JP2001268773A - 電力系統保護制御装置 - Google Patents

電力系統保護制御装置

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JP2001268773A
JP2001268773A JP2000072641A JP2000072641A JP2001268773A JP 2001268773 A JP2001268773 A JP 2001268773A JP 2000072641 A JP2000072641 A JP 2000072641A JP 2000072641 A JP2000072641 A JP 2000072641A JP 2001268773 A JP2001268773 A JP 2001268773A
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power system
unit
average
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JP2000072641A
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English (en)
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Satoru Ishibashi
哲 石橋
Takaya Shiyouno
貴也 庄野
Ikuro Baba
郁朗 馬場
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気量に入力中断があって、これが再度回復し
た場合でも、電気量の平均値の演算をやり直す必要はな
い電力系統保護制御装置を得る。 【解決手段】電力ケーブルの出力側からの計測時間内の
アナログ電気量を逐次ディジタル電気量に変換して順次
記憶するメモリ部と、メモリ部に入力されるディジタル
電気量の入力中断があって再度回復状態となったとき読
出し指令を出力する異常検出器15と、メモリ部に記憶
されている電気量に基づき、計測時間毎のの平均値を演
算する電気量平均演算部5と、5からの出力を一定周期
で保存すると共に、15からの呼び出し指令が出力され
たとき、その直前の電気量の平均値を読出し、これを5
の初期値として入力可能なデータ保存部8と、5で求め
られた電気量の平均値が整定値を超えたとき、保護対象
又は制御対象が過負荷状態であることを判定する過負荷
判定部6を具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に接続さ
れる保護対象又は制御対象の電力系統データを検出する
ものであって、前記保護対象又は制御対象の出力側のア
ナログ電気量を、少なくとも数時間の計測時間に亘って
計測し、この計測時間内の電気量の平均値を求め、該電
気量平均値に基いて前記保護対象又は制御対象の異常状
態を検出する電力系統保護制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力系統保護制御装置は、ハード
ウェアの一過性の異常時は、一旦ハードウェアをリセッ
トし演算をやり直す方式がとられている。このため演算
値が確定するまでは、保護・制御装置が誤動作、誤不動
作となるため、演算値が確定するまでは所定時間装置動
作をロックするなどの処置が必要である。
【0003】このため、演算値が確定するまでに長時間
を要する演算では、その間装置動作をロックすることと
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電力系統などにおい
て、一例として、送電ケーブルの電気量の数時間分の平
均値を算出し、ケーブルの過負荷検出の判定対象とする
場合、保護対象を確実に保護するため、ケーブルの過負
荷を検出し、必要であれば送電ケーブルの遮断指令を出
す必要がある。
【0005】また、誤動作、誤不動作を防止するために
は、高精度に電気量の平均値を算出する必要がある。
【0006】しかし、電源の瞬時停電などによるハード
ウェアの一過性の異常で演算が再スタートすれば、再ス
タート後、少なくとも数時間に亘り前記平均値は正しい
演算値が得られず、送電ケーブルの遮断判定に過不足を
生じることがあった。
【0007】本発明は、以上述べた問題点を解決するた
めなされたもので、電気量に入力中断があって、これが
再度回復した場合でも、電気量の平均値の演算をやり直
す必要はなく、電気量の平均値を高精度に算出でき、送
電ケーブル等の保護・遮断などを行うことができる電力
系統保護制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
なされたもので、請求項1に対応する発明は、電力系統
に接続される保護対象又は制御対象の電力系統データを
検出するものであって、前記保護対象又は制御対象の出
力側のアナログ電気量を、少なくとも数時間の計測時間
に亘って計測し、この計測時間内の電気量の平均値を求
め、該電気量平均値に基いて前記保護対象又は制御対象
の異常状態を検出する電力系統保護制御装置において、
前記保護対象又は制御対象の出力側のアナログ電気量を
前記計測時間内に亘って取り込む入力手段と、前記入力
手段からの前記計測時間内のアナログ電気量を逐次ディ
ジタル電気量に変換するディジタル電気量変換手段と、
前記ディジタル電気量変換手段で変換されたディジタル
電気量を順次記憶するメモリ部と、前記メモリ部に入力
されるディジタル電気量の入力中断があって再度回復状
態となったとき読出し指令を出力する異常検出部と、前
記メモリ部に記憶されているディジタル電気量に基づ
き、前記計測時間毎のディジタル電気量の平均値を演算
する電気量平均演算部と、前記電気量平均演算部からの
出力を一定周期で保存すると共に、前記異常検出部から
の呼び出し指令が出力されたとき、その直前の電気量の
平均値を読出し、これを前記電気量平均演算部の初期値
として入力可能なデータ保存手段と、前記電気量平均演
算部で求められた電気量の平均値が整定値を超えたと
き、前記保護対象又は制御対象が異常状態であることを
判定する異常判定手段とを具備した電力系統保護制御装
置である。
【0009】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項2に対応する発明は、前記メモリ部と、前記異常
検出部と、前記電気量平均演算部と、前記異常判定手段
とを、電力系統又は制御専用に作られる中央演算処理回
路及び周辺回路を含んだ第1の回路基板で構成し、前記
データ保存手段を、電力系統又は制御専用に作られる中
央演算処理回路及び周辺回路を含んだ第2の回路基板で
構成した請求項1に記載の電力系統保護制御装置であ
る。
【0010】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項3に対応する発明は、前記データ保存手段は、電
源によるバックアップ機能を備えた揮発性のランダムア
クセスメモリで構成した請求項1に記載の電力系統保護
制御装置である。
【0011】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項4に対応する発明は、前記データ保存手段は、一
定周期で前記電気量の平均値を保存する際、時刻付平均
値のデータとして保存する請求項1に記載の電力系統保
護制御装置である。
【0012】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項5に対応する発明は、前記データ保存手段は、一
定周期で保存する際、時刻付平均値を保存し、前記異常
検出部からの呼び出し指令が出力されたとき、該データ
保存手段に保存されている時刻付平均値を読み込んで、
前記電気量平均演算部の初期値として代入する際、時刻
付平均値と前記再度回復時の時刻から、異常停止してい
た時間を算出し、停止していた分の電気量の平均値を自
動的に補正する請求項1に記載の電力系統保護制御装置
である。
【0013】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項6に対応する発明は、電力系統に接続される保護
対象又は制御対象の電力系統データを検出するものであ
って、前記保護対象又は制御対象の出力側のアナログ電
気量を、少なくとも数時間の計測時間に亘って計測し、
この計測時間内の電気量の平均値を求め、該電気量平均
値に基いて前記保護対象又は制御対象の異常状態を検出
する電力系統保護制御装置において、入力手段及びディ
ジタル電気量変換手段と、メモリ部と、異常検出部と、
電気量平均演算部と、演算値相互チェック選択部と、異
常判定手段を夫々備えた第1の系列及び第2の系列から
なり、前記各入力手段は、前記保護対象又は制御対象の
出力側のアナログ電気量を前記計測時間内に亘って取り
込むものであり、前記各ディジタル電気量変換手段は、
前記各入力手段からの前記計測時間内のアナログ電気量
を逐次ディジタル電気量に変換するものであり、前記各
メモリ部は前記各ディジタル電気量変換手段で変換され
たディジタル電気量を順次記憶するものであり、前記各
異常検出部は、前記各メモリ部に入力されるディジタル
電気量の入力中断があって再度回復状態となったとき相
手系列に対して読出し指令を出力するものであり、前記
各電気量平均演算部は、前記メモリ部に記憶されている
ディジタル電気量に基づき、前記計測時間毎のディジタ
ル電気量の平均値を演算するものであり、前記各演算値
相互チェック選択部は、前記各異常検出部から相手の系
統に対して読出し指令が出力されたとき、相手系統の電
気量平均演算部の電気量の平均値を読出し、該読出され
た電気量の平均値と自分の系列に有する電気量平均演算
部からの電気量の平均値を相互にチェックし合い、適切
な電気量の平均値を選択するものであり、前記各異常判
定手段は前記電気量平均演算部で求められた電気量の平
均値が整定値を超えたとき、前記保護対象又は制御対象
が異常状態であることを判定するものである電力系統保
護制御装置である。
【0014】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項7に対応する発明は、前記各系列を構成する構成
要素を、電力系統又は制御専用に作られる中央演算処理
回路及び周辺回路を含んだ回路基板で構成した請求項6
に記載の電力系統保護制御装置である。
【0015】前記目的を達成するためなされたもので、
請求項8に対応する発明は、前記各演算値相互チェック
選択部は、前記各異常検出部から相手の系統に対して読
出し指令が出力されたとき、相手系統の電気量平均演算
部の電気量の平均値を読出し、該読出された電気量の平
均値と自分の系列に有する電気量平均演算部からの電気
量の平均値を相互にチェックし合い、適切な電気量の平
均値を選択するものであり、該選択された適切な電気量
の平均値を使用して異常な電気量の平均値を修復する請
求項6に記載の電力系統保護制御装置である。
【0016】請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記
載の発明によれば、次のような作用効果が得られる。す
なわち、従来の電力系統保護制御装置が、ハードウェア
の異常で、長時間かけて行うべき演算がやり直しとなる
ことがあり、演算方式の所定時間だけ演算が行われてい
なければ、保護対象・制御対象が誤動作、誤不動作とな
るため、所定時間装置動作をロックするなどの処置が必
要であったのに対し、比較的長い時間をかけて演算を行
う処理のデータを別のハードウェアに保存することで、
異常時には保存してあった正しい演算値を読み込み、演
算を再開することで、電気量の平均値を高精度に算出
し、送電ケーブル等の保護・遮断などを行う電力系統保
護制御装置を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。以下の説明では、ハードウェ
アは、ソフトウェアの演算処理機能を備えた機器例えば
パソコンをさしている。又、CPU基板は、主に電力系
統または制御専用に作られた中央演算処理装置(CP
U)及び周辺回路を含んだ回路基板であり、高信頼度と
高耐久性(15〜20年間耐えられる)ものである。
【0018】図1は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第1の実施形態を説明するためのブロック図であ
る。電力系統保護制御装置は、電力系統に接続される保
護対象例えば送電ケーブル又は制御対象例えば変流器
(CT)の電力系統データを検出するものであって、保
護対象又は制御対象の出力側のアナログ電気量を、少な
くとも数時間の計測時間に亘って計測し、この計測時間
内の電気量の平均値を求め、該電気量平均値に基いて保
護対象又は制御対象の異常状態例えば過負荷を検出する
ものであり、これは次のような構成からなっている。
【0019】保護対象又は制御対象の出力側のアナログ
電気量を計測時間内に亘って取り込む入力手段例えば入
力変換器1と、入力変換器1からの計測時間内のアナロ
グ電気量を逐次ディジタル電気量に変換するディジタル
電気量変換手段例えばA/D変換器2と、A/D変換器
2で変換されたディジタル電気量を第1のハードウェア
(1)4に導くためのディジタル電気量導入部3と、ハ
ードウェア4は、ディジタル電気量順次記憶するメモリ
部(図示せず)と、メモリ部に記憶されているディジタ
ル電気量に基づき、計測時間毎のディジタル電気量の平
均値を演算する電気量平均演算部(電気量演算部)5
と、該メモリ部に入力されるディジタル電気量の入力中
断があって再度回復状態となったとき読出し指令を出力
する異常検出部(異常検出器)15と、電気量平均演算
部5で求められた電気量の平均値が整定値を超えたと
き、保護対象又は制御対象が異常状態例えば過負荷であ
ることを判定する過負荷判定手段(過負荷判定部)6を
具備している。
【0020】さらに、電気量平均演算部5からの出力を
一定周期で保存すると共に、異常検出器15からの呼び
出し指令が出力されたとき、その直前の電気量の平均値
を読出し、これを電気量平均演算部5の初期値として入
力可能であって、データ保存手段(データ保存部)8を
備えた第2のハードウェア(2)7を具備している。送
電ケーブルの1端子で計測された電圧、電流(系統電気
量:電力系統データ)は、入力変換器1、A/D変換器
2、電気量の導入部3を経てハードウェア4の電気量演
算部5に入力される。
【0021】この場合、電気量演算部5に取り込まれた
系統電気量は、A/D変換器2でディジタル量に変換さ
れディジタル演算に適したディジタル電気量データとな
る。
【0022】ディジタル電気量の導入部3では、A/D
変換器2で、ディジタル量に変換されたディジタル電気
量を取り込む。
【0023】電気量演算部5では、電気量の導入部3に
より取り込まれたディジタル電気量を用いて、平均値を
算出する。
【0024】ハードウェア7のデータ保存部8には、電
気量演算部5により演算されたデータが一定周期で更
新、保存される。
【0025】そして通常は過負荷判定部6で、電気量演
算部5で求めた平均値を用いて、(1)式のように、過
負荷判定を行う。
【0026】平均値が整定値以上であれば過負荷の判定
結果を出力する。
【0027】 IAVE ≧ 整定値 (1) また、ハードウェア4が何らかの異常で電気量演算部5
の処理が中断した場合、ハードウェア4の異常回復時に
電気量演算部5の処理が再スタートし、データ保存部8
に保存してあったデータを読み込んで、電気量演算部5
の演算の初期値(巡回形フィルタの場合は初期値になる
が、抽象的にフィルタと総称した場合は、健全な状態で
演算が行われた場合に得られる演算値と同等な演算結果
が得られるために必要なデータとして)に代入し、演算
を再開する。
【0028】図1の構成のように、データ保存部8に、
電気量演算部5により算出されたデータを一定周期例え
ば8時間間隔で更新、保存し、ハードウェア4が何らか
の異常で比較的長い時間をかけて演算を行う電気量演算
部5の処理が中断した場合、ハードウェア4の異常回復
時に電気量演算部5の処理が再スタートし、データ保存
部8に保存してあったデータを読み込んで、電気量演算
部5の演算の初期値に代入し、演算を再開することで、
電気量の平均値を高精度(ハードウェアの異常など、演
算に影響するような障害があっても、健全な状態で演算
が行われた場合と同等の精度)に算出し、送電ケーブル
の保護・遮断などを確実に行うことができる電力系統保
護制御装置を提供することができる。
【0029】一例として、以下に電気量の平均値算出を
行い、過負荷判定をする過程を示す。図1のディジタル
電気量の導入部3において取り込まれたディジタル電気
量を、電気量演算部5で所定時間の平均値を求める演算
を行う。
【0030】次に、巡回形フィルタを用いて構成した電
気量演算部5により算出されたデータをデータ保存部8
に更新、保存する。通常は、過負荷判定部6で電気量演
算部5で算出した演算値と整定値を比較し、(1)式に
基づき過負荷の判定を行い、演算値が整定値以上であれ
ば、過負荷判定出力を出す。
【0031】このような構成のものにおいて、ハードウ
ェア4が何らかの異常で、電気量演算部5の処理が中断
した場合、ハードウェア4の異常回復時に電気量演算部
5の巡回形フィルタの処理が再スタートし、データ保存
部8に保存してあったデータを読み込んで、電気量演算
部5の巡回形フィルタ演算の初期値に代入し、巡回形フ
ィルタの演算値は逐次フィードバックされ、演算を継続
する。
【0032】この例のように演算が巡回形フィルタを用
いている場合は、所定値を一度強制的に代入すれば、そ
の後は演算値がフィードバックされ、フィルタの応答時
間を考慮する必要はなく、ほぼ所定値と同等の演算結果
を得ることができる。
【0033】このようにハードウェア4の異常などで比
較的長い時間例えば8時間をかけて演算を行う処理が中
断、または再スタートした場合でも、別のハードウェア
7にデータを保存することで、健全な別のハードウェア
7から正しい演算値(電気量の平均値)を読み込み、演
算を再開することで、電気量の平均値を高精度(ハード
ウェアの異常など、演算に影響するような障害があって
も、健全な状態で演算が行われた場合と同等の精度で)
に算出し、必要時には送電ケーブルの保護・遮断などを
確実に行うことを可能としている。
【0034】異常検出器15としては、例えば電源がオ
フとなり、かつ再度復帰する状態を検出するものか、或
いは電気量演算部5のメモリ部に所定時間内に入力され
るデジタル電気量をカウントアップし、このカウントア
ップが所定時間経過しないうちにカウント停止するのを
検出するものであれば何でもよい。
【0035】図2は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第2の実施形態を説明するためのブロックである。
図1と異なる点は、図1のハードウェア4をCPU基板
9に代え、また図1のハードウェア7をCPU基板10
に代えたことであり、これ以外の点は第1の実施形態と
同一である。CPU基板9には、図1のハードウェア4
と同様な電気量演算部5及び過負荷判定部6を備えてい
る。
【0036】本実施形態によれば、CPU基板10とし
て保護・制御シーケンスソフトウェアを収納したデータ
保存部(データを保存だけのハードウェア)11を有す
る基板を使用すれば、図1のように特定のデータ保存領
域を持つデータ保存部8を有するハードウェア7などを
用意することなくデータを保存することができる。この
場合、データ保存部11には第1の実施形態と同様に保
存されているデータは、CPU基板9の再スタート時
に、読み込まれる。
【0037】図3は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第3の実施形態を説明するためのブロックである。
図1と異なる点は、ハードウェア4に有する電気量演算
部5により算出した平均値を、一定周期で保存するデー
タ保存部8を有する媒体のハードウェア7Aに、電源に
よるバックアップ機能を備えた揮発性のランダムアクセ
スメモリ(RAM)12を追加したものである。
【0038】本実施形態によれば、メモリ12を備えて
いるので、例えば装置の電源が切れた場合でも、一定時
間は演算値のデータを保存できる。
【0039】図4は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第4の実施形態を説明するためのブロックである。
図1と異なる点は、ハードウェア4に有する電気量演算
部5からの演算結果である平均値を、ハードウェア7に
一定周期で保存する際、時刻つきデータとして保存する
ように構成した点のみが異なる。
【0040】第4の実施形態によれば、時刻つきデータ
として保存することで、電気量演算部5の演算がいつ中
断したのか知ることができる。
【0041】図5は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第5の実施形態を説明するためのブロック図であ
る。図1と異なる点は、ハードウェア4に有する電気量
演算部5からの演算結果である平均値を、ハードウェア
7に一定周期で保存する際、時刻つきデータとして保存
し、電気量演算部5の演算がハードウェアの異常などに
より再スタートした場合、ハードウェア7のデータ保存
部8に保存してあった時刻つきデータを読み込んで、電
気量演算部5の初期値として代入する際、時刻つきデー
タと再スタート時の時刻から、ハードウェア4が異常停
止していた時間を算出し、停止していた分の演算値を自
動的に補正する方式とした点である。
【0042】第5の実施形態によれば、停止していた分
の演算値を自動的に補正できるので、所定の演算値補正
方式を予め決めておけば、実際の値と比較しそれほど誤
差なく、演算値を補正することができる。
【0043】図6は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第6の実施形態を説明するためのブロック図であ
る。図1と異なる点は、図示しないメモリ部及び演算部
を備えた電気量演算部5と、異常検出器15と、図示し
ない演算値相互チェック選択部と、異常判定部例えば過
負荷判定部6と、データ保存部8を夫々備えた第1の系
列(系列A)及び第2の系列(系列B)で構成されいる
点である。
【0044】各電気量演算部5内にある各メモリ部は各
ディジタル電気量導入部3で変換されたディジタル電気
量を順次記憶するものであり、各異常検出器15は、各
メモリ部に入力されるディジタル電気量の入力中断があ
って再度回復状態となったとき相手系列に対して読出し
指令を出力するものである。各電気量演算部5内にある
演算部は、メモリ部に記憶されているディジタル電気量
に基づき、計測時間毎のディジタル電気量の平均値を演
算するものである。
【0045】前記各演算値相互チェック選択部は、前記
各異常検出部から相手の系統に対して読出し指令が出力
されたとき、相手系統の電気量平均演算部の電気量の平
均値を読出し、該読出された電気量の平均値と自分の系
列に有する電気量平均演算部からの電気量の平均値を相
互にチェックし合い、適切な電気量の平均値を選択する
ものである。各過負荷判定部6は、電気量演算部5で求
められた電気量の平均値が整定値を超えたとき、保護対
象又は制御対象が異常状態例えば過負荷状態であること
を判定するものである。
【0046】このように構成することにより、ハードウ
ェアの異常などにより再スタートした場合、系列A,B
間でデータの伝送をし合い、例えば健全な系列Aからの
データを読み込んで、例えば系列Bの初期値として代入
する方式としたので、1装置全体の異常でも他装置から
データをもらい、演算値を修復することができる。
【0047】図6のデータ保存部8はなくてもよいが、
図6のようにあると、ハードウェア4が異常でハードウ
ェア7が正常なときには、データ保存部8に保存されて
いるデータを基にして電気量の平均値が求められる。
【0048】図7は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第7の実施形態の構成図である。図6の各系列を構
成する構成要素を、電力系統又は制御専用に作られる中
央演算処理回路及び周辺回路を含んだ回路基板(CPU
基板)9,10で構成した点が図6とは異なる。
【0049】このように複数のCPU基板9,10で電
気量演算部5の演算を行い、CPU基板9,10間で相
互に演算値をチェックし合い、適切な演算値を選択する
方式としたので、自装置内のみで適切な演算値を選択す
ることができる。
【0050】図8は本発明に係わる電力系統保護制御装
置の第8の実施形態の構成図である。図7の各演算値相
互チェック選択部13は、各異常検出器15から相手の
系統に対して読出し指令が出力されたとき、相手系統の
電気量平均演算部の電気量の平均値を読出し、該読出さ
れた電気量の平均値と自分の系列に有する電気量平均演
算部からの電気量の平均値を相互にチェックし合い、適
切な電気量の平均値を選択するものであり、該選択され
た適切な電気量の平均値を使用して異常な電気量の平均
値を修復するように構成したものであり、この点は図7
と異なる。
【0051】このように複数のCPU基板9,10で電
気量演算部5の演算を行い、複数のCPU基板9,10
間で相互に演算値をチェックし合い、適切な演算値を選
択すると共に、健全なデータ群を使って異常データを自
動的に補正する方式としたので、自装置内のみで適切な
演算値を選択し、異常データは修復して演算を継続する
ことができる。
【0052】本発明は、以上述べた実施形態に限定され
ず、例えば以下のように構成してもよい。前述の実施形
態では、電力系統データとして、過負荷に着目して説明
したが、本データに限らず周波数を含めた電力系統デー
タに着目しても、前述の実施形態と同様な作用効果が得
られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気量に入力中断があって、これが再度回復した場合で
も、電気量の平均値の演算をやり直す必要はなく、電気
量の平均値を高精度に算出でき、送電ケーブル等の保護
・遮断などを行うことができる電力系統保護制御装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る電力系統保護制
御装置を説明する基本的なブロック図。
【符号の説明】
1…入力変換器、2…A/D変換器、3…ディジタル電
気量導入部、4…第1のハードウェア、5…電気量平均
演算部(電気量演算部)、6…過負荷判定手段(過負荷
判定部)、7…第2のハードウェア、7A…ハードウェ
ア、8…データ保存手段(データ保存部)、9,10…
CPU基板、11…データ保存部、12…ランダムアク
セスメモリ、13…演算値相互チェック選択部、15…
異常検出部(異常検出器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄野 貴也 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 馬場 郁朗 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5G004 AA01 AB02 BA04 CA04 DC01 DC14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統に接続される保護対象又は制御
    対象の電力系統データを検出するものであって、前記保
    護対象又は制御対象の出力側のアナログ電気量を、少な
    くとも数時間の計測時間に亘って計測し、この計測時間
    内の電気量の平均値を求め、該電気量平均値に基いて前
    記保護対象又は制御対象の異常状態を検出する電力系統
    保護制御装置において、 前記保護対象又は制御対象の出力側のアナログ電気量を
    前記計測時間内に亘って取り込む入力手段と、 前記入力手段からの前記計測時間内のアナログ電気量を
    逐次ディジタル電気量に変換するディジタル電気量変換
    手段と、 前記ディジタル電気量変換手段で変換されたディジタル
    電気量を順次記憶するメモリ部と、 前記メモリ部に入力されるディジタル電気量の入力中断
    があって再度回復状態となったとき読出し指令を出力す
    る異常検出部と、 前記メモリ部に記憶されているディジタル電気量に基づ
    き、前記計測時間毎のディジタル電気量の平均値を演算
    する電気量平均演算部と、 前記電気量平均演算部からの出力を一定周期で保存する
    と共に、前記異常検出部からの呼び出し指令が出力され
    たとき、その直前の電気量の平均値を読出し、これを前
    記電気量平均演算部の初期値として入力可能なデータ保
    存手段と、 前記電気量平均演算部で求められた電気量の平均値が整
    定値を超えたとき、前記保護対象又は制御対象が異常状
    態であることを判定する異常判定手段と、 を具備した電力系統保護制御装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ部と、前記異常検出部と、前
    記電気量平均演算部と、前記異常判定手段とを、電力系
    統又は制御専用に作られる中央演算処理回路及び周辺回
    路を含んだ第1の回路基板で構成し、 前記データ保存手段を、電力系統又は制御専用に作られ
    る中央演算処理回路及び周辺回路を含んだ第2の回路基
    板で構成した請求項1に記載の電力系統保護制御装置。
  3. 【請求項3】 前記データ保存手段は、電源によるバッ
    クアップ機能を備えた揮発性のランダムアクセスメモリ
    で構成した請求項1に記載の電力系統保護制御装置。
  4. 【請求項4】 前記データ保存手段は、一定周期で前記
    電気量の平均値を保存する際、時刻付平均値のデータと
    して保存する請求項1に記載の電力系統保護制御装置。
  5. 【請求項5】 前記データ保存手段は、一定周期で保存
    する際、時刻付平均値を保存し、前記異常検出部からの
    呼び出し指令が出力されたとき、該データ保存手段に保
    存されている時刻付平均値を読み込んで、前記電気量平
    均演算部の初期値として代入する際、時刻付平均値と前
    記再度回復時の時刻から、異常停止していた時間を算出
    し、停止していた分の電気量の平均値を自動的に補正す
    る請求項1に記載の電力系統保護制御装置。
  6. 【請求項6】 電力系統に接続される保護対象又は制御
    対象の電力系統データを検出するものであって、前記保
    護対象又は制御対象の出力側のアナログ電気量を、少な
    くとも数時間の計測時間に亘って計測し、この計測時間
    内の電気量の平均値を求め、該電気量平均値に基いて前
    記保護対象又は制御対象の異常状態を検出する電力系統
    保護制御装置において、 入力手段及びディジタル電気量変換手段と、 メモリ部と、異常検出部と、電気量平均演算部と、演算
    値相互チェック選択部と、異常判定手段を夫々備えた第
    1の系列及び第2の系列からなり、 前記各入力手段は、前記保護対象又は制御対象の出力側
    のアナログ電気量を前記計測時間内に亘って取り込むも
    のであり、 前記各ディジタル電気量変換手段は、前記各入力手段か
    らの前記計測時間内のアナログ電気量を逐次ディジタル
    電気量に変換するものであり、 前記各メモリ部は前記各ディジタル電気量変換手段で変
    換されたディジタル電気量を順次記憶するものであり、 前記各異常検出部は、前記各メモリ部に入力されるディ
    ジタル電気量の入力中断があって再度回復状態となった
    とき相手系列に対して読出し指令を出力するものであ
    り、 前記各電気量平均演算部は、前記メモリ部に記憶されて
    いるディジタル電気量に基づき、前記計測時間毎のディ
    ジタル電気量の平均値を演算するものであり、 前記各演算値相互チェック選択部は、前記各異常検出部
    から相手の系統に対して読出し指令が出力されたとき、
    相手系統の電気量平均演算部の電気量の平均値を読出
    し、該読出された電気量の平均値と自分の系列に有する
    電気量平均演算部からの電気量の平均値を相互にチェッ
    クし合い、適切な電気量の平均値を選択するものであ
    り、 前記各異常判定手段は前記電気量平均演算部で求められ
    た電気量の平均値が整定値を超えたとき、前記保護対象
    又は制御対象が異常状態であることを判定するものであ
    る電力系統保護制御装置。
  7. 【請求項7】 前記各系列を構成する構成要素を、電力
    系統又は制御専用に作られる中央演算処理回路及び周辺
    回路を含んだ回路基板で構成した請求項6に記載の電力
    系統保護制御装置。
  8. 【請求項8】 前記各演算値相互チェック選択部は、前
    記各異常検出部から相手の系統に対して読出し指令が出
    力されたとき、相手系統の電気量平均演算部の電気量の
    平均値を読出し、該読出された電気量の平均値と自分の
    系列に有する電気量平均演算部からの電気量の平均値を
    相互にチェックし合い、適切な電気量の平均値を選択す
    るものであり、該選択された適切な電気量の平均値を使
    用して異常な電気量の平均値を修復する請求項6に記載
    の電力系統保護制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112438007A (zh) * 2018-09-26 2021-03-02 深圳市欢太科技有限公司 充电提示方法及相关产品

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