JP2001268625A - 無線通信システム、基地局及び端末局 - Google Patents

無線通信システム、基地局及び端末局

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JP2001268625A JP2000072387A JP2000072387A JP2001268625A JP 2001268625 A JP2001268625 A JP 2001268625A JP 2000072387 A JP2000072387 A JP 2000072387A JP 2000072387 A JP2000072387 A JP 2000072387A JP 2001268625 A JP2001268625 A JP 2001268625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大容量の路車間通信の実現に有効であり、セル
ラー通信などに対してデータ伝送速度を大きくでき、基
地局の設置密度も低くできる技術を提供する。 【解決手段】基地局Kの通信エリアが次の2つの条件を
満たすように設定されている。条件…同時に複数の端
末局Tが存在し得ない大きさである。条件…通信エリ
ア同士がオーバーラップしないよう構成されている。条
件より、通信エリア内で時間分割等の多元アクセスを
施す必要が無くなり、一つの端末局Tに対して一つの通
信エリアに与えられた全帯域と全通信時間を与えること
ができ高速通信が可能となる。条件により、全ての通
信エリアが同一の周波数帯域を使用でき、一つのサービ
スに与えられた全周波数帯域を全ての通信エリアで使用
することができる。このため各ユーザー端末はサービス
に与えられた全周波数帯域を使用することができ、より
高速な通信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば路車間など
の移動体に搭載された端末局と移動体の移動経路に沿っ
て設置された基地局との間において大容量のデータ伝送
が可能な無線通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信分野における無線通信技術と
してPDC等のセルラー通信が既に実現されている。こ
の技術を検討する。PDC(Personal Digital Cellula
r) ではサービスエリアを多数のセルと呼ぶ広い無線ゾ
ーン(マクロセル、半径で0.5〜20km)に分割
し、各セルの中心に無線基地局(BS)を設置する(図
15(a)参照)。マクロセルであるため、基地局の数
がPHS(登録商標)(Personal Handy-phone Syste
m)のマイクロセル(半径で0.1〜0.5km)に対
して少なくて済み、インフラコストが有利である。また
各セルは隣接セルと重なる部分を持つ連続方式の通信シ
ステムである。このことによって端末局(移動局)は途
切れることなく通信することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各セルが隣接
セルと重なる部分を持つため、混信を防止するには、隣
接セルと搬送周波数を変える必要が生じる。このためサ
ービス(PDC)に与えられた全周波数領域(810〜
826MHz,1429〜1453MHz)を分割して
各セルに割り当てる必要がある。具体的には7分割(図
15(a)中にはf1〜f7で示す)している。このこと
によって、ユーザ1台あたりが使用できる帯域が全帯域
に対して小さくなり、伝送できるデータ速度が制限され
るという問題が生じる。
【0004】さらに、1つのセルを相対的に広域とした
ことによって、セル内に複数のユーザ端末が存在する状
況への対応として多元接続としている。このため、図1
5(b)に示すように、アクセス時間を分割して各ユー
ザに割り当てる必要がある(時間分割多重:TDM
A)。このことによって、平均データ伝送速度が低下す
るという問題もある。
【0005】このように、セルラー方式を路車間通信に
適用するとユーザ1台あたりが使用できる帯域、通信時
間が少なくなり、大容量通信の実現は困難である。そこ
で、大容量の路車間通信の実現に有効な新規な通信シス
テムであって、セルラー通信などの通信方式に対してデ
ータ伝送速度を大きくでき、また基地局の設置密度も低
くできる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の無線通信
システムにおける基地局の通信エリアは、同時に複数の
端末局が存在し得ない大きさであると共に、通信エリア
同士がオーバーラップしないよう構成されているため、
一の通信エリアには同時に複数の端末局が存在すること
がない。したがって、通信エリア内で時間分割や周波数
分割などの多元アクセスを施す必要が無く、一の端末局
に対して一の通信エリアに与えられた全帯域と全通信時
間を与えることができるため、高速通信が可能となる。
また、通信エリア同士がオーバーラップしないため、全
ての通信エリアで本システムに与えられた全周波数帯域
を使用でき、高速通信が可能となる。
【0007】上述した従来技術のセルラー方式の場合と
具体的な数値で比較してみる。上述した具体例では、1
つのセル(通信エリア)にはシステムに与えられた全周
波数帯域を7分割しており、さらに、1つのセル内に存
在するnの端末局に対応するため時間分割などによって
アクセス時間をn分割している。したがって、一の端末
局が使用できる分量は、実質的に全周波数帯域の1/
(7n)となり、n=10でも1/70という小さな値
となってしまう。したがって、本発明のように、一の端
末局が全周波数帯域を占有してアクセスできることが非
常に有利であることが判る。なお、通信エリアが相対的
に小さいことから、基地局の設置密度に関して不利にな
るのではないかという疑問があるが、このように一の端
末局が全周波数帯域を占有してアクセスできるようにし
たことから、一の通信エリアに端末局が居る間に大容量
のデータを通信することができる。したがって、結果と
して通信エリア同士をある程度離間させても問題なく、
基地局の設置密度の低減にも寄与することとなる。
【0008】なお、通信エリアに関しては、「同時に複
数の端末局が存在し得ない大きさである」という条件を
上述したが、請求項2に示すように、この条件を満たし
ながら、取り得る最大の大きさであることが好ましい。
請求項1に示した条件は、通信エリアのサイズの上限を
規定しているので、それよりも小さければ上述した「多
元接続が不要」といった効果が得られる。但し、高速通
信(大容量通信)の実現という目的からは、通信エリア
は大きいほどよい。そこで、同時に複数の端末局が存在
し得ないという条件を満たしながら、取り得る最大の大
きさの通信エリアとして設定すれば、移動体が当該通信
エリアに存在する時間が極力長くなる。つまり、上述し
た一の端末局が全周波数帯域を占有してアクセスできる
時間を極力長くすれば、高速通信の実現の面でさらに有
利となる。
【0009】この「取り得る最大の大きさ」とは、例え
ば路車間通信を想定すれば、「車1台収容できる」程度
のエリアを確保することが考えられる。具体的には車長
及び車幅にほぼ近い値である4m×3mというようなサ
イズである。なお、「同時に複数の端末局が存在し得な
い」ことが前提条件であるので、車両が所定速度以上で
しか移動しない状況が想定されるのであれば、例えば車
間距離も加味して、10m×3mといったエリアあるい
はそれよりも広いエリアであっても、採用し得る。逆
に、渋滞などで車間距離が非常に短くなるような状況が
想定される場合には、やはり上述の4m×3m程度を採
用すべきである。また、上述の4m×3mなどは、移動
体の具体例として車両、特に乗用車を想定したものであ
り、例えば大型車しか走行できない移動経路であれば、
よりエリアを大きくできることは当然である。
【0010】一方、大容量伝送を実現するにあたって
は、請求項3に示すように、一の基地局による通信エリ
アだけでは端末局へのデータ伝送が完了しない場合は、
移動体の移動方向に存在する複数の基地局による複数の
通信エリアにてデータを分割伝送することが考えられ
る。
【0011】そして、このようにデータを分割伝送する
場合には、その分割伝送されるデータを端末局側で蓄積
するためのデータ蓄積手段を備えるとよいが、その場合
のデータ蓄積能力は、請求項4に示すようにすることが
考えられる。つまり、端末局において伝送されたデータ
が使用される速度Rと、データを分割伝送する通信エリ
ア間を端末局が移動する際の所定の想定速度v及び通信
エリア間隔Lに基づいて定まるデータ非伝送時間T(=
L/v)とを乗算した値(R×T)以上とするのであ
る。
【0012】データが複数の通信エリアにて分割伝送さ
れる場合には、その通信エリアがスポット的に存在する
ため、データが伝送されない区間(時間)が生じる。し
たがって、そのデータ非伝送区間(時間)において端末
局にてデータを使用するのに十分なデータ蓄積能力が端
末局側にあれば、間欠的なデータ伝送によっても連続的
なデータ使用ができる。その十分なデータ蓄積能力とし
ては、上述のように、最低限R×Tだけあればよい。な
お、このデータ非伝送時間Tを決める上で用いた想定速
度vは、例えば移動体として道路を走行する車両を考え
るならば、その道路の法定速度を基準として定めたり、
あるいは実際に平均走行速度を調べるなどして定めるこ
とができる。
【0013】一方、このように端末局側に十分なデータ
蓄積能力があっても、基地局側から適切な量のデータが
伝送されないと、間欠的なデータ伝送によっても連続的
なデータ使用ができなくなる。したがって、移動経路上
における基地局の通信エリアの密度を請求項5に示すよ
うな条件で設定すればよい。この条件に関しては後で詳
しく説明する。
【0014】また、基地局の通信エリアのサイズ及び配
置に関しては、次のような観点からの工夫が考えられ
る。例えば、通信エリアの移動経路幅方向の長さを、一
の移動体が移動するために設定されている経路幅に基づ
いて設定する(請求項6)。その際、移動経路が、複数
の移動体が並行して移動できるよう複数の区分路にて構
成されていれば、通信エリアの移動経路幅方向の長さ
を、一の区分路の幅に基づいて設定する(請求項7)。
移動体として乗用車を考えた場合、現在の一般的な車幅
は2m弱である。しかし、道路の1車線の幅員は3.5
m程度あることが多く、その場合、車線内の中央を車両
が走行するとも限らない。そこで、車線内のどこを走行
しても通信できるように、通信エリアを経路幅(ここで
は1車線の幅員)に基づいて設定することが好ましいと
考えられる。
【0015】なお、「複数の区分路がある場合」とは、
上下1車線以上ずつ存在する場合も該当するし、上下一
方のみで2車線以上存在する場合も該当する。そして、
このように複数の区分路がある場合であって、それら複
数の区分路は間に何も介在せずに隣接する場合には、請
求項8のようにして通信エリア同士の干渉を防止するこ
とが考えられる。つまり、複数の区分路それぞれに対応
する通信エリアが移動経路幅方向に隣接しないように相
互に位置をずらして通信エリアを形成するのである。こ
のようにすれば、例えば一の通信エリアに存在する移動
体によって搬送波が散乱したとしても、他の通信エリア
に与える影響がない、あるいは少ないと考えられ、例え
ば車線幅一杯の3.5mであってもよく、その場合、車
線内のどこを走行しても通信できるという点で有利にな
る。なお、「相互に位置をずらす」とは、例えば千鳥状
に配置することなどを指すが、必ずしも「千鳥状」に限
定されることはない。
【0016】一方、複数の区分路は間に何も介在せずに
隣接している場合には、請求項9に示すようにして通信
エリア同士の干渉を防止することが考えられる。つま
り、複数の区分路それぞれに対応する通信エリアが移動
経路幅方向に隣接すると共に、当該隣接する通信エリア
同士が干渉しないように所定の間隔を空けて通信エリア
を形成するのである。例えば車線幅が3.5mである場
合に、通信エリア同士が干渉しないように所定の間隔を
空け、例えば移動経路幅方向の長さを3mとすることが
考えられる。
【0017】また、通信エリアを形成するための搬送波
をどの方向から送信するかについては、次のような工夫
が考えられる。まず、概念的に言えば、移動経路を移動
する移動体及び移動経路上や周辺の構造物によって遮ら
れないような方向から送信すればよいと言える。例えば
移動経路幅方向に関して考えると、複数車線ある場合に
別の車線を走行する車両によって搬送波が遮られる(い
わゆるシャドウイング)と、適切な通信ができない。そ
こで、基地局が、通信エリアを形成するための搬送波
を、他の区分路を移動する移動体によって遮られないよ
うな方向から送信することでこの問題は解決できる。ま
た、移動経路方向に関して考えれば同じ区分路を移動す
る移動体によって遮られないようにすることも必要であ
る。さらに、移動体だけでなく、移動経路上や周辺に設
置されている標識などの構造物であっても遮られる可能
性はあるため、これらによっても遮られないようにする
ことが必要である。具体的には、移動経路幅方向に関
し、区分路のほぼ真上から搬送波を送信することが考え
られる(請求項11)。もちろん、移動経路幅方向に関
して区分路からずれた方向から送信してもよいが、その
場合に上述の「遮られないような方向」とするために
は、「上方から送信する」若しくは区分路のほぼ真上か
ら搬送波を送信する」というのが現実的である。
【0018】一方、移動経路における移動体の進行方向
に関しては、区分路の有無に関係なく、また上述のシャ
ドウイング回避以外にも、移動経路を移動する移動体に
搭載された端末局によって受信された搬送波の周波数が
当該移動体の移動を原因とするドップラー現象によって
不連続に変化しない範囲に送信することが好ましい(請
求項12)。具体的には、次のような点に留意すればよ
い。例えば通信アンテナ直下から移動体の進行方向に関
して前後対称にビームを形成すると、ドップラー現象に
より車両がアンテナ直下を通過する前後で搬送波周波数
が不連続に変化する(図3(a)参照)。従って、アン
テナ直下から前後いずれか一方にのみ搬送波のビームを
形成すれば、ドップラー現象による不具合は生じない
(図3(b)参照)。
【0019】ところで、請求項1でも示したように、本
無線通信システムにおける基地局の通信エリアは、同時
に複数の端末局が存在し得ない大きさであると共に、通
信エリア同士がオーバーラップしないよう構成されてい
ることを前提とするが、その通信エリア同士が離間して
いるほど、基地局の設置頻度が少なくて済む。但し、離
れすぎると、平均的な通信速度が低下し、全体としての
大容量・高速通信が実現できなくなる。そこで、従来の
連続方式よりも高効率のデータ伝送ができる隣接通信エ
リア間の最大値を得るためには、移動経路上における基
地局の通信エリアの密度が請求項13に示す条件を満た
す範囲での最大値を設定すればよい。この条件に関して
も後で詳しく説明する。
【0020】一方、本システムを実現する上では、イン
フラコスト低減の観点からも、請求項14〜22に示す
構成を採用するとよい。この構成では、基地局を「電波
の噴出し口」とし、複数の基地局の制御を1台の制御局
が受け持っており、各基地局に局部発振器やミキサを設
ける必要がない。つまり、ミリ波デバイスを最小限に抑
えることができるため、基地局の構成が非常に簡素なも
のとなり、基地局を小型に構成できる。これらの詳細に
ついては後述する。
【0021】また、基地局側が有するアンテナ、あるい
は端末局が有するアンテナに関しては、請求項23,2
4に示すように、複数のアンテナ素子で構成されるアレ
ーアンテナを採用することも考えられる。一般的なアン
テナは指向性を制御することが困難であったため、例え
ば基地局の形成する通信エリアは固定されていた。これ
に対して、アレーアンテナは複数のアンテナ素子で構成
されるため、搬送波ビームの指向性を制御することがで
きる。そのため、通信エリアを移動する端末局の位置に
合わせて移動させたり、単一のアレーアンテナで複数の
通信エリアを形成できたり、電力密度を制御できたり、
通信エリアの形状自体を制御でき、それぞれに対応する
効果が得られる。これらの詳細については後述する。
【0022】なお、以上の説明は無線通信システムとし
て実現した場合について説明したが、基地局という単位
で発明を捉えることもできる。例えば請求項25に示す
ように、端末局を搭載した移動体の移動経路に沿って所
定の間隔にて配置され、自局の通信エリアに進入した端
末局との間で無線通信を行う基地局であって、通信エリ
アは、同時に複数の端末局が存在し得ない大きさである
と共に、通信エリア同士がオーバーラップしないよう構
成された基地局とする。同様に、請求項26,27に記
載の基地局は、請求項2,3に示したシステムに好適に
用いることのできるものであり、請求項28〜42に記
載の基地局は、請求項5〜22に示したシステムに好適
に用いることのできるものである。これらの基地局とし
ての効果は、上述したシステムにおける場合と基本的に
同様であるので、繰り返さない。
【0023】一方、端末局という単位で発明を捉えた場
合には、請求項43に示すように、請求項4のシステム
に対応するものが考えられる。つまり、間欠的なデータ
伝送によっても連続的なデータ使用ができるような十分
なデータ蓄積能力を端末局側が備えるのである。この場
合の効果も上記システムとしての効果説明において既に
述べているので繰り返さない。
【0024】一方、基地局からの搬送波の送信に関して
は種々説明したが、このような搬送波を適切に受信でき
るようにするという観点での端末局側の工夫としては、
請求項44に示すようにすることが考えられる。つま
り、基地局からは、移動体の移動経路のほぼ真上から通
信エリアを形成するための搬送波が送信されることを前
提とすれば、端末局が基地局との通信を行うためのアン
テナを、移動体の上部に搭載するのである。このように
すれば、好適な通信が実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0026】図1は、上述した発明が適用された路車間
通信システムの概略構成を表す説明図である。図1
(a)に示すように、本システムは、道路に沿って所定
の間隔で配置された基地局Kと、道路を走行する車両に
搭載された端末局Tとから成る。
【0027】この内、端末局Tは、車両の上部に設置さ
れたアンテナ(端末局アンテナ)ATtと、その端末局
アンテナATtを介して無線通信を行う端末局本体1と
を備えている。一方、基地局Kは、道路上方に設けられ
たアンテナ(基地局アンテナ)ATkと、その基地局ア
ンテナATkを介して無線送受を行う基地局本体10と
を備えている。なお、基地局アンテナATkの位置に関
しての詳細は後述する。
【0028】また、基地局本体10は、光ファイバを介
して制御局Sと接続されている。この制御局Sと基地局
Kとの関係についても後述する。基地局Kは、基地局ア
ンテナATkから搬送波ビームを放射して所定の通信エ
リアを形成し、その通信エリア内に進入した端末局Tと
の間で無線通信を行う。つまり、車両に搭載された端末
局Tが車両の移動に伴って間欠的に通信エリアに入出
し、その通信エリアに滞在中の端末局Tが基地局Kとの
間でデータ通信を行う。ここで、基地局Kによる通信エ
リアについては、次の2つの条件を満たすように設定さ
れている。
【0029】[条件]…同時に複数の端末局Tが存在
し得ない大きさである。具体的には、端末局Tを搭載し
た車両が高々一台入れる程度のサイズのエリア(パーソ
ナルエリアと称す。)である。 [条件]…通信エリア同士がオーバーラップしないよ
う構成されている。
【0030】このような2条件を満たすように設定され
た通信エリアにて、端末局Tと基地局Kとが通信する。
これをスポットアクセス方式の通信と呼ぶこととする。
このスポットアクセス方式にて通信することで、次のよ
うな効果が発揮される。まず、上述した条件によって
通信エリア内で時間分割や周波数分割等の多元アクセス
を施す必要が無くなる。このため一つの端末局Tに対し
て一つの通信エリアに与えられた全帯域と全通信時間を
与えることができ高速通信が可能となる。また、条件
によって全ての通信エリアが同一の周波数帯域を使用す
ることができ、一つのサービスに与えられた全周波数帯
域を全ての通信エリアで使用することができる。このた
め各ユーザー端末はサービスに与えられた全周波数帯域
を使用することができより高速な通信が可能となる。
【0031】以上の説明は概念的であったので、通信エ
リアの大きさや形成方法、搬送波周波数などについてさ
らに具体的に説明する。 (1)まず、条件を満たす通信エリアの具体的な大き
さに関して検討する。路車間通信の対象とする車両は大
型トラックから普通車、軽自動車まで様々である。しか
し通信エリアの大きさが、普通車、軽自動車に対して上
記条件を満たすならば、それより大きな車両に対して
は必ず条件は満たされるため、普通車、軽自動車に対
して検討する。まず、車とそのサイズの一例を以下に示
す。 [車種] [全長(m)] [全幅(m)] [全高(m)] 普通車A 4.9 1.8 1.5 普通車B 4.8 1.8 1.5 軽自動車 3.4 1.5 1.4 これらから車両進行方向の長さは4m程度であることが
分かり、通信エリアの車両進行方向の長さを4m程度と
すると、走行中はもちろん渋滞中でも通信エリア内に2
台以上の車両は入らず、同時に複数の端末局Tが通信エ
リア内には存在しないと考えられる。また、車両幅方向
の長さは2m程度であることがわかる。しかし車両が必
ずしも車線中央を走行するとは限らないことから通信エ
リアの車両幅方向の長さは幅員程度(3.5m)が望ま
しいと考える。ただし、隣接車線にまで広がると干渉の
原因となることから幅員から両側に1割程度の余裕を持
たせて3m程度が望ましいと考える。したがって、通信
エリアのサイズを縦(道路の長さ方向)4m×横(道路
幅方向)3mとする。
【0032】なお、ここでいう4m×3.5mは、図1
(b)に示すように、車両上部に取り付けられた端末局
アンテナATtの位置においてそのサイズになるように
設定されている。したがって、上述の車サイズ例からす
れば、道路上1.4m〜1.5mで上記通信エリアのサ
イズが確保できるように設定することとなる。
【0033】また、通信エリアの形状(ここでは断面形
状を意味する)に関しては、略楕円形状が形成し易い
が、通信対象が車両であるため、長方形状にすると次の
利点が得られる。つまり、端末局アンテナATtが縦方
向の4m分に存在する時間が、車両の車線内の走行位置
に関係なく同じだけ確保できることとなる。したがっ
て、図1(a)での概念説明では略楕円形状となってい
るが、実際には略長方形状の断面となるようなビームを
照射することが望ましい。
【0034】通信エリアの横幅3mというのは、隣接車
線における通信エリアとの干渉を考慮したものである
が、複数車線があるといっても、それら複数車線間に何
も介在せずに単に隣接する場合と、分離帯のようなもの
があり車線同士が直接的には接していない場合もある。
図2(a)に示すように、複数車線が直接隣接している
場合であって、通信エリア同士が道路幅方向に隣合うよ
うに形成される場合には、上述したように両通信エリア
間の干渉防止のために道路幅3.5m一杯ではなく、余
裕を持たせた3m程度が好ましい。
【0035】但し、複数車線が直接隣接している場合で
あっても、図2(b)に示すように、通信エリア同士が
道路幅方向に隣接しないように相互に位置をずらせば、
例えば一の通信エリアに存在する移動体によって搬送波
が散乱したとしても、他の通信エリアに与える影響がな
いか、あるいは少ないと考えられ、車線幅一杯の3.5
mであってもよい。なお、図2(b)では通信エリアを
千鳥状に配置しているが、道路幅方向に位置がずれてい
れば、必ずしも「千鳥状」でなくてもよい。
【0036】一方、図2(c)に示すように、複数車線
間に分離帯があって車線同士が直接的には接していない
場合には、当然ながら、道路幅一杯の3.5mという横
幅の通信エリアにしても問題がない。 (2)次に、搬送波周波数について考える。一般に、搬
送波周波数を高くするとビームの指向性が高くなり絞り
やすい。従って上記のようなパーソナル通信エリアを形
成する場合は搬送波周波数は高いほうが望ましい。ま
た、条件を満たすようにする場合、周波数がマイクロ
波程度に低いと、路面、車両による回折、散乱で干渉が
生じると考える。そこで指向性が十分高く、かつ大気中
での減衰が大きいミリ波を用いることが望ましい。
【0037】(3)続いて、アンテナ位置に関し幅員方
向と車両進行方向に場合分けして検討する。まず幅員方
向に関して検討する。搬送波としてミリ波を用いる場
合、直進性が高くなるために、自車近傍の(例えば隣の
レーンを走行中の)大型車両、あるいは標識などによっ
て搬送波が遮蔽(シャドウイング)されることがある。
これを回避するため、道路幅方向に関しては、車両上部
に取り付けられた端末局アンテナATtに対して、ほぼ
真上から搬送波ビームを放射することが望ましい(図1
(b)参照)。
【0038】また、車両進行方向についても同様に車両
直上から放射することが望ましいが、基地局アンテナA
Tk直下から道路上の車両の前後方向に対称にビームを
形成すると、図3(a)に示すように、ドップラー現象
により、車両の移動に伴って端末局アンテナATtが基
地局アンテナATk直下を通過する前後で搬送波周波数
が不連続に変化する(f0+Δf→f0−Δf)。
【0039】従って、本実施例では、図3(b)に示す
ように、基地局アンテナATk直下から後側(車両の進
行方向とは反対側)にのみビームを形成させている。も
ちろん、基地局アンテナATk直下から前側(車両の進
行方向側)にのみビームを形成させてもよい。なお、ビ
ームの高さに関しては、本実施例では一応10m程度に
しているが、これは、適用状況に応じて適宜変更すれば
よい。
【0040】また、従来技術としてセルラー方式に代表
される連続アクセス方式を説明したが、その連続アクセ
ス方式において必要となるビーム形状は、例えば図15
(c)に示すようなものとなる。平べったい円錐状のビ
ームがオーバーラップするように形成されることとな
る。
【0041】(4)また本システムは、スポットアクセ
ス通信方式でありながら、従来のセルラー方式のような
連続アクセス方式よりも高速通信(大容量通信)を実現
することを目的としている。通信エリアの間隔を短くす
れば当然ながら連続アクセス方式よりも高速通信できる
のであるが、基地局Kの設置密度を高くすればインフラ
コストが高くなる。したがって、通信エリアの間隔がど
の程度まで大きくなっても連続アクセス方式に対して有
利であるかを数値計算によって検証する。
【0042】(4−1)基地局アンテナATkの利得 通信エリアとしては、図1(b)及び図3(b)に示す
ようなビーム形状のものを用いる。端末局側アンテナA
Ttの位置におけるビーム断面は縦4m×横3mの長方
形状であるとする。この場合の基地局アンテナ利得GtS
A[dB] は下式にて求めることができる。 GtSA=10log10(4πd2/A) ここで、d[m]は伝搬距離、A[m2] は端末局アン
テナATtの高さにおける通信エリア面積である。d=
10m、A=4m×3m=12m2 を代入すると、本シ
ステムの基地局アンテナ利得を20dBと見積もること
ができる。これに対して連続アクセス方式のシステムに
おける基地局のアンテナ利得GtCN は、図15(c)に
も示すように半平面に放射することから、その際の放射
面積A=1/2×4πd2 を上式に代入して、3dBと
見積もることができる。
【0043】(4−2)スポットアクセス方式の高速通
信特性 基地局からデータを送信し、車載器で受け取る場合につ
いてスポットアクセス方式の連続アクセス方式に対する
高速通信特性を数値計算した。一般に、データ伝送速度
が増加すると、それに応じて必要な帯域幅が増加するこ
とが知られている。なお、図5ではFSK,QPSK,
1024QAMの3つの変調方式による両者の関係を示し
た。また、帯域が増加すると雑音帯域幅が増加すること
によって受信雑音が増加し、受信波のCNR(Carrier
to Noise power Ratio)が劣化する。受信波のCNRと
平均BERは1対1の対応関係にあり、CNRの劣化に
よって平均BERは悪化する。この点は後述する。従っ
てシステムで要求される平均BERに対してCNRが一
意に決まり(所要CNR)、他の回線条件(放射電力、
伝搬損失、アンテナ利得等)を一定条件とすれば、どの
程度の帯域幅まで電力余裕があるかで高速通信特性が評
価できる。
【0044】そこでまず、各変調方式(FSK,BPS
K,QPSK,16QAM,64QAM,256QAM の6
つ)によるCNRと平均BERとの関係を計算する。平
均BERが小さい場合はCNRと平均BERとは図6
(a)に示す関係にある。なお、図6(a)の平均BE
Rの式中に用いたK0 はCNRの真値の平方根である。
図6(a)に示す演算を実行すると図6(b)のような
結果が得られた。これによるとCNR劣化によって平均
BERは増加し、例えばシステムにおいて要求されるB
ERが1×10-6の場合はFSK,BPSK,QPSK
では14dBのCNRが必要であることが分かる。
【0045】次に、上述した高速通信特性を計算する。
電力余裕をM[dB]、伝搬の結果得られるCNRをC
NRSA[dB]、そしてシステムで要求されるCNRを
CNR0[dB] とすると、下記の関係がある。 M=CNRSA−CNR0 ここでCNRSA[dB]は、伝搬電力をPrSA[dB
m] 、雑音電力をN[dBm]として次のように表す
ことができる。 CNRSA=PrSA−N このPrSA[dBm]は、基地局放射電力をPt[dB
m]、基地局アンテナATkの利得をGtSA[dB]、
端末局アンテナATtの利得をGr[dB]、伝搬利得
をGprop[dB]として、次のように表すことができ
る。 PrSA=Pt+GtSA+Gr+Gprop また、Gprop[dB]は、伝搬距離をd[m]、搬送波
周波数をf[Hz]、光速をc[m/sec]として、
次のように表すことができる。 Gprop=−20log10(4πdf/c) 最後に雑音電力N[dBm]は、ボルツマン定数をkB
[J/K] 、端末局側受信機の温度をT[K]、帯域
幅をBwSA[Hz]、受信機雑音指数をNF[dB]とし
て、次のように表すことができる。 N=10log10(kB・T・BwSA・103)+NF 以上の関係から、スポットアクセス方式である本システ
ムの場合の回線電力余裕Mと可能な帯域幅BwSA の関係
が次のように導かれる。
【0046】
【数1】
【0047】一方、従来技術として示した連続アクセス
方式に関しても同様に、回線電力余裕Mと帯域幅BwCN
の関係が次のように導かれる。
【0048】
【数2】
【0049】ここで、スポットアクセス方式で得られる
伝送速度をRaSA、連続アクセス方式で得られる伝送速
度をRaCNとし、各々のアクセス方式において得られる
伝送速度の比RRateを、RRate=RaSA/RaCNと定義す
ると、以下の関係が得られる。 RRate=RaSA/RaCN=BwSA/BwCN 以上の関係から、伝送速度の比RRateが、スポットアク
セス方式の場合の基地局アンテナ利得GtSAと、連続ア
クセス方式の場合の基地局アンテナ利得GtCNを用いて
次のように表される。
【0050】
【数3】
【0051】次に、通信区間の有効率Eは、有効区間の
長さLon[m]と非有効区間の長さLoff[m] を用い
て次のように表される。 E=Lon/(Lon+Loff) この区間有効率Eを用いると、スポットアクセス方式に
おける平均データ伝送速度の連続アクセス方式でのデー
タ伝送速度に対する比Rave.Rateは、次のように表され
る。 Rave.Rate=RRate・E ここで、スポットアクセス方式の平均データ伝送速度が
連続アクセス方式のデータ伝送速度に勝っている条件
は、Rave.Rate>1である。したがって、次のように展
開できる。 Rave.Rate=RRate・E>1 → E>1/RRate → E>10^{−(GtSA−GtCN)/10} すなわち、通信区間の有効率Eが(与えられた基地局ア
ンテナ利得において)この式を満たすような通信エリア
密度にすることによって、スポットアクセス方式におい
て連続アクセス方式よりも高い平均データ伝送速度を得
ることができることとなる。
【0052】ここで、具体的な数値で比較をしてみる。
まず計算諸元を説明する。放射電力を10dBmとす
る。基地局アンテナ利得は、上記(4−1)で述べた計
算によりスポットアクセス方式で20dB、連続アクセ
ス方式で3dBとする。伝搬距離はアンテナ直下の場合
を想定し10m、周波数は37GHz、変調方式はFS
K,BPSK,QPSKとした。要求される平均BER
を仮に有線系のEtherNetで要求される1×10-6とする
とこの場合に変調方式FSK,BPSK,QPSKで要
求されるCNRは図5により14dBとなる。受信機の
雑音指数はミリ波の場合であるため10dB、受信機温
度は室温の300Kとした。以上の諸元を図7(a)に
まとめた。
【0053】そして、計算を実行した結果を図7(b)
に示す。連続アクセス方式では帯域70MHzあたりで
電力余裕がゼロになるのに対してスポットアクセス方式
では200MHzでも16dBである。同じ16dBの
値は連続アクセス方式では4MHzでしか得ることがで
きず、スポットアクセス方式は連続アクセス方式に対し
て50倍の伝送速度を持つと考えられる。
【0054】(5)本システムにおける基地局配置 上記(4)により、ある現実的な条件において、本シス
テムのスポットアクセス方式が従来の連続アクセス方式
に対して50倍の伝送速度を持つことが明らかになっ
た。しかしスポットアクセス方式には連続アクセス方式
には無い通信不可能区間が存在する(図8(a)参
照)。したがって、ここでは、通信可能区間(即ち通信
エリア)の長さに対する通信不可能区間の長さによって
変化する平均伝送を計算し、スポットアクセス方式が連
続アクセス方式に対して高い伝送速度を維持できる条件
を導く。
【0055】計算に先立ち仮定を説明する。端末局アン
テナATtが通信エリア内に滞在している時間のうち、
回線オン・オフ等の制御に要する時間を考慮し、所望の
データ伝送に使用できる時間を5割とする。したがっ
て、上述した通信エリアの縦方向(車両が進行する方向
と一致)の長さ4mのうち有効長(所望のデータ伝送に
使用できる長さ)を5割の2mとする。また、車両速度
は一定であるとし、通信エリアの[有効長,非有効長]
と[通信時間,オフ時間]とは線形に1対1対応すると
仮定する。また電力余裕を16dBとする。このときス
ポットアクセス方式では帯域200MHzをとれるが、
連続アクセス方式では4MHzである。この帯域は変調
方式としてFSKを用いた場合、それぞれ100Mbp
s、2Mbpsの伝送速度が得られる(図5参照)。
【0056】平均データ伝送速度を以下のように条件設
定する。 E=Lon/(Lon+Loff) Rav=R・E ここでRav[bps]は平均データ伝送速度、R[bp
s]は有効区間でのデータ伝送速度、Eを区間有効率、
Lon[m]は有効区間の長さ、Loff[m] は非有効区
間の長さである。
【0057】以上の仮定に基づくスポットアクセス方式
の平均データ伝送速度を図8(b)に示す。この結果、
区間有効率が2%以上で連続アクセス方式のデータ伝送
速度2Mbpsを上回ることができることが分かる。区
間有効率2%で上記仮定に基づいて通信エリアを配置す
ると100mごとに通信エリアを配置するだけで連続ア
クセス方式を上回る通信速度を得ることができることが
分かる。
【0058】さらに連続アクセス方式に用いた2Mbp
sという値は、伝搬距離、即ち基地局アンテナ−車載器
アンテナ間距離が10mの場合に得られる値である。連
続アクセス方式で通信エリア配置を100mごととする
と伝搬距離の最大値は50mとなり、上記(5)で述べ
た式に基づいて電力余裕は低下する。図8(c)には、
連続アクセス方式において帯域幅4MHzの場合の伝搬
距離による電力余裕の変化を示した。従って、基地局間
隔を10〜20[m]とし、基地局アンテナ−端末局ア
ンテナ間距離を10m程度としなければ、スポットアク
セス方式と同等の余裕がないと考え、インフラコストの
観点からもスポットアクセス方式が連続アクセス方式に
対して優れていると考える。
【0059】(6)また、本システムは、上述したよう
に、端末局Tが車両の移動に伴って間欠的に通信エリア
に入出し、その通信エリアに滞在中に基地局Kとの間で
データ通信を行う。このようなスポットアクセス方式の
通信の場合には、やりとりすべきデータが一つの通信エ
リア滞在時間内では伝送不可能な程度に大きいことも想
定される。その場合には、複数の基地局Kから分割伝送
すればよい(図4(a)参照)。
【0060】分割伝送の際には、制御局Sにおいて情報
を分割して無線パケット化する。一つの無線パケットの
大きさは、一つの通信エリアで伝達が完了する程度に小
さくする。図4(a)の例で言えば、通信エリアa,
b,c向けに3分割し、それぞれを基地局Kに伝送す
る。そして、各基地局Kにおいて、端末局Tが通信エリ
アに入った時点で伝送する。端末局Kでは無線復調して
伝送された無線パケットを取り出し、再加工して元の情
報を取り出す。その後、分割データを結合して端末局T
側でのアプリケーション処理に用いたりする。なお、以
上は下り方向の処理であったが、上り方向に関しても同
様である。つまり、端末局Tからデータをアップロード
する際、そのデータを分割し、複数の通信エリアにおい
て順番に基地局K側に伝送する。基地局Kはその分割伝
送されたデータを制御局Sへ送り、制御局Sにおいてそ
れらを結合してデータを復元する。
【0061】このように複数の基地局Kから端末局Tへ
データを分割して伝送することを考えると、一の通信エ
リア滞在中のデータ伝送速度を高くすることができるこ
とを前提とすれば、端末局T側において十分大きなバッ
ファメモリを装備しておくことにより、間欠的なデータ
伝送によっても端末局T側において連続的なデータの使
用ができる。つまり、例えばインターネットで配信され
ているストリームビデオ、ストリームラジオ等の動画を
視聴することができる。また、ある程度の遅延を許容で
きるならばリアルタイム映像、音声をダウンロード、ア
ップロードすることができる。例えば、現在地上波TV
における生放送も数秒遅延のある「リアルタイム」放送
である。この遅延は不適切な表現をジャミングすること
に使用されているが、この意味でのリアルタイムなデー
タ使用も可能となる。
【0062】そこで、基地局Kから端末局Tへ間欠的に
データが伝送されても端末局Tにおけるアプリケーショ
ンでのデータ使用に中断が生じないような端末局T側が
準備すべき「十分な」バッファメモリ量と、通信エリア
の密度について、それぞれ検討する。
【0063】(6−1)「十分な」バッファメモリ量に
関して データを分割伝送する場合には、その分割伝送されるデ
ータを端末局T側で蓄積するためのデータ蓄積手段(デ
ータ記憶媒体)を備える必要があるが、そのような間欠
的なデータ伝送によっても連続的なデータ使用をできる
ようにするためのデータ蓄積能力(バッファメモリ量)
は、次のように設定する(図4(b)参照)。
【0064】端末局Tにおいて伝送されたデータが使用
される速度をRとし、データを分割伝送する通信エリア
間を端末局Tが移動する際の所定の想定速度をvとす
る。通信エリア間隔がLであるとすると、データが伝送
されない時間(非伝送時間)TはL/vとなる。したが
って、RとTを乗算した値(=R×T)以上のデータ蓄
積能力があれば、非伝送時間分の端末局Tでのデータ使
用に何ら不都合が生じない。もちろん、データ蓄積能力
は大きければよいが、コストなどの関係から、最低限こ
の量があれば、上述したデータの連続使用が可能とな
る、という意味である。なお、想定速度vは、ここでは
端末局Tが車両に搭載されており、その車両が道路を走
行することを前提としているので、道路の法定速度を基
準として定めたり、あるいは実際に平均走行速度を調べ
るなどして定めればよい。例えば、通信エリアの間隔が
100mであるとすると、100km/sの場合には非
伝送時間tは3.6秒、30km/sの場合には非伝送
時間tは12秒となる。
【0065】(6−2)通信エリアの密度に関して 上述のように端末局T側に十分なデータ蓄積能力があっ
ても、基地局K側から適切な量のデータが伝送されない
と、間欠的なデータ伝送によっても連続的なデータ使用
ができなくなる。その条件を検討する。
【0066】前提条件として、端末局Tを搭載している
車両の走行速度は一定とする。走行速度が一定であると
すると、スポットアクセス方式では通信の有効区間と非
有効区間が周期的に繰り返されることとなる。したがっ
て、データ使用に中断が生じないようにするには、1周
期において端末局Tが基地局Kから得られるデータ量
が、端末局Tにおいて使用されるデータ量以上であれば
よい。そのような有効区間率を求める。
【0067】まず、上記(5)で用いた有効区間長Lon
[m]とは非有効区間長Loff[m] とから、1周期に
車両が走行する長さL[m]は、以下のように表され
る。 L=Lon+Loff そして、このLと車両速度v[m/sec]とから周期
T[sec]は、以下のように表される。 T=L/v=(Lon+Loff)/v 端末局Tにおけるアプリケーションで中断無くデータ使
用ができるために必要なデータ伝送速度をRaREQ[bp
s]とする。このとき1周期中において必要となるデー
タ量bREQ[bits] は、以下のようになる。 bREQ=RaREQ・T=RaREQ(Lon+Loff)/v 次に、1周期で得られるデータ量bOb[bits] を
求める。有効区間におけるデータ伝送速度をRaSA [b
ps]、1周期中での有効期間滞在時間をTON[se
c]とすると、以下のように表される。 bOb=RaSA・TON=RaSA(Lon/v) 以上のことから、1周期において、得られるデータ量が
使用されるデータ量以上となる条件は、以下のように表
される。 bOb ≧bREQ → RaSA(Lon/v)≧RaREQ(Lon+Loff)/v → Lon/(Lon+Loff)≧RaREQ/RaSA この最後の式の左辺は区間有効率Eの定義であるため、
最終的に次のような条件を導くことができる。 E≧RaREQ/RaSA すなわち、端末局Tでのアプリケーションにおいて中断
無くデータ使用ができるために必要なデータ伝送速度R
aREQ[bps]が与えられて、有効区間におけるデータ
伝送速度RaSA [bps]が決まっているならば、上記
式を満たすような通信エリア密度となるように基地局を
配置すればよい。例えば、データ伝送速度RaREQが1M
[bps]でデータ伝送速度RaSA が10M[bps]
であれば、有効区間率Eを0.1以上にすることで、端
末局Tでのアプリケーションにおいて中断無くデータ使
用ができることとなる。
【0068】(7)以上のことより、次のような考察が
できる。 通常のセルラー通信は人を対象とする。人は地上におい
て2次元的に移動を行うためパーソナル通信エリアでサ
ービスエリアをカバーするためにはパーソナル通信エリ
アを2次元に均等に配置し、かつ人の動きを予測してデ
ータを伝送する通信エリアを決める必要がある。人は基
本的にまっすぐ進むものではなく、他の人をよけるた
め、あるいは気まぐれで進路を不規則に変化させる。従
って通信エリアの予測は困難である。しかし車両は道路
上を進むものであり、車両の位置、速度を路側装置(R
SU)が把握していれば伝送に使用する通信エリアを予
測することは可能と考える。したがって、スポットアク
セス通信方式である本システムは、路車間通信に有利で
ある。
【0069】このような有利な点がある一方、本システ
ムは、パーソナル通信エリアを多数配置することで通常
のセルラー方式を用いる場合に対してインフラコストが
大きくなる可能性がある。したがって、上述したよう
に、連続アクセス方式に対する優位性を持てる通信エリ
ア密度を確保しながら極力通信エリア間を大きくするこ
とに加え、以下に示す光電波融合技術を導入することが
インフラコスト削減に寄与すると考える。この光電波融
合技術は基地局Kを「電波の噴出し口」とし、複数の基
地局Kの制御を1台の制御局Sが受け持つためコスト的
に有利である。その構成を図9を参照して説明する。
【0070】制御局Sは、基地局Kと外部通信網との間
のインタフェースを行うものである。そのため制御局S
は、図9に示すように、外部通信網に接続され、基地局
K宛の下り信号を抽出するインターフェース21と、イ
ンターフェース21にて抽出された下り信号に基づいて
所定の変調信号を生成する変調器22と、中間周波数帯
のローカル信号を生成する局部発振器27と、変調器2
2からの変調信号と局部発振器27からのローカル信号
とを混合してローカル信号を変調信号にて変調してなる
中間周波帯の信号(IF信号)を生成するミキサ23
と、無線周波数帯の第2ローカル信号を生成する局部発
振器28と、ミキサ23にて生成されたIF信号に局部
発振器28からの第2ローカル信号を混合してアップコ
ンバートすることにより無線周波数帯の送信信号(RF
信号)を生成するミキサ24と、この送信信号に従って
レーザ素子などの光源26で発生させた光を強度変調す
る電気−光変換(E/O)素子25とを備えており、光
増幅器26にて増幅された光信号を「光伝送路」として
の光ファイバ30を介して基地局Kに供給できるように
構成されている。
【0071】一方、基地局Kは、光ファイバ30を介し
て供給された光信号を電気信号に変換して、送信信号を
復元する光−電気変換(O/E)素子12と、O/E素
子12により復元された送信信号を増幅する増幅器13
と、増幅器13にて増幅された送信信号を電波に変換し
て送出する送信アンテナATkとを備えている。
【0072】本構成のシステムにおいては、制御局Sで
は、下り信号を重畳したIF信号を生成し、第2ローカ
ル信号を混合してアップコンバートすることにより無線
周波数帯の送信信号(RF信号)を生成し、この送信信
号によって強度変調された光信号を生成している。一
方、基地局Kでは、光信号から電気信号に変換すること
により送信信号を復元し、この復元された送信信号を、
増幅器13にて増幅後、そのまま送信アンテナATkか
ら送出する。
【0073】なお、上り信号に対しては、この逆の動作
を行う。簡単に説明すると、基地局Kが端末局Tから送
信された高周波信号を受信し、光信号に変換して制御局
Sへ伝送する。そして制御局Sでは、基地局Kから伝送
された光信号から元の高周波信号を取り出し、その取り
出した高周波信号を外部通信網用の信号に変換する。
【0074】また、図9では、一の制御局Sに対して一
の基地局Kしか接続していないが、図1に示すように、
一の制御局Sに対して複数の基地局Kが接続されてい
る。したがって、この場合には、変調器22、2つの局
部発振器27,28、2つのミキサ23,24、E/O
素子25及び光源26を、複数組準備する。なお、この
内、2つの局部発振器27,28及び光源26について
は、分配器を用いることで複数組準備しなくても済む。
さらに、複数の基地局Kに対して放送形式での信号伝送
を前提とした場合には、上述した各要素は1組あればよ
く、光ファイバ30を分岐させることによって実現でき
る。
【0075】このように構成することによって、各基地
局Kに局部発振器やミキサを設ける必要がなく、ミリ波
デバイスを最小限に抑えることができるため、基地局K
の構成が非常に簡素なものとなり、基地局Kを小型に構
成できる。以上種々の観点から本実施例の路車間通信シ
ステムについて説明したが、基地局Kの通信エリアは、
同時に複数の端末局Tが存在し得ない大きさであると共
に、通信エリア同士がオーバーラップしないよう構成さ
れているという特徴を持つ。一の通信エリアには同時に
複数の端末局Tが存在することがないため、通信エリア
内で時間分割や周波数分割などの多元アクセスを施す必
要が無く、一の端末局Tに対して一の通信エリアに与え
られた全帯域と全通信時間を与えることができ、高速通
信が可能となる。また、通信エリア同士がオーバーラッ
プしないため、全ての通信エリアで本システムに与えら
れた全周波数帯域を使用でき、高速通信が可能となる。
したがって、セルラー通信などの通信方式に対してデー
タ伝送速度を大きくでき、また基地局Kの設置密度も低
くできる。
【0076】[その他] (1)上記実施例では、道路幅方向に関する基地局Kの
アンテナ位置を、車両上部に取り付けられた端末局アン
テナATtに対してほぼ真上から搬送波ビームを放射で
きるように設定した(図1(b)参照)。これは、基地
局Kからの搬送波ビームが自車近傍の(例えば隣のレー
ンを走行中の)大型車両、あるいは標識などによってシ
ャドウイングされることを回避するためである。しか
し、このようなシャドウイングが回避されるのであれ
ば、次のようにしても良い。例えば、図10(a)に示
すように、基地局アンテナATkを路側に近づけ、車両
に対して斜め上方からビームを形成する。このようにし
ても問題はない。また、路側から離れた車線に対して
も、図10(b)のようにすることができる。つまり、
基地局アンテナATkの位置を相対的に高くし、ビーム
方向が斜めになったとしても、路側に近い車線を走行す
る大型車両によってもシャドウイングされないようにす
ればよい。もちろん、図1(b)のように真上からビー
ムを形成すれば、アンテナ高さが低くて済み、アンテナ
を取り付けるための支柱も低くて済むという利点はあ
る。
【0077】(2)また、アンテナに関しては、図11
(a)に例示するようなアレーアンテナ50を採用して
も良い。このアレーアンテナ50は、複数のアンテナ素
子50aが配列されて構成されている。一般的なアンテ
ナは指向性を制御することが困難であったため、例えば
基地局Kの形成する通信エリアは固定されてしまう。こ
れに対して、アレーアンテナ50は複数のアンテナ素子
50aで構成されるため、搬送波ビームの指向性を制御
することができる。そのため、以下に示すような効果を
発揮できる。
【0078】[アレーアンテナ50を基地局Kに設置し
た場合の効果] アレーアンテナ50を介して基地局Kから端末局Tに
送信する場合、図11(b)に示すように、通信エリア
を移動する端末局Tの位置に合わせて移動させることが
できる。そのため、狭いビーム照射範囲を保ち、且つ高
い電力密度を保ったまま(つまり高速通信エリアを確保
したまま)、一般的なアンテナを用いた場合に対して一
つの通信エリア内で長い通信時間を確保することができ
る。
【0079】また、端末局Tから基地局Kに送信する場
合を考えると、図11(b)に示すものと同様の考え方
で、受信方向を端末局Tの位置に合わせて変化させるこ
とができるので、やはり一つの通信エリア内で長い通信
時間を確保することができる。さらに、このようにすれ
ば、狭い通信エリアでよいため、基地局Kにとっては不
要な方向から到来する電波を受信しなくて済み、通信品
質を高くできるという効果もある。
【0080】一般的なアンテナの場合は複数のアンテ
ナを配置しなければ、複数車線あるいは同一車線におけ
る複数の場所に通信エリアを形成することができなかっ
た。それに対して、アレーアンテナ50を用いた場合に
は、図11(c)に示すように、同一車線において例え
ばエリアA,B,Cという3つの通信エリアを同時に形
成したり、図11(d)に示すように、複数車線におい
て例えばエリアA,B,Cという3つの通信エリアを同
時に形成することができる。
【0081】また、所要の通信速度に応じた最適な電
力密度で通信エリアを形成することができる。つまり、
図12(a)に例示するように、高い通信速度を要求す
るユーザ(端末局T)に対しては高い電力密度で通信エ
リアを形成し、低い通信速度を要求するユーザ(端末局
T)に対しては低い電力密度で通信エリアを形成するこ
とができる。このようにすれば、端末局Tにおける受信
電力不足や、基地局Kからの過剰な電力放射を防止する
ことができる。
【0082】アレーアンテナ50であれば、通信エリ
アの形状自体を制御できる。つまり、図12(b)に示
すように、同じアレーアンテナ50を用いながら、時に
は広い通信エリアを形成したり、時には狭い通信エリア
を形成したりすることが可能となる。そのため、例えば
他の端末局Tが進行方向に存在しない状況であれば、広
い(つまり進行方向に長い)通信エリアを形成して、長
い通信時間を確保することもできる。
【0083】[アレーアンテナ50を端末局Tに設置し
た場合の効果] アレーアンテナ50を介して端末局Tから基地局Kへ
送信する場合には、図12(c)に示すように、通信方
向を移動する端末局Tから見た基地局側のアンテナの相
対位置に合わせて変化させることができるので、一つの
通信エリア内で長い通信時間を確保することができる。
さらに、このようにすれば、狭い通信エリアでよいた
め、端末局Tにとっては不要な方向から到来する電波を
受信しなくて済み、通信品質を高くできるという効果も
ある。
【0084】基地局K側に設置した場合と同様に、こ
の場合も、所要の通信速度に応じた最適な電力密度で通
信エリアを形成することができ、基地局Kにおける受信
電力不足や、端末局Tからの過剰な電力放射を防止する
ことができる。 (3)図9において光電波融合技術の一例を説明した
が、光電波融合技術には代表的な3つのパターンとして
高周波信号を光伝送、中間周波信号を光伝送、ベ
ースバンド信号を光伝送がある。そして、上り・下りを
同じパターンで実現してもよいし、異なるパターンで実
現してもよい。図9においては、のパターンを想定し
たものであったが、ここでは、その場合も含めて、〜
のパターンに対応する概略構成及び上り・下り方向の
流れの概略を整理して説明することとする。
【0085】高周波信号の光伝送の場合 この場合は、図13(a)に示す構成が考えられる。図
中LDはレーザ光源、MODは光を電気信号で強度変調
する光変調器、PDは強度変調された光信号から電気信
号を取り出すフォトダイオードなどの光−電気(O/
E)変換器である。この構成に於ける信号の流れを説明
する。
【0086】まず、下り方向については、外部通信網か
ら伝送された有線信号は制御局S内のインターフェース
部で無線伝送用のデータ処理を施した後に無線変調して
ベースバンド信号を生成する。このベースバンド信号を
中間周波数(例えば1GHz)にアップコンバートした
後に、高周波(例えば37GHz,60GHz)にアッ
プコンバートする。そして、光源から発生された光を、
その高周波信号で光変調器を用いて強度変調を施し、そ
の変調された光信号を光ファイバーを介して基地局Kへ
向けて伝送する。基地局Kでは、制御局Sから伝送され
た光信号をO/E変換器で光信号から高周波信号を取り
出し、その取り出した高周波信号を高周波増幅器で増幅
した後に、アンテナを介して空中に放射して端末局へ伝
送する。
【0087】一方、 上り方向については、端末局から
放射された高周波信号をアンテナを介して受信した基地
局Kは、光変調器を用いて光を強度変調し、光ファイバ
ーを介して制御局Sへ伝送する。制御局Sでは、O/E
変換器で光信号から高周波信号を取り出し、高周波から
中間周波を介してベースバンド信号にダウンコンバート
する。このベースバンド信号をインタフェース部で無線
復調・データ変換して有線信号を取り出し、外部通信網
に接続する。
【0088】この構成の場合の特徴としては、基地局K
の構成が非常に簡素化されることである。 中間周波信号の光伝送の場合 この場合は、図13(b)に示す構成が考えられる。
【0089】まず、下り方向については、外部通信網か
ら伝送された有線信号は制御局S内のインターフェース
部で無線伝送用のデータ処理を施した後に無線変調して
ベースバンド信号を生成する。このベースバンド信号を
中間周波数にアップコンバートする。そして、光源から
発生された光を、その中間周波信号で光変調器を用いて
強度変調を施し、その変調された光信号を光ファイバー
を介して基地局Kへ向けて伝送する。基地局Kでは、制
御局Sから伝送された光信号をO/E変換器で光信号か
ら中間周波信号を取り出し、高周波信号にアップコンバ
ートした後、高周波増幅器で増幅し、アンテナを介して
空中に放射して端末局へ伝送する。
【0090】一方、 上り方向については、端末局から
放射された高周波信号をアンテナを介して受信した基地
局Kは、その受信した高周波信号を中間周波信号にダウ
ンコンバートし、この中間周波信号で光変調器を用いて
光を強度変調し、光ファイバーを介して制御局Sへ伝送
する。制御局Sでは、O/E変換器で光信号から中間周
波信号を取り出し、ベースバンド信号にダウンコンバー
トする。このベースバンド信号をインタフェース部で無
線復調・データ変換して有線信号を取り出し、外部通信
網に接続する。
【0091】この構成の場合は、光変調器の高周波動作
特性が中間周波数程度で可能なため、より廉価なものを
採用でき、全体のコストダウンにつながる。 ベースバンド信号の光伝送の場合 この場合は、図14(a)に示す構成が考えられる。
【0092】まず、下り方向については、外部通信網か
ら伝送された有線信号は制御局S内のインターフェース
部で無線伝送用のデータ処理を施した後に無線変調して
ベースバンド信号を生成する。そして、光源から発生さ
れた光を、そのベースバンド信号で光変調器を用いて強
度変調を施し、その変調された光信号を光ファイバーを
介して基地局Kへ向けて伝送する。基地局Kでは、制御
局Sから伝送された光信号をO/E変換器で光信号から
ベースバンド信号を取り出し、中間周波を介して高周波
にアップコンバートした後、高周波増幅器で増幅し、ア
ンテナを介して空中に放射して端末局へ伝送する。
【0093】一方、 上り方向については、端末局から
放射された高周波信号をアンテナを介して受信した基地
局Kは、その受信した高周波信号を中間周波を介してベ
ースバンド信号にダウンコンバートし、このベースバン
ド信号で光変調器を用いて光を強度変調し、光ファイバ
ーを介して制御局Sへ伝送する。制御局Sでは、O/E
変換器で光信号からベースバンド信号を取り出し、イン
タフェース部で無線復調・データ変換して有線信号を取
り出し、外部通信網に接続する。
【0094】この構成の場合は、光変調器の高周波動作
特性がベースバンド信号程度で可能なため、より廉価な
ものを採用でき、全体のコストダウンにつながる。ま
た、変調機能付きのLDを用いると光変調器なしでも実
現可能となる。その場合の構成を図14(b)に示す。
【0095】(4)上述した実施例においては、図14
(c)に示すように、ネットワーク構成として複数の基
地局Kと制御局Sとの接続形態を、制御局Sを中心とす
る「ツリー型」とした。しかし、これに限らず、図14
(d)に示すように、各基地局をシリアルに接続した
「バス型」を用いてもよい。このバス型の場合には、各
基地局Kには上述した光電波融合技術を用い、且つ各基
地局Kに無線を伝送する光キャリアは各基地局Kに応じ
て光波長を異ならしめる波長分割多重(WDM)を用い
ることで構成できる。ツリー型の場合には、全ての基地
局Kに伝送する光の波長は同一で済むが、敷設する光フ
ァイバーの系統が増加し、インフラコストが相対的に高
くなる可能性がある。これに対してバス型の場合には光
ファイバーは1系統で済む。
【0096】(5)上記実施例では、無線通信システム
の一例として路車間通信システムを挙げ、移動体の例と
して車両、移動経路の例として道路、区分路の例として
車線を想定して説明した。しかし、車両以外の移動体で
あっても、車両に対する道路や車線と同じような役割を
果たすものが存在すれば、同様に本発明システムへの適
用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施例の路車間通信システムの概要
説明図、(b)は通信エリアの説明図である。
【図2】 複数車線に対する通信エリアの配置及びサイ
ズの説明図である。
【図3】 車両進行方向についての通信エリアの形成に
関する説明図である。
【図4】 データの分割伝送に関する基地局側及び端末
局側の工夫の説明図である。
【図5】 データ伝送速度と必要な帯域幅との関係を示
す説明図である。
【図6】 各変調方式における平均BERとCNRとの
関係を示す説明図である。
【図7】 スポットアクセス方式と連続アクセス方式と
の対比を示す説明図である。
【図8】 (a)はスポットアクセス方式における通信
の有効区間と非有効区間の説明図であり、(b)はスポ
ットアクセス方式の平均データ伝送速度の説明図であ
り、(c)は連続アクセス方式において帯域幅4MHz
の場合の伝搬距離による電力余裕の変化を示す説明図で
ある。
【図9】 光電波融合技術を採用した場合の制御局及び
基地局の内部構成を示すブロック図である。
【図10】 基地局から放射するビームの形成手法の別実
施例を示す説明図である。
【図11】 アレーアンテナを用いた場合の用法及び効果
などの説明図である。
【図12】 アレーアンテナを用いた場合の用法及び効果
などの説明図である。
【図13】 光電波融合技術に関し、(a)は高周波信号
を光伝送する場合の構成図、(b)は中間周波信号を光
伝送する場合の構成図である。
【図14】 光電波融合技術に関し、(a),(b)はベ
ースバンド信号を光伝送する場合の構成図、(c),
(d)は制御局と基地局との接続形態を例示する説明図
である。
【図15】 従来技術としての連続アクセス方式の説明図
である。
【符号の説明】
K…基地局 S…制御局 T…端
末局 ATk…基地局アンテナ ATt…端末局アン
テナ 1…端末局本体 10…基地局本体 12…O/E素子 13…増幅器 21…インターフ
ェース 22…変調器 23,24…ミキサ 25…E/O素子 26…光源 27,28…局部発振器 30…光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 実 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 原田 博司 神奈川県横須賀市光の丘3番4号 郵政省 通信総合研究所 横須賀無線通信研究セン ター内 (72)発明者 藤瀬 雅行 神奈川県横須賀市光の丘3番4号 郵政省 通信総合研究所 横須賀無線通信研究セン ター内 Fターム(参考) 5K067 AA11 BB21 BB43 CC08 DD57 EE02 EE10 EE37 EE57 EE71 GG02 KK01 KK15

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末局を搭載した移動体の移動経路に沿っ
    て複数の基地局が所定の間隔にて配置され、各基地局の
    通信エリアに進入した端末局が、当該基地局との間にて
    無線通信を行う無線通信システムであって、 前記各基地局による通信エリアは、同時に複数の端末局
    が存在し得ない大きさであると共に、当該通信エリア同
    士がオーバーラップしないよう構成されていることを特
    徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 前記通信エリアは、同時に複数の端末局が存在し得ない
    大きさであるという条件を満たしながら、取り得る最大
    の大きさであることを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の無線通信システムに
    おいて、 前記一の基地局による通信エリアだけでは端末局へのデ
    ータ伝送が完了しない場合は、前記移動体の移動方向に
    存在する複数の基地局による複数の通信エリアにてデー
    タを分割伝送することを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の無線通信システムにおい
    て、 前記端末局は、前記分割伝送されるデータを蓄積してお
    くデータ蓄積手段を備えており、 当該データ蓄積手段のデータ蓄積能力は、前記端末局に
    おいて前記伝送されたデータが使用される速度Rと、前
    記データを分割伝送する通信エリア間を前記端末局が移
    動する際の所定の想定速度v及び通信エリア間隔Lに基
    づいて定まるデータ非伝送時間T(=L/v)とを乗算
    した値(R×T)以上であることを特徴とする無線通信
    システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の無線通信システムにおい
    て、 前記移動経路上における前記基地局の通信エリアの密度
    が下記の条件を満たすように設定されていることを特徴
    とする無線通信システム。 (条件)… E≧RaREQ/RaSA 但し、Eは本システムにおける通信区間の有効率、RaR
    EQは端末局においてデータが中断なく使用できるために
    必要なデータ伝送速度、RaSA は基地局から端末局への
    データ伝送速度である。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の無線通信シ
    ステムにおいて、 前記基地局の通信エリアの移動経路幅方向の長さは、一
    の移動体が移動するために設定されている経路幅に基づ
    いて設定されていることを特徴とする無線通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の無線通信シ
    ステムにおいて、 前記移動経路は、複数の移動体が並行して移動できるよ
    う複数の区分路にて構成されており、 前記通信エリアの移動経路幅方向の長さは、前記一の区
    分路の幅に基づいて設定されていることを特徴とする無
    線通信システム。
  8. 【請求項8】請求項7記載の無線通信システムにおい
    て、 前記複数の区分路は間に何も介在せずに隣接しており、 前記複数の区分路それぞれに対応する通信エリアが移動
    経路幅方向に隣接しないように相互に位置をずらして通
    信エリアが形成されていることを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】請求項7記載の無線通信システムにおい
    て、 前記複数の区分路は間に何も介在せずに隣接しており、 前記複数の区分路それぞれに対応する通信エリアが移動
    経路幅方向に隣接すると共に、当該隣接する通信エリア
    同士が干渉しないように所定の間隔を空けて通信エリア
    が形成されていることを特徴とする無線通信システム。
  10. 【請求項10】請求項7〜9のいずれか記載の無線通信
    システムにおいて、 前記基地局は、前記通信エリアを形成するための搬送波
    を、移動経路を移動する移動体及び移動経路上や周辺の
    構造物によって遮られないような方向から送信すること
    を特徴とする無線通信システム。
  11. 【請求項11】請求項10記載の無線通信システムにお
    いて、 前記基地局は、前記区分路のほぼ真上から前記搬送波を
    送信することを特徴とする無線通信システム。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記基地局は、前記通信エリアを形成するための搬送波
    を、前記移動経路を移動する移動体に搭載された端末局
    によって受信された搬送波の周波数が当該移動体の移動
    を原因とするドップラー現象によって不連続に変化しな
    い範囲に送信することを特徴とする無線通信システム。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記移動経路上における前記基地局の通信エリアの密度
    が下記の条件を満たすように設定されていることを特徴
    とする無線通信システム。 (条件)… E>10^{−(GtSA−GtCN)/10} 但し、Eは本システムにおける通信区間の有効率、GtS
    Aは本システムにおける基地局のアンテナ利得、GtCNは
    通信エリアがオーバーラップする連続アクセス方式のシ
    ステムにおける基地局のアンテナ利得である。(なお、
    上式中の「^」は「^」の前の数値を「^」の後の数値
    の回数、累乗することを意味する。本明細書の他の部分
    でも同じである。)
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 下り方向においては、 前記制御局が外部から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を高周波信号に変換した後
    に光信号に変調して前記基地局へ伝送し、 当該基地局では、前記制御局から伝送された光信号を電
    気信号に変換して前記高周波信号を取り出し、その取り
    出した高周波信号を前記端末局へ送信することを特徴と
    する無線通信システム。
  15. 【請求項15】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 下り方向においては、 前記制御局が外部から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を中間周波信号に変換した
    後に光信号に変調して前記基地局へ伝送し、 当該基地局では、前記制御局から伝送された光信号を電
    気信号に変換して前記中間周波信号を取り出し、その取
    り出した中間周波信号を高周波信号に変換し、その変換
    した高周波信号を前記端末局へ送信することを特徴とす
    る無線通信システム。
  16. 【請求項16】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 下り方向においては、 前記制御局が外部から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を光信号に変調して前記基
    地局へ伝送し、 当該基地局では、前記制御局から伝送された光信号を電
    気信号に変換して前記ベースバンド信号を取り出し、そ
    の取り出したベースバンド信号を高周波信号に変換し、
    その変換した高周波信号を前記端末局へ送信することを
    特徴とする無線通信システム。
  17. 【請求項17】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 上り方向においては、 前記基地局が前記端末局から送信された高周波信号を受
    信し、光信号に変換して前記制御局へ伝送し、 当該制御局では、前記基地局から伝送された光信号から
    元の高周波信号を取り出し、その取り出した高周波信号
    を有線用の信号に変換して前記外部の有線通信網に接続
    することを特徴とする無線通信システム。
  18. 【請求項18】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 上り方向においては、 前記基地局が前記端末局から送信された高周波信号を受
    信し、受信した高周波信号を中間周波信号に変換し、そ
    の中間周波信号を光信号に変換して前記制御局へ伝送
    し、 当該制御局では、前記基地局から伝送された光信号から
    元の中間周波信号を取り出し、その取り出した中間周波
    信号を有線用の信号に変換して前記外部の有線通信網に
    接続することを特徴とする無線通信システム。
  19. 【請求項19】請求項1〜13のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局は、一の制御局と光伝送線路を介して
    接続されていると共に、当該制御局は外部と有線通信網
    に接続されており、 上り方向においては、 前記基地局が前記端末局から送信された高周波信号を受
    信し、受信した高周波信号をベースバンド信号に変換
    し、そのベースバンド信号を光信号に変換して前記制御
    局へ伝送し、 当該制御局では、前記基地局から伝送された光信号から
    元のベースバンド信号を取り出し、その取り出したベー
    スバンド信号を有線用の信号に変換して前記外部の有線
    通信網に接続することを特徴とする無線通信システム。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局と制御局との接続形態はスター型であ
    ることを特徴とする無線通信システム。
  21. 【請求項21】請求項1〜19のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記複数の基地局と制御局との接続形態はバス型である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  22. 【請求項22】請求項21記載の無線通信システムにお
    いて、 前記複数の基地局と制御局との間の光伝送は、各基地局
    によって伝送する光波長を異ならしめることによって分
    割多重する波長分割多重形式を用いることを特徴とする
    無線通信システム。請求項23,24は従属クレームと
    しました。
  23. 【請求項23】請求項1〜22のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記基地局が有するアンテナは、複数のアンテナ素子で
    構成されるアレーアンテナであることを特徴とする無線
    通信システム。
  24. 【請求項24】請求項1〜23のいずれか記載の無線通
    信システムにおいて、 前記端末局が有するアンテナは、複数のアンテナ素子で
    構成されるアレーアンテナであることを特徴とする無線
    通信システム。
  25. 【請求項25】端末局を搭載した移動体の移動経路に沿
    って所定の間隔にて配置され、自局の通信エリアに進入
    した端末局との間で無線通信を行う基地局であって、 前記通信エリアは、同時に複数の端末局が存在し得ない
    大きさであると共に、当該通信エリア同士がオーバーラ
    ップしないよう構成されていることを特徴とする基地
    局。
  26. 【請求項26】請求項25記載の基地局において、 前記通信エリアは、同時に複数の端末局が存在し得ない
    大きさであるという条件を満たしながら、取り得る最大
    の大きさであることを特徴とする基地局。
  27. 【請求項27】請求項25又は26記載の基地局におい
    て、 前記一の基地局による通信エリアだけでは端末局へのデ
    ータ伝送が完了しない場合は、前記移動体の移動方向に
    存在する複数の基地局による複数の通信エリアにてデー
    タを分割伝送することを特徴とする基地局。
  28. 【請求項28】請求項27記載の無線通信システムにお
    いて、 前記移動経路上における前記通信エリアの密度が下記の
    条件を満たすように設定されていることを特徴とする基
    地局。 (条件)… E≧RaREQ/RaSA 但し、Eは本システムにおける通信区間の有効率、RaR
    EQは端末局においてデータが中断なく使用できるために
    必要なデータ伝送速度、RaSA は基地局から端末局への
    データ伝送速度である。
  29. 【請求項29】請求項25〜28のいずれか記載の基地
    局において、 前記基地局の通信エリアの移動経路幅方向の長さは、一
    の移動体が移動するために設定されている経路幅に基づ
    いて設定されていることを特徴とする基地局。
  30. 【請求項30】請求項25〜29のいずれか記載の基地
    局において、 前記移動経路は、複数の移動体が並行して移動できるよ
    う複数の区分路にて構成されており、 前記通信エリアの移動経路幅方向の長さは、前記一の区
    分路の幅に基づいて設定されていることを特徴とする基
    地局。
  31. 【請求項31】請求項30記載の基地局において、 前記複数の区分路は間に何も介在せずに隣接しており、 前記複数の区分路それぞれに対応する通信エリアが移動
    経路幅方向に隣接しないように相互に位置をずらして通
    信エリアが形成されていることを特徴とする基地局。
  32. 【請求項32】請求項30記載の基地局において、 前記複数の区分路は間に何も介在せずに隣接しており、 前記複数の区分路それぞれに対応する通信エリアが移動
    経路幅方向に隣接すると共に、当該隣接する通信エリア
    同士が干渉しないように所定の間隔を空けて通信エリア
    が形成されていることを特徴とする基地局。
  33. 【請求項33】請求項30〜32のいずれか記載の基地
    局において、 前記通信エリアを形成するための搬送波を、移動経路を
    移動する移動体及び移動経路上や周辺の構造物によって
    遮られないような方向から送信することを特徴とする基
    地局。
  34. 【請求項34】請求項33記載の基地局において、 前記基地局は、前記区分路のほぼ真上から前記搬送波を
    送信することを特徴とする基地局。
  35. 【請求項35】請求項25〜34のいずれか記載の基地
    局において、 前記基地局は、前記通信エリアを形成するための搬送波
    を、前記移動経路を移動する移動体に搭載された端末局
    によって受信された搬送波の周波数が当該移動体の移動
    を原因とするドップラー現象によって不連続に変化しな
    い範囲に送信することを特徴とする基地局。
  36. 【請求項36】請求項25〜35のいずれか記載の基地
    局において、 前記移動経路上における前記通信エリアの密度が下記の
    条件を満たすように設定されていることを特徴とする基
    地局。 (条件)… E>10^{−(GtSA−GtCN)/10} 但し、Eは本システムにおける通信区間の有効率、GtS
    Aは本システムにおける基地局のアンテナ利得、GtCNは
    通信エリアがオーバーラップする連続アクセス方式のシ
    ステムにおける基地局のアンテナ利得である。
  37. 【請求項37】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を高周波信号に変換した後
    に光信号に変調する機能を有する制御局と光伝送線路を
    介して接続されており、 下り方向においては、 前記制御局から伝送された光信号を電気信号に変換して
    前記高周波信号を取り出し、その取り出した高周波信号
    を前記端末局へ送信することを特徴とする基地局。
  38. 【請求項38】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を中間周波信号に変換した
    後に光信号に変調する機能を有する制御局と光伝送線路
    を介して接続されており、 下り方向においては、 前記制御局から伝送された光信号を電気信号に変換して
    前記中間周波信号を取り出し、その取り出した中間周波
    信号を高周波信号に変換し、その変換した高周波信号を
    前記端末局へ送信することを特徴とする基地局。
  39. 【請求項39】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網から前記端末局宛の有線用信号を受け
    取り、その有線用信号を変換してベースバンド信号を生
    成し、そのベースバンド信号を光信号に変調する機能を
    有する制御局と光伝送線路を介して接続されており、 下り方向においては、 前記制御局から伝送された光信号を電気信号に変換して
    前記ベースバンド信号を取り出し、その取り出したベー
    スバンド信号を高周波信号に変換し、その変換した高周
    波信号を前記端末局へ送信することを特徴とする基地
    局。
  40. 【請求項40】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網と接続され、光信号から元の高周波信
    号を取り出して有線用の信号に変換する機能を有する制
    御局と光伝送線路を介して接続されており、 上り方向においては、 前記端末局から送信された高周波信号を受信し、光信号
    に変換して前記制御局へ伝送することを特徴とする基地
    局。
  41. 【請求項41】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網と接続され、光信号から元の中間周波
    信号を取り出し、その取り出した中間周波信号を有線用
    の信号に変換する機能を有する制御局と光伝送線路を介
    して接続されており、 上り方向においては、 前記端末局から送信された高周波信号を受信し、受信し
    た高周波信号を中間周波信号に変換し、その中間周波信
    号を光信号に変換して前記制御局へ伝送することを特徴
    とする基地局。
  42. 【請求項42】請求項25〜36のいずれか記載の基地
    局において、 外部の有線通信網と接続され、光信号から元のベースバ
    ンド信号を取り出し、その取り出したベースバンド信号
    を有線用の信号に変換する機能を有する制御局と光伝送
    線路を介して接続されており、 上り方向においては、 前記端末局から送信された高周波信号を受信し、受信し
    た高周波信号をベースバンド信号に変換し、そのベース
    バンド信号を光信号に変換して前記制御局へ伝送するこ
    とを特徴とする基地局。
  43. 【請求項43】移動体に搭載されており、 当該移動体の移動経路に沿って所定の間隔にて配置され
    た複数の基地局との間にて無線通信を行い、所定のデー
    タを前記複数の基地局から分割して受信可能な端末局で
    あって、 前記基地局から分割伝送されるデータを蓄積しておくデ
    ータ蓄積手段を備えており、 当該データ蓄積手段のデータ蓄積能力は、自局において
    前記伝送されたデータを使用する速度Rと、前記データ
    が分割伝送される通信エリア間を自局が移動する際の所
    定の想定速度v及び通信エリア間隔Lに基づいて定まる
    データ非伝送時間T(=L/v)とを乗算した値(R×
    T)以上であることを特徴とする端末局。
  44. 【請求項44】移動体に搭載されており、 当該移動体の移動経路に沿って所定の間隔にて配置さ
    れ、前記移動体の移動経路のほぼ真上から通信エリアを
    形成するための搬送波を送信する基地局との間にて無線
    通信を行う端末局であって、 前記端末局が前記基地局との通信を行うためのアンテナ
    は、前記移動体の上部に搭載されていることを特徴とす
    る端末局。
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