化粧
板試験方法」に準拠して、6Rの木型に沿って曲げ加工
し表面にクラックの発生しない加熱温度を測定した。 耐熱性:JIS K 6902「熱硬化性樹脂化粧板試
験方法」に準拠しフクレが生じない温度を測定した。 含浸適正:含浸用フェノール樹脂500mlをビーカー
に採取して、攪拌後2時間放置して、超微粒子状無水シ
リカの沈降の程度確認し、沈降なきを○、沈降ありを×
とした。
【0017】
【発明の効果】本発明によりフェノール樹脂の持つ相反
する特性を解消でき、耐熱性、曲げ成形性に優れる可と
う性メラミン樹脂化粧板を得ることができ、ポストフォ
−ム加工製品用途として市場のニ−ズに充分答えること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂含
    浸紙を積層成形した可とう性メラミン樹脂化粧板であっ
    て、該フェノール樹脂に超微粒子状無水シリカを配合し
    たことを特徴とする可とう性メラミン樹脂化粧板。
JP2000085457A 2000-03-27 2000-03-27 可とう性メラミン樹脂化粧板 Pending JP2001270060A (ja)

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JP2000085457A JP2001270060A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 可とう性メラミン樹脂化粧板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199532A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005199532A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板

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