JP2001269520A - 静電フイルター - Google Patents

静電フイルター

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JP2001269520A
JP2001269520A JP2000132998A JP2000132998A JP2001269520A JP 2001269520 A JP2001269520 A JP 2001269520A JP 2000132998 A JP2000132998 A JP 2000132998A JP 2000132998 A JP2000132998 A JP 2000132998A JP 2001269520 A JP2001269520 A JP 2001269520A
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JP
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fibers
fiber
static electricity
hollow
wool
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JP2000132998A
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English (en)
Inventor
Akira Shiono
章 塩野
Shigemi Kamisaka
茂実 上阪
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Ambic Co Ltd
Original Assignee
Ambic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 静電気の漏洩が少なく捕集効率の低下が少な
いロングライフの静電式空気濾過フィルターを供給す
る。 【解決手段】 羊毛繊維と異種の繊維を組合せる事を特
長とし、更に異種の繊維として中空繊維を使用する。 【効果】中空繊維を使用すると中空部分に帯電した静電
気は外気の条件に左右される事がないため放電する事が
外気側に比べて非常に遅い為、全体としての静電気の漏
洩が少なくなり捕集効率の低下が少くなりロングライフ
の静電フイルターが得られる。又、羊毛繊維と中空繊維
とを組合せると静電気の持続が永くなりロングライフの
フイルター材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調フイルターや防塵
マスク等に使用されている静電式空気濾過フイルターに
関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、静電式空気濾過フイルターは、ポリ
プロピレン繊維不織布に永久荷電させた所謂、エレクト
レットフイルターで空調フイルターに良く使用されてい
る。又、羊毛フエルトにフエノール系樹脂加工を行い、
乾燥させたのち、羊毛繊維と羊毛繊維に付着したフエノ
ール系樹脂とを機械的に摩擦させて静電気を持続させる
静電フイルターは防塵マスクとして広く使用さえてい
る。これらの静電式空気濾過フイルターは、静電気のた
め初期の捕集効率は非常に高いも使用している繊維が非
中空の為、時間の経過と共に静電気の漏洩が早く捕集効
率の減少が大きくてフイルターライフが短いという欠点
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点を解消するためになされたものであり、静電気の漏
洩が少なく、捕集効率の低下が少ないロングライフの静
電式空気濾過フイルターを供給するものである。従来の
非中空繊維からなる静電式空気濾過フイルターは、繊維
の表面に荷電されたプラス又はマイナスの静電気は繊維
の表面が外気に触れていると早く放電され易い。特開昭
62−110720には中空繊維又は多孔繊維からなる
帯電不織布が開示されているが、この帯電不織布は単一
繊維から構成されている為、ライフが短いと言う欠点が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、羊毛繊維と異
種の繊維を組合せる事を特長とし、更に異種の繊維とし
て中空繊維を使用する事を特長としている。本発明が羊
毛繊維を必須としている理由は、羊毛繊維の表面のスケ
ールにより機械的摩擦による静電気の発生がし易い傾向
があり、更に羊毛繊維は融点を持たないので、静電気の
漏洩が少なくなり静電吸着による微粒子の捕集効率が高
くライフが長い静電フイルターが得られる為である。羊
毛繊維と異種繊維の比率は羊毛繊維が少なくとも40%
以上ある方がライフが長くなるが特には数値を限定しな
い。
【0005】羊毛繊維と異種の繊維を組合せる目的は、
外部より荷電によるエレクトレット加工又は機械的摩擦
を加えると、発生したプラス及びマイナスの静電気はそ
れぞれの繊維に帯電され全体では中和された状態になっ
ている。その為、目的とする濾過されるプラスを有する
粒子はマイナス帯電した繊維に、マイナスを有する粒子
はプラス帯電した繊維に吸着捕集される。一方、特開昭
62−110720のように一種類の繊維にエレクトレ
ット加工又は機械的摩擦を加えるとプラス又はマイナス
の静電気が繊維に帯電され反対に荷電した粒子のみしか
吸着捕集するので、異種繊維との組合せのフイルターよ
りは捕集効率は低くなる。
【0006】異種繊維として中空繊維を使用すると中空
部分に帯電した静電気は外気の条件に左右される事がな
いため放電する事が外気側に比べて非常に遅い為、全体
としての静電気の漏洩が少なくなり捕集効率の低下が少
なくなる。又、異種繊維の混紡でフイルター材全体で中
和された状態の為、静電気の漏洩が少なくなりロングラ
イフな静電フイルターになる。
【0007】中空繊維の材質はガラス転移点が高いほ
ど、又はガラス転移点を持たない繊維ほど好ましい。と
言うのは、ガラス転移点が低いと摩擦やエレクトレット
加工時には容易に静電気を発生するが、繊維に帯電した
電荷の繊維内での移動が早く繊維の表面に移行して放電
し易い傾向があり、捕集効率の低下が早くなる。好まし
いガラス転移点(Tg)は60℃以上で、これに合致す
る繊維として、ポリエステル(Tg=80℃)、ポリイ
ミド(Tg=315℃)等が好ましい。特にポリイミド
繊維はその外形が非円形の為、円形の繊維に比べて繊維
の表面積が広くその結果静電気吸着力が高く捕集効率が
高いフイルター材になるので好ましい。
【0008】羊毛繊維と異種繊維との組合せである本発
明の静電フイルターの構造は空隙率が高いフエルト構造
が好ましく、静電加工はフエルト製造時又は,フエルト
製造後に繊維に摩擦を与えても良いが、フエルト製造
後、更にフエノール系の樹脂加工乾燥後、フエルトを揉
み加工して静電気を付与する事が望ましい。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記載するが、以下
の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)羊毛繊維として太さ21μを60%、中空
繊維として2デニールのポリエステル繊維を60%混紡
し、重さ350g/m、厚さ3mmの羊毛フエルトを
作成し、パラターシャリブチルフエノールとホルマリン
からなる混合液で樹脂加工後、なめし工程でフエルトに
静電気を付与して表1に示す本発明の静電フイルター材
−1を得た。
【0010】(実施例2)中空繊維として0.8デニー
ルのポリイミド繊維を使用した以外は実施例−1と同様
にして表1に示す本発明の静電フイルター材−2を得
た。
【0011】(比較例)太さ21μの羊毛繊維100%
で重さ350g/m、厚さ3mmの羊毛プレスフエル
トを作成し、パラターシャリブチルフエノールとホルマ
リンからなる混合液で樹脂加工後、なめし工程でフエル
トに静電気を付与して表1に示す比較フイルター材−1
を得た。
【0012】
【作用効果】
【0013】静電フイルター材−1、−2,及び比較フ
イルター材−1を表1に示す。表1より本発明の静電フ
イルター材−1、−2は異種の繊維を混紡している為、
プラス及びマイナスの両方に帯電しているので比較フイ
ルター材−1に比べて捕集効率が高く、又中空繊維を使
用している為、静電気の漏洩が比較フイルター材−1に
比べて少なくロングライフの静電フイルターである事が
判明した。静電フイルター材−1、−2を比較した場
合、静電フイルター材−2のポリイミド繊維の表面績が
静電フイルター材−1のポリエステル繊維の表面績より
大きく又、異型断面の為、静電電荷量が多くなり低圧損
で高効率なフイルター材に成り得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/42 D04H 1/42 Q 1/64 1/64 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空繊維と羊毛繊維とからなり、各繊維が
    帯電している事を特長とする静電フイルター
  2. 【請求項2】中空繊維の形状が非円形の異型断面である
    事を特長とする請求項1に記載する静電フイルター
  3. 【請求項3】中空繊維としてポリエステル繊維である請
    求項1に記載する静電フイルター
  4. 【請求項4】中空繊維としてポリイミド繊維である請求
    項1に記載する静電フイルター
  5. 【請求項5】中空繊維と羊毛繊維とフエノール系樹脂と
    からなる静電フイルター
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119861A1 (en) 2008-03-25 2009-10-01 Fujifilm Corporation Hazardous substance-removing material
JP2010131543A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Kureha Ltd 低抵抗濾材
JP2014094543A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Cosmo Project:Kk 内装用パネル
JP2015178183A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 片柳 良和 シート状の通気資材

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