JP2001267762A - 電子機器の筐体および電子機器 - Google Patents

電子機器の筐体および電子機器

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JP2001267762A
JP2001267762A JP2000081846A JP2000081846A JP2001267762A JP 2001267762 A JP2001267762 A JP 2001267762A JP 2000081846 A JP2000081846 A JP 2000081846A JP 2000081846 A JP2000081846 A JP 2000081846A JP 2001267762 A JP2001267762 A JP 2001267762A
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JP
Japan
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electronic device
tapping
housing
outer portion
screw
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JP2000081846A
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English (en)
Inventor
Takashi Kayama
俊 香山
Junichi Ogasawara
順一 小笠原
Mitsukuni Sano
充邦 佐野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、組立性の向上およびコストダウンを
図れるとともに、リサイクルが容易な電子機器の筐体お
よび電子機器を提供すること。 【解決手段】 電子機器1の筐体12において、金属製
の外側部40と、外側部40の内側に配置される内側部
50とを備え、内側部50は、ネジNをねじ込む際にタ
ッピングすることでネジNを固定するためのタッピング
部60を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の筐体お
よび電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器、たとえば携帯型の電子機器の
例を挙げると、いわゆるノート型のパーソナルコンピュ
ータ等がある。この種の電子機器の筐体は、たとえばマ
グネシウム等の金属で作られていたり、あるいはポリカ
ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の樹
脂により作られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マグネシウ
ム等の金属は、加工性に難があり2次加工等で多大な手
間がかかってしまい、コストが高いという問題がある。
またポリカABSのような樹脂は、電磁的シールドの確
保や電気的なグランドを取ることに問題があり、たとえ
ば樹脂で作られた筐体の内面にニッケル等の材料を蒸着
で形成する必要がある。このような樹脂で作られている
筐体は、リサイクルをする際に蒸着したニッケルと樹脂
の分離をすることが困難であるという問題がある。しか
も樹脂で作られた筐体は金属で作られた筐体に比べて外
観上の高級感が出しにくいという問題がある。また、セ
ルフタップ強度も低いために、ナット等を別ピースで圧
入する必要があった。
【0004】樹脂で筐体を形成する場合には、電磁的シ
ールドを確保するために、樹脂の中にカーボンや金属粉
を入れるような試みもあるが、このようにカーボンや金
属粉を樹脂に混ぜると、樹脂自体の強度が低くなり、樹
脂に対してたとえばネジ穴等をセルフタップにより形成
することが困難となる。従ってそのような樹脂にはナッ
ト等を埋め込んで、そのナットに対してネジをねじ込ん
で取り付けるようにしなければならず、軽量化が図れ
ず、組立性が悪い。そこで本発明は上記課題を解消し、
軽量化、組立性の向上およびコストダウンを図れるとと
もに、リサイクルが容易な電子機器の筐体および電子機
器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
機器の筐体において、金属製の外側部と、少くとも一部
分が前記外側部の内側に配置される内側部と、を備え、
前記内側部は、ネジをねじ込む際にタッピングすること
で前記ネジを固定するためのタッピング部を有すること
を特徴とする電子機器の筐体である。請求項1では、電
子機器の筐体は金属製の外側部と内側部を備えている。
内側部には、ネジをねじ込むためにタッピングすること
でネジを固定するためのタッピング部を有している。こ
れにより、外側部は金属製であるので、外観上の高級感
を演出することができるとともに、内側部はネジをねじ
込むためのタッピング部を有していることから、ネジを
取り付けるだけで必要な要素を筐体内に固定できる。外
側部は電磁的シールドを確保でき、内側部のタッピング
部がネジを固定できる。外側部の内側に内側の少なくと
も一部分が配置されるだけであるので、軽量化とコスト
ダウンが図れ、組立性が良好である。また、外側部と内
側部を分けるだけで、各々のリサイクルができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記外側部はアルミニウム製であ
り、前記内側部は金属または樹脂製である。請求項2で
は、外側部は放熱性、加工性および軽量であるアルミニ
ウムにより作られている。内側部は金属または樹脂によ
り作られている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記内側部は樹脂製であり、前記
内側部は、別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部を
有する。請求項3では、内側部は樹脂により作られてお
り、内側部は別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部
を有している。
【0008】請求項4の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記外側部と前記内側部が積層さ
れている部分には、前記外側部と前記内側部の互いの位
置がずれるのを防止する位置ずれ防止部を有する。請求
項4では、内側部と外側部が積層されている部分には、
内側部と外側部の互いの位置がずれるのを防止する位置
ずれ防止部を有している。これにより外側部と内側部は
位置ずれを防止することができ、組立性が向上する。
【0009】請求項5の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記タッピング部の軸方向の長さ
が小さい場合には前記タッピング部は前記外側部の金属
を絞り成形により作られており、前記タッピング部の軸
方向の長さが大きい場合には前記タッピング部は前記内
側部の前記樹脂により形成されている。請求項5では、
内側部のタッピング部の軸方向の長さが小さい場合に
は、タッピング部は外側部の金属を絞り成形することに
より作られている。タッピング部の軸方向の長さが大き
い場合には、タッピング部は内側部の樹脂により形成さ
れている。これにより、座ぐり部分が浅くても深くても
関係なく形成できる。
【0010】請求項6の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記タッピング部は、前記ネジを
ねじ込むためのボス部を有し、前記ボス部に装着され
て、前記筐体内の要素と前記外側部を電気的に導通する
ための導通部材を有する。請求項6では、タッピング部
はネジをねじ込むためのボス部を有しており、ボス部と
外側部を電気的に導通するための導通部材を有してい
る。これによりネジによりボス部に対して取り付けた筐
体内の要素と、外側部との電気的な導通を簡単に図るこ
とができる。
【0011】請求項7の発明は、請求項6に記載の電子
機器の筐体において、前記導通部材は、前記ボス部と前
記外側部に付勢する付勢部材であり、前記導通部材はス
ライドすることで前記内側部の前記ボス部に装着され
る。請求項7では、導通部材はスライドすることで、内
側部のボス部に対して簡単に装着することができる。
【0012】請求項8の発明は、請求項1に記載の電子
機器の筐体において、前記内側部が前記外側部の内面か
ら浮き上がるのを機械的に防止するための浮き上がり防
止部を有する。請求項8では、浮き上がり防止部が、外
側部の内面から内側部が浮き上がるのを機械的に防止で
き、筐体の外側部と内側部の一体化を図ることができ
る。
【0013】請求項9の発明は、請求項8に記載の電子
機器の筐体において、前記浮き上がり防止部は、前記内
側部に設けられた凸部と、前記外側部に設けられて前記
凸部をはめ込むための穴を有する係止め部と、を有す
る。請求項9では、浮き上がり防止部の凹部と、浮き上
がり防止部の係止め部により浮き上がり防止を図ること
ができる。
【0014】請求項10の発明は、請求項9に記載の電
子機器の筐体において、前記外側部の前記係止め部を前
記外側部の外面側から覆うための覆い部材を有する。請
求項10では、外側部の係止め部は、覆い部材により覆
うことができるので、外部から係止め部が見えることは
なく、外観上の仕上がりをよくすることができる。
【0015】請求項11の発明は、電子機器において、
前記電子機器の筐体は、金属製の外側部と、少くとも一
部分が前記外側部の内側に配置される内側部と、を備
え、前記内側部は、ネジをねじ込む際にタッピングする
ことで前記ネジを固定するためのタッピング部を有する
ことを特徴とする電子機器である。請求項11では、電
子機器の筐体は金属製の外側部と内側部を備えている。
内側部には、ネジをねじ込むためにタッピングすること
でネジを固定するためのタッピング部を有している。こ
れにより、外側部は金属製であるので、外観上の高級感
を演出することができるとともに、内側部はネジをねじ
込むためのタッピング部を有していることから、ネジを
取り付けるだけで必要な要素を筐体内に固定できる。外
側部は電磁的シールドを確保でき、内側部のタッピング
部がネジを固定できる。外側部の内側に内側の少なくと
も一部分が配置されるだけであるので、軽量化とコスト
ダウンが図れ、組立性が良好である。また、外側部と内
側部を分けるだけで、各々のリサイクルができる。
【0016】請求項12の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記外側部はアルミニウム製であ
り、前記内側部は金属または樹脂製である。請求項12
では、外側部は放熱性、加工性および軽量であるアルミ
ニウムにより作られている。内側部は金属または樹脂に
より作られている。
【0017】請求項13の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記内側部は樹脂製であり、前記内
側部は、別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部を有
する。請求項13では、内側部は樹脂により作られてお
り、内側部は別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部
を有している。
【0018】請求項14の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記外側部と前記内側部が積層され
ている部分には、前記外側部と前記内側部の互いの位置
がずれるのを防止する位置ずれ防止部を有する。請求項
14では、内側部と外側部が積層されている部分には、
内側部と外側部の互いの位置がずれるのを防止する位置
ずれ防止部を有している。これにより外側部と内側部は
位置ずれを防止することができ、組立性が向上する。
【0019】請求項15の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記タッピング部の軸方向の長さが
小さい場合には前記タッピング部は前記外側部の金属を
絞り成形により作られており、前記タッピング部の軸方
向の長さが大きい場合には前記タッピング部は前記内側
部の前記樹脂により形成されている。請求項15では、
内側部のタッピング部の軸方向の長さが小さい場合に
は、タッピング部は外側部の金属を絞り成形することに
より作られている。タッピング部の軸方向の長さが大き
い場合には、タッピング部は内側部の樹脂により形成さ
れている。これにより、座ぐり部分が浅くても深くても
関係なく形成できる。
【0020】請求項16の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記タッピング部は、前記ネジをね
じ込むためのボス部を有し、前記ボス部に装着されて、
前記筐体内の要素と前記外側部を電気的に導通するため
の導通部材を有する。請求項16では、タッピング部は
ネジをねじ込むためのボス部を有しており、ボス部と外
側部を電気的に導通するための導通部材を有している。
これによりネジによりボス部に対して取り付けた筐体内
の要素と、外側部との電気的な導通を簡単に図ることが
できる。
【0021】請求項17の発明は、請求項16に記載の
電子機器において、前記導通部材は、前記ボス部と前記
外側部に付勢する付勢部材であり、前記導通部材はスラ
イドすることで前記内側部の前記ボス部に装着される。
請求項17では、導通部材はスライドすることで、内側
部のボス部に対して簡単に装着することができる。
【0022】請求項18の発明は、請求項11に記載の
電子機器において、前記内側部が前記外側部の内面から
浮き上がるのを機械的に防止するための浮き上がり防止
部を有する。請求項18では、浮き上がり防止部が、外
側部の内面から内側部が浮き上がるのを機械的に防止で
き、筐体の外側部と内側部の一体化を図ることができ
る。
【0023】請求項19の発明は、請求項18に記載の
電子機器において、前記浮き上がり防止部は、前記内側
部に設けられた凸部と、前記外側部に設けられて前記凸
部をはめ込むための穴を有する係止め部と、を有する。
請求項19では、浮き上がり防止部の凹部と、浮き上が
り防止部の係止め部により浮き上がり防止を図ることが
できる。
【0024】請求項20の発明は、請求項19に記載の
電子機器において、前記外側部の前記係止め部を前記外
側部の外面側から覆うための覆い部材を有する。請求項
20では、外側部の係止め部は、覆い部材により覆うこ
とができるので、外部から係止め部が見えることはな
く、外観上の仕上がりをよくすることができる。
【0025】請求項21の発明は、請求項13に記載の
電子機器において、前記樹脂はカーボンファイバーを含
む。請求項21では、樹脂にカーボンファイバーを含む
ことにより、筐体内に装着される電子部品や基板等から
発生する電磁放射を外部に漏らさないようにすることが
できる。また、重量もあまりアップしないという利点が
ある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0027】図1は、本発明の電子機器の好ましい実施
の形態を示している。この電子機器は、一例として携帯
型のコンピュータであり、いわゆるノート型のコンピュ
ータである。このコンピュータ1は、表示部2と本体3
を有している。表示部2はたとえば液晶表示パネル2A
を有している。表示部2のヒンジ4は、本体3のヒンジ
6に対して連結されており、表示部2は、中心軸CLを
中心として、本体3に対してR方向に閉じることができ
る。
【0028】本体3は、筐体12を有し、この筐体12
は上部筐体部分20と下部筐体部分21を有している。
上部筐体部分20と下部筐体部分21が重なり合うこと
で、その内部に必要な電子部品や回路基板および冷却用
のファンモータ等を収容している。上部筐体部分20
は、キーボード5を有している。図1のヒンジ4,4の
間にはバッテリ7が着脱自在に装着されている。図2
は、筐体12の上部筐体部分20と下部筐体部分21を
分解して概略的に示している。
【0029】図3は、図1に示す筐体12の下部筐体部
分21を示す平面図である。下部筐体部分21は、前側
部30、後側部32、側部34、もう1つの側部36を
有している。後側部32のほぼ両端部には、上述したヒ
ンジ部分4A,4Aが突出して形成されている。各ヒン
ジ部分4Aは、図2に示すように上部筐体部分20の対
応するヒンジ部分11と重なることで、各ヒンジ4を構
成している。バッテリ7は、円筒状のバッテリであり、
複数回充電可能な2次電池であり、たとえばリチウムイ
オン電池を用いることができる。
【0030】図3の下部筐体部分21は、概略的には金
属製の外側部40と、金属または樹脂製の内側部50を
有する二層構造の筐体である。外側部40の内面に対し
て内側部50の少くとも一部分が重ねて固定されてい
る。外側部40は、金属により作られているが、この金
属としては、放熱性、加工性および軽量化を考慮して、
たとえばアルミニウムである。
【0031】これに対して内側部50が金属で作られる
場合には、放熱性、加工性および軽量化を考慮して、た
とえばアルミニウムである。また内側部50を樹脂で作
る場合には、加工性等を考慮して、ABS(アクリロニ
トリルブタジエンスチレン)、PA(ポリアセター
ル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEI
(ポリエーテルイミド)、PC(ポリカーボネート)、
PPO(ポリフェニレンオキサイド)、PPE(ポリフ
ェニレンエーテル)等を採用することができる。しか
も、内側部50を樹脂で作る場合には、特に好ましく
は、上述した樹脂に対してカーボンファイバーを含有さ
せる。このように樹脂に対してカーボンファイバーを含
有させると、図1の筐体12の内部に配置された電子部
品やその他の部分からの生じる電磁波を反射して、外部
に放出しない優れた効果がある。また重量もアップしな
いという利点がある。
【0032】上述したように、下部筐体部分21の外側
部40が金属により作られているので、下部筐体部分2
1のほとんどの体裁面を金属のプレスで形成することが
できるので、たとえ複雑な形状であっても、良好な外観
上の体裁面を演出することができる。これに対して、内
側部50が外部に対して体裁部分として露出しない場合
や、あるいは板バネのような弾性的な保持機能部分を不
要とする場合には、内側部50はマグネシウム等の金属
をチクソモールド法やダイカストにより成形することも
可能である。
【0033】図4は、図3の下部筐体部分21のヒンジ
部分4AのF−Fにおける断面構造例を示している。図
4ではヒンジ部分4Aと、セルフタッピング部60の付
近を示しており、セルフタッピング部60はボス部62
を有している。金属製の外側部40は図4では外観を演
出するための体裁面を形成しているが、たとえば樹脂で
作られた内側部50は、外側部40の内面41に密着し
て、たとえば必要に応じて接着剤を用いて固定されてい
る。ヒンジ部分4Aおよびセルフタッピング部60は比
較的複雑な形状であるので、金属製の外側部40の一部
で形成するのではなく、樹脂の内側部50の一部分であ
る。これはヒンジ部4とセルフタッピング部60が他の
部位に比べて特に複雑な形状であるので、金属製の外側
部40に対してプレスにより形成することが困難である
理由からである。
【0034】ヒンジ部4の付近に設けられたセルフタッ
ピング部60はボス部62を有している。このボス部6
2とヒンジ部分4Aは、内側部50の延長部分52と一
体に形成されている。ボス部62に対しては、ネジNを
ねじ込むことにより、ネジNのおネジのセルフタップ作
用によりめネジをボス部62の内周面62Aに形成する
ことができる。このネジNは、下部筐体部分21に対し
て、図2に示す上部筐体部分20を固定したり、あるい
は下部筐体部分21に対してネジNを用いて要素である
回路基板あるいはその他の部品を下部筐体部分21のセ
ルフタッピング部60に固定する場合に用いることがで
きる。
【0035】次に、図5は、図3の下部筐体部分21の
内側に形成されたB部分の断面図である。図5では、外
側部40の内面41に対して内側部50が密着して固定
されている。外側部40には穴70が形成されており、
この穴70に対応して、内側部50にも穴72とフラン
ジ部73が形成されている。この穴70および穴72に
対して、ネジNが挿入されることにより、ネジNの頭部
74がフランジ部73に突き当たる。このネジNのおネ
ジは、下部筐体部分21の内部に配置された回路基板の
ような部材75を、下部筐体部分21に対して固定する
ことができる。図5の例では、内側部50側にネジNの
頭部74を止めるためのフランジ部73を形成してい
る。穴72は、必要に応じてネジNのおネジのセルフタ
ップ作用によりめネジを形成してもよい。
【0036】図5において、内側部50と外側部40
は、位置ずれ防止部80により、相互の位置がずれない
ように固定する。すなわち位置ずれ防止部80は、外側
部40の凹部81と内側部50の凸部82をかみ合わせ
ることにより、外側部40と内側部50は、中心軸83
を中心として位置合わせすることができる。
【0037】図6は、図3の下部筐体部分21のA部分
の断面図である。外側部40の内面41には内側部50
が密着して固定されている。外側部40の凹部90は、
たとえば金属の絞り加工により作られており、この凹部
90に対応して内側部50の凹部92を有している。凹
部90のセルフタッピング部93は、ネジNのおネジが
ねじ込まれる時にめネジが形成される部分である。凹部
92の穴94はセルフタッピング部93の内径よりも大
きい内径を有している。
【0038】外側部40と内側部50は、位置ずれ防止
部100により相互に位置ずれするのを防止している。
位置ずれ防止部100は、外側部40の凹部90の周囲
面101と内側部50の凹部92の周囲面102をかみ
合わせるようになっており、外側部40と内側部50
は、中心軸95を中心として位置ずれなく一体化するこ
とができる。
【0039】図4に示す例では、セルフタッピング部6
0の軸方向の長さL、すなわちタッピングを施す長さが
比較的長く得られる場合には、その強度を確保するため
に樹脂の内側部50側にセルフタッピング部60を形成
している。これに対して、図6に示すようにセルフタッ
ピング部92の長さL1が比較的短い場合には、金属製
の外側部40側にセルフタッピング部93を設け、ねじ
込みの際の強度を得ている。
【0040】図7は、図3の下部筐体部分21のD部分
の断面図である。図7では、外側部40は、曲げ部分1
10を有しており、この曲げ部分110により、内側部
50の端部114を機械的に固定している。すなわち曲
げ部分110は、内側部50の端部114をはめ込むこ
とによりワンタッチで機械的にはめ込んで固定すること
ができる。このようなばね性を有する曲げ部分110
を、外側部40の複数箇所に設けることにより、内側部
50は外側部40の複数箇所の曲げ部分110により確
実にワンタッチで固定することができ、外側部40と内
側部50を簡単に一体化することができる。
【0041】次に図8は、図3の下部筐体部分21のC
部分の断面図である。図8において外側部40は、凹部
130を有している。この凹部130は穴131を有し
ている。これに対して内側部50は、外側部40の内面
41に密着して固定されている。内側部50は円筒部1
33を有している。円筒部133の中に、外側部40の
凹部130が挿入されている。この凹部130と円筒部
133は、外側部40と内側部50の位置ずれ防止部1
50を形成しており、位置ずれ防止部150により、外
側部40と内側部50は、中心線160を中心として位
置決めできる。
【0042】内側部50の円筒部133の中には爪状の
凸部170が軸160方向に形成されている。この凸部
170は、凹部130の穴131にはめ込むことによ
り、ワンタッチで抜け止めできる。このことから、凸部
170は、外側部40と内側部50をワンタッチで一体
化して機械的に固定することができる。このことから、
凸部170と凹部130の穴131は、外側部40と内
側部50のための浮き上がり防止部180を構成してい
る。この浮き上がり防止部180は、内側部50は、外
側部40から浮き上がるのを阻止していて、この浮き上
がり防止部180は複数か所に設けてよい。図8におい
て外側部40には凹部130が形成されていることか
ら、この凹部130の穴139を閉鎖するために、覆い
部材であるシール200を粘着剤により貼り付けること
ができる。このようにすることでシール200は穴13
9を隠すことができ、外側部40の外観上の体裁を良り
向上させることができる。
【0043】図9は、図3の下部筐体部分21のE部分
の断面図である。図9において、外側部40の内面41
には内側部50が密着して固定されている。内側部50
は、ボス部210を有しており、このボス部210には
アース用の板バネ部材220が取り付けるようになって
いる。この板バネ部材220は、接点部221と接点部
222および中間部223を有している。接点部221
は、金属製の外側部40の内面41に対して機械的にか
つ電気的に接触している。板バネ部材220の接点部2
22は、ボス部210の上端部に位置し、メイン基板2
90のアースランド294に接続されている。中間部2
23はボス部210の側面に位置している。接点部22
2とメイン基板290は、ネジ296によりボス部21
0に固定される。このような板バネ部材220は、A方
向にスライドすることにより、ボス部210に対して固
定されるとともに、接点部221が外側部40の内面4
1に電気的に接触する。
【0044】この板バネ部材220は、外側部40と筐
体21の内部に配置された要素、たとえば回路基板やそ
の他の部分の電気的な導通を取り、回路基板等の電気的
なグランドを外側部40に対して接続して得ることがで
きるものである。このような板バネ部材220は、機械
的なカシメや熱溶着あるいは接着等により、外側部40
あるいは内側部50の少なくとも一方に固定するように
しても勿論構わない。
【0045】ところで上述した実施の形態では、本発明
の電子機器の筐体として、図1に示す電子機器の筐体1
2の下部筐体部分21を例に挙げているが、これに限ら
ず、上部筐体部分20あるいは表示部2の筐体2Bを同
様にして構成することもできる。また電子機器として
は、携帯型のコンピュータに限らず、たとえばビデオカ
メラ、スチルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機、携帯オ
ーディオ機器等を含むものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軽量化、組立性の向上およびコストダウンを図れるとと
もに、リサイクルが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の好ましい実施の形態を示す
斜視図。
【図2】図1の電子機器の筐体の上部筐体部分と下部筐
体部分を示す分解図。
【図3】下部筐体部分を示す平面図。
【図4】図3の下部筐体部分のF−Fにおける断面図。
【図5】図3の下部筐体部分のB部分の断面図。
【図6】図3の下部筐体部分のA部分の断面図。
【図7】図3の下部筐体部分のD部分の断面図。
【図8】図3の下部筐体部分のC部分の断面図。
【図9】下部筐体部分のE部分の断面図。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ(電子機器)、4・・・ヒンジ
部、12・・・筐体、20・・・上部筐体部分、21・
・・下部筐体部分、40・・・外側部(アウター)、5
0・・・内側部(インナー)、60・・・セルフタッピ
ング部(タッピング部)、62・・・ボス部、80・・
・位置ずれ防止部、200・・・シール(覆い部材)、
N・・・ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 充邦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB02 AB12 BB02 BB12 BB16 BC05 EA12 ED02 ED03 ED27 EE03 EE15 GA52 GA53 GB46 GC04 GC08

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体において、 金属製の外側部と、 少くとも一部分が前記外側部の内側に配置される内側部
    と、を備え、 前記内側部は、ネジをねじ込む際にタッピングすること
    で前記ネジを固定するためのタッピング部を有すること
    を特徴とする電子機器の筐体。
  2. 【請求項2】 前記外側部はアルミニウム製であり、前
    記内側部は金属または樹脂製である請求項1に記載の電
    子機器の筐体。
  3. 【請求項3】 前記内側部は樹脂製であり、前記内側部
    は、別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部を有する
    請求項1に記載の電子機器の筐体。
  4. 【請求項4】 前記外側部と前記内側部が積層されてい
    る部分には、前記外側部と前記内側部の互いの位置がず
    れるのを防止する位置ずれ防止部を有する請求項1に記
    載の電子機器の筐体。
  5. 【請求項5】 前記タッピング部の軸方向の長さが小さ
    い場合には前記タッピング部は前記外側部の金属を絞り
    成形により作られており、 前記タッピング部の軸方向の長さが大きい場合には前記
    タッピング部は前記内側部の前記樹脂により形成されて
    いる請求項1に記載の電子機器の筐体。
  6. 【請求項6】 前記タッピング部は、前記ネジをねじ込
    むためのボス部を有し、前記ボス部に装着されて、前記
    筐体内の要素と前記外側部を電気的に導通するための導
    通部材を有する請求項1に記載の電子機器の筐体。
  7. 【請求項7】 前記導通部材は、前記ボス部と前記外側
    部に付勢する付勢部材であり、前記導通部材はスライド
    することで前記内側部の前記ボス部に装着される請求項
    6に記載の電子機器の筐体。
  8. 【請求項8】 前記内側部が前記外側部の内面から浮き
    上がるのを機械的に防止するための浮き上がり防止部を
    有する請求項1に記載の電子機器の筐体。
  9. 【請求項9】 前記浮き上がり防止部は、前記内側部に
    設けられた凸部と、前記外側部に設けられて前記凸部を
    はめ込むための穴を有する係止め部と、を有する請求項
    8に記載の電子機器の筐体。
  10. 【請求項10】 前記外側部の前記係止め部を前記外側
    部の外面側から覆うための覆い部材を有する請求項9に
    記載の電子機器の筐体。
  11. 【請求項11】 電子機器において、 前記電子機器の筐体は、 金属製の外側部と、 少くとも一部分が前記外側部の内側に配置される内側部
    と、を備え、 前記内側部は、ネジをねじ込む際にタッピングすること
    で前記ネジを固定するためのタッピング部を有すること
    を特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 前記外側部はアルミニウム製であり、
    前記内側部は金属または樹脂製である請求項11に記載
    の電子機器。
  13. 【請求項13】 前記内側部は樹脂製であり、前記内側
    部は、別の部分とヒンジ結合するためのヒンジ部を有す
    る請求項11に記載の電子機器。
  14. 【請求項14】 前記外側部と前記内側部が積層されて
    いる部分には、前記外側部と前記内側部の互いの位置が
    ずれるのを防止する位置ずれ防止部を有する請求項11
    に記載の電子機器。
  15. 【請求項15】 前記タッピング部の軸方向の長さが小
    さい場合には前記タッピング部は前記外側部の金属を絞
    り成形により作られており、 前記タッピング部の軸方向の長さが大きい場合には前記
    タッピング部は前記内側部の前記樹脂により形成されて
    いる請求項11に記載の電子機器。
  16. 【請求項16】 前記タッピング部は、前記ネジをねじ
    込むためのボス部を有し、前記ボス部に装着されて、前
    記筐体内の要素と前記外側部を電気的に導通するための
    導通部材を有する請求項11に記載の電子機器。
  17. 【請求項17】 前記導通部材は、前記ボス部と前記外
    側部に付勢する付勢部材であり、前記導通部材はスライ
    ドすることで前記内側部の前記ボス部に装着される請求
    項16に記載の電子機器。
  18. 【請求項18】 前記内側部が前記外側部の内面から浮
    き上がるのを機械的に防止するための浮き上がり防止部
    を有する請求項11に記載の電子機器。
  19. 【請求項19】 前記浮き上がり防止部は、前記内側部
    に設けられた凸部と、前記外側部に設けられて前記凸部
    をはめ込むための穴を有する係止め部と、を有する請求
    項18に記載の電子機器。
  20. 【請求項20】 前記外側部の前記係止め部を前記外側
    部の外面側から覆うための覆い部材を有する請求項19
    に記載の電子機器。
  21. 【請求項21】 前記樹脂はカーボンファイバーを含む
    請求項13に記載の電子機器。
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