JP2001267965A - 周波数誤差検出装置、周波数制御装置、及び周波数制御方法 - Google Patents

周波数誤差検出装置、周波数制御装置、及び周波数制御方法

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JP2001267965A
JP2001267965A JP2000076105A JP2000076105A JP2001267965A JP 2001267965 A JP2001267965 A JP 2001267965A JP 2000076105 A JP2000076105 A JP 2000076105A JP 2000076105 A JP2000076105 A JP 2000076105A JP 2001267965 A JP2001267965 A JP 2001267965A
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Seiji Kato
清二 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての機器において、比較データの統一を図
ることができ、もって、装置構成が簡単であって、小型
化、低コスト化が図れると共に、高精度で周波数誤差を
検出することができる周波数誤差検出装置及びそれを用
いた周波数制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る周波数誤差検出装置は、送
信側より同期フレームデータ中に複数の所定の固定値デ
ータを含めて送信した場合に、受信した同期フレームデ
ータのドット積、クロス積を算出すると共に、これらド
ット積、クロス積、及びクロス積の反転値それぞれにお
いて所定の符号データが得られたか否かを判定し、前記
判定手段の判定結果に基づいて周波数誤差を算出するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2相位相変調(D
BPSK)を用いた直接拡散スペクトル通信を行う際に
使用される周波数誤差検出装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相変調を用いた直接拡散スペクトル通
信において使用される周波数誤差検出装置としては、例
えば、USP5799034が知られる。この周波数誤
差検出装置は、同期フレームのID(32ビット)につ
いて、ドット積、クロス積、及び逆クロス積(クロス積
の反転値)を求め、これらを実際のIDと比較して、こ
れらの比較結果に基づいて搬送波周波数の誤差を検出し
ている。
【0003】図7は周波数誤差検出装置の主要部を示し
たブロック図であり、ドット積、クロス積、及び逆クロ
ス積によりそれぞれ得られた32ビットのデータを32
段のシフトレジスタに格納し、それらを32ビットの比
較器を用いてIDと比較する。そして、ドット積のみで
IDが合致する場合は、周波数誤差は0と考えられ、ド
ット積とクロス積のみでIDが合致する場合は、周波数
誤差は10kHz、ドット積と逆クロス積のみでIDが
合致する場合は、周波数誤差は−10kHz、クロス積
のみでIDが合致する場合は、周波数誤差は20kH
z、逆クロス積のみでIDが合致する場合は、周波数誤
差は−20kHzと判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成においては、同期フレームのIDを用いて周波数
誤差を検出するようにしているため、IDと得られたデ
ータとを比較する必要があり、全ての機器において比較
データを同一とすることができず、このため、従来技術
では、上述したように32段のシフトレジスタを3個設
けると共に、それぞれに対応して32ビットの比較器を
設けているが、装置構成が複雑となり、簡易、小型化、
低コスト化が妨げられる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、全ての機器において、比較データの統一
を図ることができ、もって、装置構成が簡単であって、
小型化、低コスト化が図れると共に、高精度にて周波数
誤差を検出することができる周波数誤差検出装置及びそ
れを用いた周波数制御装置、並びに周波数制御方法を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、位相変調された受信信号を搬送波周波
数を用いて直交復調し、得られるI成分とQ成分を用い
て送信側の搬送波周波数と受信側の搬送波周波数の誤差
を検出する周波数誤差検出装置において、受信した同期
フレームデータのドット積を算出するドット積算出手段
と、前記同期フレームデータのクロス積を算出するクロ
ス積算出手段と、前記送信側より前記同期フレームデー
タ中に複数の固定値データを含めて送信した場合に、前
記ドット積、前記クロス積、及び該クロス積の反転値に
おいて、それぞれ所定の符号データが所定数連続して得
られたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判
定結果に基づいて、前記周波数誤差を演算する周波数誤
差演算手段とを備えて構成されることを特徴とするもの
であり、このような構成によれば、固定値データを送信
側から送るようにしたので、周波数誤差の検出が簡単な
構成で行え、装置が簡易、小型化、低コスト化できる。
【0007】また、本発明に係る周波数誤差検出装置
は、送信側と受信側とで直接拡散スペクトル通信により
通信を行う際に使用され、前記送信側と前記受信側とで
使用される搬送波周波数の誤差を検出する周波数誤差検
出装置において、前記送信側で発生されたベースバンド
信号を前記受信側の逆拡散部に有線を介して入力させ
て、前記受信側の同期追従回路による同期追従を行わせ
るためのベースバンド信号入力手段と、前記同期追従回
路の出力に基づいて、前記送信側と前記受信側の局部発
振器の周波数誤差を算出する誤差算出手段と、前記誤差
算出手段により検出された局部発振器の周波数誤差に基
づいて前記搬送波周波数の誤差を演算する周波数誤差演
算手段とを備えて構成されることを特徴とするものであ
り、このような構成によれば、無線通信に含まれる雑音
等の影響を受けることなく、送信側のタイミング発生器
と受信側のタイミング発生器の周波数誤差が求められ、
これより搬送波周波数の誤差が容易に、且つ高精度に求
められる。
【0008】また、本発明に係る周波数制御装置は、上
述した周波数誤差検出装置と、該周波数誤差検出装置に
より検出された周波数誤差を補償する補償手段とを備え
てなるものであり、このような構成によれば、例えばベ
ースセットとハンドセットを充電時等に接続させておい
て、高精度に周波数誤差を求めることができ、通信時に
はそれを初期周波数誤差として用いた周波数制御を行う
ことができる。また、通信時には周囲の温度変化等、環
境の変化に応じて随時変動する周波数誤差を求めること
ができ、それを用いた周波数制御を行うことができる。
【0009】また、本発明に係る周波数制御方法は、位
相変調された受信信号を搬送波周波数を用いて直交復調
し、得られるI成分とQ成分を用いて送信側の搬送波周
波数と受信側の搬送波周波数の誤差を検出し、該誤差を
補償する周波数制御方法において、送信側より周波数誤
差検出用の複数の固定値データを送る一方、受信側にお
いては、前記固定値データについての、ドット積とクロ
ス積と該クロス積の反転値において、それぞれ所定の符
号データが所定数連続して得られたか否かを判定するこ
とで、周波数誤差を検出して、該周波数誤差を補償した
後、再度同様に周波数誤差を検出し、現在補償している
周波数誤差と、前記再度検出された周波数誤差とに基づ
いて新たな周波数誤差を検出し、該新たな周波数誤差を
補償するようにしたことを特徴とするものであり、この
ような構成によれば、周波数誤差を1シンボルの位相回
転で±π/4位内に収めることが可能となる。
【0010】また、本発明に係る周波数制御方法におい
ては、前記再度検出された周波数誤差は、前記現在補償
している周波数誤差に重み付けされて加算され、前記新
たな周波数誤差とされることを特徴とするものであり、
このような構成によれば、周波数誤差をさらに小さく収
束させて精度の高い周波数制御を行うことができる。
【0011】また、本発明に係る周波数誤差検出方法
は、送信側と受信側とで位相変調を用いた直接拡散スペ
クトル通信により通信を行う際に使用され、前記送信側
と前記受信側の搬送波周波数の誤差を検出し制御する周
波数制御方法であって、位相変調された受信信号を搬送
波周波数を用いて直交復調し、得られるI成分とQ成分
を用いて送信側の搬送波周波数と受信側の搬送波周波数
の誤差を検出し制御する周波数制御方法において、前記
送信側と前記受信側とを有線により接続した場合は、該
有線により前記送信側から前記受信側にベースバンド信
号を送出し、前記受信側において備えられたベースバン
ド信号の同期追従回路の位相調整出力を用いて前記局部
発振器の周波数誤差を検出し、該局部発振器の周波数誤
差を用いて前記搬送波周波数の周波数誤差を検出し記憶
する一方、前記送信側と前記受信側との無線通信におい
て初期同期を確立する際には、前記記憶された周波数誤
差を初期周波数誤差として、周波数制御を行うと共に、
前記送信側より前記同期フレームデータ中に複数の固定
値データを含めて送信し、受信側では受信した同期フレ
ームデータのドット積及びクロス積を算出すると共に、
これらドット積、クロス積、及びクロス積の反転値にお
いて、所定の符号データが所定数連続して得られたか否
かを判定し、該判定結果に基づいて、前記搬送波周波数
の周波数誤差を検出し、該周波数誤差と前記初期周波数
誤差とに基づいて周波数制御を行うようにしたことを特
徴とするものであり、このような構成によれば、有線に
て接続されているときは、雑音等に影響されず、高精度
に周波数制御を行うことができ、無線通信時にはそれを
初期周波数誤差として周波数制御を行うと共に、新たに
求められた周波数誤差を前記初期周波数誤差に加えて雑
音や温度等の周囲環境の影響をも考慮した周波数制御を
行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態におけるコー
ドレス電話機の全体概略構成を示すブロック図である。
ここでは、ベースセット側の構成とハンドセット側の構
成はほぼ同様の構成をとる。以下においては、ハンドセ
ット側の構成のみについて述べる。図1に示す通信端末
としてのコードレス電話機は、公知のTDD(Time Div
ision Duplex)制御による送信系と受信系の回路構成に
加え、逆拡散部からの出力信号より周波数の誤差を検出
する周波数誤差検出部を備え、該検出部からの出力で位
相回転器が位相回転を行って周波数誤差を補償するよう
構成されている。
【0013】まず、送信系回路の構成及び動作について
述べる。マイク1より入力されたアナログ音声信号は、
A/D変換器2でデジタルデータに変換されてデジタル
音声信号となる。デジタル音声信号は、音声符号化部3
に入力され、1スーパーフレーム期間が2msecとな
る音声符号化データと変換される。また、音声符号化部
3より出力される音声符号化データは、TDD(Time D
ivision Duplex)部4に出力される。
【0014】TDD部4に入力された音声符号化データ
は、フレーム単位、例えば96ビット毎にまとめられ
て、TDDタイミングにおける送信タイミング中の適当
な時刻にフレーム組立部5に出力される。通話時におい
てフレーム組立部5は、TDD部4より入力された音声
情報に、プリアンブル情報やべース情報、制御情報、ガ
ードビットを加えて、1送信フレームを構成する。ま
た、制御情報は、電話の通信プロトコル処理を司る図示
しない制御部より設定されるデータ列である。そして、
構成された1フレーム情報に対し、差動処理部6で差分
処理計算を施した後、拡散変調部7で拡散処理が行われ
る。
【0015】拡散変調部7は、予め指定された拡散符号
列に基づいて入力データを拡散し、送信べースバンド信
号を発生させ、直交変調部8に引き渡す。直交変調部8
は、入力された送信べースバンド信号と、搬送波発生回
路9より出力される搬送波とをミキシングして、ピンダ
イオードによって構成された送/受切換スイッチ10に
引き渡す。送/受切換スイッチ10は、TDDの送信タ
イミングに従って、直交変調部8からの信号をアンテナ
11に引渡し、そこで空中に放出する。ここで、搬送波
発生回路9より出力される搬送波の周波数チャネル番号
は、図示しないマイコン等により構成される制御部によ
り指定される。
【0016】次に、受信系回路の構成及び動作について
述べる。アンテナ11より入力された受信信号は、送/
受切換スイッチ10に入力され、TDDの受信タイミン
グに従って、直交復調部13に引き渡される。直交復調
部13では、搬送波発生回路9より出力される搬送波
と、引き渡された受信データとのミキシング計算をする
ことにより、受信べースバンド信号を復調し、位相回転
器15に出力する。位相回転器15は、搬送波周波数誤
差を補償するための位相回転を行って逆拡散部16に出
力する。
【0017】逆拡散部16では、後述するマッチドフィ
ルタを用いて逆拡散を行い、遅延検波部17Dにおいて
ドット積算出手段を用いて受信データを復号し、フレー
ム分解部18に出力する。フレーム分解部18では、制
御情報、音声情報に分解し、それぞれを、マイコン(制
御部)、TDD部4に引き渡す。TDD部4は、受信タ
イミングに従ってフレーム単位にバースト的に渡される
音声情報を、内蔵するFIFO(First In First Out)
メモリなどに一旦蓄積することにより等速度のデータ列
に変換すると共に、内蔵する誤り検出回路により誤り検
出符号付き音声符号化データから1語6ビット毎に誤り
検出を行い、音声復号化部19に引き渡す。
【0018】音声復号化部19では、順次引き渡される
該音声符号語に対し誤りが検出されてなく、かつ、該音
声符号語の属するフレーム内においてそれ以前において
誤りが検出されていないとき、音声符号語5ビットをD
/A変換器20に引き渡す。音声符号語は、D/A変換
器20によりアナログ音声信号に変換された後、スピー
カ21より音声が発せられる。
【0019】以上の動作における通信の同期確立時に
は、逆拡散部16を構成するマッチドフィルタにより同
期捕捉が行われ、同期追従回路22により同期追従が行
われる。同期追従回路22の出力はタイミング発生器2
3に出力され、局部発振器27からのクロックを基本ク
ロックとして動作する送信クロック発生部24,受信ク
ロック発生部25,TDDタイミング発生部26のクロ
ックタイミングを調整する。
【0020】以上の構成において、本実施の形態におけ
るコードレス電話機では、同期確立時にベースセットと
ハンドセット間の搬送波周波数の誤差を検出しそれを補
償する。以下これらについて詳述する。図2は、上述し
た受信系回路の周波数誤差検出部の構成を詳細に示すブ
ロック図である。図2において、図1と同一符号は図1
と同一対象物を示している。
【0021】周波数誤差検出部17は、逆拡散部16よ
り得られるI成分とQ成分の直交成分から、遅延検波を
行って硬判定を行う遅延検波部17Dを有し、この遅延
検波部17Dをドット積算出手段として用いている。即
ち、遅延検波部17Dは逆拡散部16より得られる直交
成分それぞれを1シンボル遅らせるための1シンボル遅
延部17a、17bと、各直交成分を1シンボル遅らせ
たものと現在のものとを乗算する乗算器17c、17d
と、これら乗算器17c、17dの出力を加算する加算
器17eと、加算器17eの出力値により硬判定を行う
硬判定部17nを備えて構成されていて、加算器17e
の出力はドット積となっている。
【0022】また、周波数誤差検出部17には上記ドッ
ト積算出手段を構成する遅延検波部17Dの他、互いに
異なる直交成分をそれぞれ1シンボル遅らせたものと現
在のものとを乗算する乗算器17f、17gと、これら
乗算器17f、17gの出力を加算する加算器17hと
を備えてなるクロス積算出手段を備え、更にドット積算
出手段及びクロス積算出手段からの出力符号を判定する
符号判定部17i、17jと、クロス積算出手段の符号
判定部の反転出力を得る反転器17pと、これら符号判
定部17i、17j、及び反転器17pそれぞれから固
定値に対応する所定の同一符号(符号データ)が所定数
連続して出力されたことを検出するためのカウンタ17
k,17l,17mと、これらカウンタ17k,17
l,17mの出力に基づいて周波数誤差を演算する周波
数誤差演算部17qを備えている。
【0023】以下、実施の形態1の動作について説明す
る。図3は同期捕捉時に送信側より送出される同期捕捉
用フレームフォーマットを示している。このフレームフ
ォーマットに準じたフレームは、音声通信および制御情
報通信に先立って送出される。このフレームフォーマッ
トでは14ビット(オール1)のDCオフセット調整用
ビット41、2ビット(オール0)のDb42、80ビ
ットのプリアンブルビット43、32ビットのID4
4、1ビットの情報ビット45、TDDの切り換え時間
を確保するためのビットであるガードタイム46が形成
されており、本実施の形態においては、プリアンブルビ
ットを全て1(固定値)にして送出することで、同期捕
捉及び追従の他、この定められた送信情報を用いて周波
数誤差を検出するとともに、それを補償する周波数制御
を行う。
【0024】先ず、カウンタ17kは符号判定部17i
の出力より加算器17eの出力であるドット積の符号
(符号データ)の連続数をカウントする。例えば10個
のカウントのうち1個でも符号の異なる符号データがあ
った場合はリセットされる。同様に、カウンタ17lは
加算器17hの出力であるクロス積の符号(符号デー
タ)の連続数をカウントし、カウンタ17mは加算器1
7hの出力の反転値の符号(以下逆クロス積の符号デー
タという)の連続数をカウントする。
【0025】そして、ドット積の符号をカウントしたカ
ウンタ17kが所定の符号データを連続してカウントし
たとき、他のカウンタ17l、17mが同数の所定の符
号データをカウントしなかった場合、周波数誤差演算部
17qは周波数誤差として、1シンボル期間における位
相回転を0と判断して位相回転器15に出力する。
【0026】一方、ドット積の符号をカウントしたカウ
ンタ17kの出力が所定の符号データを連続してカウン
トしたとき、クロス積の符号をカウントしたカウンタ1
7lも同様に符号データの連続数をカウントした場合
は、周波数誤差演算部17qは周波数誤差として、1シ
ンボル期間における位相回転がπ/4と判定する。
【0027】また、ドット積の符号をカウントしたカウ
ンタ17kが所定の符号データを連続してカウントした
とき、逆クロス積の符号をカウントしたカウンタ17m
も同様に符号データの連続数をカウントした場合は、周
波数誤差演算部17qは周波数誤差として、1シンボル
期間における位相回転を−π/4と判定する。
【0028】更に、ドット積の符号をカウントしたカウ
ンタ17kが所定の符号データを連続してカウントしな
いときに、クロス積の符号をカウントしたカウンタ17
lが所定の符号データの連続数をカウントした場合は、
周波数誤差演算部17qは周波数誤差として、1シンボ
ル期間における位相回転をπ/2と判定する。
【0029】そして、またドット積の符号をカウントし
たカウンタ17kが所定の符号データを連続してカウン
トしないときに、逆クロス積の符号データをカウントし
たカウンタ17mが所定の符号データ数をカウントした
場合は、周波数誤差演算部17qは周波数誤差として、
1シンボル期間における位相回転を−π/2と判定す
る。
【0030】こうして、実施の形態1によれば、送信側
より所定のデータを送信した場合に、受信側でそのドッ
ト積、クロス積、逆クロス積についての所定の符号デー
タのカウント値に基づいて、1シンボル期間における位
相回転量で周波数誤差を検出でき、その判定値をマイコ
ン(制御部)より送られる初期周波数誤差に、加算器3
5により加えて補償手段たる位相回転器15に出力する
ことで周波数制御が行える。
【0031】実施の形態2.実施の形態1において行わ
れた周波数制御を繰り返して行うことにより、周波数誤
差の補償をより精度良く行う周波数制御が行える。すな
わち、上述したドット積とクロス積と逆クロス積を用い
て前記周波数誤差を検出して、該周波数誤差を補償した
後、再度ドット積とクロス積を用いて前記周波数誤差を
検出し、現在補償している周波数誤差と、前記再度検出
された周波数誤差とに基づいて新たな周波数誤差を検出
し、該新たな周波数誤差を補償するようにすればより高
精度に周波数制御が行える。この場合、更に図4に示す
ように乗算器31により重み付けを行うことにより、よ
り高精度な周波数制御が行える。
【0032】この実施の形態の動作を以下に説明する。
例えば工場出荷時において、初期周波数誤差をゼロとし
て、周波数誤差検出を行い。その結果がα0だったとす
る。この値は、実施の形態1に述べたように1シンボル
期間における位相回転が{0、±π/4、±π/2}の
何れかとなるような周波数誤差と判定される。そこで、
今回の通信時には、周波数誤差α0を補償して通信を行
う。
【0033】次の初期同期時においては、初期周波数誤
差をα0として、周波数誤差検出を行い、その結果がα
1だったとする。そこで、今回の通信においては、今回
設定した周波数誤差α0+α1を補償して通信を行う。
【0034】更に、次の初期同期時においては、設定す
る初期周波数誤差として、前回用いた初期周波数誤差α
0に0.5×α1を加算したものを用いて周波数制御を
行いつつ周波数誤差検出を行い、その結果がα2だった
とすると、今回の通信においては、今回設定した初期周
波数誤差+α2を補償して通信を行う。
【0035】更に、次の初期同期時においては、設定す
る初期周波数誤差として、前回用いた初期周波数誤差
(α0+0.5×α1)に0.25×α2を加算したも
のを用いて周波数制御を行いつつ周波数誤差検出を行
い、その結果がα3だったとすると、今回の通信におい
ては、今回設定した初期周波数誤差+α3を補償して通
信を行う。
【0036】また、更に次の初期同期時においては、設
定する初期周波数誤差として、前回用いた初期周波数誤
差(α0+0.5×α1+0.25×α2)に0.25
×α3を加算したものを用いて周波数制御を行いつつ周
波数誤差検出を行い、その結果がα4だったとすると、
今回の通信においては、今回設定した初期周波数誤差+
α4を補償して通信を行う。
【0037】このように、周波数の補償を繰り返して行
うとともに、周波数誤差が収束していくように重み付け
を行うことにより、周波数の補償を1シンボル当たりの
位相回転角でπ/4以下の小さな誤差まで補償すること
ができる。
【0038】実施の形態3.実施の形態3は充電時等
に、ベースセットとハンドセットを有線を介して接続
し、例えばベースセットからハンドセットへベースバン
ド信号を直接送信して局部発振器の周波数誤差を検出
し、求まった誤差を使って周波数制御を行おうとするも
のである。搬送波周波数は、局部発振器のクロックを逓
倍することによって発生させるため、局部発振器の周波
数誤差の比率は、搬送波周波数の周波数誤差の比率と等
しくなる。この場合、局部発振器の周波数誤差はハンド
セット側の同期追従回路出力を使って高精度に周波数誤
差を検出することができる。図5は実施の形態3を示す
ブロック図である。図において、ベースセット側からは
LPF32及び切り換えスイッチ33を介してハンドセ
ット側のマッチドフィルタ16Aにベースバンド信号が
送信される。マッチドフィルタ16Aには同期追従回路
であるDLL22Aが接続され、DLL22Aが位相を
遅らせる場合と進める場合の差をカウントするアップダ
ウンカウンタ29が接続され、そのアップダウンカウン
タ29の出力より周波数誤差を演算する周波数誤差演算
部30が接続されている。なお、ここで、切り換えスイ
ッチ33は本発明のベースバンド信号入力手段を構成し
ている。
【0039】即ち、DLL22Aの出力は、受信タイミ
ングに対して受信データの位相が進んでいるか遅れてい
るかを検出し、単位時間に受信データの位相を遅らす
か、進めるかすることによって、同期追従動作を行って
いる。今、単位時間Tにおいて、位相を遅らせた回数を
D、位相を進めた回数をFとすると、D>Fのときに
は、(D−F)/Tという比率でハンドセット側の周波
数が低いことが算出される。
【0040】逆にF>Dのときには、(F−D)/Tと
いう比率でハンドセット側の周波数が高いことが算出さ
れる。即ち、求められた比率に搬送波周波数を乗じて周
波数誤差を算出し、その値を補償することによって周波
数制御を行うことができる。この場合、Tの値を大きく
とれば、高精度に周波数誤差の検出を行うことが可能と
なる。こうして求まった周波数誤差は、図2に示したよ
うに、初期周波数誤差として通信時にマイコンより与え
られる。
【0041】実施の形態4.実施の形態4は実施の形態
1または実施の形態2で説明した周波数制御と実施の形
態3で説明した周波数制御とを兼ね備えて周波数制御を
実行する場合について説明する。図6は実施の形態4を
示すブロック図である。図において、第1周波数誤差検
出部17Aは図2に示した周波数誤差検出部17に相当
し、第2周波数誤差検出部28Aは図5に示した周波数
誤差検出部28に相当している。なお、他の構成におい
て、図5と同一符号は図5に示したものと同一対象物を
示しておりここでの説明を省略する。
【0042】実施の形態4では、例えばハンドセットの
充電時等、ベースセットにハンドセットを接続した場合
は、実施の形態3と同様に第2周波数誤差検出部28A
により周波数誤差を検出し、この誤差を初期周波数誤差
として例えばマイコンに記憶しておく、そして、ハンド
セットとベースセットとの間で無線通信を行う場合は、
これを初期周波数誤差として用いて周波数制御を行いつ
つ、第1周波数誤差検出部17Aにて実施の形態1と同
様に周波数誤差を検出し、マイコンからの初期周波数誤
差に加算して位相回転器に入力する。本実施例では、送
信側から受信側に信号が渡る際の周波数制御について説
明しているが、逆方向の周波数制御も同様に実現するこ
とができる。たとえば、TDD通信の場合、最初にベー
スセットからの信号を使って、ハンドセットでの周波数
制御を行い、その後、ハンドセットの信号を使って、ベ
ースセットでの周波数制御を行う。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、全ての機器において、比較データの統一を図ること
ができ、もって、装置構成が簡単であって、小型化、低
コスト化が図れ、更に高精度で周波数誤差を検出するこ
とができると共に周波数制御を行うことができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るコードレス電話機の送受信部
を示すブロック図である。
【図2】図1の周波数誤差検出部を詳細に示すブロック
図である。
【図3】同期捕捉用フレームフォーマットを示す図であ
る。
【図4】実施の形態2を示すブロック図である。
【図5】実施の形態3を示すブロック図である。
【図6】実施の形態4を示すブロック図である。
【図7】従来の技術における周波数誤差検出部の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
9 搬送波発生回路、13 直交復調器、15 位相回
転器、16 逆拡散部、17、28 周波数誤差検出
部、17A 第1周波数誤差検出部、17i、17j
符号判定部、17k、17l、17m カウンタ、17
q 周波数誤差演算部、17D 遅延検波部、22 同
期追従回路、22A DLL、28A 第2周波数誤差
検出部、31 乗算器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相変調された受信信号を搬送波周波数
    を用いて直交復調し、得られるI成分とQ成分を用いて
    送信側の搬送波周波数と受信側の搬送波周波数の誤差を
    検出する周波数誤差検出装置において、 受信した同期フレームデータのドット積を算出するドッ
    ト積算出手段と、 前記同期フレームデータのクロス積を算出するクロス積
    算出手段と、 前記送信側より前記同期フレームデータ中に複数の固定
    値データを含めて送信した場合に、前記ドット積、前記
    クロス積、及び該クロス積の反転値において、それぞれ
    所定の符号データが所定数連続して得られたか否かを判
    定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記周波数誤差を
    演算する周波数誤差演算手段とを備えて構成されること
    を特徴とする周波数誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 送信側と受信側とで直接拡散スペクトル
    通信により通信を行う際に使用され、前記送信側と前記
    受信側とで使用される搬送波周波数の誤差を検出する周
    波数誤差検出装置において、 前記送信側で発生されたベースバンド信号を前記受信側
    の逆拡散部に有線を介して入力させて、前記受信側の同
    期追従回路による同期追従を行わせるためのベースバン
    ド信号入力手段と、 前記同期追従回路の出力に基づいて、前記送信側と前記
    受信側の局部発振器の周波数誤差を算出する誤差算出手
    段と、 前記誤差検出手段により検出された局部発振器の周波数
    誤差に基づいて前記搬送波周波数の誤差を演算する周波
    数誤差演算手段とを備えて構成されることを特徴とする
    周波数誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の周波数誤差検出装置と、該周波数誤差検出装置によ
    り検出された周波数誤差を補償する補償手段とを備えて
    なる周波数制御装置。
  4. 【請求項4】 位相変調された受信信号を搬送波周波数
    を用いて直交復調し、得られるI成分とQ成分を用いて
    送信側の搬送波周波数と受信側の搬送波周波数の誤差を
    検出し、該誤差を補償する周波数制御方法において、 送信側より周波数誤差検出用の複数の固定値データを送
    る一方、 受信側においては、前記固定値データについての、ドッ
    ト積とクロス積と該クロス積の反転値において、それぞ
    れ所定の符号データが所定数連続して得られたか否かを
    判定することで、周波数誤差を検出して、該周波数誤差
    を補償した後、再度同様に周波数誤差を検出し、現在補
    償している周波数誤差と、前記再度検出された周波数誤
    差とに基づいて新たな周波数誤差を検出し、該新たな周
    波数誤差を補償するようにしたことを特徴とする周波数
    制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の周波数制御方法におい
    て、 前記再度検出された周波数誤差は、前記現在補償してい
    る周波数誤差に重み付けされて加算され、前記新たな周
    波数誤差とされることを特徴とする周波数制御方法。
  6. 【請求項6】 送信側と受信側とで位相変調を用いた直
    接拡散スペクトル通信により通信を行う際に使用され、
    前記送信側と前記受信側の搬送波周波数の誤差を検出し
    制御する周波数制御方法であって、位相変調された受信
    信号を搬送波周波数を用いて直交復調し、得られるI成
    分とQ成分を用いて送信側の搬送波周波数と受信側の搬
    送波周波数の誤差を検出し制御する周波数制御方法にお
    いて、 前記送信側と前記受信側とを有線により接続した場合
    は、該有線により前記送信側から前記受信側にベースバ
    ンド信号を送出し、前記受信側において備えられたベー
    スバンド信号の同期追従回路の位相調整出力を用いて前
    記局部発振器の周波数誤差を算出し、該局部発振器の周
    波数誤差を用いて前記搬送波周波数の周波数誤差を検出
    し記憶する一方、 前記送信側と前記受信側との無線通信において初期同期
    を確立する際には、前記記憶された周波数誤差を初期周
    波数誤差として、周波数制御を行うと共に、前記送信側
    より前記同期フレームデータ中に複数の固定値データを
    含めて送信し、受信側では受信した同期フレームデータ
    のドット積及びクロス積を算出すると共に、これらドッ
    ト積、クロス積、及びクロス積の反転値において、所定
    の符号データが所定数連続して得られたか否かを判定
    し、該判定結果に基づいて、前記搬送波周波数の周波数
    誤差を検出し、該周波数誤差と前記初期周波数誤差とに
    基づいて周波数制御を行うようにしたことを特徴とする
    周波数制御方法。
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