JPH05154318A - 空気清浄器用集塵フィルタ - Google Patents

空気清浄器用集塵フィルタ

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JPH05154318A
JPH05154318A JP32579291A JP32579291A JPH05154318A JP H05154318 A JPH05154318 A JP H05154318A JP 32579291 A JP32579291 A JP 32579291A JP 32579291 A JP32579291 A JP 32579291A JP H05154318 A JPH05154318 A JP H05154318A
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JP
Japan
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filter
filter member
dust collecting
fibrous dielectric
positively
Prior art date
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Pending
Application number
JP32579291A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamaguchi
徹 山口
Takao Hattori
隆雄 服部
Takayoshi Iwanaga
隆喜 岩永
Toru Kubota
亨 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05154318A publication Critical patent/JPH05154318A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、集塵効率が高く、洗浄、再利用が
可能で、ライフサイクルコストを安くすることを目的と
する。 【構成】 それぞれ正、負に帯電する特性を有する少な
くとも2種の繊維状の誘電体材料2,3を組合わせて作
製したフィルタ部材1で構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気中の粉塵粒子を捕
集する空気清浄器用集塵フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の繊維フィルタ等を集塵フィルタと
して用いた空気清浄器においては、繊維フィルタとして
合成樹脂の糸を織った布などを合成樹脂の網などに溶着
等で固定し、このように構成したエアーフィルタを集塵
フィルタとしている。しかしこのエアーフィルタは、布
などの目を通過しない綿ゴミなどの大きい塵埃は取り除
けるが、人体に悪影響を及ぼすたばこの煙の粒子、花粉
などの極微小な塵埃等は捕集が困難であった。
【0003】これに対し、通常の繊維フィルタの性能を
向上させるため、図3に示すように、電気絶縁性が優
れ、成形加工が容易な合成ポリマー材料であるテフロ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の
繊維で作製したフィルタ材に強制的に高電圧を印加し、
エレクトレット化した後プリーツ状に折曲げ加工し、フ
ィルタ11を集塵フィルタとして用いたものがある。同
図(b)は強制的な高電圧印加によりエレクトレット化
された繊維部12を拡大して示している。図4は、この
集塵フィルタを用いた空気清浄器の集塵特性を示してお
り、使用を続けると、たばこの煙の粒子、花粉など空気
中の極微小な塵埃粒子により、その粒子帯電効果による
集塵効率は徐々に低下して行く。約6か月程度使用後、
本フィルタを水及び洗剤で洗浄すると、繊維表面の付着
物が取れる。しかし、エレクトレットフィルタ11は、
水につけることにより繊維表面の電荷も失ってしまうの
で、元の電荷を帯びた状態には戻らず、集塵効率が極度
に低下してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記2例のような従来
の空気清浄器用集塵フィルタは、メンテナンス上制約が
あり、それぞれ以下のような問題があった。
【0005】(イ)水、洗剤などで洗浄することができ
るエアーフィルタは、繰返し使用が可能であるが、洗浄
を可能にするためにフィルタ部の目が荒く、たばこの
煙、花粉等といった極微小な塵などは殆んど取除けな
い。
【0006】(ロ)エレクトレットフィルタは、繊維の
表面に強制的に高電圧を印加し電荷を持たしているた
め、比較的フィルタの目が荒くてもたばこの煙、花粉等
の微小な塵も取除くことができて高い集塵性能を有して
いる。しかしこのフィルタは、水につけることにより繊
維表面の電荷を失ってしまうので、一般的にはフィルタ
が汚れた時点で取り替えるという使い捨てタイプとなっ
ていた。
【0007】そこで、本発明は高い集塵効率をもち、洗
浄、再利用が可能で、ライフサイクルコストの安い空気
清浄器用集塵フィルタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、それぞれ正、負に帯電する特性を有する少
なくとも2種の繊維状の誘電体材料を組合わせて作製し
たフィルタ部材で構成してなることを要旨とする。
【0009】
【作用】上記構成により、繊維状誘電体材料相互の接触
や空気の通風などの摩擦により、高い帯電特性が得られ
る。空気中の極微小な塵埃粒子は、正、負それぞれの繊
維状誘電体材料の近傍を通過する際に、誘起荷電効果に
よりそれぞれの電荷を帯び、逆電位を持った繊維状誘電
体材料部に捕捉される。長期使用により、汚れたフィル
タ部材を洗浄しても、集塵フィルタとしての使用時は、
繊維状誘電体材料は常に摩擦帯電状態となるので、長期
使用に耐え、ライフサイクルコストが安くなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。
【0011】本実施例のフィルタ部材1は、エレクトレ
ットフィルタなどの強制的に電荷を持たせたものと異な
り、図1に示すように、繊維状材料自身にそれぞれ正に
帯電する特性を有する誘電体材料(例えば、ナイロン
6、ナイロン66)2、負に帯電する特性を有する誘電
体材料(例えば、テフロン、ポリエチレン)3が用いら
れ、これら2種の繊維状誘電体材料2,3を層状に組合
わせることにより構成されている。このため、再利用等
の際に、水及び洗剤などを使用して洗浄しても、乾燥
後、通風などの摩擦効果を与えれば性能が回復し、帯電
保持率の低下は起らず、長期にわたって集塵性能が維持
される。本実施例のフィルタ部材1は、表1に示すよう
な正に帯電する特性を有する誘電体材料と、負に帯電す
る特性を有する誘電体材料の組合わせによって構成され
るものであれば、2種以上の材料を用いてもよい。
【0012】
【表1】 表1における列中の二つの物質の摩擦で、上のものがプ
ラスに、下のものがマイナスに帯電される。
【0013】図2は、粒子帯電効果による集塵効率の経
時変化を示している。初期では、粒子帯電によるフィル
タ部材1による集塵効率は約15%を示している。フィ
ルタ部材1を使用し続けると、たばこの煙の粒子、花粉
など空気中の極微小な塵埃粒子により、その集塵効率は
徐々に低下して行く。約6か月後、本フィルタ部材1
を、水及び洗剤で洗浄すると繊維表面の付着物が取れ、
再度使用すると通風等の摩擦効果によって性能が回復
し、粒子帯電効果による集塵効果は初期の約15%まで
戻る。このように、本実施例のフィルタ部材1は、長期
間にわたる集塵性能維持とメンテナンス性の向上が得ら
れる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタ部材を、それぞれ正、負に帯電する特性を有す
る少なくとも2種の繊維状の誘電体材料の組合わせによ
り作製したため、誘電体材料相互の接触や空気の通風な
どの摩擦により高い帯電性能が得られて、誘起荷電効果
により空気中の極微小な塵埃やたばこの煙、花粉の粒子
などを取除くことができ、高い集塵効果を得ることがで
きる。また、従来のエレクトレットフィルタと異なり、
フィルタ部材の洗浄、再利用が可能となりライフサイク
ルコストが安くなる。さらに、フィルタ部材を通過する
風速の上昇に伴ない、正、負帯電特性を有する繊維状誘
電体材料同士が擦れ合うことで、帯電効果が上がり、一
層の集塵効率の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気清浄器用集塵フィルタの実施
例を示す図である。
【図2】本実施例を適用した空気清浄器の集塵特性を示
す図である。
【図3】従来のエレクトレットフィルタを示す図であ
る。
【図4】従来のエレクトレットフィルタを用いた空気清
浄器の集塵特性を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルタ部材 2 正に帯電する特性を有する繊維状誘電体材料 3 負に帯電する特性を有する繊維状誘電体材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 隆喜 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 久保田 亨 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ正、負に帯電する特性を有する
    少なくとも2種の繊維状の誘電体材料を組合わせて作製
    したフィルタ部材で構成してなることを特徴とする空気
    清浄器用集塵フィルタ。
JP32579291A 1991-12-10 1991-12-10 空気清浄器用集塵フィルタ Pending JPH05154318A (ja)

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